●
「うごがー……うごがががー!!」
とある企業が、とある場所に遊園地的な物を作ろうとしていたらしいです。
「うがー! うがー! うがががー!!」
しかしなんだかんだあってその企業は潰れ、建設途中となったその遊園地は完全に放置された廃墟となってしまったそうで。
「うーがーうがー! うがーうがー!!」
で、迷い込んだゾンビ達がそこで騒いでいるそうですよ。
「うご」
●
「ゾンビを破滅に追いやってきて下さい」
神埼・ウィラ(インドア派エクスブレイン・dn0206)はスーパーで買ってきたスナック菓子をパーティー開けにしながら、ざっくりと事件の説明を始める。
「場所は、廃墟となってしまった遊園地的な場所。しかしそこにある施設は、薄暗い監獄風の室内巨大迷路、木々が生い茂る自然豊かなアスレチック広場、西部劇の酒場をイメージしたレストラン、の3つのみです。ゾンビ達はそれぞれの施設に、そこそこ沢山の数がいる様です」
そしてゾンビには、近接武器を使ってくるタイプ、銃を使ってくるタイプ、拳や脚で格闘的な攻撃を放ってくるタイプがいるらしい。
「ええ、しかしですね……今回のゾンビ達はとてもとても弱いです。是非格好つけて、フリーダムにゾンビ達を倒して来て下さい。あ、完全に廃墟何で派手に暴れ回っても大丈夫です。では、煎餅でも用意して帰りを待っています」
ウィラはそう言って、最後に残ったスナックを口に放り込んだ。
参加者 | |
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九条・雷(アキレス・d01046) |
武月・叶流(夜藍に浮かぶ孤月・d04454) |
八咫・宗次郎(絢爛舞踏・d14456) |
東堂・八千華(チアフルバニー・d17397) |
蒼羽・シアン(ハニートラッパー・d23346) |
難駄波・ナナコ(クイーンオブバナナ・d23823) |
芥生・優生(探シ人来タラズ・d30127) |
黎・葉琳(ヒロイックエピローグ・d33291) |
さあ始まりました、ふりーだむゾンビアクション。
前置きはさておき、まずはアスレチック広場の戦いから見ていきましょう。
●アスレチック広場
基本的に緑色やら茶色やらの色で埋め尽くされたこの広場に、なんか黄色いのがいた。
黄色いのというか、黄色い全身呪装帯『ばななろーる』を着用した難駄波・ナナコ(クイーンオブバナナ・d23823)だった。
「自然の中はアタイのフィールド……! バナナの持つ野生の力を味合わせてやるぜ!」
そして黄色いのもといナナコはターザンロープにガッと掴まると、バナナ的なバベルブレイカーを装着してシャーっと滑り出した。
「ヒャッハー! ゾンビパラダイスだー! このバナナパワーMAXのナナコさんに勝てると思っておるのか! この下郎共め!」
いい感じの所で飛び降りたナナコはひしめくゾンビ達の中心目がけて飛び降り、バナナ的な杭を地面に叩き付ける。
バナナ的な杭を起点に放たれた黄色い衝撃波は、ゾンビ共を纏めてぶっ飛ばしてゾンビは死んだ。
「ふっ……やっぱりバナナは最強だぜ……そしてくたばれバナナアタック!」
ニヒルな笑みを浮かべたナナコはバナナじみた縛霊手で手近なゾンビをぶん殴り、例に漏れずゾンビは死んだ。
バナナ的な格好でバナナらしき技を繰り広げバナナの如き知性で敵を蹂躙する様は、まさにバナナ。ビバ・バナナ。クイーンオブバナナ。
アイテムポケットにも入りきらない位の大量のバナナをどうにかしてこの場所まで持ってきていたナナコは、最早最強。誰の手にも止められないだろう。
「ウゴガーー!!」
そしてそんなナナコの前に、丸太を担いだデカゾンビが現れる。
「出たなデカブツ! 勝負は身体のデカさでは無くバナナパワーで決まるって事を教えてやるぜ!!」
