三重県津市の中心部にある洋館から、無数のタトゥーバットが飛び立った。
津市全域に散ったタトゥーバットは、全てを飲み込む勢いで眠る人々に襲い掛かった。
そんなタトゥーバットの内の一群は、歓楽街の一角を目指して飛んで行く。
深夜の歓楽街を、数人のサラリーマン風の男性が歩いていた。
同窓会で高校時代の友人たちと久しぶりに再会した男性たちは、酔いつぶれるような勢いで肩を組みながらビジネスホテルへの道を歩いていた。
「俺達は、親友だー!」
「そうだそうだ! 例え離れて暮らしてても、卒業した学校は一緒! 死ぬ時だって一緒だ!」
「そうだそうだー!」
肩を組み、楽しそうな千鳥足の背中に、コウモリが迫る。
彼らが一緒に死体になるのに、さしたる時間はかからなかった。
●
「タトゥーバットの事件は、知ってはる人も多い思うけど。調査の結果、三重県の津市で動きがあるみたいなんや」
神妙な表情で、くるみは灼滅者達を見渡した。
三重県津市の洋館の一つが、タトゥーバットの主人であるヴァンパイアの拠点となり、そこから、津市全域にタトゥーバットが放たれるのだ。
このヴァンパイアの洋館に突入する作戦も同時に行われるが、タトゥーバットが街に放たれるのを防ぐことはできない。
タトゥーバットは、市内の人間を全て殺し尽くそうと動いている。
「このままやったら、津市の市民はタトゥーバットに殺されて全滅してまうかも知れへん。そうさせへんためにも、皆には津市に行って、タトゥーバットの襲撃を阻止してもらいたいんや」
現場に現れるタトゥーバットは十二体。
一般人の殺害を命令されてはいるが、邪魔者は最優先で排除するように命令されているので、灼滅者達が介入すれば一般人は襲われない。
そのため、一般人の避難は考えなくても良い。
タトゥーバットは体表面に描かれた眼球状の『呪術紋様』により魔力を強化されており、超音波による疑似的な呪文詠唱で数々の魔法現象を引き起こす。
また、その肉体に描かれた呪術紋様は、直視した者を催眠状態へ陥れる魔力を持っている。
「今まで何回かタトゥーバットとの戦いが報告されとるけど、今回はなにせ数が多い。最初の内は苦戦することが予想されるんや。しかも、邪魔する敵は排除するように命令されとるさかい、かなり好戦的や。いかに早く敵の数を減らすかが、重要なポイントになってくるて思うで」
タトゥーバットの数は合計十二体。
ポジションは、クラッシャー六体とディフェンダー六体。
魔導書に似たサイキックと、催眠効果のあるサイキックを使う。
「このまま放っておいたら、津市の人たちが皆殺しにされてまうねん。これを阻止できるんは、皆だけや。危険な任務を任せてばかりで申し訳あらへんけど、よろしゅう頼んだで!」
くるみはにかっと笑うと、ぺこりと頭を下げた。
参加者 | |
---|---|
逢坂・兎紀(嬉々戦戯・d02461) |
神威・天狼(十六夜の道化師・d02510) |
蜂・敬厳(エンジェルフレア・d03965) |
黎明寺・空凛(此花咲耶・d12208) |
オリキア・アルムウェン(翡翠の欠片・d12809) |
壱越・双調(倭建命・d14063) |
清浄・利恵(華開くブローディア・d23692) |
八月一日・梅子(薤露蒿里・d32363) |
深夜の夜空を、タトゥーバットは飛ぶ。
獲物を見つけたタトゥーバットの群れは、公園を横切って千鳥足の男性たちの背中へと迫った。
その時。
「蒼穹を舞え、『軍蜂』」
鋭い声と同時に放たれた影に、先頭を飛んでいたタトゥーバットが地面に叩き落とされた。
