●
「可哀想に。こんな、狭いところに閉じ込められて」
バチン、バチンバチンバチンッ。
――夜。
とある小学校の一角にて、金網が切られていく音がする。
うさぎが飼われている飼育小屋の網を切り取った男は、隅に集まりぴるぴると震えるうさぎたちに優しく語りかけた。
「さあ、迎えにきたよ。今日は十五夜だ、おうちに帰ろう」
しかしうさぎたちは動かず、しばらくして男は焦れたように動いた。
闇にとけこむような黒の全身タイツが小屋内へと滑りこみ、ふわふわとした黒うさぎ耳を揺らし屈む男は、震えるうさぎ三匹を抱き上げる。
●優しさの定義
「ある小学校で飼われているうさぎさんたちに被害が出そうなのです」
野々宮・迷宵(高校生エクスブレイン・dn0203)が教室に集まる灼滅者たちに、どこか悲しげな様子で説明をはじめた。
中秋の名月、その日あらわれるウサギおじさんがうさぎを月へ帰してしまう――そんな噂が広まった。うさぎのお迎えである。月の使者といわれるうさぎにまつわる噂だ。
「しかし、どうやって月に連れて帰るんだ?」
灼滅者の疑問に、顔をひきつらせる迷宵。
「……その学校には深さが子供の腰くらいまでの池がありまして……うさぎを抱くじゃろ?」
「う、うん?」
震えた声から、いきなり始まる演技に戸惑う灼滅者たち。迷宵には耐えられない何かがあるようだ。
「池があるじゃろ?」
「お、おう」
「池にはお月様が映っておってのう」
「……」
「ウサギおじさんはうさぎを抱いたまま池に入り、映る月へと向かっていくんじゃ。……あとは、分かるな?」
おじさん、映る月に向かって帰らせるべく、うさぎを突き出す。
うさぎ、水の中。
「うっ、うさぎさぁぁぁん!?」
「入水殺兎!!?」
ホラーだった。
おじさんは、うさぎが動かなくなると月に帰った、と思うようだ。
ぜんぜんやさしくない。
「皆さんが現場に着くのは、男が金網を切り終わったところなのです。事件が起きてしまう前に灼滅をお願いします」
迷宵の説明によれば、ウサギおじさんはハサミを使った攻撃をしてくるようだ。
か弱いうさぎにとっては脅威な存在だが、灼滅者からすると軽く戦って灼滅できる程度には弱いらしい。
回復手も要らないでしょう、と迷宵は言った。
ただ、小屋の前で戦うとうさぎたちは怯えきってしまうので、ちょっとした誘導が必要かもしれない。
「ウサギおじさんをさくっとざくっと倒したあとは折角の十五夜ですし、お月見をしたり、うさぎたちと戯れたり、のんびり過ごすのも良いかなと思います。
最後は、金網をビニールテープなどで応急処置しておけば、朝にでも小学校の職員さんが対応してくれると思います」
小屋に帰すべきうさぎは十匹。
それでは、よろしくお願いしますね、と言って迷宵は灼滅者たちを送り出すのだった。
参加者 | |
---|---|
陰条路・朔之助(雲海・d00390) |
ユエ・ルノワール(宵闇の月・d00585) |
雨月・蓮花(見習い魔法使いのリトルレディ・d03979) |
高瀬・薙(星屑は金平糖・d04403) |
プリュイ・プリエール(まほろばの葉・d18955) |
藤堂・氷弥(週休五日な人生・d20979) |
楪・焔(闇歩く冥王の冠・d34317) |
ノーヴェ・カルカブリーナ(地中海風灼滅者・d35635) |
●
静かな月夜の晩に、金網を切る音が冷たく響く。
バチンッ。強い音をたてて潜り抜けるだけの穴がとうとう出来上がった。
「さあ、おうちに帰ろう」
と、うさぎに語りかけるおじさんの足に何かがぶつかった。ふわふわとした軽いもの。
