いつも見上げるだけだから

    作者:飛翔優

    ●成長しない自分の体
     自分には見えない景色を見始めた友人たち。
     日に日に頼りがいを増していく親友たち。
     相対するだけで威圧感すら感じられる、知らない人々。
     街中に広がっている光景は、未だ自分には得られぬもの。
     中学一年生の少年、アキラは手を伸ばしても届かぬ光景から逃れるため、橋の下に隠れ膝を抱いていた。
     生まれてこの方、前にならえで手を伸ばしたことのないアキラ。
     同じ悩みを持つと思っていた親友たちですら、中学校入学後から次々と高い背丈を手に入れていった。
     今だ、小さいのは自分だけ……。
    「……はぁ」
     アキラは地面を見つめたまま、しきりにため息を吐いて行く。
     何故自分は成長しないのか。焦燥にも似た思いを幾度も巡らせながら……。
     ……もっとも、幾ら思いを巡らせたところで答えが出ることはないだろう。
     この世界は、アキラが見ている夢のなか。ダークネス、シャドウの作り出した悪夢の中なのだから……。

    ●夕暮れ時の教室にて
     碓氷・炯(白羽衣・d11168)の予想によって導かれた光景があると前置きし、倉科・葉月(大学生エクスブレイン・dn0020)は説明を開始した。
    「アキラさんと言う名前の中学一年生の男の子が、シャドウの作り出した悪夢に囚われている……そんな事件が起きています」
     本来、ダークネスにはバベルの鎖による予知能力があるため、接触は困難。しかし、エクスブレインの導きに従えば、その予知をかいくぐり迫ることができるのだ。
    「とはいえ、ダークネスは強敵。ソウルボード内のシャドウといえど、です。ですのでどうか、全力での戦いをお願いします」
     続いて……と、葉月は地図を取り出した。
    「アキラさんが住んでいるのは、この一軒家。部屋は二階の角……ですね。鍵を渡しておきますので、深夜二時以降に侵入すれば問題なくソウルボード内に進入することができるでしょう」
     そしてソウルボード内に侵入した後、広がる光景は……。
    「それを含めて、アキラさんについて説明しますね」
     アキラ、中学一年生男子。元来は活発で明るい性格だが、整列した時に同級生の背中を見たことがないくらいに背が低い事がコンプレックス。最近は、同じ悩みを抱えていると思っていた友人たちが次々と成長していく中、自分は成長していないのだからなおさらだ。
    「そこをシャドウに突かれた、というわけですね」
     アキラは夢世界、背の高い男しかいない世界の中、いたたまれなくなり誰もいない橋の下で膝を抱えている。
     故に、そちらへ赴けば問題なく出会うことができるだろう。
    「出会った後は、励ましてあげて下さい。詳細はお任せしますが……そうですね、経験などに絡めて話せば、説得力も増すのではないかと思います」
     そうしてアキラが元気づけられたなら、悪夢を邪魔されたことに腹を立てたシャドウが襲い掛かってくる。
     シャドウは、背の高い男性型の配下を二体連れてくる。
     シャドウの力量は、配下が居る状態で灼滅者たちと五分程度。
     妨害・強化面に秀でており、トラウマを呼び起こす幻影、上から押さえつけるような影を放ち拘束する、闇を抱き力を高める……といったもの。
     一方、二体の配下は攻撃特化。大上段から腕を振り下ろし加護を砕く、避けることを許さない超リーチのジャンプキック……などといった技を使用してくる。
    「また、シャドウは戦うにつれて頭が冷えるのか、配下の片方が倒れてから三分後。配下が健在でも、十五分後には逃亡するかと思います。その辺りも留意して、戦いを挑んで下さい」
     以上で説明は終了と、葉月は締めくくりへと移行する。
    「人は誰しも、コンプレックスを抱くもの。それが、時が解決してくれるとは限らないとなればなおさらです。ですのでどうか、そんな悩みを抱いたアキラさんに、少しでも明るい未来への導きを。何よりも無事に帰ってきてくださいね? 約束ですよ?」