蜂・敬厳(エンジェルフレア・d03965)が放った影縛りに捕縛され、地面に落ちたタトゥーバットに、妖の槍が突き刺さる。
塵になって消えたタトゥーバットには見向きもせず。
兎耳パーカーをなびかせ妖の槍を構えた逢坂・兎紀(嬉々戦戯・d02461)はタトゥーバットに指を突きつけた。
「お前らの相手はこっちだぜっ!」
兎紀の声に、一般人に向かっていたタトゥーバット達の動きが止まる。
灼滅者達を敵と判断したタトゥーバットは、一斉に攻撃を仕掛けてきた。
攻撃的な奇声を発したタトゥーバットが羽を震わせた。
羽の振動が衝撃波となり、紋章状となって後衛に叩き込まれる。
神威・天狼(十六夜の道化師・d02510)に向かった攻撃の前に、清浄・利恵(華開くブローディア・d23692)が躍り出た。
利恵の体に、紋章が刻み込まれる。精神をかき乱すような痛みに、利恵はタトゥーバットを睨んだ。
「誰も、横暴な行いに巻き込ませはしない!」
「……申しわけないのですが、『子爵』。貴方は私の逆鱗に触れたようで!」
紋章の痛みに思わず身を竦ませた黎明寺・空凛(此花咲耶・d12208)を背中に感じながら、壱越・双調(倭建命・d14063)は巨大化した腕を振り上げた。
情け容赦のない攻撃がタトゥーバットに叩き込まれ、地面に落ちる。
灼滅者達の敵対行動に殺気だったように、タトゥーバットが奇声を上げて羽を大きく羽ばたかせた。
炎を帯びた魔法の風が、後衛を中心に巻き上がる。
天狼を庇った八月一日・梅子(薤露蒿里・d32363)は、燃える腕を庇いながら嫣然と微笑んだ。
「ここは防ぎます。どうぞ存分に暴れてくださいませ。力なき身とはいえ盾程度にはなれましょう」
「せんきゅ! そうさせてもらうぜ!」
好戦的に笑った天狼は一気に飛び出すと、地に落ちたタトゥーバットに妖の槍を突きたてた。
鋭い一撃に、タトゥーバットは塵へと返る。
突いた勢いの槍を肩に担いだ天狼は、余裕の表情でにんまり笑った。
「二人に守られたんだ、いいとこ見せないとね!」
余裕の中にも真剣な光を宿した天狼に、タトゥーバットは一斉に攻撃態勢に入った。
人数が少なく、また守りの要である後衛に向けて放たれる魔法の攻撃に、オリキア・アルムウェン(翡翠の欠片・d12809)はビハインドのリデルに指示を出した。
「リデル! 空凛の守りをお願いっ!」
その声に飛び出したリデルは、空凛に飛来する光線の前に躍り出た。
リデルを否定する強力な攻撃が、リデルを貫く。
リデルは肩口を押さえながらも、守りの姿勢を崩さなかった。
別のタトゥーバットから放たれた魔法がオリキアに着弾するよりも早く、絆が駆けつけオリキアを庇った。
刻み込まれる紋章に、絆はゆらりと揺れると怒りの目をタトゥーバットに向ける。
立て続けに放たれる攻撃が、後衛の体力を削っていった。
三撃目の魔法が後衛に着弾するよりも早く、空凛はケリュケイオンの道標を構えた。
「させません!」
ケリュケイオンの道標から放たれる黄色の光が、後衛を包み込む。
癒しの光が傷を癒した直後、再び炎が巻き起こった。
受ける炎にふらついた空凛の隙を突き、一体のタトゥーバットが空凛の前に飛び出した。
細かく体を震わせたタトゥーバットの瞳が、空凛の瞳の奥を覗き込む。
精神を狂わせる視線を受けた空凛は、ケリュケイオンの道標を大きく振るうとタトゥーバットを追い払った。
ふらりと立ち上がった空凛の様子に、オリキアは即座に動いた。
「空凛っ!」
放たれた矢は、空凛に突き刺さる直前にほどけて癒しの光となる。
その光に我を取り戻した空凛は、大きく深呼吸すると、オリキアに微笑んだ。
「ありがとうございます、オリキアさん」
