セイメイ最終作戦~アンデッド・アタック

    作者:小茄

    「ち、畜生……畜生! なんだってんだよぉ」
    「いや、これさ……ドッキリじゃね? 絶対そうだって、これドッキリだって。どっかにカメラあるべ」
    「ドッキリでこんな怪我する訳ないでしょ! バカじゃないの!?」
    「お前ら良いから、何か棒とか武器になる様なものを探してくれ! このままじゃ入って来る!」
    「武器って……漫画とか……カードゲームとかボードゲーム、ガラクタばっかりだよ!」
    「じゃあ椅子でいい、それ取ってくれ!」
     ごく有り触れた公立高校の昼下がり。
     どこか文化部の部室だろうか、私物だらけの雑然とした室内で、数名の生徒が混乱状態にあった。
    「美和子……しっかりしてよ!」
    「もっと強く抑えろよ、血がすげー出ちゃってるじゃん」
    「だってそんなにしたら、首絞まっちゃうでしょ!?」
    「……って言うかさ、箸本って、もしかしてもう……」
    「もう何よ!?」
    「い、いや……そうだ、窓から逃げられないかな!?」
    「どうやって降りるんだよ。せめて校庭側に向いてりゃ、助けを呼べたのに……」
     1人の女子生徒は、首筋から大量の血を溢れさせていた。顔からは血の気が失せ、呼吸もしておらず、次第に体温も失われ始めている。
     ゾンビの様な、と言うしかない。掃除をしていたら、ゾンビの様な外見をした何かに襲われた。
     ゾンビは5,6人居ただろうか。制服を着ている者や、部外者と思しき大人の様な者も居た。
     それらから這々の体で、ようやくここに逃げ込んだのだ。
    「あ゛ぁぁー!」
    「オォォォー」
    「クソ、来るんじゃねぇよ! 消えやがれ!」
     そして彼らは今も、扉を叩き、揺さぶっている。
     ガラス部分は既に割られ、這い入って来そうになる度、箒の柄や椅子の脚などで殴りつけ、押し返す様にして辛うじて侵入を凌いでいた。
     いずれにしても、このままでは時間の問題だろう。
     
    「まずは、富士の迷宮突入戦の成功おめでとう御座いますわ。白の王セイメイや海将フォルネウスは灼滅され、数千体のゾンビも壊滅した……のですけれど」
     若干勿体ぶった様な言い回しをしつつも、早口で言う有朱・絵梨佳(中学生エクスブレイン・dn0043)。
    「実は、白の王の置き土産とも言える『生殖型ゾンビ』が、日本各地の高校に送り込まれていますの」
     一校につき数体という単位で送り込まれたこのゾンビ。噛み付き相手を殺す事で、その相手もゾンビにしてしまうのだと言う。
     ゾンビを増やすこの特性から、便宜上生殖型ゾンビと呼称する。
    「しかも厄介な事に、このゾンビは我々エクスブレインの予知を妨害する力がある様ですの。事件現場の詳細等は不明ですわ」
     とは言え、どの高校にゾンビが送り込まれたのかは判明している。
     そのうちの一校が印された地図と、その学校の見取り図を示しつつ、絵梨佳は説明を続ける。
    「今からこの高校に急行し、生殖型ゾンビを灼滅して下さいまし。無論、かみ殺されてゾンビ化した生徒も、出来れば灼滅して頂きたいですわ」
     襲われている生徒が居るなら、彼らが殺され……ゾンビ化する前に助ける事も重要だろう。
     
    「これらは恐らく、富士の迷宮下層に居たものと同種で、戦闘力という意味ではさほどの脅威は有りませんわ」
     とは言え、このままでは加速度的に被害が広がり、生徒だけでなく周辺住民までもゾンビ化してしまいかねない。
    「ただ、ここでこれらのゾンビを片付けてさえしまえば、残存していたゾンビも全て灼滅し終えられるはず。……あ、それと生殖型ゾンビはバベルの鎖を持たない為、撃破後は可能な限りにおいて、ゾンビが居たと言う証拠を持ち帰って頂きたいのですわ」
     物証が残れば残る程、ゾンビの様な超常の存在が表沙汰になってしまうだろうから。
     無論、既に被害も出ている。完全なシャットアウトは不可能だろうけれども、可能な範囲でと絵梨佳は言う。
     ゾンビを目の当たりにした生徒達であっても、説得次第では口止めも可能かも知れない。
     
