●誰も知らない世界
その島はまさに、熱波の中で揺らいでいた。
新潟県、佐渡ヶ島。
「あっついねー」
気温が40度を超えると、顔を合わせれば開口一番それだ。
しかしこの日は少し違う話題があった。
「……この暑いのに、うちの爺さんが廃坑の様子がおかしい、見て来いとか言い出してさ」
「あ、それウチの子も言ってたな」
「なんか、廃坑に見たことない植物がいっぱい生えてたとか……」
沈黙が落ちた。植物が生えたからなんだと言うのか。
この暑さならどこでも生えて結構育つだろう。
「どうだっていいだろ、そんなこと……」
話を切り上げ、人々は己を扇ぐことに徹し始めた。
しかし、『どうだっていい』状況ではなかったのである。
●真夏の怪談(怪しいほう)
おでこに保冷材を貼り付けた埜楼・玄乃(中学生エクスブレイン・dn0167)がいつものようにファイルを開いた。開口一番告げたのは結構のっぴきならない内容で。
「軍艦島攻略戦の際に出現した、『アガルタの口』は周知のことと思う」
アフリカンご当地怪人がパワーアップしたあれだ。現在、佐渡ヶ島にある幾つもの廃坑が、その『アガルタの口』化しようとしているという。
「ダークネスの移動拠点と化した軍艦島が接近しているとも考えられるが、まずは佐渡ヶ島だ」
『アガルタの口』化しかけている廃坑はたくさんある。よって原因である敵を撃破し、軍艦島の襲来に備えて海岸でキャンプをすることになる。
「アガルタの口が撃破され、海岸に多くの灼滅者が集まっている事を知れば、軍艦島のダークネス達も計画の失敗を悟り撤退するだろうと思われる」
放っておけば佐渡ヶ島が、第二の軍艦島になってしまいかねない。
かくて、今年の臨海学校は決まった。
玄乃が予測したのは高任地区にある運搬坑道だ。坑道で脇道に逸れないよう奥に行くと、一面のスイカ畑が広がっている。そこで思わず灼滅者の一人が話を遮った。
「ストップ。えっと?」
「スイカ畑だ。育ったスイカに目と口がついて、宙をとんで、噛みついてくる。このスイカ型眷属を殲滅するのが任務だ」
この眷属、強くはないが数が多い。まあスイカだし間引かれてないから増えるよね。眷属化するのは目と口がついてからなので、その前に片っ端から食べるというのも手だ。
「『アガルタの口』制圧後は、海岸で軍艦島の接近に備えて貰いたい」
つまるところ、警戒待機の名を借りた臨海学校の開始である。
例年ダークネスの陰謀でろくなことにならない臨海学校だが、せっかくだし力いっぱい楽しまなくては損というもの。
「眷属を殲滅しても24時間は気温40度以上の熱波が続く。幸い気温上昇が急激すぎて、海水のほうは適温だ。海水浴にはもってこいだな」
海岸で夕飯を作ってキャンプをし、翌日、佐渡ヶ島の気温が下がったのを確認したら学園へ帰還することになる。
「よい臨海学校を」
玄乃はそう言って、一行を送り出した。
参加者 | |
---|---|
鳳蔵院・景瞬(破壊僧・d13056) |
桐ヶ谷・十重(赤い本・d13274) |
篁・アリス(梅園の国のアリス・d14432) |
葦原・統弥(黒曜の刃・d21438) |
若林・ひなこ(夢見るピンキーヒロイン・d21761) |
志穂崎・藍(蒼天の瞳・d22880) |
田磯辺・倉子(爽やかな青空・d33399) |
努力・星希(想い継ぎ繋いで・d33649) |
●上陸、熱波の島
熱波にあえぐ佐渡ヶ島に上陸した武蔵坂学園のほとんど皆の気持ちを、取り急ぎ若林・ひなこ(夢見るピンキーヒロイン・d21761)が代弁した。
「超暑い! というより熱いです!?」
さすがに気温40度ともなると、地面からの照り返しがハンパない。
「40度て、そろそろ死にますよ!」
桐ヶ谷・十重(赤い本・d13274)もついツッコむ。誰にツッコんだらいいか不明だが、この暑さはたまったものではない。早く終わらせて涼みたい。早くもへばりかけの十重をよそに、鳳蔵院・景瞬(破壊僧・d13056)が不敵な笑みを浮かべた。
「いやはや夏真っ盛りだな! とはいえここまで暑いとご老体にも厳しかろう、早めに手を打とうじゃないか!」
