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1月2日、早朝。新年を迎え、武蔵野の街は静けさに包まれていた。
と、ある幼稚園の園庭に、突然、ひとつの影が現れた。
それは夜色のシーツのようなものですっぽりと全身を覆っており、どんな姿かたちをしているのか全く定かではない。
ひとつだけわかるのは――ただの人間である可能性はゼロである、ということ。
纏うシーツをたなびかせ、その影は園庭を駆け抜ける。すれ違いざま、真横に立っていた1本の樹木はぼきりとへし折れて。
ひらりとシーツを翻し、夜色の影はブランコの鎖を千切り、ジャングルジムを歪めて。やがて建物の窓ガラスをも粉々に打ち砕き始めた。
静まり返った街の只中、破壊活動は黙々と続いていく。
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「新年早々集まってもらってごめんね。急ぎの依頼があって、君達に連絡させてもらった」
教室に集まった灼滅者達を見回し、宮乃・戒(高校生エクスブレイン・dn0178)は表情を硬くする。
「実は、武蔵坂学園がある武蔵野市が、シャドウによる攻撃を受けている」
思いがけない戒の言葉に、幾人かの灼滅者達もまた、その表情を強張らせた。
「どうやら、第2次新宿防衛戦で撤退した四大シャドウの一角、歓喜のデスギガスの配下であるアガメムノンが、灼滅者……君達の初夢をタロットの力で悪夢化し、悪夢の尖兵を現実世界に出現させたようなんだ」
アガメムノンは、灼滅者の本拠地が武蔵野である事を知らないはずであるため、この作戦は『どこにあるか判らない、灼滅者の拠点を攻撃する』ためのものだと思われる。
また、アガメムノンは、武蔵坂学園の規模についても知らなかったようだ。そのため、襲撃自体は武蔵坂学園の危機というほどではない。
だが、このまま放置すれば、武蔵野周辺に大きな被害が出るのは間違いないだろう。
「だから、皆には、武蔵野周辺に出現した悪夢の尖兵の灼滅をお願いしたいんだ」
悪夢の尖兵は本来、ソウルボードの外に出る事はできない。
今回の事件は、初夢という特殊な夢である事と、タロットの力で無理矢理発生させているようだ。
その為、この悪夢の尖兵は24時間程度で消滅するものだと思われる。
しかし、消滅するまでの間は、ダークネス並の戦闘力をもって破壊活動を行うため、時間切れを待つ事はできないだろう。
悪夢の尖兵が現れるのは、ある幼稚園の園庭だ。冬休みを迎え、静まり返った敷地内は、戦闘には十分な広さがある。幼稚園の建物の中はもちろん、外を走る道路にも、車も人の姿もない。
悪夢の尖兵の外見は、夜色のシーツをかぶった『おばけ』のような姿をしている。だが、戦闘時に本気になると、そのシーツを捨てて本来の姿を見せるようだ。
「悪夢の尖兵の本来の姿は、灼滅者が見た初夢が元になっている。戦闘方法や性質なども、その初夢の内容に準じるみたいだね。だから、正体を現したときに、その初夢の内容が何かを判断できれば有利に戦えると思う。……難しいかもしれないけれど、ね」
手元の資料に視線を落としつつ、戒は眉間に皺を寄せた。
「まったく、せっかくのお正月なのに、厄介な事件が起きたものだよね。でも、君達ならきっと問題なく解決できると思うから。よろしくね、皆」
君達の活躍に期待しているよ、と。戒は灼滅者達を見回し、眉間の皺を解すように柔らかな笑みを浮かべた。
参加者 | |
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月翅・朔耶(天狼の黒魔女・d00470) |
ヴォルフ・ヴァルト(花守の狼・d01952) |
