集結する光の軍勢~駆ける焔

    作者:来野

     眩い光が弾けた。
     木漏れ日を見上げていた焔の獣は、それとこれとの違いに気付かずにまともにその光を見つめてしまった。
    「グゥ……?」
     喉を膨らませ、唸る。
     のっそりと立ち上がり、そして駆け出した。
     落ち葉を蹴り、秋風を縫って、なぜとも分からないまま一心に。
     元から我の強い獣は、目的を与えられると弾丸のように駆ける。
     ゆえにその行く手を車の流れに阻まれた時の苛立ちは大きかった。
    「グ、グルルッ」
     渋滞が起きていた。
     行く手の遠く前方を見れば警察車両の赤灯が見える。事故か検問だ。
     だが、焔の獣にそれを斟酌する理由はないし、気持ちはひたすらに逸っていた。
     ダンッと重たい音を響かせる。
     軽トラックの運転手が怪訝な顔で助手席の男と視線を見交わし、後ろを振り返った。
     渋滞に辟易としていた瞳に、火の粉を纏った獣の姿が映った。
    「ぬおぁっ?!」
     驚愕の声を打ち消すように、座席の後ろのウィンドウが砕けて散る。
     どっと熱気が逆巻いた。
     
     秋の午後。
     教室に現れた石切・峻(大学生エクスブレイン・dn0153)が口を開く。
    「クロキバの灼滅に成功したという報せが入った。これで白の王セイメイの計画に致命的なダメージを与える事ができたはずだ。その際、最後に正気を取り戻したクロキバは、自分が灼滅された事で、新たなクロキバの継承者が出現すると言い残している。それが何者かはわからない。が、大殊勲と言えるのだろう」
     スケールの大きな話に、淡々と告げる峻もどういう顔をして良いのか分からないようだ。
    「クロキバを失ったことで白の王は弱体化を免れない。一方、この事態はベヘリタスの卵の件で暗躍していた光の少年『タカト』達の積極攻勢にも繋がってしまったようだ」
     そのタカトだがと、峻は物思わしげに続ける。
    「先にラブリンスターを拉致していることは皆、知っての通りだ。どうやら彼女の無差別篭絡術を利用して、数多のダークネスたちを配下に組み入れようとしているらしい。それらを利用して、何か大きな作戦に出ようとしているのだろうな」
     そこまで語りながら、ふっと息を吐いて
    「その力の所以にしても、この件に関しての予知はあまりに断片的で全てを阻止するのが難しい。ただ、武蔵坂学園に関わった事があり、なんらかの『絆』があるダークネスについては、かなりの確率で予知する事が可能なようだ」
     こめかみを指先で揉む。
    「皆には武蔵坂学園と関わった過去を持ち、光の軍勢に加わろうとしているイフリートの灼滅をお願いしたい。ここで戦力を減らすことができなければ、タカトの動きを阻止する事は非常に難しくなる」
     峻は、改めて皆に向き直った。
    「問題のイフリートだが、どうにも血の気が多く扱いにくい。その分上手く操られてしまうと真っ直ぐに目的に向かう。かつての作戦でも俺達の仲間に大火傷を負わせている困ったやつだ」
     苦い顔付きで峻がホワイトボードに描くのは、左手に空き地を控えた片側二車線道路の図。
    「この獣が無差別篭絡術の影響で新宿橘華中学に向かう途中、渋滞に行く手を阻まれてぷちっとキレる。最後尾の軽トラックの荷台に飛び乗って座席裏の窓を破壊し、逆走してでも橘華中学に向かわせようとするだろう。皆にはこの時点でトラックからイフリートを引き剥がし、灼滅をして貰いたい」
     峻は、建物を建て壊したあとの空き地を指差す。
    「渋滞にはまっている人たちを安全に避難させるのは難しい。が、イフリートをこっちに動かすことができれば、問題のトラックの乗務員以外は無理に逃さなくても大丈夫だろう。幸いにして我が強く支配を嫌う獣なので、挑発が有効なはずだ。面倒な頼みで申し訳ないが、ここでしとめてくれないか」
     示した空き地は正面以外は塀で囲まれ、結構な広さがある。詳細な情報を書面で回し、峻は表情を改めた。
    「後々、大きな動きが来ないとも限らない。厄介な頼み事となってしまったが、どうかよろしくお願いします」


    参加者
    月之瀬・華月(天謡・d00586)
    羽守・藤乃(黄昏草・d03430)
    焔月・勇真(フレイムエッジ・d04172)
    淳・周(赤き暴風・d05550)
    椎葉・武流(ファイアフォージャー・d08137)
    アイナー・フライハイト(フェルシュング・d08384)
    伊庭・昴(天趣奈落・d18671)
    迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801)

