マラソン大会2015~飲んで食べてマラソン大会

    作者:東条工事

     10月31日。毎年恒例の学園行事であるマラソン大会が、今年も開催される。
     コースは、学園を出発して市街地を走り、まずは井の頭公園まで駆け抜ける。そして吉祥寺駅前を通って繁華街を抜け、最後に登り坂を駆け上り学園に戻ってくる全長10キロのコースだ。
    「かなり距離のあるマラソンになります。ですから、皆さん前日は夜更かしせずに、体調は整えられてくださいね」
     説明をする東雲・彩華(高校生エクスブレイン・dn0235)は、簡単な注意事項を口にすると、詳細を続けて説明する。
    「マラソン大会ですが、一般人の方達に迷惑さえかけなければ、皆さんの好きなように走って頂いて大丈夫です。ですが、エスケープされたり正攻法で上位を狙わずに、あえて策略や工作で上位を狙うような真似をされますと、魔人生徒会の協力者の皆さんに取り締まられて罰を受けることになりますので気を付けて下さい」
     何をされるのか? その問い掛けにも彩華は答える。
    「学校のグラウンドをグルグルと、マラソンコースと同じ距離を走らされちゃうみたいです。マラソン大会は途中で買い食いをしちゃったり、井の頭公園でお弁当を楽しまれたりすることもできますが、グラウンドを走るのでは、そういった楽しみが無くなってしまいます」
     彩華の説明に、集まった皆はワイワイガヤガヤ。友人や同じクラブ仲間、あるいは恋人同士で、当日の楽しみ方を話し合う。
     イベント前の楽しいお喋り。それに彩華は嬉しそうに笑みを浮かべ説明を続ける。
    「マラソンの途中では、井の頭公園でレジャーシートを広げてお弁当、でも良いですし、途中の吉祥寺駅前や繁華街で買い食いなんかを楽しんでもいいかもしれません。折角の学園行事です。皆さん、どうか楽しまれて下さいね」


    ■リプレイ

     長丁場のマラソン。英気を養い楽しむ為に一息ついていたりする。
     それはこんな感じに。

    ●井の頭公園にて
    「お客さんに持って行ってくれるか? 愛莉」
     崇田・來鯉(ニシキゴイキッド・d16213)に美味しそうなお好み焼きを渡され、ヴァーリ・マニャーキン(本人は崇田愛莉と自称・d27995)は元気に返す。
    「うん、來鯉兄者。今年も頑張ってるね。私達もお客さん呼ばないとな、悠里」
     それに崇田・悠里(旧日本海軍系ご当地ヒーロー・d18094)はもみじ饅頭を手に、
    「うん。もみじ饅頭の種類が一杯あるって知って欲しいし、頑張ろう」
     一緒に接客を。
     去年と同じく井の頭公園で給水所代わりに豊富な種類のお好み焼きやもみじ饅頭を家族で振る舞う。
     もちろんもう一人の家族、ホテルス・アムレティア(斬神騎士・d20988)も同じ。
    「紙皿の補充は、ここに置いておくよ」
     最初に疾走し用意もした彼は、家族のバックアップに動いていた。

     そんな感じに普通とは一味違うマラソン参加。走る以外も楽しみの一つ。それは他の皆も同様で。

     公園にシートを敷いて四人でお弁当。
     黒岩・いちご(ないしょのアーティスト・d10643)に食べて貰おうと、墨沢・由希奈(墨染直路・d01252)は気合の入った可愛い二段重ね。
     豪華で美味しそうなそれを前に、黒岩・りんご(凛と咲く姫神・d13538)はからかうように、いちごの背中に抱き着きながら由希奈のお弁当に手を伸ばす。
    「ちょ、これはダメっ。わ、私はもっとダメだよっ!?」
     慌てる由希奈を引き寄せて、いちごと共にハグをする。赤面する二人。
     そんな二人を十分楽しんで、りんごは香祭・悠花(ファルセット・d01386)の傍に。悠花のサンドイッチなお弁当に興味津々。
    「りんごさん、あーん。ふふ、意外とイケるでしょ?」
     悠花が差し出したハムサンドをぱくり。
    「美味しい♪ お返しのウサギさんりんごをどうぞ♪」
     差し出されたりんごを悠花も食べさせて貰う。そんな二人と共に、
    「この玉子焼き、とても美味しいです♪」
     いちごは由希奈のお弁当を美味しく食べ、嬉しそうに褒めていた。

