●芸術発表会2015
芸術の秋。
武蔵坂学園の秋を彩る芸術発表会に向けた準備が始まろうとしてた。
全8部門で芸術のなんたるかを競う芸術発表会は、対外的にも高い評価を得ており、武蔵坂学園のPTA向けパンフレットにも大きく紹介されている一大イベントである。
この一大イベントのために、11月の時間割は大きく変化している。
11月初頭から芸術発表会までの間、芸術科目の授業の全てと、特別学習の授業の多くが芸術発表会の準備にあてられ、ホームルームや部活動でも芸術発表会向けの特別活動に変更されているのだ。
……自習の授業が増えて教師が楽だとか、出席を取らない授業が多くて、いろいろ誤魔化せて便利とか、そう考える不届き者もいないでは無いが、多くの学生は、芸術の秋に青春の全てを捧げることだろう。
少なくとも、表向きは、そういうことになっている。
芸術発表会の部門は『創作料理』『詩(ポエム)』『創作ダンス』『人物画』『書道』『器楽』『服飾』『総合芸術』の8つ。
芸術発表会に参加する学生は、これらの芸術を磨き上げ、一つの作品を作りあげるのだ。
芸術発表会に向け、学生達はそれぞれの種目ごとに、それぞれの方法で芸術の火花を散らす。
それは、武蔵坂学園の秋の風物詩であった。
●イントロダクション
「芸術発表会、今年も器楽部門があるみたい」
武蔵坂学園の音楽室で、橘・レティシア(大学生サウンドソルジャー・dn0014)がプリントを手に声を弾ませた。
器楽部門は、芸術発表会の8つある部門のうちの一つだ。
参加する生徒は、各人で演奏する楽器を用意し、学園の体育館で行われる『演奏会』に出場することになる。そこで優れた成績を収めた生徒が、芸術発表会当日、代表者として演奏を披露することになるのだ。
「演奏会では、楽器選びも大事なポイントね」
演奏会での評価基準は、大きく分けて2点。
一つは、演奏に取り組む姿勢や演奏技術を総合的に評価するという点。
そしてもう一つが、どれだけ珍しい楽器を持って来れたか、という点だ。
一口に珍しいと言っても、ここでは『演奏会で奏でる楽器が、他の参加者と被っていないこと』を指す。
「用意した楽器が誰とも被っていなければ、それだけでとても有利になるそうよ」
持ち込む楽器は、楽器と呼べるものであれば、世界中のどんなものでも構わない。
ただし器楽の授業の一環であるため、声や歌などは不可だという。
「みんなが知っているような楽器でも、演奏会で誰とも被らなければ高評価を得られるわ。当日まで誰がどんな楽器を持ってくるか分からないから、ちょっとドキドキするのよね」
それもまた演奏会の面白さの一つと言えるだろう。
「もちろん演奏会だけが全てではないわ。楽器について考えたり、触れたりするのも大切だと思うの」
楽器選びのアイディアを巡らせたり、選んだ楽器を練習することも、きっと演奏会の結果に繋がる。一人で秘密特訓を積んでもいいし、仲間と賑やかに音を出し合うのもアリだ。
優秀者を選抜する関係上、演奏会での評価は基本的に個人ごとに行われるが、例年、数人で合奏する生徒達もいるようだ。
「何はともあれ、まずは楽器選びよね」
レティシアは音楽室を見回してから、
「あなたはどんな楽器にする?」
わざとそんなことを訊いて、悪戯っぽく笑った。
幾つもの楽器が集う、芸術発表会・器楽部門。
果たして今年はどんな音楽が奏でられるのだろうか。
●演奏会に向けて
(「この、音は……」)
街の楽器店で偶然耳にしたリュートハープは、遠い記憶を呼び覚ますような音色で。
蒼は運命的に出会ったその楽器を選び、基礎から練習を重ねることにした。
「この楽器はいいですね、シンプルで」
