武蔵坂学園の修学旅行は、毎年6月に行われます。
今年の修学旅行は、6月23日から6月26日までの4日間。
この日程で、小学6年生・中学2年生・高校2年生の生徒達が、一斉に旅立つのです。
また、大学に進学したばかりの大学1年生が、同じ学部の仲間などと親睦を深める為の親睦旅行も、同じ日程・スケジュールで行われます。
修学旅行の行き先は沖縄です。
沖縄そばを食べたり、美ら海水族館を観光したり、マリンスポーツや沖縄離島巡りなど、沖縄ならではの楽しみが満載です。
さあ、あなたも、修学旅行で楽しい思い出を作りましょう!
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修学旅行の1日目のお昼はソーキそば食べ歩きツアー。
首里周辺からゆいレールに沿って何件もある有名店を食べ歩こう!
――沖縄そば・ソーキそば――
麺は小麦粉を打ち一度茹でた後に油をまぶして冷まし、スープはカツオと豚骨のブレンドがベース。
ぶ厚い豚の三枚肉をトッピングすると『沖縄そば』、ソーキと呼ばれる軟骨付き豚肉を乗せると『ソーキそば』と呼ばれる。
かつては琉球王朝時代の宮廷料理とされ、今では沖縄全体で200件以上の店が存在している。
そんな中でもゆいレール沿いの各駅の近くには、それぞれ特徴的な店が点在しており、そのバリエーションは店の数だけあるといっても過言ではない。
まずは麺! 細麺、中太麺、太麺、コシの強い自家製麺から、もっちり触感の麺、特産品を練り込んだ変わり種麺。
スープはしっかり濃い目味からあっさり上品系、野菜たっぷり甘めのスープに、熟成させた深みあるスープと多種多様。
もちろんこだわりの三枚肉を出す店や、巨大ソーキをウリにする店、果てはドンブリを逆さにしたほどの山盛りそばなど、店の独自性をあげればキリがない。
「つまり、沖縄のうどんって事だな!」
荒木・琢磨(大学生ご当地ヒーロー・dn0018)が目を輝かせて叫ぶ。
違うのだが詳しく説明するのもアレなので誰もつっこまない。
「と、言うわけで、だ。あっさり系からしっかり系まで、5つの店をピックアップしてみた。これを見てくれ!」
琢磨がどこからか巨大な手書きマップを広げる。それはゆいレール沿いの各駅名が書かれ、その横に麺やスープの特徴が書き込まれていた。
「まずは首里駅の店だ」
あっさりスープに普通の太さの麺、特徴は独特の歯ごたえだと言う自家製麺。サイドメニューのクファジューシーもオススメだ。
「次はおもろまち駅の店」
あっさりスープに細麺の組み合わせ。特にスープは熟成スープで味に深みがあり、また長時間煮込んだソーキは絶品だ。サイドメニューで有名なのはなんこつすぱだと言う。
「3つ目は安里駅」
あっさりスープに細麺、特徴的なのはもずくを練り込んだ自家製のもずく麺を使っており、カツオが香る黄金スープは最高だ。サイドメニューの温玉のせ肉飯は、油味噌とほぐし肉、そして温泉卵の乗った豪華丼だと言う。
「4つ目は県庁前駅だ!」
しっかりした味のスープに普通の太さの麺。豚とカツオと野菜を煮込んだ力強くまろやかで甘みの感じるスープが特徴。サイドメニューの手作りおにぎりは女将さんの手作りだ!
「最後は旭橋駅! ここは強敵だぜ!」
しっかり味に太麺の組み合わせ。豚肉たっぷりの野菜炒めが丼をひっくり返したほど山盛りに乗る。いわゆるギガ盛り野菜そばタワー。サイドメニューなど頼めないほどの山盛りが有名な店だ。
琢磨は印のついた5カ所を指さし順に説明し終わると。
「俺は気合いでこの5カ所すべてを回ろうと思う」
むちゃくちゃ言い出したよこのうどんバカ。
「大丈夫だって! うどん愛があれば何とかなるさ!」
前向きに何も考えずに笑い飛ばす琢磨。
「まあ、5つは無茶としても、3つも回れりゃ十分だと思うぜ?」
もちろん、琢磨が調べた5件以外を自ら調べて食べに行くのも自由だ。
なんせお昼は自由時間なのだから。
ちなみにどのお店もソーキそばと沖縄そばの両方を置いているので、注文はどちらで頼んでも構わない。
修学旅行初日の最初の食事。
沖縄名物ソーキそば、もしくは沖縄そばを、思いっきり食べようじゃあないか!
