名古屋市羅刹立てこもり事件

    作者:のらむ


     ハンドレッド・コルドロンが失敗してから数日がたったある日。
     名古屋市郊外に放棄された、とある廃墟の一軒家での事である。
     普段ならば全く人が立ち入ることはない場所であった筈だが、今は何故かその入り口全てにバリケートが築かれ、異様な雰囲気を醸し出していた。
    「うずめ様は、無事撤退された様だな」
    「ああ。我等の同士の大半も、既に撤退が完了している。名古屋市に残っている同士は、そう多くないだろう」
     廃墟内に立てこもっていた旧日本軍風の羅刹達はそんな事を話しつつも、統率の取れた動きで厳戒を行っていた。
    「だが……我等の部隊は違う。憎き灼滅者共に背中を見せるなど、恥の中の恥!」
     構えていた巨大なガトリング砲を掲げ、1人の羅刹が声を上げると、他の羅刹達も一様に頷く。
    「全く持ってその通りだ。恐らく我等部隊はこの地で死ぬ。だが、それがどうした! 最早死など恐れはしない!!」
    「徹底抗戦だ!! 例え最後の1人になろうとも、最後まで奴らと戦ってみせる!!」
     ハンドレッド・コルドロンの失敗から数日が経っているというのに、彼等の異様な熱気とやる気は一向に衰える事がない。
     恐らくその言葉通り、死ぬまで戦い続ける事だろう。

     一方その頃、名古屋市を探索していた複数の灼滅者達が、バリケードで封鎖された異様な廃墟を発見していた。
    「あの家か……? 本当に全面バリケードで封鎖されてるな」
     全ての窓と扉が封鎖され、外からでは中の様子を窺い知ることが出来ない。
    「あそこに、うずめ様配下の旧日本軍羅刹が立てこもっている……みたいだな」
    「武装した羅刹の部隊を、放置しておく訳にもいかないだろう。皆、準備は出来たか? ……行くぞ!!」
     そして灼滅者達は、自ら名古屋に踏み止まった羅刹達を灼滅すべく、突入していくのだった。


    参加者
    椎木・なつみ(ディフェンスに定評のある・d00285)
    紫乃崎・謡(紫鬼・d02208)
    リーファ・エア(夢追い人・d07755)
    比良坂・柩(がしゃどくろ・d27049)
    型破・命(金剛不壊の華・d28675)
    上里・桃(スサノオアルマ・d30693)
    平・和守(国防系メタルヒーロー・d31867)
    クレンド・シュヴァリエ(サクリファイスシールド・d32295)

    ■リプレイ


     旧日本軍風の羅刹が立てこもっているという廃墟のすぐ側に、集まった灼滅者達は密かに潜伏していた。
    「流石羅刹、と言った所か。中々の業の深さだ……数は、恐らく5。奴等はこの廃墟内を、ぐるぐると巡回しているみたいだよ。そして、2階には同時に2人以上の羅刹がいる事はないみたいだ」
     DSKノーズを用い中の様子を探っていたクレンド・シュヴァリエ(サクリファイスシールド・d32295)が、仲間たちにそう報告した。
    「という事は、上手くいけば2階の羅刹を孤立させた状態で奇襲が出来る、と。何が出てくるかは運次第だけど、精々打たれ弱いのが孤立する事を祈っておこう」
    「元から出たとこ勝負でしたからね。勝算が増えただけで儲けものです。……それじゃ、始めましょうか」
     比良坂・柩(がしゃどくろ・d27049)とリーファ・エア(夢追い人・d07755)の言葉に灼滅者達は静かに頷き合うと、行動を開始する。
     奇襲班はロープと壁歩きを用い建物上部まで登り、陽動班は建物正面まで回る。
     隠密行動に念を置いていた事もあり、灼滅者達はスムーズかつ静かに移動する事に成功した。
    「陽動ですから、多少派手に動いても大丈夫ですよね」
     そして準備が整った事を確認した椎木・なつみ(ディフェンスに定評のある・d00285)が、バリケードに使われていた廃車を掴み上げ、距離を取ると、一気に放り投げた。
     ガシャン!!
     という音と共に壁の一部にヒビが入り、畳み掛ける様に放たれたサイキックの数々が壁に大穴を空けた。
    「散るなら派手に華々しく、やるならとことん徹底的に。神薙と羅刹、似たモン同士の鬼同士、最期と思って楽しく戦ろうじゃあねぇか!」
    「テロ紛いの事件はここまでだ。速やかに制圧させて貰うぞ」
     我先にと跳びだした型破・命(金剛不壊の華・d28675)が鬼の拳を振るうと、その背後に控えていた平・和守(国防系メタルヒーロー・d31867)が小銃で羅刹達を銃撃する。
    「グッ……敵襲だ!! 各々戦闘態勢に入れ!!」
     2人の強襲を受けた大盾の羅刹がそう叫ぶと、焦りを見せていた羅刹達はすぐさま陽動班の灼滅者達の前に跳びだした。
     陽動班が派手に羅刹達を引きつけている一方、奇襲班は。
    「始まったみたいですね……考えることはたくさんでしたけど、やれる事はやった筈……行きましょう!!」
     上里・桃(スサノオアルマ・d30693)は1階の騒動に合わせ封じられた窓を打ち破り、桃が放った白炎と共に奇襲班は室内に押し入った。
    「な、ここでも敵襲――ガッ!!」
    「当たりを引いたみたいだね。下の仲間達の為にも、すぐに終わらせるよ」
     咄嗟に対戦車ライフルを構えた羅刹の腹に黄色の錫杖を叩きつけ、紫乃崎・謡(紫鬼・d02208)は淡々と呟いた。
     羅刹達が仕掛けた即席の罠を力技で吹き飛ばし、そして成功した灼滅者達の奇襲から、闘いは始まった。


