●Dreamer
血液は酸素を帯びて黒くなるらしい。
赤と黒が入り交じったその肢体に毒々しい蛾の様な羽を拵えて宙を舞う芋虫の腹はぼてりと膨れている。闇を切り裂く様な羽音と共に舞う芋虫は紛れもなく異形であった。
シャドウ――虚ろな存在たるソレの腹の中で脈打ちながら時を待つ様に蠢き続けている。
夏の夜の暑苦しさにカーテンを揺らした風と共に入りこんだシャドウは安らかな眠りに付いた女の枕元で静かに羽を休める。畳んだ毒々しいその色合いは次第に溶ける様に消え――ソウルボードへと飲み込まれた。
「――ぅ」
ごろりと打った寝返りのが幾度か続き、再び眠りに堕ちてゆく。
うんうんと唸ったその声は柔らかな寝息に変わり、何事もなかったように『夜』は続いた。
●introduction
「絆のベヘリタスの卵についてが予知できてなかったの……。
最近、なんだけど、でも理由があったみたいで、ええとね」
どこか言い辛そうに、そして悩ましげな不破・真鶴(中学生エクスブレイン・dn0213)は彩瑠・さくらえ(望月桜・d02131)が予測し探した情報から羽化したベヘリタスの事件を掴んだのだと報告した。
ベヘリタスの卵から羽化して成長したと思われる赤と黒のフォルムをしたシャドウ。それは何処からともなく表れ、眠っている人間のソウルボードへと入り込んでいくのだそうだ。
「最近、羽化したシャドウ達がソウルボードに入りこむ事件が多発してるみたい。
何かしら――何か、嫌なことでも起こってるみたいなの。不安になっちゃう」
唇を尖らせた真鶴はソウルボードに入りこまれた人間への対処が必要だと悩ましげに呟いた。
「ソウルボードに入りこまれた人間が起きる前にソウルボードに潜入して、ベヘリタスの卵から羽化したシャドウを撃破するの。
シャドウがソウルボードに入るのを確認してから部屋に入って、シャドウを追いかけて行って欲しいの」
無論、シャドウがソウルボードに入る前に攻撃を仕掛けるのはご法度だ。
バベルの鎖で察知され、標的を別の人間に変えてしまう可能性もある。きちんと倒す為には『シャドウがソウルボードに入りこむ』事を確認しなくてはならない。
「ソウルボードに入った直後だから、悪夢を利用した配下も居ないしシャドウ本体と闘えるの。
このシャドウは撤退能力もないし、ソウルボード内で撃破すれば現実に引き摺りだす事も出来るのよ」
それは撤退能力を有するシャドウ達に止めをさせない事とは違うのだろう。
ベヘリタスの卵から羽化したシャドウ達が現実に飛び出した時――それは、強敵ではあるが今の灼滅者たちならば決して倒せない相手では無い。シャドウという存在を倒す事が出来るかもしれないのだ。
「可能な限りでいいの。倒せれば良いなって思う。
シャドウはシャドウハンターのサイキックや断罪輪に似た攻撃を使うの。ソウルボードの中ではあまり強くは無いかもしれないけれど、外に出てくると危険なの……。十分に気を付けてね」
絆のベヘリタスから生まれたベヘリタスとは違う姿をしたシャドウ。
「……なんだか、嫌な予感がするの。確実に灼滅して欲しいの。
なんだかね、お腹のあたりに別のシャドウの気配が感じられるし、それにお腹のシャドウは戦闘能力は低いと思うけど……油断、しないでね」
不安で仕方がないと肩を竦める真鶴は気を付けてねと目を静かに伏せった。
参加者 | |
---|---|
六乃宮・静香(黄昏のロザリオ・d00103) |
今井・紅葉(蜜色金糸雀・d01605) |
上総・鉄(鐵・d04137) |
メルキューレ・ライルファーレン(春追いの死神人形・d05367) |
月原・煌介(月梟の夜・d07908) |
桐城・詠子(逆位置の正義・d08312) |
椋來々・らら(恋が盲目・d11316) |
三和・悠仁(偽愚・d17133) |
●
真夏の夜は魔性を秘める。耳障りな音と共に夢の世界へと飲み込まれて行く芋虫へと隠れた場所から視線を向けた今井・紅葉(蜜色金糸雀・d01605)は月夜に良く映える金の髪を柔らかく揺らし、緊張した面立ちで一連の流れを眺めていた。
(「……ソウルボードに入りこんだのね」)
判断を下した彼女は宿敵が与え続けた卵の存在を良く認知していた。
