暴虐は復讐の為に

    作者:緋月シン


    「さて……こんだけ暴れりゃ十分か?」
     瓦礫の山と化した周囲を眺め、狂真は満足気に頷いた。ここ最近でかなりの鬱憤が溜まっていたため、大分スッとしたが……本来の目的は別に、暴れることではない。
     そもそも、確かに鬱憤が溜まってはいたが、それは我慢できないほどのものというわけでもなかったのだ。
    「人間を殺すな、人間に迷惑をかけるな。それだけだったら、俺も文句は言わねえよ。不満があるがな」
     それが上が決めたことだというのならば、それはそれで構わない。新参者が関わっているとか、気に入らないことはあるが、それが決定だというのならば大人しく従おう。
     だが。
    「灼滅者と遭ったら逃げろ? 幾らなんでも、そんなのに従えるわけねえだろうが……!」
     沢山の仲間が灼滅されたのだ。その仇を前にして戦わずして逃げるなど、そんなことが出来るわけがないだろう。
     例え逆らったことで破門になろうと、結果的に寝返ることになろうと……或いは、自身が灼滅されるようなことになろうとも、だ。
    「さあ、来れるもんなら来て、俺を何とかしてみせろよ、灼滅者? じゃないと……人間達がどうなっても、知らねえぜ……!」
     宣言するように叫ぶと同時、振るわれた腕が、さらなる瓦礫を作り出すのであった。


    「どうやら、先日使者を送ってきた天海大僧正の勢力に動きがあったみたいね」
     四条・鏡華(中学生エクスブレイン・dn0110)はそう言って話を切り出すと、そのまま話を続けた。
     闇堕ちした刺青羅刹の『依』から、再び学園に連絡が入ったのである。
    「それによると、天海大僧正は『人間の殺害の禁止』『人間を苦しめる行為の禁止』『灼滅者と遭遇時は戦わずに逃走する事』という命令を配下に出したみたいなのだけれど、それを不満とする羅刹達が、天海大僧正勢力を離反してしまったみたいね」
     しかも彼らは、安土城怪人勢力に寝返ってしまったらしい。離反した羅刹は既に破門したが、彼らが一般人を襲う危険性が高いとして、依が寝返った羅刹達の情報を連絡して来たのである。
    「この情報を元に、安土城怪人勢力に寝返って暴れる羅刹の事件を特定したわ。その羅刹を灼滅して被害を未然に防いでちょうだい」
     羅刹の名前は、狂真。
     状況としてはとある商店街で暴れているため、そこを強襲する形を取ることになる。人的被害は今のところ出ていないが、このままではそれも時間の問題だろう。
    「まあ、とはいえ、今回は特に難しいことはないわ。暴れている羅刹を灼滅する、といういつも通りのことをすればいいだけよ」
     勿論、油断は厳禁ではあるが。
    「……それにしても、今回のことを考えると、向こうは離反者が出るのも覚悟の上で、私達との停戦に向けた命令を配下に下しているのは確かのようね。完全に信用するわけにはいかないし、本心までは分からないけれど、今回の情報が役に立ったのは事実だわ」
     そう言って話を締めくくると、鏡華は灼滅者達を見送ったのであった。


    参加者
    備傘・鎗輔(極楽本屋・d12663)
    ハリー・クリントン(ニンジャヒーロー・d18314)
    清浄・利恵(華開くブローディア・d23692)
    九形・皆無(僧侶系高校生・d25213)
    日輪・瑠璃(汝は人狼なりや・d27489)
    荒谷・耀(護剣銀風・d31795)
    吉武・智秋(秋霖の先に陽光を望む・d32156)
    アルルーナ・テンタクル(小学生七不思議使い・d33299)

