常に心閉ざして

    作者:幾夜緋琉

    ●常に心閉ざして
    「……ボク、なんか……ボクなんか……どうせ、どうせ……いらない子……なんだよ……どうせ……」
     神奈川県藤沢市、駅から少し離れた、ちょっとしたベッドタウン的な街角の一角。
     一切の灯りを落とし、真っ暗闇の部屋の中で何度も何度も自分を責める言葉を紡ぐのは……心も既に震えている、中学生くらいの少年。
     そんな少年の心の怯えに……部屋の中にいた黒猫が。
    『……にゃぁ』
     慰めるように鳴き声を上げる黒猫、その頭を……何度も撫でながら、彼は……ノーライフキングの力を、着々と付け始めていたのである。
     
    「皆さん、集まった様ですね? それでは、説明を始めますね」
     五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)は、そう皆を見渡しながら言うと、早速事件の説明を始める。
    「今回皆さんにお願いしたい事件は、一般人が闇墜ちし、ダークネスになろうとしているのを助けて欲しいのです」
     と言いながら差し出した写真には、何処かあどけない顔ながらも、暗い雰囲気を落とした表情を浮かべている少年の姿が映っていた。
    「彼は今、闇墜ちしかかっています。本来闇墜ちしたダークネスは、すぐさまダークネスとしての意識を保ち、人間の意識はかき消えるのですが……彼は元の人間としての意識を未だ残しているようで、ダークネスの力を持ちながらもダークネスになりきっていない……という状況になっている様なのです」
    「そこで皆さんにお願いしたいのは、彼が灼滅者の素質を持つ様ならば闇落ちから救い出して欲しいという事。もし……完全なダークネスになってしまうようであれば、その前に灼滅をお願いしたいのです」
    「……解ったよ。それで、この少年の事について、何か解る?」
     と、クリス・ケイフォード(小学生エクソシスト・dn0013)が姫子に訪ねると、姫子は。
    「彼はどうやら、つい先日両親を亡くしてしまったそうで……その結果、心にぽっかり穴が空いてしまったかの如く、家に引きこもってしまっている様です。そしてそんな少年の心を支えているのは……2匹の黒猫達の様です。黒猫達は彼の力を受けて、眷属化してしまっています。そして皆様が仕掛ければ、必ず牙を剥いてくる事でしょう……」
    「また闇墜ちしかけている彼の心は不安定な状態です。少年の心に呼びかければ、もしかしたら……生きる意思を持ち、ダークネスとしての力は弱体化するかもしれません」
    「しかし闇墜ちの呪縛は強く、救う為には彼を倒すしかありません……倒したときに灼滅されれば、彼の心はダークネスに墜ちてしまったということになるでしょう。そればかりは倒さない限り、どちらになるかは解りませんが……皆様は、それを直ぐに見捨てるような事は無い、と思っています」
    「うん……勿論。助ける希望が少しでもあるのなら……僕は足掻いてみせるよ」
     軽く微笑むクリスに、そうですね、と姫子も頷き。
    「彼を救うというのは、倒すだけではなりません。彼を如何に、両親を失った心の苦しみから救うか……が重要になるでしょう。皆様には難しい役割を負わせてしまいますが……どうか助けて上げて下さい。宜しくお願いしますね」
     と姫子は、最後に皆に微笑みを浮かべながら、頭を下げるのであった。


    参加者
    浦波・梗香(フクロウの目を持つ女・d00839)
    玖・空哉(弾丸クック・d01114)
    火野・綾人(覚醒の業火・d03324)
    アイティア・ゲファリヒト(見習いシスター・d03354)
    トリハ・エーレン(暴力神父・d05894)
    藤原・雪彦(和洋折衷術師・d07826)
    西院鬼・織久(中学生殺人鬼・d08504)
    盾神・織緒(彷徨うダークヒーロー・d09222)

