●鹿児島の恵み、みんなに一つ!
鹿児島県は南西諸島。
九州の南端から少し離れたその諸島での、主となる生産農作物となっているのが、サトウキビ。
各島の8割ほどの農家が生産し、畑地の五割に作付けされていいる、そして精糖会社は1島に1社体制が確立されているという、基幹産業にもなっている。
そんな南西諸島の一つ、種子島。
「うわぁー、すっごーーーい!!」
目の前に広がるさとうきび畑に、目をきらきらと輝かせているのは、観光客。
整列されたサトウキビがざわわ、と成長し始めているその光景が、とても印象的。
そんなサトウキビ畑を横目に歩いていると……。
『サトウキビ、サトウキビ~♪ 美味しい美味しいサットウキビー♪』
歌うように、サトウキビ畑を巡回している、奇っ怪な格好に身を包んだ彼女。
サトウキビをモチーフにした服装と、サトウキビの茎を手に持った彼女は……サトウキビ怪人。
すくすくと生育し始めるこの時期こそ、彼女にとって一番幸せな時。
そして彼女は、先ほどの観光客を見つけた所で。
「ねーねー、サトウキビ、好きー?」
小首を傾げる……そんな彼女の動きに。
「きゃー、可愛いー♪』
観光客達は、まるで人形の如く、サトウキビの彼女をぎゅっと抱きしめたのであった。
「皆さん、集まっていただけましたね? それでは、早速ですが説明、始めますね」
五十嵐・姫子は、集まった灼滅者達を見渡し、そして一枚の写真を見せて話し始める。
「あれ、これって……サトウキビ畑?」
と、赤松・鶉(蒼き猛禽・d11006)がぽつり。
その写真に写ってたのは、一面のサトウキビ畑……青い空に生え緑の木々は、何処か目を見張る光景。
「綺麗な光景ですよね? ……この写真が撮られたのは、九州は種子島……これはさとうきび畑なのです」
「ただのさとうきび畑ならばいいのですが……このサトウキビ畑の近くに、サトウキビのご当地怪人さんが現れてしまった様なのです」
「幸い、このサトウキビ怪人さんはまだまだ幼いのですが……サトウキビを愛する気持ちは何よりも強く、サトウキビを蔑むような人は絶対に許さないでしょう。手に掛けるのが明日になるか、一年先になるかは判りませんが」
「でも、どうやらこのサトウキビ怪人さんは、まだ元の人間の意識も残っている様なのです。つまり、ダークネスの力を持ちながらも、完全なダークネスになりきっていない状況になります」
「つまり……彼女の所に向かうと共に、彼女が灼滅者の素質があるならば、闇堕ちから救い出してほしいのです。逆に完全なダークネスになってしまうようであれば、その前に灼滅をお願いしたいのです」
そして、姫子は続けて彼女の詳細な戦闘能力について説明する。
「彼女はサトウキビ怪人と名乗る通り、サトウキビを活用した戦闘手段を取ります。サトウキビの茎をやり投げのように投げてきたり、生成された砂糖を風に乗せてばらまいての目くらましをしてきたりします。戦闘能力自体はそこまで高くありません」
「とは言え彼女は小柄ですばしっこいので、中々攻撃が当たらないかもしれません。それが一番の面倒くさい点になるかと思います」
「尚、彼女を救うには、戦闘してKOさせる必要があります。彼女の人間の心に呼びかけながら、戦闘能力を下げ、彼女を闇堕ちから救い出して上げてください」
そして姫子は。
「彼女はサトウキビが好きだからこそ、その好きが高まりすぎて怪人化してしまったのでしょう。そんな彼女を救い出してあげられるのは、今しかありません。どうか、皆さんの力……貸してください。宜しくお願いいたします」
と、深く頭を下げるのであった。
参加者 | |
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マリーゴールド・スクラロース(中学生ファイアブラッド・d04680) |
