「そうか、プレスター・ジョンを暗殺ねえ。それはまた、面白い」
全身黒ずくめ、顔を仮面で隠した男――ソロモンの悪魔ザ・ワンドが、くすくすくすと嫌な笑い声を上げた。
ワンドの両脇には、二人の少年の姿がある。
「まあ手伝ってくれるなら良いけどさあ。お前をかくまっていたプレスター・ジョンを、殺しに行くんだぞ?」
「協力してくれるんだよな? あてにするからな!」
大振りのナイフを構えた少年と、日本刀を両手に持った少年だ。
「勿論だとも。くすくすくす。だって、こっちのほうが楽しそうだしね。大いに信用して欲しいね。えーと? ナイフのカァル君と、刀のネィジ君。六六六人衆と一緒に戦えるなら、僕も安心さ。さあ、行こうじゃないか」
三人は揃ってプレスター・ジョンの城へ向かって行った。
●依頼
「みんな、聞いて。優貴先生が高熱を出して倒れてしまったんだよ」
千歳緑・太郎(中学生エクスブレイン・dn0146)は、その原因は歓喜のデスギガスが、プレスター・ジョンの国に攻め込んだ事だと言った。
「デスギガス勢力の目的は『プレスター・ジョンを暗殺し、プレスター・ジョンの国の残留思念を奪い、その残留思念をベヘリタスの秘宝で実体化させる』事だと想定されるよ」
灼滅者達は説明を聞き、そうなってしまった場合の可能性を考えた。
もしプレスター・ジョンの国の多数の残留思念が復活し、デスギガスの勢力に加われば、それは大変なことになるだろう。
表情を曇らせる皆に向かって、太郎はプレスター・ジョンの国の戦況を説明した。
「プレスター・ジョンの国に攻め込んでいるのは、シャドウによってソウルボードに招かれた六六六人衆だよ」
彼らは最近闇堕ちした序列外の六六六人衆のようだ。戦闘力は低いが、その分複数で行動している。
「六六六人衆の目的はプレスター・ジョンの暗殺だよ。それで、プレスター・ジョンを守ろうとする残留思念と戦闘になっているんだ」
しかし、残留思念の中には、攻め込んできた六六六人衆に呼応してプレスター・ジョン殺害を目論む者もおり、戦況は混乱している。
「ソロモンの悪魔ザ・ワンドもそのうちの一人。攻めてきた六六六人衆と組んで、プレスター・ジョンを殺害しようとしているよ。皆には、プレスター・ジョンの国に向かい、残留思念のザ・ワンドと二人の六六六人衆を撃退して欲しいんだ」
ソロモンの悪魔ザ・ワンドは、部下を使い色々な事件を画策していたが、灼滅され、プレスター・ジョンの国に迎えられたダークネスだ。
「ザ・ワンドは、魔法使い相当のサイキックに加え、マテリアルロッドを使った攻撃を仕掛けてくるよ。六六六人衆の二人、ナイフ使いのカァルは解体ナイフ主体の攻撃、日本刀使いのネィジは日本刀主体の攻撃をするようだね」
そう言って、太郎はくまのぬいぐるみをぎゅっと握り締めた。
「六六六人衆がデスギガスに協力した理由は、おそらくベヘリタスの秘宝だと思うんだ。一体何を企んでいるんだろう。ううん、今は高熱で苦しんでいる優貴先生が心配だよ。はやく事件を解決しないとね」
その言葉を最後にして、説明を終えた。
参加者 | |
---|---|
泉・火華流(自意識過剰高機動装甲美少女・d03827) |
ワルゼー・マシュヴァンテ(松芝悪子は夢を見ている・d11167) |
ジリアス・レスアート(水底の薄氷・d21597) |
ラハブ・イルルヤンカシュ(アジダハーカ・d26568) |
比良坂・柩(がしゃどくろ・d27049) |
オルゴール・オペラ(魔女の群・d27053) |
イサ・フィンブルヴェト(アイスドールナイト・d27082) |
上里・桃(生涯学習・d30693) |
●
「やれやれ、ソロモンの悪魔というヤツは、死してなお碌なことを思いつかんな」
妖の槍を手に取り、ワルゼー・マシュヴァンテ(松芝悪子は夢を見ている・d11167)がため息をついた。
