密室と変身

    「うりゃぁぁっ!」
     数人がかりで勢い良く入口の扉に体当たりするが、ほとんどガラスで出来ているに関わらず、扉はびくともしない。窓ガラスにも椅子などを叩き付けるがヒビ一つ入らない。
     何の前触れもなく、このショッピングセンターに閉じ込められて、どれくらいの時間が経っただろうか。客や従業員の表情に疲れと苛立ちが浮かぶ中、有藤・世良(ありとう・せら)は他の人達に背を向けて、ショッピングセンターに入っている手芸店へ向かう。
    「…………」
     無人となっている店に置いてあった裁断用の鋏を、無表情で手に取る世良。疲れで無表情になっているのではなく、彼女は普段からそうなのだ。だから学校でも暗い子とされて、友達と呼べる存在もいなかった。
    (「他の人達をみんな殺せば、ここから出られる」)
     何の根拠も無かったが、そんな考えが思い浮かぶと、瞬時にそれは決定事項となる。そして次に世良の脳裏に浮かんだのは、閉じ込められる前にショッピングセンターの中で偶然出遭った学校のクラスメート達だった。
     ぼっちな状態が好きなわけではない。今の自分のままではいけない、変わらなくてはいけないという事は分かっているけど、いきなりはハードルが高くて無理で、ちょうどハロウィンの時期だから、まず仮装から入ってみようかと思ってやって来たのだ。
     ショッピングセンターのブティックなどが並ぶエリアで鉢合わせした世良に対し、クラスメート達は『似合わない場所にいる』『ここにはあなたが着る服なんて無い』と好き勝手にはやし立て、世良のなけなしの勇気を笑いものにしたのだった。
     あいつらも、中に閉じ込められているのだろうか──。
     世良は眼鏡を外し、高く放り投げると、落ちてくる眼鏡に向かって鋏をシャキシャキと素早く開閉させる。
    「切り刻んじゃって、いいよね……」
     粉々になって床に落ちる眼鏡を見下ろし、世良は呟いた。
     
    「以前から六六六人衆の密室殺人事件が起こってるけど、最近のはこれまでとちょっと違ってるみたいなんだよね」
     教室に集まった灼滅者達に、篠村・文月(高校生エクスブレイン・dn0133)は言う。中にいる六六六人衆も密室に閉じ込められ脱出できないらしい。
    「密室に閉じ込められた六六六人衆は、同じように閉じ込められた人間を皆殺しにしないと脱出できないって殺人衝動に囚われてるみたいだね。密室は中から外に出られないだけで、外からは簡単に中に入ることができるから、みんなに殺しを止めて欲しいのさ」
     文月の説明に、前に座っていた鳴瀬・慎一郎(高校生殺人鬼・dn0061)が頷く。
    「つまり、その密室にいる六六六人衆を、殴って、刺して、斬って」
    「殺すな!!」
     慎一郎がいつもの台詞を言い終わるより先に、文月が叫びながらハリセンで慎一郎の頭を叩く。
    「今回のは闇堕ちしたばかりで、まだ誰も殺してないし、殺人衝動に抗ってるっぽいから、まだ助けられるかも知れないんだよ」

     さて、とハリセンで机を叩きながら文月は説明を続ける。
    「ショッピングセンターには、人が集まってる正面出入口以外ならどこからでも入れるから、侵入自体は簡単さね。で、六六六人衆──有藤・世良って女の子はショッピングセンターに入ってる手芸店にいる時に接触すれば、バベルの鎖の予知に引っかからないし、他の一般人を巻き込まないで済むから」
     正確には、世良が自分の眼鏡を壊した直後だという。
    「その有藤・世良って女の子なんだけどね、暗そうな顔してて目立たない、クラスでいわゆる『ぼっち』ってやつでね。そんな自分を変えたくて、ハロウィンをきっかけにできないかと思ってやって来たけど、そこでクラスメートと鉢合わせして馬鹿にされて、その辺も闇堕ちに関係してるのかも知れないね」
     世良は戦闘時、裁断用の鋏を使い、殺人鬼と断斬鋏のサイキックに相当する技を使ってくるという。彼女を助け出すか灼滅させれば、密室は解除されて外へ出る事ができるだろう。闇堕ちしたばかりとは言え六六六人衆だから、たやすい相手でないのは文月も灼滅者達も分かっている。しかし、
    「できれば、助けてあげておくれ」
     それができない場合は、灼滅させても仕方ない。だが文月はそれを口にしないし、灼滅者達も承知している。