月雲・彩歌(幸運のめがみさま・d02980) |
羽守・藤乃(黄昏草・d03430) |
ゲイル・ライトウィンド(ホロウカオシックコンダクター・d05576) |
ベリザリオ・カストロー(罪を犯した断罪者・d16065) |
マサムネ・ディケンズ(乙女座ラプソディ・d21200) |
アルルーナ・テンタクル(小学生七不思議使い・d33299) |
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新年を迎え、しんと静まり返った武蔵野の街。
空はまだ暗い。早朝の冷えた空気を頬に感じながら、アルルーナ・テンタクル(小学生七不思議使い・d33299)は小さくため息をついた。
「お正月から厄介な事件ですね、こんな時ぐらいゴロゴロしたいんですが……」
世間が祝日でもダークネスには関係ない。加えて、急ぎの依頼と呼び集められてみれば、事件現場は他でもない武蔵野市。
しかも、敵は作戦の一環として灼滅者達の『初夢』を悪夢に変えてしまったというではないか。
「初夢は、確か……思い出したくもないですね……」
頭を抱えるアルルーナの隣では、マサムネ・ディケンズ(乙女座ラプソディ・d21200)が苦い表情を浮かべ、きつく拳を握る。
「クソッ、新年早々嫌な初夢を見ちまったもんだ! この夢、絶対に正夢になんかさせない!」
「人の夢の形を取るなんてとんでもないですわ。プライバシーの侵害ですわよ」
優雅に頬へ手を当て、ベリザリオ・カストロー(罪を犯した断罪者・d16065)もため息まじり。
「二度としないよう、お灸を据えないといけませんわね」
「放っておけば消えてくれるにしてもちょーっち滞留時間が長過ぎますね」
ベリザリオの言葉に、ゲイル・ライトウィンド(ホロウカオシックコンダクター・d05576)が頷く。
なにせ、今回現れる敵――悪夢の尖兵は、武蔵野市のあちこちで破壊活動を行うという。悪夢と化した初夢といい、どこまでも厄介な相手だ。
「どなたの悪夢であろうと、打ち破って逆夢にしてみせますわ」
たおやかに告げる羽守・藤乃(黄昏草・d03430)の視線の先には、今回の事件現場である幼稚園の園庭。そこでは既に、夜色のマントを被った人影があちこち動き回り、破壊活動に勤しんでいた。
ヴォルフ・ヴァルト(花守の狼・d01952)は、周囲の状況を把握するべく視線を巡らせる。遊具のいくつかはすでに破壊され、無残な姿と化していた。
月翅・朔耶(天狼の黒魔女・d00470)は敵に気付かれないよう気配を潜めながら、微かに眉を寄せた。
「ギリシャ神話の英雄と同じ名前を名乗る割りに、やる事は随分と雑だな」
アガメムノン――今回の作戦を主導する敵シャドウ。先日、新宿に出現した歓喜のデスギガスの配下である。
「大雑把な動きとは言えど、ここで防いでおかなければ以前の戦争の二の舞ですからね……目論見は阻止しませんと」
月雲・彩歌(幸運のめがみさま・d02980)の言葉に、仲間達はそれぞれ頷いて。
「では、あのシーツの下に何が隠されているか、確かめに参りましょうか」
微笑する彩歌の言葉を口火として、灼滅者達は戦場へ突入する。
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ベリザリオの放つ殺気が戦場を包み込む。
真っ先に飛び込んだのは朔耶。破壊された遊具などの障害物を弾き飛ばしながら、悪夢の尖兵へ影業を放つ。漆黒の触手は夜色のマントごと敵を締め付け、束縛した。
だが、長くは続かない。朔耶は逃れた敵を冷静に見据え。
「リキ!」
呼ぶ声に従い、傍らから飛び出した霊犬が斬魔刀を振るった。
