瀞真の誕生日~秋の日は和菓子の甘さと

    作者:篁みゆ

     間もなく神童・瀞真(大学生エクスブレイン・dn0069)の誕生日だ。20歳になる彼だが、今年もまた自分の誕生日など忘れているようで、机の上に広げた写真たちを眺めている。
    「もはや芸術の域だね……いつ見ても飽きないよ」
     彼の視線の先には色鮮やかで、かつ精緻な細工の物体が映っている。
    「これが食べ物だなんてね。食べるのがもったいない」
     優しげな笑顔で呟いた瀞真は、クリアファイルから一枚のチラシを取り出した。
    「この催しも、一人で行くのはもったいないな……」
     そう言って立ち上がった彼はチラシを手に何処かへ向かった。しばらくして学園内の各掲示板に貼られたのは、とあるイベントのお知らせ。
     
     ――たくさんの素敵な和菓子が集まるイベントです。

     掲示板に貼られたチラシにはそう書かれていた。
     イベントホールにはたくさんの和菓子屋さんが集まり、それぞれ自慢の和菓子を展示販売する。
     彩りキレイな搾り出しの練切り、まるで氷の中に何かを閉じ込めたかのようなゼリーや寒天。本物の花のようなものもあれば、洋菓子であるケーキのようにも見えるもの。野菜や果物、動物をかたどったものに、外見は完全にマカロンやパイのようなものまで。
     これらすべて職人が作った創作和菓子。見ているだけで楽しく、食べるのがもったいないほど。けれども口に入れれば幸せが広がるだろう。
     この和菓子が集まるイベントでは、和菓子をもっと身近に感じて欲しいとのことから、入場料を払えば引換券が3枚もらえる。1枚につき1つの和菓子と交換することができるのだ。勿論、値段は問わない。
     3つじゃ足りない、という人はきちんと代金を払えば追加で購入することもできる。

     購入した和菓子は持ち帰る事ができるのは勿論、イベントホールのある建物内の和室が開放されているため、そちらで食べることもできるのだ。ちなみに水と緑茶が無料で提供される。
     どんな和菓子を買おうか迷うのも勿論楽しいだろう。そして一緒に参加した仲間たちと、和室で和菓子を味わうのもまた楽しいだろう。
     秋の一日、和菓子と過ごしてみるのはどうだろうか?


    ■リプレイ

    ●目を見張るほどの美しさを
     受付で入場料を支払うと、出店者と菓子の紹介や配置図の入ったパンフレットと、菓子と引き換えられるチケットが3枚渡された。予めお目当ての店や職人をチェックしてきたのか脇目もふらずに目的のブースへと進む者もいるが、さまざまな店の展示を覗いて一期一会に期待するのもまた良い時間の使い方というもの。
    「瀞真さん!」
     人混みの中で長身の彼を見つけたひなたがその名を呼んだ。
    「お誕生日おめでとうございます、瀞真さん」
    「瀞真、お祝いに来てあげたわよ」
     素直に祝辞を述べるひなたと対象的なのはひより。けれどもそっけない口ぶりは、ただの照れ隠しだ。
    「ありがとう、二人とも」
     柔らかく微笑んで礼を述べた瀞真は、ひよりの照れ隠しもしっかりと理解しているようだった。
    「ねえ瀞真、森林をイメージした和菓子ってあるかしら?」
    「森林か……そうだね、ここのブースに行ってごらん」
     ひよりの問いに瀞真は彼女の手にした配置図の一箇所を指す。
    「ひよ、はい」
     ひなたが差し出したペンで印をつけ、礼を告げて二人は瀞真と別れた。出展物をゆっくりと見ながら、会場を歩いて行く。
    「見て見て姉様! 青色の涼やかな寒天の中に閉じ込められた金魚の和菓子や、緑の葉の形をした和菓子だわ!」
    「それにしても、沢山の種類があるのね。どれも素敵」
    「ここまでくると芸術よね、和菓子って」
     ひよりの目線を追ったひなたも、その感想に同意して頷いた。
    「あ、これが瀞真の言っていたお菓子かしら」
     葛の中に餡で作られた木々と葉が閉じ込められたお菓子を、ひよりはチケットと交換する。その間にひなたが視線を向けていたのは、隣のブースのようだ。
    「あら、あれは……桜の羊羹?  珍しいのね、ちょっと見てみましょう!」
     明らかにいつもより興奮した様子の姉の姿に、思わずひよりの口から笑みが漏れる。
    「や、やだ、私ってば、みっともなくはしゃいでしまって……。恥ずかしい所を見せてしまったわ……」
     素敵なものを見れば気持ちも高揚するもの。ここに来ている人達皆がきっとそんな気持ちだ。恥ずかしがることはない。