     そうして楽しんでいるのは他にも。

     弁当持って井の頭公園でWデート。
     というのは表向き、実際の所はセレティア・アシュタルテ(キーテジに咲く青薔薇・d29548)と八月一日・旭(花守のアルタイル・d29662)のカップルを見て楽しもう祭りである。
    「ほづみん、セレと恋人なんだからそれらしいこと……うん、もうしてたね」
     蒼間・舜(脱力系殺人鬼・d04381)が二人の仲を進展させる為に発破を掛けるまでもなく、
    「は? 寮長なんすか? ……あ。いや、その、別になんかあるワケじゃないっすから!」
     旭は無意識に、BLTサンドを食べたセレティアの口の端に付いたマヨを拭っていたりと、思わず見ていてによによしてしまう。
     慌てる旭を楽しみながら、更にスイート爆弾投下とばかりに、
    「セレ、折角だから旭にあーんしてあげたら喜ぶと思うんだ」
     黄瀬川・花月(月を模す琥珀・d17992)は、きょとんとしているセレティアにそっと提案。それにセレティアは、
    「あさひに食べさせてあげたら、喜ぶの? それじゃぁ……あさひ、食べる?」
     小首を傾げ花月と一緒に作ったミニプリンタルトをあーんと。それに居住まいを正し食べさせて貰う旭。
     もちろんそれを見ながらによによ楽しむ舜と花月であった。

     そんな甘い所もあれば、皆で持ち寄ったお弁当を楽しむ所も。

     お結びに卵焼き、他のおかずと共にタッパー一杯の唐揚げ。アルヴァレス・シュヴァイツァー(蒼の守護騎士・d02160)のお弁当にユエファ・レィ(雷鳴翠雨・d02758)は、
    「わ、なんだか懐かしい気分。そうそう去年も唐揚げ一杯作ってくれたよね。紅葉先輩のお弁当可愛い! なる……ほど、これが女子力言うやつです……ね」
     アルヴァレスのお弁当に嬉しそうに、中津川・紅葉(咲き誇れや風月の華・d17179)の可愛く楽しくなれる手間を掛けたお弁当に尊敬の眼差しを。それに紅葉は、
    「ユエファちゃん更に料理上手になったね、美味しそう。それにアル君の唐揚げも食べ応えありそうだよ」
     ユエファの小籠包やピリ辛肉巻き野菜、他にも沢山の中華料理に、アルヴァレスの唐揚げなどを嬉しそうに見つめる。
     そしていただきます。美味しく食べて体ぽかぽか。そして、
    「秋の紅葉を見ながらゆっくりと過ごす時間はとても気持ちがいいです。……それに、食べ終わると眠くなってしまいますね」
     アルヴァレスの言葉通り眠くなる。
     とはいえマラソン大会。ゆったりと休み食後の運動に走り始めた。

     こうしてクラブの皆で楽しむ者達も居れば、二人っきりで楽しむ者達も。

    「お姉様、どんなお弁当を持ち寄られたのです?」
     周防・雛(少女グランギニョル・d00356)は、憧れのお姉様な緋薙・桐香(針入り水晶・d06788)と一緒に走れるだけでも嬉しいのに、お弁当を一緒に食べる事になり更に楽しそう。
    「……えっ? どんなお弁当かって……普通のお弁当ですわよ? さ、食べましょう。私は雛さんのスコーンをいただきますわ」
     そうして桐香と雛は二人仲良くお弁当を食べ、ティータイムも。
     小休憩を堪能し、楽しくマラソン大会を続けていった。