    ■リプレイ

    ●闇に近づく心
     姫子より事件解決の依頼を受けた能力者達。
     神奈川県は藤沢市の、とある家庭の前へと辿りついた灼滅者達は……一切の光が落ちた家の前へと到着し、その部屋を見上げていた。
    「しかし闇墜ちしかけの少年、か……」
    「ええ。心を痛めたまま、闇墜ちなんて辛すぎます……ね」
     トリハ・エーレン(暴力神父・d05894)に、文がぽつり。
     父と母を失った少年……彼にとっては、その事件はとてつもなく大きな事件であると言える。
     強い喪失感に……自分を追い詰めてしまうのも、無理も無いと言える。
    「この両親の死因は……まさかダークネスだったりするのだろうか? 出来れば聞きたい所だけど、とにかく説得が先か……ひとりぼっちは、辛いだろうな」
    「ああ……死因の部分については、分かっていないというのが正しいだろう……ただ……いや、何でもない……」
     火野・綾人(覚醒の業火・d03324)に、西院鬼・織久(中学生殺人鬼・d08504)が言いかけて止める。
     己の過去を思い出し……言い淀む。
     そんな彼の心境は、同じく闇墜ちを仕掛けた経験のある仲間であれば解る訳で。
    「両親の死は大きい事件だ。幼い彼が乗り越えるには、大きすぎる壁なのかもしれない」
    「ええ。お父さんとお母さんを失って、心が凍っちゃう気持ち……彼のことを想うと、胸が痛いのです……」
    「そうだね。私も親が死んじゃった時は辛かったし、どうしたらいいかずっと分かんなかった。だけど、今こうやっていられるのはそんな時に私を助けてくれた人達のおかげだって想うんだ」
     浦波・梗香(フクロウの目を持つ女・d00839)に、蘭世とアイティア・ゲファリヒト(見習いシスター・d03354)の言葉。
     そしてアイティアは、更に強い意思の籠もった瞳で。
    「だからね、私は絶対にこの子を助けたい。だって私が助けて貰った様に、今度は私が助ける番なの。要らない子なんて、悲しい事を言わないで欲しいの」
    「ええ……彼が自分の人生を諦めるのには早すぎる。何としてでも、救い出してやらないとな」
    「そうだな……しかしどうも『心』の問題は苦手だ」
     梗香とトリハが頷き合う一方、藤原・雪彦(和洋折衷術師・d07826)は。
    「いらない子、か……少し視野を広げりゃぁ、そんなことねぇって分かるんだけど、中々気づけないもんだよな、自分じゃ」
     空を見上げて呟く言葉に、織久は。
    「……何もかもが、自分を否定している様な心になる事はある。両親の死で、彼がそう想ってしまうのも致し方ないだろう」
    「うん……だからこそ、僕達が守って上げないといけないんだ」
     クリス・ケイフォード(小学生エクソシスト・dn0013)が真っ直ぐに部屋の方を見つめて告げると。
    「ああ……少年と彼を支える黒猫たちを闇から救い出す。その為にも皆の力が不可欠だ……派手に行こうか」
    「勿論! さぁ今回も気合い入れて助けに行くぜ! この世に要らないもんなんか無いって事を、教えてやりますかっ!」
     盾神・織緒(彷徨うダークヒーロー・d09222)と、玖・空哉(弾丸クック・d01114)二人が頷くとともに。
    「余り皆、音を立てないようにな? ……行くぞ」
     織久に頷き、灼滅者達は家の入口へと迫るのであった。