    「富士迷宮の戦いで相当数のゾンビを片付けられたのは、今にして思えばファインプレーでしたわね。数が多ければ多い程、加速度的に増殖する訳ですし」
     事態は逼迫しているが、最悪の状況ではない。現状で打てる手を打てば状況を打開出来るはずだ。
    「では、吉報をお待ちしておりますわ!」
     そう言うと、絵梨佳は灼滅者達を送り出すのだった。


    参加者
    室崎・のぞみ(世間知らずな神薙使い・d03790)
    相羽・龍之介(焔の宿命に挑む者・d04195)
    村瀬・一樹(ユニオの花守・d04275)
    長沼・兼弘(キャプテンジンギス・d04811)
    リーファ・エア(夢追い人・d07755)
    咬山・千尋(高校生ダンピール・d07814)
    榎本・彗樹(自然派・d32627)
    月森・夜深(竜ヶ渕村の騙り部・d33272)

    ■リプレイ


    「っしゃー、もう一本!」
    「あーい!」
     灼滅者達がその高校に到着した時、校庭では活気のある掛け声が響いていた。
     ユニフォーム姿の野球部員達が、守備練習に精を出している様だ。
    「この様子だと、外はまだ無事か。中も見える範囲は……」
     咬山・千尋(高校生ダンピール・d07814)は校庭を見回し、それから校舎を見上げて呟く。
     例えば校舎の窓ガラスが割れてるとか、血糊がベッタリ……などと言う事もなく、ごく普通の、何の変哲もない高校の放課後そのものだ。
     しかし、ここには間違いなく白の王セイメイの置き土産、「生殖型ゾンビ」が送り込まれている。
     今こうしている間も、高校生達が生命の危機に瀕し、同時にゾンビ化の脅威が迫っている事は確かだ。
    「のぞみさん、ちょっと確認して欲しいのですが」
    「はい。今、私達が居るのがここで……」
     リーファ・エア(夢追い人・d07755)の言葉に、室崎・のぞみ(世間知らずな神薙使い・d03790)は学校の見取り図を広げて一行の現在位置を表示する。スーパーGPSの効果だ。
    「君、ちょっと良いかな」
    「はい、なんスか?」
     村瀬・一樹(ユニオの花守・d04275)は、ボール拾いをしている一年生部員と思しき生徒に声を掛ける。プラチナチケットの効果により、部外者とは思われない筈だ。
    「何か変わった事とか、騒ぎとか、無かったかな? 不審者を見掛けたとか」
    「え? ……いやー、ちょっと解んないっす。自分ずっとここに居たんで、見える範囲では特に何も無いと思うっス」
     やはり、校庭に居る生徒達は異変を目にしたり、気付いたりはしていない様子だ。
    「実は、校舎内で何か騒ぎが起こり怪我人も出ている。危ないので一度校外へ出てほしいんだ」
    「え? マジっスか? 取りあえず部長に……」
    「よし、皆を集めてくれ」
     相羽・龍之介(焔の宿命に挑む者・d04195)は野球部員らを集める様に指示し、彼らに退去を促しに懸かる。
     無論、すんなりと信じて避難してくれるとは限らないが、その時は王者の風を用いて強制的に避難させれば良い。
    「相羽が戻ってきたら突入だな。俺達は西棟……目の前のあれか。東棟は中庭を挟んで向こう側だ」
     突入前の最終確認をすべく、見取り図を指差し確認して校舎を指差す長沼・兼弘(キャプテンジンギス・d04811)。
    「東棟は少し遠いし、私達は先に参りましょう」
     灼滅者達は、2つの棟を手分けして探索する案を事前に採用していた。東棟を担当する月森・夜深(竜ヶ渕村の騙り部・d33272)は、同じ班の3人へそう告げる。
    「そうだな。何か有ったら連絡を」
     これに頷いた榎本・彗樹(自然派・d32627)は、西棟担当の4人に軽く確認し東棟へ向かう。
     野球部員を退去させた龍之介も戻って来た所で、西棟を担当する4人も行動開始。
     ここからは時間との闘いだ。


