十六夜・深月紅(哀しみの復讐者・d14170)は、こんな噂を耳にした。
『服を溶かすスライムが一般人を飲み込んでいる』と……。
この都市伝説は巨大なスライムで、一般人を襲って服を溶かし、体内に取り込んでいるようだ。
ただし、取り込まれた一般人達は溶かされるわけではなく、スライムの中にいる限り、空腹になる事もないようである。
そのせいか、スライムの中から出る事無く、ずっと飲み込まれたままでいるらしい。
例え、逃げ出そうと思ったとしても、全裸のまま家まで帰らねばならないため、仕方がないのかも知れないが、犠牲者が増えているのは確実。
このまま放っておけば、取り返しのつかない事態に陥ってしまう事だろう。
また都市伝説は興奮状態に陥ると、えっちな気分になる分泌物を撒き散らすため、色々な意味で危険な存在。
その事も踏まえた上で都市伝説を倒す事が今回の目的である。
参加者 | |
---|---|
皇樹・桜夜(夜光の死神・d06155) |
皇樹・桜(桜光の剣聖・d06215) |
皇樹・零桜奈(漆黒の天使・d08424) |
十六夜・深月紅(哀しみの復讐者・d14170) |
フィヒティミト・メーベルナッハ(媚熱煽姫・d16950) |
大和・猛(蒼炎番長・d28761) |
氷川・紗子(高校生神薙使い・d31152) |
浅山・節男(勇猛なる暗黒の正義の使徒・d33217) |
●危険なスライム
「またスライムですか……」
皇樹・桜夜(夜光の死神・d06155)はげんなりとした表情を浮かべながら、仲間達と共に都市伝説が確認された場所に向かっていた。
都市伝説は巨大なスライムの姿をしており、一般人達に襲い掛かって服を溶かし、そのまま体内に取り込んでいるようだ。
「うーん……、なんかよくスライムとは縁があるような気が……」
皇樹・桜(桜光の剣聖・d06215)が、複雑な気持ちになった。
もしかすると、スライムを引きつけるフェロモンが出ているのかも知れないと思ってしまうほどの遭遇率。
どちらにしても、何らかの形で赤い糸が結ばれている可能性が高そうである。
「だけど……ちゃんと倒さないと……」
フィヒティミト・メーベルナッハ(媚熱煽姫・d16950)が、ゆっくりと口を開く。
色々な意味で不安な事もあるのだが、ここで挫けてしまったら、上手くいくものも、上手くいかなくなってしまう事だろう。
「それ以前に、何だか嫌な予感しかしないのですが……」
氷川・紗子(高校生神薙使い・d31152)が、気まずい様子で汗を流す。
よく分からないが、この時点で嫌な予感しかしない。
そう思って空を見上げると、意味ありげに暗雲が立ち込めていた。
大豪院・麗華(大学生神薙使い・dn0029)も同じような気持ちになっていたのか、紗子の話を聞いて力強く頷いている。
ある意味、ふたりでがっちりフラグを立ててしまっているような気もするが、怖い考えばかり浮かんでしまったため、なるべく軽く流す事にした。
「うぅ……、どうして……こうなった……。とにかく……、弟子達や……りんごは……守らないと……」
皇樹・零桜奈(漆黒の天使・d08424)が、自分自身に気合を入れる。
他の仲間達と同様に嫌な予感しかしていないものの、ここまで来た以上は引き下がる事が出来なかった。
「まったく、何と言う恐ろしい都市伝説でしょうか。しかしこう言った嬉し……いえ非現実的で凶悪なものが跋扈するのが僕達の日常ですからねえ。いやいや仕方がありませんよね? えぇ、仕方がありません。いひひ、ひひひ……」
浅山・節男(勇猛なる暗黒の正義の使徒・d33217)が妄想全開で、いやらしい笑みを浮かべる。
だが、節男は全く気付いていなかった。