「第二の軍艦島なんてさせません! キッチリ仕留めて、楽しい臨海学校にしましょう☆」
「私は軍艦島後の入学ですが、噂は聞き及んでおります。絶対阻止ですね」
気合いのはいるひなこに頷いて、田磯辺・倉子(爽やかな青空・d33399)が吐息をつく。このうえ佐渡ヶ島も船出など、冗談ではない。
「冗談はアフリカンご当地怪人だけにしてほしいのよ」
パラソルとマットを抱えて篁・アリス(梅園の国のアリス・d14432)が断言した。掃討すっとばして既に臨海学校の準備に入っているが、何事も段取りである。
「折角の臨海学校ですしね。素早くスイカ型眷属を倒して満喫しましょう」
「うん、頑張ろうね」
志穂崎・藍(蒼天の瞳・d22880)と葦原・統弥(黒曜の刃・d21438)が微笑みあった。見事カップル参加を果たした二人の愛の力、強し。
暑さに閉口しつつも、努力・星希(想い継ぎ繋いで・d33649)がとりあえずテント一式を浜辺に置く。
「じゃあ、片づけちゃいますか」
「ちょうがんばります」
十重がこくこくと頷いた。
運搬坑道の入口には、既に日本ではあまり見ない植物が繁茂を始めていた。薄暗い奥へ進んでいくと蒸す空気の中、床や壁をスイカのつるが這う。星希が用意してきたネックライトで一行はかなり安心して進むことができた。ひなこが持参したクーラーボックスから冷やした飲料を仲間に渡す。
一息ついて幾つかの坑道の合流地点を過ぎるとスイカ畑が姿を現した。侵入者を察知してか、ふわりといくつかのスイカが舞う――その実には目と、口らしき窪み。
「アフリカン怪人の好きにはさせないのよ!」
アリスが封印を解いた。遅れずひなこもカードを解放する。
「みらくるピンキー☆ めいくあっぷ!」
水色の水平帽に水兵さん風の水着、上に白パーカーを羽織った姿に変身! 純白の鈴蘭をあしらった『Return of happiness』を構えた背に、藍染の『北星天花』が波のようにたゆたう。
倉子もロングコートにマスクをした姿へと変わり、ここに戦いの火蓋は切られた!
もとより本気の灼滅者と、数こそ増えるがただの眷属では話にならない。一行はさくさくと順調にスイカ眷属を刈っていった。
十重の繰り出すフリージングデスがスイカたちを氷点下の地獄へ落とし込む。
「ひんやりしておいしー!」
ひなこが持ち込みのマイ塩を振って美味しく頂いていた。敵になる前に確保する為である。断じて熱さに負けた訳ではないのである。
「射線確認……一斉発射行きます!」
流れるは聖碑文の詠唱、星希の構えた十字架の全砲門が開いた。放たれる光がスイカを次々と撃ち落とす。まだ浮いているスイカへ、アリスが天井高を計算したぎりぎりの大ジャンプからの突きを見舞う。
「ボルト! クラァァァァッシュッ!」
一瞬震えたスイカが、次の瞬間木端微塵に砕け散った。
「ねえ、私キレイ?」
どこかとろりとした倉子の問いかけに、スイカたちには応じる術がない。途端に髪を振り乱した倉子がナイフを構えて襲いかかった。
「答えられるように口を刻んであげるわ!」
ざっくりとスイカにかぼちゃランタン的な口が刻まれる。その彼女へ食いつこうとするスイカの群れの中に、藍が飛び込んで熱風巻き込む回し蹴りを浴びせた。立て続けに宙を舞うスイカが割れて落ちる。
藍のなびく髪がふわりと肩に落ちる瞬間、蔓の陰から飛び出したスイカが迫る。しかし届く遥か前に、統弥が力の限り振り抜いた『フレイムクラウン』の一閃で斬り飛ばされた。黒い刀身に真っ二つにされたスイカが壁に激突し砕け散る。
異形の腕をふるう景瞬の殴打の前に、飛びかかったひとたまりもなく砕かれた。
新雪に咲く鈴蘭は、再来を待ちわびる。貴方在りてこそ幸福――ひなこの語る言霊が、仲間のわずかな傷も癒す。
統弥の素早い回転をかけた回し蹴りがわずかになったスイカを更に打ち落とし、藍の構えた槍が螺旋の軌跡を描いて揺らぐスイカにトドメをさす。
「少し残しておこうか!」
まだ眷属化していないスイカに景瞬の放つ氷の弾が命中し、十重の傍らから迸るダイダロスベルトが今まさに浮き上がったスイカを撃墜した。倉子の巻き上げる毒の霧が二つのスイカを巻き込んで落とす。
