新涼とともに舞い降る

    作者:ねこあじ


     夜空に同化するが如く、密やかに羽音をたて蛾のようなモノが飛んでいる。
     毒々しい羽を持つソレは芋虫のような胴体、赤と黒で彩られ、腹部は異常に膨らんで蠢いていた。
     ナニモノカが中に仕込まれているのだろうか。
     蛾のようなモノの眼下。家々は夜の涼しさに窓を開けて就寝しているようで、蛾のようなモノは特に迷う様子すらみせず、ふわりと降下し、ある寮の窓から屋内へと入っていく。
     室内で眠る人間のソウルボードの中へと消えていった蛾のようなモノ――シャドウ。
     ソウルボードに入られ、ぐっすりと眠っていたはずの少年はしばらくうなされていたのだが、やがて何事もなかったように再び穏やかな寝息をたてはじめるのだった。


    「最近、絆のベヘリタスの卵に関する事件が予知できていませんでしたが、理由があったようです」
     と、説明を始めた西園寺・アベル(高校生エクスブレイン・dn0191)。
     彩瑠・さくらえ(望月桜・d02131)の探った情報によれば、羽化してしまったベヘリタスのシャドウが新たな事件を起こそうとしているらしい。
    「ベヘリタスの卵から羽化して成長したと思われるシャドウが、どこからともなく現れて、眠っている人間のソウルボードの中に入り込む事件が発生します。
     彩瑠さんが探ってらした情報を聞いたのち、佃煮を作っていたら、その佃煮から聞こえてきた情報がこれです」
     イナゴの佃煮であった。お皿に盛られ、美味しそうな香りを漂わせている。
     甘辛くしたので、どうぞ、興味のあるかたは食べてくださいねとアベルが言い添えた。
    「事件についてなのですが、ソウルボードに入り込まれた少年が起きる前に、ソウルボードの中に入って、ベヘリタスの卵から羽化したシャドウを倒して欲しいのです」
    「――空を飛んでいるのなら、ソウルボードに入られる前に倒すこともできるんじゃないかな?」
     イナゴを興味深げにじいっと見つめていた一人の灼滅者が、問う。
     対するアベルは申し訳無さそうに、いえ、と答えた。
    「ソウルボードに入る前に攻撃を仕掛けようとすると、バベルの鎖に察知されるようです。察知されれば、違う場所、違う人物の夢の中に入ってしまって、対処ができなくなりますので、ソウルボードに入る前に攻撃を仕掛けないよう、お願いします」
     このシャドウがソウルボードに入るのを確認してから部屋に入り、灼滅者たちも追いかけるようにソウルボードへ入るのが最良だろう。
     現場は寮の三階。周辺地域の地図と寮の見取り図を手に、アベルは灼滅者たちに説明をする。
    「羽化したシャドウは、ソウルボードに入った直後ですから悪夢を利用した配下はいません」
     シャドウ本人と戦うこととなる。ソウルボード内のシャドウの戦闘能力は、あまり高くない。
    「そして、このシャドウはソウルボードを通じて撤退する能力を持っていません。ソウルボード内で撃破することができれば、現実世界に出現してきます。
     現実に出てきたシャドウは強敵ですが、今の皆さんであれば、決して倒せない敵ではないでしょう」
     日々、力を、技を心身を研摩してきた力をもつ灼滅者たちだ。
    「可能な限り、灼滅できるように戦って欲しいのです」
     シャドウは、シャドウハンターと怪談蝋燭に似たサイキック攻撃をしてくる。
     ソウルボードの内外によって強さは違うが、攻撃方法は一緒のようだ。
     現実世界に出た時、敵は手番を使って飛行状態となる。
    「現実に出てきたシャドウと戦う場所ですが、部屋の窓からすぐ下に寮の中庭があります。民家が密集した地区では無いので、戦うには十分な広さでしょう」
     ただ、寮の中庭なので人目につくかもしれない。対策が必要だ。
     屋上も戦える広さがあるので、そちらで戦うという手もあるだろう。
    「この敵は、絆のベヘリタスの卵から生まれた、ベヘリタスとは違う姿をしたシャドウです。
     何か、嫌な予感がしますので、皆さんには確実な灼滅をお願いしたいのです。
     そして、このシャドウの腹部からは別のシャドウの気配も感じられます。
     腹部のシャドウは、戦闘能力、体力ともに非常に低いと思われますが、油断だけはしないようにしてください」
     どうぞ、お気をつけて。
     そう言って、灼滅者たちを送り出すのだった。