都市伝説が老若男女関係なく襲い掛かって、あんな事や、こんな事をしていると……。
「うう、なんで、こんなの、見つけたんだろ……。でも、桜夜や、桜、りんご、いるし、頑張らないと。零桜奈に、触って、もらう、チャンスだし。カメラは、ぶっ壊す、よ」
十六夜・深月紅(哀しみの復讐者・d14170)が、節男をジロリと睨む。
何やら、やましい事を考えているようだが、妙な真似をするようであれば都市伝説もろともボコボコである。
「まあ、スライムがわしらにも食いつくんであれば、話は楽なんじゃがのう」
そんな中、大和・猛(蒼炎番長・d28761)が、険しい表情を浮かべる。
資料を読む限り、都市伝説に好き嫌いはないようなので、自分達が囮になれば、被害を最小限に抑える事が出来るだろう。
その代わり、まわりにいる仲間達がおぞましい光景を目の当たりにする事になるのだが、猛はそこまで考えていなかった。
●ゲリラスライム
都市伝説はいきなり襲い掛かってきた。
「……え? うわわっ!? なに、なにっ!?」
何が起こったのか分からず、癒月・空煌(医者を志す幼き子供・d33265)が悲鳴を上げて麗華を押し倒す。
慌てて起き上がろうとしたものの、その拍子に麗華の胸を揉んでしまい、彼女もろとも服を溶かされ、都市伝説に飲み込まれた。
「れ、麗華さん!?」
それに気づいた紗子がサウンドシャッターを使った後、麗華の腕を掴もうとして、派手に空振り。
そのまま勢い余って、すてんとコケた。
「無理矢理にでも引きずり出さないと……って、うわあ」
慌てた様子でフィヒティミトが麗華の腕を掴んだものの、物凄い力で引っ張られ、同じように身体の中に取り込まれ、必死になって顔を出そうとする。
しかし、スライムの中でも息をする事が出来たため、訳も分からずキョトンとした表情を浮かべて胸元を隠した。
「みんな……大丈……うわっ!?」
零桜奈も仲間達を助けに向かったが、都市伝説に足を取られて、すってんころりん。
まわりにいた仲間達まで巻き込み、スライムの中に取り込まれた。
「早く助けないと服が……!」
そう言って黒岩・りんご(凛と咲く姫神・d13538)が、桜達の胸を揉んでいく。
その間に着ていた服がドロドロに溶け、隠されていた肌があらわになっていった。
「あん、りんごさん……」
ほぼ裸の状態のままりんごに襲われ、桜がとろんとした表情を浮かべて、零桜奈の事を押し倒す。
既に頭の中は真っ白、ほわほわ状態。
「黒岩さんっ、そこは、んぅっ」
その横で桜夜もりんごに襲われ、恥ずかしそうに頬を染める。
「みんな揉み応えがありますね♪」
りんごが含みのある笑みを浮かべて、今度は深月紅の胸を揉み始めた。
「りんご、そんなに、揉んじゃ、あんっ!」
深月紅が困った様子で悲鳴を上げる。
「さすがにこれは……」
それを目の当たりにした零桜奈が、ドサクサに紛れて逃げようとした。
「んぁっ! 零桜奈……」
すぐさま、桜夜が零桜奈の背中に飛びつき、呆けた表情を浮かべて頬擦り。
「んぅ、零桜奈ぁ、いいよ、好きに、して?」
深月紅も零桜奈の顔を胸の谷間で挟み込み、『これでもか!』とばかりにぎゅーっと抱き締める。
「逃がさないよ♪」
そこに桜とりんごが加わり、胸の谷間で片腕ずつ挟まれた。
零桜奈も、さすがにもう逃げられないと判断したのか、なすがまま。
「桃源郷は正しく此処に。眼福です」
そんな中、節男が零桜奈達を激写!
都市伝説の攻撃射程範囲内ギリギリのところで間合いを取りつつ、カメラをガッチリ構えている。
「そ、そんなに見ないで……っ」
フィヒティミトが恥ずかしそうに頬を染めた。
「あぁ、はぁ、身体が熱いっ!!」
だが、身体に纏わりついた粘液のせいで、自分の意思に反して体が敏感に反応!