魘され、苦しげな吐息を漏らした住人に入りこんだ『何か』を月原・煌介(月梟の夜・d07908)は「ベヘリタス」と呼んだ。
絆のベヘリタス――その卵。災厄の元となったそれが孵ったからこそ存在する『芋虫』。赤と黒の肢体は正に血液を想像させて気色悪さだけを感じさせる。毒々しい蛾の翅は月の光を帯び、薄らと透けて見えていた。
「嫌な夜です……害虫退治と参りましょう」
苛立ちを胸に秘めた桐城・詠子(逆位置の正義・d08312)の胸元で揺れるロザリオは聖職者見習いとして神の徒を生業とした詠子の『らしさ』を顕して居て。怜悧な赤茶色の瞳に宿される苛立ちは純真可憐な聖職者からは掛け離れた蛮勇らしさを感じさせていた。
一方で、ふわわ、と寝むたげに目を擦った椋來々・らら(恋が盲目・d11316)は星型のLEDライトをゆらゆらと揺らす。流星の様に揺れたそれは彼女が引き籠る場所で作ったお手製の逸品だ。
「ららちゃん、眠い?」
「だって、夜だもんっ」
頬を膨らませるららに違いないと笑った上総・鉄(鐵・d04137)の目元で赤いアイシャドウが濡れた様に輝いている。風流な歌舞伎の世界に良くありそうなアイメイクを施した彼は神薙使い――宿敵たる羅刹の性分からか、自由奔放な動きを見せていた。
じりじりと前進し、大げさな程に周囲の確認を終えた鉄が小さく手招けば、突入の合図に合わせて六乃宮・静香(黄昏のロザリオ・d00103)が周囲の音を遮断する。
夜の帳にも溶けてしまいそうな黒髪の下で、淡い色を宿した唇が笑っている。ふと、彼女の瞳が捉えたのは対象的な程に白い、雪へと融け往く儚さを持ったメルキューレ・ライルファーレン(春追いの死神人形・d05367)の姿。
「メルさん……」
ちらり、と見えた三日月のピアスに『絆のベヘリタス』程とは言えないが静香も計り知れない関係性を感じたのだろう。唇をきゅっと引き結ぶ――彼の持ち得る絆は己にはない慕情なのだと気が付いて仕舞ったから。
「貴方の様に……私も、今は報われる絆が欲しい」
「ロザリオ、ではなく握りしめる手はもう決まっているでしょう」
ちらつく存在にロザリオへと指先を寄せた静香の手が小さく揺れる。愛はもっとも理解に遠い感情なのだと誰かは云った。愛と言う『概念』を理解する事はできても、感じとることが出来ない三和・悠仁(偽愚・d17133)は情愛に溢れた静香とは対照的な場所に居たのだろう。
無知は罪であり、識る事は罰である。何も知らなければ愚かな可愛い子で居られたかもしれないのに――そう悔やんでも悔やみきれないほどに『感情』は人の心をつかんで離さない。ららと鉄の様に友情と親愛を持った彼らの様に、互いを識る事は互いの存在を護らなければと己に一つの枷を与えるにすぎないのだから。
「それでも、好きとか、お腹が空いたとか、ナカヨシは思っちゃうものなんだよ」
振り仰ぐららは笑う。いつの間にか傍らに存在したキャロラインがお腹を空かせた様にちらりと主人を見上げている。愛から形造られた小さなナノナノを乗せたヴァンキッシュは出番を待つ様に稼働音を鳴らして居る。
輝かんばかりの毛並みを揺らした銀が周囲を確認したと尻尾を揺らしたことを確認し、紅葉は夢の世界へとゆっくりと沈んで行った。
●
見えるのは黒だった。
一面の黒、黒、黒――
「……コレが、夢、ですか」
ぽつりとつぶやいた静香は何処からともなく響き渡る羽音に耳を澄ませる。ゆっくりと姿を顕した芋虫は夢の中であれど、その気色の悪いフォルムを恥ずかしげもなく晒していた。
「あの腹は……」
ぼてりと出た腹の奇妙な膨れ方は悠仁の知る芋虫とは掛け離れて居て。
気色の悪い程に蠢いたそれにやや表情を曇らせた煌介は彼の魂そのものである優しく温かな『気』は怜悧な綺羅星の瞳が宿すいろと似ていて。
シャドウの存在を認識する度に、心のどこかに宿した不安がぽつりぽつりと湧き上がる。人の心に宿された闇は愛おしいもなのだと良く知っているからこそ、煌介は生まれたばかりの『芋虫』にも慈愛の心を見せていた。
「……折角、生まれたばかりなのにな」
生物が、生を宿したことこそは歓びに溢れる物だ。だが、それが害為す存在なのだと理解している以上は倒さずにはいられない。
