寒さも本格的なものになってきた12月。
すでにお正月気分になっている人たちも多く、この飲み屋街は賑やかな声に包まれていた。
「かんぱーい! いやー、ここの料理はいつ来ても絶品だねえ」
「ははは、ありがとう。実は今日は特別メニューがあるんだ」
顔を赤くした年配の人びとが集まっている店の主人が取り出したのは、特製の茶碗蒸しだ。
「おおー、こいつはおいしそうだ! 俺、この茶碗蒸しの銀杏が好きなんだよ……ん?」
今まで喧騒に包まれていた店内が、だんだん静かになっていっている。
あたりを見回せば、店内の客はひとり、またひとりとテーブルに突っ伏していく。
「おいおい、みんなもう酔い潰れちまったの……か……」
最後のひとりも、ぱたりと倒れてしまった。
静寂に満ちた店内には、甘い香りが漂っている。
その店内に、ぬうっと入ってきた影があった。
「ふふふ……全員、この甘露煮の甘い香りで眠ってしまったようだな。こいつらをさらい、甘露煮のとりこにしてやる……!」
静まり返った店内に、不気味な忍び笑いが響き渡る――。
「いやあ、試してみると意外に美味しいですね。栗の甘露煮入りの茶碗蒸し。なんでも北海道ではこうするのが普通だとか……」
教室に集まった一行も、エクスブレイン西園寺・アベル(さいおんじ・――)が用意してきた茶碗蒸しを美味しそうに食べている。
「……っと、お食事会してる場合じゃありませんでしたね。今回の事件は、システィナ・バーンシュタイン(罪深き追風・d19975)さんから報告で明らかになったものです。街中の飲み屋街に、北海道茶碗蒸しのご当地怪人、ドリーミングマロンが出現することがわかりました」
ドリーミングマロンは、催眠効果のある甘い香りを撒き散らして一般人を眠らせてさらっていくことを目的としている。
この香りは抵抗力のない一般人には即座に効果を発揮するので、怪人の出現と同時に周囲の一般人は一斉に昏倒すると見ていいだろう。
「怪人は戦闘しながらも一般人をさらおうとするので、いかに隙を見せないように戦うか、そしていかに早く一般人を怪人の手から守るかというのが重要なポイントになりそうですね」
「北海道茶碗蒸しのご当地怪人・ドリーミングマロンは、茶碗蒸しの茶碗から手足が生えた姿をした怪人です。主な攻撃は殴る蹴るの肉弾攻撃のほか、その茶碗の中に入った栗の甘露煮から漂う甘い香りによる催眠攻撃です」
この甘い香りを受けると、【催眠】のバッドステータスを受けてしまう。
またドリーミングマロンは巨大な匙を武器として持っており、これは灼滅者の妖の槍と同等の能力を持っているほか、茶碗蒸しを掬って投げつける遠距離攻撃も可能としている。
「ドリーミングマロンは奥の手を持っていますから最後まで気を抜かないで下さい。瀕死状態になると甘露煮の香りを一気に放射して、強力な催眠効果を広範囲に与えてきます。この状態で長時間戦闘を続けるのは危険です、一気に畳み掛けて下さい!」
「地方によって食文化というものは違いますが、それを他人に押し付けるのはいけませんよね。各地の食文化を守るためにも、しっかり敵を灼滅してきて下さい!」
参加者 | |
---|---|
東雲・由宇(終油の秘蹟・d01218) |
システィナ・バーンシュタイン(罪深き追風・d19975) |
天目・宗国(生太刀の刀匠・d24544) |
八千草・保(石蕗ノ滴及びゆーの旦那・d26173) |
月夜野・噤(夜空暗唱数え歌・d27644) |
大神・狼煙(リグレッタブルイミテーション・d30469) |
四方祇・暁(天狼・d31739) |
楪・焔(闇歩く冥王の冠・d34317) |
クリスマス、そして年末に向けて賑やかさが加速していく12月。