    ●要る子、要らない子
    「……さて、と……」
     そして入口前……ドアに手を掛け、ひねる。
     しかしドアは……当然というべくか、鍵が掛かっていて、開かない。
    「やっぱりドアは開いてないね……閉じこもってしまっているんだから、それも仕方ないのかな」
     とクリスが呟いた時。
    「ん、鍵開けなら土星魔砲にお任せだよ♪ マジカル☆クルエル・オープンセサミ♪」
    「ストップストップ!! そんなんやっちゃ、大きな音が出すぎて気づかれちまうぜ!!」
     ちゃきん、とバスターライフルを取り出す璃理……を、咄嗟に止める同キャンパスの空哉が止める。
     ……そして抑えてから、平和的解決手段で……ドアの鍵を開いて。
    「後は……大人数で押しかけても警戒されるだけだろうから、二手に分かれることにしよう。どうする、誰が行く?」
     トリハが問いかけると、織久、綾人、梗香が手を上げる。
     それに頷いた後……トリハが。
    「……そうだな。クリス……すまないがあんたにも侵入経路の確保と、少年の説得を頼めないか? 任せて済まないが……頼む」
    「うん。分かったよ」
     トリハの問いに頷くクリス。
     そして残る者達と、携帯番号の交換をして……そして別れる。
     別れた織緒は。
    「さて……後は電話が来るのを待つだけだな。さて……ほら、これでも食べるか?」
     とアンドーナッツと紙パックの牛乳を、待機組の面々に渡し……待ちかまえるのであった。