そんな事を叫びつつ、全身にバナナの様な巨大なオーラを纏ったナナコは、燃え盛るバナナエアシューズと共に跳び上がる。
「ファイアーバナナシュート!!」
ノリと勢いのまま放たれた蹴りはデカゾンビの頭部を吹き飛ばし、一撃で沈めたのだった。
「バナナの化身とかしたアタシに勝とうなんざ9億年早いぜ! バナナ食ってから出直して来な!」
「早速始まってるみたいね! 今日は思う存分腕を振るえる絶好の機会! 全力で、思う存分遊んであげるわ!」
ナナコの喧しい戦闘音を微かに捉えながら、黎・葉琳(ヒロイックエピローグ・d33291)は楽しげに得物を構える。
「葉琳、少し羽目を外し過ぎ。遊ぶのは、終わってから」
黎・花琳は葉琳を嗜めるようにいいながら、『有窮后の弓』を構える。
「……え? まあまあ、ちょっとくらいいいじゃない、花琳!」
そんな2人が広場に突入すると、そこにはやはり大量のゾンビが待ち受けていた。
「さあ行くわよ、花琳!」
先んじて前に跳び出た葉琳は霊力を縛霊手に霊力を纏わせながら突撃する。
「……葉琳、もう少し丁寧に」
花琳は静かに瞳を光らせながら、葉琳を援護すべく矢を番える。
「まずはゾンビ達をただの的にしてあげるわ!」
そして葉琳は縛霊手を地面に叩き付け、同時に放った結界で周囲のゾンビ達を纏めて縛り付けた。
「援護するね。葉琳」
攻撃を奇跡的に逃れたゾンビが葉琳に襲い掛かるが、花琳の正確無比な狙撃が瞬く間にそのゾンビの頭を吹き飛ばした。
「ありがとーっ! まだまだいくから、頼むわよー!」
「うん。合わせるよ、葉琳」
そして葉琳は炎の様な刀身の槍で周囲のゾンビ共を蹴散らすと、七不思議の怪談を語り鎧を纏った大量の兵士を呼び出した。
それと同時に、花琳は大量の矢を持ち空に狙いを定める。
「さあ行きなさい、ゾンビ共を蹴散らすのよ!!」
「討ち漏らしは、私に任せてね」
そして葉琳が呼び出した大量の兵士はゾンビ共を斬り穿ち殴り飛ばし、畳み掛けるように花琳が放った矢が雨の様に降り注ぎ、ゾンビ共を貫いたのだった。
「あ、そういえば難駄波さんがバナナ配るって言ってたけど……花琳はどうする?」
「バナナ? …………たべる。葉琳、花琳の分も貰っておいてくれなきゃ、かなしい」
「またたくさんゾンビがいるんだね。……でも新しい武器を使うにはちょうどいいかな?」
武月・叶流(夜藍に浮かぶ孤月・d04454)は、星の装飾が施された銀の断斬鋏の刀身を眺めそう呟く。
そして叶流は胸元にハートのスートを浮かび上がらせ、リスクと引き換えに己の生命力と攻撃力を高めた。
「ま、とりあえずは適当にゾンビを斬って……まずはあそこのターザンロープに行こうかな」
叶流は鋏を構えそう言って、目の前に立ち塞がるゾンビ達に斬りかかる。
斬撃は流星の如き軌跡を描き、ゾンビ達の急所を斬り呪力を一気に増幅させていく。
「うん、切れ味はいい感じだね」
満足気に鋏をジョキジョキと開閉させた叶流は、そのまま一気に遊具を駆け上がりターザンロープの端に到着する。
「折角だしね。こういうのも偶には悪くない」
そして叶流は武器をガンナイフに持ち帰ると、ロープを掴み勢いよく滑降していく。
その不安定のまま銃を構えた叶流は、静かに精神を集中させる。
「狙いは外さないよ」
そして叶流は引き金を引き、不安定な状態のままゾンビ達の頭を次々と撃ち抜いていく。
「よっ……っと」
そしてロープから飛び降りた叶流は、多くの遊具が並んで立ち並ぶエリアに着地した。
「ウガ……ガーーー!!」
「あいつは……まだわたしに気づいてないみたいだね」
辺りを見回した叶流は、鉄骨を持ち暴れ回るデカゾンビの存在に一早く気づくと、草木や遊具を隠れ蓑としてゆっくりとデカゾンビのすぐ傍まで近付いた。
手にした鋏に己の影を纏わせながら、叶流はタイミングを測る。
「…………今」