    「今回の密室は、閉じ込められた六六六人衆が作ったものじゃなくて、他の誰かが何かの目的で密室に六六六人衆を閉じ込めたんだろうね。もしかしたら、新たな密室殺人鬼を生み出すためかも知れないけど、その密室を作った奴の企みを、皆の手で打ち破っておくれ。もっと言えば、世良って女の子も助けられれば万々歳さね」


    参加者
    天鈴・ウルスラ(星に願いを・d00165)
    石弓・矧(狂刃・d00299)
    シュヴァルツ・リヒテンシュタイン(血塗れの金狼・d00546)
    小碓・八雲(鏖殺の凶鳥・d01991)
    九曜・亜門(白夜の夢・d02806)
    リリアナ・エイジスタ(オーロラカーテン・d07305)
    巽・真紀(竜巻ダンサー・d15592)
    浅山・節男(勇猛なる暗黒の正義の使徒・d33217)

    ■リプレイ

    ●断ち切って
     それは10月も残り僅かになったある日の午後。
     とあるショッピングセンターで、何の前触れもなく外へ出られなくなるという事態が生じ、何とかして脱出しようと中に閉じ込められた客や従業員達がドアや窓を破ろうと奮闘するも、1ミリも動かず、ヒビ一つ入らない。
     そんな中、ショッピングセンターに入っている手芸店で、有藤・世良(ありとう・せら)は無人となっている店に置いてあった裁断用の鋏を無表情で手に取ると、眼鏡を外し、高く放り投げる。落ちてくる眼鏡に向かって鋏をシャキシャキと素早く開閉させると、眼鏡は粉々になって床に落ちる。
    「切り刻んじゃって、いいよね……」
     眼鏡の残骸を踏み砕き、先程世良を笑い者にした憎いクラスメートを踏みつける様を想像しているのか、世良が暗い笑みを浮かべていると、
    「今までの自分よサヨウナラって所でゴザルかな。こちら側へようこそ。盛大に歓迎できないのが残念でゴザルが」
     店の出入口側の物陰から現れ、そう世良に声を掛けるのは天鈴・ウルスラ(星に願いを・d00165)。
    「ハロー。世良さん」
     続いてリリアナ・エイジスタ(オーロラカーテン・d07305)がフレンドリーに挨拶すると、名字を呼ばれたからか、世良は眉をピクリとさせる。
    「どうも初めまして、浅山節男です」
     浅山・節男(勇猛なる暗黒の正義の使徒・d33217)がそう名乗りながら一礼するのに続き、
    「ぼっちが密室でヒッキーとか、出来の悪い冗談過ぎだろ。ともあれハロー、ガール。オレ達これから色々知った風な事言うけどそこはあんま気にすんなよな」
     巽・真紀(竜巻ダンサー・d15592)が呆れ顔で言うと、世良は漫画なら頭上に『?』マークが浮かぶような表情になるが、
    「世良がこれからやろうとしてる事は分かってる。だが、この場にいる全員を殺したところで、有藤世良の望みは何一つ叶わない。それは自ら一人ぼっちになろうとすることなんだから」
     小碓・八雲(鏖殺の凶鳥・d01991)が進み出て、説得を試みる。しかし、
    「私の何が分かってるって言うの。邪魔しないで!」
     そう八雲の言葉を斬り捨てて、灼滅者達に鋏の切っ先を向ける。
    「やはり、言葉だけでは説得できませんか」
     やれやれと言いつつ、クルセイドソードを抜く石弓・矧(狂刃・d00299)。だがその言葉に反して、彼の口元は僅かに上がっている。
    「じゃあ、殴って、刺して、斬って」
    「殺すなよ!」
     鳴瀬・慎一郎(高校生殺人鬼・dn0061)の言葉の最後に被せるように真紀が叫ぶと、「ああ。まだ、な──」と慎一郎は答えながらクルセイドソードを抜き、一般人が近付かないよう殺界形成を展開していたシュヴァルツ・リヒテンシュタイン(血塗れの金狼・d00546)も無敵斬艦刀『Shwarz Wolfe』を構える。
    「この身はただ威を狩る者である」
     九曜・亜門(白夜の夢・d02806)はそう呟くと、普段の自分から切り替えるように、目も鼻も口も無い、無貌の白面を付けた。