ジリアス・レスアート(水底の薄氷・d21597)が静かに微笑み、遠くに見える黒尽くめの男へ視線を馳せる。
(「やれやれ、残留思念になってまで存在し続けてるってだけでも鬱陶しいのに」)
その仮面は知っている。
嫌な笑い方をするソロモンの悪魔、ザ・ワンドだ。
(「この上ブレイズゲートから脱出しようとか、面倒くさいことやめてくれるかな」)
両側に、二人の少年の姿も見える。大振りのナイフを構えた少年と、日本刀を両手に持った少年だ。彼らがカァルとネィジなのだろう。
「あの時と同じ、あの仮面だね」
残留思念となったワンドをプレスター・ジョンの国へと送った経験を持つ泉・火華流(自意識過剰高機動装甲美少女・d03827)がそう言った。
変らず黒ずくめで、変らず仮面。そして、大きな宝玉がはめ込まれた杖を持っている。
「死した者は享楽に生きるか……。ここにいる者達は、仲間が命を賭して倒した者達だ。再び現世で禍を振りまかせるわけにはいかない……」
イサ・フィンブルヴェト(アイスドールナイト・d27082)が構えるのは妖の槍『冰槍「モリス・テンプス」』だ。
「大虐殺はここで止めさせてもらおう……」
彼女の言葉を聞いて皆が頷く。
「ん、ぶっちゃけプレジョンがどうなろうと知ったことじゃない」
今はまだ少女の姿のラハブ・イルルヤンカシュ(アジダハーカ・d26568)が無表情に言った。
「ただ、悪魔に自由はやらない。それだけ」
誰ともなく走り始める。
走りながら武器を手にし、敵の前に飛び出した時には戦いが始まると誰もが理解した。
「おやおや。何だか怖い顔をした人達がやってきたようだねえ。くすくすくす。えっと、僕達はどうしようか?」
相変わらず嫌な笑い方をして、ワンドが両脇の六六六人衆達を見る。
「ちっ、俺達を狙ってきたのかよ」
「だったら、戦うしかねぇ。おい、お前も戦えよ!!」
カァルとネィジがそれぞれナイフと刀を構えた。ワンドも、やれやれと大袈裟にため息をついて杖を持ち上げる。
比良坂・柩(がしゃどくろ・d27049)が三体の敵を見据えた。
これが『ベヘリタスの秘宝獲得作戦』という奴なのだろうか? プレスター・ジョンがベヘリタスの秘宝を持っているのなら、自分達にとっても見過ごせない話ではある。
けれど。
「堕ちて間もない下っ端がそこまで知る筈もないか」
仲間の後方に位置を取り、柩がポツリと呟いた。
日本刀を持つネィジが前衛、ナイフのカァルが中衛。そして、ワンドは後衛に位置している。
オルゴール・オペラ(魔女の群・d27053)はチラリと敵の最後方に立つワンドを見て口の端を持ち上げた。
「わたくしのお友達が昔お世話になったと聞いたから顔を見に来たの」
ワンドが一瞬首を傾げる動作をする。それすらも、本心からなのか演技なのか伝わってこない。
だが、こちらも、同じようなものだ。
「精々強がってわたくしを楽しくさせてちょうだい」
あくまでも物見遊山気分で付いてきただけという風に、オルゴールは微笑んだ。
「ふぅん? 僕は楽しいのは好きだねえ。でも、楽しませるのはどうかなあ。僕って、ほら、真面目な男でしょ?」
くすくすくす。嫌な笑い声が風に乗った。
「モモ、用意は良い?」
「ルー、どうか気をつけて」
オルゴールはワンドの物言いをすっかり無視して上里・桃(生涯学習・d30693)を見る。
桃は、前衛の位置へ走るオルゴールを気遣うように見て頷き返した。
●
「今更序列外の六六六など相手にもならん」
ワルゼーは槍を手に真っ直ぐカァルに向かって踏み込んでいった。
「な、」
相手が何か言う前に、槍をその体に突き立てる。手元で螺旋を描き槍を繰った。
「生まれ変わって出直してこい」
カァルの体を抉る感触が伝わってくる。