叶流が放った鋭い刺突は背に深く突き刺さり、デカゾンビは影に飲みこまれながら消滅していったのだった。
「……ふう、一段落ついたら、バナナもらいに難駄波さんを探しに行こうかな?」
●酒場風レストラン
「あはは、いいねェこういうの。B級映画の醍醐味だよね、ゾンビ相手の無双なんて。……ま、気晴らしには丁度いいかな」
単身酒場風レストランに訪れていた九条・雷(アキレス・d01046)は楽しげに呟くと、店内に爆竹を投げ込み音でゾンビ達を誘き寄せる。
「ひーふーみーよー……大分集まったかなァ? やっぱ無双すんなら数が多い方が良よねェ、どうせなら」
そう言って雷は蒼い稲妻の如きオーラを全身に纏わせ、ゾンビひしめくレストランに突撃した。
「さて、準備は良いかな? 楽しく遊ぼうじゃない、ゾンビさん」
そう言って笑みを浮かべた雷の全身から膨大な殺気が放たれ、ゾンビ達の魂が纏めて蝕まれた
「「「ウガーー!!」」」
「おっと、そんな鉛玉には当たってあげないよ?」
複数のゾンビ達が放った弾丸を雷はひらりと身を翻して避けると、足元の椅子を蹴り飛ばし1体のゾンビにぶつけ体勢を崩す。
その一瞬で間合いを詰めた雷はゾンビの胸倉を掴むと、そのまま一気に床に叩き付けて頭部を粉砕した。
「ガガガッ!!」
「無駄無駄!」
そこに飛び出した格闘ゾンビの蹴りが雷を襲うが、雷はその足を掴み上げると捻り上げ、灼熱の蹴りでふっとばしカウンターに叩き付けた。
すぐに新手のゾンビが雷に棍棒で殴りかかるが、電撃の拳で棍棒ごと身体をぶち抜いていく。
「あっはっは、こういうのも楽しくって良いねェ。ほらほらもっとお仲間呼んできてェ? まだ遊び足りないの、わたし」
雷はレストラン内にゾンビ共を殴り飛ばし、蹴り上げ、引き裂き、灼滅していく。
「ウゴガーー!!」
一騎当千の如く暴れ回る雷だったが、不意に地響きが響き渡り、厨房の奥からコック姿のデカゾンビが包丁を振り上げ襲い掛かってくる。
「ふふふ、満を持して登場した所悪いけど、すぐに追わらせて貰うよ!」
振り降ろされた包丁を炎の蹴りで弾き返し、雷は激しい電撃を纏わせたアッパーを顎先に放つ。
そして一瞬浮いたデカゾンビの頭を、雷は掴み上げる。
「まあ、曲がらない方に曲げれば極め技だよね」
そして着地と同時に渾身の力を込めると、デカゾンビの骨が砕ける鈍い音が響き、デカゾンビは背中を折りたたまれたまま動かなくなったのだった。
「今のは中々気持ちよく決まったけど、私はまだまだ遊び足りないよ!」
●監獄風巨大迷路
薄暗い巨大迷路の一角を、東堂・八千華(チアフルバニー・d17397)はウイングキャットの『イチジク』と共に突き進んでいた。
「最近ややこしすぎだよ……どうすればいいんだろう」
八千華は最近にややこしいダークネス情勢に関して頭を悩ませており、今回は頭をスッキリさせる為に身体を動かそうとこの場所に訪れていた。
手にした得物は『immortel』の名を冠す剣のみ。そして八千華は長めの通路の行き当たりに、複数のゾンビ達が溜まっているのを発見する。
「さぁ、どこまでやれるか試させてもらうよ!」
八千華はクラブのスートを胸に浮かび上がらせると、一気にゾンビ達に突撃する。
「ウガーー!!」
ゾンビ達は巨大な鉄球を振り回し八千華に攻撃を仕掛けていくが、八千華は咄嗟のに身を屈め鉄球の下を潜り抜けると、剣を振るう。
無駄の無い洗練された動きで放たれた幾重もの斬撃はゾンビ達の急所を的確に抉り、ゾンビ達は声もなく倒れ伏したのだった。
「今のは中々上手く動けたね。……なんだろう、それなのにどこか、心の奥がざわつく……?」
八千華は訝しげに手にした剣を眺めるが、刃は唯鈍く光るのみだった。
「……っと、また出て来たね。イチジク、今度は一緒に合わせようか」
再び姿を表したゾンビ達を発見した八千華は、剣を構え直しイチジクと共に前に出る。