星希の構えた『撃杭槍ラジェンドラ』のツインパイルが唸りをあげ、最後のスイカに穴を穿つと同時にアリスの蹴撃が梅の紋を貫いて叩きつけられた。
「三千の梅の力を借りて! 今必殺の! 水戸六名木!月影キィィィィィィィックッ!!」
為す術もなく、スイカが爆発四散する。これが動いていた最後のスイカであった。
「成敗!!」
ポーズをきめたアリスが、ふと我に返ったように首を傾げた。
「スイカ眷属、おいしそうな相手だった……ていうか眷属化しても食べられるのかしら」
「ええと……眷属化してないし、これ食べて良いんだよね?」
星希がスイカをいくつか確保していた。冷やしてデザートにする気満々だった。
任務完了。となればあとは遊……もとい、警戒待機の時間である。
空からは輝く陽光、目の前はいっぱいの海。砂浜でパーカーを脱ぎ捨て、ぱっちりおめめの特大イルカさんフロートを抱えたひなこが歓声をあげた。
「海だー!」
ダッシュで海へと駆けこんでいく。
「矢張り海はいいものだな!」
景瞬が岩場の上で仁王立ちで、打ち寄せる波と風に褌をなびかせた。そんな気がしてましたがめっちゃ日本海似合いますね。
「誰か泳ぎ競争しません? あのブイまで!」
「負けないのよ!」
ひなこの誘いにアリスがやる気満々で近づいてくる。浮き輪標準装備だけど。
「スタート!」
星希の合図で二人が猛烈なスタートダッシュを切っていくのを眺め、紺の大胆なビキニをまとった倉子はまったりと波に身を委ねていた。気温の割に低い水温が心地いい。
一方浜では、藍が着替えを済ませてテントを出てきたところだった。
「似合ってる……とても綺麗だ」
思わず見とれた統弥が照れつつ手を差し出すと、藍は手を繋ぎながら微笑んだ。
「統弥さんの水着も似合ってますよ」
笑いあった二人は海に入った。群れ泳ぐ魚や海の眺めも格別だ。
綺麗な海に潜ると藍の青い髪がふわりと広がる。小さな魚が誘われるように鱗をきらめかせて寄り添い泳ぐ。それは佐渡の海の美しさよりも遥かに統弥には綺麗に、普段と違って神秘的に見えて。
(「海の青と太陽の光がスポットライトみたいだ」)
つい見惚れてしまう。視線に気付いた藍がいっぱいの笑顔で手を振った。
●海を全力で満喫
昼食は王道、バーベキューである。景瞬が自信たっぷりに仲間に請け負った。
「竈の設営は任された! 鉄板と網の2つ分あればいいかな! 火の方は宜しく頼む!」
「炭って最初の点火が難しいんだよね……火熾しって暑いねー」
木炭に着火剤を使った星希が一生懸命団扇で扇ぐ。バーナーは顔が近い時に隅が爆ぜると危ないのだそうで。その間に下拵えが始まった。
「新鮮なうちの県のなのよ!」
アリスが持参したピーマンととうもろこしを出せば、ひなこもエビにホタテ、自前の特製ダレに漬けた道産生ラムと上マトン、忘れちゃいけないもやしを取りだした。
「ジンギスカンいきますよ!」
「ジンギスカン併設? わ、ひつじ肉!」
火を熾しながら星希が声を躍らせる。人参の皮をむく統弥の隣で藍が、その隣で倉子が具材を切ったり串に刺したりと支度に余念がない。
網の方でバーベキューを預かる藍が絶妙な焼き加減で仲間に声を掛けた。
「皆さん焼けましたよ~」
「ご相伴にあずかります!」
十重が一礼すると食事に取りかかった。星希や景瞬もお仕事を終えてご飯スタート、香ばしい匂いも美味しさを際立たせている。
鉄板の方はひなこが担当。もやしと人参とピーマンを敷いた鉄板でラムやマトンを焼き始める。エビとホタテは網焼きだ。皆で下拵えを分担したおかげで、倉子も無事、ジンギスカンを堪能していた。
「若林さん、これは柔らかくて美味しいですね!」
「肉美味しい野菜美味しいとても美味しいちょっとあの北海道に住みたい美味しい」
十重の言語機能が若干崩壊した。野菜中心に食べている景瞬に気がついて、倉子がお肉の皿を差し出してみる。
「よかったらいかがですか?」
「うむ、ありがたく頂こう!」
破壊僧とはいえ僧籍ということもあり、肉類は避けていた景瞬である。とはいえ勧められたものを断るのは失礼だし、これもお布施というもの!
