ソロモンの大悪魔達~海将フォルネウス、浮上

    作者:若葉椰子

    ●海の大悪魔、覚醒せり
     海食洞、という地形を知っているだろうか。
     その名の通り海水の浸食作用によって形成された洞窟であり、日本にもいくつか存在している。
     ここは、そのうちの一つ。奥行きも浅く、満潮時には海水が容赦なく流入する洞窟の中で、『それ』は永き封印からの目覚めを迎えていた。
    「……感じる。感じるぞ。潮の香り、吹き付ける海風、そして荒ぶる波の音……」
     彼こそは、大海の中にあってなお強者として君臨せし者。
     その腰からは一対の脚と共にクラーケンめいた触手が幾本も伸び、彼が水中行動に最適化された存在である事を如実に物語っている。
    「やはり、この海は我輩にこそ相応しい」
     故に、彼は歓喜に打ち震えていた。自らがこの海に現れる事の、なんと喜ばしき事か。
     見よ。彼が持っていた槍を一振りすれば、洞窟の内外にあった海水が付き従うようにうねっているではないか。
     しかし、まだ足りない。彼の本来あるべき力に比べれば、この程度は児戯に等しい筈なのだ。
    「……まあ良い。我輩が現出を果たしたならば、これしきは些細な問題よ」
     彼……海将フォルネウスの戒めは解かれている。しばしの休息を許せば、海の覇者となる事は想像に難くない。
     
    ●新しい年は激動と共に
    「みんな、新年から集めちゃってごめんね! でもそれどころじゃないくらい、たいへんな事がおこっちゃったんだ!」
     年が明けて2016年。世間は元旦の空気に包まれているが、ここ武蔵坂学園だけは別種の緊張感に包まれていた。
     いつになく焦った表情の名木沢・観夜(小学生エクスブレイン・dn0143)に、灼滅者達の顔も引き締まる。
     観夜の話によれば、第2次新宿防衛戦の折に灼滅されたソロモンの悪魔、ブエルの後ろについていた者達が一斉に動き出したという。
    「ブエルはね、じょーほーしゅーしゅーのために様子見で出されてただけなんだって。
     そのブエルは灼滅されちゃったけど、じゅーぶんじょーほーが集まったからってみんな活動を始めちゃったんだ!」
     その数、総勢18体。いずれもブエルと同等……あるいはそれ以上の強さを持つ公算が高い、ソロモンの悪魔だ。
     彼らは実力もさる事ながら当然高い知性を持ち、更には今までブエルの集めた情報も手にしている。
     現状のダークネスによるパワーバランスを揺るがしかねない、むしろトップに躍り出る事すら有り得る集団なのだ。
    「本当にたいへんなことになっちゃったけど、今ならぎゃくにチャンスかもしれないよ!」
     今回、封印が解けた事を早く察知出来たのは不幸中の幸いである。
     今ならまだ、本調子でない大幅に弱体化している状態の悪魔に殴りこみをかける事が出来るのだ。
     配下を呼び出す準備も出来ず、また他のダークネス組織に気取られる事を恐れ、一人ひとり別の場所で出現する事を強いられているらしく、叩くのならば今を置いて他にないほどの大きな好機となっている。
    「……それでも、あいてはじゅーぶんすぎるくらいに強いから、ぜんぜんゆだん出来ないんだけど」
     相手も無論、このリスクは知っている。今回出現する悪魔一人あたりに送り込める人員は8名まで。ここに集まっている人員のみで灼滅しなければならないのだ。
    「ここのみんながたたかうあいて……海将フォルネウスは、聞いて分かるように海とふかいつながりがある悪魔なんだ。
     たたかう場所は地上だけど、海がすぐ近くにあるから気をつけて!」
     移動にも使える触手や水を纏う槍による苛烈な攻撃は、当然警戒が必要だろう。
     だが、それにも増して脅威となるのは周囲の海水を操り、冷気と共に押し流す、メイルストロウムと名付けられた技だ。
     対策なしに真正面から受けた場合、その被害は計り知れない。
    「正直、よわくなってても、みんなでかてる見込みはあんまりないと思う。……ぜったい、生きて帰ってきてね。やくそく、だよ」
     指切りをねだって小指を伸ばす観夜の手は、ちいさく震えていた。


    参加者
    ギィ・ラフィット(カラブラン・d01039)
    ミルフィ・ラヴィット(ナイトオブホワイトラビット・d03802)
    ディートリヒ・エッカルト(水碧のレグルス・d07559)
    本田・優太朗(歩む者・d11395)
    嶋田・絹代(どうでもいい謎・d14475)
    牧瀬・麻耶(月下無為・d21627)
    ルナ・リード(夜に咲く花・d30075)
    ヘイズ・フォルク(青空のツバメ・d31821)