しかし、夜色のマントの端を切り裂かれながらも、敵は勢いよく灼滅者へと迫り来る。
「どうやら、逃亡する心配はないようだね」
敵の様子を冷静に観察し、ヴォルフはそう呟いた。逃亡の心配がないのであれば、こちらも戦闘に集中できるというもの。
ヴォルフは畏れを纏わせた斬撃で敵を大きく切り裂き、敵を威圧する。
尖兵がわずかに怯む。その隙を逃さず、ゲイルがバイオレンスギターを激しく掻き鳴らした。
「ま、多少面倒ですがサクッとやりましょうか。お仕事お仕事」
うねる音波で敵を痛みに揺らし、ゲイルはふ、と皮肉気な笑みひとつ。
音から逃れるように跳躍する尖兵へ、藤乃は後方から狙い定め、片腕を覆う咎鳴る鈴を向けた。刹那、花開くように結界が展開され、敵の動きを鈍らせる。
「……足を、止めて頂けますかしら?」
藤乃の問いかけに、尖兵は反発するように体を震わせ――。
次の瞬間、藤乃目掛け飛来する一撃。それを防いだのは、咄嗟に射線へ割り込んだ彩歌だった。
「どなたの初夢か存じませんが、私がいる限り、仲間を傷つけるような真似はさせません」
彩歌はそう言い放つと、負った傷から流れる血を振り払うように地を駆けた。敵に肉薄した刹那、死角から閃かせた刃で深々と敵を切り裂く。
続け様、アルルーナは彩歌と入れ替わるように敵へ接近すると、バベルブレイカーの先端を豪快に打ち出した。杭はドリルのように回転し、その衝撃と破壊力で敵を翻弄する。
「まだまだ! 逃がしませんよ!」
逃れるように移動する敵を追うアルルーナ。だが、未だ敵の姿を覆うマントから一斉に噴き出した奔流が、それを阻んで。
「『Vivere est militare』!」
生きることは戦いだ――力のままにそう叫びながら、マサムネは前線へと躍り出た。大きく展開したシールドが敵の攻撃を阻む。
「これ以上、お前らの好きにはさせねーぞ!」
敵を見据えるマサムネの瞳には、どこか不安を孕んだ憤りが浮かんでいる。
複雑な表情をしているのは彼だけではない。灼滅者達は皆、アガメムノンの策略により悪夢を見た。誰しも少なからず葛藤や憤りを、不安を感じて目を覚ましたのだ。
そして、ここにいる誰かの悪夢は、あの夜色のマントの下に隠れたものを形作っているはず。
「そろそろ正体を明らかにしていただけますかしら?」
戦いの最中、龍の咢を模した龍砕斧を構え、ベリザリオが大きく跳んだ。脳天から真っ二つにするかのような勢いで、龍骨斬りを叩き付けた――その瞬間。
はらり。夜色のマントが翻り、空へ舞い上がった。
「さて、あなたはいったい誰の夢ですの?」
その声にわずかな緊張を滲ませ、ベリザリオは相手の正体を見極めるかのように目を細めた。彼の視線の先、マントの下から現れたのは、どす黒く濁った赤。
それは、おびただしいまでの血溜まりだった。
灼滅者達が息を潜め見守る前で、ぱしゃん、とひとつ水音を立てたそれは、やがて人の形へと変わっていく。
「これは……」
口を開いたのは――藤乃だった。
「これは、私の初夢ですわ」
その言葉を証明するように、凝った血溜まりから生まれた人影は、藤乃に似た面差しをしていた。
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女性の姿と化した悪夢の尖兵が、一歩、また一歩と灼滅者達へ近付く。
その足元から放たれたのは、蛇が如き射干玉の鈴蘭の影。すかさず飛び出したマサムネがそれを防ぐ。
「コイツの弱点、分かるなら教えてくれ! お前の初夢なんだろ!」
絡みつく君影草の触手を強引に振り払い、マサムネは藤乃へそう問いかけた。
「ええ。これは、私から出でたダークネスです。……回避に優れていますが、打たれ弱いはずですわ」