    参加者
    華宮・紅緋(クリムゾンハートビート・d01389)
    天峰・結城(全方位戦術師・d02939)
    銀・紫桜里(桜華剣征・d07253)
    碓氷・炯(白羽衣・d11168)
    静闇・炉亞(刻咲世壊・d13842)
    篠宮・遥音(海緒の瞳に映るものは・d17050)
    ヴォルペ・コーダ(宝物庫の番犬・d22289)
    椿本・呼石(御伽の欠片探し・d33743)

    ■リプレイ

    ●少年は橋の下で小さくなり
     太陽の光を浴びて成長していった植物のように、平均的な身長で相対しても見上げるほどの背丈を持つ男たち。街は彼らに合わせたように飲食店の椅子もテーブルも、果ては横断歩道の押しボタンなども、高い場所に置かれていた。
     そんな、背の低い中学一年生の少年アキラが見ている夢の中。シャドウが創り出した悪夢の中へ、灼滅者たちは降り立った。
     情報に従い向かうのは整備された河川敷の遊歩道。フェンスのない場所を降りた先、暗い暗い橋の下。
     華宮・紅緋(クリムゾンハートビート・d01389)は覗き込み、膝を抱えているアキラに語りかけていく。
    「アキラさん、こんにちは。そんなところで丸まってると、余計に小さくなっちゃいますよ。こっちへ来てお話しましょう」
    「……えっ」
     アキラは驚いた様子で顔を上げ紅緋を、その後ろにいる灼滅者たちを見つめていく。
    「……」
     言葉なく再び俯いてしまったから、紅緋は覗き込んだ姿勢のまま言葉を紡ぎだした。
    「背丈なんてどうせすぐに伸びますって。嫌でも」
     成長期の訪れには個人差がある。
     きっと、今はまだ来てないだけの話。
    「大人でアキラさんくらいの背丈の人、見たことありますか?」
    「……近い人なら」
     アキラは語る。
     芸能人を中心に、背丈があまり成長しなかっただろう大人の名を。
     紅緋は受け止め、微笑んだ。
    「芸能人になれるという事は、背が低いのも一つの個性の証。何か言われたら冗談で返せるくらいに、今の自分を楽しめばいいんですよ。」
    「……」
     無言のまま、アキラは紅緋を睨んできた。
     何も知らないくせに、とでも言うかのように。
     だから、紅緋は語り手をバトンタッチ。
     促される形で、篠宮・遥音(海緒の瞳に映るものは・d17050)は静かに切り出した。
    「アキラくん、だっけ」
    「……」
    「僕もこの通り背は伸びてないんだけどさ、アキラくんは男の子だから諦めなければきっと伸びると思うよ」
     遥音の背丈は、女性の平均身長程度。
     対する男性は……。
    「僕の友達も昔は僕より小さかったけど、2年経った今はもうぐーんと伸びて、見上げるようになっちゃったし……」
     おおよそ、十数センチほどの開きがある。
     個性では中々覆し難い開きがある。
    「それにまだ中一だし、成長期これからだって」
     返答はない。
     アキラはただただ目を虚ろに細めたまま、口をへの字に曲げていた。
     だから、静闇・炉亞(刻咲世壊・d13842)が肩をすくめながら語り出す。
    「背が低いのは、僕も同じだったので分かるのですよ、それでよく友達にも揶揄われますしね」
     男性で、平均身長程度の背丈を持つ炉亞。
     時間が経てば成長することができるのだという証明。
    「でも、背の低い自分に価値が無いわけじゃ無いのです。背が小さい? 目線が低い? そんなんどうでも良いのですよ」
     もっとも、あまり重要なことではない。
     重要なのは、自分が自分であるということ。胸をはるということ。
    「見上げるからこそ、そこに至りたいと思うからこそ、人は成長するのですから」
    「……」
     語り終え返事を待つも、アキラは反応を返さない。
     冷たい風が吹き抜けていく橋の下、再び膝を抱えてうつむき始め……。