    ■リプレイ

    ●海将、相対す
     決戦の朝。低い位置にある太陽が、大きな口を開けた海食洞を奥まで照らす。
     荒々しい波音が常に響くこの場所へ集まった灼滅者達は、一様に厳しい表情を浮かべていた。
    「潮見表は持ってきたっすけど……マズいっすね、これは」
     ギィ・ラフィット(カラブラン・d01039)が取り出した潮見表によれば、この時間は間違いなく潮が満ちている。押し寄せる波は高く、情報の通り洞窟にも海水が侵入している。
    「アラームをセットする必要は無くなりましたけれど、苦戦は免れませんわね」
     苦々しく呟いたミルフィ・ラヴィット(ナイトオブホワイトラビット・d03802)の言葉に、灼滅者達は重く頷く。
     相手は戦術的、戦略的思考の可能なソロモンの悪魔だ。襲われる可能性がある場所に弱体化した状態で現れる以上、自分にとって不利なタイミングで出てくる事はない。
     また出現と同時に攻撃を仕掛けるという作戦の都合上、潮が引くまで待つ選択は出来なかった。
    「準備段階で目論見が外れるとは……嫌な予感がします。いざという時の覚悟も、必要ですね」
     本田・優太朗(歩む者・d11395)の危惧する通り、あまり幸先の良いスタートではない。
     しかし逆に言えば、この事を察知出来ただけでも収穫と言えるだろう。
     改めて警戒を強め、彼らは洞窟へと歩みを進めた。
    「ここから見た感じ、他に自分らが入れそうな入り口は無さそうッスね。予定通り、奥から出さない方針で行くッスよ」
     きょろきょろと周囲を、そして洞窟の中を見た牧瀬・麻耶(月下無為・d21627)がそう結論付ける。少なくとも、回り込めそうな横穴は無さそうだ。
     それ故に、一面海水に浸った中で戦い続ける事が確定したわけだが、既に皆はその状況を覚悟している、問題はない。

     幸いにも、入口付近の水深は浅い。
     ぴちゃぴちゃという足音を響かせながら慎重に侵入を果たすと、即座に強い気配が出現した事に気付く。
    「初めまして、海産物! そして死ね!」
     先陣を切り、その変化にいち早く気付いたヘイズ・フォルク(青空のツバメ・d31821)が、先手必勝とばかりに得物を走らせて斬撃を放つ。
     こんな場所に朝から人がいるはずもなく、只人であればこんな気配が出せるわけもない。ならば導き出される答えは一つだ。
    「やはりここを掴んでいたか、灼滅者共よ! 警戒を重ねたのは正解であったな!」
     海将フォルネウス、現る。
     彼の者は不意の一撃にも関わらず初撃を難なくかわし、余裕の風格をもって灼滅者達と相対を果たした。