    参加者
    花守・ましろ(ましゅまろぱんだ・d01240)
    普・通(正義を探求する凡人・d02987)
    ミカエラ・アプリコット(弾ける柘榴・d03125)
    冴凪・翼(猛虎添翼・d05699)
    木元・明莉(楽天日和・d14267)
    夏目・真(ナイトメアロマンス・d23131)
    高嶺・円(餃子白狼・d27710)
    千重歩・真斗(白昼夢・d29468)

    ■リプレイ


     秋へと変化しつつある夜の空気。
     気配も感じさせず闇から浮かびあがるように、大きな蛾が舞い降りてきた。
     寮の窓辺まで降下したシャドウは、羽を傾け体を滑らせて、静かに入っていく。
     少しして壁を上がっていく明かり――壁を歩く普・通(正義を探求する凡人・d02987)が中の様子を窺い、縄梯子を設置した。
     音も立てずに落ちてきた縄梯子を灼滅者たちがのぼっていく。
    (「絆のベヘリタスの卵から生まれたってことは、人の『絆』を奪うのが目的?」)
     部屋に入った花守・ましろ(ましゅまろぱんだ・d01240)は、うなされる目前の少年を心配そうに見つめ、左手の指輪に触れる。
     大切な絆を守れるよう、頑張らなければ――。
     少年の夢世界へ、仲間たちをいざなう夏目・真(ナイトメアロマンス・d23131)。眼状紋を描いた手をかざし、慣れた動作でソウルボードへと入っていく。
     精神世界。
     そこはバスケットボールが放置された体育館だった。
    「学校ですか。少々見て回りたいところですけどねェ」
     体育館の向こうに校舎が見える。真は間にいる異質な存在に焦点をあわせた――赤と黒に彩られたシャドウの姿は、大きくぶよぶよとした芋虫みたいな体。
    「うわ……ちょっと気持ち悪いですね、このシャドウ。あんまり触りたくない感じです」
     通が思わずといったように呟いた。
    「ぶよぶよ、すごく弾力がありそうだね」
     高嶺・円(餃子白狼・d27710)が頷き、そして、
    「餃子白狼……降臨っ!」
     スレイヤーカードを解放した円の毛色が変化し、ダークネス形態――スサノオ人間の姿に。
    「別に虫は嫌いじゃねぇけどさー……どうせでかいのならカブトムシとかクワガタとかカッコいいのがよかったなー」
     パシンと拳を手のひらに打ちつける冴凪・翼(猛虎添翼・d05699)。
    「ま、気持ち悪いのなら躊躇いなく倒せるからいっか」
     に、と笑みを見せ、仲間と共に攻撃を仕掛けるべく、床を蹴った。