佐祐理が音楽室で見出したのは、オルゴールの祖とも言われるカリンバだった。
早速、教則本を机に広げつつ、タブレットPCで動画サイトにアクセス。映像と音で奏法を学び、実践していく。
フェリスはと言えば、常にマウスピースを持ち歩き、
「これも大事な練習ですのですよ」
生活の中に練習を取り込んでいた。
一方、ひと気のない教室では、流希がハーモニカの練習を続けていた。ブルースで使われることの多い有名なモデルだ。
(「小さい頃、初めて演奏したのがこの楽器でしたっけねぇ……」)
過去に思いを馳せながら、今はまだ誰もいない場所で流希は音を奏でる。
また別の教室では個性的な音が空気を震わせていた。
「勢い良く回しすぎでしょうか……?」
シエナが練習に励んでいるのはヴィエル・ア・ルーという西欧の擦弦楽器。
クランクとキーボックスが付いたギター、といった風情のその楽器は、バグパイプを思わせる響きや持続音も出すことができる。
「まずはこのクランクの操作からですわね」
微妙な音の変化に注意を払いながら、シエナは楽器への理解を深めていく。
「……うん、いけそうだ」
理利の奏でるのはダムニェンと呼ばれる撥弦楽器だ。
(「思えばこの一年で随分と楽器に触れたものだ」)
学園祭やクラブで培われた理利の運指に、ダムニェンが印象深い音を響かせる。
「和楽器だってなんとかなるはず。ええと、これがこうで」
悠花が最終的に選んだのは和楽器の笙(しょう)だった。雅楽の演奏で使われる、木管を縦に重ねたような楽器だ。構え、悠花が音を出してみる。その練習風景を、足元で霊犬のコセイが見上げていた。
「さて……殆ど日常的付き合いをしている君と私に、練習の概念等あるのだろうか?」
リーグレットは相棒とも言えるオルガナイズド・フォルテピアノに語りかける。
子供の頃から馴染みのあるその楽器に触れながら、彼女は不敵な笑みを見せて、
「そうだな――どうせなら日常の一つ上を行って見るか」
演奏者それぞれの思いを集めて、いよいよ演奏会が幕を開ける。
●演奏会、第一部
演奏会当日、学園の体育館には参加者だけでなく多くの見学者も集まっていた。
独特の緊張感の中、最初に舞台に立ったのは、
「風間海砂斗、がんばりまっす!」
一礼の後、グロッケンの前でマレットを構え、澄んだ硬音を響かせる。
奏でるのは、高名な作曲家が貴婦人エリーゼを想い書いたとされる曲だ。
(「大丈夫、うまく出来る……!」)
手にマメを作るほど練習してきた海砂斗は、その成果を十分に発揮することができた。
演奏を終えてのお辞儀に、拍手が巻き起こる。
続いて舞台に歩み出たのは、笙を手にした悠花だ。
(「終わったらコセイをもふもふして和むんだ……!」)
愛犬を想いながら舞台袖で出番を待っていた彼女も、舞台上では集中した面持ちに。
笙を構え、瞑目。
静寂の中、会場の空気を和に塗り替える、雅やかな音色が響き渡った。
自らの奏でる音に耳を澄ませながら、悠花は息で楽器を操る。
余韻を残して演奏が終わり、やり遂げたことを実感する悠花だった。
舞台に現れたフェリスは、邪魔にならないよう髪を結い、シンプルなクラシックワンピースに身を包んでいた。彼女が携えていたのは、コルネットと呼ばれる、トランペットを小型にしたような金管楽器だ。
「では、お聞きくださいですですよ」
演奏曲は、聖句アヴェ・マリアを主題としたクラシック。
地道な努力を重ねたフェリスの柔かなコルネットの音が、会場を荘厳な空気で満たした。
続いて登場した佐祐理は、舞台上に用意された椅子に座り、カリンバを演奏。
佐祐理の奏でる音を、マイクが会場全体に届ける。