    ●心の密室
    「それでは、私は一般人の方達の様子を見て参ります」
     サポートとして同行するエリーザ・バートリー(高校生殺人鬼・d35973)が、そう言って走って行くと、彼女の背中に向かって飛び掛かる世良の前に矧が横から割り込む。
    「今のあなたはただ衝動に流されて変わってしまっているだけです。あなたが本当に変わりたいものは何ですか?」
     左の肩口に突き刺さる鋏を、彼女の手ごと左手で掴んで矧は言うと、右手のクルセイドソードで世良の左の太股を斬りつけ、同時に反対側からリリアナが放つ鋼糸が世良の体に巻き付く。
    「自分を変えようと思って踏み出せた。それってすごいことだよ。でもその方向は間違ってるよ」
     まずは正しい方向を向けるように手伝ってあげるよ、と言うリリアナだが、
    「リア充が、何を上から目線で言ってるのよ!」
     金髪・碧眼のリリアナの容姿が彼女の勘に触れたらしく、眉を吊り上げて世良が叫ぶ。
    「セラは自分を変えようとこの場所まで辿り着いた。その行動は、賞賛されるべきものデース。だが、もしそれを笑った者を殺してしまえば、君はそ奴ら以下の愚か者に堕ちるデース」
     ダイダロスベルト『スカイハイ・フィンガー』を全身に巻き付けて守りを固めたウルスラがそう語りかけるのに続いて、
    「何かを変えようとする時、必ず「現状」が障害になって、変化を押し込めようとするんだ。クラスメイトの言葉は有藤世良の現状、今の印象でしかない。だから変えたいんだろう? 変えるんだろう? お前の望みを……意志を、簡単に現状に塗り潰されるな!」
     八雲が叫びながら低い姿勢で踏み込み、愛刀『荒神切 「天業灼雷」』で世良の右足の腱を正確に断ち切る。
    「じゃあ、他にどうしろって言うのよ!」
     両足の傷にも構わず、声を荒げる世良。彼女を闇墜ちまで追い込むほどに、クラス内で置かれてきた『ぼっち』の境遇と、決定打になったクラスメートの言葉は彼女の心に重くのしかかっているようだった。
    「己を変えようとする意志。そして、それを行動に移した事への敬意をもってお相手いたそう。さ、その抑えられざる鬱憤を我ら相手に晴らすがよい」
     面越しに亜門は言うと、自分も全力で相手をするとばかりに、霊犬のハクが斬魔刀で斬り付けるのとタイミングを合わせ、ウロボロスブレイド『連環式七星剣・輪廻』から風の刃で世良の肩口を切り裂く。
    「変わりたいんだろ? 変な所に堕っこちてたら世話ねーぞ!」
    「そのままの貴方が美しい、なんて言いませんよ。変わろうとした貴方の勇気を否定しかねませんからね」
     癒しの矢で矧の傷を癒す真紀と、ダイダロスベルトを自身の体に巻き付ける節男も言葉で援護する。
     更にシュヴァルツが世良の左足に向かって横殴りに斬りかかるが、世良はその細腕と鋏で巨大な刀身を受け止める。
    「変わりたい、その気持ちは良い。だが、今お前が変わろうとしている方向性は、間違ってるな。誰かを殺すことで変われても、本当にお前自身は嬉しいか? ……人殺しで変われたって嬉しくないし、むしろ余計に根暗になるぞ?」
     刀身を押し込もうと踏ん張りながら、シュヴァルツは言うが、世良は無敵斬艦刀と競り合う鋏を後方に滑らせて刀身から逃れる。しかしそこへ待ち受けていた慎一郎が、世良の左足をクルセイドソードで斬る。
    「言いたい事も、力も、出し惜しみしないで来い。全部俺達が受け止めてやる」
     刀身に付いた血を振り払って慎一郎が言った。