    (「他人の絆を奪って孵化した害虫か。こんな悪趣味な計画、何としても潰さないとね」)
     長柄を軸に、千重歩・真斗(白昼夢・d29468)が煌龍蒼星を回すと槍の妖気が冷気へと変換されていく。
     両側に刃のある護槍を下方から振りあげるように振れば冷気のつららが撃ちだされ、シャドウの胴を穿つ。冷気に穿たれた部分は一瞬氷が張ったかのように見え、しかしすぐにぶよりとしたものへと戻る。
    (「見れば見るほど気色悪い……」)
     真斗は目を眇めた。
     はたはたとシャドウの羽が動くと、たくさんの小さな蛾の幻影が灼滅者たちを襲う。
    「負けないもんね!」
     言葉とともに、ふわりと群青が舞った。肉迫するミカエラ・アプリコット(弾ける柘榴・d03125)が翻すコートは真夏の空を映した色。
     間合いに入ると滑りこむように屈み、半獣化した腕を振り上げれば鋭い銀爪が敵の胴を引き裂く。
     そこへ、シャドウの真横から木元・明莉(楽天日和・d14267)の異形巨大化した拳が叩きこまれた。弾丸が如くの一打に吹き飛ぶ敵は、羽ばたき態勢を整える。
    「……アレの中にシャドウ。どんどん増殖するシャドウってか虫、想像したくねーわなー」
     苦笑し、呟く明莉が一度腕を回した。鬼のそれから戻り拳を作る。敵を窺い、闘気を備えつつ駆けるのだった。


     耳をつんざくガトリングの音。
     ガトリングガンを手に、弾丸を撃ち続けたミカエラが攻撃を切り上げる。放熱に回るバレルの音を耳にしながらシャドウを見るも、特に変わったところはない。
     腹部にも当たったはずなのにそこは変わらず蠢き、中に在ることを示している。
     シャドウの腹に注意を向けているらしいコロがぴくりと動くも、浄霊眼で灼滅者の解毒に動く。
     その時、敵のうみだした赤い炎が揺らめいた。
    「おっと、こっちだぜ!」
     射線上に割り込む翼。円に向かって放たれた炎球を受けるも、次の瞬間には叩き落とすように拳を振った。
     腕を引いた時には既に拳へとオーラが集められていて、翼が腹部めがけてそれを放つも、敵はナニかがいるはずのそこを気にした様子はない。攻撃に怯んだ動きを見せるだけだ。
     新たな炎が翼の体を駆けたかに見えた瞬間、ましろの清らかな風が前衛を包みこみ、穢れや炎を風で払っていく。
    「ありがとな。……しっかし、庇う様子すら見せないな」
    「いるのは確かなんだけどな~」
     ソウルボード内での敵の様子を観察しつつ動いていた翼の声に、ミカエラが応じる。
    「こちらの声にも反応しないみたいだよ」
     と、ましろ。一度、二度と話しかけてみたがシャドウは反応を示さなかった。
     だが、腹にモノを抱えソウルボードへと潜った――当面の目的は明らかだろう。
     不安定に低空飛行するシャドウが突っこんでくるのを三人が避け、駆けた。連携による牽制を三方向から放ち、不安定な動きを無理矢理に安定へと導く。
    「チャンスだよ」
     ましろの声と同時に、シャドウの動きが一番読める位置を円が取る。
    「とりあえず今は、本体を弱らせていこう」
     弱ったら少し違う反応が見えてくるかも、と、円がより精度の上がった餃子の形の気弾を放つ。
    「ご当地ビームの変わりじゃないけど……ギョウザキャノンだよ」
     押し戻されるようにふわりふわりと後退した敵だったが、鋭く符を飛ばす通の攻撃で傾くシャドウ。
    (「何が目的なんだろう」)
     通が気になるのはベヘリタス――と、光の少年。いまだ見えない繋がり、しかし絆を奪うとされるこのシャドウたちを放っておくわけにはいかない。
    「まあ、宿主に悪夢を見せるにしても、今は侵入したばかりですからねェ」
     真が言った。だが増やされるのは別だ。悪夢が増えればそれだけ、愛しいヒトは探し難くなる、と真。
     続けて語り、シャドウに執着するは愛故に怨恨に浸りすぎた女の怪談話――敵が振りきるように地面に倒れ、姿を霞ませていく。
     外へと逃げる気だ。
    「行こう!」
    「えーもう戻るんですか? ……仕方ないですねェ」
     仲間の声に対して、名残惜しげに呟く真。ソウルボードから次々に離脱する灼滅者たちが現実世界で見たものは、窓からふわりと舞うシャドウの姿。
     即座に真がサウンドシャッター、パンダのぬいぐるみに手を添えて窓に向かうましろが殺界形成を施す。
     窓枠を蹴り、敵めがけて跳躍した勢いそのままに明莉が拳を繰り出した。夜空に雷光が走り、シャドウの胴で弾けるように光が散る。
     室内は、ほぼ無音。しかし真斗が窓から身を乗り出せば、打音と明莉の声が耳に届く。
    「千重歩、パス!!」
     落ちていくシャドウ。明莉の呼びかけを正しく理解した真斗は判断に時間をとられることなく、窓枠を蹴った。やや鋭角に降下し、上方へと逆十字を切れば敵の体に走る赤いオーラがその身を引き裂いていく。
     落ちてくるシャドウを避けるべく、着地した真斗が地面を転がった。
     ミカエラと翼を背に、地面に叩き落とされたシャドウへ灼滅者たちの連携攻撃が続く。
    「あとでお腹、試すね」
    「あたい、逃げないように見張っとく!」
     円の言葉に応えるミカエラ。
     ソウルボード内と現実世界、はたしてシャドウの動きは――。