     そうして楽しむのは、新城・七波(藍弦の討ち手・d01815)と夕凪・真琴(優しい光風・d11900)も。

     レジャーシートを敷いてお弁当。お互いのおかずを交換する。
    「うん、やっぱりこっちのお弁当の方が見た目も味も満点だよね。美味しいよ、このハンバーグ」
     満面の笑みを浮かべ、七波は真琴のお弁当を嬉しそうに褒める。それに真琴は、
    「七波くんのオムレツもとってもおいしいです。好きな人が作ってくれた物だから更に、ですね」
     赤面しつつ言い、七波も照れる。
     ごちそうさまな二人だった。

     そんなごちそうさまなのは、雨月・蓮花(見習い魔法使いのリトルレディ・d03979)と寺島・美樹(猛犬注意・d15434)も同様で。

     二人一緒にベンチでお弁当。美樹は蓮花の為に色とりどりなおかずを沢山。蓮花はおかずと共に、美樹の好物な鮭入りの特大お握り。
    「お、すげー旨そう! ……うん、すっげー旨い! ありがとなっ、蓮花!」
     好きな女の子にお弁当を作って貰え美樹は喜ぶ。そして蓮花も、
    「お兄ちゃんのお弁当も、すっごく美味しいのよ。わぁ、唐揚げもミートボールもたこさんウインナーもあるんだ。ありがとう、お兄ちゃん」
     喜びに満面の笑顔を浮かべるのだった。

     そして恋人同士な橘・清十郎(不鳴蛍・d04169)と伊勢・雪緒(待雪想・d06823)は。

     いつもとは趣向を変えて、雪緒だけでなく清十郎もお弁当を作り交換。
    「清十郎のお料理嬉しいのですー! とっても楽しみにしてきたのですよ。せーの……わわ、美味しそうなのですー!」
    「んー、ザンギ。これがあると雪緒の味って気がするなー。卵焼きも甘い奴で嬉しいし!」
     それぞれ大切な人の為に、力の入ったお弁当。二人とも二段お重は色とりどり。
     傍で見ていて楽しくなれるほど喜び合いながら、比翼連理な二人は幸せな時を過ごした。

     その頃、エアン・エルフォード(ウィンダミア・d14788)と葉新・百花(お昼ね羽根まくら・d14789)は。

     公園内の青空カフェでコーヒーや軽食をテイクアウト。側にあるベンチに腰掛けると、
    「ぱんださんが、笹の葉くわえてる! えあんさん……かわいすぎて飲めないっ」
     頼んだカプチーノにふわふわミルクの泡で描かれたパンダさんに、百花は喜びながら飲むのを悩む。それにエアンは苦笑すると、
    「パンダ好きのももとしては飲み難いだろうな。ならこれはどう? 糖分補給だよ」
     一口大にしたドーナツを百花の口元に。ふんわりと漂う甘い香りに誘われ、ぱくりと。満面の笑顔を見せる。
     のんびりと満喫する二人だった。

     そしてお熱いのは神御名・詩音(神降ろしの音色・d32515)と水無月・カティア(仮初のハーフムーン・d30825)。 

     仲良くお弁当。二人とも頑張って作った中身は美味しそう。
     詩音に卵焼きを差し出され、カティアはあーんと食べるとお返しにたこさんウィンナーをあーんと差し出す。
    「はい。私も頂きますね……ふふ、美味しいです。そうだ、お茶もありますよ」
    「あ、お茶。それじゃ遠慮なく頂き……んぅっ!?」
     重ねられた唇から口移し。こくんっと飲み干し、熱が移るほどの間を置いて離れる。
     真っ赤になり頭が沸騰するカティアに、赤くなりながら静かに見つめる詩音だった。

     そしてほのぼのなのは春日・瑠音(彩音翅・d11971)と紫吹・幸俊(コードゼロ・d30360)。

     自然が綺麗に見える場所でレジャーシートを敷いてお弁当。
    「じゃーんっ☆ お肉料理三昧だよっ♪ ゆきくんに食べて欲しくて張り切って作ったの!」
     気に入って貰えるか不安を隠す瑠音に、幸俊は心から喜んだ。
    「たくさん作ってきてくれたんだな……うん、俺の好きなモンばっかりだ。ありがとう、瑠音」
     ぱっと花咲くように瑠音は笑顔を浮かべ、それを幸俊は優しい笑みで受け止めて、マラソン大会の英気を養った。

