琵琶湖・田子の浦の戦い~迫り来る選択

    作者:篁みゆ

    ●推移
    「やあ、来てくれてありがとう」
     教室で待っていた神童・瀞真(大学生エクスブレイン・dn0069)は灼滅者たちが着席すると、和綴じのノートを開いた。
    「伏見城の戦いは無事に勝利する事が出来たよ。この戦いでスサノオ壬生狼組の被害が少なかった事もあって、天海大僧正は全軍を琵琶湖に向かわせて、安土城怪人との決戦に挑もうとしているようだね」
     既に、琵琶湖大橋では両勢力のダークネスがにらみ合いを始めており、小競り合いも始まっているようだ。
    「天海大僧正勢力からは、自分達が琵琶湖大橋で戦線を膠着させている間に、後方から安土城怪人の本拠地を攻撃して欲しいという要請が入っている。この要請は協定に沿ったものだから問題は無いんだけど……この戦いに呼応して、想定していない事件が発生してしまったんだ」
     第2次新宿防衛戦直後から行方をくらませていた軍艦島が静岡県沖に出現し、田子の浦の海岸に上陸しようと近づいてきたのである。
    「軍艦島の出現は偶然という事はありえない。おそらく日本のご当地幹部であるザ・グレート定礎が、安土城怪人勢力と連携して作戦を行ったと想定されるよ」
     あるいはエクスブレインの予知と別系統の予知能力を持つ、刺青羅刹・うずめ様による作戦かもしれないが、どちらにせよ武蔵坂学園は戦力を二分して対応する必要がでてしまったのだ。
    「琵琶湖の戦いを優先するか、或いは軍艦島の戦いを優先するか……。どちらが正しいかは判らない。作戦に参加するみんなの意思で、どちらの戦いに参加するか決定してほしい」
     琵琶湖の戦いに大勝利すれば、安土城怪人の勢力を壊滅させる事も可能となる。
     逆に琵琶湖の戦いに敗北すれば、天海大僧正の軍勢は壊滅してしまう。
    「天海大僧正勢力が壊滅する事は致命的な問題ではないけれど、武蔵坂が協定を反故にして見殺しにしたという事になってしまうのは、今後のダークネス勢力との交渉などに悪影響を与えるかもしれないね」
     田子の浦の戦いに大勝利すれば、上陸しようとする軍艦島に逆侵攻して軍艦島勢力を壊滅させる事が出来るかもしれない。
     逆に田子の浦の戦いに敗北した場合、軍艦島勢力が白の王勢力に合流してしまう可能性が高くなる。
    「軍艦島勢力は勢力規模としては大きくはないけれど、有力なダークネスが多く参加している。この軍艦島勢力と、戦力は大きいが有力な将が少ない白の王勢力と合流する事は強大なダークネス組織の誕生を意味するため、阻止できるならば阻止するべきだろう」
     戦力を2分して戦えば、両方で勝利できる可能性があがる。が、両方で敗北する可能性も高まるので、大きなリスクを抱える事になる。
     どういう結果が出たとしても、この戦いの結果が今後の情勢に大きな影響を与えるのは間違いない。
    「今回は、どの選択が正しいという事はないよ。だからどちらの戦場で戦うかはみんなに任せる。より良い未来につながるように、みんなの力をかしてほしい」
     瀞真はそう言い、頭を下げた。


    参加者
    千布里・采(夜藍空・d00110)
    黒曜・伶(趣味に生きる・d00367)
    新城・七波(藍弦の討ち手・d01815)
    夕凪・真琴(優しい光風・d11900)
    霧月・詩音(凍月・d13352)
    ヴィア・ラクテア(ジムノペディ・d23547)
    迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801)
    炎帝・軛(アポカリプスの宴・d28512)

    ■リプレイ

    ●灼滅者の選択
     琵琶湖と田子の浦。向かう戦場の選択を迫られた灼滅者達。相談の末、この八人が向かったのは琵琶湖の戦場だった。琵琶湖に集った灼滅者は多く、天海大僧正軍と琵琶湖大橋で戦う安土城怪人の軍勢の、後方から攻める形となる。安土城怪人の勢力は天海大僧正との最終決戦ということで、主だった幹部たちは全員出撃しているようだった。安土城怪人の軍勢は強力であることには代わりはないが、灼滅者の力があれば勝機は十分にあるだろう。
     後方から攻め込む灼滅者たちが鬨の声を上げる。それに押されるように、または同調するようにこのチームの灼滅者たちも走った。
    (「セイメイさんも気になりますが、やっぱり見捨てるという選択はできないです」)
     心の中で思うのは夕凪・真琴(優しい光風・d11900)だ。彼女と同じ思いの者も、異なった思いの者も、田子の浦へ向かいたかった者もいるだろう。それでも一度決まったチームの指針に異を唱える者はなく、狼姿で駆けて行く炎帝・軛(アポカリプスの宴・d28512)を追うように走る。軛も仲間たちとはぐれぬように速度を調整しながら走っていた。
    「彼が相手のようですね」
     そんな一同を本陣防衛のためにと出迎えたのは、不敵に笑むアンブレイカブルの男性。新城・七波(藍弦の討ち手・d01815)の言葉に一同は足を止め、軛は人の姿へと戻る。
    「お前たちの相手はこの俺様だ」
     クイッと自身を親指でさして、その男――甲斐は嗤う。
    「敵は強敵、油断せずにあたりましょう」
     黒曜・伶(趣味に生きる・d00367)の言葉に頷いて、一同は臨戦態勢を整えていった。