    ●海将、激闘す
    「コイツが本格的に暴れない内に、さっさと押し込んでいくっすよ!」
     次々と繰り出される触手を逐一注視し、仲間へ直撃する軌道を強引に変えつつ押し返す嶋田・絹代(どうでもいい謎・d14475)。
     盾としての職分を全うするその姿は鬼気迫るものがあり、命を投げ打ってでもこの怪物を逃すまいとする気迫に溢れていた。
    「今の僕には足元にも及ばない敵ですが、それでも戦いようはあります。回復いきますよ!」
     ディートリヒ・エッカルト(水碧のレグルス・d07559)から一本一本魂を込めて放たれる矢が、仲間に眠っていた超感覚を引き出していく。
     普通に戦えば大半の攻撃を回避してしまう相手に、少しでも有効打を与えられるように。そして相手の猛攻で傷ついた身体を、少しでも癒せるように。
     彼の戦場は、まさにこの治癒合戦なのだ。
    「なるほど、流石に守りの事はよく練られておる。だが保身に走っておれば、我輩から一本取る事など出来んぞ」
    「大悪魔の猛攻を凌ぐには、この布陣が一番と判断致しましたから。迂闊に動いて隙を見せる訳にはいきません」
     ルナ・リード(夜に咲く花・d30075)もまた戦線を維持する守りの要だ。
     フォルネウスが余裕混じりに飛ばす挑発に乗っている暇などない。自らを弱い存在だと自覚しているからこそ、与えられた機会を最大限に駆使して結果を掴み取らなければならないのだ。
     何が来ても対処できるよう、ベルトの加護で防備を固める。それが今の自分に出来る仕事なのだから。
    「貴方が水を得た今、比類無く厄介な相手になっているのは承知の上ですもの。ですが、手をこまねいて破滅を待つだけではありませんわ!」
     足元で絶えず波打つ水面を忌々しく思いつつ、ミルフィは不気味にうねる触手をかいくぐって純白のベルトを伸ばす。
     容易くいなされ、かわされるのも承知の上だ。光の帯が伸びるたび、その軌道は鋭くフォルネウスの懐へと入り込んでいくようになる。
     深く、深く放たれる光が、ついに触手を越え本体へと届く。惜しくも槍で弾かれはしたが、ミルフィはそこに確かな手応えを感じていた。
    「フォルネウスさん……でしたっけ? 嫌な予感は拭えませんが……通しませんよ、ここは」
     続けざまに、巨大な得物を構えた優太朗が勢いをつけて押し込みにかかる。
     同時攻撃に対応が遅れたフォルネウスはとっさに半身をずらして回避を試みるが、狙いすました一撃はその行動にも追従し肩口へとバベルブレイカーの質量を叩き込む。
    「ほう、本調子が出ないとは言え予想以上に早く傷つけられたものよ。我輩を倒そうというのもあながち戯れ言ではなさそうであるな!」
     僅かなりともダメージを受けたにも関わらず、その声からは喜びの響きすら滲んでいる。
     果たしてそれは久方ぶりに味わう生の痛みと戦の空気によるものか、それとも久方ぶりに現れた好敵手への歓喜か。
     いずれにせよ、反撃とばかりに改めて槍を振るい始めたフォルネウスは、今まで以上のプレッシャーを放っていた。
    「つうっ……流石に一撃が重いッスね。遊んでる余裕はなさそうッスよ」
     鋭いなぎ払いを何とか腕で受け止める麻耶だが、縛霊手越しに伝わる衝撃はかなり大きい。
     慌てて回復に入る仲間達を「自力で済ますから良いッスよ」と制し、指先から灯る光で自らを癒やす麻耶の瞳には、普段浮かべている無気力さの代わりに闘志と覚悟が宿っていた。
    「鮫はわりと好きな生き物なんだがな、ロボっぽいし触手生えてる人型のお前はないわ」
     攻勢に転じたところを抑えこむように、ヘイズの得物が光る。
     軽口には嫌悪の色が濃く出ており、空を見る者と深き海に住まう者は相容れないのだと言外に語っている、のかも知れない。
     大型ナイフと妖刀というややアンバランスな二刀流を巧みに繰り、フォルネウスの持つ槍の柄と打ち合いながら獰猛に有効打を狙っていく。
    「ふむ、残念であるな。我輩としては楽しませてくれる人間に対し悪感情をあまり抱いておらんのだが」
     攻防の末触手の一部が切れたものの、それを気にする大悪魔ではない。少しずつ奥へと追いやられているが、それすらも楽しんでいるような気配を漂わせている。
    「攻撃が激しくなってきましたね。テオ、くれぐれも回復を切らさないよう注意しましょう」
     敵が攻勢へ移った事で、いよいよ忙しさを増すディートリヒとテオドールの治療班。
     戦線を維持するため、少しでも負傷の残っている者がいれば声をかけながら治癒の祈りを込めて矢を放ち、すぐさま攻撃へ移れるよう全力でフォローしている。
     サーヴァントのテオドールも例外ではなく、お互いオーバーヒールとならないよう主人とコンタクトを取りながら全力で援護している様は影の功労者と言えるだろう。
    「ここに来る前にね、指切りしちゃったんだよ」
     サイキックエナジーを織り込んだ声を響かせながら、絹代は幼い少女とした約束に思いを馳せる。
     必ず、全員で生きて帰るように。その約束を果たすため、何としても死ぬわけにはいかない。
     歌いながら、当てる場所を探るように触手を凝視する。
     そこにはヘイズの与えた傷があり、多少なりとも有効打を与えている事が伺える。大丈夫、まるきり歯が立たない訳じゃない。
     集中して凝視している自分に向かい、その触手で強かに打ち付けられる。
     大丈夫、まだ耐えられない傷じゃない。痛みなど、狂えばいくらでも誤魔化せる。
    「負ける訳には……倒れる訳には、いきませんものね」
     その言葉に反応したのか、ルナもまた決意を深めた顔で頷く。
     宣言の上でダイダロスベルトを繰り、絹代が攻撃を受けた部分に巻きつける事によって回復、より防備を盤石なものにしていく。
     仲間達がこれだけ必死に支えているのだ、誰一人として欠けさせる事は許されない。自らも含めて。
     戦えば戦うほどに大悪魔の強さを実感し、心が悲鳴を上げそうになるけれど。
     今は、そこで折れる訳にはいかないのだ。
     気付けば、灼滅者達とフォルネウスは奥行きの浅い洞窟の突き当りへ到達している。
     奥へ向かって下向きの傾斜がついており、最奥部のここでは全員が膝の辺りまで海水に浸かっているが、出入り口までの距離は稼げているはずだ。
    「さて、場も温まってきた。そろそろ我輩も大技を披露しようではないか」
     宣言と共に、槍を掲げる。
     周囲の水が、動き出す。
     小波が合わさり、うねりとなる。
    「これはまさか……メイルストロウムが来ますわ! 皆様、気をつけて下さいまし!」
    「流れに逆らったら駄目っすよ! 丸まって、少しでも衝撃を逃がすようにするべきっす!」
     うねりは容易く渦となり、冷気を乗せた膨大な海水の奔流が前衛へと押し寄せて行く。
     嗚呼、見よ。召喚酔いの最中にあってすら、そして五人に分散していてなお、それは容赦なく灼滅者達の生命力を削っていくではないか。
    「ちょっと、シャレになんないッスよ、これは……っ!」
     流れに身を委ね、必死に頭部を守っていたギィ、そして攻撃の全てに備えているディフェンダー達にも決して無視出来ない打撃を受けている。
     攻撃一辺倒だったヘイズは、咄嗟にカバーリングした麻耶がいなければ危ないところだっただろう。
    「一瞬でも早く立て直します! テオ、腕の見せ所ですよ!」
     目前で大技を使われ、危機的状況にあると即座に判断したディートリヒが、最もダメージの大きい麻耶へとすぐさま癒しの力を込めて矢を放つ。
     テオドールも必死に尻尾のリングを振るっている事から、一層緊迫した状況である事が分かるだろう。
    「アレを何度も喰らうのは、流石にヤバいッスね」
     そう言いながら、いち早く立ち直った麻耶も自前の剣に秘めた祝福の言葉で回復を図る。
     準備が出来次第、また攻勢をかけなければならない。その前に倒れてしまっては元も子もないのだ。
    「大技と言っていましたもの、そう何度も使うのはきっと、負担になるはずですわ」
     そう分析し、ルナも努めて気丈に振る舞う。
     敢えて奥の手を見せ、こちらの心を折るのはよくある手法だ。自分達は、それに屈する訳にはいかない。
    「ほう、メイルストロウムを受けてなお立ち上がるその心意気や良し! なるほど、灼滅者とは意思の強い者達であったな」
    「おうともさ! 諦めが悪いからな、お前がフカヒレになるまで戦うぞ」
     難を逃れたヘイズと優太朗、ミルフィが反撃に転じるのは早い。
     ヘイズの持つ妖刀とフォルネウスの槍が鍔迫り合いを演じ、その外ではミルフィの纏っている炎が周囲の海水ごと触手を焼きつくさんと多大な熱量をぶつけ続け。
     そしてその間から、優太朗があらん限りの魔力を乗せ、懐へ飛び込んだのだ。
    「いい気になって踊ってられるのも、今のうちっすよ。
     ベットは互いの命。海に戻れないまま、そっ首叩き落としてやるっすから」
     続いて復帰したギィが、鋭く踏み込む。
     今の時点で、既にそう短くない時間が過ぎている。メイルストロウムの傷跡も勿論だが、その他に蓄積しているダメージも気になってくる頃だ。
     ここを分水嶺とするべく長大な刀を振り上げ、艦船ですら断ち切らんばかりの威力を込めた斬撃は、確かな手応えと共に触手の一本を両断していた。

