●都内某所
姫条・セカイ(黎明の響き・d03014)は、こんな噂を耳にした。
『巨乳の都市伝説と貧乳の都市伝説がタッグを組み、クロスボンバーで一般人を仕留めている』と……。
この噂が流れているのは、都内某所にある繁華街で、姉御肌(巨乳)の都市伝説と、妹分(貧乳)の都市伝説が一緒に現れ、問答無用で一般人にクロスボンバーを仕掛けているようである。
彼女達がどうしてそんな事をしているのか分からないが、手当たり次第にクロスボンバーを仕掛けているため、繁華街が無法地帯と化しているらしい。
中には彼女達に攻撃を仕掛けていく一般人もいるようだが、あっという間に服を破られ、あられもない姿のまま、恥ずかし固めを掛けられてしまうため、色々な意味で恐れられているようだ。
そういった事も踏まえた上で、都市伝説を灼滅するのが今回の目的である。
参加者 | |
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姫条・セカイ(黎明の響き・d03014) |
鏡・エール(カラミティダンス・d10774) |
十六夜・深月紅(哀しみの復讐者・d14170) |
迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801) |
天城・紗夕(蒼き霧の聖女・d27143) |
白石・明日香(教団広報室長補佐・d31470) |
石井・宗一(中学生七不思議使い・d33520) |
雪嶋・義人(雪のような白い餅をこの手に・d36295) |
●都内某所
「雪嶋さんは闇堕ちから、灼滅者となって初めての依頼……。先輩として無様な姿は見せられませんね」
姫条・セカイ(黎明の響き・d03014)は自分自身に言い聞かせながら、都市伝説が確認された繁華街に向かっていた。
都市伝説は姉御肌の巨乳と、妹分の貧乳コンビで、問答無用で一般人にクロスボンバーを仕掛けているようだ。
どうしてそんな事をしているのか分からないが、おそらく本人達ですらその理由を理解していないだろう。
それは都市伝説達が噂から生まれた存在であるが故。
そのせいで、本人達も分かっていない可能性が高かった。
「先輩達にはお世話になったし……迷惑もかけたけど、恩返しに手伝わせてもらうよ。……大丈夫。前みたいな事にはならない……はず」
そんな中、雪嶋・義人(雪のような白い餅をこの手に・d36295)が、元気よくフラグを立てる。
だが、本人は全く自覚しておらず、断崖絶壁で綱渡りをするような状態にも近かった。
「今回の都市伝説の二人組は、クロスボンバーで一般人を仕留めているということは、こちらも十分気をつけてかからないと危なそうだな」
石井・宗一(中学生七不思議使い・d33520)が、事前に配られた資料に目を通す。
都市伝説達がどうして一般人にクロスボンバーを仕掛けられているのか分からないが、被害者達からすればイイ迷惑である。
「それにしても、どうしてタッグを組んだのか……。まぁ、うん。都市伝説相手に深く考えても駄目よね」
鏡・エール(カラミティダンス・d10774)が、さらりと流す。
おそらく、考えても無駄な事。
例え、その理由が分かったところで、ションボリするだけだろう。
「なんか、くだらない、都市伝説、だね。とにかく、迷惑だし、さっさと、倒そう」
十六夜・深月紅(哀しみの復讐者・d14170)も、同じように軽くスルー。
相手が都市伝説である以上、どんな相手であっても、灼滅するだけである。
「おいおい、それは聞き捨てならねぇなっ! だったら、それなりの覚悟が出来ているって事だよなァ! おい、コラァ!」
それと同時に巨乳の都市伝説が現れ、思わせぶりに右腕を構えた。
「姐さん、やっちまいましょう、こんなヤツら!」
貧乳の都市伝説も反対側から現れ、鼻息を荒くして同じように右腕を構える。
「なんで、オレは変な都市伝説に縁があるのだろう?」
白石・明日香(教団広報室長補佐・d31470)が複雑な気持ちになりつつ、殺界形成を発動させた。
それに合わせて、エールが警戒した様子で、サウンドシャッターを使う。
「うふ、うふふ……、何故でしょう。義妹を思い出してしまいました」
天城・紗夕(蒼き霧の聖女・d27143)が含みのある笑みを浮かべ、貧乳の都市伝説に視線を送る。
何となく雰囲気も、妹によく似ていた。
もしかすると、何らかの形で都市伝説のモデルになっていたのかも知れない。
「おもろいやないか。でも、例えお前達でもリアクション芸やりまくっとる俺には勝てんぞ! 俺は戦闘もお笑いもこなす万能戦士や!」
迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801)が高笑いを響かせて、都市伝説を挑発し始めた。
次の瞬間、巨乳の都市伝説がアイコンタクトを送り、貧乳の都市伝説と一緒にクロスボンバーで炎次郎を黙らせる。
「四肢を、掲げて、息、絶え、眠れ」
それを目の当たりにした深月紅がスレイヤーカードを使い、巨乳の都市伝説に攻撃を仕掛けていった。
●都市伝説達
「おっ、仲間がやられたって言うのに顔色ひとつ変えずに攻撃するとは、いい度胸をしているじゃないか! イイねぇ、 コイツはたまらねぇな!」
巨乳の都市伝説が感心した様子で、その場から飛び退いた。
