集結する光の軍勢~胡蝶の君は光へと

    作者:篁みゆ

    ●胡蝶の見た光
     それは突然の事だった。まばゆい光が、蝶柄の着物ドレスをまとった8歳位の少女の視界に満ちる。
    (「わらわは参らねば……タカト様の元へ」)
     シャラリ、蝶モチーフのたくさんついた簪と髪を揺らして、少女は迷宮を捨てて外へと歩み出す。しばらく歩いてから、タイミングよく目の前のバス停に停まった路線バスへと乗り込んだ。
    「お嬢ちゃん、このバスは前払いなんだ。お金は……!?」
    「新宿橘華中学へむかってたもれ」
     少女はどこからか取り出した大きなハサミの切っ先を、運転手の喉元に突きつけて述べた。
    「冗談はいけないよ、そんなあぶないものはほら、おじさんに渡してごらん」
     営業帰りのサラリーマンだろうか、席を立って近寄ってくる男に、少女は容赦しない。喚び出した輝ける十字架からの光線でその男だけでなく近くにいた乗客たちを突き刺す。
    「冗談なんかじゃないのじゃ。はよ、向かえ」
    「は、はいっ……」
     悲鳴や泣き声、痛みに苦しむ声を乗せたまま、運転手は震える手でハンドルを切った。


    「やあ」
     教室に入ると神童・瀞真(大学生エクスブレイン・dn0069)が軽く手を上げた。だがどこか表情が暗い。
    「ベヘリタスの卵の事件で暗躍していた光の少年と、アンデッド化して白の王配下となったクロキバとの戦いに介入した灼滅者たちが、見事、クロキバを討ち取る事に成功したようだ。これにより、白の王セイメイの計画に致命的なダメージを与える事ができただろう」
     灼滅者たちが席についたのを確かめて瀞真は口を開く。
    「また、最後に正気を取り戻したクロキバは、自分が灼滅された事で、新たなクロキバの継承者が出現すると言い残している。クロキバを継承する者が誰になるかは判らないが、大殊勲といってよいだろう。しかし、クロキバを失った白の王の弱体化により、白の王と敵対していた、光の少年『タカト』達の積極攻勢にも繋がってしまったようだ」
     光の少年『タカト』は、拉致したラブリンスターを利用し、多くのダークネスを無差別篭絡術を利用して配下に組み入れようとしているのだ。おそらく、集結させた軍勢を利用して、何か大きな作戦を行おうとしているのだろう。
    「光の少年『タカト』の力であるのか、この作戦についての予知は断片的で、全てを阻止する事は難しい。しかし、武蔵坂学園に関わった事があり、なんらかの『絆』があるダークネスについては、かなりの確率で予知する事が可能なようだ。皆には、かつて武蔵坂学園と関わり、今また、光の軍勢に加わろうとしているダークネスの灼滅に向かって欲しい」
     ここで、戦力を減らすことができなければ、光の少年『タカト』を阻止する事ができなくなるかもしれない。
    「今回予知したダークネスは白の王の配下のノーライフキングで、無差別篭絡術で魅了された結果、単独で地上に出てきて『新宿橘華中学』を目指しているようだね」
     名前は胡蝶。8歳前後の少女の姿をしている。蝶柄の着物ドレスをまとった可愛らしい少女だが、路線バスをジャックして新宿橘華中学を目指している。
    「バスには運転手が一人、乗客が老若男女合わせて9名ほど。そのうち3人は怪我をしているようだね」
     バスは新宿橘華中学を目指す道中、今は営業していないガソリンスタンドの前を通る。その時に何とかしてバスを止めて、運転手や乗客を助けて胡蝶と戦うという手がとりやすいだろう。
    「だが胡蝶自身もバスの中にいるから彼女は人質を持っている状態になる。一般人を助けるならば、それは頭に入れておいてほしい」
     胡蝶はエクソシスト相当の攻撃と、断斬鋏相当の攻撃をしてくるようだ。
    「普段は迷宮の奥にいるノーライフキングが単身外に出てくる状況は珍しい。ある意味灼滅の良いチャンスだろう。難しい部分もあるかもしれないが、頑張って欲しい」
     そう言って瀞真は和綴じのノートを閉じた。