    ■リプレイ

    ●誰がための情熱
     苛立たしげなクラクションが騒ぐ。
     片側一車線の路上、渋滞は緩和される様子がなく、車の流れはひたすらにのろい。
     ダンッという重たい音とガラスの割れる音が響き渡り、軽トラックの乗務員達が振り返って目を剥いた、その時。
     淳・周(赤き暴風・d05550)がガードレールを乗り越え、トラックの荷台を掴む。大きく身を返したイフリートの真横へと飛び乗り、レーヴァテインの炎の拳を見舞った。
    「グルァウッ!」
     一本角の炎獣が猛り、乗務員達が顔を引き攣らせる。車体がぐんっと揺れた。危うい。
     寸でのところでアイナー・フライハイト(フェルシュング・d08384)が割り込み、その身で車体前方を護る。遠距離からの攻撃が飛んできて殺界形成が発動する中、肌を赤変させるほどの灼熱が軽トラックを炙っていた。そこかしこから警笛の音が鳴る。
    「少しの間だ。やり過ごしてくれ」
     戦いの巻き起こす衝撃は彼が阻む形となり、乗務員達に深刻な負傷は無さそうだ。しかし、攻撃や引火への恐怖と殺界形成の効果とが相まって、そこに冷静さは期待できない。
    「ひ、ひぃっ……っ!!」
     悲鳴を上げてドアに手をかけ、車外に飛び出そうとする。対向車線すら見ていない。
     間髪入れずに周が声を張る。
    「クロキバ捨てて操られて蟲の餌、負け犬には相応しい末路だな!」
     そうして獣の意識を引きつけ、歩道側へと荷台を飛び降りた。
     月之瀬・華月(天謡・d00586)が、乗務員を庇う仲間の負傷を天上の調べで癒す。その声は朗と通り、秋風をものともしない。ぎりぎりの救出活動を支え、一拍置いてから口を開いた。
    「誇りも絆も失った、今の貴方は唯のケモノ……可哀想……ううん、憐れ、ね」
     ふうわりと花霞のような風情の華月だが、精一杯の挑発を試みる。咎もない者たちを助けるためであるならば、労は惜しまない。
     そこに羽守・藤乃(黄昏草・d03430)と迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801)の声が追い討ちをかける。
    「心急くあまり、イフリートの誇りも投げ捨てたようですね。トラックに八つ当たるなど……見苦しいですこと。躾直して差し上げますわ」
    「この程度の攻撃もかわせんようではクロキバには程遠い実力やで!」
     二人の攻撃は影喰らい。そこに何を見たのか、頭を大きく振り立てたイフリートが荷台を蹴る。
     ちょうど着地点近くにいた伊庭・昴(天趣奈落・d18671)は、目が合うと同時に指先を揺らして見せた。動じるそぶりも見せずに手招いて、更なる怒りを煽る。鬼さんこちらというやつだ。
     焔月・勇真(フレイムエッジ・d04172)はライドキャリバー『エイティエイト』で仲間と併走し、打ち込む一撃には手加減を効かせる。それらの判断が功を奏して車体は何とか保たれ、乗務員達は無事に路上へと逃れた。
     見届けたアイナーが最後に荷台を飛び降り、獣を追い立てる。
    「誇り高き獣であるなら、車などに頼らず自分の足を使ったらどうだ」
     イフリートが鈍く唸る。灼滅者たちを追って真っ直ぐに駆け込む先は、歩道の向こうの空き地。
     その双眸は紅蓮を通り越して、青白い怒りを滾らせている。
    「グルァッ、……」
     大気を震わせる咆哮がふつりと絶えた。
     炎次郎のサウンドシャッターが、全ての騒ぎを空き地に封じ込めた瞬間だった。