弱点は気魄による攻撃。加えて、足場が不安定であれば回避の能力は鈍る――藤乃の言葉に、仲間達はそれぞれ視線を交わし、頷いて。
「そうと決まれば、思いきり叩きのめして差し上げますわ」
ふ、と優雅に微笑んだのはベリザリオだった。刹那、武具へ纏わせた炎の激しさに、菫色の裾が翻る。
「厄払いは炎と相場が決まってますわ」
外見の優美さからは想像もつかないほどの膂力で、ベリザリオは燃え上がる龍砕斧を振るった。ぱっと炎が舞い上がり、敵の体を蝕む。
「余所見をしている場合か?」
間髪入れず、朔耶は尖兵目掛け影の刃を放った。が、こちらは完全に回避されてしまう。
朔耶は小さく舌打ちした。相手が回避に優れる敵だったということもあるが、最大の原因はサイキックの属性。術式だけを活性化してきたため、攻撃が見切られているのだ。
朔耶に続き攻撃を行うヴォルフも、同様の理由で術式攻撃を見切られている。ホーミングバレットを放つも、辛うじて敵を掠るに留まる程度だ。
苦い表情のヴォルフへ向かった攻撃を、朔耶の傍らから飛び出した霊犬が防いだ。
「っ……ありがとう、朔耶」
ヴォルフの言葉に小さく頷き、朔耶は再び戦線へと向き直った。ひとつ、考えがあるとばかりに敵を見据える。
一方、尖兵の攻撃は、次第に激しさを増していた。
やがて、最前線で護りに立つ彩歌が、鈴生りに花咲く影へ飲み込まれる。
無理矢理に影を振り払うと、彩歌は蒼月之篭手の指先へ霊力を集め、自身の傷を癒した。
浮かび上がったトラウマが薄れていくのを確認し、彩歌は小さく息を吐いた。次いで斬線を出現させ、すらりと抜き放つ。
「仲間を苦しめる悪夢には、塵も残さず退散していただきます」
毒を孕むような微笑を浮かべる敵を、彩歌は上段からの素早く重い斬撃で切り裂く。
その一撃に、敵は少なからず怯む様子を見せた。
その隙を逃さず、藤乃は炎纏わせた銀の大鎌を振るう。
だが、その身を浅く切り裂かれながらも、尖兵は艶やかな微笑ひとつ、唇を震わせて。
『人殺し、に、……の、資格無し』
灼滅者の、友の、流派継ぐ――ぽつりぽつりと重なる言葉。藤乃はきつく唇を噛み締める。
藤乃の初夢は密室と血溜まりだった。
それは、灼滅者として足を運んだ先、見捨てざるを得なかった人々が流した血。
『貴女、の、居場所、など無く、てよ』
けれど。心揺さぶるその言葉を、藤乃は無理矢理に思考の隅へと追いやった。
1人動揺し足を止め、結果、仲間を危機に晒すようなことがあれば、それこそが本当の悪夢となる。
「私から出でたダークネスならば、私が……燃やし尽くして差し上げますわ」
ひとつ、またひとつと舞い上がる炎に、ゲイルはヒュウ、と口笛を吹いた。
「それではこの隙を突いて……と」
痛みに苦しむ敵を認め、ゲイルはすかさず交通標識を掲げた。イエローサインが『トラウマ注意』を示し、前衛の仲間達へ癒しと加護を与えていく。
「さて、そろそろ反撃と行きましょうか。ちょうど準備も整ったようですし」
ねえ、と。ゲイルが悪戯っぽく問いかけた先は――朔耶。彼女の繰る鋼糸が、尖兵目掛け放たれる。
敵に巻き付いた糸は、しかしすぐにするりと抜けられて。それでも、朔耶は小さく笑みを零した。
「ヴォルフ!」
「ああ」
日本刀を携えて迫るヴォルフへ、尖兵は艶やかな笑みを浮かべようとして――不意に、その表情が強張った。
原因はその足元。戦闘開始から障害物に気を配っていた朔耶が、気付かれぬよう、尖兵を足場の悪い場所へ追い立てていたのだった。
その好機を逃さず、ヴォルフが神速の抜刀を見せた。積み重なった行動阻害も相まって、その攻撃は見切られてなお敵を切り裂く。
間髪入れず、アルルーナが尖兵へ狙い定めて。
「どんな姿をしていようと、あなたはただの夢です。本物ではありません!」