    ●力強い男
    「いくぞ!」
     宣言するが早いか、こちらとの距離を詰めた甲斐は霧月・詩音(凍月・d13352)へと雷を宿した拳を繰り出した。
    「ほな、こちらからも遠慮なく」
     千布里・采(夜藍空・d00110)の、白光を放つ一撃に続き、霊犬が言葉による指示はなくとも采の意図を読み取って的確に攻撃をしていく。
     漆黒に染まった髪をなびかせて甲斐の死角に入ったのはヴィア・ラクテア(ジムノペディ・d23547)。鋭い斬撃は甲斐の体力を削り、そして蝕む。
    「ダークネス同士の勢力争いはヒトにも見過ごせぬ物。恨みは無いが、その命、貰い受ける!」
     軛の構えた碑文から放たれた砲弾は、彼女の感情の得難い表情と同じく『無』を纏ったまま甲斐を撃ちぬいた。
    「早めに倒れていただけるとありがたいですがね」
     軛の砲撃で僅かに体勢を崩した甲斐の死角へと入り込んだ七波が、囁くように告げた言葉を込めるように深い一撃で甲斐の肉体を抉る。
    「少しずつでも攻撃を当て確実に相手の体力を削っていきましょう」
     冷静な伶の言葉。彼の影が正確に甲斐を捉え、包み込む。
    「あまり長いこと相手してられんのや」
     迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801)の差し出した手。指にはめられた『Ogun』から放たれた魔法弾がめり込んだ甲斐の筋肉へ、霊犬のミナカタが刀を振り下ろした。
    「七波くんも皆さんも絶対に守ります」
     祈るように真琴が手を組む。
    「光と風よ、お願いします」
     その願いを叶えるかのように、真琴の帯は詩音の傷を癒やした。
    「……」
     無機質な瞳で甲斐を見据える詩音。放たれた影が刃となって甲斐を切り刻む。
    「まだまだぁ!」
     甲斐は再び詩音の懐に入るべく距離を詰めてきた。だが。
    「二度はさせんで」
     その間に素早く入りこんだ炎次郎が、代わりに無数の打撃を受け止めた。後方でくふり、笑ったのは采。伸ばした影は爪のように甲斐の筋肉を引っ掛け、そして縛り上げていく。霊犬が、縛られた甲斐へと襲いかかる。
    (「できるだけ速攻で」)
     再び、ヴィアは甲斐の死角に身をおさめて斬りつける。回復に手数を使ってくれれば万歳。癒やしきれぬダメージを蓄積させることができれば万々歳。
     地を蹴った軛の身のこなしは、まさに獣のしなやかなそれで。繰り出した流星の襲撃は、深く大きな衝撃をもって甲斐の肉体へと食いこんでいく。それでもやすやすと倒れてくれないのは、さすがにひとりで戦いに出てくる自信があるだけのことはある。だがいくら強くても、一人ですべての役をこなすことはできないのだ。灼滅者たちは力を合わせ、甲斐に挑んでいく。
     誰かが狙われればヴィアや炎次郎が守り、傷を負えば真琴が適切に癒していく。それがわかっているから、他の者達は安心して攻撃に専念できる。もちろん攻撃だけでなく、少しでもおかしな動きがあれば伝達できるよう、後方に位置する仲間たちは甲斐の動きにも気を配っている。
     信頼関係で成り立つ灼滅者という壁。それはまるで細いゴムひもで編み上げたように柔軟さに富んでいて、状況に合わせて臨機応変に対応できるもの。綿密な相談が彼らに信頼関係を生み出させ、そして現地で対応力が発揮される。
     甲斐の視線が真琴を捉えたことにいち早く気がついたのは軛だった。
    「夕凪!」
     その声に一歩早く反応したヴィアが甲斐から真琴への射線を遮る。甲斐の掌から発せられたオーラはヴィアに阻まれ、真琴までは届かない。
    「一気に押し通りますよ」
     告げた七波が甲斐の死角を狙う。その声は常よりも低く、冷たく聞こえた。七波にとって真琴は大切な人だ。仲間のおかげで傷を負わなかったとはいえ、わずかでも心掻き立てられなかったとはいえない。鋭い一撃が、深く甲斐を襲った。
    「大切な者を護るため、貴方にはここで倒されてもらいます」
     素早く接敵した伶が、装備ごと甲斐を斬り捨てる。真琴への攻撃を防がれた時点で、甲斐の未来への道も封じられていた。オーラで傷を癒やそうとする甲斐に、『エクゼキューショナーズ』に炎を這わせた炎次郎と、ミナカタが迫る。
    「そろそろ終いにしよか」
     二つの斬撃。采の影と霊犬が追い打ちをかける。これを機とみた真琴も光の砲弾を放ち、そして。
    「……逃げるつもりがなさそうなのは、武人としては褒められる部分でしょうか」
     片膝をつき、息を荒げている甲斐は、為す術もなく詩音の影に飲み込まれていく。
     影が去ったのちには、もはや人影すら残っていなかった。