「ん? あれっ? 他にもうさぎが……」
月明かりに照らされる白銀のうさぎ、垂れ耳なその仔はまだ小さく子供のようだ。
話しかけられたうさぎは、じゃれるように男の足に前足をのせた。
隣には、じいっと見上げてくる黒うさぎ。夜に馴染んだ毛色だが、草の間から見える前足が白くて可愛い。
おじさんは小屋のうさぎを一度見たのち、足元のうさぎ達に向かって屈み――しかし二匹は身を翻し駆けだす。
「あっ、待ちなさいー!」
草地を踏みしめ駆ける白銀と黒、ユエ・ルノワール(宵闇の月・d00585)と高瀬・薙(星屑は金平糖・d04403)、更に先にはその場でぴょんぴょん跳ねる白うさぎと空中でクルクル回る……白うさぎ? 空中のうさぎは、持っているステッキを振ってうさぎ達を集めているように、おじさんには見えた。
空中のうさぎ――白いモコモコマントを着たナノナノのノマに、三匹のうさぎ達がついていく。
元気にぴょんぴょんと跳ねる白うさぎは、尻尾をフリフリ、首を傾げておじさんの方へ振り向いた。そんなプリュイ・プリエール(まほろばの葉・d18955)の可愛い仕草に、おじさんは我に返る。
「あれは笛吹き男ならぬステッキ振り妖精!? あんな可愛い仔達を誘拐するつもりか! 危ないぞ、うさぎ達!」
さながら不思議の国に導かれるかのような光景に、おじさんは慌ててついていく。
(「フッフッフ、奴ハ完全ニ術中ニ嵌まっテまスぜ親分……!」)
白うさぎプリュイが思いながらナノナノを見上げた。演技に熱が入っているノマ、妖精さんっぽくクルクル回転しまくって進む。
「ええーい、この仔達をどこに連れて行くつもりだー!」
本気を出して走るおじさん、ユエと薙を捕まえて抱き上げた。
あ、やばい。と待機する灼滅者が動く。
「あっ、こっちのウサギさん、怪我してる!」
「な、何ィィィ!? それは一大事!!」
聞こえた少女の声に、ユエ達を抱えたままおじさんは走る。ノマとプリュイを追い越して。
薙はこのまま池に連れて行かれそうだったら何をしてでも離脱する気だったが、向かう先は誘導の終着点。
がっしりした腕と胸板に支えられ、ユエとともに安定姿勢に落ちついた。
(「いいなウサギもふもふ。……けど、おっさんの大胸筋……か……」)
隠れて待機する楪・焔(闇歩く冥王の冠・d34317)は向かってくる男を見て、遠い目をした。
ああ、あれがバニーなお姉さんだったなら、と思ってしまうのはしょうがない。
うさぎを心配してうさぎを沈めちゃうヤンデレ属性お姉さんだったら如何に良かったことか。
雨月・蓮花(見習い魔法使いのリトルレディ・d03979)の声に誘導され、やってきたおじさんが目にしたものは青いバニースーツを着た藤堂・氷弥(週休五日な人生・d20979)だった。
「……」
「…………」
(「もう少しこう……マトモな格好はなかったのかな」)
さらっとした髪を少しかきあげ、若干目を逸らす氷弥。
そうっと、うさぎなユエと薙を地面に降ろし、おじさんはゴホンと咳払いして言う。
「け、けけけ結婚してください!!」
待機場所で隠れ、屈んで待機していた陰条路・朔之助(雲海・d00390)と焔がべしゃりとこけた。
油断したところを一撃……と思って立とうとした瞬間の、唐突なプロポーズシーン。
「ちょっと待ったー! 何言ってんだあんた!!」
「バニーガールに結婚を申し込むなんて……なんて厚かましいおっさんだ!!」
思わずツッコミする朔之助と焔。
「うさぎ(人型)の勝ち~? でも何か複雑……」
後退りつつ呟く氷弥に手を伸ばすおじさん。
「コルァァ! 青バニーちゃんへのお触り禁止!」