そうしてアルルーナの語り始めた怨念の物語は、尖兵へ恐ろしいまでの執着を見せた。
「世にも恐ろしい『七不思議』はいかがですか……!?」
回避能力の落ちた敵に、その一撃は痛烈に響いた。さながら魂をすり減らされているかのように、尖兵は苦しみ悶え、ふらりと足取りを彷徨わせる。
「隙ありですっ!」
「逃しませんよ」
すかさず彩歌の居合斬りが敵を断ち、ゲイルの赤色標識が強かに敵を打ち据えた。
続け様、ベリザリオのグラインドファイアが業火を巻き上げる。それでも尖兵はなおも足元の影を伸ばし、灼滅者達へ攻撃の意志を見せた。
「やれやれ、なかなかしぶとい敵ですわね」
逃れるように飛び退りつつ、ベリザリオは愁いを帯びた呟きひとつ。
ベリザリオと位置を入れ替えるように、マサムネは力強く地を蹴った。最前線へと飛び出し、一身にその一撃を受け止める。重なった負傷は既に全身へ痛みを訴えていた。
けれど、それでも。
「新年早々、心底嫌な夢を見せて、ろくでもねー事件を起こしやがって! お前ら、絶対に許さねーぞ!」
尖兵をきつく見据え、マサムネはすぅ、と大きく息を吸う。
「届け、この歌声!」
刹那、発せられた歌声が戦場を震わせた。
美しく、力強く、雄々しく流れる旋律が尖兵を包み込み、痛みと恍惚の渦へと飲み込んで。
やがてあたりが静まり返ると共に、敵は女性の姿を赤い血へと溶かし、そのまま地面に吸い込まれるように消えていった。
――灼滅したのだ。突き付けられた、ひとつの悪夢を。
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消えていく悪夢の尖兵を、藤乃は硬い表情で見つめていた。
「例え何処にも居場所が無くとも、戦いを止める事は許されません。私が見捨ててしまった血にかけて……」
そう呟くと、藤乃はきゅっと己の手を握る。
やがて悪夢の尖兵の消滅を見届けると、彩歌はゆっくりと仲間達を振り返った。
「皆さん、お怪我はありませんか?」
だが、心配そうな声でそう呼びかける彩歌にこそ、幾重もの負傷が積み重なっている。ずっと最前線で護りを支えたことによる、当然の、そして名誉の負傷だった。
「ああ、俺は問題ねー」
そう返すマサムネも傷だらけで。決意のまま仲間達を守ったことがありありと見て取れた。
悪夢が実際に現れることはなかったが、初夢は最低最悪で、思い出すだけで気分が悪くなってくる。
「やれやれ……初夢なんてろくなものじゃありませんね」
皮肉な笑み浮かべ、ゲイルが肩を竦めた。その瞳を、微かに暗いものが掠めていった。
「どうだろう。よければ、近くの神社に初詣に行かないか?」
「構わないよ。それくらいの余裕は残ってる」
朔耶の誘いに頷くヴォルフ。周囲を片付けていたベリザリオもその誘いに同意する。
「新年から悪夢のシャドウなんて景気が悪いですわ。厄払いといたしましょう」
「せっかくのお正月に外に出ることになったついでです。気晴らしに、初詣へ行きましょう!」
アルルーナの声を号令に、灼滅者達は事件現場を後にする。
と――アルルーナはふと、戦いの痕跡が残る園庭を振り返って。
(「アガメムノンの作戦にしては、随分と雑なのが気になります……」)
敵は歓喜のデスギガスの配下。今後の動向に注意する必要があるかもしれない。
けれど、今日は早朝の澄んだ空の下、勝ち取った勝利を胸に刻んで。
作者:悠久 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2016年1月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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