●首里駅の店
快晴の沖縄の空の下、修学旅行1日目の昼がやってくる。
首里駅近くの人気そば屋へマリィアンナをエスコートするのは熱志だ。彼女の為に席を引き座らせると、シンプルにソーキそばを注文する。そして出てきたそばを2人並んで食べる。
「まぁ……初めて食べる味ですが、とても美味しいです。神と沖縄の地の恵み、そして神田さんに感謝を」
微笑むマリィアンナに、スープの熱さとは違う熱さが胸にこみ上げる熱志。まだ昼の自由時間はたっぷりある、この後どこかに誘おうか……、彼女を案内しつつ2人で歩くのも悪くない。
「京護、そっちのソーキ1枚ちょーだい♪」
沖縄そばとソーキそばを別々に頼み、肉を1枚ずつ交換しようと提案するは流羽。
はいはい、と慣れた京護は肉を交換しつつ、親戚に写メを送り自作のマップ片手に今後の予定を語る流羽を見て。
「全部回る気かよ? 俺は3軒位が限度だぞ……?」
「大丈夫! 歩いて回れば消化早いし! あ、それと途中にあるこのお店でお土産と食べ歩きできる美味しーー」
「買い食いもするのかよ……」
感心しつつ後の流れを諦める京護であった。
●おもろまち駅の店
「やわらか~い♪」
熟成スープに長時間煮込んだソーキに惹かれ、おもろまち駅の店にやって来たなをが声に出る。
曇ったメガネを今日は気にせず横に置き、スープも一口、これもうまい。そしてサイドまで堪能し終わると同時、周りから声があがる。
『ごちそうさま!』
全制覇を狙う者達が食べ終わったのだ。
「おい、お前は行かないのか?」
ふと見れば琢磨がいた。
「いや、俺は5軒はさすがに……」
「大丈夫、高校生の胃袋ならいけるって! さ、行こうぜ!」
そんな様子を大丈夫かと横目で心配しつつ、「あ」と声をあげるはスープまで飲みきってしまった守。次の事を考えたらスープまでは、と思っていたのだが……やばい、やらかした。
「守がそんなに大食いだとは知らなかったヨ」
すでに食べ終わっているシィが余裕顔で言う。
三枚肉とソーキを半分ずつ交換しサイドもシェアしつつ、どうして余裕なのかと聞けば。
「強いて言うなら限界には挑戦してないってコトで」
ともあれ守もシィもまだ2軒目、もう1軒は行けそうだった。
三人でテーブルを陣取り麺をすするは【渦巻】の3人。
「やっぱ本場は美味いな!」
「うん、それにお肉もすごい」
感激するザジとスタニスラヴァに綸太郎が。
「2人ともソーキは初めてか。ん、ご当地料理は旅の醍醐味だよね」
綸太郎の言葉に2人が頷き、しばし食事に夢中。
そして。
「2人とも腹一杯になったか?」
大盛りを食べきったザジが「この後、お土産選びを手伝ってくれよ」とお願いする。代わりにココは俺が奢る、と。
「……え、え、それは釣り合わないよ」
「なら、此処はザジに奢って貰って、食後のアイスは俺と峰崎で奢ろう」
「あ、それなら!」
大真面目な2人に、ザジはケラケラと。
「じゃ、アイスはゴッチにならして貰いますかね。サンキュ」
笑顔で笑うのだった。
●安里駅の店
もずくを練り込んだ自家製麺が自慢の安里駅の店で他のメンバーを待つはカイルとカルム。
「しかしもずく麺って緑色やったりするんかな?」
「え、緑のうどんに豚さんの頭が乗ってるそばかよ」
カイルの想像力に「想像力あり過ぎや」とツッコむと、「やっだ褒めんなって」と。
「よぉ、待ったかぃ?」
そこに現れるは琴緒と亨、【Red Queen】の6人はこの店で待ち合わせていたのだ。残るは女子2人……と、噂をすれば霙と綾子がやってくる。
「2人は県庁前の方を食べてきたのか? どうだった?」
亨が聞けば「野菜の甘みがあってくどい感じはしなかったわ」と綾子が言い。霙が「まろやかスープですぐに平らげちゃった、おにぎりも美味しかったよ!」と。
「さ、全員そろったしもずく麺のそばを頼もうか!」