     そして先行しての侵入班が注意深く部屋の中に入っていき……部屋の前に立つ。
     中からは、ぅぅ……うぅ……という、抑えるような泣き声とともに、ニャァ、ニャァ……という、慰めるような鳴き声も聞こえてくる。
    「……どうやらこの中にいるみたいだな。では……皆、良いな?」
     綾人が確認し、皆が頷くとともに……ドアを開ける。
    『……え、な、何??』
    『にゃ……フゥゥゥ……!』
     突如入ってきた灼滅者達に、驚く少年と、威嚇する黒猫。
    「ごめんね、突然入ってきたりして。僕達は……キミを助けに来たんだ」
    『た、助けに来たって……何なんだよぉ……』
    「……ごめんね。余り詳しくは説明しているヒマは無いんだ」
    「……話は聞いた。両親が居なくなって……寂しいんだろう?」
    『……ぅ……』
     視線を下に向ける彼……そんな彼に。
    「俺も同じなんだよ。家族全員、突然逝っちまった……でも、さ。俺にも居場所が出来て、仲間が出来たんだ。きっと、お前もそうさ。だから、こんな所に閉じこもっているなんてすんなよ。開こうぜ? 部屋の扉を……お前の心を」
    「そうだ。キミは……自分の事を『要らない子』と言っている様だな? ……でも、キミは要らない子なんかじゃない。人間一人一人には、この世に生を受けた理由が必ずあるものなんだ。キミを必要としている場所がある。勿論、直ぐに信じろというのも無理な話かもしれない。今は話を聞くだけ出、その場所を見てくれるだけでも良い……決めるのは、それからでも遅くはないだろう?」
     綾人と梗香からの言葉。
     その言葉にクリスも。
    「……キミが両親を失って悲しい気持ちなのは、僕にも良く分かるよ? 何もかもを拒否したいその気持ちもよく分かる。でも……救いを求めれば、必ず救いの手は差し伸べられる。僕達が、必ず救ってあげる……」
     と、一言を加える。
     そう、三人の説得の言葉に……う、うぅ……と迷った様な言葉を出す彼。
     そんな彼に対し、黒猫は。
    『にゃぅ……にゃぅぅ……』
     少年の頬をペロペロと舐めて、慰めるような仕草。
     その仕草に、織久が更に。
    「……あんたには、眷属になってまで傍にいてくれる者がいるだろ? 同じ場所に閉じこもっていては、苦しみは深くなるだけだぞ? 今残っている大切な者まで闇落ちの犠牲になる……救いなどない。だが、外に向かって苦しいと訴えれば、何かは変わる。助けになろうとする者が必ず居る。現に今、俺達が此処に居るんだからな」
     そう言って、手を差し出す織久。
     ……少年は、悩み……黒猫をぎゅうっ、と引き寄せる。
     そんな少年に対し、にゃぁ、にゃぁ……と鳴き声を上げながら、黒猫は励ます。
     そして……彼は黒猫に、聞き取れない程の言葉で会話して……。
    『うぅ……ぼ、僕の事をどうせ、分かってくれるのは……この子、だけなんだよぉ……!』
     何かを吹っ切るが如く……睨み付ける彼。
     そしてその言葉に応じて……黒猫も、シャァアと一層威嚇の声を上げて前に立ちふさがる。
    「……仕方ない、か……」
     そう綾人は呟き、スマフォの通話ボタンを押す。
     そしてコールが外に居る待機班達に繋がると……待機班の仲間達も、一斉に彼の部屋の中へと突入する。
    「救えると良いが……『Beta Nur』!」
    「うん。闇落ちで不幸な結末だなんて、きっとお前の両親だって臨んじゃいねぇよ……だから、出来るだけ楽に、その狂気から解き放ってやるからな!」
     トリハに雪彦が声を上げて、スレイヤーカードを起動。
     そして、即座に織久が鏖殺領域を展開すると、続けてすぐさま織緒がサウンドシャッターで音をシャットアウト。
    「派手にやってくれ」
    「サンキュ! よし……それじゃ行くぜ。まずは黒猫をどうにかせざるを得ない……な」
    「そうだね……でも黒猫を攻撃すると、彼の心を閉ざしかねないけど……」
     空哉にクリスが状況を逡巡。
     確かに立ち塞がる黒猫を倒さない限り、後ろにいる少年へ仕掛ける事は難しいだろう。
     とは言え黒猫への依存心が強い少年にとっては……傷つけられたくないものの一つ。
    「……ごめんね、でも……助けたいんだ。だから……!」
     アイティアはまっすぐに少年を見つめ叫ぶ。
     そしてその声に他の仲間達も頷きながら。
    「行くぞ」
     織緒が声を上げて、トリハ、綾人とともに前線が黒猫の元へと衝突。
     黒猫は威嚇の鳴き声を上げながら、鋭い爪でひっかき攻撃や、鳴き声で惑わせたり。
     そんな黒猫の動きに応じて、少年も後方から。
    『来ないで……来ないでよぉ……! もう、僕なんて……放って置いてよぉ……』
     と呟きながら、遠隔攻撃。
    「人生を簡単に諦めてんじゃねぇ! 少なくとも、今この瞬間は、俺達はお前に生きて欲しいって想っているんだからよ!!」
     そんな少年の言葉を、空哉が声を上げて否定。更にトリハが。
    「悲しいなら泣けばいいさ!! 俺達が受け止めてやる!!」
     そんな灼滅者達に、更に。
    「貴方が今ここに生きてるのは、大きな愛があったからこそです。要らない命なんてありません。ひとりひとり、大事な存在です」
    「大切な者を喪うのは辛いし苦しい、痛いし悲しい。しかし前を向かないとな。だって生きてるんだから。猫もお前を慕っているんだ。辛い思いを、この子達にさせてはいけないだろう!」
    「そう、キミは両親の分まで頑張って、前向きに笑顔に生きるんだ!」
     陽和、ラシェリール、道家らも、説得の言葉を告げる。
     ……雪彦らの説得の言葉で、既に僅かに心は、僅かな迷いを抱いていた。
     更に加えての心の叫びに……少年の攻撃の手が止まる。
    『にゃぁ、にゃー!!』
    「……悪いな、ネコちゃん! アイツをこっちに呼び戻さないとならないんだよ、俺達はな……!」
     そう空哉は黒猫に対して言うと、剛転号とともに騎乗戦闘。
     黒猫に対し抗雷撃と、キャリバー突撃。
     更に雪彦、梗香も。
    「……やらせねぇよ! 足留めさせて貰うぜ!」
    「撃ちこむ……!」
     と、五星結界符で足留めを行い、バスタービームで少年を狙う。
     が、少年への攻撃は、黒猫がカバー。
    『ミーヤぁ!!』
     その黒猫の名前を叫ぶ、少年。
     大事な大事な、自分の友達……だからこそ、それが傷つくのは見たくない。
     でも、そんな少年に対し、黒猫は。
    『にゃぅ……にゃぁ……』
     また慰める様に鳴く。
     黒猫の方からしても、少年が大事な友達なのは同じ……死して尚、少年を想う。
    「本当……良い友情だよな。でも……そのまま続けさせる訳にはいかねぇんだよ……」
     寂しげな雪彦の言葉。
     ……そして織緒が。
    「余り時間を掛けさせるのも可哀想だ……出来る限り、速やかに……別れさせるしかない」
    「ああ……そうだな」
     織緒に織久は頷く。
     そして……数ターンが経過し。
    「すまねぇ……ちょっと、眠っていててくれ!」
     と、空哉の除霊結界が黒猫を捕らえ……黒猫が倒れる。
     そしてすぐ、前線を引き上げ少年へと接近する。
    「……ねぇ、お願いだよ。要らない子なんて、居ないんだよ。良輔君……人には、生まれてきた意味が絶対あるんだよ。それに、貴方を必要としている子が居るじゃん。貴方が消えちゃったら、この猫君達はどうするの? ……お願いだよ」
     アイティアの強い説得の言葉。
     ……彼……いや、良輔は……言葉を紡ぐことが出来ない。
     色々な事がありすぎて……もう、周りの状況も、よく分からなくなってきてしまっていて……。
    「……大丈夫。僕達が、必ず守る。だから……ノーライフキングなんかに、負けないで欲しいんだ」
     そうクリスが強い言葉で呼びかける。
     ……そして。
    「さあ……ノーライフキングに囚われかけた心、今ここで解き放ってやるぜ!」
    「ええ……!」
     空哉に梗香が頷き、狙いすました一撃。
     そのダメージに、がくっと膝から崩れ落ちた所で。
    「……色々ありすぎて疲れただろう。ちょっとだけ……眠りな」
     織緒の宣告とともに……手加減攻撃を一閃。
     その一撃に、彼は……そのまま気絶するのであった。