    「ま、周囲から置いて行かれたらそりゃ怖いよな」
     沈黙を破る形で、ヴォルペ・コーダ(宝物庫の番犬・d22289)が膝をつき目線を合わせながら切り出した。
    「おにーさんもな、今でこそ大きいがお前くらいの時は可愛いもんだったよ」
     炉亞と同じ、かつて背が低かった自分の事。
     それが、男性の平均身長を遥かに超えるほどに成長したのだという事。
    「それに後から伸びるやつの方がデカくなることもあるし、今は我慢だ。大丈夫、未来の君の世界はきっと、もっと高くて広いよ」
     笑顔とともに締めくくり、元気づけるように拳を握っていく。
     伝え続けていくのが重要と、碓氷・炯(白羽衣・d11168)が畳み掛けていく。
    「ところで、アキラさんは部活は何をなさってるんですか?」
    「……えっ」
     再び驚きの表情を浮かべていくアキラ。
     構わず、炯は続けていく。
    「僕は中学校では昔から習っていた剣道を、部活でもやってたんですけど、気が付いたらこんなに身長が伸びてました」
     自らの経験を。
     ヴォルペよりは低いがやはり男性の平均身長を超える己の体を証として。
    「やはり運動は大事なのでしょう、貴方も運動をしてみては如何でしょうか」
    「……」
     反応は薄い。
     薄い程度には変化したのだと、さらなる思いを伝えていく。
    「成長期は人それぞれです。僕は今ではこの身長ですけど、本格的に身長が伸び始めたのは中学校終わりくらいからでしたし」
     自らを参考にした具体例を。
     まだまだ焦ることはないのだと。
    「アキラさんはまだ中学校に入ったばかりでしょう? 大丈夫、まだ伸び幅はありますよ」
    「私も特別な事はしていませんでしたが……」
     伝え続けていくのだと、平均身長よりもやや高めの背丈を持つ天峰・結城(全方位戦術師・d02939)が言葉を引き継いだ。
    「栄養の偏りがないようにバランスを心がけた食事」
     それは、具体的なアドバイス・
    「歩く、飛ぶを基本とした運動。十時までに寝ること……こんなことを日々実践していたら、こんな風に成長しました」
     今、何をすればよいのか。
     良い方へ進むのか。
     未来がどうであるかはわからない。けれど、今できることをこなしていけば、良い未来へ繋がる確率は上がるはず。
     補足を行うため、銀・紫桜里(桜華剣征・d07253)が静かに口を挟んだ。
    「身長を伸ばすためには、骨を伸ばすことが大事だそうです。骨を伸ばしてくれる栄養素はカルシウムじゃなくて、たんぱく質です」
    「……え?」
     驚いたように顔を上げていくアキラに対し、小さく頷き返していく。
    「カルシウムは骨を強くするんです。牛乳ばかり飲んでても大きくなれませんよ」
     きっと、毎日牛乳を飲んでいたのだろう。
     けれども身長が伸びないことを嘆いていたのだろう。
     アキラが抱いていた常識を覆すような言の葉は、まさに天啓にも等しいものか。
     瞳に光が宿りだす。
     頬が気色ばみ、拳もまた力強く握られていく。
     受け止めながら、椿本・呼石(御伽の欠片探し・d33743)はライドキャリバーのプリンチェを下がらせた。
     真っ直ぐにアキラを見つめながら、静かな想いを巡らせていく。
     あるいは、背が高くなりたいという男性の思いを正しくは理解できないかもしれない。
     けれど、なりたい自分になれない辛さなら経験がある。
     力になりたいと投げかけた言葉は別の視点。
    「私、背の高い男の人はちょっと怖いんですの。顔と顔とが遠くなるせいか、見下ろされると威圧されているように感じてしまうんですの」
    「え……」
     改めて、良いことばかりではないのだと。
     女の子の視点から、きっと男の子ではきづけない要素。
    「だから、アキラ様としては物足りない身長でも、私は有難いんですの。ちゃんとお顔を見て話せますもの、恐くないです。嬉しいですの」
     呼石はふわりと微笑んで、真っ直ぐに手を伸ばしていく。
    「それに、将来伸びないかどうかなんて誰にもわかりませんの。だから、今は焦らないで下さいまし」
     この、狭くて暗い橋の下から脱出しようと、小首をかしげて招いていく。
     アキラは静かに瞳を伏せた。
     拳を震わせた後、力強く顔を上げていく。
    「……本当のことを言うと、やっぱり、背は高くなりたいよ。でも、そっか……そういうこともあるんだね。あと、やれることもいっぱいあるんだね。だったら……」
     呼石の手を取り、立ち上がった。
     橋の下から脱出し、光りあふれる遊歩道へと……。
    「はっ、どうせ貴様なんぞロクに成長できぬまま一生を終える未来が見えるわ!」
     アキラが陽の光をいっぱいに浴び始めた時、橋の近くに三つの闇が出現した。
     一つはシャドウを、二つは背の高い男性を形作り、アキラをあざ笑うかのように口の端を持ち上げている。
     灼滅者たちは即座にアキラをかばう陣を敷き、促した。
     この世界は夢のなか。
     あの、妙ちくりんなこんこんちきが創り出した悪夢の世界。
     今から悪夢もろともぶっ飛ばすから、安全な場所に隠れていて欲しい……と。

