サイレーンに仕えし歌声

    作者:彩乃鳩

     沖縄の透き通った海。
     そこに、不思議な歌が響く。
    「この歌声……」
    「これは……」
     ふらふらと、十人ほどの男達が歌に釣られるように集まっていった。
     海の上の岩礁には、三人の淫魔。男達は知るよしもないが、彼女らは大淫魔サイレーンの配下。これは、邪悪な罠だった。
    「……」
    「――」
     魔性の歌と踊り。
     一人が演奏をするまわりで、残り二人が魅惑的なダンスを踊り、服を脱いでいく。
     一般人の男達はぼんやりとしながら、淫魔三人を囲み。
     身心が籠絡される。その姿までも、変貌していく。皮膚には鱗が生まれ、顔色は魚のように青ざめる。
     人だった存在が、怪物へと。
     そう――それは、まさに伝説に出てくる半魚人の出で立ちへと近付いていく。
    「ふふふ」
     淫魔達は、妖艶に微笑む。
     その歌と踊りは、いつまでも続いた。

    「サイキック・リベレイターを使用した事で、大淫魔サイレーンの力が活性化しているのが確認されています。その事件の一つとして、サイレーン配下の淫魔達が、一般人を集めているようです」
     五十嵐・姫子(大学生エクスブレイン・dn0001)が灼滅者達に、依頼の説明を始める。
    「確認されたのは沖縄の海の夜の時間帯。淫魔達の歌や踊りに釣られた一般人達が、半魚人のような不気味な姿をした配下に変えられてしまうという事件が発生します」
     そんな事態を放っておくわけにはいかない。
     現地に向かい、淫魔を撃退しなければならないが。
    「現場に到着した時点では、集まった一般人は変化を始めていません。しかし、淫魔を灼滅者が攻撃しようとすると、淫魔を守ろうと、半魚人のような姿に変化し戦闘に加わってしまいます」
     これを阻止するには、淫魔に対抗して。
     歌や踊りによって、一般人達に訴えかける必要がある。
    「歌や踊りの分野で淫魔と対抗するのは難しいかもしれませんが、うまくすれば、一般人が配下となる事無く、有利に戦闘を行う事が出来るかもしれません」
     半魚人化した一般人は淫魔を灼滅しても救出する事は出来ない。
     残念ながら、半魚人化してしまえば、灼滅する以外に方法は無いだろう。
    「三体の淫魔は聞く者を惑わす、幻想的な歌と舞いで場を支配しています。半魚人化した強化一般人は全員がディフェンダーとなって彼女達を守ろうとするようです」
     戦闘になった場合。半魚人の戦闘力は低いが、命がけで淫魔を守護する。少々厄介な形になってしまうだろう。
    「できれば半魚人化する人達を減らしたいところですが。それが出来なかった場合は、彼らとも戦うしかありません。そして、相手は大淫魔サイレーンの配下……皆さん、どうかお気をつけて」


    参加者
    結島・静菜(清濁のそよぎ・d02781)
    歌枕・めろ(迦陵頻伽・d03254)
    ベリザリオ・カストロー(罪を犯した断罪者・d16065)
    天草・水面(神魔調伏・d19614)
    ルフィア・エリアル(廻り廻る・d23671)
    香坂・翔(青い殺戮兵器・d23830)
    刃渡・刀(伽藍洞の刀・d25866)
    大夏・彩(皆の笑顔を護れるならば・d25988)