ダッシュで走った朔之助は、護衛する人みたいに背に庇う。
おじさんは再びハッと我に返った。
「私のようなウサギ人族がいて嬉しさのあまり、つい……。今は婚活より人間よりも、怪我したうさぎの手当てを……!」
ささっと見回すウサギおじさんは、うさみみカチューシャを装着したノーヴェ・カルカブリーナ(地中海風灼滅者・d35635)へと近付く。
「もしかして君が怪我してるうさぎかい?」
ノーヴェのぼんやり大人しげな様子は元気がないように見えた。屈むおじさんがノーヴェの頭を撫でたその瞬間、彼女のうさみみがズレる。
「きゃぁぁぁぁぁぁ!」
乙女ちっくな悲鳴をあげるおじさん。
「み、みみが! 耳がっ!」
「びっくりしました~ぴょん」
マイペースに、うさみみを元の位置に戻すノーヴェ。よく見れば傍のビハインドもうさみみが付いている。
「だ、誰がうさぎで誰がうさぎじゃないんだ!?」
「あのね、おじさん。ウサギさん達はまだまだお月様に帰る時じゃないの。だからそっとしてあげてほしいな?」
動揺を隠せない都市伝説に、蓮花が言うのだった。
●
「――おいで、Balafenn glas」
ユエの紡ぐ声とともにかざされた指輪の宝石が青薔薇へと変化し、空色の蝶たちが現出した。
「日本の学校って~、なんでうさぎとかにわとりとか飼ってるんだろうね~? 非常食なんでしょうか~?」
不穏な事を呟くノーヴェ。操る影刃が都市伝説に迫る。
「うさぎのお肉はおいしいですからね~」
「!! 逃げるよ、うさぎ達っ」
慌てたようにおじさんが白うさぎを抱き上げようとするが、ひらりと避けた――プリュイ。兎変身を解く。
「か弱いウサギさン、しかしテその正体はビショージョ戦士!」
「!?!?」
朔之助のライドキャリバー、ド根性が敵とプリュイの間に割って入り距離を作らせた。
駆ける黒うさぎ・薙を援護するのは蓮花だ。霊犬の茶々丸も斬魔刀で敵の足を切りつける。
「今です」
蓮花の詠唱圧縮した魔法の矢が敵を射抜き、その胴(というか鳩尾)めがけて弾丸が飛ぶが如く黒うさぎが跳ねる。
ぎゅぎゅいっとスピンを効かせた体当たり、薙はそのまま都市伝説を踏み台にし、空に向かってジャンプ。敵の懐から離脱した。
それは月に向かったかのようなジャンプに見えたのだろう。黒うさぎの様子におじさんはまごまごとした。
水面に映る月ではなく、空の。
「月って空にあるもんだろ? 下に向かってってどうすんだよ」
朔之助の放った影が刃を形成し、敵を斬り裂く。薙いだ影はそのまま闇の先へと散っていった。
「あんたがウサギ苦しめてるんじゃねーか」
「ええい、月に帰るにはあの方法が一番なのだ!」
朔之助へと殴りかかる男の拳を氷弥の霊犬・暁が受け、飛ばされる暁を受け止めるようにすれ違うようにうさぎを模した幻影がわらわらと出現する。
「こっちのうさぎは、どうかな」
青い炎を灯す怪談蝋燭を手に氷弥。
まとわりつく幻影に、ウサギおじさんは攻撃されながらも嬉しそうだ。
「都市伝説ってならこんくらい可愛いのがいいぜ!」
そう言って、焔が紡ぐは氷城の魔女『氷華』の物語。
現れた女性は震えながらも敵を凍らせる如くの攻撃、ダメージを与えていく。
援護サンキュ! と焔が頭を撫でると、魔女は口元を緩めて微笑み消えていった。
「テヤー!」
プリュイの閃光百裂拳、槍を振るうユエが敵を穿つ。
●
兎攻撃を続ける薙。ぐっと踏み込み、しゅばっと跳ぶ。
「さあ、おいで!」
やや慣れてきたのか、飛び込んでくる黒うさぎに両手を開くウサギおじさん。痛いけどちゃんと抱きとめるつもり。
「させるかよ――薙先輩!」