    ●何を証左としよう
     煽られて駆けたイフリートだったが、ちょうど空き地に入ったところで足を止めた。
    「グル……ッ」
     低く唸って一度、背後を振り返る。気持ちが急く先は、ここではない。
     燃え上がる苛立ちと、無差別篭絡術の影響とが意識の中で拮抗しているようだ。一度大きく円を描くように動き、また足を止める。
     ここで離脱されては目的が果たせない。藤乃と周が左右に散開し、イフリートの背後へと回り込む。
     空き地の封鎖がなされたのを見て椎葉・武流(ファイアフォージャー・d08137)がバーンブリンガーで地を蹴った。力強い一撃を獣に蹴り込みながら声を放つ。戦いながら説く方向だ。
    「答えな、お前はどこに向かってるんだ?」
    「グゥ……ッ」
     顔を背けて軌道上から身を反らした炎獣が、低い唸りを噛む。空き地の外を示す毒の角が、大きく虚空を切った。
    「答えられないよな。お前が自分で考えた訳じゃないんだから」
     着地し、ホイールを切り返して、武流はなおも言葉を重ねる。
    「悔しいか? だったらもう一度考えてみな、自分が何故そこを目指しているのか。そして抗ってみな、お前を操るものに!」
     彼の目的はイフリートを無差別篭絡術の影響から解き放つことだった。ゆえ、その声にはかつて戦った仲間をなぞる熱い響きがあったことだろう。
     しかし、よじれた角を持つ獣の双眸はますます青白さを増し、抑揚のない唸りは剣呑に低くなっていった。
     鋭い牙の並んだ口は、人間の言葉を発することができない。だが、大きく振り立てた頭は空き地の外を示し、その反動で飛び出した獣は全体重を乗せて武流に殺意をぶつけに行った。
     ジャッ――。
     麻袋でも引き裂くような音が響き渡った。虚空にぬらりと伸びる赤い帯は、どこまでも長い。
     凄まじい一撃を受けて倒れたのは、アイナーだった。引き裂かれたのは人の肌だ。背で武流を後ろに押しやって庇い、どっと地に倒れ伏した。
    「ああ、貴様は話を聞くのが苦手、だったか」
     押し出す声は、赤黒い塊でひどく濁る。
     血溜りを焼いて、イフリートが前に出た。その足許を機銃掃射の雨あられが牽制し、退けさせる。すぐ間近までエイティエイトを駆り、勇真が口を開いた。
    「どこかに向かおうと思ってるその気持ちは、植え付けられたものだ。その絆に思い出はあるのかい?」
     ライドキャリバーの向かう先から獣が飛び退こうとし、キイッという切り返しの音が響く。手加減を使った彼の出方を獣は見てはいるが、ここまでの経緯で頭が煮えていることに変わりはない。
    「今ここに俺達が来てるのは絆、一緒に動いた繋がりがあったからだよ」
     彼の記憶の中にはかつて共闘したことのあるイフリートの姿があった。ボールで遊びすらした。
     目の前の獣とは違う。だが、もし自らの知るその獣だったら今のように説得しただろう。
     思いはあったが、イフリートの動きは鈍らない。灼滅者たちの包囲の中、次第に唸りすら上げなくなり、じっと反撃の機会を伺っている。その膝を魔弾が撃ち抜いた。
    「ギ……ッ」
     炎次郎だった。指にOgunを嵌めた手を振って、霊犬『ミナカタ』を後ろの護りへと回す。
    「お前の目指すものは何や? 得体の知れん奴のところに行ってどうすんの?」
     訊ねる声が秋風に乗った。
    「結局、その光の少年とやらにお前はいいように扱われて終わりやで。首輪でつながれた犬みたいな末路が嫌なら、もう一度考え直せ! そして、戦うべき相手は俺達ではないことに気づくんや!」
     イフリートがゆっくりと頭を持ち上げる。もう一度、空き地の向こうを見返った。そしてまた彼らへと向き直った時、そこにあるのは変ろうとしない目の色。
     聞いてもいるし答えようともしているようだが、どうしても翻らない。
     口を挟まず仲間の心中を思う昴が、薄い当惑の色を呑んだ。