    「すいません……誰かいらっしゃいます……よね」
     ドア越しに声を掛けるのぞみ。教室の中からは、いかにも楽しげに雑談する女子生徒の声が、廊下まで聞こえてくる。
    「え?」
    「校内で騒ぎが起り、負傷者も出てるんだ。君達も危険だから机の影に隠れて居る様に」
    「なにそれ、マジで? 喧嘩?」
    「誰かおかしくなって暴れたんじゃね?」
    「良いから、今すぐに」
    「は、はい……」
     かしましい女子達を王者の風で黙らせ、影に隠れさせる龍之介。
     校外へ避難させるよりも、一先ずこの方が安全という判断だ。
    「向こうの教室には誰も居なかったな。呼びかけにも反応無しだ」
     フロア内のいくつかの教室をチェックして居た兼弘が戻ってくる。
    「ここも、今のところは変わりないみたいだね。ゾンビはどこに出現したんだろう」
     一樹はその報告を受けて見取り図に印を付け、中庭越しに見える東棟に視線を向ける。
     ここから見える範囲では、あちらも変わった所は無いようだ。
    「次の階に急ぎましょう」
     一先ずこの階の安全を確認した西棟班は、急ぎ階段を駆け上がる。

    「だから私は推薦取ってさぁ、その方が多分楽だし。早めに合格決まるじゃん」
    「んー、でも私は一般かなぁ……」
     東棟班が昇降口に到着した時、下駄箱で靴を履き替えている女子生徒が2人居たが、こちらも特段変わった様子はない。
    「済みません。校舎内で何か変わった事を見たり、大きな物音を聞かれませんでしたか?」
    「え? ……いえ、別に」
    「うん、無いと思いますけど」
     夜深が尋ねてみるが、やはり異変には気づいて居ない様だ。
    「校舎内で事件が起きている。危険だからすぐに避難してくれ」
    「え、本当? でも……」
     促す彗樹の言葉に、顔を見合わせて少し怪訝そうに言う。
    「今私達、職員室に寄って図書室の鍵を返して来た所だけど、先生達も別に普通だったよ?」
    「職員室と図書室って何階だ?」
    「え、どっちも2階だよ……あなた達、どこの生徒?」
     千尋の質問に、小首を傾げつつもそう答える。
     彼女達の話を聞く限り、2階に異変の気配は無かった様だが。
    「2階以上の階で、部室に使われている部屋って解りますか?」
    「……部室って、軽音部がこっちの4階だよね確か……」
    「あと、この辺りが演劇部?」
     リーファの出した見取り図を見て、2人は記憶を探る様にして答える。
    「もしもし……あぁ、解った。あたし達は先行する」
     そんな折、千尋の携帯に西棟班から連絡が入る。
    「向こうから、4階で部屋に立て籠もっている生徒達が見えたらしい。行こう」
    「君達も色々有難う。速やかに下校して」
    「う、うん?」
     女生徒達を退避させ、一行は一先ず最上階の4階を目指す事にした。