その中でも、この飲み屋街はひときわ大きな喧騒に包まれていた。
乾杯の音頭、注文の声の響く通りは、まさに年末といった雰囲気だ。
「茶碗蒸しに甘露煮ね……甘いから茶碗蒸しに合うのかなって思ったけど、西園寺さんが美味しいっていうなら疑いようがないわね。むっちゃんはどう?」
「んー……食べたことないからよくわかんないけど、こんな怪人が出てくるくらいだから、おいしいのかもね」
金髪ロングヘアの東雲・由宇(終油の秘蹟・d01218)と、黒髪ショートカットの天目・宗国(生太刀の刀匠・d24544)が、呑気な口調でそんなことを話している。
「栗の甘露煮入りの茶碗蒸し美味しいんだよねぇ……そうなんだよ、美味しいんだよ……凄く気持ちはわかるけど人攫いはしちゃダメだよ」
「怪人さん、なんだかおいしそう、です……けど! 一般の人をさらうのはだめ……です!」
銀髪の少年、システィナ・バーンシュタイン(罪深き追風・d19975)と、おとなしい雰囲気の少女、月夜野・噤(夜空暗唱数え歌・d27644)はそう言って、決意を新たにする。
周囲にはまだ平和そのものといった感じだが、いつ異変が起こるかわからない。
しかも今回の敵は、匂いで一般人を眠らせてさらおうとすると聞いている。
「ほんま、夜はよう冷えますさかい。あったかい茶碗蒸しは美味しいですえ……。こんな寒い夜に寝てしもうたら、風引いてしまいますからな。一般の方、ちゃんと避難させんと……」
柔和な口調でそう言う八千草・保(石蕗ノ滴及びゆーの旦那・d26173)に、派手な赤いサングラスをつけた大神・狼煙(リグレッタブルイミテーション・d30469)が応じる。
「残念だなぁ……実に残念だよ。本当に残念だね! 素直に甘露煮入り茶碗蒸しを出してくれてれば、こっちもおいしく頂けたっていうのに」
「はっは、そんなに残念なら、いっそのこと怪人を食べてしまってはいかがでござるか?」
忍者装束に身を包んだ四方祇・暁(天狼・d31739)が笑いながらそう言うと、狼煙は真面目な顔で考え込み始めた。
「うーむ……都市伝説なら吸収できるんだが……この場合は直接食べてしまってもいいのか……?」
「いやいや冗談でござるからな!?」
「ところでさ、システィナ」
「ん? なんだよ焔」
システィナに声をかけた楪・焔(闇歩く冥王の冠・d34317)は、疑惑の眼差しで彼を見つめている。
「お前さあ、仲間内じゃ甘味王の名を欲しいがままにしてっし、誘惑とかされねぇか? 大丈夫?」
「なんだとー!?」
にやにやしながらそう言う焔に、システィナは憤然と返す、が……。
「君なあ、ボクを食欲魔人か何かと勘違いしてるだろ!?」
「はっはっは、まあそう怒るなって」
言いつつ焔は百物語を使い、周囲の一般人をその場から遠ざける。
「まったく……。焔はいつもいつも……う、う……?」
と、ぷんぷん怒っていたシスティナの足元がふらふらとふらつき、そのまま壁に寄りかかってしまう。
気付いた時には周囲は、甘い香りに満たされていた。
見れば周囲の店で料理を楽しんでいた一般人も、ひとり、またひとりとテーブルに突っ伏していく。
「皆の衆、あそこでござる!」
暁が指差す先、ビルの看板の上に、異様なシルエットが立っている。
「ふはははは! 私の名はドリーミングマロン! 甘露煮の魅惑の香りで、お前たち全員夢心地にしてやるぞ!」
「どりーみ……まろ……さん? あー、まろさん? そんな高いとこおったらあぶないですえ」
「なんだそのカワイイ系のニックネームは! ええいまあいい。一般人は頂いていくぞ!」
保に突っ込みつつ看板から飛び降りたドリーミングマロンは、中の一般人が全員眠ってしまった店内へと飛び込もうとする。
