●発症
空中で気味の悪い音がした。
道路標識が真っ赤な血をかぶり、<止まれ>の文字を塗り消してゆく。
赤い逆三角形を掲げたポールの天辺には、少年が一人うずくまっていた。
「ああ……」
コンピュータゲームの操作を誤った時のような溜息を漏らす。
アスファルトへ叩き付けたのはゲーム機ではなく、首を千切られたハトの死骸。
僕はどうしてしまったんだ? ――少年はそんな風に思って頭を抱える。
今し方のように、自分では抑えられない危険な衝動に駆られるときがあるのだ。
まるで、自分の中で何か別の凶悪な存在が目を覚まし、突然暴れ出すかのような……。
(笑いごとじゃないんだよ!!)
無残に崩れたハトの首を見下ろす少年の心はひどく疼いた。
もうすぐ闇が頭上を覆い尽くす。
彼の苦悩を知る者は居ない。
●鬼越
「お集まりくださって、ありがとうございます」
五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)は灼滅者達へ柔らかく微笑みつつお辞儀をする。
「今回は闇墜ちしかけている一般人を助けてあげてほしいのです」
名前は鬼灯・剣璽(ぬかづき・けんじ)。中学二年生。精悍そうな名前のイメージとは裏腹に、実際はどちらかと云えば内気で繊細な性格の持ち主のようである。
通常、闇墜ちした人間は即刻ダークネスとなり、本来の人格は消えてしまう。しかし、時折闇墜ちの圧力に完全には呑まれず、しばらくの間は元の人格を維持したままでいる人間も存在する。
とは云え、それもどのみち時間の問題。
「もし、鬼灯・剣璽さんが灼滅者の素質を持つのならば、闇落ちから救い出してください。けれども完全なダークネスになってしまうようであれば……、その前に灼滅をお願いします」
剣璽は現在、湧き上がる殺戮衝動を鎮めるために、周囲で見かける動物に手を出し始めている。
やや内向的な面はあるものの、もともと正義感は強い性格で、犯罪や不正をおこなう人間に対しては胸の内で激しく義憤の念を燃やすような少年であった。しかし今、そういう怒りを向けるべき対象に自分自身が成り下がりつつあることを、彼はひどく苦しんでいる。
「日没のあと、剣璽さんは闇墜ちします。そしてとうとう人を手に掛けるために町内を跳び回り、そこで、……五人ほどの犠牲が出る可能性があります。……どうか、彼の手を人の血で染める前に、皆さんのお力で決着をつけてあげてください」
ふと、姫子は何かを言いよどみ、代わりにいつもの優しい微笑をつくった。
「どうか、よろしくお願いします」
参加者 | |
---|---|
七里・奈々(金ゴキ・d00267) |
外法院・ウツロギ(都市伝説:シリアルキラー虚姫・d01207) |
三波・月子(跋扈・d01897) |
スィン・オルタンシア(ピュアハートブレイク・d03290) |
九牙羅・獅央(誓いの左腕・d03795) |
四月一日・いろは(剣豪将軍・d03805) |
黒木・摩那(昏黒の悪夢・d04566) |
東雲・鋼(背徳の守護者・d07924) |
●容赦なき正義感
「――故に、そういう自らの負の感情を否定して無理に抑え込もうとして、逆にどんどん膨らんで収拾がつかなくなってしまった……ということでしょうか」
ハトの首を千切ったあの少年は今頃、神社の辺りを彷徨い歩いているのだろう。黒木・摩那(昏黒の悪夢・d04566)は、エクスブレインから受け取ったルート予測を見返しながら、少年の心境について考えを巡らせていた。
「俺が闇堕ちした時は自分で選んだけど……あいつは違うもんな」