イチジクは放った魔力の塊でゾンビ達を縛り上げ、その隙に八千華は剣に己の影を纏わせ、一気に振り下ろす。
「とにかく全力で、斬り伏せる!」
そして放たれた黒い斬撃は、ゾンビ達の身体を斬りつけ、その魂をも破壊されながらゾンビ達は消滅していった。
「……それにしても、本当に大きな迷路だね。本格的に迷わない内に、ゴールしたい所だけど……」
剣を振るい血を払った八千華は、そのまま薄暗い迷路を突き進む。
「(……? 曲がり角の先に何かの気配が……ゾンビ? いや、これは……)」
八千華は剣を鞘に納めると、曲がり先の相手に軽く一礼した。
「っと、奇遇ですね。そちらは順調ですか?」
八千華に声をかけれれ、相手がゾンビでは無いと理解した芥生・優生(探シ人来タラズ・d30127)が、曲がり角から姿を表す。
「まあ、それなりにね。それにしてもこの迷路、本当にゾンビだらけだなあ……その分、みんなも派手にやってるみたいだけどなあ」
八千華と優生は偶然にも別ルートで同じポイントに到達した様だが、そこから更に道は二手に分かれていた。
「それじゃ、私は左へ。そちらもお気をつけて」
「うん。また外で会おうなあ」
八千華とは別の分かれ道を選んだ優生は、しばらく手錠だらけの回廊を突き進んでいた。
「…………来たなあ」
背後から迫りくる複数のゾンビの気配を察知した優生は、すぐに振り向き足元の影から箱を浮かび上がらせる。
「ウガー!!」
ゾンビは叫びを上げながら、鉄パイプを振り上げ優生に迫る。
しかし次の瞬間、影の箱の中から勢いよく飛び出したオバケの影が鎖を放ち、ゾンビの全身を縛り上げる。
そして優生は、光を集束させた手を縛られたゾンビに向ける。
「死者には死者らしく、もう一度安らかに眠っててもらうとしよう」
そして放たれた巨大な光条が、ゾンビの全身を包み込み跡形も無く焼き尽くしたのだった。
ゾンビが消滅すると、影のオバケが活き活きとしたドヤ顔で優生の周りをふわふわしていたが、優生はあきれ顔であしらうと箱をパタンと閉じた。
「それにしても、出口はまだなのかなあ……ん?」
優生が迷路を進んだ先には少し開けた空間があったのだが、そこには何故か剣を持つゾンビが多数ひしめき合っていた。
「纏めていくか……いや、まずはこれを使ってみるかあ」
優生は剣にも匹敵する巨大な鋏『R.I.P.per』を構え、ゾンビの群れに接近する。
「ウガガガアアア!!」
ゾンビが振り降ろした剣を鋏で受け止めると、その刃ごとゾンビの身体を両断した。
「……それじゃ、そろそろ纏めて片づけるなあ」
ゾンビの群れの中心から抜け出した優生は巨大な十字架を地面に打ち立て、全砲門を開放する。
そして放たれた無数の光線は、ゾンビ達の身体を貫き次々と蒸発させたのだった。
「……あー、ちょっと派手にやりすぎたか? 俺も人のことは言えないなあ」
放った光線はゾンビだけでは無く壁にも突き刺さっており、ボロボロと崩れ外の光が差し込んできた。
「……ま、これも脱出成功、って事で」
周囲のゾンビを一掃した優生は、そのままスルッと迷路から抜け出したのだった。
「監獄風って聞いてたけど……結構本格的なんだ」
「そうね……これは中々の出来ねぇ……迷わないように手を繋ぎましょ?」
気味の悪い監獄風迷路に足を踏み入れた銀城・七星と蒼羽・シアン(ハニートラッパー・d23346)。
何処か過去の忌まわしい記憶を思い出させる様な光景に七星の足取りは重くなるが、シアンはそんな七星の手を取って強引に前に進みだす。
「……ありがとう、姉さん。こんな場所、姉さんだって思う所があるだろうに……姉さんは、オレが護る」
「ふふ、嬉しい事言ってくれるわね。でも、そんなに気負わなくたっていいのよ? ……ほら、早速ゾンビ共のおでましよ! ふりーだむに滅殺してやりましょう☆」
2人の前に現れた複数のゾンビ達は、それぞれ武器を振り上げながら物凄い勢いで迫ってくる。