     飛行したシャドウは、どこか焦った様子で灼滅者たちを上から威圧し、攻撃することを選んだようだった。
     しかし。
    「宇都宮餃子……百億の韮星だよ」
     餃子な弓を上方へと傾けた円。緑がかった軌跡を残し、弧を描く百億の星がシャドウへと降り注ぐ。羽を貫き、胴を貫き、背中から腹部へと貫くかと思われた一本が、シャドウの背中に突き刺さり――しかしその一本は力なく地に落ちてきた。上で飛ばれているため、背中の部分は見えないが恐らく押し出されるように抜けたのだろう。
    「詰まりすぎているのか、中身が硬いのか、ですね」
     そう言いながら通が横一文字に腕を薙げば、ウロボロスブレイドの刃が伸び、敵を捉えた。喰いこんだ刃のひとつを軸にぐるりと鞭剣が敵に巻きついていく。
     もがき、羽をばたつかせるシャドウは上へ上へと通の重心をもっていくが、ましろの魔法弾に穿たれ逆にバランスを崩す。
     牽制に続くましろの魔法弾が、闇を掠めた。
    「……! 何かが、あるよ……!」
     ましろの警戒の声が飛んだ瞬間、空気を震わせて闇のなかに闇が出現する。
    「させません!」
     敵の真ん前で撃ち出される「漆黒の弾丸」。通が力こめて柄を引き、敵の身を、軌道を自身へと向けた。
     現実に出たシャドウの強い力が通の身を抉り蝕んでいくなか、すぐにコロが浄霊眼を飛ばしカバーに入る。
     敵の一撃一撃は重く、何度かましろの帯が味方の防護強化に射出された。
     とはいえ配慮のきいた回復行動、密の高い連携、灼滅者たちは順調に敵の体力を削っていく。
     ミカエラのベルトがボロボロになってきた敵の羽を貫き、チェリーブロッサムを構えた明莉が胴に弾丸を次々と撃ちこんだ。
     シャドウがぐらつけばベルトが羽を裂いていく。爆炎の魔力で焦げ、黒くなった羽がボロリと崩れた。
    「……しっかしまぁ、虫とか苦手じゃないのかねぇ」
     ミカエラを見つつ言った明莉の言葉に、当の本人は考えて、ちょっと顔をしかめた。
     近くにいた真斗が、あ、苦手なのかな? と、思った瞬間――ミカエラが言った。
    「虫? あんまし美味しくなさそう~。アベルが料理したら、美味しいかな?」
     そこには氷で身が締まった、焼けた芋虫がいる。それに気付いた真斗、ちょっと現実逃避。
    「となると、コレ、何人前になるんだろうな。いやこいつは気持ち悪いから俺は遠慮しとくけどな」
     会話に翼が加わった。武蔵坂フードパスポート(割引券付)を手にした翼、放たれる魔力光線がシャドウの防護を貫き、夜空に一筋の光があがっていく。
     瞬時に、貫かれ穴のできた防護一点に向かって、真斗が星映る槍から冷気を撃つ。
    (「焼き芋虫のタタキ……」)
     と思った明莉だったが、口は閉じたままにしておいた。桜色の弾丸が撃ちだされ、敵を怯ませる。
     その時、真の側、暗がりから影が勢いよく飛び、シャドウを喰らい覆っていく。とうとう敵の片羽がもがれた。
    「皆さん、食のハンターですねェ」
     真の声に、食べないよ! という感じにあっちこっちから声があがった。