    参加者
    風間・薫(似て非なる愚沌・d01068)
    伐龍院・黎嚇(ドラゴンスレイヤー・d01695)
    立見・尚竹(華之吉祥組・d02550)
    歌枕・めろ(迦陵頻伽・d03254)
    シャノン・リュミエール(石英のアルラウネ・d28186)
    禰・雛(ありのひふき・d33420)
    天羽・李(寒柝アリオーソ・d34532)
    守部・在方(日陰で瞳を借りる者・d34871)

    ■リプレイ

    ●蝶を捕えに
     冬の始まりを教えるような冷たい風が肌を撫でていく。営業を停止して暫く経つのだろうガソリンスタンドと、その前を行き交う車のまばらさが寂しさを増しているように見えた。
     胡蝶の乗ったバスを止めるためのバリケードを作るために、灼滅者たちは役立ちそうなものを幾つか持ち込んでいた。まばらではあるもののガソリンスタンド側の車線を通る車がゼロではないので、スタンドの敷地でバリケードを組み立ててから怪力無双を使って運ぶことにした。
     主に看板や廃材などをロープやテープで固定する。もともとこのバリケードは視覚的抑止力の意味合いが強く、灼滅者たちはバスを止めるための案は別に持っていた。それでも力づくで突破される可能性はゼロとはいえないため、なるべく強固なものにしようと試行錯誤する。
    (「ついに謎めいていた光の少年――タカトが動き始めたか。正念場が近付いてきたようだ」)
     ぎゅ、と力を込めてロープを縛り立見・尚竹(華之吉祥組・d02550)は息をつく。
    (「心してこの任務にかかるとしよう」)
     どんな依頼であっても力を抜いたことなどないが、いつも以上に力が入るというもの。
    「そろそろだろうか」
    「そうやろな」
     ガソリンスタンド前の車線を通る車が途切れてしばらく経った。禰・雛(ありのひふき・d33420)と風間・薫(似て非なる愚沌・d01068)が頷き合い、バリケードに手をかける。怪力無双を持った伐龍院・黎嚇(ドラゴンスレイヤー・d01695)とシャノン・リュミエール(石英のアルラウネ・d28186)を中心にバリケードを運び、新宿方面へと向かう車線を封じた。あとは物陰に隠れてバスを待つのみ。
     一番初めにバスの接近に気がついたのは、ガソリンスタンドから離れた位置――バスが来る方向に近い位置――に待機していた天羽・李(寒柝アリオーソ・d34532)だ。バスが通過するまでは身を潜め、通過を確認したら急いで工事中の看板を車道へと設置した。
     バスが速度を落としたのが、隠れている灼滅者たちにもわかった。
    「なぜ速度を落とすのじゃ!?」
    「ぜ、前方に障害物が……」
     バスの中のやり取りを灼滅者たちが完全に知ることはできないが、恐らくどんな状況かは予想することができた。これで予定通り怪力無双でバスを持ち上げて止めてしまえば……そう考え、速度をゆるめたバスへと近づく黎嚇とシャノンだったが。
    「っ……」
     さすがに灼滅者といえども、速度を落としているとはいえ動いているバスを持ち上げることはできなかった。このままバリケードを突破されてしまったら――灼滅者たちの心に焦りが生まれる。だが。
    「力づくで突破はできないのかのう?」
    「できるできないで言ったらできるかもしれませんが、車体も無傷じゃすまないと……」