続けてジリアスがカァルに鬼神変を叩きつけた。少し離れた場所に立つワンドを見る。今は足止めをしてくれる仲間を信じて、カァルを討つのが先だ。彼らの様子を伺っていたが、本気で六六六に協力しようとしてるとは思えない。
(「まぁ、何を企んでてもここで潰すだけだけどね」)
心の中で思い、呻くカァルの体を蹴り飛ばした。
「……そもそも、分割存在のプレジョンをどうやって暗殺するつもりでいるのか。放っておけばまた奴も復活するのに」
一方、ラハブは足止め目的でワンドへと向かった。
「ダイヤシャドウ勢もいないし……ホントにプレジョン暗殺が目的なのかあいつら」
一旦口を閉じ、首を振る。悩んでいても仕方がない。
「とりあえず悪魔を食い滅ぼそう」
そうして、変わる。ラハブは三つ首の灰龍に姿を変え、魔法弾を放った。
激しいブレスがワンドに襲い掛かる。
同時に、オルゴールも制約の弾丸をワンドへ向け放った。
「おお、怖い怖い」
「灼滅者に2度も倒されて、また倒されようとしてるけど今どんな気持ちかしら?」
大袈裟に肩をすくめて見せるワンドに、オルゴールは挑発の言葉を投げかける。
「うーん。どうだったかな? よく覚えてないなあ?」
くすくすくすと、嫌な笑い声が返ってきた。それでも、攻撃の当たった箇所の感覚が鈍ったのか、ワンドはしきりに腕をさすっているようだ。少しずつ、自由を奪い、行動を制限していく。後は仲間が六六六人衆を倒してくれるはずだ。
「デスギガスへの協力といっても、派遣されたのは末端か……」
イサはワンドを仲間に任せカァルに向かった。
「ま、末端って!!」
むっとして眉を寄せるカァルの身体を、容赦なく抉る。
「六六六人衆は六六六人衆で何を考えている? ……聞かされてはいないか」
「か、はっ、あ」
勢いでカァルの身体が吹き飛ばされ、地面に叩き付けられる。
「まだまだ、沈まないようです」
畳み掛けるように桃がガトリングガンを連射し、カァルを追い詰めた。
だが、まだ足りない。
カァルは黙ってよろよろと起き上がり、自身の周辺に夜霧を展開させる。
「もう少しは頑張ってくれよ。キミ、六六六人衆でしょ?」
その様子を見て、ワンドが苦笑いを漏らした。そして、小さく杖を挙げる。
瞬間、後衛の仲間の足元から凍りつく。
仲間にまとわりつく氷を見て、柩が癒しの風を呼んだ。
「くすくす。しっかり回復するんだねえ。偉いなあ。イラつくなあ」
「ザ・ワンド、キミの底はもう知れている」
「ふぅん?」
「もうキミでは、ボクたち灼滅者に追い付くことはできない」
さあ、大人しく『癒し』を得るための糧となれと。笑うワンドに柩はそう返した。
仲間達がカァルに狙いを定める中、火華流だけはネィジに向かって攻撃を仕掛けていた。
「多分アンタ達、捨て駒の鉄砲玉じゃないかな?」
エアシューズを走らせ常に敵との距離を保ちながら、爆炎の弾丸を連射する。
「ふん、そんな事知るかよ!」
ネィジは、飛び移ってくる炎に顔を顰めながら地面を蹴った。
火華流の言葉を無視して、ネィジはワルゼーに向かって刀を振り下ろす。
ソロモンの悪魔に序列外とは言え六六六人衆2人と、そう簡単に戦いは終わらない。
●
ワンドの攻撃はそれなりに強いものだったが、ラハブとオルゴールが行動を徹底的に阻害しているため、完全にその力を振るえないように見受けられた。
その間に、他の灼滅者達は六六六人衆2人の撃破を目指す。
火華流はネィジを追い、遠距離の攻撃を繰り返していた。
以前に優貴先生が倒れた時の事を考えるなら、プレスター=ジョンを暗殺……仕切るというのは不可能な気がする。火華流はローラーダッシュで走りながら考えた。恐らくは復活するまで力が弱まったところを……奪うという計画ではないだろうか。デスギガスの狙いは『ここには居ない残留思念を奪う』事だろうか? だとするなら、コルネリウスはそちらに戦力を回している?