    「灼滅者達に死を!!」
    「かかか、分かりやすくて却ってやりやすいぜ!」
     手榴弾の爆風を浴びながら命は笑い、反撃に放った跳び蹴りで羅刹の顔面に下駄の跡を残した。
    「さてさて、事前調査が正しければ2階には羅刹が1人しかいない筈。どれだけ時間がかかるかは分かりませんが……ま、負けなきゃいいだけの話ですね」
     リーファはクルセイドソード『L・D』を構えると、紅く輝く刀身を羅刹達に向ける。
    「怯むな、我等が同士達! 敵は少数だ、一気に押し返せ!!」
    「数撃ちゃ当たるって奴ですか。まあ間違ってはいませんね」
     羅刹達の乱射撃の隙間をくぐりぬけながら、リーファは確実に羅刹達との間合いを詰める。
    「もう少し詰めたいですね……援護して下さい」
     リーファの呼びかけに応えたライドキャリバーが羅刹達を銃撃し、その隙にリーファは大盾を構える羅刹に接近する。
    「面倒臭いですねその盾。その分足元に作ってくれた隙が有難いですが」
     身を低くしたリーファが刃を薙ぎ払うと、羅刹の両足を深く抉る。
    「ぐ……離れろ、貴様!!」
    「好きで近づいている訳じゃないですって」
     リーファは至近距離から放たれた羅刹の発砲を剣で弾き返し、羅刹の足に刻んだ傷口を灼熱の足で踏み潰した。
    「ぐ……まとめて吹き飛べ!!」
     後方の羅刹が投げた手榴弾が、灼滅者達を巻き込み爆発するが、
    「残念だけど、ここで死ぬのはボク達の方じゃないよ」
     柩はすぐさま剣を振るい祝福の風を放つと、炎に包まれた灼滅者達の傷が瞬く間に癒えていった。
    「今の内に、1人でも数を減らしておきたい所ですね」
     なつみは多く傷を受けた羅刹に狙いを定め拳を握りしめると、闘気から生み出した雷で腕全体を覆う。
     そして強く地を蹴ると、羅刹の上部から拳を振り降ろす。
    「これは痛いですよ」
     振り降ろされた拳が羅刹の身体を地面に叩き伏せ、放たれた雷が全身を焼き焦がす。
    「う、うずめ様の為に……我等は負けん!!」
    「……当たりません」
     なつみは羅刹が突きだした盾をギリギリの所で受け流すと、仲間の方へ誘導する。
    「成る程、反撃なら任せておけ」
     なつみの意図を汲み取った和守は精確な射撃で羅刹を撃ちぬき、膝をつかせた。
    「仲間を守る盾として戦い抜く気概の様ですが……これで終わりです」
     そう言いなつみが膝をついた羅刹のこめかみに盾を叩き付けると、そのまま羅刹は倒れ、消滅した。
     羅刹の攻撃を耐える中、陽動班は前衛の羅刹を1人灼滅した。
     その時、2階からドタドタと複数の足音が聞えてきた。

