慌てすぎのトナカイ

    作者:陵かなめ

     ショッピングセンターの中央では、クリスマスツリーの展示が始まった。これからクリスマスに向けて、飾りを追加したり記念撮影したりと賑わうはずだ。
     ところが、夢代・炬燵(こたつ部員・d13671)は、クリスマスツリーにまつわる不穏な噂を耳にした。
    「ねえ、クリスマスツリーに突撃してくる、トナカイっぽい化け物の話、知ってる?」
    「トナカイっぽい、ばけもの?」
    「そう。鼻は黄色く光っていて、首には鈴の代わりにしめ縄が付いていて。それに、背中には鞍じゃなくて屏風を背負っているらしいよ。『サンタドコーサンタドコー』って叫びながら現れるんだって」
    「何か、慌てすぎと言うか、お正月を先取りしすぎだよね」
     ともあれ、慌てすぎたトナカイがクリスマスツリーに突撃してくると言う都市伝説の話だった。
     
    ●依頼
    「みんな、集まってくれてありがとう」
     集まった灼滅者を見て、千歳緑・太郎(中学生エクスブレイン・dn0146)が話し始めた。
     とあるショッピングセンターのクリスマスツリー目掛けて、トナカイっぽい化け物が突撃してくると言うのだ。
    「このトナカイさんはとにかく慌てていて、自分の飾りも色々間違えているようなんだよね。とにかくツリーを見つけては後先考えずに突進してくるものだから、その周辺はめちゃくちゃになっちゃうよ。それに、このまま放置すればいずれ一般家庭にも被害が出ちゃうんだ」
     と、言うわけで、この慌てすぎているトナカイの灼滅をお願いしたいと言う事だ。
    「まず、このトナカイさんは、出現するとサンタを探すみたいなんだ。でも、サンタさんって都合よくその場所にいないかも。それで、サンタさんが見つからないから余計に慌てて暴れるんだよ」
     と、言うわけで、何かしらサンタっぽい人物が居れば少しは落ち着くようだ。そうなればトナカイの攻撃力は低下し、灼滅も容易になるだろう。
    「だから、サンタさんの格好をして待ち構えていたら戦いやすくなると思うよ。こちらの話を聞いて、素直に灼滅させてくれるはずなんだ。あ、勿論、サンタさんの格好をした仲間が居なくても、きちんと戦えば勝てるはずだから、その辺りはみんなの判断に任せるね」
     時間はちょうど正午を過ぎた頃。ショッピングセンターのクリスマスツリー目掛けてトナカイは現れ走り込んでくる。戦いになれば、トナカイは猛然と突撃を仕掛けてくるだろう。
     周囲には多数の客が居るが、サンタ姿の一般人は居ない。
    「それじゃあ、一般のお客さんの対応は、私が手伝えばいいよね」
     話を聞いていた空色・紺子(高校生魔法使い・dn0105)が手を上げる。
     太郎が頷いた。一般人は、うまく誤魔化すか、人払いをすれば良いだろう。
    「それじゃあ、油断しなければ大丈夫だとは思うけど、頑張ってね。楽しいクリスマスに向けて、ツリーを守ってね」
     そう言い、太郎は説明を終えた。


    参加者
    ニコ・ベルクシュタイン(花冠の幻・d03078)
    堀瀬・朱那(空色の欠片・d03561)
    五十嵐・匠(勿忘草・d10959)
    夕凪・真琴(優しい光風・d11900)
    夢代・炬燵(こたつ部員・d13671)
    若林・ひなこ(夢見るピンキーヒロイン・d21761)
    姫川・小麦(夢の中のコンフェクショナリー・d23102)
    リュカ・メルツァー(光の境界・d32148)