    ●あざ笑うシャドウに終焉を
     言葉に従い、遊歩道を挟んだ先にある細い路地に身を隠していくアキラ。
     見送った炯は、続いて遥音の陰に隠れているヴォルペに視線を送った。
    「ヴォルペさん、戦いでくらいは真面目にやってください、貴方の丈夫さは信頼してますから」
     呆れた調子で告げると共に大地を蹴り、シャドウの元へと向かっていく。
     勢いのままに放った螺旋刺突は、割り込んできた右側配下の右肩をかすめた。
     直後、結城は影刃を放つ。
     配下たちの間をくぐり抜け、シャドウに斬りかかっていく。
    「無事に帰れると思うな」
    「……いきます」
     刃がシャドウの右腕をかすめていく中、紫桜里は自分を奮い立たせるように呟きながら殺気を放った。
     殺気を浴びたシャドウがよろめいていくさまを前に今が好機と走りだす。
     右手には、妖しく光る四尺七寸の刀身を持つ刀。
     月夜に浮かぶ三日月のように輝く刃が、描く軌跡もまた三日月。
     左足を切り裂かれ、シャドウは姿勢を崩していく。
     攻撃を仕掛け始めた仲間を支えるため、炉亞が掲げる注意を促す交通標識を。
    「テンポよく攻撃を重ねていきましょう。シャドウを確実に灼滅するためにも、なんて」
    「なんのこれしき!」
     一方、シャドウは姿勢を整えなおし、遥音の目の前に影の群れを出現させた。
    「おっと」
     すかさずヴォルペが割り込んで、抑えこみを仕掛けてきた影を巨大な十字架で受け止めていく。
    「悪いがおにーさんは二人を護るのがお仕事でね」
    「いつもこんな風なら良いのですけれど……」
     さっきまで自分の影に隠れていた先輩とは思えないと苦笑しながら、左腕を細身な白い鉄の手袋のように変貌させて走りだす。
     その腕が行く手を阻んできた左側配下へと打ち込まれていく中、霊犬のぽちはヴォルペの治療を始めていく……。