     小さな身体を人混みに無為に流されぬよう苦労しながら、徹はチケットとパンフレットを握りしめて会場内を歩いていた。まず最初のお目当ては、学園祭の時にクラブでご馳走になった錦玉だ。さすがにたくさんのお店が出店しているとあって錦玉も色々なお店が扱っていたが。
    「……!」
     徹を笑顔にしたのは、氷藍色の寒天に天の川をとじこめたようなキラキラしたそれ。迷わずにチケットと交換して。
    (「次は……」)
     ふと目に止まったのは、練切りを出しているお店だ。花や野菜や果物の形はもちろん、猫や鶯、兎……ハロウィンを意識してか、ひょうきんなかぼちゃの形をしたものもあって。見てるだけでワクワクしてしまう。そんな中で徹は精緻な薔薇の花の形をした練切りを求めた。お菓子作りが好きな友達に見せたら喜んでくれるだろうか、そんな思いが満ちる。
     最後の一枚は何と交換しようか、考えながら歩いていると目に止まったのは、薄桃色と透明の二層になった桜の形をした寒天。中には食用の桜の花びらが閉じ込められているようだ。桜は、自然とユリアと足湯を楽しんだ時のことを思い出させた。
    「これください」
    「これをひとつ」
     聞き覚えのある声と注文が被って顔を上げると、そこには見覚えのある笑顔があった。
    「徹君も来てくれたんだね」
     通行人の邪魔にならぬよう通路の隅に寄ると、瀞真は人混みから徹を護るように立った。そんな彼を見上げ、徹は口を開く。
    「神童、20歳のお誕生日おめでとうございます」
     続きは、一瞬の戸惑いの後。
    「君が一番喜んでくれる物は何だろうって、七夕からずっと考えてて……子供の僕ができるのは、戦うこと、だと思いました」
     その言葉に瀞真の瞳が悲しみに細められた。自分が戦いに赴けぬのに、徹のような小さい子を戦地に送り出さなければならぬ苦しみ。しかし。
    「神童が悲しいものを見ても、戦って全部いい未来に変えるから、これからも僕らをたくさん助けてください」
     徹の真っ直ぐな瞳から、真意が伝わってくる。
    「頼りにしています、いつも、ありがとう」
    「……こちらこそ、ありがとう」
     瀞真が笑顔になったから、徹もつられて笑顔を浮かべた。

    ●舌を疑うほどの美味しさを
     和室には、足を休めてそれぞれ手に入れた和菓子を楽しむ人達が集まっていた。セルフサービスではあるがお茶やお水も飲めるとあって、丁度良い休憩場所である。
    「お目当ての物、見つかってよかったな」
    「えへへ。素敵、和菓子。見付かテ、良かタ、の! 金魚さン内包、ゼりーと。杏仁似、白猫さン。焼売似、白蛇さン、練り切り!!」
     芥汰が夜深の広げた包の中を覗けば、ゼリーの中に金魚がぷかりと浮かんだ可愛らしいものと、可愛らしさでは負けない、ウイングキャットの杏仁とペットの焼売に似た練切りがこちらを見ている。
    「あくたん、選抜和菓子。秋的ナの! 我。季節感、あンまり、でシた……」
     対する芥汰の手元には椛色の羊羹と花の練りきり、それから月見団子。確かに秋らしい。でもでも。元より分けっこするつもりなのだから、好きなモノを選ぶのがきっと正解。
    「頂きマす!! 否……可愛、デ。喫食、勿体無、ネ……」
    「これなら口に入るかな……夜深、くち開けて?  あー、ん」
     パチリと手を合わせていただきますをしたものの、菓子の可愛らしさに戸惑う夜深に、芥汰は声をかける。不思議そうに小さく開けられた彼女の口に、幾重にも花弁の重ねられた小さな練切りを優しく入れて。
    「ん。上品、甘味! 美味シ!! あくたんモ、あーン! 金魚さン、だタら。屹度、甘味、控え目! 大丈夫!!」
    「俺にもありがと、イタダキマス」
     芥汰にもお返しのあーん。夜深の差し出した金魚は甘さ控えめで、口の中で溶けていくようだった。残りの金魚ゼリーを幸せそうに食む彼女の可愛らしい顔を横目で見ながら、芥汰は熱いお茶をすする。こうしたのんびりとした時間は幸せそのもので、貴重なものだと噛みしめる。
    「わーン、あくたん! 我。白猫さン、白蛇さン。喫食、不可能ヨ……!!」
     じっと練切りを眺めていたと思ったら、泣きそうな顔になった彼女がまた可愛らしくて。
    「それじゃ、猫サン、蛇サンはお家に連れて帰ろうか」
     提案に笑顔を浮かべる彼女は、どの菓子よりも可愛い。