練習法を工夫した甲斐があり、演奏は淀みなく、オルゴールを思わせる心地よい音が体育館に響き渡った。
「みんなの楽器さん、楽しいですー♪」
舞台袖で出番を待ちながらも、月夜は次々に演奏される楽器を楽しんでいた。
そんな彼女選んだのはカスタネットだ。
「それじゃ、始めるですよー」
舞台の中央で楽器を構え、硬音を一つ。
それを合図としたかのように、フラメンコギターの旋律やカンテと呼ばれる歌のBGMが流れ、月夜は踊りながらリズムよくカスタネットを打ち鳴らす。
簡素に見える楽器でも、演奏の仕方で聴衆を引き込むことができる。月夜の演奏がその証だった。
続いたシエナの楽器、ヴィエル・ア・ルーの物珍しさに、会場から感嘆の声が起こった。シエナは片手にクランクを、もう片方の指を弦に添え、頷きを一つ。
(「特訓の成果を見せる時ですの」)
奏でるのはフランスのバロック音楽。シエナの操るクランクが楽器内蔵のホイールを回転させて弦を擦り、キー操作によるメロディがバグパイプにも似た持続音に乗って、会場に西欧の風を吹き込んだ。
次に舞台に歩み出たのは叶流だ。
その手にあるのは、テンホールズ・ハーモニカとも呼ばれる、ミュージシャンにも愛用者の多いハーモニカの一種。
――この楽器を吹くのにはイメージを描くことも大切なんだよね。
鏡の前で練習したりする中で、叶流はそんな実感を得ていた。吹くことでも吸うことでも音を作り出せるハーモニカだが、思い通りに演奏するのには慣れが要る。
(「でも、演奏者のイメージを伝えられる楽器でもあるから――」)
奏でられるのは、秋という季節にも合う、郷愁を誘うような音色。
一音一音を丁寧に、叶流は二年連続で奏でたグラスハープと同様、見事な演奏を披露した。
第一部のラストを飾る紅詩と七葉が纏っていたのは、中世西欧楽師の服装だった。
紅詩は、白のチュニックに革のベストと臙脂色のズボン。七葉は革製チュニックに白地のスカートを。
チェレスタと呼ばれる鍵盤楽器の前に立ち、紅詩が七葉に目配せする。
小型のヴァイオリンとも言うべきアイルランドフィドルを構えた七葉が、スローなマーチから少しずつテンポを上げていき、鍵盤を弾く紅詩が寄り添うように音を奏でていく。
(「やはり楽しむのが一番ですからね」)
チェレスタは紅詩にとって慣れた楽器とは言えないが、それでも二人で楽しみながら練習を重ねてきた。演奏をしながら、紅詩が体でリズムを取っていく。
(「聞いている人も楽しくなるように――」)
七葉も紅詩と時々目を合わせ、曲調の盛り上がりと共に、弓を操りながら体を左右にスウィング。そこに紅詩がアドリブを入れ、七葉が微笑を返す。
共鳴し合う二人の演奏に、会場全体が心弾む雰囲気で満たされた。
●演奏会、第二部
休憩の後にまず登場したのは、アラビアンな衣装を纏ったさやかだった。
奥斗とキコルがそれに続き――武蔵坂ウィンドアンサンブルの三人が舞台に揃う。
奥斗はズルナと呼ばれるトルコのダブルリード木管楽器を、キコルはバストロンボーンを構え、さやかの前には足元のペダルでシンバルを鳴らせるようにした改造ドラムセット。
さやかは二人に目配せすると、勢い良くペダルを踏んでシンバルを打ち鳴らした。
同時に奥斗がアラビアの風を感じさせるズルナを吹き鳴らし、キコルのバストロンボーンが重厚な低音を奏でていく。
勇壮なその音楽は、トルコの軍隊行進曲だ。
(「ドーンドーンズンタカタッタ! ドーンドーンズンタカタッタ!」)
さやかが心の中でリズムを辿りながら、シンバルと大太鼓、小太鼓の順に叩き続ける。
奥斗のズルナはオーボエの原形とも云われる楽器だ。木製のラッパのような形状からは、戦意を鼓舞するような音が鳴り響く。