     そうして英気を養っているのは桜井・夕月(もふもふ信者の暴走黒獣・d13800)と月村・アヅマ(風刃・d13869)も。

     レジャーシートを敷いてのんびりお弁当。
    「アヅマ君の卵焼き美味しそう。このコロッケと交換しよー。要る物があったら、私もあげるから」
    「良いよ、好きなのを取ってくれ。俺は、紅茶を貰おうかな」
     夕月は喜びぱくりと。美味しいと褒めては更に貰う。アヅマは食べっぷりに感心しつつ、この後も走るのにと微妙に不安を覚え。
     そうしてのんびりすると二人はマラソンに復帰した。

     こうして楽しんでいるのは他の場所でも同様で。

    ●吉祥寺駅付近にて
    「二人とも、はい! 一緒に食べながら歩こー……おおー! あっちで売ってるの南瓜プリンかなー」
     八蘇上・乃麻(木俣の宿りし者・d34109)は、風間・花凛(水無月の涼風・d02289)と水瀬・ゆま(箱庭の空の果て・d09774)と共に甘味屋さん巡り。
    「わぁ♪ 美味しそうな南瓜のプリン。あっ、こちらは黒猫クッキーですね!」
     乃麻から南瓜饅頭を受け取って、花凛は一緒にお店を目指す。勿論ゆまも同様だったのではあるが、
    「はむっ、美味しい。それに絶好の行楽日和……はうっ!」
     こけてぺちりと。慌てて二人が助けに寄って、気分直しに更に甘味巡りを楽しんだ。

     そんな一方、保護者と突っ走る子供な所も。

    「ここいらで一旦休憩です。休憩ったら休憩なのです。という訳で塩を下さい」
    「おー♪ ごはん、ごはん♪ おっちゃん、私も塩ーあとネギまー」
     マラソン途中でいきなり焼き鳥屋へ突撃な白川・雪緒(白雪姫もとい市松人形・d33515)と白峰・歌音(嶺鳳のカノン・d34072)。食べたいだけ食べ突っ伏す。
     そこに保護者な坂東・太郎(もう寮母さんでいいです・d33582)も。
    「ハイハイ歌音ちゃん起きて、雪緒ちゃんも。そろそろいくよー。おんぶはダメ、行事は甘やかさないよー。それに焼き鳥屋台でラーメンは、ってあるんですか?」
     色々と大変な中、どうにかマラソンを続けさせるのであった。

     そんな中、恋人同士で巡る者も。

    「一緒に食べることはよくあるれど、こういう日に、こうやって食べるのは趣があって良いね」
    「そうだな。メイニーがどんなのを買うかも興味あるし、何よりメイニーが美味しそうに食べてる表情を見るのが一番楽しいよ」
     メイニーヒルト・グラオグランツ(ブレイズサッカー・d12947)と椎葉・武流(ファイアフォージャー・d08137)は、武流が事前に作った食べ歩きマップを片手にデートなマラソン。ピロシキに豆乳ドーナツなどをのんびり食べ巡っていた。

     他に視線を移せば。

    「もー、ちゃんと走らないとダメなんですよ? え? 私もカスタードは食べたいですけど……なら、これ食べたら走りますよーっ」
     髪を後ろで一つにまとめ気合十分な片霧・シェリカ(花色笑顔日和・d21571)は、たい焼きを買い食いな守御・斬夜(護天の龍華・d20973)に抗議しつつ、自分もつい買い食い。
     他にも目移り楽しんで、
    「競争? 良いよー。じゃあ偶には真面目に走るか。よーし。存分に奢らせてやるから覚悟」
     斬夜の合図と共に競争スタート。勢い良く走り出した。