その前に立ちはだかったのは由宇だ。
「栗の甘露煮入りの茶碗蒸しって食べた事ないからよくわかんないけど、貴方のその恰好は半端なくダサいってのはわかるわ。何それ、ゆるキャラ? そんなアレな姿だと、誰も甘露煮の虜になんかならないと思うんだけど?」
「ふん、ならば試してみるか!」
巨大な匙を取り出したドリーミングマロンは、横薙ぎの一撃を放ってきた。
その一撃をダイダロスベルトで弾きつつ、由宇は慎重に間合いを保ちながら店からドリーミングマロンを引き離そうとする。
しかしドリーミングマロンから放たれる甘い香りは、徐々に強くなってきているらしく、視界が不安定になってきた。
「う……っ! こ、この甘い香り、予想以上に強敵だわ! あーなんかケーキ食べたくなってきた」
「お前そこは栗の甘露煮だろう!!」
「由宇、あんまり甘いモノばっか食べてるとまたウエストがプヨるですよ?」
「うっさいわねむっちゃんは! あと『また』って何よ『また』って!」
「えーいお前ら、マジメに戦わんかーっ!」
ドリーミングマロンは匙で茶碗蒸しを掬って放り投げてきた。
漫才を中断して素早くステップで攻撃を躱し反撃しようとするふたりだが、もうそこに敵の姿はない。
慌てて視線を巡らせると、ドリーミングマロンは看板の影に隠れながら倒れている一般人へと近づこうとしている。
事前の百物語で数は減っているとはいえ、まだ周囲には相当数の一般人が残っている。
「焔!」
「ああ!」
短く言葉を交わし、システィナと焔はドリーミングマロンを挟みこむように前後から仕掛ける!
「でやああっ!」
「なんのっ!」
大上段から振り下ろされクルセイドソードの一撃を、横に構えた匙が受け止める。
しかし拮抗は一瞬で破られた。
「ここからは逃がさないぜ?」
タイミングを合わせた焔が、無防備な背中にクルセイドソードを振り下ろす!
「ふん、甘いわ!」
匙を回転させクルセイドソードを弾き飛ばしたドリーミングマロンを、二人は必死にその場に止めようとする。
激しく打ち合いながら肩越しに後ろを見れば、倒れた一般人を保が介抱している。
とはいえ、倒れた一般人はまだたくさん残っている。なんとしてでもこの場に敵をとどめておかなくてはならない!
「はいはい、ちょっと失礼しますえ。よいしょっと」
怪力無双で一般人を抱えた保が物陰へと移動するのを、噤が背中合わせになって護衛に回る。
と、システィナと焔の包囲を振り払ったドリーミングマロンが、後ろから茶碗蒸しを投げつけてきた。
「わわっ、来た、です!」
一瞬びくっと身をすくませる噤だが、すぐにぎゅっと表情を引き締めて妖の槍を構えた。
飛んできた茶碗蒸しを穂先で払いのけつつ、後ろの保に声をかける。
「こっちは任せて下さい! 保さんは、一般の方をお願いします、です!」
「頼みましたえ、噤さん」
「こらそこ、逃がさんぞ!」
一般人を抱えて駆け出す保を追って、ドリーミングマロンがダッシュしてきた。
「ここは通しません、です!」
鋭い踏み込みから繰り出された突きに、ドリーミングマロンの動きが一瞬鈍る。
噤はさらに踏み込み、追撃を加える。
「ぐぬぬぅーっ小癪な!」
ドリーミングマロンはバックステップで間合いを離すと、目眩ましとばかりに茶碗蒸しを投げつけてきた。
「あっ!? うわわっ!」
連続して着弾する茶碗蒸しを払いのけている隙に、ドリーミングマロンは壁を蹴って噤の頭上を飛び越え、他の一般人をさらおうと走っていく。
「そこまででござる!」
赤いマフラーをなびかせて、暁がそれに追いすがる。
「ふん、お前の相手などしていられるか!」
なんとか振り払おうとダッシュするドリーミングマロンだが、暁は壁を蹴って三角飛びで一気に間合いを詰め、頭上をとった!