すかさず敵を覆う影を放つ朔之助。そこに飛び込む黒うさぎと霊犬のシフォン。
「く、キックされるのも愛!」
おじさんは影に喰われつつ、顔面にうさぎの連続キックを受け、シフォンにがぶがぶされているようだ。ノマのしゃぼん玉も影に向かって飛んでいく。
影から離脱する薙を視認したプリュイがぴょんと跳んだ。
「ウサギさンに無体を働くとオシオキスペシャルでスよ! トリャー!」
着地と同時に地を擦った足が炎を纏い、そのまま夜闇に弧を描く。
揺らめく炎はもう一つ。
百兎夜行を終え、幻想的な青から赤へと変化した氷弥の蝋燭は、炎の花を生み出していく。
延焼を起こしながらも繰り出す都市伝説の拳は、灼滅者へと当たる前にド根性が間に割り込んだ。
「ウサギだけじゃなくてオレらにも優しくしてくれたっていいんだぜ?」
炎を纏いはじめた都市伝説を見て、焔は長柄を振るう。穂先の動きを追って生み出される冷気はつららとなり敵を穿った。
命中率維持のため一手前、蝋燭に黒い炎を灯したノーヴェ。やはり黒い、月明かりにくっきりと浮かぶ影を呼び、敵を縛り上げる。
「ウサギおじさんは~、先にお月様に帰ってはいかがでしょうか~? ぴょん~?」
ぴょこんと動くうさみみと共に首傾げ。
ノーヴェの影ごと、蓮花は彗星の如き強烈な威力を持つ矢で敵を射抜く。
「ウサギさん達もまだまだ小学校の皆と遊びたいって思ってるのよ?」
「ふむ。人の子も月の使者を装う時があるが、そうか、我らが同志故、まだ共にいたいのか」
なにやら納得をするウサギおじさん。『お月見どろぼう』のことを言っているのだろう。
「ならば人の子も……」
男の言葉はそこで途切れた。
武器にファイアブラッドの力をのせたユエがふわりと動けば、花弁が舞うようにそれが虚空で踊る。
「月の使者は――うさぎさんもあなたの帰し方では嫌だと思う、です」
風流れるような一撃を受けた男は、月明かりのなか、闇に帰るようにとけ消えていくのだった。
●
黒うさぎ姿のまま薙がやや床の高いウサギ小屋に入っていくと、しばらくじっとしていたうさぎ達が鼻先をひくひくとさせながら、わらわらと寄ってくる。新入りチェックのようだ。
「もう大丈夫、です」
小屋のうさぎ達に、ユエがそっと声をかける。
新入りチェックを終えた薙が外に出た。一匹が小屋を出れば、恐る恐るではあったが次々と小屋の外へ出るうさぎ達。
そんな彼らをじっと灼滅者たちは見守っていた。
大丈夫だよ~、と言いながら蓮花がうさぎを撫で撫で。人参をあげてみると一心に食べ始めた。
「お夜食だね」
蓮花の持つ人参を、意外に力強く食べていくうさぎ。
「ウサギにはやっぱりニンジンですよね」
兎変身を解いた薙は、うさぎを膝にのせて懐に忍ばせていた人参をカリカリと食べさせている。
先程までえげつない攻撃……急所を狙いに動く黒うさぎだったはずだが、今は穏やかに和やかに、背に添えた手から伝わるもふもふを堪能していた。
「キャベツもあるぞ」
と朔之助。ぱりぱりと音をたてて食べるうさぎをしばらく見守ってから、バックをごそごそとし始めた。
「じゃーん。僕ら用のお団子も持ってきたんだぜ! 霊犬さんとナノさんとビハさんのもあるからな、食えそうなら遠慮なくどうぞ」
人数分のみたらし団子だ。まず霊犬達がふんふんと匂いを嗅ぐ。
「あ、オレもオレも。団子持ってきた。皆で月見しようぜ!」
と焔も団子を取り出した。
「わたしもお団子と~、はい~、ススキも用意したぴょん~」
ノーヴェがススキを飾って、持ち寄った団子を並べて、その隣に普段の服装に戻った氷弥がそっとうさぎを連れてきた。
「うわ、すげぇ月見っぽい……!」