    ■リプレイ


     結島・静菜(清濁のそよぎ・d02781)かりゆしウェアを羽織って。遠くからでも目を引かせるためにプリンセスモード発動する。
    「お借りしてきた三線で覚えたウチナーポップを奏でますよ。即興なのでごく短いフレーズを繰り返しているだけですけれど」
     覚えた曲は、とある沖縄ミュージシャンの代表楽曲の冒頭部分のイメージ。今の季節かりゆしでも寒くなくて、海でも泳げるとは沖縄すごい!
     他にギターやラジカセに演奏を任せて、カチャーシーも踊る。
    (「演奏も踊りも上手ではないですが、その分皆と陽気に楽しく踊りましょう」)
     ――半魚人にならなくてもいいですよ。
     ――沢山の大事な人達を残してたったひとりで行ってしまうなんて寂しいですよ。
     なんて願いを込めながら。
    「半魚人なんかにさせないよ。沖縄の人達は絶対守ってみせる!」
     灼滅者達は、淫魔に半魚人にされる人を無くすため。場の雰囲気に合い聞き慣れた沖縄の民謡、歌を歌い、踊って心に訴えかける。
     大夏・彩(皆の笑顔を護れるならば・d25988)が担うのは演奏。
     ダイナマイトモードを使い感動させて心に訴えかけ、ギターで沖縄の音楽を心を込めてしっとりと優しく弾く。
    「見てるだけではつまらないでしょ? 一緒に踊りましょう?」
    「え? あ、ああ……」
     蜂蜜色の髪に飴色の瞳、とろんと溶けるような甘い声で一般人を誘い。
     歌枕・めろ(迦陵頻伽・d03254)は音楽に合わせて踊る。用意したのは琉球舞踏の衣装と花笠で、ラブフェロモンを醸し出す。
    「好き放題させるわけにはいきませんの。あなた方の観客はわたくし達が頂きますわね」
     ベリザリオ・カストロー(罪を犯した断罪者・d16065)が担当しているのはESPを使っての踊り。到着前までにできるだけ打合せしてある。
    (「半魚人化を防ぎましょう。わたくし体が大きいから動くと目立ちそうですわ」)
     できる踊りはヒップホップと社交ダンスという極端さ。琉球舞踊も二才踊りくらいがやりやすい。
    (「とにかく、気を惹きます」)
     刃渡・刀(伽藍洞の刀・d25866)も一般人の救出を試みる。他の者に合わせて沖縄の踊りを披露。アルティメットモードを使用する。
    「あなた達は……?」
    「いえ、誰であれ」
    「私達の邪魔はさせない」
     淫魔達は、突然現れた灼滅者達に眉をひそめる。
     二組の歌と踊りが並び立つ。
    (「半魚人化……か。 どうにも気分も……見た目も良く無さそうだな。可能であればなんとかしたいが、さて」)
      踊り……でもするか。
     ルフィア・エリアル(廻り廻る・d23671)は歌と踊りを使って淫魔に対抗。赤いドレスを着て、音楽に合わせ衣装を靡かせるように踊り、衣装と脚などをアピールするように。
    「♪」
     相手もこちらに対抗してくる。
     それに付き合い更に踊る。踊りながらも相手の出方は伺い、すぐにでも攻撃に移れるように注意しておく。
    (「少しでも地元のソウルを思い出してくれりゃあな。そんな踊りじゃダメだとか怒ってみろよ」)
     先ずは少しでも近づく者が出ない様に殺界形成。
     天草・水面(神魔調伏・d19614)沖縄の民謡を記録したCDの音をラジカセから流し、仲間に踊ってもらう。ラジカセは死守だ。
    「なに、女の色香? それならこっちも負けてねえ。 ……ペーケー太ー! キャストオーフ!!」
     掛け声とともにビハインドの家電鎧が外れ。
     ペケ太も踊りに参加させる。今は攻勢に転じるときだ。相棒ペケ太の中身は女性で、過去に自らの手で灼滅したダークネスが素だった。
    「沖縄民謡とかよく知らないんだよなー。オレに教えてくれないー?」
     香坂・翔(青い殺戮兵器・d23830)は被害を軽減する為に、一般人に踊りを教えてくれないかと声掛け。ESPスタイリッシュモードを使用して沖縄民謡を流して仲間と踊る。
    (「あまり詳しくないから周りの振り付けとか動きを確認しながら動かないと」)
     灼滅者と淫魔。
     両組のパフォーマンスが沖縄の海で繰り広げられる。男達はぼんやりしながら、視線を二グループに彷徨わせた。
    「お願い……届いて……!」
     彩は淫魔から沖縄の人達を絶対助けようと気合を入れていた。
     音楽は得意ではないのだが、頑張って練習したのだ。そこそこ上手く弾けるようになっているし。何より思いがこもっている。
     すると――
    「違う、違う!」
    「沖縄の歌は、こうだって!」
     触発されたように。
     半分ほどの男達が、灼滅者達の方へと寄ってくる。静菜は手が空いたので、三線をそのうちの一人に渡す。
    「これを、どうぞ。引き続き楽しく沖縄音楽を奏でましょう」
     灼滅者達は、一般人を交えて歌い踊る。
     その様子を淫魔達は、信じられない様子で見やった。
    「まさか……」
    「私達から……」
    「虜囚を奪うなんて……」
     