    ■リプレイ


     振り抜かれるはずの拳が、ピタリと止まった。
    「はっ……随分と遅かったじゃねえか」
     振り返った先で視界に映ったのは、六つの人影だ。その姿に、口の端が吊り上がり……しかしそんな狂真へと、言葉と共に一つの息が吐き出される。
    「と、言うわけで、灼滅者が来たけどさ。ちょっとこの八つ当たりは酷いんじゃない?」
     備傘・鎗輔(極楽本屋・d12663)だ。
     ――どこにでも居るよね、上に反発したがる人って。
     そんなことを思いながら、淡々と言葉を口にしていく。
    「大体、天海大僧正だって、色々、考えての事じゃない? 少なくともなんでかは説明あったでしょうに。あんたの離反も、きっと計画の内かもよ。不穏分子の炙り出しは結構、重要なファクターだしね」
    「そうですね。天海大僧正は……流石人間を支配していた期間が長いだけはありますよ。最終的に己が意のままにこちらを操るつもりなんじゃないですか?」
     それに頷き、言葉を続けたのは、九形・皆無(僧侶系高校生・d25213)だ。向こうには手出しをするのが難しくなってきたこともあり、個人的にはこういう分かり易い相手は嫌いではないのだが……人質などを取られてしまえば厄介だ。
     故に。
    「その為には貴方の様な単細胞は簡単に見捨てられるんでしょうね。むしろ、捨て駒として使われてるんじゃないですか?」
     時間稼ぎのためにもと、挑発を重ね――だがそれを、狂真は鼻で笑い飛ばした。
    「はっ……なんだそりゃ、挑発のつもりか? だとしたら、見当違いにも程があるぜ?」
     そもそも狂真は、そんなことは承知の上である。
     否、もっと言えば、そんなことはどうでもいいのだ。
    「俺がここに来たのは、手前らをぶちのめすためだ。そんで手前らは、そんな俺をぶちのめしに来たんだろう?」
     重要なのはそれだけだと、拳を握り締める。
    「どうせ足りねえやつらは人間共を逃がしてんだろ? 好きにしろよ。それとも、終わるまで待っててやろうか?」
     狂真はその言葉を本気で言っていた。
     勿論それに乗るわけにはいかないが――。
    「ふむ……では少しだけ失礼させてもらうでござる」
     そう言うや否や、ハリー・クリントン(ニンジャヒーロー・d18314)は大きく息を吸い込むと、声を張り上げた。
    「誰か逃げ遅れた者はおらぬでござるか! 拙者達はこの暴漢を止めに来た者達でござる。今、参る故安心して欲しいでござる!」
     それから一つ息を吐き出し、改めて狂真へと向き直る。
    「まあ、このぐらいは構わんでござろう。さて、待たせたでござるな」
    「ふん、別に待つほどのことしちゃいねえだろうが」
    「それもそうでござるな。ともあれ……言いたいことがあるのはわかったでござる。しかし、拙者達もこのまま大人しくやられるわけには行かぬのでござるよ」
    「はっ、そりゃそうだ。むしろそうこなきゃ、意味ねえよ」
     そんな言葉を、荒谷・耀(護剣銀風・d31795)は黙って聞いていた。そしてそれから堂々と、一歩を前に踏み出す。
    「あなたの望み、聞かせていただきました。確かに、仲間の仇を目の前にして逃げろというのは、ちょっと酷ですね」
     耀個人としては、その思いに共感できないこともないのだ。
     だからこそ――。
    「私があなたの仲間の仇である保証はありませんが、全力でお相手しましょう。……たとえそれが、あなたの仇を討つ者を生んだとしても」
     戦いで以って応えると、構える。何だかんだ言って一般人に直接手を出さないでくれた事については感謝しているし、そのためにその手には狂真と同じように何も持ってはいない。
     その意味を察したのか、狂真の口元にさらなる深い笑みが刻まれた。
     そしてさらに、一歩前に進み出た者がもう一人。
     清浄・利恵(華開くブローディア・d23692)である。
     灼滅者である以上、こういう敵は出るとも思っていた。
     だが、承知の上で進んだ道だ。
     ならば。
    「希望通り来たよ。さあ、灼滅者への思いも力も、全部ボクらにぶつけてみろ」
     その上で起こる怒りも憎しみも、ここで全て受け止める。自分達を倒す為に破門になってでもきたというのならば、正面から向き合い、その上で倒すだけだ。
     その様子と言葉に、狂真の笑みがさらに深まり……そんな姿を眺めながら、ふと吉武・智秋(秋霖の先に陽光を望む・d32156)は周囲を見渡す。
     狂真の思いは、智秋にも十分理解の出来るものだ。
    (「仲間の仇、だもんね……受け入れられないのは分かるの」)
     だが、そのために作り出されたのが、この光景であるならば。
    「今こうして人に害を為すなら、容赦はしない……の」
     力は弱いなれども、真っ直ぐな視線が、狂真に向けられた。
     先ほどは挑発の為にああは言ったものの、皆無は狂真のことを、仲間の仇討ちを考えるというのはなかなか気骨があると、そう思っている。
    「力一杯お相手させていただきましょう」
     その姿を見据え、構え、狂真も応えるように、腰を落とし、拳を一段と強く握り締めた。
     しかしハリーはそんな姿を見詰めながら、ふと過ぎった思考と共に小さく息を吐き出す。
    (「以前から大勢離反者も出ているでござるし、天海僧正も完全に部下を御しきれるわけでは無いのでござるなあ……というかこの組織ガバガバでござるな、約束を上と取り付けても下が背いたらどうしようもないでござる」)
     だが何にせよ、今すべきことは一つだけだ。
    「いざ尋常に勝負でござる!」
     ほぼ同時に両者が飛び出し、激突した。