三つ並べば格段と月見レベルが上がって、焔が思わず呟いた。
「……♪」
氷弥、うさぎを驚かせないようにぱちぱちと拍手。そして膝にのせて撫で撫で。
霊犬の暁も撫で撫で。
「暁もうさぎさんも可愛い。至福の一時……♪」
「お団子、お団子♪ ウサギさンも、ニンジン美味しイでスか?」
プリュイ、視線を落としてうさぎに話しかける。片手にはスティック状にカットした人参。その先っぽをうさぎがガジガジと齧っているところ。
優しく包みこむように撫でてみると、夜の空気にうさぎの耳はちょっと冷たくなっている。
「寒くなイでスか、ウサギさン。仲間がいるかラ大丈夫?」
プリュイがずっと手を添えていると、うさぎの体温がじんわり伝わってくる。
膝にのってきたうさぎを、そうっと撫でるユエ。
先程まで忙しなく動いていたうさぎ達、お腹が満たされたのかじっとして撫でられている。
●
「みたらし団子、美味しいですね」
「ここの団子、オススメっすよ」
薙の言葉に、朔之助がうさぎを撫でながらにっこり。
一口一口、味わう団子達は美味しい。柔らかくて、歯ごたえのあるモチモチ感で。
一口一口、じっっっくり味わう。
それを人は慎重に食べていると言うだろう。
慎重に。
喉に詰まらないように。
飲み物?
『飲み物は用意してなかったわ……喉詰まったら頑張れ!』
と、さっきイイ笑顔でサムズアップした朔之助。
皆、持ってきてなかったので、みんながんばれ作戦遂行中であった。
いざという時は水道水もある。学校だし。
「こうして月をじぃ~と見てると~、月から救難信号が出てる気が……なんてね~」
ぴょん、とノーヴェが言った。
「うさぎさん、喉、詰まらせた……?」
氷弥も月を見て、ぽつり。
その時、焔が撫で撫でしていたうさぎを膝から降ろした。
「オレ、今、文明を思い出した。そこの校門の向かいにさ、自販機あったよな?」
ノーヴェ持参の団子をごくりと(慎重に)飲み込んだ朔之助はぽんと手を打った。
「あった! 温かいのも冷たいのもあったぞ」
嗚呼愛おしき現代文明、お金さえあれば飲み物が手に入る。
うさぎを膝にだっこしていた蓮花は、ふと月を仰いだ。
「月が綺麗なの」
丸に近い月は煌々とした輝きを放っている。
うさぎが膝にいるから、と、じっとしていたユエが頭を傾けた。
(「日本には月にうさぎが住んでいる、とされている、のですね」)
「確かに、影がうさぎのように見えます、です」
空を見上げれば、月夜に映える銀の髪がさらりと背を流れた。
「ニホンのウサギさンはお月サマに帰っテしまうのでスよね」
チョト寂しイでスね、とプリュイ。
「どうか気が済むマデ地上にいテ下さイね……」
ユエにもうさぎが儚げに見えてくる。撫でた。
うさぎのような月影。
「今、月にいるウサギさん達はもうお餅を作って食べてるのかな?」
月のお餅ってどんなのかな? と心の中でちょっとだけ考える蓮花。
(「きっと甘くってふわふわで、美味しいよね?」)
ふわふわのうさぎの毛を撫でながら。
地上のうさぎも月のうさぎも幸せだといいな。
小屋の中で集まってぬくぬくと眠りつつあるうさぎを見て、そう想いを馳せる灼滅者達だった。
作者:ねこあじ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年9月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 7/キャラが大事にされていた 0
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