    「神童くん、お誕生日おめでとう」
    「おめでとうだぜ」
    「ありがとう。ふたりとも素敵な和服だね」
     廊下で偶然出会えた瀞真に祝いを告げたすずりと祇音は、二人とも和服姿だ。
     すずりは紅葉をあしらった清楚な着物に水引と小鈴の付いた沈丁花の髪飾りをつけている。祇音は墨色に金木犀の花を裾に散らした着流しに、紅色の羽織を肩からけていた。
    「変じゃないかしら?」
    「変じゃない、アンタはいつもセンスが良い。それに、髪飾りも似合って良かった」
     二人のやり取りに微笑んだ瀞真は、邪魔にならぬようにと二人に別れを告げて歩いて行った。二人はそのまま和室へと向かう。
    「和菓子と茶は御席まで運びますよっと」
     エスコートの約束を果たすべく動きながら、祇音は含み笑いを浮かべて問う。
    「董白は和室で和菓子、食ったことあんの……?」
    「あるわよ。私はむかーし、お姫様だったんだから!」
     意地悪な問いに冗談めかして答えたすずりは、そっと祇音の様子をうかがって。
    「でも今の方がずっと楽しいわ。ね、誘ってくれてありがとう」
     空いている場所にエスコートされ、すずりは悩み悩んで選んだ菓子を広げてみせた。満月夜に見立てた栗羊羹に兎の様なふわふわ朧饅頭。祇音が選んだのは、まんまるお月様の上用饅頭と愛らしい白うさぎの練り切り。
    「物集君のお菓子と合わせたらまるでお月見会場ね」
    「よけりゃ、このお月見はアンタにあげる」
    「いいの?」
     すずりの問いに祇音は静かに頷く。和菓子の良いところは、もてなしたい相手に季節そのものを贈れるというところだと思う。そんな祇音が自分用に選んだのは、和菓子の栗きんとん。
    「私からはこれをあげる」
     まるで本物のように美しい紅葉の上菓子を差し出したひよりは、紅葉の花言葉を知っていて? と添えて。
    「おう、ありがと……紅葉の花言葉? さあ、知らないねえ」
    「そんな言葉ごと貴方に贈れたら嬉しいわ」
    「アンタが教えてくれるよな?」
     紅葉の花言葉は――。

    「想希はどんなんや」
    「俺は……」
     ほうじ茶をお供に畳の上に座った悟の問いに想希が披露したのは、月の兎をテーマにしたお菓子と紅葉の練り切りと、焼き目のついた栗の形の栗きんとん。
    「テーマは、君と歩む秋……みたいな?」
    「綺麗な秋の景色やな。紅葉と栗とが寄り添う月夜か、フィット感満載やな」
    「凄いのは和菓子ですよ。目で季節、舌で味を楽しむ。俺も……」
    「ん?」
     想希が何かを言いかけたので、悟はじっと見上げて小首傾げたが、すぐにはその続きを聞けそうにないと悟ったのか、自分の菓子を広げる。
    「俺は栗と芋餡と栗の生麩入りのあん蜜と、栗の形の洋風栗きんとんや。ラム酒の効いたホワイト生チョコ入りや」
    「悟のは……」
    「そうそ想希の好きな栗と俺の好きな芋半々や。オソロで気ぃ合うな。らぶらぶや」
    「えっ? それって……」
     はっきり言い切って想希にピッタリとくっつく悟。くっつかれた想希も、顔を真っ赤にしたもののもちろんそれを嫌だなんて微塵も思っていなくて。
    「芋は君好きですけど……栗は……それにお揃い……いえ何でも」
    「栗は黄金。輝く財宝の証や。3年目の節約の年でも栗は別腹やろ、わけ愛しよか」
    「そりゃあいいですけどね?」
     悟に押され気味の想希も悪い気はしていないようで、切り分けて差し出した菓子をあーんされて照れつつもぱくり。
    「んー……おいしい。折角だから食べ比べしません?」
     ほっこり幸せ味は、独り占めするよりもわけあったほうがいい。想希も栗きんとんを差し出した。
    「うまー」
     悟の嬉しそうな笑顔が、とても眩しい。
     最後に残ったのは桜餅。じっと眺めた後、悟が口を開く。
    「想希が初めて作ってくれた和菓子や。俺にとっても大事な味家族の味や。秋でもあきへんほっとする味や」
    「そういえば……そうでしたっけ」
     言われて思いでを遡るように想希は目を細める。
    (「君と僕を繋ぐ家族の味、か」)
    「桜餅くらい君が望めばいつでも作りますよ?」
    「おう、又作ってや」
     笑い、笑い返し、優しい時間は過ぎていく。
    「休憩したら土産買おお」
    「土産は君の茶に合うのがいいな。久しぶりに点てて貰えませんか?」
    「ええな2人でお茶会しよ」
     そっと寄り添った想希の手を、自然な仕草で悟は繋ぎとめた。