     一方、時折仲間の向かった方向を眺めながらも、アルルーナ・テンタクル(小学生七不思議使い・d33299)は避難誘導を続けていた。
     そうしながらも、その胸には若干の苛立ちを覚えていたが、当然その行為に対してのものではない。
     かといって狂真に対してのものでもなく――。
    「天海達に都合よく利用されている気もしますが、放置もできませんしね……」
     要は、敵の思惑に乗せられている気がすることに対してのものであった。
     だが自分で口にしたように、放置するわけにもいかない。
     そうした場合、どれだけの被害が出てしまうのかは分からないし――と、そんなことを考えていると、ふと耳に音が届いた。
     視線を巡らせ、音の方向に見当を付け、駆ける。
    「警察です、ここは危険なので逃げてください!」
     建物の影に隠れるようにしてそこに居たのは、アルルーナより少し年下ぐらいの子供であった。
     だがプラチナチケットの効果と、本人の恐怖なども相まってか、こちらの言葉に従い避難をしてくれる。
     去っていく後姿を眺めながら、息を一つ。
     しかしすぐに周囲を見渡すと、再び走り出した。
     もう一人の避難誘導担当である日輪・瑠璃(汝は人狼なりや・d27489)もまた、ちょうど人を見つけたところであった。
     ただ。
    「ここは私たちに任せて安全なところに避難してね」
     言葉は普通であるのに、救世主っぽく避難誘導をするとかいうよく分からないことをしているあたり、その性格がよく現れた行動だと言える。
     まあ一応避難誘導そのものはきちんと行なえているので、問題はないのだろうが。
     そしてちょうどそこが、半周回り終えたところであった。
     何となく周囲を見回してみれば、そこら中に瓦礫と化したものが転がっている。ここに来る間にも、所々で見た光景であり――。
    「相手は激おこぷんぷん丸ですね」
     真面目な顔をして適当なことを呟きながら、仲間達が戦っている筈の方向へと視線を向ける。
    「これ以上、被害が広まる前に倒してしまいましょう」
     その思考内容はともかくとして、言葉だけは顔に相応しいものを口にしながら、そこへ向け駆け出すのであった。