醜い姿に変えられた野獣が、人を愛する事に臆病になってしまった――それが、恐怖からくる感情だと解っているからこそ他者を愛さずにはいられず、他者を愛してやまないのだと彼は掌に力を込めた。
「尊き死を以って、償いましょう」
柔らかな聖職者の顔から一転し、好戦的な雰囲気を宿した詠子が巨大な十字架を構えた侭、地面を蹴り上げる。
ブブブブ――と音を立てた翅音を打ち止めんとした詠子に引き続き、煌介が焔を宿したまま飛びこんだ。
一方で、冷めた瞳に感情の色も映さぬメルキューレは無機質な鏡面に波紋を残す事無く、奇妙な存在を見詰めている。
ポケットから毀れ落ちた人形がぷきゅうと拍子抜けする様な音を立ててメルキューレを見上げている。其れさえも、絆を感じさせて戦場に立つ意欲を奮い立たせる様だと彼は唇で薄く笑った。
「どうしてソウルボードで産むのでしょうね?」
答えは、ない。
人語を有さぬ存在であれど語りかけ、もしも、何か一つでもヒントを得られたならば。彼の思惑を感じとったかのように友人である静香は中衛の位置から愛刀の鈍い煌めきを放っている。
(「奪われたく、ない」)
絆のベヘリタス――それが持つ力が否応にして抗いがたきものであれば。静香の懸念はメルキューレも感じていたことだったのだろう。素振りも見せぬそれが杞憂であれど、不安を宿した以上は恐怖が胸を支配する。
「……、名を告げ、互いを知る事も絆でしたか。では、私もその流儀に従い、名乗りましょ、」
言葉を遮るように羽虫は攻撃を開始した。咄嗟に攻撃を受けとめたららが「テツせんぱーい!」と顔を上げ、声をかければ、傍らから鉄が前進してゆく。
「オレ達の全力を見せてやるか。行くぜ、ららちゃん!」
自由気ままに俺様三昧、我儘を押し通すと鉄が唇で笑った。
回復手を担ったキャロラインは血色の存在に気持ち悪いと言う様に涙を貯めている。食いしん坊な小さな存在にとって、食事を害するものでしかなかったのだろう。
「大丈夫だよ、いつだって『美味しい』でしょ?」
へらりと笑うららに銀が小さく吠えた。甘やかすなと言う様に真面目な霊犬の声を聞いた彼女はお茶目に舌をぺろりと見せて笑って見せる。
前線を崩壊させないようにと気を配る詠子の傍らで羽音に負けじとエンジン音を鳴らすヴァンキッシュが鋭い勢いで前進してゆく。
「束ねた絆の糸にて鳴弦爪弾き」
中衛で詩的に紡いだ静香の言葉に意を介すことなく羽虫はぐるんと宙を舞った。
「何が狙いですか……? こうして刃を切り結ぶ事を殺意(きずな)とでも呼ぶつもりですか?」
挑発的な言葉を投げかけるメルキューレが前線へと飛び込んだ。地面を蹴り攻撃を幾度となく繰り返す――その繰り返しの中で、投げかける無数の言葉は意味を為せばと祈る様に首から下げた黄昏の祈りは月の光に鈍く反射するのみだ。
彼等をサポートするべく視線を軽やかに舞い、攻撃を繰り返す煌介へと零した悠仁はモノリスを使用した戦闘術を駆使しながらふと、顔を上げる。
太った腹に、蠢きを見せる気色の悪さ。
(「……腹に、別のシャドウの気配……。子供か……もしくは……寄生、か?」)
首を捻り、傷を負った前線へと回復を送る紅葉へと視線を送る。
冷静に分析していた紅葉は余りのナンセンスさに「うわあ」と思わず声を漏らし、首をぶんぶんと振った。
「いくら形が自由でもこれは醜すぎる。……ベヘリタスのセンス超悪い」
愛らしいビスク・ドールの様な少女から吐き出される言葉にしては余りにも厳しいものだ。
前線に戦力を置いた灼滅者達の物量に押される様に孵化したばかりの芋虫は『夢』から姿をかき消した。
●
ぐん、と現実に引き物だされる感覚は詠子にとっても慣れ親しんだものだろう。
「クソ」と毒吐いたのは余りに呆気ない逃亡が、彼女の戦闘意欲を満たさなかったからだろう。直ぐ様に窓枠を蹴りアパートの外で右往左往する羽虫の元へと飛び込んだのは直向きな詠子だからこそ。
「テメェ! 逃がさねェぞ」
苛立ちと共に吐き出された言葉。詠子の言葉に引き続き「勿論、逃がさないさ」と告げた煌介が柔らかに眸を細める。
依然としてその存在そのものに疑問を抱く悠仁は小さな舌打ちを漏らす。考えが纏まらない――情報が少なすぎる。コミュニケーションの為り立たぬ存在の厄介さは情報収集をするうえで見られるものだ。
(「子供か……もしくは……寄生、か?