「はぁぁ、もう、我慢できないっ♪」
あっという間に恍惚とした表情を浮かべ、節男を誘うようにして四つん這いのポーズを取った。
「ぬおおおおおおおおおおお! もっと、男らしさに興奮せんかい!」
次の瞬間、猛が対抗意識を燃やすようにして、全身の筋肉を隆起させ、都市伝説に猛烈アピール!
それに気づいた都市伝説が猛の身体に纏わりつき、穴と言う穴を一気に責めた。
「ぐぬっ! これは……!」
予想外の衝撃に、猛が開眼!
それは己の内に秘めていたケモノが目覚めた瞬間でもあった。
●新たな世界
「ぐぬっ! はぁぁん!」
猛が自分でも驚くほどの低音ボイスで、悩ましげな声を上げる。
そんな猛を都市伝説が優しく包み、新たなステージへと導いた。
そこはマッチョなアニキ達が住む桃源郷。
優しげなアニキ達が手取り、腰取り、猛を天国へと誘っていく。
そのため、猛は何も考える事が出来なくなり、なすがまま。
「筋骨隆々男性の粘液塗れとは。うぅむ」
それを目の当たりにした節男が、現実に引き戻されて、険しい表情を浮かべる。
(「見なきゃ良かった」)
心の底からそう思ってしまうほどアレな光景。
「うぅ、恥ずかしい……」
同様にフィヒティミトも、我に返って頬を染める。
「……けど、頑張らなきゃなきゃ……」
折れかかった自らの心を奮い立たせ、フィヒティミトが都市伝説に攻撃を仕掛けていく。
そんな気持ちに反して、都市伝説に攻撃を喰らわせるたび、豊満なバストとヒップが揺れた。
「もう許しませんからね~」
麗華も涙目になって、都市伝説を攻撃!
「ちょっとでも回収するです」
そう言って空煌が都市伝説を取り込んだ。
「お、終わった」
その途端、零桜奈も憔悴した様子で、ばたんきゅー。
起き上がる気力もないのか、裸のままグッタリである。
「ううっ……、酷い目に……」
その横で麗華がホッとした様子で溜息をつく。
すぐさま、紗子が抱き着いて身体を隠してくれたため、かろうじて胸元が隠れているものの、恥ずかしさのあまり耳まで真っ赤になっていた。
「わ、わしを見んといてくれ……!」
猛も顔を真っ赤にして、持っていたタオルで胸元を隠す。
都市伝説に激しく責められていたせいか、身も心も乙女である。
「あ、あの……宜しければ服を……」
紗子が気まずい様子で猛達に代わりの服を渡す。
すぐさま、猛が服を着替えたものの、色々なところがぱっつんぱっつんになっており、色々な意味で危険な状態。
誰に需要があるのか分からないが、違う意味で凄い事になっていた。
「ところで、それは、必要ない、よね?」
深月紅が節男に視線を送る。
「とりあえず、記憶も消しておかないとね♪」
桜も怖い笑顔を浮かべて、節男にジリジリと迫っていく。
「ええ、今日あった事を忘れてもらわないと……困りますしね
桜夜も特上の笑顔を浮かべて、節男の逃げ道を完全に塞ぐ。
みんな色々な意味で、ヤル気満々!
都市伝説を相手にする時以上に、気合が入って、入りまくっていた。
「皆さん顔が怖いですよ。ちょっとした思春期の戯れです。だから殺気を放つのはご勘弁を」
節男が苦笑いを浮かべる。
だが、桜夜達の殺気は膨らむばかり。
「と、とりあえず、映写機は壊せば良いんですよね? ……ん? でも、僕の記憶には残っている訳だから……」
そこで節男が気づく。
この状況が絶体絶命のピンチである事を……。
次の瞬間、桜夜達が一斉に攻撃を仕掛け、節男のカメラと記憶が完全に吹っ飛ぶほど、ボコボコにされた。
「まぁ、美女に殴られたのなら、ご褒美ですよね……」
そう言って節男がグルグルと目を回しながら、意識を失うのであった。
作者:ゆうきつかさ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年7月23日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 3/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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