「先手必勝! まずは数を減らすわよ!」
「了解。合わせるよ、姉さん」
シアンは己の魔力で無数の魔法の矢を形成し、七星は純銀の十字碑を構え狙いを定める。
そして放たれた大量の矢と巨大な砲弾が、ゾンビ達の身体を穿ち吹き飛ばした。
「ウゴガーー!!」
「……おい、姉さんから離れろ。何度でも殺してやるぞ」
背後から地味に現れたデカゾンビがシアンを襲うが、鬼気迫る勢いでゾンビに突撃した七星が、十字架でデカゾンビの両脚をへし折った。
「ナイスアシストよ、ナナ! それじゃあ私が、華麗に沈めきってあげるわ☆」
動きを封じられたシアンが青いピンヒールでゾンビの脳天を穿ち、轟音と共にデカゾンビは沈んだのだった。
「よーし、この調子で爆走よナナ! 多分ゴールはすぐそこよ!!」
「いやそっちは逆方向だよ姉さん」
そんな感じで迷路を進む2人の前に、『ゴール』と書かれた看板と、そのすぐ近くに集まるゾンビ達の姿や。
「最後も一緒に決めるわよ、ナナ! ナイスコンビネーションアタックよ!」
「よく分からないけど分かったよ、姉さん」
立ち塞がるゾンビ達をシアンが放った死の魔術で凍り付かせ、凍り付いたゾンビ達の身体を七星の光線の嵐で打ち砕く。
その攻撃から逃れたゾンビ達を、シアンは強烈な電撃で、七星は相棒のユウラとヤミを放ち殲滅する。
そして最後は振り返らずに、シアンと七星は2人一緒に監獄から脱出したのだった。
●
そんな感じでふりーだむにゾンビ共を灼滅しまくった灼滅者達。
もういい加減全部倒しただろうと思い灼滅者達は酒場風レストランの前に集合した。
と、その時!!
「ウゴゴゴゴガガガガァアアアーーー!!」
なんが凄いデカい声の超デカゾンビが、レストランの床をぶち破りながら姿を表したぞ!! 大変だ!! 偶然にも全員集合していて良かった!!
そんな感じで灼滅者達は、最後に現れた超デカゾンビに一斉攻撃を叩きこむ。
「なんで今になって出てきたんだ」
「あまり気にしちゃいけないわよ♪」
七星とシアンが同時に放った標識の打撃と蹴りが、ゾンビの足元を打ち僅かによろめかせる。
「これだけデカくても大して強くないっていうのが悲しい所ね! むしろ体力がある分沢山殴られるだけかもしれない!」
八千華が放った斬撃がゾンビの右足を抉り、膝を付かせた。
「バナナブレイク! ゾンビは死ぬ!!」
ナナコが放ったバナナ的な杭が、ゾンビの頬を打ち思いきり衝撃を与えた。
「俺も一撃加えておきましょう」
「あ、じゃあ俺も」
八咫・宗次郎(絢爛舞踏・d14456)と誠が放った灼熱の蹴りが、ゾンビの腹を焼け焦がす。
「デカいならデカい分、攻撃が当てやすいなあ」
優生の足元の影から放たれたオバケの影が、ゾンビの全身を廻りその身体を鎖で縛る。
「私は右目を狙うわ!」
「じゃあ、私は左眼を狙うね」
槍を構え葉琳が右目を穿ち、矢を放った花琳が左眼を撃ち抜いた。
「これ相手に、外す訳にはいかないね」
叶流が放った一発の弾丸は、正確にゾンビの心臓を撃ち抜いた。
「これで、本当に終わりだよ!!」
そして雷はゾンビの巨体を強引に持ち上げると、そのままレストラン目がけて投げ飛ばす。
「ウ……ウガ……」
灼滅者達にフルボッコにされたゾンビは手にした鉄骨を振るう暇も無く消滅したのだった。
こうして無数のゾンビ達は、ふりーだむな灼滅者達の手によって完膚なきまでに灼滅された。
一段と激しく荒れた遊園地的な場所と夕陽をバックに、灼滅者達は無駄に恰好よく学園へ帰還するのだった。
ふりーだむゾンビアクション、終わり。
作者:のらむ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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