カイルが取っておいた席へ皆を座らせ、注文を行う。
「どうせならサイドの温玉のせ肉飯も食べときたいよな」
「ああ……絶対美味いわソレ」
亨の言葉にカルムが乗り。
「私はコーレーグースもお願いします」
綾子が頼むは島唐辛子油、ピリリと辛いがこれがまた美味いのだ。
そして、やってきた料理にいただきますと声を揃え皆で一口食えば。
「もずくって大好きなんだ! どれどれ……お、美味しい!」
「ん、うまい。初めて食べたけどなかなかええな」
「想像と違ったが豪快だなー」
「モズクを練り込んだ麺が面白いわね。磯臭さもないし凄く美味しいわ!」
「沖縄……しかもここでしか食べられないのが惜しいな」
皆で一様にその味に驚く。
さらに肉飯は対照的に濃い目の味だが、それがまた食欲をソソる。
「全部は無理ってヤツもこの肉飯をちょっとは食べて見ろよ? 一口分けるからさ」
亨がそう言えば。
「そばの方、俺が助けようかぃ?」
琴緒の申し出に霙達が頷き、皆でシェアしあいワイワイ食べ比べ。こんな一時もまた修学旅行の良い思い出である。
一方、お店の人に肉飯の油味噌について話を聞くは愛里。
「麺にもずくなんて、凄いアイディアですよね」
と褒めれば、店員も油味噌のコツを話してくれた。しっかりメモを取る愛里。
頭を一瞬体重計がよぎるが……とりあえず、今はそば食べきる事にする。
「……うん、美味い。期待にたがわずって所か。まさに沖縄の海を丸ごと味わっているみたいだ」
「へぇ、お前さんがそんなに褒めるとは……どれ、アタシも食うとするか」
家が隣同士の幼なじみ&腐れ縁である蒼一郎と紅姫が、2人揃ってしばしそばを堪能し、やがて食べきると。
「うし、紅姫。もう一軒行こうぜ。隠れた名店っぽいのがあるんだ」
マップ片手に言う蒼一郎に、紅姫は。
「ああ、いいとも。はち切れるまで行こうじゃないか」
笑いながら店を出るのだった。
●県庁前駅の店
「おばちゃん、オレおにぎり二つと大盛りで!」
「俺もそれで」
県庁前駅の店ではさっさと決める圭と祐一に対し、小次郎は一通り迷い。
「じゃあ普通盛りで、それとおにぎり1つ下さい!」
「あ、オレの肉マシで!」
圭が追加で注文すると「はいよ」と返事をもらえるも「でも、そんなサービスは無いからね」と笑われた。
そして3人の前にお待ちどう、と並ぶソーキそば。
「へー、ソーキって結構でけーんだな!」
と小次郎が感心しているそばで、サッと圭の肉を取る祐一。
「おいコラァ不動! てめェオレの肉ちょろまかしてんじゃねえ!」
がなる圭だが、その隙に小次郎は祐一のソーキを一口。
「あっ、これ美味しいな」
「おい、それは俺のだろう」
「てめェが言うな!」
まさに男子学生のノリの3人である。
一方、真面目に写真に感想や味の記録を取るのは自らもうどんを打つうどん大好き人間の邦彦。
「この味付けは好みだ。食ってて飽きない」
「4軒目からはしっかりスープだし、やっぱ違うな」
いつの間にか意気投合した琢磨も一緒に考察中。
「だが、それだけじゃない。この野菜を煮込んだまろやかさがポイントだろう」
琢磨に巻き込まれ、一緒のテーブルに座らされていた砂蔵が呟くと、2人が目を丸くし。
「俺の目に狂いは無かった! 旅行鳩もわかる人間だったか!」
と琢磨がバシバシ砂蔵の肩を叩き喜び、邦彦が「野菜のスープか……この味付けを更に応用できれば」とペンが走る。
そういえば恋人が濃い味付けの料理が……と言っていたのを思い出し、砂蔵が2人に話を振れば再燃するうどん談義。
ガタリ。
そんな3人を後目に、食べ終わり席を立つは依織。
「お、もう次に行くのか?」
琢磨が声をかけると依織は淡々と。
「ソーキそば……沖縄名物。全て食べ比べなければ帰れない、ね……」
自由時間もあと少し、全制覇を狙う依織はすぐに出発する必要がある。
「麺類はお腹に溜まる、けど……でもまだ、余裕……?」