備傘・鎗輔(極楽本屋・d12663) |
宮武・佐那(極寒のカサート・d20032) |
ユーリー・マニャーキン(天籟のミーシャ・d21055) |
アンゼリカ・アーベントロート(黄金奔放ガール・d28566) |
翌檜・夜姫(羅漢柏のミコ・d29432) |
禰・雛(ファクティスアーク・d33420) |
新堂・柚葉(深緑の魔法使い・d33727) |
●銃の種郷
姫子から依頼を受け、東京から遠く離れたここ、鹿児島県は種子島までやって来た灼滅者達。
目の前に拡がる大自然、そして背の高いサトウキビ畑……その光景に、暫し目を奪われる。
「夏の鹿児島かぁ……遊びで来たかったな」
ぽつり、そのサトウキビ畑に呟く備傘・鎗輔(極楽本屋・d12663)。
その頭上の霊犬は、鎗輔の頭の上でサトウキビをおいいそうに囓っている。
煙たげな鎗輔に対し、霊犬はサトウキビをかじかじするのに夢中……そんな光景に思わず笑みを零しながら。
「ここが日本の銃の始まりの地、種子島か……」
「うん、そうだね。火縄銃だっけ? でも火縄銃だけじゃないんだね。サトウキビって、沖縄にしかないと思ってたよ」
「ああ、そうだな。確かにサトウキビと言えば、沖縄というイメージが強いよな」
「でしょ? でも……サトウキビ、こんなに背が高いんだねー。子供が畑に入ったら、どこに居るかわからなくなっちゃいそうだよ」
と、ユーリー・マニャーキン(天籟のミーシャ・d21055)と宮武・佐那(極寒のカサート・d20032)が言葉を交わし、微笑み合う。
種子島と言えば、やはり第一に思いつくのは鉄砲伝来の地という歴史。
その次に思いつくとすれば、日本最大のロケット発射場である、宇宙センター。
大きな二つの名物の影に隠れて、サトウキビは余り有名では無いのが実際の所。
でも、種子島をはじめ、鹿児島県南西諸島においては、このサトウキビの生産も、大きな一つの名産であり、各島にはそのサトウキビから精糖する工場が一つずつある位なのだ。
そして、そんなサトウキビ畑を目の前にしながら、マリーゴールド・スクラロース(中学生ファイアブラッド・d04680)が、傍らのナノナノ、菜々花に。
「ねぇねぇ、菜々花?」
『ナノ?』
「今日はね、サトウキビさんの説得なんだよ? サトウキビって、聞いた事あるかな?」
『ナノ~?』
サトウキビ自体、よく知らない様で、首を傾げる菜々花。
「ん~。お砂糖の原料だから甘いんだけど、それ自体を食べると微妙?」
『ナ~ノ~』
「そうだね。まぁ、見た目も全然美味しそうに見えないしね」
『ナノナノ』
こくりこくりと頷く菜々花に、マリーゴールドも微笑み頭を撫でてあげる。
「まぁ日本では砂糖といえば、砂糖大根よりもサトウキビというイメージがありますよね。普段使う砂糖がどう出来ているかとかは、あまり意識しませんが……何はともあれ、サトウキビ怪人さんを何とかしましょう。灼滅しなくてもいいのであれば、それを目指したい所ですし」
と、新堂・柚葉(深緑の魔法使い・d33727)の言葉に、翌檜・夜姫(羅漢柏のミコ・d29432)と、禰・雛(ファクティスアーク・d33420)も。
「そうだな……闇墜ちした一般人か。救い出せれば良いが……」
「ええ……生まれてすぐのご当地怪人は無邪気なのに……時間が経つと、これで世界征服だとか言い始めちゃうんだね……悪い事する前に、助ける機会があって良かったよ。正しい方向へ力を使えるようになるといいね」
そんな仲間達の言葉に、アンゼリカ・アーベントロート(黄金奔放ガール・d28566)が。
「よーっし。鶉の分までしっかりと頑張るぞーー!!」