    「残念ながら、これ以上の効果は望めない……かな」
    「半魚人にならなかった方は戦闘が始まる前に逃がしましょう」
     彩の言葉に、ベリザリオが頷き。
     灼滅者は一般人の避難にかかる。こちらに注目させられたのは、ちょうど半分ほどだ。
    「ここから直ぐに離れてね」
    「避難して、ほらあっち」
    「慌てないで、でも急いで下さい」
     めろが一般人に逃げるようにお願い。
     翔と刀が、事情を呑み込めていない男達を多少強引になっても引き離した。
    「よくもやってくれたわね」
    「まあ、でも」
    「半分は残ったわけだし」
     淫魔達が示す通り。
     五人の男の姿が、人から完全に半魚人の姿へと変わってしまう。その目は完全に虚ろだ。
    「さあ、行きなさい。新しい僕達!」
    「サイレーンの取り巻き……か。どーにもやり口を見るに、サイレーンも碌でもないような奴らしい」
     淫魔の命令に従うように、半魚人達が迫る。
     ルフィアは強化一般人をまず狙った。ブレイドサイクロンで剣を高速で振り回し、加速で威力を増しつつ敵群を斬り刻む。
    「……ごめんなさい」
     ぽつりと呟き。
     静菜は助けきれなかった者達へ。そう思いながら気をつけて倒しにかかった。閃光百裂拳でラッシュする。
    「ふふふ。この盾達がいる限り、私達には届かない。さっさと諦めて果てなさい、灼滅者」
    「淫魔ッスかー。何気にこの勢力は初依頼かも。いきなり最終勢力とはね。初戦はしっかり獲っておかねえとッス」
     半魚人達に守られた淫魔達が、神秘的な歌声を響かせ。
     水面は十字架戦闘術で、まず敵の盾を崩しにかかる。ペケ太は顔を晒すと霊障波で攻め込んだ。
    「前衛から攻撃しますわ」
     ベリザリオはスターゲイザーを見舞う。
     おっとりした口調と容姿に似合わず、戦闘スタイルは腕力とタフネスに頼った殴る蹴るの肉弾戦や武器を鈍器のように扱う白兵戦が得意だ。
    「蒼の力、我に宿り敵を砕け!」
     翔もスレイヤーカードを開放。
     DMWセイバーで斬り込み、巨大な刀で敵を裂く。 確実に一体ずつ倒していく。
    「ふふふ。あなた達、どうやらこの男達を助けようとしていたようだけど。どうかしら、それと戦う気分は?」
    「これ以上、好き勝手にはさせない!」
     彩は回復重視で行動
     仲間と連携して動きバランスよく無駄がないように、皆を支える。霊犬のシロもディフェンダーとして仲間を庇い、主人と同じくヒールを行いながら戦う。
    「ううう!」
    「我が剣……越えられますか?」
     物腰丁寧でクールな口調。
     刀は半魚人の攻撃を斬り払い、仲間をかばう。バッドステータスが付与された者が複数居る時は、セイクリッドウインドでキュア。戦線を維持する。
    「式部、めろ達も行くよ」
     めろは除霊結界を発動。
     ウィングキャットの式部は、肉球パンチ。このサーヴァントは、どこか頼りない主人を護る姉のような存在だ。
    「っ!」
     半魚人達は、灼滅者達の攻勢にその数を次々と減らしていく。
     それでも淫魔を守るのは決して止めず。その鱗だらけの異形の拳で殴りかかってくる。
    「まあ犠牲になった者達には悪いが……殴って解決する方が性に合っているのでな。許せ」
     ルフィアは衝撃のグランドシェイカーで足元に杭を撃ち込み。振動波を発生させて周囲の敵群を攻撃する。半魚人達の身体が大きく揺れた。
    (「半魚人になってしまった方は人に戻っても、大きな傷が残らないように倒しましょう」)
     槍の柄や拳を使い。
     静菜は浮足立つ元一般人を叩き、また一体が地に伏し動かなくなる。
    「もう、何やっているの!」
    「もっと頑張りなさい!」
     淫魔達は、半魚人を叱咤。
     強化一般人の後ろから、攻撃を振るって使い捨てるが――