    ■リプレイ

    ●サンタさんたち
     ショッピングセンターに飾られた巨大なクリスマスツリーを見上げる。
    「正月トナカイ……相当な慌てんぼサンだネ」
     堀瀬・朱那(空色の欠片・d03561)が、真っ赤な三角の帽子を被りながらそう言った。
     ケープの下に、ベアトップとショートパンツのサンタ服が見える。ロングブーツもセットにして、すっかり元気なサンタさんだ。
    「クリスマスが楽しみな気持ちは分かるが、それにしてもずいぶんせっかちなトナカイだ」
     五十嵐・匠(勿忘草・d10959)が頷く。
     匠もサンタ服姿だ。その足元には霊犬の六太が控えている。
    「トナカイさんはかわいいけど、みんながこまっちゃうことをするならめっ、ってしないとだめなの」
     ビハインドのおうじさまにサンタの上着を着せ姫川・小麦(夢の中のコンフェクショナリー・d23102)は言った。小麦自身は、スカートのサンタ衣装を着ている。
     灼滅者達は、思い思いのサンタ衣装を着ていた。
    「ナンか可愛いケド被害が出たら大変。ちゃんと食い止めるよ!」
    「トナカイさんはサンタさんと一緒に夢を与えてくれる存在ですし、夢を壊さない為にもに止めてあげないとです」
     朱那と夕凪・真琴(優しい光風・d11900)が頷き合う。
     真琴のサンタ衣装は、少し長めのスカートだ。分厚い生地で出来ているスカートの裾を少しだけ持ち上げてみる。思っていたよりも温かい。
    「皆さんのサンタさん姿似合ってます」
     真琴が、仲間達の衣装を眺めて微笑んだ。
    「ですね! 赤いスカートも、ふわもこのボアもカワイイ!」
     若林・ひなこ(夢見るピンキーヒロイン・d21761)も、ニコニコと両手を合わせて仲間達を見る。
     そう言うひなこも、サンタガールの衣装を身に纏っていた。
    「そのトナカイ、正月とクリスマスが一気に来ちまったみたいな恰好じゃねーか!」
     リュカ・メルツァー(光の境界・d32148)の履いているブーツのヒール部分がカッと鳴る。その姿は、ミニスカートのサンタさん。ウイングキャットのイオはと言うと、ちゃっかりサンタ帽子をかぶっての参戦だ。
    「どっちも楽しみだけどまずはクリスマスからだ!」
    「少し早いクリスマスを楽しみたいです☆」
     ひなこがにこやかに同意する。
    「そうですね。いろいろと慌てすぎなトナカイをしっかり灼滅しましょう」
     皆がサンタ姿の準備をしている様子を、持ち込んだコタツに入りながら眺めているのは夢代・炬燵(こたつ部員・d13671)だ。皆でサンタの衣装を着る、と言う事で、炬燵はサンタカラーの半纏を着ている。しかも、良く見るとコタツにはクリスマス風のデコレーションがなされている。これは、クリスマスだ。クリスマスに違いない。
    「それじゃあ、イベントの準備だな」
     匠が言うと、皆が一斉にクリスマスイベントを装うための準備を始める。
    「クリスマスのイベントを装うんだよねー! 私も手伝うよー」
     紺子もサンタ姿で腕を上げた。
    「紺子ちゃんは久しぶり。よろしくね」
    「あ、お久しぶり! こちらこそよろしくね。サポートお願いします」
     サポートに来た銘子は、紺子と共にイベントスペース周辺へ目を向ける。2人は人払いを手伝うため、少し離れた場所の一般人へ向かった。
     皆がわいわいと準備を始める姿に、ニコ・ベルクシュタイン(花冠の幻・d03078)が一瞬気を緩める。
    (「此処まで盛り上がると、最早普通に楽しいものだな」)
     その姿は誰にも悟られないものだったけれど、確かに微笑だった。

