武者アンデッド北へ~風の灰靭推して参る

    作者:陵かなめ

     白の王セイメイの前に、武者鎧のアンデッドが平伏し、下知を待っている。
    「北征入道への合力が、そなたらの望みでございますか」
     セイメイの言葉に、武者鎧のアンデッドが更に深く平伏する。

    「よろしいでしょう。各地に封じていた武者達を呼び起こし、北征入道の元に馳せ参じさせましょう」
     白の王セイメイは語った。
    「蒼の王コルベインの北征洞窟が現世に出現する事は、私の計画の助けにはなれど、邪魔にはならないのですから」
     
    ●依頼
    「白の王・セイメイが、札幌のダンジョン事件を起こしているノーライフキングに援軍を派遣しようとしているらしいんだよ」
     千歳緑・太郎(中学生エクスブレイン・dn0146)が緊張した面持ちで話し始めた。
     白の王・セイメイが送り込む援軍は、鎌倉時代の武者のような姿のアンデッド達で、ダークネスに準じる力を持つ。強力なアンデッドのようだ。
    「僕からみんなに灼滅を依頼するのは、神戸の須磨寺近くにある川のほとりに封印されているアンデッド達だよ」
     彼らが出現するまでにはまだ時間がある。けれど、出現すると10分程度で地に飲まれるように消えてしまうという。どうやら北海道のダンジョンに転移するようだ。
     だから、と。
     太郎が皆を見る。
    「アンデッドが現れる場所で待機して、現れたら、敵が消えるよりも前に灼滅して欲しいんだ」
     次に太郎は敵の詳細な説明に入った。
    「敵の構成は、強力な武者アンデッドが1体と配下の武者アンデッドが5体だよ。強力な武者アンデッドは風の灰靭・百入丸(かぜのかいじん・ももしおまる)と名乗っていて、ダークネスに準じる戦闘力があるんだ」
     また、配下の武者アンデッド達も、それぞれが灼滅者よりも強い戦闘力を持つ。
    「武者アンデッド達の立ち位置は全員ディフェンダーだよ。10分と言う制限時間があるから、こちらが全滅する可能性は低いけど、相手を全て撃破するのも難しいかもしれない」
     10分経った時点で灼滅できなかったアンデッドは、転移後に回復してしまう。そのため、確実に止めをさす事が重要になるだろう。
    「アンデッド達は日本刀を使った攻撃を仕掛けてくるよ。ディフェンダーとは言え、その攻撃力を甘く見ないように、気をつけてね」
     白の王セイメイが援軍を送るという事は、札幌のダンジョン事件が大きく動き出そうとしているのだろう。太郎は目を伏せ語った。
    「セイメイの配下の武者アンデッドを可能な限り灼滅して、その上で、札幌のダンジョン事件の動きに備えなくちゃね」
     最後にそう締めくくり、説明を終えた。


    参加者
    ジュラル・ニート(デビルハンター・d02576)
    猫乃目・ブレイブ(灼熱ブレイブ・d19380)
    葦原・統弥(黒曜の刃・d21438)
    レナード・ノア(夜行・d21577)
    アルディマ・アルシャーヴィン(リェーズヴィエ・d22426)
    迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801)
    阿礼谷・千波(一殺多生・d28212)
    若桜・和弥(山桜花・d31076)