     当たり前と言うべきか、戦闘は狂真優勢で進んでいた。
     回復役がこの場に居ないこともあり、暴虐の如きその拳が少しずつ六人の身体を削っていく。
     だが勿論一方的にやられるというわけでもなく、どんな攻撃であろうとも、受け続ければやがては慣れる。
     接近と同時、狂真の拳が振るわれるのに合わせ、耀の身体が沈み、その小柄な体躯が懐へと潜り込んだ。
    「零距離……いただきます!」
     オーラを纏った拳が、その背後に鬼を幻視させる。連続して拳打が叩き込まれ、すぐさま狙いを修正した狂真の拳がそこに向けられるが、その時には耀の姿はそこにはない。
     既に離脱しており、代わるように前に出たのは鎗輔。
     勢いのままに地を蹴り、そのまま蹴り上げた。
     逆さになった世界で、足の先にのみ感触を得、ほぼ同時、視界の端を通ったのは一人の忍者。
     ハリーである。
     オーラを纏った拳を連続で叩き込み……しかし構わず、その身体を豪腕が襲った。
     衝撃に吹き飛ばされ、だが即座に起き上がれたのは、攻撃を受ける直前にわんこすけが割り込み代わりに攻撃を受けてくれていたからだ。
     しかしその分共に吹き飛ばされたわんこすけは倒れたままであったが、皆無のマフラーが解け、盾となったそれがその傷を癒す。
     だがそこに既に追撃のために狂真が迫っており――しかし響いたのは、鈍く硬質な音。
     その前にいたのは、全身を軽装鎧の如く化している姿――利恵だ。
    「灼滅を続けて来たボクらが取るべきことは、それによって生まれた君のこの思いも力も、こうやって全部受け止めることだろう。そしてその上で、ボクらは今護る為に、これからも護る為に君を討つ」
     正面からその姿を見据え、言葉を叩き付けながら、その腕を振るう。
    「ボクらの意志と君の力、どちらが上回るか。悔いの無いように、勝負だ狂真」
     手首に同化している巨大な鋏が、狂真の身体を斬り裂いた。
    「実戦では初投入だが、成程。悪くは無い感触だ」
     その感触に利恵が満足気に頷くが、当然狂真は目の前に健在である。
     だがそちらを気にしなかったのは、視界の端にその姿を捉えていたからだ。
    「よそ見は、ダメ……最後までこっちを見て、ね」
     言葉と同時、斬撃が走った。
     狂真を斬り裂いたのは、薄緑の風剣。それを手にしている智秋は、しかしどこか複雑な心境でもあった。
     狂真は戦う理由というものを持っているからだ。
     だがだからこそ、その意思を尊重しようと思い……しかし再度剣を振るうよりも先に、振り抜かれた拳に吹き飛ばされた。
     さらには即座に狂真が追撃のために迫り――だがその動きが、唐突に止まる。
     否、地面より伸びた影の触手に絡め取られたことで、止められたのだ。
    「お望みどおり灼滅してあげます!」
     合流を果たした瑠璃である。
     さらに。
    「避難終わったし、いくで! 私の七不思議其の一、蠢くアルラウネ!」
     こちらも避難を終え合流を果たしたアルルーナが、その姿を都市伝説のものへと変えながら、巨大なオーラの法陣を展開し、味方の傷を癒す。
     そうしてようやく八人が揃い、その光景に狂真は口元を吊り上げた。
    「はっ、ようやく揃いやがったか……? ああ、いいぜ、そんな手前らをぶっ潰してこそだからな……!」
     怯むどころか燃え上がり、灼滅者もまたそれを正面から迎え撃つ。
     一つ間を置き、直後にぶつかった。