まさかこいつ、寄生者を運ぶ役割で動いてんのかな……考え過ぎか」)
ぐるぐると脳裏に渦巻く言葉を一つ一つ、書きだす様にして。
悠仁が髪を掻く様に頭に手をやった。がしがしとかき回した髪先があちらこちらへと向いてしまっていても気には止めない。
「得体が知れなくても、企みがあったとしても、好きなままにはさせないよ」
クマのぬいぐるみを抱き締めた彼女の言葉にうんうんと頷いたららの元へとぐんと迫り往く羽音。
「少しくらい格好良い所見せとかないとな!」
目を見開いたららが視界の端に見える。可憐な彼女の唇が戦慄いて、「せんぱい」と呼んだその瞬間に鉄の鼓動が小さく音を立てた。
「……ごめんありがと! あと先輩はいつだってかっこいいよっ。
でもね、テツ先輩にばっかいいカッコさせないんだから! 本気のららに惚れてもいーよ!」
ああ、ずるい後輩だと鉄は口元を押さえる。漏れ掛けた言葉を飲みこんで不遜に笑って見せた彼にららは嬉しそうに微笑んだ。
メルキューレと静香が想定した特殊技能を『現在』の芋虫は持ち合わせては居なかった。孵化した雛にはソウルボードからの撤退能力も持ち合わせては居ない。まだまだ発展途上の存在なのだろう――灼滅者達がこの戦いから何かを見出す事が出来たならば、その兆しが感じられるかもしれない。
「奪われなくて、よかった」
闇に融けた呟きは静香にとって、胸の中を締める感情の比率が代わってきたからなのだろう。その事に、傍らのメルキューレは良く分かっているという様に瞳を伏せる。
彼だって、奪われることを懸念する程に得た絆の多さを実感したのだろう。一般人達が絆を奪われ、忘却し廃人と化してゆく――『大切』な感情を奪われる恐怖は耐え難い物なのだと彼女達は良く分かっていたから。
弱り目を見せる羽虫がブブブ、と音を立てて突進するのは愚策の様にも思えてならない。
不吉の予感を顕す様に蠢く腹に向けて詠子が放った一撃に孵化したばかりの芋虫の腹が『ぱかり』と割れた。
「まるで出産――だけど、子供じゃ、ない……?」
じ、と見つめる紅葉の言葉に悠仁が「なんだ、これは」と不安げに視線を向ける。
芋虫から産まれ落ちたそれは30体にも及ぶシャドウであった。先程までの芋虫とはまるで別物のそれに一撃加えたメルキューレがあまりの呆気なさに「え」と小さく漏らす。
「――一撃で、こんなに」
掻き消えた一体に煌介は胸を痛めながらも、一つ一つを灼滅してゆく。
成程、灼滅者達の攻撃一つでこうも呆気なく倒される弱いシャドウは無数の存在であるから、戦線を保てているのだろう。まるで別物だと感じながらも紅葉は後方から「そこ!」と狙いを定める。
「チィ……気味が悪いっ!」
苛立ちを胸に詠子がロザリオを大げさに揺らした。地面を踏みしめた彼女の目の前から掻き消えたシャドウ達に顔を上げた悠仁は一目散に逃げ往くそれを逃がさないと立ち位置を工夫してゆく。
影の音は掻き消えた。中からわらわらと現れるそれに「不快だ」と感じるのは誰と手同じなのだろう。持て余した殺意全てをぶつけた悠仁の視界にららがふわりと飛びこんでゆく。
「ららの魔法で一撃なんだけどなぁ」
「ららちゃんの魔法は魅力的だよ」
笑う鉄の声に冗談めかしたららが柔らかに微笑めば、キャロラインがうんうんと頷く様に両の手をぱたぱたとさせている。銀の視線に怯えたのは云わずもがなだった。
感じとったもの、懸念、其々が胸に秘めたものを抱きながらも、時間は過ぎてゆく。悠長に考えている暇はないのではないかと胸に漠然と湧き上がる想いを飲み込めずに紅葉は唇と噤んだ。
「……どうしようもない」
「まあ、不吉な予感は確かに気になる。でも影があれば希望の光もある」
幽かに揺れた月光が被さる様にららの足元の影を伸ばしてゆく。嬉しそうに微笑んだ彼女に頷いた鉄はゆっくりと月を眺めて息を吐いた。
夏の夜は魔性、何かを運んでくるそんな気配がする。
のっぺりとした夜は何ものも映さずに、只、更けてゆく。
作者:菖蒲 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年9月12日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
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