    「むぅ……足がなくなったら困るからのぅ……」
     バリケードにぶつかる寸前でバスが停車したのだ。そして開かれた前扉から、怪我をしていない男女三人ほどが怯えながら降りてきて、バリケードに手をかけ始める。バスの入口には、着物ドレス姿の少女が立っていた。少女――胡蝶は無傷の男女たちにバリケードの撤去を命じたのだろう。もちろん十分脅してあるだろうが、万が一逃走されたとしてもバスの中にはまだ人質が残っている。
     そんな余裕そうな胡蝶の表情が揺らいだ。いや、バス自体が揺らいだのだ!
     走っている状態のバスを持ち上げることはできなくとも、止まっている状態なら。黎嚇とシャノンが力を合わせて前後から車体を持ち上げたのだ。
    「な、何事じゃ!?」
     明らかに狼狽えた胡蝶の声。その隙に車外にいる一般人三人に、雛が声をかける。
    「あっちに逃げろ!」
    「こっちです!」
     後方から駆けつけてきた李が手を振る。一般人がそちらを目指している間に尚竹が、対向車線も含めた一般人を遠ざけるべく殺界形成を発動させた。
    「ははは、バスを持ち上げるなど予想もするまい。その想像力の足りなさが貴様の敗因だ」
    「降りて、こない? このままじゃ、どのみち目的地まで行くことはできないと思うよ」
     バスの下からの黎嚇の言葉と胡蝶を見上げるような歌枕・めろ(迦陵頻伽・d03254)の言葉に、胡蝶はキュッと唇を噛んで。そしてふわり、と蝶が舞うように着物ドレスの袖と裾を舞わせながらアスファルトへと降り立った。
    「わらわの邪魔をする者は、排除しなければのう」
     胡蝶は運転手に無理難題を押し付けて、赤信号を無視させたりバリケードを突破させたりと強行するタイプではないという灼滅者たちの推測があたっていたからこそ、止まったバスを持ち上げて胡蝶をバスから下ろすことができたといえよう。彼女が過激なタイプであれば、バスにそのままバリケードを突破させた可能性もあった。
    「良いお天気ですね」
     降りてきた胡蝶に対し、赤い番傘を手にした守部・在方(日陰で瞳を借りる者・d34871)が、大仰な身振りで話しかける。
    「お急ぎですか? 新宿橘華中学、まだ遠いですね」
     胡蝶が何かを言い出す前に、それを在方の言葉が封じる。
    「タカトさんって素敵な方なんですか?」
     言葉だけでなく、胡蝶の動きをも心理的に封じる在方。その間に黎嚇とシャノンは胡蝶から離れ、バスの方向を変えて下ろした。
    「急いでこの場から離れてください。後は私達が引き受けます」
    「は、はいっ……」
     命の危険から解放された安堵の息をつく間もなく、運転手はシャノンの言葉通りバスを発進させる。途中で李と共にいた元乗客三名も拾い上げたバスの背は、段々と小さくなっていった。
    「タカト様は……」
    「私達を倒さなければ、バスを追いかけることもタカト様に逢いに行くこともできませんよ」
    「あんたには行きも帰りもないっちゅう事や」
     言葉を遮り、シャノンが告げる。追うように薫が続けると、胡蝶の表情が変わった。
    「あくまでも邪魔をしおるということかぇ?」
    「邪魔が好きなんや、うちらは」
     挑発するように告げた薫へ、鋭い光条が走った。