「……って、せめてリアクションをしてから、クロスボンバーの流れやろ! 『ハイハイ、次!』って言わんばかりのノリで、スルーするなや! ……って、話を聞けええええええええ!」
炎次郎が納得のいかない様子でツッコミを入れる。
かなりモロに食らったせいで、頭はクラクラ。
意識も朦朧としているが、それでもツッコまずにはいられなかった。
「ところで、巨乳と貧乳はどちらが強いんだ?」
そんな中、宗一が都市伝説達に対して質問をする。
「そりゃあ、もちろん、姐さんだ!」
その問いに貧乳の都市伝説が、迷う事なく答えを返す。
「そこの貧乳! 巨乳と組まないと戦えないとか恥を知りなさい! 巨乳は倒すべき相手ですよ!!」
紗夕がビキニアーマー姿で、貧乳の都市伝説を叱りつけた。
「まさか一人じゃ何も出来ないのか? 悔しかったら、なんかやって見せろ、このまな板!」
明日香も皮肉混じりに呟きながら、貧乳の都市伝説を挑発する。
「うるさい、黙れ! 姐さんはアタシにとって、太陽! お前に何が分かる! 分かってたまるかァ!」
貧乳の都市伝説がイラついた様子で、再び右腕を構えた。
「くっ、わかりあえそうにないですね……! なら、仕方ありません! 真っ向から勝負だー!」
紗夕が悲しげな表情を浮かべ、同じようにして右腕を構えた。
「ちょっ、ちょっと待て! その先には……」
明日香が驚いた様子で、紗夕に対して警告をする。
「……遅い!」
それよりも早く貧乳の都市伝説が、炎次郎を挟み込むようにして、クロスボンバーを放つ。
紗夕も悪気はなかったが、その事に気が付いた時には、手遅れだった。
「お、俺は味方やぞ……攻撃するなら都市伝説を……って、あれ? 前にも同じようなことが……ぐふっ……」
そう言って炎次郎がデジャブを感じながらダウンする。
「んー……、こっちも連携でクロスボンバーとかやった方がいいのかな?」
それを目の当たりにしたエールが、霊犬の芝丸に視線を送る。
しかし、芝丸は激しく首を横に振り、前足を上げて『これが限界』と言わんばかりにアピールした。
「でしたら、雪嶋さん、行きま……きゃあ!?」
すぐさま、セカイが義人と連携を取って、都市伝説達に攻撃を仕掛けようとした。
「させるかあああああああああ」
次の瞬間、巨乳の都市伝説が叫び声を響かせ、貧乳の都市伝説と一緒にクロスボンバーを放つ。
「姫条先輩、危ない!」
それに気づいた義人がセカイを守ろうとして、巻き添えを食らう。
その拍子に義人がセカイの胸に埋もれ、押し倒すようにして倒れ込む。
「わ、わわっ、ごめん、先輩、わざとじゃっっ?!」
これには義人が顔を真っ赤にして、慌てた様子で謝った。
「仕方ありません。セカイさん、タッグを組んでいきますよ!!」
そんな中、紗夕がセカイに合図を送る。
「はい、同時攻撃ですね。いきましょう、天城さんっ!?」
セカイがサッと気持ちを切り替え、紗夕と一緒にクロスボンバーを仕掛けた。
しかし、持つ者(巨乳)と持たざる者(貧乳)の即席コンビ。
そのため、揺れの違いでタイミングが合わず、ふらりと立ち上がった義人に誤爆した。
「あ、間違えた」
紗夕がハッとした表情を浮かべる。
その拍子に義人がふらふらになりながら、セカイのパンツを掴んで気絶した。
「えっ? きゃあ!?」
これにはセカイも驚き、辺りに悲鳴を響かせながら、バランスを崩して義人の顔に尻餅をつく。
「……まったくっ! 何をやっているんだか。とりあえず、こっちから始末しちまうか」
そう言って巨乳の都市伝説が、紗夕に恥ずかし固めを仕掛ける。
「元から全裸ビキニアーマーの私にそんなもの……!」
紗夕が恥ずかしい恰好のまま、都市伝説達に強がった。
「つーか、単なる痴女じゃん!」
貧乳の都市伝説が、ズバッとツッコミ!
「そこ、痴女とか言うなっ!!」
紗夕が顔を真っ赤にして、貧乳の都市伝説に反論した。
「ばか、みたい」
そんな中、深月紅が都市伝説達に容赦なく攻撃を仕掛けていく。
「ちょっ、ま、待て!」
巨乳の都市伝説が慌てた様子で悲鳴を上げるが、紗夕に技を掛けたまま。
しかも、深月紅の攻撃によって、紗夕があられもない姿になっている。
「や、やめろおおおおお!」
それよりも貧乳の都市伝説は、巨乳の都市伝説が傷つく姿を見ている事が出来ず、自分が傷つく事も恐れず、彼女達を庇うようにして、深月紅の攻撃を食らい続けた。
だが、深月紅は躊躇う事なく、攻撃を繰り出していく。
「さすがにこのまま灼滅するのも惜しい。よかったら、一緒にきてくれるか?」
宗一が都市伝説達を迎え入れるようにして吸収をする。
都市伝説はだいぶ弱っていたせいか、まったく抵抗する事なく吸収された。
「聞いた話だと頭への衝撃には迅速に糖分をとると後遺症とかの危険性がすごく減るらしいね」
そう言ってエールは仲間達に駆け寄ると、チョコレートを配るのだった。
作者:ゆうきつかさ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2016年1月15日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 8
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