    ●扉を開けて
    「言われなくても、全力であなた達を殺してやるわよ!」
     そう答えて世良は、足の傷から血を飛ばしながらバネ仕掛けのように床を蹴ると、リリアナに飛び掛かる。あの足の傷で信じられないという顔で、リリアナは避けようとするが間に合わず、肩口ごとポニーテールの一部を鋏で切られると、鋏に食べられたように切られた髪が消える。
    「まずは正しい方向を向けるように手伝ってあげるよ!」
     いささか怒りの籠もった口調でリリアナは言い、仕返しとばかりに右腕を巨大化させて正面から世良を殴り飛ばす。吹き飛ばされた先でエアシューズに炎を纏わせた矧の蹴りを食らい、服に火が移る。
    「せっかく変われるデース。まっとうに明るく楽しい場所に居れるように変わりまショウ!」
     床に転がる世良にウルスラが言いながら、『スカイハイ・フィンガー』を伸ばして足の甲に突き刺す。
    「久当流……封の太刀、撃鉄!」
     床に縫い付けられた形の世良に、八雲が大上段から世良の右手に向けて刀を振り下ろす。刀は慌てて手を引っ込めようとする世良の鋏を捉え、澄んだ音を立てて片方の刃が根元から断ち切られる。
    「因果は巡りて応報するものと心得よ」
     ハクの放つ六文銭と同時に亜門は『輪廻』を鞭のように伸ばし、世良の体に巻き付ける。
    「今アンタを変な風にハイにさせちまってるのは殺人衝動。アンタが持っちまった超能力のタイプ別副作用みてーなもんだ。まあ大体は本能だかで分かってっかもだけど。そのまま行けば化け物に、いっぺん禊済ませりゃオレらみたく学生やれる」
     リリアナの傷を治しながら、真紀が世良にそう説明する。
    「聞くぜ。アンタ、どっちがいい?」
     真紀の問い掛けに、「私は……私は……」と言いよどむ世良。
    「確かに世の中は残酷な事だらけです。でも、仲間さえ居ればそれなりに楽しいものですよ。……胡散臭いでしょうけれど、『助けに来ました』と言いましょうか」
     そこへ節男が追い討ちを掛けるように言葉を掛けるが、世良は喚きながら片方の刃だけになった鋏を振り回すので、怪談蝋燭『光陰の澱み』から世良に向かって炎を飛ばす。孤児院育ちで傭兵になった生い立ちを話そうと思っていたシュヴァルツだったが、今の世良の逡巡を見て、上手く伝わるか分からない話よりも、ダークネスとしての力を弱らせる方が良いかと判断し、片腕を半獣化させて伸ばした爪で世良の体を引っ掻く。足の甲から刃を抜いて飛び退く世良だが、そこへ慎一郎が背後から斬り付け、服ごと切り裂く。
    「心細いのなら、自分に自信を持てないのなら……オレ達が手を引いてやる。有藤世良の心を閉じ込める現状を殺してやる」
     世良に近付き、言葉を掛ける八雲だが、
    「現状を……殺すですって? どうやってやるって言うのよ!」
     世良が否定する、と言うよりも否定したがっているという感じで叫ぶと、鋏の刃を逆手に持ち替え、ナイフのように八雲の左の太股に突き刺す。だが、八雲は離れるどころか足から流れる血にも構わず、
    「久当流……始の太刀、刃星!」
     一瞬のうちに5本の剣閃。次の瞬間、世良の腹に五芒星の形に傷が刻まれ、足がガクガクと震え出す。
     即座に真紀が治療に駆け寄り、矧が『通行止め』の道路標識で世良を殴る。いよいよ限界が来たか、床に膝を突いて崩れる世良の前に、ウルスラが歩み寄る。
    「今までより良い自分に変わろうとした勇気を持つ君にお願いデス。君自身の心の中の、その闇にも立ち向かってくれんでゴザル」
     本来は臆病で諦めやすい性格なのだけれど、友達に嫌われたくないという思いから、伊達眼鏡と怪しい外人サムライ口調でそれを隠している自分。眼鏡を壊して変わろうとする世良とやり方は違うが──、
    「私も──!!」
     元気娘の仮面が、いつか本当の自分になれるように、そして世良も──。
     ウルスラの思いを具現化するような、燃え上がる炎を纏った渾身の蹴りを受けて、世良の体が高く吹き飛んだ。