「よしっ、考察は道中! 俺たちも次に向かおうぜ!」
琢磨が声をかけ依織を追うように店を出る砂蔵と邦彦。
そして……その後彼らは知る、最後に待ち受けていた強敵の存在感を。
●旭橋駅の店
かつて学園生徒の胸の大小(特徴欄)をルーツ・学年別に調査した剣一と、相棒の蓮二がソーキそばタワーを解体しつつ語り合う。
「『あの件』さ、おっきいのだけじゃなくてちっさい方の分布も知りたいんだけど(ズゾゾ)あ、美味しいなここのソーキ」
「あー『あの件』ね。確か小さい分布もセットでついてなかった?」
旅行中でも気を抜かないとは、さすが学生及び灼滅者として意識の非常に高い2人だ。この章のトップに相応しい。
え? 胸の話をしている? さてはて。
「翼ちゃんがいれば私も安心して挑戦できるし……え、翼ちゃん、他のメニューも食べるの?」
驚く灯倭に向かいに座った翼が、大丈夫、余裕だって! と胸を張り。
「灯倭は無理せず残していいからな! 俺食うし!」
と宣言。
そして翼の前にはタワーとゴーヤチャンプルー。灯倭は自分が食べられる分だけ残して残りを翼の丼に移し出来あがったのは……。
「……テラ盛り、かな」
ドドドンと高層そばタワーが完成。
カッコいいな……と笑顔で食べ始める翼。さすが大食い、恐るべし。
と、店に何人かの学生が入ってくる。どうやら5軒全てを回ってきた面子のようで、その中にはうどん先輩の顔もある。
「琢磨くんは全部回ったんだっけ?」
「どこが美味かったか教えてくれよ?」
「ああ、ここで最後だ! うーん、首里駅のは基本だから押さえといた方がいいと思うぜ?」
琢磨が真面目に答えると、店の奥から琢磨を呼ぶ声。
「琢磨先輩! 麺類っつーかうどんに定評のある琢磨先輩! 一緒に食おう!」
呼ばれて行けば空になったカツ丼の前に太一がおり、「それじゃ」と座る琢磨、その横に竜姫が「ご一緒して良いですか、たっくん」と座り、さらに琢磨と同じ学部の菊乃を筆頭に、コンプリートを目指す仲間達がテーブルを埋める。
「大盛りギガ盛りどんとこいっ! 全てパーフェクトに食べきってあげるのだ!」
沖縄の魔法にかかりハイテンションな悠輝が叫び。皆が次々に注文する。
「あ、私はサイドメニューも頼みますね」
と菊乃。
「柾お前……良く食えるな」
さすがの琢磨も呆れる。
そんな琢磨を見つめつつ竜姫は思う。一軒勝負をするならこの店しか無い、ああ、でもたっくんはどの店もとても美味しそうに食べてて……ーー。
ドンっ!
皆の前に置かれるタワーそば。
「まさに沖縄そばのエベレスト!」
「これは、本当にソバを注文したか怪しくなりますね」
そして。
「うどん大好き!」
『いただきまーす!』
琢磨の変なかけ声と共に一心不乱に食べ始める。
沈黙の格闘……ーー。
「ごちそーさん! 美味かった!」
太一が満足そうに腹をなで。
「うふふ、私を倒したくばせめて『テラ盛り』くらいはご用意して頂かないと♪」
菊乃が余裕顔で口元を拭き。
「デザートも何か無いっかな~」
と悠輝がメニューを見る。
残るは琢磨と竜姫。
竜姫は今までの苦労を思い出し最後の一口をすすりきる。
「ごちそうさまです」
「ごっそさん!」
同時、琢磨もスープを飲みきり完食。冷や汗をかきつつ竜姫の方を見て無邪気に笑う。
「どうだった?」
そんな琢磨の前にお茶の差し入れしつつ聞いてくるのは実。
「おう! 沖縄のうどん恐るべし、だな!」
テーブルを2つ占拠するは【星葬剣】の11人。
「負けたヤツが払いの大食い対決ならドンと来い」という治胡の台詞から今まさにギガ盛りチャレンジの勝負が始まろうとしていた、だが。
「大食い勝負も結構ですが、食への感謝の気持ちを忘れてはいけません。ちゃんと料理を堪能してですね……」
と語り出す佐那子に皆の視線が集まる。
「………………」
ドンッ!