九牙羅・獅央(誓いの左腕・d03795)は自らの記憶を思い返す。摩耶が言うように、少年はきっと戸惑っている。
「持ち堪えてくれよ……」
そして獅央は祈るような思いでそう呟いた。
朱鷺色の空はみるみるうちに暮れてゆく。予定の時刻はすぐそこに迫っていた。
八人は作戦を開始した。
神社に面した道を、四月一日・いろは(剣豪将軍・d03805)は一人歩く。
その少し後ろを、他の七人が隠れるようにして付いて来ている。
いろはを囮にして少年を誘き出そうという算段であった。
褐色肌に白銀の髪をもついろはの振袖姿は一見の価値ありと云いたいところだが、殺界形成を発動した彼女の周囲に人々の姿は無い。
「うまく食い付いてくれるといいですねー」
言いながら、スィン・オルタンシア(ピュアハートブレイク・d03290)が頭上に意識を向けていると、ふと、視界の隅で住宅の屋根の上を黒い影が素早く横切っていったのに気付いた。短く声をあげたスィンを仲間達が振り返る。
「いろはちゃん、上ですっ!」
「え?」
次の瞬間、鷹の如く急降下してきた黒い影がいろはに覆い被さった。
首と鎖骨のあいだに重く鋭い衝撃が突き刺さる。バランスを崩し、そのまま地面へ倒れこむ。彼女を襲ったのは、学ラン姿の少年……鬼灯・剣璽だった。
「ウヴゥ……」
剣璽は、じっといろはの瞳を覗き込み、差し込んだ刃物をぐいと捻じくった。抉り崩される傷。襦袢にどくどくと染み出す己の血の生温かさを感じながら、いろはは絶叫した。
が、声はかすれ、突き出た舌が痙攣を起こす。
「いろはさん!」
東雲・鋼(背徳の守護者・d07924)がすぐにエンジェリックボイスを使う。傷は深い。スィンの注意喚起がなければ最悪どうなっていたことか。
同時にスィンは夜霧隠れでクラッシャーを包み、七里・奈々(金ゴキ・d00267)は予言者の瞳を。外法院・ウツロギ(都市伝説:シリアルキラー虚姫・d01207)は意表を突くかたちで鏖殺領域を放った。
三波・月子(跋扈・d01897)がライドキャリバーでいろはの元へ駆けつける。
「うゎああぁあっ!」
メットの下の月子の表情を知る者はない。
龍砕斧が剣璽の肩を叩き切り、学ランを裂いた。横をすり抜け、キャキャッと路面を擦って反転する。主を降ろしたキャリバーは敵へ突撃を仕掛けた。
だが、剣璽はこれを跳んで回避。再び住宅の屋根へ飛び移り、南の方角へ走り去る。
「まてぇい!」
剣璽の脚を捕らえて押さえ込む獅央。勢い余った二人は屋根の傾斜を転がる。
「闇に負けるな! 呑まれるな! 男でしょ!」
追いついた摩那が強い口調で剣璽を叱咤した。
しがみ付く獅央を引き摺りながら、瓦に引っ掛かったナイフに手を伸ばす剣璽。
「僕に……カ、かまうなッ!」
「うぁ……俺も同じこと言った」
獅央の、苦い記憶がまた蘇る。
「どけッ――!!」
拾い上げた刃が獅央の頬を掠めた。怯んだ一瞬の隙に剣璽は逃れ、すぐそこに迫っていたスィンの攻撃をやり過ごす。
いろはも、鋼に一時肩を借りつつ仲間に合流する。
左の肩から背中にかけて生々しい血痕が着物を汚していたが、彼女は気丈さを損なわず立っていた。
さらに南へ逃げてゆく剣璽。追う灼滅者。
「ななりんも中学一年の時に闇墜ちしたの。最愛の人をダークネスに殺されてね……」
奈々は自分の体験を語り始める。
「ななりんもあの時は本当に、どうしようもなかった。殺したくない! って、思っても体がいうことを利かないっていうか、それよりも湧き上がる殺戮衝動が抑えられないんだよね……。きっと剣璽君も今、そうなんだよね……」
しかし剣璽は答えない。
「……私もそうだった。でも学園の人に助けて貰えたんだ。剣璽君、辛いけど負けないで! 私達が必ず、助けるから!」