    ■リプレイ

    ●一、風
     川のほとりの夜は蒸し暑さを感じた。流れる水の音も、この時ばかりは心を落ち着かせるものでもなかった。
     せっかく神戸まで来たのだし、観光でもして帰ろう。
     阿礼谷・千波(一殺多生・d28212)は目の前の景色を眺めながらぼんやりとそんな事を考えていた。
    (「三宮辺りに行って……異人館とか……」)
     ぬるい風が頬を撫でる。
     緩やかな思考の時間は、すぐに終わった。
     それは一瞬の事で、気付けば川のそばに6つの影が揺らぐ。
    「一ノ靭」
     一つの影が刀を空に掲げた。その姿は骸骨が古びた鎧を纏っていると言う表現が一番しっくりと来る。同時に、振る舞いは古強者を思わせた。続けて、他のアンデッド達も次々に刀を空に掲げる。
    「二ノ靭」「三ノ靭」「四ノ靭」「五ノ靭」
     そして、ひときわ大きなアンデッドが最後に大きく宣言した。
    「うむ。風の灰靭・百入丸と五つの靭、これより北へと助太刀に参ろうぞ」
     灼滅者達が互いに顔を見合わせる。
     若桜・和弥(山桜花・d31076)は手元のタイマーをちらりと見た。
     それから眼の前で両の拳を撃ち合わせる。
    「行くよ私。望む物がこの先にあるなら、力尽くで奪い取ろう」
     教えに反する、他者を力でねじ伏せる、という事を忘れない為の戒めだ。
    「日本の誇り高き武士の魂を悪用するなんて、許せんなセイメイ」
     霊犬のミナカタを傍に置き、迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801)が呟いた。
     アルディマ・アルシャーヴィン(リェーズヴィエ・d22426)も敵を見据える。
     これ以上、北海道でダークネスの跋扈を許すわけにはいかない。
     古の武者たちとの戦いとは、個人的には望むところであるけれど。
     そう思いながら、アルディマは分厚い魔導書を手にした。
    「私情は一旦抑えるとしよう。確実に敵を倒す手を取るだけだ」
    「頃合やな」
     炎次郎が言うと、皆いっせいに地面を蹴る。
    「何者じゃ?!」
     アンデッドがゆっくりと振り向き灼滅者達を見た。
    「貴方達に戦う理由があるように、僕達にも見過ごせぬ理由が有ります」
     闘気を拳に集め、葦原・統弥(黒曜の刃・d21438)は真っ直ぐ百入丸を見据える。
    「来るべき戦いの為、貴方達にはここで倒れてもらいます」
    「肝試しシーズンにゃまだ早かろうに」
     ジュラル・ニート(デビルハンター・d02576)は後衛の位置でマテリアルロッドを構えている。
     傍らにはナノナノ軍師殿の姿。
    「我らに仇為す愚か者達か」
     配下のアンデッド達がずらりと姿勢良く並び、日本刀を構え直した。
    「いざ! 勝負にござる!」
    「あんたらの時代は終わってんだよ」
     猫乃目・ブレイブ(灼熱ブレイブ・d19380)とレナード・ノア(夜行・d21577)が走り出す。
     千波もスイッチを切り替え霊犬のリコと共に戦いに挑む。
     川のほとりの夜の中、両者の戦いは始まった。

    ●二、撃
    「逃がさずここで仕留めるでござるよ!」
     ブレイブが妖の槍『真裏毒忌』をふるう。
     冷気のつららに変換した槍の妖気で一ノ靭、一靭丸を狙い打つ。
     だが、間近で三靭丸が身体を滑り込ませ身を挺し一靭丸を守った。
     続けて、魔導書を手にしたレナードがゲシュタルトバスターを放つ。
     その禁呪は大きく敵を巻き込み、爆炎がアンデッド達を飲み込んだ。
    「庇い合う、か」
     百入丸を二靭丸が庇えば、三靭丸のダメージは一靭丸が請け負う。
     ある程度は分かっていた事だが、動く死体達はレナードの攻撃から互いを庇いあった。
     それでも、レナードは目の前の敵を、二度と身体を構成できぬよう砕ききりたいと思う。
     氷と炎が敵の身体に纏わり付き、苛んで行く。
     狙うは配下のアンデッド五体の灼滅。
     ジュラルがマテリアルロッドを掲げ、大きな竜巻を引き起こした。
    「とっとと成仏めされや落ち武者ども」
     激しい暴風は敵を装備ごと切り刻む。
     だが、ここでも敵は庇い合った。
     一つ一つの行いが、烏合の衆では無いと感じさせられる。
     この戦いは時間との戦いでもある。しかも、敵はいずれも自分達よりも強力なアンデッドだ。
     ならば、と、統弥は敵の只中に踏み込んでいった。
    「全力で戦い続けるしかありません」
     目の前の三靭丸に強烈なアッパーカットを放つ。
    「退かれよ、ここは我が!」
     そこに四靭丸が防御の姿勢で割り込んでくる。三靭丸はステップし身を引いた。
     攻撃の手応えはあったが、それは狙った者ではない。
     それでも、攻撃の手を休めず仲間達は動く。
    「我が魔道、その身に刻め」
     アルディマがアンデッド達を凍りつかせた。
    「くっ、直接打ち合わぬ類の者か!」
     百入丸を庇った三靭丸が叫ぶ。
     元より、アルディマとて直接刃を交える事を好む。
     けれど今は効率的に敵を倒す方法を選んだだけのことだ。
     炎次郎も、広範囲を狙った爆発の禁呪を発動させる。
    「しゃあないやろ。てめぇらみたいな化け物相手にいちいち武士道ととか通せるか」
     続けてミナカタも攻撃を重ねた。
    「俺はお前らを倒すためなら悪党にだってなる覚悟もある」
     それに、と。
     統率の取れた動きで庇い合うアンデッド達を見る。
     勝つために手段を選ばないのは、セイメイも同じだと。
    「何をたわけた事を。いや、貴様らが挑んでくると言うのなら、蹴散らすまでじゃ」
    「それじゃあ、恨みっこなしでいいよね?」
     敵の言葉を聞いて千波が縛霊手で狙いを定めた。
     内蔵した祭壇を展開し、結界を張る。
    「貴方達を叩き潰す事情があります」
     和弥はリングスラッシャーを七つに分裂させ、近くにいたアンデッドから横に薙ぎ払った。
     力強く強引に、敵を撃つ。
     一つのリングが刀で弾かれた。
     その動きは洗練されていて、鍛え上げられたものだと見て取れる。
     彼らに恨みは無い。
    「なるほど、流石です」
     和弥は素直に敵の力を認めた。
    「では、こちらも参ろう」
    「風の灰靭、いざッ」
     炎や氷に苛まれた身体など何事もないと言う風に、風の灰靭・百入丸が跳ぶ。
     一閃。
     鋭い衝撃が前衛の仲間に襲い掛かった。
     ミナカタやリコが躍り出て仲間を庇う。
     続けて五つの靭達が一斉に重い一撃を振り下ろした。
     狙われたのはブレイブと統弥だ。千波とミナカタがそれぞれを庇い、その衝撃に耐える。
     一つ一つの斬撃はすぐに沈むものでもないけれど、同時に幾度も狙われると危険だ。
    「さて、今宵どちらが耐え抜くか」
     百入丸が刀を振る。
     庇い庇われ、時間まで全力で。
     戦いは続いた。