     1階で陽動班が戦いを繰り広げている中、2階では奇襲班の戦いが行われていた。
     奇襲を受けた羅刹は不意を突かれかなりの動揺を受けた様であったが、大人しく殺される訳にはいかないと銃口を向ける。
    「やはり姿を表したか、灼滅者め……だが貴様等如き、俺1人で十分だ!!」
     重い銃声と共に放たれた巨大な弾丸。しかしその前に跳びだしたクレンドが銃口を受け止め、笑みを浮かべる。
    「流石にそれは、希望的観測が過ぎるかな。……作戦も、上手くいったみたいだしね」
     そのままクレンドは赤い手甲で羅刹の腹を殴りつけ、同時に放出した霊力が羅刹の動きを封じる。
    「今はまだ、回復をする段じゃない……なら、仕留める事に全力を尽くすべきだね」
     瞬時に状況を把握した謡は羅刹の側方に回り込むと、肉を切り裂く暴風を撃ち飛ばす。
     グシャリと壁に叩きつけられた羅刹が身を起こすと、その眼前には桃の足があった。
    「外しはしません!!」
     そして桃が放った回し蹴りが羅刹の顔面を蹴り飛ばし、羅刹の頭が壁に埋まった。
    「ウゴゴ……なんのこれしき……この程度の痛み、うずめ様の事を思えば!!」
    「その心意気は認めないでもないですけど、私達も負ける訳にはいかないんです!!」
     羅刹と桃が対峙し、羅刹は桃に突撃し鬼の拳を突きだした。
    「効きません!」
     桃は小さな拳で羅刹の拳を弾き返すと、よろめいた羅刹に僅かな隙が生まれる。
     その隙にクレンドと謡が放った打撃の応酬が羅刹を追い詰め、その後方で桃は闘気の塊を練り上げる。
    「……これで、終わりです!!」
     そして放たれた闘気の塊が羅刹の身体を消し飛ばし、壁には大きな焦げ跡が残った。
    「無事灼滅出来ました、すぐに皆さんと合流しましょう!」