    ●蜘蛛の巣にて蝶はあがく
    「見た目で侮ってはいけない敵の典型みたいな相手だな……」
     小さ呟きつつ、尚竹は素早く胡蝶の死角へと入り、『真打・雷光斬兼光』で斬り上げる。
    「めろと、遊びましょ?」
     尚竹を追うように胡蝶との距離を詰めためろは、手にした杭を深く深く打ち込んで。続いてウイングキャットの式部が、めろを援護するように魔法を放った。
    「いくぞ」
     胡蝶に対して武道の作法に則ったような一礼をしてみせた雛が掻き鳴らすのはギター。音の刃が胡蝶の美しい着物ドレスを切り裂いていく。
    「ねえ、教えてくださいな。セイメイさんから乗り換えるほど、タカトさんって魅力的なんですか?」
     問うてはいるが、在方はその答えには意味も興味もないと思っている。ただ、胡蝶の意識を引くための、口八丁。答えを待つこともなく、接近して異形巨大化した腕を振り下ろした。
    「わらわのような幼子に、数人で寄ってたかって……酷いのぅ」
    「あんた、頭悪いな。うちらかて場数踏んどるんや。見た目に騙されたらあかん例なんてぎょうさん知っとるわ」
     胡蝶の言葉に惑わされなどしない。薫は『屍姫『音』』をかき鳴らし、音波で胡蝶を苛む。霊犬の小春が追い打ちをかけるように刀を振るった。
    「そうですね……貴方を倒し、私達が代わりにタカト様とお近づきになるとしましょうか」
    「……!!」
     シャノンの言葉に胡蝶は過剰に反応した。急所を切断すべく距離を詰めたシャノンの視界いっぱいに、可愛い顔を歪めた胡蝶が映る。
    「弱き者の盾となれ、邪悪を斬り裂く剣となれ。この誓いが胸にある限り、僕は負けはしない」
     黎嚇が発した光条は、薫にとって癒しの光となる。その間に李が動いた。
    「こんなところで足止めされて、尚且つ倒せないような弱い人をタカトさんは必要とするのでしょうか?」
    「なっ……わらわを馬鹿にするか!?」
     万が一でもバスを追って、もしくは目的地に向かって逃走させる訳にはいかない。胡蝶の急所を抉りつつ、李は彼女を挑発した。
    「わらわだけでも貴様らなど……!」
     胡蝶の背後に顕現したプリズムのような十字架。そこから放たれた無数の光線が、後衛を容赦なく突き刺す。
     ただ一体とはいえノーライフキング。その攻撃は未だ、鋭い。