「大方、協力を仰げそうな奴とか勧誘してみろ……とか言われてない?」
ネィジに言葉を投げかけるが、特に気になるような返事はなかった。
「どうしてキミ達はデスギガス勢力に協力するのかな?」
裁きの光条で傷を負った仲間を癒しながら、柩もネィジに問いかけてみた。
聞きたい事は色々ある。たとえば、プレスター・ジョンがベヘリタスの秘宝を持っているのだろうか?
だが、いくら問いかけてもやはり何も答えは返ってこなかった。
もしかしたら、本当に何も知らないだけかもしれない。だが、はっきりと判断するだけの材料は揃わない。
「もう一息です。攻撃を集中させましょう」
「そうだね。逃げられないよう気をつけよう」
桃とジリアスが頷き合った。
少々時間がかかってしまったが、カァルを確実に追い詰めている手応えはある。
ジリアスが引き起こした強い雷がカァルを撃った。
続けて桃が踏み込み、マテリアルロッドで殴りつける。この距離なら、十分攻撃が届く範囲だ。
傷口から魔力を流し込み、身体の内側から爆発させた。
「な、ぁあ、あ」
カァルが苦しげに呻く。回復に専念していた彼は、しぶとく生き残っていた。けれど、それも最後だろう。
「と言う訳だ。そろそろ沈め」
エアシューズに炎を纏わせ、ワルゼーが飛び込んできた。
すでに消えかけているカァルを蹴り上げ、最後の一撃を叩き込む。
一つ震え、カァルが消えた。
「カァルは撃破しました」
仲間に聞こえるように桃が声を上げる。
「了解だ。末端の六六六人衆では……、やはり重要なことは知らされてはいないようだな……」
いや、と。イサは槍を構えネィジに踏み込んでいく。
「まぁいい……どちらにせよ、全霊を賭して人々を護るだけだ……」
慌てたように避けようとするネィジに追い縋り、槍を突き立てる。そのまま手元で槍を捻り、身体を抉ってやる。
「く、そ……。俺は、簡単には、やられない」
ネィジはよろめきながらもまだ倒れなかった。
日本刀を一閃し、近寄ってきた灼滅者に向けて月光衝を放ってくる。
「くすくすくす。そうだよねえ。ネィジ君まで倒れたら、ほら、僕怖いしねえ」
ワンドがそれに追随するように杖を振った。
「私は悪魔にとっての絶対悪。悪魔に自由はやらない」
おとなしく私に食われていろと、ラハブが魔法弾でワンドを撃つ。それは、ワンドの行動をまたしても阻む。
「……っ」
「初めて残留思念になった時は炎が怖いって泣いていたって聞いたわ。可愛そう。今はちゃんと炎を克服したの?」
ワンドの小さな舌打ちを聞きながら、オルゴールは大量の弾丸を連射した。爆炎の力を込めた弾丸だ。
「本当に怖くなくなったか見て上げる」
オルゴールからの炎の攻撃に、仮面を付けたワンドの表情は伺えない。
だが、攻撃は確実に届いていた。ワンドは攻撃を繰り出せない。
決して自由にさせないと。
2人はワンドを抑えていた。
●
強がって何度か攻撃を仕掛けてきたネィジだったが、やはり集中攻撃されてからは早かった。
仲間の傷の具合を確認しながら、柩はサイキックを選び仲間を癒し続ける。ジリアスも状況に応じて回復に回った。
火華流が死角からサイキックを飛ばし、ワルゼーが高威力の攻撃を叩き込む。
クラッシャー2人の攻撃が揃えば、たちまちネィジは砕け消えた。
「あーらら。2人ともやられちゃったか。何ともまあ頼りになる六六六人衆だことで」
ワンドが大袈裟にため息をつく。