    ●癒し手の選択
     もっともいけないナースを始めとするいけないナースたちの元にも、灼滅者たちが攻め込んできたという状況は伝わっていた。
    「どっちも大きな被害が出ているみたいだよっ。なら、わたし達のやることはひとつだよねー!?」
    「もちろんですっ! わたし達はどちらも分け隔てなく!」
    「頑張って癒やすのみです!」
     後方で治療を続けていたナースたちは、もっともいけないナースの言葉に自分たちの目的をしっかり答える。えいえいおー! と意気込んで拳を突き上げる姿には、士気の高さが感じられた。負傷者を癒やすことが彼女たちの存在理由であり生きがいとも言える最重要目的ならば、この状況で士気が上がるのも頷けるというもの。だが、ナースたちが怪我人を求めて手分けしようとしたところ……。
    「お待ち下さい、もっともいけないナース殿!」
    「あ、あなたはっ」
    「安土城怪人様の伝令としてまいりました!」
     そう告げてもっともいけないナースの前に片膝をついたのは、安土城怪人の伝言を携えてきたペナント怪人だった。
    「安土城怪人様は『逃げ延びた者達は満身創痍の筈なので、彼らの癒しをお願いしたい』と仰っておいでです」
    「それって、戦場の癒やしを放棄して、離脱して欲しいってことだよね?」
     もっともいけないナースの言葉を、ペナント怪人は否定しない。
    (「確かに逃げのびた子達の傷を癒やすのも大切なお仕事だよね。でも……」)
     もっともいけないナースの迷いを代弁するように、考えこむ彼女の周囲でいけないナースたちが声を上げる。
    「わたしはここに残って怪我人の治療を続けたいです!」
    「安土城怪人さんのお心遣いに感謝して、ここは離脱して治療を待っている方々の元へ行くべきでは……」
    「あたしはもっともいけないナース様のご決断に従います!」
     彼女たちとて癒やし手としての思いがあるだろう。だが、自分たちの命がなくては誰も救うことができないのも、彼女たち自身は良くわかっている。だから、もっともいけないナースが迷ったのはほんの僅かな間だけだった。
    「わかったよ。安土城怪人ちゃんの言うことを聞くことにしようっ。そう伝えてっ」
    「了解しました!」
     伝令役のペナント怪人を見送り、もっともいけないナースはナースたちを見渡して。
    「それじゃあわたし達は撤退するよ! みんな急いで!」
     バタバタと、ナースたちは動き始めた。