    「おい、今は行っちゃダメだ! 何人かが廊下で暴れていて……」
     3階から4階への階段を上りかけた所で、慌ただしく降りてくる男子生徒3人組。取り乱した様子で灼滅者に訴える。
    「その怪我は?」
    「そうだよ、その騒いでた奴にうるさいって注意しようとしたら……噛み付かれたんだ」
     そのうちの1人は、腕にかなり深い傷を負っており、今も血がポタポタと滴り落ちている。
    「手当を致しましょう。傷を見せて下さい」
     夜深はすぐさま歩み寄って、傷の具合を看る。
    「後は俺達に任せて、お前達は避難するんだ」
    「でも、マジで危ないぞ。アイツらイカレたみたいに、ガラス割ったりしてるし」
    「良いから行け、あたし達の心配は要らない」
     彗樹と千尋の言葉に、渋々と言った感じながら階段を降りてゆく男子達。
    「これで良いでしょう。あなたも避難なさって下さい」
    「あ、あれ? 傷が……」
     夜深も手早く治療を終え、その1人も退避させる。
     生殖型ゾンビは、噛み付いた相手が死亡した場合にゾンビ化させる為、傷を治療しておけば万が一にも彼がゾンビ化する事は無い。
     ――ガシャーンッ!
     4階のフロアに到達した一行に、聞こえてくるのはガラスの割れる音。次いで、ドアを激しく叩いているらしい打音。
     その音と、先ほどの男子の物と思しき血の跡をたどれば、騒ぎの元凶はすぐに現れた。
    「あ゛ぁぁ……」「オ゛ォォォー!」
     扉のガラスは全て砕け、ドア自体も凹んでひしゃげ始めている。
    「来るなっつーんだよ! どっか行けぇっ!」
     侵入しようとするゾンビを、内側から必死に押し返そうとしている様子も見て取れた。
    「風よ此処に」
     スレイヤーカードを解放するリーファ。3人も臨戦態勢を取る。
    「短期決戦と行くか」「だな」
     七二式殲術サーベルの刃を非物質化しつつ呟く千尋に、頷きながら刀を抜き放つ彗樹。
    「アァァーッ!」
    「くそっ、箒を取られた……畜生!」
     教室内から生徒が繰り出した箒の柄が、無数の腕に掴まれて引っ張られる。
     妨害を取り除き、今にも教室内になだれ込もうと言うアンデッド。
     ――ザンッ。
     彗樹の刀がその首筋を斬り、千尋の刃が脇腹から心臓を貫く。
    「グ、アァッ……」
     ゾンビは血を噴き出しながら、登り掛けていたドアから崩れ落ちる。
    「望むらくは余り苦しませたくはございませんが」
    「あなた達の相手は私達がしましょう」
     風を鋭利な刃に変え、放つ夜深。リーファはキャリバーに援護を命じ、自らは跳躍し跳び蹴りを見舞う。
    「ガヒュッ……!」
     こちらも、側背からの攻撃が続けざまにクリーンヒット。声にならない声を上げながら倒れ伏す。
    「ウオォォ……」「あ゛ぁぁー」
     ゾンビの多くが灼滅者達へ狙いを変える中、一体はそのまま教室内に這い入ろうと試みている。
     中に侵入されてしまうのは時間の問題だろう。
    「待たせたな。アッセンブル!」
     と、危機一髪のタイミングで、廊下の向こう側からやって来る西棟班の4人。
     兼弘はそのままの勢いで、身体半分教室内に侵入していたゾンビの胴を両断――と言っても、それは非物質の剣。不死者の霊魂のみを切り伏せる。
    「助けに来ました、扉から離れて下さい」
     のぞみは室内の生徒達に言いつつ、舞を舞う様に背徳浄化断罪輪で斬り付ける。
    (「……助けられなくて、ごめん」)
     間髪を入れず、先ほどまでは何の変哲もない高校生であったはずのゾンビを、神霊剣で貫く龍之介。
     心中では謝罪の言葉を紡ぎつつも、その太刀筋が乱れる事は無い。
    「今は出来る事を……やらないと」
     蒼薔薇の彩る蒼刃乱舞を一閃させ、追打ちを掛ける一樹。
    「グアァァッ!」
     知性を感じさせない、苦悶と怒りの呻き声を上げるゾンビ。
    「怪我人は無い?」
    「美和子が……息してないの!」
     龍之介はゾンビの伸ばす手を盾で弾きつつ、室内の生徒達へ問う。どうやら、致命傷を負って既に絶命した女子以外には、怪我をした者は居なかった様だ。
     的確な行動と情報収集の結果、速やかにここへ到着出来た事が大きかったのだろう。とは言え……
    「急ごう、彼女がゾンビ化すると不味い」
    「これ以上、誰も傷つけさせません」
     一樹の言葉に頷いて、のぞみが再び断罪輪を振るう。
     最後の一体。生殖型ゾンビはよろめき倒れるけれど、そのまま這いずるようにして此方へ向かってくる。
    「焼却しましょう。千尋さん、夜深さん」
    「解った、合わせる」
    「亡きにして差し上げますわ」
     エアシューズを白熱させ、元凶とも言えるゾンビを蹴りつけるリーファ。
     千尋の足下から放たれた影業が続けざまに食らい付き、夜深の神薙刃が燃えさかるその首を落とす。
     文化部室前のゾンビ達は、灼滅者の挟撃によって速やかに撃滅されたのだった。