「わかりました。折角の一日なので今日だけは無礼講で行きましょう。私も参加させて頂きます」
ワァッと盛り上がるテーブル! そして――。
ドン、ドン、ドドンッ!
「……これがギガ盛りソーキそば……よしイズミ、これの写真を撮ろうよ?」
「あ、あたしも写真撮らせて」
クリスの言葉に和泉や治胡が写メると、桜花も撮りたいと身を乗り出し。
「にゃっついっ!」
胸に丼を引っかける桜花。
「あ、あんまり見ないで~」
倒しこそしなかったが、胸元がぐっしょり張り付く。
「……とらぶる安定だな」
「……やられ遺伝子に近しいものを感じますね」
和泉と刑一が呟くのだった。
頂きますと佐那子の声に唱和し、皆が一斉に食べ始める。
「ギガ盛りというだけあって半端無いですね、お得感あり過ぎです」
摩那が思わず二の箸を踏む中、「うまい! しあわせ~」と気にせず食べるはクリス、幸せそうにもぐもぐ。
一方、先に治胡とクリスにかなりの量を自分のから分けるは櫻。
「多すぎるかしら?」
「気にすんな! トーゼンこれも勘定に入るだろ、一石二鳥だ」
「ってか、みんな僕にそば入れ過ぎじゃないですかねっ!?」
明らかに挑戦しない組から食べれない分を入れられているクリスが焦る。
「ソーキが美味しいですねい! それにコーレーグースを入れて辛みを追加するのもまた良いのでいす!」
サクラコが普通盛りを堪能している横で箸を置くは祭莉、ぜんぜん食べてないのだが本人的には大満足、食べてないだろうとのツッコミも「頑張れ~みんな負けるな~」と華麗にスルー。
一方、戦いは佳境に。
「クリスも桃夜も無理はしないでってか、治胡は余裕なのがすごい……」
桜花が驚くも。
「そりゃタダがかかってなけりゃココまで食わねーよ」
と治胡が食べつつ不敵に笑う。
事実、トップは治胡と佐那子が争い、皆から分けられた(ハンデ?)の分、クリスが次点。その後は桃夜、摩那、現在ビリの和泉と続く。
だが、ここでスパートをかけるは和泉、底無しのクリスと、クリスの為ならどんな障害も乗り越えるとーやの2人にだけは負けられない! 闘志を燃やし一気にペースを上げ4位に上昇。
ガタン。
そこで立ち上がり、腰に手を伸ばすは摩那。
「リミッター解除!」
シュパッとベルトを抜き取り、今度は摩那が4位に上昇。
現在ビリは桃夜、だが彼には秘策が!
「あっ、あんな所にイチャコラカップルが!!」
急に立ち上がり外を指差す和泉。
「沖縄のこの店でさえもリア充が!?」
どこからかサバト頭巾だけ被り店を飛び出す刑一。だが、すぐに「居ないじゃないですか」と戻ってくる。
「あれ? なんか俺の増えてません?」
「ん? 刑一先輩どうかした?」
「こ、このピーチヘッド!」
普通なら不正失格だが……。ここはサクラコの判断?
その後、櫻が店主に交渉し壁際で皆で記念撮影する許可を貰い、星葬剣の皆が並ぶ。
「ばっちり撮っちゃいましょう!」
サクラコの声に皆がポーズ。
佐那子達ギガ盛り組は空になった丼の底が見えるようにし、胸元が透けたままの桜花は涙目で、だが誰もが楽しげに笑顔だった。
作者:相原あきと |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年6月23日
難度:簡単
参加:45人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 8/キャラが大事にされていた 2
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