    ●蝶の羽をもいで
     時々自分の傷を癒しながら戦う胡蝶。彼女が回復に手を割いた時は灼滅者にとって好機のはずであったが、それでもなかなか彼女が弱らないのはさすがノーライフキングというべきか。
     鋏による鋭い攻撃も、時折ディフェンダーが代わりに受けることで灼滅者たちの負担は軽減されていたが、それでも流石に無傷というわけにはいかなかった。
     回復しきれないダメージが蓄積しているのはお互い様。むしろしっかりとした回復役のいる灼滅者たちより胡蝶のほうが多いだろう。美しかった着物ドレスがずたずたに、可愛く飾った髪が乱れ、簪がアスファルトの上に音を立てたあたりから、目に見えて戦況が変わった。
    「わらわは、タカト様のもとに行かねばならぬのじゃっ……!」
     渾身の力で雛を切り裂いた攻撃も、今までのものと比べれば精度も威力も欠いているように見えた。刺さった鋏を引き抜くように身体を捻ってからの、雛の強烈な蹴撃が胡蝶の脳を揺らす。
     胡蝶がふらついた隙を見逃さず、在方は接敵して急所を狙った。合わせるように動いた薫は『屍姫『封』』を振るい、小春が再び刀を振るう。はたから見れば胡蝶の言うとおり、幼子を寄ってたかって痛めつけているように見えるだろう。だが外見は幼くとも彼女は強力な力を持ったダークネスなのだ。油断や手加減などできないことは灼滅者たち誰もが知っていた。
     シャノンが剣を振るうと胡蝶にかかっていた、彼女を強化した力が砕けていく。黎嚇が『《ASCALON-White Pride-》』を媒介に喚んだ祝福の風が、前衛の傷を癒やしていった。李の灯籠から放たれた炎の花が、胡蝶に炎を灯す。
    「いやぁぁぁぁっ! 熱い、熱いっ!!」
     炎を振り払おうとしながらも振るわれる鋏。だがそれは、誰を狙っているともしれぬ方向へと突き出されている。
     胡蝶が取り乱している隙に死角へと入った尚竹が、斬りつける。ぐら、と体勢を崩した胡蝶を覆ったのは、めろの放った影。
    「駄目だよ? よそ見しちゃ」
     影に囚われた胡蝶に、式部が肉球をつきだした。
    「胡蝶、蜘蛛の巣にかかった蝶は逃げられない」
     雛の炎をまとった蹴撃が、胡蝶を苛む炎を強くする。追い打ちをかけるように、再び影が胡蝶を覆う。放ったのは在方だ。
    (「何が目的か知らんけど、誰がダークネスの好きにさせるかいな」)
     このまま畳み掛ければいける、そう判断した薫は『屍姫『纏』』の纏った炎の蹴撃でもってして胡蝶を追い詰める。小春もそれに倣い、胡蝶へと刀を振り下ろした。
     シャノンの手にした十字架から聖歌が流れる。まるで終焉を歌うかのような旋律に乗って放たれた光の砲撃が、胡蝶の小さな身体に命中する。
    「龍殺しの伐龍院、その力を見せてやろう。龍に比べれば貴様など相手にもならん」
     衝撃で体勢の崩れた胡蝶の死角を的確に判断し、黎嚇は『《ASKALON-Black Transience-》』で斬り上げる。
    「タカトさんが、というのなら、強さを示さないとですね?」
     言霊で後衛を癒やした李の挑発。果たして胡蝶には力が残っているのだろうか。
    「わらわはぁぁぁぁぁぁぁ!」
     無理矢理体勢を立て直した胡蝶は、鋏を手に尚竹との距離を詰めた。だがその切っ先を受けたのは――。
    「誰が簡単に膝折るかいな。……傷つくのは覚悟の上……この胸の痛みに勝るものな」
     左胸を抑えながら至近距離でじろりと胡蝶を睨みつけた薫だった。鋏を引き抜こうとする胡蝶を縫い止めるような、鋭い眼差しと意思。
    「この一太刀で決める。我が刃に悪を貫く雷を。居合斬り――雷光絶影!」
     胡蝶を薫と挟むような位置に素早く移動した尚竹が『真打・雷光斬兼光』を抜きざまに斬り捨てる。
    「タカ、ト、さま……」
     小さく呟いて、胡蝶はクリスタルの粒のようにぽろぽろと砕け散った。

    ●蝶は飛び立たず
    「これがラブリンスターから奪った無差別籠絡術。厄介極まりないです」
     皆で協力してバリケードや看板を片付けながら、在方が呟く。その隣でシャノンが複雑な表情をしていた。
    「初めてですね。ダークネスを、それも宿敵である不死王を灼滅したのに、気が晴れないのは」
    「……」
     誰彼ともなく彼女の言葉を聞いているだろうが、返事はなかった。それでもいいのだ。溢れる気持ちを吐き出させてもらえれば。行き場を与えてもらえれば。
    「私も一度は闇に堕ちて、友の絆で戻ってこれた身。人と人の絆の大切さは誰より判っています。それを利用し、歪めるタカト。絶対に許すことはできない」
     クリスタルの粒となった胡蝶は、風に煽られて何処かへと散ってしまっていた。
    「倒した私達が言うのもなんですが、貴方も今回は被害者。その仇は必ず討ちます」
     風の行く先を見つめるようにして、シャノンが呟いた。その近くで、バリケード運んでいた黎嚇が口を開く。
    「もっと、もっと力が欲しいな。今のままでは、まだダメだ」
     その望みはいずれ来たるべき大きな戦局に対するためのものなのか。
    「さて他の場所はどうなったのか。次のタカトの動きに注視しておこう」
     バリケードを片付け終われば、道路には何事もなかったかのようにぽつりぽつりと車が走り始めていた。尚竹の言葉に頷き、一同は学園へと戻る――。

    作者:篁みゆ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年11月20日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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