    ●三、破
     和弥のタイマーが鳴った。
     戦いから5分、互いの攻防は続いていた。
     多くの敵を狙い、氷や炎のダメージをも利用して敵の体力をそぎ落とす灼滅者達の作戦は、少しずつアンデッド達を追い詰めていた。
    「この一撃、耐えれるなら耐えてみるでござるよ」
     エアシューズを煌かせ、ブレイブが弱った一靭丸に飛び蹴りを放つ。
    「やらせんッ」
     そこに五靭丸が割って入った。
     またしても、敵が庇う姿を見せられる。
     体力の少ない者から狙っているけれど、すぐに庇い合い、一体一体を確実に落とす事が難しい。
    「なかなか!」
     ジュラルが手元で大鎌を回し、無数の刃を召喚した。
     刃が一斉に敵に襲い掛かる。
    「正道のみでは勝ち抜けないのが戦の常だ。勝てる道を選ばせてもらうぞ」
     続けてアルディマも複数の敵を狙い、爆破の禁呪を唱えた。
     アンデッド達は傷ついた身体でなお、百入丸を庇い、落ちそうになっている者を庇い、その場に留まる。
     爆炎の中から、四靭丸が飛び出してきた。
     その姿はボロボロで、あと一撃二撃で消え去りそうなほどだ。
    「それが、何だと言うのじゃ!」
     四靭丸は納刀した刀を素早く抜刀し、千波に斬りかかった。
    「そ……」
     その動きは今だ衰えず、激しい一撃だ。
     しかし、ミナカタがそのダメージを引き受ける。
     今まで仲間を庇い続けたミナカタも、すでに半分以上体力を削り取られている。
     それを見て、炎次郎が癒しの霊力を指先に集める。
    「諸諸の禍事――」
     祝詞を詠唱し、集めた霊力をミナカタに撃ち出した。
     続けて軍師殿も回復の行動を取る。
     アンデッド達が庇い合うのと同じく、灼滅者達も仲間を庇い合いここまで来た。
     一つ違うのは、灼滅者達はある程度傷を癒す事ができるということだ。
     ミナカタが再び走り出し、斬魔刀で敵を狙う。
     勿論、癒せぬダメージは消えない。灼滅者達もじりじりと体力を減らしていた。
    「けれど、こちらは、まだ行けます」
     和弥がバベルブレイカーの杭を勢い良く地面に打ち込む。
     大きく地面が揺れ、衝撃波がアンデッド達に襲い掛かった。
    「ぐ、ぬ……、主よ、ご武運を……!」
    「うむ。そなたの働き、見事であった!」
     百入丸が頷き、ついに四靭丸が沈む。
    「まず、一体」
     レナードが敵の真ん中に飛び込んだ。
     一つ一つを確実に潰せば、相手の攻撃の手を減らす事もできる。
     三靭丸を蹴り上げ、浮いたところにオーラを纏った拳の連打を繰り出した。
     敵の身体が吹き飛び、激しい音を立て地面にたたき付けられる。
    「あと、一撃です!」
     統弥がクルセイドソード『ムーングロウ』を器用に繰り、三靭丸の霊魂の破壊を狙った。
     だが、その間に五靭丸が身体を滑り込ませ、最後の一撃から庇う。
     あと一押しが難しい。
     統弥は再び走り出す。
    「もう一息よ」
     仲間が攻撃に専念する中、千波はオーラを癒しの力に換え仲間の傷を癒していた。
     リコも同じく回復を繰り返す。
     まだ皆戦える。だが、もはや無傷なのは後衛の者だけ。
     どちらの体力が先に尽きるのか。
     6分、7分と時間は過ぎて行く。