    ●海将、潜行す
    「……ふむ、貴公らの力はよく分かった。その不屈の精神も。ここでこれ以上戦えば、双方取り返しのつかぬ痛手を負う事であろう」
    「今更命乞いですか? 残念ながら、僕達がここで攻撃の手を止める事などあり得ません」
     優太朗の言葉に、全員が同意を示す。まだ誰もが戦える状態だと言うのに、戦闘を継続しない理由などは無い。
     しかし、フォルネウスもその程度の事は承知のはずである。
     ならば、その意図とはすなわち。
    「どうやら、我輩が何故ここを戰場としたか、把握し切れていないようであるな。我輩にとってはそれが身を助ける事となったが。
     我輩を逃がす気が無いのであれば、この最奥部へ到達する前に包囲すべきであったぞ」
     そう言って、フォルネウスは灼滅者より一歩下がり……次の瞬間、海水の中にその身体を沈めていった。
    「また会おう、灼滅者達よ! 此度の戦い、現出直後の戯れとしては中々に楽しめたぞ!」
     それだけ言い残し、ついには全身が海水の中へ没する。
     灼滅者達が洞窟の最奥部で見つけたのは、海水に満たされた、底の見えない暗闇。
    「縦穴、か……」
     誰ともなく、悔しげな声が響く。
     そう、自然洞窟ならば、洞窟が水平にのみ伸びているとは限らない。海面より下がり、海へ通じる水路となっている箇所も存在している。
     海中は既にフォルネウスの領域。彼の者は、奥へ追い詰められた事も計算済みだったのだ。
    「……ソロモンの悪魔、手強い相手だ」
     そう呟いたヘイズに、誰もが頷いた。

    作者:若葉椰子 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年1月15日
    難度:難しい
    参加:8人
    結果:失敗…
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