「敵はまだまだいるよっ! ここが踏ん張りどころだから、がんばろー!」
「はい!」
力強く頷いた空凛は、迫り来るタトゥーバットの攻撃を前に立ちあがった。
●
敵の攻撃を何とかしのぎ切ったオリキアは、ヒーリングライトを自分に放った。
癒しの光に、体を苛む激痛が少しずつ引いていく。
守り手達が守ってくれたから耐えきれたが、もし全ての攻撃を受けていたら危なかった。
「こんなの、野放しにしたら、大きな被害が出るところだったね!」
タトゥーバットを放った子爵の方も気になるが、今は目の前のタトゥーバットを倒していくしかない。
同じく大きなダメージを受けた空凛は、天の絹織で自分の体を包み込んだ。
白い絹の帯が体を包み、傷を癒し守りを固める。何とか態勢を立て直した空凛は、十体残るタトゥーバットに怒りの目を向けた。
空凛の婚約者である双調の誇りを汚す、子爵の行い。
とても許せるものではない。
「同じ貴族なのに、双調さんの実家とはまるっきり違う粗暴な振る舞い、許せません」
空凛の声を受けた双調は、空凛よりもなお強い怒りの目をタトゥーバットに向けた。
「高貴なるものは弱者を護らなければなりません。なのに……」
双調は一瞬空凛を振り返ると、小さく頷き藍の細氷を拳に宿した。
「行きましょう、空凜さん。我が誇りを護る為に、彼の者の暴虐を止めに行きましょう」
「はい!」
空凛の声に、双調はTaktstockに魔力を宿した。
淡く光るマテリアルロッドが、鋭く翻り、タトゥーバットを直撃する。
怒りに増幅された攻撃がタトゥーバットの体を地面にめり込ませ、そのまま塵へと返した。
ダメージの深い天狼をあえてからかうように、兎紀はは拳にオーラを宿らせた。
「よう天狼。まだいけるな?」
「当然!」
必死さを悟らせない余裕な口調で立ち上がった天狼に、兎紀はにんまりと笑った。
「上等! 天狼、俺とどっちが数多く倒せたか勝負しよーぜ」
「いーよ、負けた兎紀に何してもらおうかなー」
弄るような口調に、兎紀は少し怒ったように口の端を上げた。
「ぬかせ!」
突進してきたタトゥーバットに向けて、兎紀は閃光百裂拳を放った。
タトゥーバットに突き刺さる無数の拳に、タトゥーバットは力なく地面に落ちる。
締めの一撃に息を吐いた兎紀の目の前に、突然倒したはずのタトゥーバットが飛びあがった。
不意を突くように襲い掛かるタトゥーバットの姿に、兎紀は拳を振り上げた。
「天狼、あと宜しくっ!」
「じゃあこれは俺の取り分ってことでー」
天狼から放たれたレイザースラストが、隙を縫うように放たれる。
白い帯に貫かれたタトゥーバットは、黒い塵へと還っていった。
残された八体のタトゥーバットは、なお戦意高く灼滅者達へと襲い掛かった。
体力が完全に回復し切れない後衛に向けて、再び猛攻が始まった。
天狼に向けて放たれた光線を遮るように、利恵が青く変化した巨大な腕を突き出した。
デモノイドと同化した腕に、デモノイドを否定する光線が貫く。
己の存在を否定される痛みに利恵は眉をひそめたが、それでもなお強い意志を持ってタトゥーバットに指を突きつけた。
「君達も厄介な主を持ったね。だが、ボクらも誰も君達には殺させない。全て守り抜かせて貰う」
利恵の宣言を嘲笑うように、タトゥーバットは体を細かく震わせた。
そのせわしない動きからオリキアを庇った梅子は、和服の袖を口元へとあてがった。
「いやですね、このように忙しなく飛び回られては。目にも耳にも鬱陶しい。それにどうにも……下品な臭いがして鼻が曲がりそうですこと」
梅子の声に同意するように、怒りに身を任せた絆がタトゥーバットに斬魔刀を突きたてた。