    ●変身
     次に世良が目を開けて、最初に見たのは傷を治療してくれている矧の顔だった。
    「気が付きましたか?」
     微笑みかける矧。
    「どうやら殺さずに済んだようだな」
     相変わらず愛想の無い口調で言う慎一郎だが、心なしか声に安心している色があった。
    「なあ、聞きたい事あんだけど。この辺がこんなんなる前、裁縫道具剥き出しで持ち歩いてるとかそんな変な奴居なかった?」
     真紀が近寄って尋ねるが、見なかったらしく世良は困惑顔で首を傾げる。そこへ「他に話す事があるだろう」と八雲が割って入る。そして世良に、彼女が自分の中の闇を抑え、打ち勝った存在──灼滅者になった事を伝える。
    「灼滅者になった以上……今の学校に留まることは出来なくなる。まぁ、自分を変えるついでの環境の変化だと思ってくれないか?」
     いささか申し訳ない様子で、八雲はそう説明を締める。
    「それって、どういう事ですか?」
     困惑顔で尋ねる世良に、
    「俺達の学校、武蔵坂学園に来いって事さ。友達増えるし良い意味で変われるぜ?」
     そう補足するシュヴァルツ。自分が今までとは違うものになっている事は、世良にも自覚できているようだったが、
    「本当に、私、変われるかな……?」
     まだ不安そうに呟く世良に、
    「変われますよ。貴方は勇気ある人ですから」
     きっぱりと、節男は答える。
    「なに、今まさに君がは変わろうとしておったじゃろ? もう、誰も馬鹿にしたりなぞせんよ」
     面を外し、細い目を更に細めて、亜門が続けて言う。
    「とりあえず、ここにいても何だし、もう外へ出られるだろうから、別のショッピングセンターか商店街で買い物の続きをしない? ボクらの学校の話をしながらさ」
     ウインクして誘うリリアナ。
    「同類として、少しは気持ちも解るからね。立てる?」
     ウルスラが手を差し出して言うと、その手に向かって世良は手を伸ばした──。

     ひとりぼっちの女の子は、変わりたいと思って勇気を振り絞り、一歩を踏み出した。
     けれど、心ない言葉に傷付いて、闇に墜ちかけた。
     しかし、灼滅者達に救われ、自身もまた灼滅者になった彼女。
     これから彼女がどう変わっていくか、それはまだ、彼女自身も知らない──。

    作者:たかいわ勇樹 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年11月8日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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