    ●四、終
     二度目、8分のタイマーが鳴った時、戦場に立っているアンデッドは百入丸と、配下の一靭丸、五靭丸だけだった。
    「なかなか、やりおるな」
     一靭丸、五靭丸はすでに体力ぎりぎりのところまで追い詰めている。
     逆に、配下に庇われていた百入丸は、まだ十分に体力に余裕が見られた。
    「じゃが、主の進む道、邪魔立てさせぬ」
     一靭丸が刀を構え、猛然と距離を詰めてきた。
     重い斬撃がレナードに襲い掛かる。その時、ミナカタが前へ躍り出た。
    「煩い犬めが!」
     続いた五靭丸の攻撃を受け、ついにミナカタが掻き消えた。
     炎次郎は、だが踏みとどまる。
    (「残り時間は少ない。立ち位置を変えているだけの時間は無い、な」)
     その場所から影を伸ばし、その先端を鋭い刃に変え、一靭丸を斬り裂いた。
    「くっ……!」
     一靭丸は刀を地面に突き刺し、地面に膝をつく。
    「正々堂々の勝負と行きたかったところにござるが」
     これもまた、戦い。
     ブレイブが冷気のつららで一靭丸の身体を貫いた。
    「無念」
     その一撃で、一靭丸も消える。
     残り時間は少ない。
     けれど、倒しきりたい。
     ジュラルは拳にオーラを集束させ、五靭丸に向かって行った。
    「お前も成仏しろ」
     苛烈な連打をぶつける。
    「死体は死体らしく、な」
     鋭い刃のような影を伸ばし、レナードが畳み掛けた。
     影は五靭丸を飲み込み、覆い尽くす。
    「今度こそ!」
     統弥が無敵斬艦刀『フレイムクラウン』に炎を宿し、振りかぶった。負った傷が痛みを訴えるが、それをねじ伏せ突き進む。
     思い切り刀を横に薙ぎ振るい、豪快な一撃を五靭丸に叩き付ける。
    「く、口惜しや!」
     五靭丸は刀を振り上げたままの姿勢で呻き、その刀を再び振り下ろす事無く消滅した。
    「ふむ。皆の者、大儀であったぞ」
     全ての配下を失った百入丸は、一度大きく頷き灼滅者達の正面に立つ。
    「残るはお前だけだ」
     後方から魔術で広範囲の攻撃を繰り返していたアルディマが、今こそと武器に炎を纏わせ踏み込んでいく。まずは一撃、炎の武器を百入丸に叩き付ける。
    「我が力、どこまで耐えられるかな?」
     百入丸は傷を気にした様子も無く、刀を一閃させた。
     重い一撃が、前衛の仲間に襲い掛かる。
     だが、もう、回復に手を割くよりも攻撃を重ねたい。
    「行きます」
     和弥が死の中心点を狙いバベルブレイカーで敵の身体を貫いた。
    「そうよね」
     千波もリコも、回復をやめ全力で攻撃に回る。
     百入丸の背後に回りこみ、千波が敵を斬り裂いた。続けてリコが六文銭で射撃し追撃する。
     まだ敵の体力はあるようだけれども、時間は無いけれども。
     最後まで諦めず、灼滅者達は攻撃を繰り出した。
     だが、百入丸がふいに後方へ飛び退いた。
    「時じゃ」
     幕切れはやけにあっさりと訪れる。
    「待てっ」
     追い縋るようにレナードが武器を振り上げるが、百入丸は意にも介さぬと言う風に地面に消えていく。
     時間通りに、転移が始まったのだ。
    「次に会った時は、その首取らせてもらう」
     消える百入丸に、アルディマが言った。
    「せいぜい頑張る事じゃ」
     敵の笑い声が聞こえた気がした。
    「お前らは一体、北海道で何するつもりや!?」
     炎次郎の問いに、もはや返事は無い。完全に転移が終わってしまった。
    「くっ」
     空を切った攻撃に、レナードが密かに拳を握り締める。
    「封印されてたってだけあってアンデッドとは思えん強さだったね」
     あのような者達を大量に送り込み、北で何をするつもりなのだろう。
     ジュラルが一服しようとトマトジュースを取り出した。
    「皆無事でござるか」
     ブレイブが仲間を見る。
    「何とかね」
    「はい」
     千波と和弥が顔を見合わせた。特に前衛の仲間は大きく体力を減らしたけれど、起き上がれないほどではない。
     川のほとりの戦いは、終わった。

    作者:陵かなめ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年6月26日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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