絆の攻撃に腹を立てたように、タトゥーバットは炎を巻き起こした。
再び巻き起こる炎を割り、一条の影が放たれた。
敬厳が放つ炎のようにゆらめく影はタトゥーバットを包み込み、闇へと誘う。
闇が晴れた時、タトゥーバットの姿はどこにもなかった。
敬厳が聞いた話だと、タトゥーバットの主であるヴァンパイアは、自分の存在をアピールするためにタトゥーバットを放ったという。
「まったく、自己顕示欲が強過ぎるのも困ったもんじゃ! じゃがな」
ため息混じりの敬厳の声と同時に、炎が晴れた。
炎を耐え抜き、あるいは見切りにより回避した三人は、まだしっかりと立っている。
「そのような自己顕示欲に、負ける我らではないぞ!」
苛立ったように羽を羽ばたかせたタトゥーバットは、更に攻撃を仕掛けた。
天狼に向けて放たれた光線の前に、リデルが飛び出した。
光線の直撃を受けたリデルは、光にほどけて消えていった。
残るタトゥーバットは腹立たしそうに羽を震わせ紋章を作ると、後衛に向けて解き放った。
●
戦況は一進一退を繰り返した。
灼滅者達を難敵と認めたタトゥーバットは、残された戦力を維持しつつ後衛への列攻撃の手を緩めない。
見切りを無視しての攻撃に灼滅者達は徐々に慣れ、回避できることも多くなってきてはいるが、何とかの鉄砲撃ちだ。
敵の数は多く、威力も馬鹿にならない。
後衛を庇ってくれるディフェンダー二人も、体力が危なくなってきている。
それでも庇ってくれることに嬉しさを感じた時、タトゥーバットが羽を震わせた。
仲間の回復により体力が残っている天狼は受け切れるかも知れない。だが、サーヴァントを持つために体力が低い二人は、この攻撃をまともに受けたら危ない。
ここで自己回復をするならば、あの攻撃は受け切れる。だが、タトゥーバットが方針を変えてディフェンダーを集中攻撃したら危険なことになる。
空凛はオリキアを見た。オリキアも空凛を見た。
一瞬のアイコンタクト。二人は殲術道具を構えた。
「利恵さん!」
「梅子っ!」
同時に放たれた祭霊光と癒しの矢が、ディフェンダー二人を包み込む。
直後に放たれた炎に巻かれた空凛とオリキアは、攻撃に耐えきれず、その場に崩れ落ちた。
二人の英断を称えるように、天狼は立ち上がった。
攻撃を受け切った天狼は、満身創痍になりながらも何とか立っていた。
「……っそ……!」
執拗に後衛ばかりを狙ってくる敵に、彼らの主人の性格を思う。
こんな攻撃を一般人が受けたら、ひとたまりもない。文字通り、津市は死体の山と化すだろう。
それは勘弁して欲しいし……。
「……簡単に暴れさせて堪るか、ってね!」
上げる決意の叫びに体力を回復させた天狼は、油断なく敵を睨んだ。
残るタトゥーバットは七体。ディフェンダーは残り一体となったが、クラッシャーはほぼ無傷で残っている。
ここが山場だ。ここを超えられるかどうかで、情勢が決まる。
不快な声を上げたタトゥーバットが、大きく舞い上がった。
羽を大きく広げ、目のような模様を殊更強調する。
その視線を遮るように、闇が広がった。
「お主の視線は危険なのでな! 封じさせてもらうぞい!」
炎のような闇に掴まれたタトゥーバットが、大きくもがく。
そこへ、拳が閃いた。
双調が突き出した拳が、タトゥーバットに叩き込まれる。
最後のディフェンダーは奇声を上げる。
「暴虐の蝙蝠は塵へ還れ」
静かな怒りを湛えた双調の声に、タトゥーバットは塵となって消えた。
マテリアルロッドを構えた兎紀は、威嚇を繰り返すタトゥーバットに勢いよく振りかぶった。
振り下ろされる杖はタトゥーバットに深々と突き刺さり、そのまま塵へと還る。