     他にも。

    「疲れてない? 大丈夫?」
     明海・師宣(玻璃の海を漂う蛇・d29461)は、共に走る吉武・智秋(秋霖の先に陽光を望む・d32156)を気にし声を掛ける。
    「ありが、と。大丈夫、大丈夫よこれでも昔よりは動けるように、なったから」
     安心させるように智秋は返すものの、疲れているのは事実なので小休憩。
     クレープを注文。自然にお互いの交換を。
     一口ぱくりと。した後で、頬が赤くなる可愛らしい二人だった。

     そして仲良く巡る二人も。

     笙野・響(青闇薄刃・d05985)と深夜白・樹(心は未だ薄氷の上・d32058)は、まったりマラソンしつつ食べ歩きを楽しむ。
    「そっちのも美味しそう♪ はんぶんこ、しよっ♪」
    「こ、こっちも欲しいのですか!? ……も、勿論だいじょぶですので、はんぶんこしましょうーっ!」
     響にお願いされ、樹は照れながらカスタードたい焼きを半分こ。仲良く食べ、途中でお茶を。
     そうしてのんびり仲良く二人でゴールを目指すのだった。

     そんな中、食べ歩きの猛者も。

    「あ、あんな所に、美味しそうなクレープ屋さんが! そういえば、この近くに新しくドーナツ屋さんができたという噂も聞きました」
     咲村・菫(ハナの妖精さん・d28400)は、日頃から鍛えている買い食いセンサーをフル活用し、辺りが暗くなるまで食べ歩くのであった。

     そして繁華街でも皆は同様に楽しむ。

    ●繁華街にて
     クラブ星空芸能館の皆は恒例の甘味処探索に。
    「コピー全員に渡った? それじゃ新しい場所があるか、みんなで捜索していこうぜー」
     ファルケ・リフライヤ(爆走する音痴な歌声銀河特急便・d03954)は、初年度から記載してきたグルメマップを皆に渡し、いざ出発。
     それぞれ新しい味を巡り持ち寄り楽しんでいく。
    「オレのイチオシケーキ屋さんのお奨めはこれ。女子ーズにも気に入って貰えると思うんだー」
     マサムネ・ディケンズ(乙女座ラプソディ・d21200)のお奨めは、濃厚でそれでいて後味が軽く味が良いベイクドチーズケーキ。そしてお次は、
    「最近、車で営業してるクレープ屋さんを見つけたんですね♪ ハロウィン仕様のパンプキンフレーバーのクレープにシェイクもオススメです♪」
     星野・えりな(スターライトエンジェル・d02158)のお奨めは季節感が楽しめる。そして、
    「テイクアウトできるお店見つけるの苦労しました~」
     パンケーキ担当の榊・くるみ(がんばる女の子・d02009)は、デパートで見つけた様々なパンケーキ。
     そして洋菓子だけでなく和菓子を持ち寄る者も。
    「創作和スイーツのお店! ここね、前に来た時にチェックしてたんだ♪ で、選んだのは『栗入りどら焼き』だよ♪」
     野村・さやか(天奏音楽・d00162)のどら焼きは、賽の目状に切った栗の物と大きめの栗の物、どちらも美味しい。更に、
    「ハロウィンのお干菓子です♪ ふふ、南瓜やらお化けやらが可愛いです」
     椎那・紗里亜(言の葉の森・d02051)の見つけた干菓子は和三盆糖が使われ、べたつかない甘味がすっと溶ける一品。そして種々様々な和菓子を持ち帰ったのは桜庭・智恵理(チェリーブロッサム・d02813)。
    「これ、老舗のお店のはね付きたい菓子なんやけど、美味しいんやで。他にも一杯買うたから、みんなで食べような」
     そして甘さと同時に冷たさも楽しめるアイスクリームをお奨めしたのは望月・心桜(桜舞・d02434)。
    「駅から遠いんじゃが、アイスバーがいっぱいある超人気店なのじゃよー。わらわは旬の栗のアイスが特にお奨めじゃ」
     走って熱い体にはちょうど良い。溶けると拙いという事で、それまで持ち寄ったお菓子を手に食べに行くことに。
     そうして美味しく冷たく体もリフレッシュした所で、戦利品の甘味を手に皆はマラソンに戻って行った。