「貴様の目論見もこれまででござるよ!」
上から制約の弾丸を振りまいてドリーミングマロンの足を止めた暁は、空中で身を捻ってクルセイドソードで斬りかかる。
対するドリーミングマロンはその一撃を鳥居に構えた匙で受け、弾き返す。
反撃する間も惜しんで、ドリーミングマロンは再び倒れた一般人の方に手を伸ばす。
「ははは、捕まえたぞ!」
壁にもたれかかっていたサラリーマン二人を肩に担いだドリーミングマロンは、そのまま逃走を図る。
「ふふふ、まずは二人確保だ! ……む?」
逃げていく先に、ふらりと黒い影が現れた。
「……」
派手なサングラスのその影は、何やら小声でつぶやいている。
「な……なんだ……?」
警戒しつつ、じりじりと移動するドリーミングマロン。
と、サングラスの影が突然行動に出た。
「くわーーーーッ! プリンの出来損ないめ! だからお前は甘くないんだ!」
謎の言いがかり+奇声とともに、凄まじい勢いで狼煙が隠し持っていたプリンを投げつけ始めた。
「おっ、おま……言ってはならんことを……!!」
その挑発になぜか怒り心頭となったらしいドリーミングマロンは、担いでいたサラリーマンを放り出して狼煙を追いかけ始めた。
「うふふふ、つかまえてごらんなさー……ってあっぶねえええ!」
スキップしつつ逃げ出す狼煙の頭上を、とんでもないスピードで飛んできた茶碗蒸しがかすめる。
「おおー、自らを囮として敵を引き付けるとは……勇敢な方ですえ。っと、感心してる場合やないね。はいちょっと失礼しますえ、よいしょっと」
ドリーミングマロンが走っていった隙に、保がマイペースに置き去りにされたサラリーマンを運んでいく。
「待てーい! お前にはプリンと茶碗蒸しの決定的違いをだな……」
「茶碗の中身をブチ撒けろーーなのよ」
「うおおっ!?」
狼煙を追いかけるドリーミングマロンの眼前に、路地裏に身を隠していた宗国の振るった交通標識が迫る!
避ける間もなく交通標識はその顔面に直撃!
ドリーミングマロンは後方にふっとばされる。
「逃がさないですよ、もう一撃!」
「うぐぁっ!」
宗国の追撃を受け止めきれず、よろめくドリーミングマロン。
「悪いけど、焼き栗の方が好きなのよねー私!」
慌てて起き上がろうとしたところに、由宇がグラインドファイアで飛び込んできた。
バランスを崩していたドリーミングマロンはこの奇襲攻撃を受け止めきれず転倒!
さらに追い打ちをかけようと、宗国が交通標識を振りかぶる。
しかし、その視界が急激に歪む。
「うう……っ!?」
ガキン、と鋭い激突音!
打ち込まれた交通標識を受け止めているのは……由宇だ!