    ●イベントです
     大きなツリーの周辺を、大胆にロープとパーテーションで区切る。
    「れからクリスマスイベントを行いまーす! 皆さんこのロープから外へ離れて下さーい!」
     ひなこの声がツリー周辺に響いた。
    「イベント始まるよー」
     一般人を誘導するように手を広げ、朱那も声を上げる。
     ツリーを見学に来ていた一般客達は、灼滅者達のサンタ姿を見て納得したようにツリーから離れて行った。首を傾げる者には、匠やリュカが近づき説明しながら退避させる。
    「この辺りはイベントスペースになるので」
     匠がイベントのアルバイトを装ってそう言うと、立ち止まっていた者も特に疑問に思う様子も無くその場を離れて行く。
     少し離れた場所でも、人払いが始まっていた。
     イベントスペースを示すテープを張っているのは真琴だ。それを見て、一般客はツリー周辺を避けるように進んでいく。
     万一の危険性を含め事情を話し、ニコはその近くで客に離れているように念を押した。
    「安全なイベント運営のため、ご協力お願いしまーす!」
     ひなこの声がまた大きく響いた。関係者を装った事で、灼滅者の思惑通りツリーの周辺から一般人が遠のいていく。
     そんな様子を見ながら、小麦はツリーの近くでじっとトナカイを待っていた。
     少し目線を上にし、ツリーを見上げてみる。
     ツリーは煌びやかに装飾されており、これから来る楽しいクリスマスを予感させた。
     その時、目の端に黄色い光がチラリと見えた。
     一瞬遠くで光ったか思うと、凄いスピードで近づいてくる。
    「来ましたねえ。さあ、頑張りましょう」
     コタツで暖を取っていた炬燵が立ち上がった。
    「……ドコー、サンタドコー」
     どこからとも無く現れたトナカイが、ツリーに向かって猛突進してくる。
     光って見えたのは黄色い鼻先だ。聞いていた通り、首にはしめ縄を付け、背中に屏風を背負っている。
    「トナカイというか……いや、確かにトナカイなんだけれども、ずいぶん色々間違いすぎてるね」
     匠の言葉に、思わず仲間達が頷いた。
    「サンタドコー!」
     そうこうしているうちに、トナカイが間近に迫る。
     さすがサンタのそりを引くと言われているトナカイだ。意外に大きい。
    「落ち着いて良く見るといい。お前の目の前にいるのは誰だ?」
     それでも、ニコがすぐにツリーとトナカイの間に割って入った。続いて、仲間達もツリーの下に集まってくる。
    「さあさ今からクリスマスイベント始まるよ! サンタ戦隊とあわてんぼうトナカイ君のミニライブ、ちょっと離れてご覧あれ!」
     白い大きな袋を抱えた朱那が客に向かって手を振ると、遠くから小さく拍手が聞こえてきた。
    「その通り、サンタ戦隊だ!」
     武器を構えてリュカがポーズを取ると、さらにぱちぱちとまばらな拍手が起こる。
     トナカイも現れ、サンタ姿の学生達が集まり、大規模では無いが本格的なイベントのように見えたことだろう。
    「おやおや、サンタをお探しカナ? クリスマスに夢を配るお伴の君が、そんなに慌てちゃってどうしたの?」
    「サンタ、イナイトコマルー」
     朱那の問いかけに、トナカイがツリーの周辺を走り回って答えた。
    「サンタさんはいるの」
     トナカイに向かい、小麦が落ち着かせるように話しかける。
    「エー? サンタドコー?」
     トナカイが飛び跳ね、きょろきょろ辺りを見回す。その目の前に、ひなこがポーズを決めて立ちふさがった。
    「私たちが、サンタだ!」
     ひなこのサンタ服がミニスカートになっている。他にも、ふりふりとしたフリルが惜しげもなく使用され、レースもふんだん盛り込まれて、豪華な衣装に変化していた。これこそ、アルティメットモードを使用し、いっそう磨きがかかったサンタ姿だ。
     他の仲間達も、トナカイを納得させるためにサンタやクリスマスをアピールする。
    「エー?」
     ようやくトナカイが走るのを止め、灼滅者達をじっと見つめた。