奈々は、ピンク色に光る鋼糸を構えつ鏖殺領域を広げる。
「撃つよ、ネチっこく撃つよ」
ウツロギが後方からバスタービームで狙撃。
屋根の際から際へ飛び移る剣璽。その足をウツロギの一撃が捉える。
ギャッと鳴いて着地に失敗した少年は、その家の裏庭に落下した。
「大丈夫か?」
ディフェンダー、クラッシャーの四人がすぐ追いつく。そこへ剣璽のヴェノムゲイルが吹き荒れる。
植え込みを滅茶苦茶に切り払って剣璽はさらに逃げる。
「来るな! ……来たらコロス」
「今やってる事は君の理に反してるよ!」
月子は叫んだ。
「――ウアァアアガアアッ!!!」
その言葉で少年は足を止め、火に油を注いだかの如き勢いで暴れ狂った。自分の髪を毟り、頸部にナイフを押し当て……剣璽本人が抱える自責の念と、ダークネスが掻き立てる殺戮衝動とが絡まり、その矛先が自身に向かおうとしているかのようだった。
「そんなことをしても後で後悔するだけだよ」
「あなたの力は、人を守る為に使えるんですよー。厨二でもそんな人、学園には沢山居ますし! 一人ぼっちで悩む必要はないんですっ。勇気を持って、自分の中のダークネスと戦うんです! あなたの中の闇に勝てるのは、あなた自身しか居ないんですからっ」
スィンも懸命に訴える。
「この声が、君に届くと信じてるからね」
鋼は願いを込めながら歌を続ける。
「のびーる影のびーる」
ウツロギの影喰らいが剣璽へ襲い掛かり、彼のトラウマを増幅させる。
「ふふーり」
少年はセメントの壁に何度も頭を打ちつけ、悲鳴をあげる。ぬちゃっとした音と共に、血糊がこびりつく。
「辛いよね……もうちょっとだから、頑張ってね……」
できることなら彼を癒してやりたい、鋼はそう思っていた。
「今、助けるから。耐えなさい!」
「そいつに『お前』を明け渡すんじゃねぇぞ」
灼滅者達の殲術道具が飛び交うと同時に、懸命な説得が続く。
「全力で抗ってくれ……全力でお前を止める!」
『♪~♪♪♪……』
そんなさなか、剣璽のポケットでケータイが音を鳴らした。皆の注目がそこへ集まる。
「フハッ……」
すると、剣璽は何かを思い出したように笑みを零し、また走り出した。
「……ハ? なに? 何なの?」
月子は困惑しながらも、キャリバーに跨って後を追う。仲間達もすでに走り出している。
少年の目が期待に躍り見開かれてゆくさまは、もはや正気の沙汰とは思えなかった。
虚ろげな笑い声は灼滅者達のあいだに嫌な予感をもたらす。
「フハハッ。フフフハハハハ――」
●拭えない過去
「悪いけど僕、遠距離型なのよ」
ウツロギの攻撃が背を向けた標的を撃ち抜く。
「人間止めるな!」
摩耶は続けて呼び掛ける。
敵は地の利を得てこちらを牽制しながら南へ南へと向かっていた。
高架鉄道を飛び越えると、その先に川が見えた。
「カァアネコォーー♪」
不意に剣璽が声をあげた。すると橋のそばで佇んでいた同級生らしき少年が彼を振り返った。
一行の背中を冷たいものがはしった――。剣璽は、彼を殺すつもりだ。
いつものように歩み寄る友人が違和感をおぼえ身を引こうとした直後、剣璽は友人と密着していた。
橋の上から川へ投げ出される二人。
飛沫を噴き上げ、バレーボール大の何かがさらに遠くへ跳んだ。
剣璽は友人にしがみ付いたまま川に落ちた。
少し先で人の頭が浮かび上がった。川の流れに赤い尾を引きながら空を睨んでいた。
「ウハハハハッ! ウハハハハハッ! な。嘘じゃないんだって!! でも、もうお前と遊べなくなっちゃったよ、ごめん。フハッ」
掴みあげた友人の体には、首がなくなっていた。