気合い十分、拳を振り上げ……そして灼滅者達は、サトウキビ怪人の誘導作戦を開始するのであった。
●好くはサトウキビ
『サトウキビ、サトウキビ~♪ 美味しい美味しいサットウキビー♪』
どこからともなく聞こえてきた、ケイカイなメロディ。
そのメロディを口ずさんでいるのは、サトウキビ怪人の少女。
サトウキビが好きだからこそ、このサトウキビ畑を愛して止まない少女。
……そんな少女が現れた所で、いざ。
「こんな所にサトウキビね。沖縄が主な産地だと思ってたけど、ここでも育ててたんだね。知らないって事は、鹿児島県産のは、きっとマイナーなんだろうな」
「かもしれませんねー……」『ナノ!』
と、鎗輔とマリーゴールドが笑いながら会話する。
敢えてサトウキビ怪人に聞こえるように、ちょっと大きな声で……ご当地怪人が、その会話に気づき、襲いかかってくれるように。
……でも、まだご当地怪人は襲いかからない。だから、更に。
「これがサトウキビ……まるで細い竹の様だね。はて……どう食すればいいのだろうか」
「これ単品で食べるものっではないですよ。このサトウキビから、砂糖を作るんです」
「でも、サトウキビってあれだろ? 砂糖の生産量って、テンサイに比べてかなり低い奴だろ? それにこういう鹿児島とか沖縄とかの暖かい所じゃないと育たないだなんて根性ないよなー。無駄にでっかいしさ」
「そうですね。それにこのサトウキビからは真っ白い砂糖は作れないんですよね……」
「そうなんだ……そういえばサトウキビって、お芋と別名が一緒でしたっけ? ややこしいですよね……」
と、ユーリー、アンゼリカ、夜姫が、同じく聞こえるように会話する。
……と、その会話に。
『違うよ!! サトウキビを侮辱しないで!!』
と、食いついてくる少女。
サトウキビのコスプレをしているような、そんな少女がやってくると共に。
「あ、こんにちはー! もしかして、種子島のご当地マスコットさんですか!? 一緒に撮影、お願いします!!」
来るなり佐那が、少女に向けて話しかけ、カメラを見せて写真を撮って欲しいとせがむ。
突然の要求に、え、ええ!? と言った感じで戸惑う少女。
その間に、雛が。
「さてみんな、こんな話を知ってるかな?」
と、独特の語り口調ではじめる百物語。
一応、近くにいる人を人払いする為の工作。そして合わせてマリーゴールドも、殺界形成で人払いをする。
そして……廻りから一般人の影が全て消えた所で、改めてと言った感じで、少女の方へと向き直る。
そして灼滅者達が構える一方……サトウキビ怪人は、うー、と唸りながら、明かな敵対心の視線を灼滅者達に向けてくる。
『サトウキビは、種子島の名産で、大事な大事な農作物なんだよ! サトウキビを侮辱するのは、絶対絶対許せない!!』
怒りに震える少女……そんな少女に、ユーリーと、夜姫、アンゼリカが。
「さて……サトウキビ怪人。サトウキビを愛するその心意気、大いに結構! しかし、世の中にはその郷土愛を利用して悪事を働く怪人という輩が存在しているんだ。そこでどうかな? 君のサトウキビへの愛情を力に代えて、我々と共に日本を、サトウキビを守ってはみないか!」
「ええ。貴女はサトウキビが好きなのでしょう? さっきは怒らせちゃってごめんね。サトウキビの良い所、あなたは沢山知っている。だから、悪く言っちゃう人を力尽くで黙らせる前に、その良さを話してみるのはどうかな?」
「そうだぜ。私悪い子だからな……こんな綺麗なサトウキビ畑を見て、逆に悪い事言っちゃったんだ。サトウキビって燃料になるんだろ? 酒類の製造原料になるって聞いたし、すっげーと思う。でもよ! 怪人の姿じゃ出来る事も限られてるぞ「? その怪人の身体から絶対助けるから、武蔵坂のたくさんの仲間とサトウキビのよさをもっと調べ、広めていこーぜ!?」