「よっしゃ残りはクラッシャー! 全部まとめて叩き落としてやるから覚悟しとけよなっ」
防戦主体だった灼滅者達は、一気に攻勢へと転じた。
利恵は腕を大きく振り上げると、腕に同化した縛霊手を振り下ろした。
巨大な蒼色の腕が、タトゥーバットを捕らえる。
吹き飛ばされたタトゥーバットは、攻撃を放とうと羽を震わせる。
だが、動かない。身動きできないタトゥーバットに、利恵は縛霊手を構えた。
「これで君達の動きを鈍らせる。ボクはこれと護ることに徹する。なぜなら、君達に当てたり仕留めたりするのは、ボクじゃなくてもいいからだ」
利恵に捉えられて身動きのできないタトゥーバットに、梅子は影でできた刃を突きつけた。
どこか嬉しそうに、タトゥーバットを軽く刻む。
「さて、この被膜は剥がせるのやら……」
抗議するように耳を裂く声を上げるタトゥーバットに、梅子は影業に力を込めた。
「耳障りな声ですね、先に頭を潰しておくべきでしたか」
声と共に放たれた斬撃に、タトゥーバットは塵となって消えた。
残る四体は、狂ったように梅子に向けて魔法を放った。
連撃は梅子の体力を著しく奪ったが、最後の回復が効いて倒れるには至らない。
梅子は何とか連続攻撃をしのぎ切ると、残るタトゥーバットに殲術道具を構えた。
●
「……覚悟は良いかな? なんてね!」
余裕の表情で天狼が放ったダイダロスベルトが、タトゥーバットに突き刺さる。
白い帯に引き裂かれたタトゥーバットを、兎紀の妖の槍が貫いた。
「蝙蝠狩りも、あと一息ってね!」
「貴様たちは絶対許さない!」
絶対零度の声でタトゥーバットへTaktstockを振りかぶった双調の攻撃が、タトゥーバットをアスファルトへ沈める。
一瞬できた隙を狙い、利恵は攻勢に出た。
「いくよ!」
利恵は敵陣へと駆け込むと、ダイダロスベルトを放った。
背中に同化したベルトは翼のように広がると、旋回するようにタトゥーバットを捕らえた。
捕縛されたタトゥーバットが、悲鳴のような声を上げる。
耳を裂くような声はしかし、途中で遮られた。
「吠える獣は、嫌いですよ」
梅子の涼しげな声と同時に放たれた冷気の渦が、氷壁となってタトゥーバットを氷漬けにする。
列の連撃を食らい、身動きが取れないタトゥーバット達に、敬厳はBeatrice No.2を構えた。
七つに分裂した光の円盤が、敬厳の周囲を旋回する。
「こういうのを、因果応報というのじゃ!」
敬厳の声と共に放たれたセブンスハイロウが、氷壁に突き刺さる。
甲高い音を立てて氷壁が崩れ去った時、そこにタトゥーバットはいなかった。
全ての敵を倒したことを確認した敬厳は、ほうと息をついた。
「何とか倒せましたね。……お二人は大丈夫ですか?」
戦闘中とは打って変わった言葉遣いの敬厳に、双調は頷いた。
「大丈夫。気を失っているだけだ」
その声に頷いた梅子は、周囲を索敵した。
まだあちこちで戦闘が続く気配があるが、いずれ何らかの決着がつくだろう。
メディック二人が気を失っている以上、救援に駆けつけることもできない。
ならば、後は他のチームに任せるしかない。
「さて、全て片付けましたか。帰りましょう」
梅子の言葉に頷いた灼滅者達は、学園へ帰還した。
作者:三ノ木咲紀 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年11月6日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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