「ああぁ……」
過去の記憶が重なる。摩耶は、目を覆いたい気持ちになった。
喜びはしゃぐ殺人鬼を、奈々の結界糸が捕らえる。
川へ飛び込むいろは。そして抜き放たれた白刃が敵を激しく切りつけた。
「ばっっかやろおおぉ!!」
雄叫びと共に獅央のロケットハンマーが大上段から振り下ろされた。
周囲の水を押し退け、剣璽の頭は川底に打ち付けられる。
「俺は絶対そんなの認めねぇぞ! お前を必ず救い出すんだ!」
襟首を掴んで引き摺りあげた少年を、獅央はさらに殴り飛ばした。
「チッ……忠告をやぶったお前らも殺してやるッ」
灼滅者を上回る鋭さで、剣璽のティアーズリッパーが炸裂。受け止めた月子のキャリバーが、前部の装甲を壊される。
「君の気持ちは痛いほど良く分かるから、君には墜ちて欲しくないんだよ!」
月子は愛機のスロットルを全開にしつつ龍骨斬りで打ち返した。
「一人殺すも百人殺すもどうせ同じことだ! もうオレはコイツに我慢なんかさせないッ」
「あなたにはまだ、帰るところがあるはずです……!」
共に降り立ったスィン。背後に回り、敵の急所へナイフをすべらせる。
返す手で反撃を繰り出そうとする剣璽に、ウツロギが後方からプレッシャーをかける。
鋼の奏でるリバイブメロディによってバッドステータスは中和された。
「今はまだ難しいかもだけど、絶対その力はコントロール出来る。また日常に戻れるよ。誰かを守る事も、元の自分のままで居る事もね?」
心優しい鋼の幼少期にも、暗い経歴は刻まれていた。その後の地獄のような生活を思い出すたびに、彼は強く願うのだ。『闇墜ちしたものを救いたい』と。
だからこそ、鋼の唄声や歌詞は、悲惨な戦いの局面にはいささか場違いでないかと思われるほど溌剌として潔い。
「鬼灯くんの正念場ですね。ここはKOしてしまうのが一番でしょう」
摩耶は覚悟を決め、バスターライフルを構える。いま自分達がやれること、それは彼を倒すこと。
川面に幾重にも水柱が立ち上がる。その間を縫って一気に間合いを詰め、魂を一時的に闇墜ちへと傾けたいろはが居合い斬りを放つ。
受け止めた刃がこすれ合い、小さく火花を散らす。ならばと拳を握り、トラウナックルで殴りつけた。
追跡劇の間に殺傷ダメージを蓄積させていた剣璽は、次第に息が切れ始める。
「く……っ、どこの誰かも知らない奴らに、なんでオレが……!」
「君に未だ番号は無いけど名乗りは必要かな? 時遡十二氏征夷東春家序列肆位四月一日・伊呂波。其の衝動を断たせて貰うね」
剣璽が最初に仕損じた少女が、毅然とした佇まいで名乗りを上げた。
そして三方向から同時に打ち掛かる灼滅者。獅央、スィン、月子の殲術道具が剣璽を狙う。
なんとか攻撃をやり過ごそうと身を潜らせる剣璽だが、橋の上の摩耶とウツロギのバスタービームに先を越され、逃げ場をなくした。
「うおおおぉおっ!!」
アクセルを唸らせ、突進する月子。
スィンが背後を取った。
「くそおッ――!!」
半ば捨て鉢のヴェノムゲイルに前衛を巻き込む。
鋼はなお歌い続け、前衛の勇気を鼓舞する。
「剣璽は六六六人衆に成るには相応しくない、かな。其方側で過ごすには優しく繊細過ぎるよ」
でなければ、その頬を伝う涙の理由が説明できない。
「殺して……」
殺人鬼の口から悲哀を帯びた弱々しい言葉が零れた。
いろはの唇がきゅっと真一文字に結ばれた。
鞘を出た白刃が水柱を斬り、そして剣璽の胴を抜ける。舞い上がる銀の髪を数本切り落とした少年の解体ナイフは、いろはの横を通り過ぎ、水の中へ落ちる。次の瞬間――、
どん、と銃声が鳴り、一筋の光線が彼の頭を打った。
●罪と罰