    ●求める声とともに
    「……終わったか。少年と、黒猫に救済があらんことを……」
     そう、静かに告げるとともに、己の十字架型の武器を足下に突き立てて、静かに胸元で十字を切るトリハ。
     そしてトリハの言葉に頷きつつ……周りを見渡す。
     いつのまにか黒猫の姿は消失し……そして……少年の顔は、何処か安らか。
    「しかし……家も被害無しとは言えない、か……この修理費は学園に請求しておく事としよう」
     と織緒が言うとともに、暫し少年の様子を見つめていると……少年は。
    『う……うぅぅ……ぅ……』
     ……起き上がる彼。そんな少年の元へ跪くと。
    「……上手くは言えねぇけど、少なくともお前は一人じゃないんだ。ピンチの時は、俺等がいるさ」
     笑いながら手を差し出す雪彦に、梗香が。
    「……さっきの話、考えてもらえないか?」
     と声を掛ける。
     ……勿論、すぐに答えが出るはずもなくて。
    「別に、すぐに答えを出さなくてもいいよ。だって、大事な事だもんね? 何か困ったことがあったらさ、連絡してよ……ね?」
     ニッコリと笑いながら、アイティアが連絡先を渡す。
     満面の笑みで微笑むアイティア……一切の裏が無い屈託の無い表情に、少年は自然とその連絡先を受け取って。
    「……さて、と。それじゃ俺達は帰るな? じゃあなー?」
     空哉も、特別な扱いをせずに手を振って去って行く……そんな、何かをするわけでも無い、いつも通りの日常。
     そんな日常の通りにふれあってくれて……少年は。
    『…………ありが、とう……』
     と、ぽつり呟くのであった。

    作者:幾夜緋琉 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2012年10月12日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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