     催眠に惑い、自身を攻撃したシャドウに追撃するが如く真が自身に潜む想念を集め、漆黒の弾丸を撃つ。
     腹部に被弾したそれは本体の命を奪い、どう、と敵が地に倒れ伏した。
    「……気をつけてっ」
     ましろがいち早く縛霊手を展開した。
     ぐちゃりと腹の中が大きく蠢き、中から破り出るは本体と同じような形の、小さなシャドウ――幼体たち。
     ずりゅりゅ、りゅ、ば、ばばばば!!!
     這い、夜空へと飛び立とうとする――その数、三十のシャドウ。
    「おいおい、尻尾巻いて逃げる気か? ま、しょうがねぇか、所詮は虫けらだもんな」
     本能ままに羽ばたく敵群へと次々に原罪の紋章を刻みこむ翼。十数の幼体が彼女に意識を向けたようだ。
    「……酷い悪夢だね。ここ、まだソウルボードの中だっけか?」
     虫から、たくさんの虫との戦い。
     あえて焦点をぼかし、二度目の現実逃避をする真斗の縛霊手は既に祭壇が展開されていて、ましろとともに結界を構築していく。
    「どうか私の愛のために、消えてください」
     真の結界も加わり、幼体の霊的因子が次々と停止されていく。
     ばたばたと地に落ちる小さなシャドウたち。
    「わわっ」
     頭にのった『あずき』を避難させるましろ。ぶにゅっとしたものを踏む灼滅者たち。
    「うっわ、わっさわさ~。あかりん、足どけてー」
     バレットストームで一掃していくミカエラ。
    「感触が残る……!」
     踏んだ明莉がガトリングで連射すれば、ある一体が蜂の巣になって地面にべちゃりと……くずくずに潰された。
    「それは嫌な感じに記憶に残るよ!」
     円の放った星界の霊力が、中衛に位置されたと思われる幼体複数を灼滅していく。貫く勢いで身が弾けたかのような惨状になる幼体。
    「……どっちにしても、記憶に残りそうだね」
     円が呟いた。
     逃げようとする一部の幼体を攻撃で叩き落とし、灼滅していく八人とコロ。
    「これで最後です」
     残った一体に導眠符を貼り付ける通。
    「全部灼滅できましたね。西園寺さんが嫌な予感がすると言っていた相手なので、逃がすことなく灼滅できて良かったです」
     安堵の色まじりに通が言う。
     取りこぼしがないかを兼ねて中庭を片付け、窓の外から翼と通が少年の様子を見にいけば、彼は眠っているようだ。疲れたのだろうか、やや深い眠りにも見えた。
     下の仲間へと翼が頷き地に降り立つと、通が縄梯子を持って降りてくる。
     大きなシャドウから三十体。逃せば厄介なことになったはずだが、三十一の厄介事は灼滅者の手によりここに潰えた。
     シャドウがやってきた、逃れようとした夜空を見上げる真。
     冷たい夜風から伝わる秋の気配に、星もまた輝きを増したように見えた。

    作者:ねこあじ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年9月11日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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