    ●聞いてトナカイさん
    「ンー。サンター?」
     突進を止めたトナカイが、どうなのかと言う風に首を傾げた。
    「私にはサンタである証拠があります」
     そこで炬燵が胸を張った。一人、半纏と言う和風衣装で挑んだ炬燵に、一体どんな証拠があると言うのか。注目が集まる。
    「それがこのコタ……ではなくて、このソリです」
     指差す先にあったのは、クリスマス仕様のコタツである。
    「……」
     トナカイが物言いたげな瞳を炬燵に向けた。
     これが、ソリ?
     心の声が聞こえる気がする。だが、もしコタツがソリだったなら、ぬくぬくと冬の寒空を走る事ができるだろう。たぶん、ではあるが。
     それはそれとして、炬燵は言葉を続けた。
    「あなたがどこかに行ってしまうから世界の子供たちにプレゼントを届けに行けないじゃないですか」
    「ソウダー。クリスマス、マニアワナイ。コマルコマルー。クリスマスオワル!!」
     トナカイが、焦りを見せる。
     もっとも、終わるどころか、クリスマスはまだ来ていないのだけれども。
    「クリスマスまでにはまだちょっと早いです」
    「落ち着いて下さい! どうか私達の話を聞いて下さい!」
     真琴はそんなトナカイを落ち着かせるように優しく声をかけた。ひなこも落ち着くよう促す。
    「エー。ナゼー。ワカラナイー」
     トナカイがその場を行ったり来たりしながら、きょろきょろと灼滅者達を見比べた。
    「いやいやいや。落ち着いてよーく思い出せ、そのしめ縄はクリスマスが終わってからだ!」
     ついに、リュカがトナカイの装飾について切り込んだ。
    「ハー?」
     トナカイは、ちょっと分からないという風に目を丸くする。けれど、その周りで灼滅者達がその通りだと、何度も頷いてやった。
    「自分をよく見てごらん。クリスマスを、何処かに置いてきちゃったんじゃナイ?」
     朱那も、なるべく分かりやすいように、しめ縄や屏風を指差して見せる。
    「……」
     トナカイはその言葉に従い、自分の背にある屏風を見ようとして首を後ろに回した。その勢いで、後ろ足が動き、トナカイの身体が回転する。背を見たい、首を後ろに向ける、くるりと回るように歩いてしまう。
     その場をゆっくりと回転するトナカイを、そっと止めたのは小麦だ。
     手を伸ばし、優しく撫でて落ち着かせる。
    「これがすずなのよ」
     言いながら、しめ縄を外そうと試みた。もしできるなら、間違った飾りを外し、首に鈴をつけてやりたかったのだ。だが、ちょっと力を込めてみても、しめ縄は外れない。飾りを含めて都市伝説というところだろうか。
     だが、優しく撫でているうちに、トナカイは落ち着いたようにその場に立ち止まった。
    「その格好では誰もお前を正しいトナカイだとは分かってくれないよ」
     頃合を見計らい、ニコがトナカイに優しく語りかける。普段の口調から少し変わり、子供を宥めるような口調で語った。
    「……トナカイ、ワカッテクレナイ、ノ?」
    「そうだね。だから一旦出直そう」
    「こんなところで暴れずに、サンタさんと一緒に子供たちに夢を届ける準備をしましょう?」
     ニコに続き、真琴もトナカイに語りかける。
    「ジュンビ……」
    「トナカイの役目はサンタと一緒に子どもたちに夢と希望を届けることだろ!」
     リュカも、呼びかけを続けた。
    「ソウダナー。デモデモ、モウ、マニアワナイー。タイヘンコマル」
    「まだ間に合うから大丈夫だ」
     またトナカイが慌てないように、ニコがゆっくりと頷いてみせる。
    「あわてんぼうトナカイさんカワイイ! おとなしいトナカイさんもカワイイです!!」
    「うん。落ち着いたようだ」
     仲間の説得を見ていたひなこが嬉しそうに手を叩くと、匠がこくりと頷いた。
    「その為には灼滅が必要なんだ。分かるかな?」
    「ヨクワカッタヨー! マダマニアウ! ダイジョウブ! クリスマスタノシイ!」
     ニコが語りかけると、トナカイが納得したと飛び跳ねる。
     そのまま、灼滅者達に向かい突撃してきた。
    「ろくた、いくよ」
     匠が六太を呼んだ。
     それならば、後は灼滅するだけされるだけ。
     灼滅者達は、向かってくるトナカイに向かい走り出した。