近くの狭い空き地へ、意識を失った少年は運び出された。
「痛いとこあるか? 大丈夫か」
目を覚ました少年に、獅央は声を掛ける。
大丈夫です、と答える少年。そして、彼は自分を取り囲んでいる灼滅者達を見回しながら恐る恐る尋ねた。
「……僕は……?」
灼滅者達は闇墜ちという現象について説明する。
「闇墜ち……」
しばらく記憶を辿るように沈黙し、やがて弾かれるように顔を上げた少年が再び彼らに訊いた。
「金子! ……あのっ、友達を見かけませんでしたか? これぐらいの背で、緑のカバン提げてる……」
事の次第を知らない筈は無いのに、彼は縋るような目でそう尋ねてきた。
その心を、灼滅者達は充分理解している。願わくば友人は無事で、明日また学校で会えるものと信じたいのだ。
しかし、彼らからの返答は……。
剣璽の心の痛みは手に取るように分かる。だが、殺人鬼としての業を背負う者は、遅かれ早かれ事実を受け入れなければならない。
剣璽は地面に転がる石を掴み、自分の右手に叩き付ける。容赦の無い一撃が、彼の手の甲を潰す。
「やめろ!」
止めに入る獅央。
「お前のせいじゃない」
「殺してください……」
許されざる罪を犯してしまった苦痛を許容するには、少年の心はあまりにも実直すぎた。
「誰か殺してください!! もういやだぁ……ぁぁぁ!!」
とうとう泣き崩れる少年に、それでも月子は言葉を放つ。
「死んだら終わりなんだよ。何も思うことなんて出来ないし何も伝えられないんだよ。アタシ、誰もそんな思いさせたく無いから!」
「……ななりんも、ここにいるみんなもね、剣璽君と同じような経験をしてきた人達なんだよ。だから剣璽君の苦しさはよく分かる」
と、奈々。
「人を殺めるというのは、どこの国のどんな法律でも『悪いこと』とされている。だけど、一度だってそれを思わなかった人間はいないはず」
人は、裁くことよりも許すことのほうが困難だ。ましてやそれが自分という、逃げ出すことの出来ない存在であれば、なおさら……。
「人間、聖人君子というわけにはいきませんから、折り合いはつけないと。暴れたいなら、スポーツとかゲームで発散すればいいんじゃない? もちろん、灼滅者でも大歓迎です」
「だから、一緒に頑張ろう?」
摩耶と鋼はそう言って少年を励ます。ここに、剣璽の過ちを咎める者は居ない。勿論、人を殺してしまったという過ちは一生拭い去ることなど出来ない。しかし、罪を認めることと、己を責めることは同義ではないのだ。
「君がここで死ぬことは何の償いにもならない。むしろ過ちから逃げようとする卑怯者だよ」
殺人鬼として生きてゆく覚悟を決めた灼滅者達だからこそ与えられる、その言葉の重み。
「試しにうちの学園に通ってみる?」
「力を制御する方法教えるから、俺たちんとこ来ない? 一緒にコレ持とうぜ」
にっと白い歯を見せた獅央の手には、彼らの業を受け入れた証である一枚のカード。
もし己の罪を恥じるなら、悔いているならば、道化となって生きればいい。
その道すがらきっと、倒れた人々を立ち直らせるちからを持てるはずだから。
作者:内山司志雄 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2012年9月27日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 6/感動した 3/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 3
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