    ●癒し手の未来
     傷の治療を済ませた後、灼滅者たちはもっともいけないナースの姿を探した。安土城怪人の元へ向かったチームが多いようで、手下達もそちらへ向かった者が多いのだろう。程なく、ナースたちの集団が視界に入った。中心のひとりがなにやらペナント怪人と言葉を交わしたのち、撤退の準備を始めるようだ。
    (「……難しいとは理解していますが、可能であればあの淫魔には道後温泉での借りを返したいものですね」)
     詩音としては今すぐにでも飛び出したいところだ。
    (「……先代クロキバが亡き今、そして淫魔であるのなら、灼滅する事に躊躇をする余地は一切ありませんから」)
     しかし采が足を止め、仲間たちにもこれ以上進まぬよう、腕を出して止める。
    「お仲間や」
     左側に、もっともいけないナースたちを狙う他のチームがいるのに気がついたのだ。そのうちのひとり、骸骨の仮面を被った男――天方・矜人が近くにいた軛に声をかけてきた。
    「狙いは同じだよな? オレたちは左から攻める。挟み撃ちでどうだ?」
     元より狙いが同じチームがいるのなら、協力しようと考えていた。ならは是非もない。
    「わかった。わたし達は右から攻めよう」
     軛はそう答え、仲間たちへ右から攻めて挟み撃ちにする旨を伝える。
    「え! 灼滅者!?」
     いけないナースたちが詩音によって熱量を奪われていく。撤退の準備をしていたもっともいけないナースが驚いたように声を上げた。とっさに、いけないナースたちがもっともいけないナースを守るようにと前に出てくる。
     前に出てきたナースを、炎次郎の魔法弾が打ち抜き、ミナカタが斬りつける。七波の帯が広がり、複数のナースを巻き込んでいく。
    「わたしは大丈夫だから、みんなは順番に撤退してっ!」
     もっともいけないナースは配下のいけないナースたちを優先的に離脱させようとする。その姿を見て、真琴が口を開いた。
    「ねぇ、私たち、手を取り合うことはできませんか?」
    「ラブリンスターさんのように仲良くできたら良いんですがね」
     伶も、自分の意志を示す。
    「人を襲わないとか、闇堕ちとかさせないって約束してもらえるのなら、手を取り合えると思うのです」
     きっと、それは優しさから出た言葉。言葉が通じれば、手を取り合えるはず――その可能性はゼロではないだろう。けれども、今この場にその可能性があるかと問われれば……。
    「わたしに構わずに、はやくっ! 逃げて、これからも人助けをしてねっ!」
     思いは統一されたものではなく、仲間たちにもそれぞれ思うところもあるというもの。手を取り合う道を模索することを強制することはできない。そして、逃げろと伝えても自分の元になお残ろうとする仲間たちと戦う者たちの言葉に、耳を傾けることなど出来るだろうか。
    「きゃー!!」
     ナースたちが逃げた先で悲鳴が上がった。もう一つのチームが退路を断つ形で攻撃を始めたのだろう。あちらのチームはこちらのチームに和睦を望む者たちがいることなど知らない。もっともいけないナースを目指して、配下のナースたちを攻撃しているのだ。
     できるならばもっともいけないナースを生きたまま捕えて帰りたい、そんな思いを持つ者がいないとはいえない。だが、事態がこれ以上時間をかけることを許さなかった。
    「あれは……」
    「安土城怪人、ですか」
     七波と伶の視線の先にあったのは、巨大化した安土城怪人の姿だった。巨大化フードを使ったのだろう。その大きな姿は、この戦場からも見て取ることができた。
    「流石にもう、説得している余裕はないだろう」
     軛の言葉は正論だった。真琴も伶も、一度目を閉じてから、気持ちを切り替えるように再び開く。
     戦場に残ったいけないナースたちの数はそう多くはない。退路を断ったもう一つのチームは容赦なくナースたちを灼滅し、もっともいけないナースへと迫っていく。
     くふり笑った采が操る影から踊るように飛び出た影の牙が、ナースに噛みつく。追うように動いた霊犬が斬撃を与えたところに軛が追い打ちをかけてひとり、屠る。
    「長い戦いはここで終わりにしましょう。同じ歴史は繰り返せないのですよ」
     ヴィアの冷たい炎が容赦なくもっともいけないナースのいる列を襲う。
    「命運はここで尽きます」
     ストレートな言葉はもっともいけないナースの耳に届いているだろうか。挟み撃ちにされて攻撃を受けている彼女たちに、こちらの言葉がどこまで届いているのかはわからない。
    「回復します!」
     気持ちを切り替えた真琴は、ナースたちの攻撃を多く受けていた七波の傷を癒やす。伶の帯がいけないナース達の列を狙い、2人ほどその姿を消滅させた。七波が残りのひとりを倒し、もっともいけないナースと八人を隔てる壁がなくなった。
    「……借りを返せそうですね」
     詩音の影がもっともいけないナースへと迫る。すでにもう一つのチームの攻撃によってもっともいけないナースは満身創痍であり、たとえ生け捕ろうとしてもその意図を知らぬもう一つのチームの勢いを止めることなどできそうになかった。
    「お前ら……俺達をなめとったんちゃうか? その考えがいかにふざけとるか……見したるわ!」
     ミナカタの動きに合わせて炎次郎が炎を宿した剣を振り下ろす。もう一つのチームの怒涛の攻撃を受けたもっともいけないナースには、もはや僅かな力も残っていないように見えた。
     身体を起こそうと震える顎に、武神・勇也の剣が突きつけられる。巨大な鉄の塊のような刀を見れば、後のことは想像に難くなかった。
     振り上げ、振り下ろされる。
     思わず駆け寄ろうとした真琴と伶が到着する前に、もっともいけないナースの小さな身体は跡形もなく消え去った。

    「これでひとまず約束は果たしましたよ」
     真琴に寄り添うようにして、七波が天海大僧正軍のいる方向へと呟いた。

    作者:篁みゆ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年2月16日
    難度:やや難
    参加:8人
    結果:成功!
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