    ●慌てすぎのトナカイ
    「私達ももちろんですし、ニコさんがきっと一緒に居てくれます。だから、大丈夫。どうかニコさんの力になって下さい!」
     ひなこはそう言い、突撃してくるトナカイの身体を殴りつけた。流し込んだ魔力が内側から爆発し、トナカイの身体が吹き飛ぶ。
     トナカイは、地面に転がりながらニコを見た。
     ニコは広がった袖を翻しながら七不思議奇譚を語る。
     言う事を聞かない悪い子は、黒い洋服のサンタさんに、靴下に詰め込まれて悪魔のプレゼントにされてしまうという奇譚だ。
     朱那にひなこと、次々に攻撃を繰り出した。
     トナカイは特に反撃する事無く、それを受け入れる。
     狙いを外さないようにと真琴が癒しの矢を仲間に向け撃った。
     炬燵は影でトナカイを縛り、捕まえる。
    「これなら、すぐに、おわりそうなの」
     激しい蹴りでトナカイを蹴り上げながら小麦はほっと胸を撫で下ろした。みんなを困らせるなら、それは駄目だと教えなければならないとは思っていた。けれど、あまり痛いことをしたら可哀想だとも思ったのだ。だから、素直に説得を聞いてくれてよかったと、感じた。
    「あと少しだ。いくぞ!」
     リュカが叫び、クロスグレイブ『pluvia』を手に軽やかに跳ぶ。
     殴り、突き、叩き潰す。その度に、ヒールが鳴った。
     トナカイ灼滅のため、攻撃をつ透けていた仲間達がいっそう力を込める。
     サーヴァント達も、仲間を守りながら攻撃を繰り返した。
    「ろくた、攻撃を」
     匠が六太に攻撃の指示をする。どうやら、回復の必要は無いようだ。
     そう言う匠は、いつの間にか利き腕を巨大な砲台に変化させている。
     あと1つ。
     皆がそう感じていた。
    「これで、おしまい、だね」
     匠の撃ち出した死の光線をまともに受けて、トナカイは動かなくなった。
    「サンタ、クリ……ス、マス、タ、ノ、シ……ィ」
     小さく鳴き、消えていく。
    「おいで。共に行こう」
     それを見て、ニコが手を伸ばした。
     これは慌てすぎのトナカイ。首には鈴の代わりにしめ縄が付いていて、背中には鞍じゃなくて屏風を背負っていて、クリスマスツリーに突撃してくると言う都市伝説。
    「ウン。ワカッター」
     消えてしまうその瞬間、『慌てすぎのトナカイ』はニコに吸収された。
    「こうして無事、クリスマスのトナカイに戻りましたとさ」
     朱那が再び客に向けて声を張り上げた。
     だからきっと、これはハッピーエンドの物語。
    「ニコおにいちゃんといっしょなら、トナカイさんもきっとさびしくないのね」
     小麦は嬉しそうに笑った。
     礼を言い、場を締め、まばらな客の拍手を聞きながら、灼滅者達は撤収作業に入る。
     クリスマスツリーは変わらずきらきらと輝いていた。
    「本当のサンタさんとトナカイさんも、皆に夢を届けてくれますように」
     そんなツリーを眺め、真琴が祈りを込める。
    「皆さん無事で、よかったですねえ」
     サンタカラーの半纏の袖に手を隠し、炬燵もツリーを見上げた。
     さあ、もうすぐクリスマスだ。
     ショッピングセンターの賑わいを感じながら、灼滅者達は学園に帰還した。

    作者:陵かなめ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年12月12日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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