     端的に結論を言ってしまうのならば、六人を圧倒できなかった時点で結果は見えていたのだろう。
     だが。
     狂真はボロボロになりながらも、拳を握り、前を見据え……それを耀は正面から見つめ返した。
     そうであるならば、最後まで手を抜くなどは、有り得ない。
    「同じ闇を抱える者として……行きます!」
     言葉と共に異形巨大化した腕を振り抜き、合わせるように狂真の拳も撃ち出された。
     そこで競り合ったのは、せめてもの意地か。
     ならばと耀は力を抜いて引き……それを読んでいたのか、狂真の身体も流れることなくその場に止まった。
     だが本命は、最初からそれではないのだ。
     その手には、激しく渦巻く風の刃。狙いを覚った狂真が動こうとするが――遅い。
    「風よ……神を薙ぐ刃となれ!」
     放たれたそれが狂真の身体を斬り裂き、さらにその身を襲うのは、もう一つの風。
     皆無の手に纏われた風の刃が、振り下ろされると共に斬り裂き、よろめいた身体を、アルルーナの影が包み飲み込む。
     影はその中の様子を見せることなく、だが関係ないとばかりに利恵が飛び込む。振り下ろされた刃はそれごと斬り裂き、瑠璃が続いた。
    「激おこぷんぷん丸さん! せっかくだから何か教えてください! 観光スポットとか!」
     言ってることはちょっと意味が分からないが、一応情報収集のつもりらしい。もっとも知ってどうするのかという話だが、多分適当に言っているだけだろう。
    「氷雪よ吹雪け!」
     それでも戦闘そのものはまともであり、撃ち出された氷塊がぶち当たり、砕けた。
     そしてその衝撃に耐えられなかった狂真が、ついに膝を着く。
     その目の前へと鎗輔が立ち――。
    「で、その話を聞かなかった結果が、これなんだけど、大僧正に伝える事ある? 袖すりあうも他生の縁っていうし、使者か誰かにあったら伝えとくけど」
     返答は、拳で以って行なわれた。
     殴り飛ばされ……だが吹き飛ぶこともなかったのは、相手にそれだけの力が残っていなかったからだ。
     一つ息を吐き、古書の力を宿した後回し蹴りで逆に吹き飛ばす。
     狂真の身体が地面に叩きつけられ、そこに差し込む影が一つ。
    「ニンジャケンポー・蒐執鋏でござる!」
     ハリーだ。
     その身体が断ち切られ――。
    「……こんな結末で、満足だったの……?」
     智秋からの問いに、やはり返答はなかった。
     今度は拳すらも振るわれることはなく、それでも立ち上がり、口元を小さく歪め、短い息を吐き出す。
    「せめて同じとこ、送ってあげる……」
     抵抗はなかった。
     薄緑の風剣が振り下ろされ――支える力をなくした狂真の身体が、その場に崩れ落ちたのだった。

     耀や智秋が仲間の手当てをしているのを横目に、瑠璃は瓦礫の山を眺めていた。
     もっともやはりと言うべきか、大したことを考えているわけでもなく、警察の人とか大変だなーとぼんやり考えているだけである。
    「不穏分子の処分を僕らに任せたのか、または、別の目論見があるのか。これからどうなるのか、少し警戒した方がいいのかもしれないね」
     そんな瑠璃を傍目に、鎗輔が呟いた。
    「できれば、話し合いで済ましたいけどさ」
     だがどうなるかは、状況次第だろう。向こうも一枚岩ではない上に、こちらもまた様々だ。
    「天海にも安土城怪人にも好きにはさせへん、いつか倒したる!」
     アルルーナが決意するように、拳を握り締めた。
     それらの言葉を聞きながら、利恵は狂真の遺体のあった場所を、目を逸らすことなく見詰めていた。
    「後悔はしない。許しも請わない。ただ、ボクは自分の道を貫く」
     呟いている間も、やはり目を逸らすことはない。
    「お互い、静かに暮らせれば良いのにな……」
     治療を続けながら落とした耀の呟きが、その場に響くも、八人以外の誰の耳にも届くことはなく、そのまま消えていった。

    作者:緋月シン 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年10月15日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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