     2階から降りてきた奇襲班は、陽動班と挟み撃ちにする形で戦闘に合流した。
     羅刹達の火力の要の1人が早々に灼滅された事もあり、灼滅者達は有利に戦闘を続行する事が出来た。
    「待たせたね、和守」
    「問題ない。こちらも何とか1人灼滅した所だ」
     クレンドの呼びかけに和守は応えると、残る羅刹達を灼滅すべく重機関銃を構える。
    「しかし、旧日本軍系っていうと俺から見たら大先輩に当たるんだよな……何というか、複雑だ」
     自衛隊のご当地ヒーローでもある和守は若干晴れない心持ちではあったが、しっかりと役目は果たし狙いを定める。
    「護国の鬼とはよく言ったもんだが、護るべき民に牙をむくのはどうなんだ」
    「ふん、我等が護るべくはうずめ様のみ!!」
    「……成る程、お前等は本当に見かけだけの紛い物か。……どちらにせよ、倒す事に変わりはないが」
     そう言い和守が引き金を引くと、重い銃声と共に放たれた銃弾の嵐が羅刹達に突き刺さる。
    「狙撃手が見当たらないと思ったら、奴は既に殺されたか……だがまだだ! 死ぬまで我等は退かぬ!!」
    「やる気のある輩も、敵に回せば随分厄介なものだな。人質を取る様な奇策を取ってこなかっただけ、幾分マシかもしれないが」
     負けじと撃ちかえしてくる羅刹を和守は見やると、戦闘靴を起動し一気に滑走する。
    「残る前衛は後1人だ。ここを押し切れば一気に勝てるぞ」
     激しい機械音と共に放たれた鋼鉄の蹴りは、大盾ごと羅刹を打ち付け地面に叩き伏せた。
    「よし、続けて攻めるぞ!!」
     次の瞬間、クレンドはエネルギーを充填させた赤い手甲を床に叩き付ける。
     同時に構築された霊的結界が倒れた羅刹の全身を包みこみ、その動きを停止させる。
    「――プリューヌ、頼んだよ」
     ここが攻め時だと判断したクレンドはビハインドの『プリューネ』に呼びかけ、プリューヌは優しげな微笑を浮かべたまそれに従う。
     プリューヌが構えた白き盾が神々しい光を発すると、その光を浴びた羅刹の魂が蝕まれた。
    「おの、れ……!! まだ、倒れる訳には……!!」
     地を這う羅刹は気力で銃を構え、弾丸を撃ちこむ。
     クレンドはその弾丸を真正面から受け止めると、赤き拳を高く振り上げた。
    「倒れる訳がいかないのは、こちらも同じ……これで終わりだ!!」
     クレンドの拳が羅刹の背を貫くと、羅刹の身体は灰となり消え去っていった。
    「こちらはまだまだ余力があります。焦らず、確実に勝利を掴みましょう」
     なつみは仲間たちに呼びかけ、赤き手刀で羅刹を切り裂く。
    「クソ、灼滅者が!! 2度もうずめ様を殺めさせてなるものか!!」
    「そうだね、確かにボク達はあなた達の主を1度は殺した。あなた達は今も彼女を慕い忠誠を尽くしている様だけど……うずめは既に、貴方達を覚えていないのだろうね」
     機関銃を構え吼える羅刹を見据え、謡がそう投げかけると、羅刹の顔は分かりやすく怒りに赤く染まる。
    「馬鹿な事を言うな!! 貴様等如きにうずめ様の何が分かる!!」
     そして羅刹は怒りと共に弾丸をばら撒くが、謡は涼しい顔で戦場を駆け、それを避けていく。
    「……その熱い忠誠と熱意は十分理解したよ。ところで話は変わるけど……後ろのそれは、大丈夫かい?」
    「な、何を……グアッ!!」
     羅刹が後方に目をやるも、既に時は遅く。謡が会話の隙に背後に射出していた『紫鬼布』が、羅刹の背に喰らいついた。
    「決して諦めない意思の硬さなら、ボク達は君達にだって負けやしない。それこそが灼滅者の強み、だろうからね」
     謡は血塗れの背を抑え膝を付く羅刹を見下ろし、そう言い切った。
    「おのれ……!!」
    「睨むだけで動かないなら、こっちから行きますよ」
     リーファは気を取られた羅刹の背後に回り剣を振り降ろし、紅き刃が魂を砕く。
    「グ……オ、オォォォオオオオオ!!」
     瀕死の羅刹は雄叫びと共に立ち上がると、鬼気迫った表情で必死に機関銃を撃ち続ける。
    「単なる力量では並の羅刹に届きはしねぇが……その根性は嫌いじゃねぇぜ!」
     死に際の弾丸を浴び、命は退くどころかあえて前に跳びだした。
    「その根性に敬意を表して、俺も全力で相手するぜ!!」
     命は鬼の腕を振り上げ走ると、それに合わせて角に結ばれた鈴が綺麗な音を鳴らした。
    「こいつを耐えられるかい!」
     振り上げられた拳が羅刹の胸を穿ち、羅刹は血を吐きながらその場に踏み止まる。
    「うずめ様の為に!!」
    「カカカ、あんたの最期は俺が彩ってやるぜ!」
     そして羅刹が鬼の拳で命を殴り返すと、命はカミの力を宿した手刀を叩き付ける。
     次の瞬間、轟音と共に吹き荒れた風の刃が羅刹の全身を切り刻み、羅刹の身体は消し飛んだ。
    「残るは1人、終わりは近いですよ……!!」
     桃は最後に残った巨大注射器の羅刹に飛び掛かると、闘気を纏わせた拳の連打で羅刹を殴りつける。
    「死ぬ覚悟などとうに出来ている……全てはうずめ様の為に!! 灼滅者達に死を!!」
     羅刹は滅茶苦茶に手榴弾をばら撒き灼滅者達に攻撃を仕掛けていくが、ここまで耐えてきた灼滅者達が倒れる事は無い。
     爆破を逃れた柩は杖を構えると、全身の魔力を集束させながら羅刹と相対する。
    「うずめが六六六人衆になっても、忠誠心はそのままか。士気が高い相手というのは厄介だし、少し面倒な案件だったけど……まあ、ボクのやるべきことは何も変わらなかったね」
     柩の杖が羅刹の身体に叩きつけられると、体内を爆破された羅刹は血走った眼で柩を睨む。
    「ガ、ガフ……!! す、全ては……うずめ、様、の為に……」
    「キミらはここを死地と定めたんだろう? だったら、それを叶えてやろうじゃないか」
     羅刹の戦意は全く失われてはいないが、最早敗北は決定的。後は、誰かがトドメを刺すのみだった。
    「これで終わりですね」
    「最後は一瞬で終わらせるのがせめてもの情けだよ」
     リーファの刃と謡の錫杖が羅刹の足をそれぞれ穿ち、羅刹は苦しげに膝を付く。
     柩は非物質化させた刃を静かに構えると、その魂の在処を見定めた。
    「さあ、ボクが癒しを得るための糧となってくれたまえ」
     一閃。
     柩が振るった刃は羅刹の魂を断ち切る。
     糸が切れた様に地に伏した羅刹は程なくして灰塵と化し、手からこぼれ落ちた注射器が乾いた音を立て地面を転がった。
    「呆気ない物だ」
     柩は消え去った羅刹を尻目にそう呟くと、静かに剣を納めた。

     主に忠誠を誓い、その生の全てを捧げる軍人、羅刹達は全て灼滅された。
     例え種族が変わろうと全く陰る事ない忠誠心を持つ彼等は、力量に関わらず厄介な存在である。
     六六六人衆として復活したうずめ様と、その配下達。
     彼女等は一体どういった道を辿り、再び灼滅者達と刃を交わすのだろうか。
     あるいはそれは、そう遠くない未来の話なのかもしれない。

    作者:のらむ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年4月30日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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