「はい、統弥さんどうぞ♪」
藍が統弥に特大のバーベキューを手渡した。愛情たっぷりの一串に統弥が笑顔をこぼす。
「美味い! 藍は料理上手だから嬉しい♪」
ホイル包みの新ジャガも焼き、北海道のバターを落としてひなこが腕をふるう。
「お代わりいっぱいありますよ! さあ、ドンドン召し上がれ☆」
「先程凍らせたスイカをデザートにしてもよさそうだ!」
「スイカ、櫛形と三角両方切っちゃいますね」
景瞬の言葉を聞いて、星希が水につけて解凍しておいたスイカを取りだす。ご当地アピールに余念のないアリスが、ちょっぴり残念そうに呟いた。
「メロンは自重しました、スイカあるし」
「皆でさわぐのって、楽しいですねえ」
これもよき思い出。三角切りのスイカを手に、十重がお腹も心も幸せに呟く。
食べたら運動! 健康的な学生生活には必須なのだ。
「では審判を務めよう! 勝った方にはこのスイカを進呈だ!」
「そろそろスイカに目と口出てきそうですね」
ちょっぴり心配になる倉子である。インドア派・十重が見守る中、二人ずつのチームという変則ルールでビーチバレー大会が始まった!
「ビーチボールって具体的には何するのよ?」
首を傾げるアリスである。普通のバレーボールとそう差はないが、言うまでもなく場所がビーチなら水着だとか足元が砂だとか、色々特殊で。
「後ろは僕が。藍は思いっきり行ってくれ!」
「はい、統弥さん後ろをお任せしますね!」
レシーブ中心の統弥の支援を受けた藍が繰り出す、強烈なアタックが炸裂する。この愛のコンビネーションを前に勝てるものが居ようか?
居るはずもなかった。
●海の夜のおわり
やって参りました、集団外泊の醍醐味、カレー!
バーベキューでは食べ専だった十重がメインで支度が始まる。料理は得意な方だし、煮込み料理。くるくるとジャガ芋やニンジンの皮をむいて刻み始める。
「カレーといえば、やはり白米は重要だな!」
景瞬が手早く飯盒で炊飯を始め、星希はジャガ芋の皮剥きの手伝いを終えると、根性で玉ねぎの微塵切りに取りかかった。玉ねぎの微塵切りを飴色に炒めて入れると、ルーにコクが出るらしい。丁寧に焦げないように炒めたら、他の材料と炒め合わせて煮込む。
十重が辛さの調整ができるように、唐辛子ベースのソースと蜂蜜ベースのソースを用意して仕上げた。
「コク……うーん、出た、かなあ……?」
炊きたてご飯の隣にスパイシーな香りのカレーが流し込まれ、皆でいただきます!
「うん、美味しい!」
仲間たちから一斉に歓声があがって、十重と星希は思わず笑顔を見合わせた。
「食後は花火でもどうかな?」
景瞬が魔法のように取り出だしたるは花火徳用パック。
「打ち上げ花火も線香花火も良いものです」
うんうんと頷く十重の横で、見慣れない花火を見つけたアリスが首を傾げた。
「これどう遊ぶの?」
「これはちょっとびっくりするかもしれませんね」
倉子が微笑んだ。パラシュート花火はともかく、ヘビ花火は見たことがないとなかなかにショッキングだ。星希が少し離れた場所に打ち上げ花火をセッティングに行く。
「火つけますねー!」
手早く点火した星希が戻ると同時に、ひゅうっと音をたてて飛んだ花火が弾けて夜空に花開いた。夜空を鮮やかな輝きが彩る。
「とても綺麗ですね」
浴衣に着替えた藍が、頭上に広がる花火を見上げた。隣は同じく浴衣に着替えた統弥。
ひとしきり打ち上げ花火や変わり花火を楽しむと、それぞれ手持ち花火を手に浜辺に陣取った。やっぱり最後は皆で線香花火をひとつずつ。小さな、でも美しい輝きにひなこが声を弾ませる。
「キレイですね☆」
仲間たちからは少し離れた場所で、統弥と藍は寄り添って線香花火の小さな輝きを楽しんでいた。強い火花がパチッと音を立てながら数度弾けたかと思うと、勢いよく続けて火花が散り始める。
一日を振り返って、統弥は笑顔で傍らの藍に囁いた。
「……今日は楽しかった。1日で色々な藍を見れたのが一番嬉しいかな」
「私も楽しかったです。統弥さん、ありがとうございます」
にっこりと微笑んで藍も応える。
終わりを告げるように線香花火が勢いを失った。火花が一本、また一本と花が散るように輝いて、今にも火の玉が落ちてしまいそうで。
同時に覗き込んだ二人の額が、ふと触れた。
翌日、気温の下降を確認して武蔵坂学園は佐渡ヶ島を後にした。
眷属討伐任務が込みの臨海学校ではあったが、成果の他にそれぞれが海での思い出も抱えて、まだ残暑厳しい学園へ帰投したのである。
作者:六堂ぱるな |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年8月26日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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