しかし、その言動に嘘が混じっていないと、とてもではないが信じることなどできない。
灼滅者達が目配せをしながらワンドを取り囲んだ。逃亡の可能性を疑う者は、特に目を光らせワンドを見る。
「ふん。還してやるぞ、何度でも、貴様が在るべき場所にな」
回り込んでワンドの背後に立ったワルゼーが、攻撃を仕掛けた。目いっぱい踏み込んで鬼神変を叩き込む。仲間達も次々と続いた。
「っ、いつもいつも、まったく僕は楽しくないな」
イラつきを隠さず、ワンドが舌打ちをする。さんざん行動を阻害され、上手く動くことができないようだ。
「何を言っても、逃がさないよ」
ジリアスも、構わず巨大異形化させた片腕で、ワンドを殴りつけた。
「蘇ってくるならその都度食い滅ぼす」
三つ首の龍であるラハブは、もう何度目かワンドの身体に食らいつく。
「それは、くすくす。沢山遊べるねえ」
ワンドが杖を高く振り上げた。
ラハブとワンドの間に、イサが滑り込んでくる。勢い良く振り下ろされた杖の打撃をその身で受け止める。
「……大丈夫、か?」
「ありがとうイサ。助かった」
イサとラハブは、互いに気遣いながらその場を離れた。
「あと一息だ。ワンドは、もう消える」
癒しの風で仲間を癒しながら、柩が皆に声をかける。
事実、ワンドの体力はおそらく多くはないだろう。仲間達は一斉に攻撃を集中させた。
「行くよ、ワンド」
常に高速で移動していた火華流が、ワンドの死角から飛び出しガトリング連射を放つ。敵がバランスを崩すのを確認し、彼女はまた走り出した。
「なるほど。こうなれば、僕も全力を出すしかないよねえ」
言いながら、ワンドは巨大な雷を生み出す。
魔術によって引き起こされた雷が、激しい勢いを増してオルゴールを撃った。
「あらあら。やればできるじゃないの。随分頑張ったわね?」
確かにその攻撃は強く感じる。
だが、一撃で倒れるほどではなかった。
オルゴールは仲間に回復を要求せず、その場で、至近距離で、炎の弾丸をワンドに叩き込む。
この敵は、以前友人が辛辣をなめた相手だ。そんな事など露も出さないけれど、ワンドが復活する可能性を、オルゴールは叩き潰さずには居れなかった。だから、ここに来た。
ワンドの身体が傾ぐ。
「いくのよ、モモ!」
「ルー!」
オルゴールが傷つく様を気にしながら、最高のタイミングで桃がワンドの懐に飛び込んだ。
「ぐっ」
「行きます」
急いで逃げようとするワンドとの距離をさらに詰める。
桃は思い切り腕を振り上げた。
巨大異形化したそれを、ただ思い切り叩き込む。全てを破壊するようなその攻撃は、ワンドの身体を打ち砕いた。
「ふ、くすくす。良いだろう。今度も僕はやられたって訳だ。うん。消えてやろう、灼滅者」
くすくすくす。
笑い声が消え、そして仮面の男も消えた。
戦いが終わり、灼滅者達は辺りを見渡す。
「自体が根深くなければいいのだが……」
イサが小さく呟いた。
ともあれ、3体の敵は倒したのだ。それを確認し、灼滅者達は帰路に着いた。
作者:陵かなめ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2016年2月8日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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