     そうして皆で楽しむのは他にも。

    「ナタリア焦ったら駄目だぞ、1位到着より、いかにお腹を満足させるのかが大事なんだから」
     九条・茨(白銀の棘・d00435)は食べ歩きマラソンを皆と楽しむ為に、まずは皆のメンチカツを購入。出来立てジューシー衣はサクッと美味しい。
     皆で更に食べ歩き。
    「私は隠れた名店を調べてきました。練り物屋さんの吉祥寺揚げ、これが美味しそうなのです……!」
     媛神・まほろ(夢見鳥の唄・d01074)お奨めの吉祥寺揚げは、新鮮な魚介類を魚のすり身と混ぜパン粉を付け揚げた物。出来立てを皆で堪能する。
     更に進むと、
    「あ、たこ焼き! ふふ、私はこれにします。ソースはたっぷりめで。ナタリア先輩はたこ焼き、食べた事ありますか? 良かったら一緒に食べましょう」
    「たこ焼きは初めてです、それでは一つ……」
     唯空・ミユ(藍玉・d18796)に奨められ、ナタリア・コルサコヴァ(スネグーラチカ・d13941)は皆と熱々をはふはふと。美味しさで皆、笑顔が浮かぶ。
     そして途中コンビニに。
    「肌寒くなってきた時期のコンビニといえば、やっぱり中華まんやおでんだけど、食べ歩くならやっぱり……肉まんね♪」
     奏・澪華(夕霞の幻・d15103)の提案に、
    「コンビニ寄るなら俺も俺も! 肉まん! 超食べる! みんなは? ……よし、なら一杯買って来るよ!」
     久篠・織兎(糸の輪世継ぎ・d02057)は率先して皆の分を買ってくる。
     あったか肉まんを食べながら、皆で食べ歩きマラソンを楽しんだ。

     そうした美味しく食べ歩くのは他にも。

    「学園の近くで買い食いとかってやったことねぇけど……さて、何を買うかな?」
    「一番美味いもの買ってきた奴が優勝! なんですよね、空さん。吉祥寺といえばメンチカツとたい焼きは鉄板ですし……いいや、全部買っちゃおう!」
     蒼上・空(空の上は蒼き夢・d34925)と榎・美智(桃色お気楽ガール・d00138)は美味しい物を探して大量購入。 
     お土産も沢山手に取って、美味しく食べ歩きしながらマラソン制覇にいそしんだ。

     そして買い食い自体にドキドキする二人も。

    「アキラ! スーパーのじゃないクレープだ! おれいちごの!」
    「あっちのグルメポップコーンも行ってみよう! グルメって言うくらいだから、すっげー旨いんだと思う!」
     風間・海砂斗(おさかなうぃざーど・d00581)と野々上・アキラ(レッサーイエロー・d05895)の小学生な二人は、繁華街で買い食い自体に大興奮。これで大人に近づいたと喜ぶ可愛らしい二人だった。
     
     そしてまったり食べ歩きをする者も。

    「この時期なら、やっぱり焼き芋よねー」
     矢崎・愛梨(中学生人狼・d34160)は事前に調べていた屋台で美味しい焼き芋をゲット。まったりと食べ歩き、たまにお茶も楽しんで、のんびりマラソン。

     そうする者も居るかと思えば、耐久食べ歩きマラソンに挑戦する者も。

     船勝宮・亜綾(天然おとぼけミサイル娘・d19718)は食べても太らない大食い体質を存分に発揮して10キロコース上の全ての店を制覇。でも物足らずに二周目終わり、
    「さー、マラソン第三周目に」
     リアカー引かされている烈光さんに「いい加減にしなさいっ」とばかりに、ぽふりと突っ込みを食らうのだった。

     こうして食べて飲んで楽しんで、皆はマラソン大会を完走するのであった。

    作者:東条工事 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年10月31日
    難度:簡単
    参加:66人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 9/キャラが大事にされていた 4
     あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
     シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
    ページトップへ