    ●無碍にはできず
     華月は説得者たちの手助けを徹底し、fortum epistulaを手に倒れた仲間を助け起こす。護符のはためく音が耳に涼しい。
    (「こんな風に心を蔑ろにするやり方を見過ごす訳にはいかないの。タカトが何を目論んでいるのか、今はまだ皆目見当がつかないけど……」)
     手が血に汚れるが、そんなことは構っていられない。
    (「私には絆を奪うという行為が、どうしても許せないから、この目論見、必ず潰して見せるの」)
     手を借りたアイナーが、顔を上げた。
    「術に嵌った己を知る事もなくただ手駒として消えるか、己の意思で闘うか。……今ならまだ、選べる」
     選択肢だ。勇真が頷いた。
    「また俺達と一緒に戦う事、植えつけた奴に一泡吹かせるって方法もある、どうする?」
     分岐点とも言えるその問いに、イフリートは大きく身を震わせた。戒めを引きちぎる猛獣の動きだ。
    「グォッ!!」
     滾る咆哮と共に迸らせたものは、どろりと地を覆う溶岩流。瞬間、空き地が赤々と燃え上がり、肌が焼けて息が詰まる。
     決裂の瞬間だった。
    「それじゃ、さよならだな。聞いてくれてありがとな」
     勇真は一抹の残念さを噛み、にかっと笑った。できることはやった。
     焼けた地の外にいた昴が即座に動く。
    「灼滅だね」
     それまで説得者たちの意を酌もうと努めていたが、敵は敵と思う分だけ対処が速い。
     黒死斬。動きを見失ったイフリートは、肩の後ろを切裂かれてその場で身を伏せた。
    「グゥ」
     機敏だったはずの動きが、ついに鈍り始める。それでも出口を目指そうと頭を巡らせた。
     獣が行こうとする先で、藤乃が咎鳴る鈴を振るって結界を張り巡らせる。狂い咲く鈴蘭は罪業のように赤黒い。
    「タカトの元には、行かせませんわ」
     決して逃さないように封鎖の位置を退かない。凛然と立つ背後は歩道だ。
    (「それにしても己の意志なく操られてしまうとは……恐ろしいですこと」)
     無差別篭絡術の力を目の当たりとして柳眉を顰め、藤乃は奪還の必要性に思いを向ける。
    (「ラブリンさんとの縁、ここまでにしたくはありません」)
     術中にある獣は、行く先を真とし他を偽として激しく荒れる。爆ぜる火の粉の中に突っ込むのは、周だった。
    「そもそも何の為に行こうとしてんだ? タカトの養分になる為生きてきた訳じゃねえだろ!」
     レーヴァテインの劫火が炸裂する。炎に炎で息もできない。
    「ガイオウガやクロキバ、忘れたのか?」
     イフリートは、ぶるりと頭を振るった。重たげな眼差しを上げ、知った名を象った彼女の唇を見る。
    (「クロキバ倒したのはアタシ等だからなー……現在の責任の一端はあるわけで。それを置いてもこんな無残なのは許しちゃ置けねえ」)
     それは言葉にならない思いだったが、次の瞬間、野太い咆哮が乾いた大気を震わせた。
     どんっという重たい衝撃が周の胴を貫く。炎の獣の突進だった。
     彼女の皮膚を裂き肉を抉る角には、よじれがある。穿孔の苦痛だけでも酷いところに、一気に毒が広がり始めた。
    「グゥ、ゥ……ッ」
     そのまま外に出ようというのか。獣の強固な四肢が、じりっと前へと這った。

    ●決して断つ道
     鉤爪の並んだ足が前に出た分、地がひび割れる。
     ひたすらに外を目指そうとするイフリートの背へと、武流がレーヴァテインの灼熱を見舞った。周囲が赤と金とに染まる。
     守りたいものは炎獣の誇り。この場を去ろうというのならば灼滅こそが、せめての手向け。
    「グ……ッ」
     瞳を動かしたイフリートが、前脚を振り上げる。
     鉤爪が武流の腹を引き裂いたが、その一撃のために角が引き抜けた。反動でよろめく。
     目の前には空き地の出口があり、向こうには歩道と乗り捨てられた軽トラックが見える。
    「負ける訳にはいかないの」
     華月の清めの風が周の元へと吹きそよいだ。全身を蝕もうとする毒を押しやり、静かに柔らかく傷口を塞ぎ始める。
     出口側までかけつけたアイナーが、イフリートの喉元目掛けて蹴りを放ち、それ以上の前進を阻んだ。着地の砂煙を浴びて、炎獣が脇へと転がる。
     そこで待ち構えていたのは、炎次郎の影。
     炎の獣は、彼にしてみれば家族の命を奪ったものだ。決して許すことのできるものではないが、説得中は刀の峰を向けていた。
     絆と一口に言うが、それは一体何なのか。
    「悪いな。お前に歩み寄ってはみたけど……そっちがその気なら俺も本気で――」
     影に胴を絡めとられたイフリートは、地響きを立ててもがく。地に爪を立てて無様に這った。
     歩道は目前。同時に獣の余力も風前の灯だ。
     勇真の元から伸びた影が、炎獣の後足を捕らえた。
    「グゥ……ッウ、ガァッ!!」
     振り解こうとする足許に赤黒い染みが広がり始める。
     気の狂ったような吠え声は、やがてぎちぎちという歯噛みの音に変る。
     不穏な音を立て続ける顎へと、その時、すらりと影が落ちた。
    「言っただろう」
     静かに告げて刀の柄に手をかけたのは、昴だった。
    「灼滅だ」
     抜刀。白刃が翻る。
    「グォウッ!!」
     せめて自由になる牙を剥き、獣が刀身を噛む。驚くほどに澄んだ音が響き渡ったが、それが最期。
     切っ先が振り抜かれると砕けた牙が虚空に跳ねる。
    「……」
     断末魔を上げるはずの顎門を断たれ、炎の獣は声無く四散した。
     火の粉が赤い雨となって灼滅者たちの肌を熱し、やがて静かに消えていく。
     クラクションの音が無い。気が付くと、車道は流れを取り戻している。
     その日、操られた者の道は断たれ、人々の家路は守られた。
     

    作者:来野 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年11月20日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 4/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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