    「ねぇ姉様、選んだ和菓子、一口ちょうだい?」
    「一口? ええ、構わないわよ」
     ひよりの求めにひなたは快く頷いて菓子を小さく切り分ける。鶯の練り切りと菊の落雁はお土産にするので、羊羹を一口妹へと。
    「ひよが選んだ物も、一口頂いて良いかしら?」
    「もちろんよ」
     双子が仲良く菓子を分け合う横の卓で、炎次郎は購入した菓子とお茶を並べた。大福と串団子と生八ツ橋、どれもおいしそうだ。
    「俺は京都出身やさかい和菓子にはうるさいで? ここのは果たしてどんな味なんやろ……」
     食通ぶりつつ口に入れると広がる優しい甘さが、炎次郎を驚かせる。
    「めっちゃ美味しい! まさにこれは大福の宝石……いや、やめよ。言っちゃいけない気がするわ」
     自ら食レポを中断して、食べるのに専念。さすがにこういう場所に出店するだけあって、どれもとても美味しかった。
    「神童さん、20歳のお誕生日おめでとうございます。晴れて大人の仲間入りですね」
     和室でお茶とお菓子を堪能している瀞真を見つけたセカイは、ユリアとともに和服姿で瀞真の近くへと膝をついた。
    「とはいえ……ふふっ、初めてお逢いした時から既に神童さんは落ち着いた物腰で、わたくしからはとても大人びた感じに見えておりましたが」
    「ありがとう。二人とも着物がよく似合っているよ」
    「神童さんも着流しがお似合いです」
     瀞真もまた、和服姿であるからして、畳の部屋に自然に溶けこんで見えた。
    「こちら、日頃の感謝をこめて、ユリアさんとともに選びました」
    「気に入ってもらえるといいのですが」
     二人が差し出した箱は4つに仕切られていて、それぞれ四季を表しているようだ。
     春は桜の形をした三段三色の羊羹の隙間に、練り切りで作った小さな桜の花が散りばめられている。夏は眩しい川を模した寒天。中には鮮やかな魚が泳いでいる。秋は橙色の蒸し饅頭に銀杏や紅葉の葉の練り羊羹を幾重にも塗したもの。冬はカステラでカマクラの基礎を作り、そぼろ状にした白い練り切りで雪を散らし、雪うさぎを添えた庭。
    「これは……」
    「今まで神童さんが過ごされてきた月日と、そしてこれからの1年が笑顔の多い年と、なりますようにとの願いを込めて」
     思わず息を呑んだ瀞真に、二人は再び祝辞を述べる。ありがとう、笑った彼の顔はいつになく安らいでいるように見えた。
    「お、俺も仲間に入れてもらってええやろか?」
    「もちろんです」
     近くに瀞真がいることに気がついた炎次郎が、湯のみを手に近づいてきた。もちろんセカイもユリアも瀞真も、彼が輪に加わるのを拒むつもりはない。
    「神童さん、誕生日おめでとうさん。いつもお世話になってますわ。俺のこと覚えてます? ほら、作業員に幽霊と何かと忙しい炎次郎やで」
    「ありがとう。もちろん、覚えているよ。いつも頼りにさせてもらっている」
    「俺、地元の和菓子屋で生八つ橋作りを習ったことがあってな。八つ橋作りなら自信あるんや。また機会があったら食べさせたるでな」
    「八つ橋って手作りできるのですか?」
     炎次郎の言葉にユリアが驚いたように声を上げた。海外生活が多かった彼女には、八つ橋はお土産専門というイメージが強いのかもしれない。
    「素敵ですね。わたくしもご相伴に預かりたいものです」
     セカイも手作りの八つ橋が気になるようだ。
    「僕は甘いものは食べる専門だからね。そうだな……お茶を点てるくらいならできるよ」
    「セカイさんはお料理お上手ですし、私はそこまで得意でもないので何を持って行きましょう……?」
     戸惑うユリアに炎次郎が笑ってみせる。
    「だったら得意な歌を披露して華を添えてくれればええよ」
    「そう、ですか?」
    「よろしければわたくしも一緒に歌わせてください」
    「楽しみだね」
     いつとも確約していない出来事で想像を膨らませて期待を膨らませる事ができる。それは若い彼らの特権なのかもしれない。

     秋の一日、味覚もそれ以外でも、楽しめただろうか?

    作者:篁みゆ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年10月3日
    難度:簡単
    参加:11人
    結果:成功!
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