    「あ、あなた達は? それに、この人達は一体どうして……」
    「俺か? キャプテンジンギスとでも呼んでくれ」
    「キャプテン……ジンギス?」
    「あぁ、それともう一つ。悪いな、夢なんだ」
     混乱状態の生徒達に応える兼弘が、千尋とのぞみ、彗樹に目配せをする。
    「そう、悪い夢だ」
    「ちょっ?!」
     千尋は首を傾げる生徒に歩み寄ると、その首筋を噛んで血を吸う。
     先ほどまでのショッキングな出来事の、記憶を薄れさせる狙いだ。
    「今は、眠って下さい」
     そして直後、のぞみと彗樹の魂鎮めの風によって、眠りに落ちる生徒達。
     兼弘は女生徒の死体に神霊剣を突き立てる。これでこの学校に新たなゾンビが出現する可能性も消えた。
    「さ、急ぎましょう。余り時間はないです」
     持参した黒いポリ袋を、手早く広げるリーファ。
     灼滅者達は、可能な限り事件の痕跡を消す作業に取りかかる。

     ――そして数十分程。
     一行が手を尽くした甲斐あって、多くの痕跡を消す事が出来た。
     灼滅者達の作戦行動は完璧と言って良い成功ではあったけれど、失われた命は少なくも無く、小さくも無い。
    「控えめに言って、虫唾が走る様な所業でしたわ」
     不完全とは言え、これだけの被害を出した遣り口に、夜深は不快感を露わにする。
    「……とんだ隠し玉を持ってたんだね、セイメイは」
    「嬉しくもない、厄介な置き土産だったな」
     シャツの胸元を強く握りしめて呟く一樹に、感情を表に出さず相槌を打つ彗樹。
     損壊の殆ど無かった遺体は擬死化粧で病死を装い、複数のゾンビに貪られる等して損壊の酷かった物は回収し、人目に付かない所で焼却――荼毘に付す事にした。
    「後始末、これでつけられたのでしょうか」
    「あぁ。今出来るだけの事はやれたと思う」
     のぞみの呟きに、ハッキリとした口調で応える龍之介。
     あの地下迷宮で全てのゾンビを倒せていれば――龍之介の心にもそんな想いが全く無かったワケではないが、ゾンビの多くを倒せたからこそ、今回もこの程度の被害で抑える事が出来たと言える。
    「では行きましょう。もう一仕事残ってますし」
    「あぁ、人目に付かない様にしないとな」
     リーファの言葉に頷いた兼弘は、ポリ袋を持ち上げて教室を後にする。

     かくして灼滅者達は、生殖型ゾンビの奇襲を防ぎ、一般人への被害を最小限に抑える事に成功した。
     襲撃や戦闘の痕跡も、その多くは隠蔽出来た筈だ。
     笑顔や歓喜は無いけれど、一行は真っ直ぐ前を見据えて、凱旋の途に就くのだった。

    作者:小茄 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年3月17日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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