「うううっ、由宇……!?」
「ちょっとちょっとむーちゃん!? どうしたの!? 裏切ったの!? 私との愛の日々は偽りだったの!?」
「どさくさに紛れてなに言ってるですか……催眠ですよ催眠!」
気付けば周囲は、濃密な甘い香りに満たされている。
にやりと笑いながら、ドリーミングマロンがむくりと身を起こした。
その体からは、先程までとは比べ物にならないくらいの甘い香りが立ち上っている。
「ふふふ……効いてきたようだな。さあ、形勢逆転といくぞ!」
「おのれ……! さっき怒り狂っていたのは香りを撒き散らすための演技だったのか!?」
「あれは普通にマジギレしてたんだっつーの!! さっきはよくもプリンまみれにしてくれたな! まずはお前から茶碗蒸しまみれにしてやる!!」
狼煙に狙いを定めたドリーミングマロンは、ものすごい勢いで茶碗蒸しを投げつけ始めた。
「うおおおっ!?」
単騎軍『エインヘルヤル』でガードする狼煙だが、催眠効果で視界がぐらつく状態では、迂闊に仕掛けることもできない。
「このまま持久戦になっては、不利でござる……喝ッ!」
足元をふらつかせながらもシャウトで催眠を打ち破った暁が、飛んでくる茶碗蒸しを姿勢を低くしてかわしつつ間合いを詰める。
クルセイドソードでドリーミングマロンを押さえつけている間に、一般人の避難を終えた保が、後ろから声をかけた。
「いくらまろんが甘うても、旨味や苦味も思い出してな?」
保の清めの風で催眠状態はなんとか回復したものの、雨あられと降ってくる茶碗蒸しのせいでなかなか近づけない。
しかし、このまま防戦一方では再び香りの催眠効果にやられてしまう。
「くそ、このままじゃ持久戦だ……!」
口元を覆いつつも攻めるタイミングを見計らっていた狼煙の横から、尻尾をなびかせて小柄な影が飛び出した。噤だ!
「この攻撃、どうでしょうか……です!!」
ふらつく足を懸命に踏みしめて、マテリアルロッドで打ち掛かる。
匙で応戦するドリーミングマロンが踏み込み、反撃に転じようとしたその瞬間、カウンターを合わせるように噤の頭上から風の刃が飛来する。
「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!」
「うおおおっ!?」
完全に噤に気を取られていたドリーミングマロンは、狼煙の放った神薙刃に対応できない。
手にしていた匙が風の刃を受けてバラバラに切り裂かれる。
「今だ、行け!」
狼煙の声に、システィナと焔が左右からダッシュ!
「おい焔、息止めろ!」
二人は同時に息を止め、甘い香りを吸い込まないようにする。
そのまま掛け声を上げたいのを我慢しつつ、武器を失ったドリーミングマロンの両側から仕掛ける!
クルセイドソードと交通標識がX字の軌跡を描き、ドリーミングマロンの全身にヒビが入った!
「ぐぐぐ……ぐわああああっ!!」
長く尾を引く断末魔を残して、ドリーミングマロンは砕け散った。
同時に周囲に充満していた甘い香りも、徐々に薄れていく。
「ぷはあっ! も、もう息しても大丈夫だよな?」
「はぁーっ、空気がうまいぜ……」
システィナと炎は、大きく口を開けて新鮮な空気を堪能している。
「んー、ちょっと残念かもね。栗の甘露煮、美味しそうだったし」
「だーから、あんまり甘いものばっかり食べてるとプヨるですよ、こことか。ほれほれ」
「あっはっは! ちょ、ちょっとむっちゃん、どこ触って、ああっ、やだっ、らめぇぇっ……」
「うふふ、ふたりとも仲良しさんやねえ。それにしても、ボクもちょっと残念やわあ。甘露煮の作り方教えてもらいたかったんやけど」
そんな二人を眺めつつ、保は柔和な笑みを浮かべている。
「栗金団、栗羊羹、栗ご飯……ああ、どうにも腹が減るでござるなあ」
「うー、私も茶碗蒸しが食べたくなりました……です」
まだかすかに残る甘い香りに食欲を刺激されたのか、暁と噤が揃ってお腹を押さえている。
「僕も残念だよ、都市伝説だったら吸収できたのに……」
狼煙も同じように残念そうな顔をしていたが、ぱっと顔を上げて仲間たちに言う。
「もうこうなったら帰りにどこかで茶碗蒸しを食べていこう! というか僕はもうお腹が限界だよ早く行こうさあ行こう今すぐ行こう!」
真っ先に駆け出していく狼煙の後を、仲間たちは笑いながら追うのだった。
作者:神室樹麟太郎 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年12月17日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 2
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