……と、アンゼリカの言葉を切っ掛けにして、雛、鎗輔、マリーゴールドと菜々花も。
「サトウキビ……砂糖の原料。私達の生活に欠かすことの出来ない物と言えよう。ベトナムでは皮を剥いた随の部分に練り物を付けて揚げたり焼いたりする料理もあると聞く。活用の幅も広く素晴らしいものだ。そんな君のサトウキビが好き、という意見には同意出来るものだよ、うんうん」
「そうだね。さっきはマイナーなんて言ったけど、それは知る人ぞ知るって良いと思うな。それに、これだけ綺麗なサトウキビ畑は僕、見た事無いもの。靜かで、風が気持ちよくって、ね……キミがもっと深い所まで落ちたら、今度はサトウキビを食べることも、それどころかキミの好きなサトウキビで泣く人が出てくるかも知れないんだよ? そうなる前に、キミは君のままで踏みとどまりなよ。今なら、まだ間に合うよ」
「そうですよ。サトウキビを直接食べなくても、加工してたくさん美味しい要理やお菓子に使われているでしょう? みんな、目の前になくたって、サトウキビにはありがとうって思ってるよ、ね、菜々花」
『ナノナノ!』
「サトウキビから作られる黒砂糖も、そのままでも独特の味わいがありますし、お料理に使うと美味しくなります。割り下とかぐっと深みが増す、縁の下の力持ちって感じですし……そんなサトウキビを悪く何て、決して思っていませんよ」
そんな灼滅者達の優しい言葉に……少女はうう、とちょっと戸惑う。
サトウキビが好きだからこそ、そのサトウキビのすばらしさを解ってくれれば、それは本望。
でも……内に秘めたるご当地怪人は、一度は侮辱した者など、信じられるか、と警鐘を鳴らす。
……暫くの間、呻き、迷った後。
『……でも、でもでもでもっ!! サトウキビは素晴らしいんだもん!!』
と、眦に一滴、涙を浮かべながら、戦闘態勢。
ただ、迷いに迷った末の少女は、恐らく戦闘能力もかなり弱っているだろう。
「仕方ないね……一気に仕掛けようか」
『ワゥ』
鎗輔の言葉に、彼の霊犬含め、皆、頷く。
そして鎗輔が先陣を切って、スターゲイザーを叩き込むと、雛もレイザースラストで攻撃。
先陣切ったクラッシャーのダブルアタック……少女の体力はガッツリ、大幅に削られていく。
『ううう……で、でもでもでも、負けないもんっ!!』
と、必死に頑張る少女の姿。
「……その心意気は素晴らしい。だが、このまま放置しておく訳にはいかないんだ」
「そうですね……」
と、更にディフェンダーのマリーゴールドが制約の弾丸、ユーリーがクルセイドスラッシュと立て続けに叩き込む。
続くジャマーの佐那と彼女のウィングキャットがヴェノムゲイルと猫魔法のコンボで、少女にバッドステータスを大量に付与し、その動きを制限する。
そして……アンゼリカと夜姫のレイザースラスト。
流石に力を持ち立ての少女、更にその心も、説得によりダークネスの力が弱まった後となっては……熟練の灼滅者達と対等に張り合えるものではない。
3ターン程で、もう……少女はふらふらになり。
「……ごめんなさい。余り傷付けたくはありません。だから……速攻で行きます。大いなる魔力よ、今ここに集え!」
と柚葉の言葉が響き渡ると共に、放たれた制約の弾丸。
その一撃が、少女の足元を撃ち貫き……ダークネスとの迷いの狭間にいた少女はその場に崩れ落ちたのである。
●好きだからこそ
……そして、灼滅者達の目の前には、変身の解けた少女。
どうやら、サトウキビ怪人から、灼滅者へと戻ってきた様である。
「どうやら……踏みとどまれた様ですね。先ずは一安心、ですか」
「ああ、そうだな……」
柚葉に頷く雛。
そして柚葉が怪我した所を、絆創膏やら包帯で手当しつつ、その間に他の仲間達は、戦闘の痕跡を一先ず、隠す様にする。