その特徴的な音色と太鼓のリズムを、キコルのバストロンボーンの演奏が引き立てる。トロンボーンを扱った経験のあるキコルの技術が、三人のアンサンブルを支えていた。
最後にキコルと奥斗が尾を引くように音を響かせ、さやかが小太鼓を連打して、劇的に幕を閉じる。会場が一気に盛り上がり、三人に割れんばかりの拍手が送られた。
「がんばろうね、音色ちゃん」
出番の直前に舞台袖でそう声をかけたくるみに、音色が頷きを返した。
舞台に出たくるみは、用意された鉄琴の前に。音色は、鍵盤ハーモニカを手に。
演奏するのは組曲『My Life』。
くるみがマレットを操りゆったりと鉄琴を響かせ、音色はシングルタンギングを駆使して遅めの打鍵、均一な波を作るように息を吹き込み、ビブラートの際立つ叙情的な旋律を奏でる。
曲調の変化に、会場の幾人かが驚きを示した。
聞き覚えのあるそれは、武蔵坂学園校歌の印象的な一部分だ。
音色はフラッターと呼ばれる技法で音を震わせ、くるみがマレットを弾ませるように即興演奏。
目配せを受けた音色がストラップを駆使し、軽やかな両手弾きに移行。
二人のアドリブが、明るく楽しい『今』を表すように響き合った。
続いて颯爽と舞台に現れたリーグレットのオルガナイズド・フォルテピアノは、発表会の数ある楽器の中でも特に希少なものと言えた。
(「さて、折角の舞台だ」)
相棒のご機嫌は上々――楽器と対話しながら、リーグレットは鍵を叩く。
(「会場全ての者を魅了してやろう。響け」)
その名が示す通り、オルガンとフォルテピアノの両方の性質を備えた楽器と共に、リーグレットは会場をその技巧で沸かせた。
流希は舞台に上がると、テンホールズのハーモニカを構え、スタンダードなスローバラードを丁寧に奏で始める。その心に蘇るのは、音楽の在り方と吹き方を教えてくれた父の言葉。
『音楽は心で奏でるもの、誰か一人の心に残ればそれでよい』
誰か一人でも聞いてくれている人がいる限り、伸びやかに、丁寧に――その思いは、演奏を耳にする一人一人の心に語りかける力を秘めていた。
蒼はリュートハープを抱え、混じりけのない、柔らかく丸い音色を響かせる。
迷いのない指運びは、堅実に積み重ねた練習の成果だ。
遠い記憶に残っている音色と、自身の演奏が響き合う。
――思えば灼滅者になるキッカケも音楽だった。
弦が紡ぎ出すのは、今はもう誰が演奏していたかは思い出せない曲。
それでも。
(「出会ってくれて、好きになってくれて、ありがとう」)
聴く者の琴線にも響く、優しく穏やかな旋律を蒼は奏でていた。
出番を迎えたカンナは、馴染みのある楽器と共に舞台に上がった。
二本の弦を持つ牧歌的な擦弦楽器、モリンホールだ。
楽器の棹先が馬の頭の形を模していることから、馬頭琴との呼び名もある。
(「妾が演奏しなれておるのは、やはり此れじゃからのお」)
相棒に語りかけるように目を伏せ、弦を弾く。
やがてカンナが唄い始めたのは、故国モンゴルの子守唄。
それはモンゴルの楽器で弾くと、家に幸せが訪れると伝わる曲。
草原のチェロと呼ばれるモリンホールが、独特の乾いた音を響かせる。
(「皆にも幸せが訪れるといいのじゃが」)
モリンホールの調べが、幸せを運ぶと伝えられる風の馬(ヒーモリ)のように、人々の心を穏やかに駆けて行った。
理利はダムニェンの弦を弾き、叙情的な曲を奏でていく。
それは雲海を思わせる、ゆったりとした異国の弔い曲だ。
楽器の準備で世話になった人々やクラブの仲間を思いつつ、理利は穏やかながら感情を揺さぶる音を連ねていった。
暫しの後、ルナは衣擦れの音まで届きそうな静けさの中、舞台中央に歩みを進めた。一礼した彼女が抱えていたのは、ロシアの民族楽器、バララーイカ。