     配下たちのかばう、との意識は強く、中々シャドウを攻めきる……と言った状況にはなっていない。
     一方のシャドウは悠々と攻撃を行い、灼滅者たちを責め立てていた。……あるいは、調子に乗っていた。
    「ほっほ、その程度でわしを倒すとは片腹痛いわい!」
     余裕しゃくしゃくといった様子で創りだされた幻影を、ヴォルペは巨大な十字架を薙いで振り払う。
    「この程度かい?」
     笑いながら、右側配下の放ってきた腕の振り下ろしも、勢いのままに弾き飛ばす。
     左側配下のジャンプキックに対しては身を屈めて回避した。
    「おっと、隙あり」
     弾かれよろめく右側配下。
     着地したばかりの左側配下。
     避けることはできぬタイミング……と、ヴォルペは帯を放ち両者を拘束。
     炯へと視線を送った。
    「んじゃ、後は頼むわ」
    「篠宮さん、行きますよ」
     返答しているのかしていないのかイマイチ読み取れない言葉を紡ぎながら、炯は縛霊手をはめている腕に力を込めながら駆け出した。
    「はいっ」
     頷き返した遥音は、炯がシャドウに殴りかかったタイミングで槍を振るい虚空を縦に切り裂いた。
     頬をぶん殴られたシャドウが編み込まれていた霊力に捕らわれ動きを止めた瞬間、風刃が発生し、シャドウに縦一文字の傷を刻んでいく。
    「ぐあ……ぐ、き、貴様らぁ!!」
     恨み節を上げながらも、よろめいていくシャドウ。
     遥音は槍を仕舞い、掌にオーラをためていく。
    「もうすぐなはずです、畳み掛けていきましょう」
    「まだまだぁ!!」
     抗うように、シャドウは遥音の足元を……。
    「そこだ」
     指し示そうとした時、結城の蛇腹剣がその腕を縛り上げた。
    「ぐ……」
    「おっと、邪魔はさせません、なんて」
     慌てて帯を振りほどいた右側配下を、炉亞が注意を促す交通標識を振るって押し返す。
     開いた空間に、紅緋が踏み込んだ。
    「終わらせてしまいましょう」
     赤き影を宿した拳で、シャドウの顎を力強く打ち上げる。
    「ぐぎ……」
     宙に浮いたシャドウを追う形で、紫桜里が跳躍した。
    「これで……」
     その手には、三日月のような輝きを放つ一振りの刀。
    「終わりです」
     上段から全体重を乗せて振り下ろし、シャドウを縦一文字に両断する。
     真っ二つに切り裂かれたシャドウは、断末魔も上げられずに消滅し……。
    「んじゃ、後は……」
     ヴォルペは、無意味に残されている配下たちへと向き直る。
    「貴方たちは恐くないですの!御友達になれない悪い方の顔なんか見えなくったって平気なんですから!」
     完全なる勝利へと向かうため、呼石は七色の雲やお菓子のなる木の物語を語り仲間たちを治療した。
     程なくして、配下たちの殲滅は完了する。
     むろん、灼滅者たちには被害のないままに……。

    ●少年は未来へ向かう
     戦いを終えた灼滅者たちは、路地の影に隠れていてくれたアキラと合流した。
     アキラは灼滅者たちを見上げ、気持ちの良い笑みを浮かべていく。
    「皆さん、ありがとうございました。やっぱり今の自分は嫌だけど……でも、それだけじゃないって分かった。変えていく方法はまだまだあるってことも分かった。俺、もう少し頑張ってみるよ」
     受け止めた上で、呼石も元気に微笑んだ。
    「なによりも、笑顔が素敵な方が私は大好きですわ」
    「……ふふ、ありがとう」
     視線を送り、笑い合う呼石とアキラ。
     明るい未来へ向かい始めていく予感を感じながら、訪れるのは別れの時。
     告げるべきは、別れの言葉。
    「これで終わり。アキラさん、よい夢を」
     紅緋の言葉に、返って来たのは……。
    「……うん!」
     返って来たのは元気な返事。
     明るい笑顔。
     それはこれから先、たとえ大きく成長することがなかったとしても……別の強みにしていける、そんな力を持つような……!

    作者:飛翔優 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年11月7日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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