そして痕跡を隠し終えた後……少女が身じろぎ、そろそろ目を覚ます気配がした所で。
「……そろそろ起きそうですね」
と夜姫の言葉に、にこっと頷きながら、佐那が。
「サトウキビ、サトウキビ~♪ 美味しい美味しいサットウキビー♪」
どこかで聴いたメロディ……そう、少女が口ずさんでいたメロディ。
そのメロディを愉しげに唄っていると、少女が。
『……う、うぅん……ん……?』
ぼんやりと目を開く少女……そんな少女に、佐那がにこっと笑い掛けながら。
「あ、目覚ました? サトウキビちゃん」
『う、うん……あの、えっと……?』
きょとんとしながら、首を傾げる少女。
気がついたら、記憶に無い人達が突然廻りにいるのだから驚くのも仕方ないだろう。
そんな少女に鎗輔と、霊犬が。
「大丈夫?」『ワウ』
と声を掛ける……サトウキビを囓りながら。
『あ、えっと……だ、大丈夫。でも……その……』
「ん……疲れた身体に、糖分と水分の補給が出来るサトウキビ、良い物だね」
鎗輔がサトウキビを褒める……すると、ぱぁぁっ、と表情が明るくなる少女。
『そ、そうですよね!? サトウキビって、すっごくいいものなんですよ!? だってこの種子島の名物なんですから!!』
「うん、そう思うよ」
鎗輔の言葉に続け、マリーゴールドと菜々花が。
「そうだね。そんなサトウキビについて、良い所を色々知りたいな……ねぇ、サトウキビの良い所、東京にも広めてみない?」
『ナノ!』
「え? ……え、えっと……でも……」
突然その様な事を言われて、戸惑うのは当然だろう。
でも、そんな少女に。
「そうだね、サトウキビちゃん。私達の学校に一緒に通わない? 学校にはね、サトウキビちゃんと同じように、何かが大好きで仕方ない、って子がたくさんいるんだよ。絶対みんなサトウキビちゃんとすぐお友達になれると思うの! ほら、私達ももう友達だし!」
すっと、手を差し出す佐那、そしてユーリーも。
「そうだね。私達の学園には農学部もある。将来的にもサトウキビを学べるんじゃないかな? ほら」
と、言いながら封筒を一つ差し出す。
「今、ここで決めろとは言わない。ご両親と相談して、決めると良いさ」
……封筒の中には、武蔵坂学園のパンフレット。
そして、それを受け取った少女に、アンゼリカが。
「よし、決めた! 今決めたぞ!!」
大きな声をあげる彼女に、えっ、と視線を向けてくる少女。
アンゼリカは、少女の肩を抱き寄せながら。
「学園祭ではサトウキビの展示をやる。だから学園で待ってるぜ! 私達の仲間になって、一杯愉しい事しようぜ!!」
『え、えっと……』
戸惑う少女に、アンゼリカは。
「ちゃんとお父さんお母さんに話さなきゃな? 何か解んない事あれば、連絡くれよ。一から百まで、全部しっかり説明してやっから!」
と連絡先を書いたメモ書きを渡す。
驚きながらも……そのメモを受け取る少女、そしてそんな二人を見て、鎗輔が。
「仲間が増えるって、良い事だよね」
と頷き、雛が。
「さて、それじゃ家まで送ろう。余り遅くなったら、怒られるかもしれないしな?」
雛の言葉に、皆もそうだね、と頷いて……そして、灼滅者達は、少女を家へと送る。
学園について、出てくる質問に答えながら、夕焼け空の下を歩くのであった。
作者:幾夜緋琉 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年6月27日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 3
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