ギターに似た楽器だが、共鳴胴が特徴的な三角錐型をしていて、奏法も異なる。
「この楽器は、私のかつての友人からいただいた大切なものです」
ルナがマイクに向け、回顧するように言葉を紡ぐ。
「今はもう会うことはない友人への餞として、今年はこの楽器を選ぶことに致しました」
それでは――と、ルナはバララーイカの弦を白い細指で爪弾く。
奏でるのは友人が弾いてくれたという、ロシアの民謡。
響く音色の美しさと安定感は、練習を重ねた確かな証。
大切な思い出を音に乗せて、ルナは楽器を爪弾いていった。
それから暫し時間を置いて。
「弦をA2からC6に調整――できましたね」
「これで響きに厚みが出る。行こうか」
舞台に巡らした絹糸の弦を前に、最終調整を終えたのは奏とラインだ。
松脂を塗った絹糸の両端に、バケツに似た取っ手のある紙コップを通し、張りを持たせたそれらを音数分配置する。
それはストリングラフィという手作りの楽器だ。
絹手袋を嵌めた二人が弦の前に立ち、ラインが奏にアイコンタクト。奏が弦に指をかける。
会場全体に広がるのは、バイオリンとも、美しい人の声とも聞こえる響きだ。
曲は、武蔵坂学園の校歌をアレンジしたもの。
奏は男声パート、ラインが女声パートを。
(「兄さまが歌えたのならどんな声になるのでしょう?」)
演奏者は生身の機械であればいい――父の言葉と執念に歌を唄えなくなった奏。
彼の奏でる音に寄り添うように、ラインは絹糸を響かせる。
綿密に張り巡らした弦が互いに共鳴し合う。
(「僕は歌うことができないが――もし声を出すことができたら、こんな風だろうか」)
響き合う音の連なりは、まるで二人の合唱のようだった。
演奏会のトリを飾るのは三線を手にした弥勒だ。
「ノリの良い曲をおっとどけー♪」
沖縄の伝統的民族楽器――蛇皮三味線とも言うべき三線を構え、弥勒は弦を弾いていく。
奏でられるのは、明るくノリのいい、南国沖縄の情景が浮かぶような曲だ。
三年連続で三線を選び、経験を積んだ弥勒の演奏に、目を閉じて体を揺らす者も多くいた。
審査用の曲を終えると、弥勒はマイクに向かって、
「被った人もそうでない人も、折角だから楽しんでいこうねー♪」
三線の弾き語りから誘うような仕草を見せた弥勒に、理利が笑みを見せてダムニェンを抱えた。レティシアもフルートを構え――有志が弥勒の演奏に合わせて音を連ねていく。
集い合った楽器と演奏者達の即興演奏が、会の最後を賑やかに飾った。
●結果発表!
照明が落とされた体育館に、審査員の声が響き渡る。
「芸術発表会に推薦するのは――鍵盤ハーモニカを演奏した晶石・音色さんです!」
スポットライトに照らし出される音色。
「私……?」
三部構成からなる組曲『My Life』の作曲、練習、そして楽器の魅力を引き出す奏法が高く評価された結果だ。
隣で我が事のように喜ぶくるみに、音色が手を差し伸べる。
「一緒に」
共に過ごす人がいるからこそ『My Life』は一層の輝きを放つ。
だから、二人で。
並んでスポットライトの中に立った音色とくるみに、大きな拍手が送られた。
作者:飛角龍馬 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年11月13日
難度:簡単
参加:24人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 6/キャラが大事にされていた 2
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