    「一般人を半魚人化かー。そうなるともう助けられないんだっけ。だったらオレにしてやれるのは一つだよな。ちゃんと楽にしてやるからな」
     灼滅者達の勢いは止まらない。
     翔が閃光百裂拳で、最後の一体を追撃。オーラを拳に集束させ、凄まじい連打が取り巻きを払いのけた。
    「まったく、役に立たない連中ね!」
    「盾役はいなくなった。今度は、そっちの番だ」
     毒づくメディックの淫魔へと。
     水面はオーラキャノンをホーミングさせて放つ。サーヴァントの方は、クラッシャー役に霊撃と霊衝破で近距離から行動を阻害する。
    「あなた達を倒したら、また歌わないといけないじゃない」
    「歌も躍りも人の心を掴む力がありますわ。その力を悪用するなんて、まさに……」
     ベリザリオも敵クラッシャーに向かう。
     グラインドファイアの蹴りから、縛霊撃のラッシュにつなぐ。激しい炎と、網状の霊力が飛び交う。
    「サイレーン様のために!」
    「サイレーンとは、ちゃんと話せるといいんだけど……」
     淫魔達の攻勢が増す中。
     少し物憂げに、彩は祭霊光とリバイブメロディを使い分けて味方の傷を癒す。キュアで悪影響の付与の解除を狙った。
    「別段、貴方方自身や目的に然したる興味はないのですが………私の剣を計るために。斬られてください」
     刀が月光衝を振り降ろし。抗雷撃で闘気を雷に変換して拳に宿し、飛びあがりながらアッパーカットを繰り出した。ビハインドの千鳥は霊障波を撃ち、顔を晒す。
    「まずはメディックからね」
     めろはブラックウェイブで力を黒き波動に変え、敵の群れを薙ぎ払い。
     ジャマ―として、パラライズや武器封じなどを敵へと与えていく。これにより敵の動きは、確実に鈍っていった。
    「痛いわね! 色々邪魔して忌々しい!」
    「歌声聞いたら半魚人になるとか、ダークネスの力って何でもありなんだなー。被害を拡大させるわけにも行かないし、ここでちゃんと仕留めなきゃな!」
     翔がDESアシッドとDCPキャノンを交互に放つ。
     生成した強酸性の液体を飛ばし、敵の身体を腐食させ。巨大な砲台に変えて、高い毒性を持つ死の光線を浴びせる。
    「♪」
    「ブレイクします」
     淫魔が術の効果を上げようと舞うと。
     間髪入れず静菜はアンチサイキックレイによる、魔力の光線で敵の防護を貫いた。
    「どうなんだ、なあ? サイレーンにもアレだ。スキュラの闇堕ち結界みたいなのはあるのか?」
    「!」
     ルフィアの問いに。
     淫魔は答える暇もなく。精確無比のレイザースラストが、その細い身体を貫き。メディック役のダークネスは、光となって四散した。
    「この、よくも!」
    「次はクラッシャーッス」
     水面は黒死斬と黙示録砲で、次の標的に畳み掛ける。
     キャストオフして、軽量化したビハインドも動き回ってサポートした。
    「まだ、まだ……ここで」
    「ここで、終わりだろ」
     基本はおっとりお嬢様口調だったベリザリオだが。男気アップでアウトロー口調に。鬼神変を振り抜き、敵のエンチャントを打ち砕く布石を打つ。
    「ぐ! 身体が……」
    「足止めの効果が出てきたみたいね」
     淫魔の動きが不意に硬直する。
     更にめろはイカロスウイングで、広がる翼の如く全方位に帯を放出し敵を捕縛した。式部はリングを光らせて、仲間をヒールする。
    「ここは攻めあるのみだね」
     メディックの彩も、好機を逃すまいと攻撃を選択。
     スターゲイザーやソニックビートなどで攻め立てる。両手に集中させたオーラを、敵に目掛けて放出した。
    「合わせ二刀、重ね二刀。五刀流…………【はないちもんめ】」
     五刀を操る五刀流。
     両手に二刀、ビハインドの二刀、影の一刀。刀が千鳥と共に敵を囲うように斬撃を放つ。
    「しまっ……」
     目にも止まらぬ五閃。
     四肢を連続して両断された淫魔は、弾けるように消滅した。これで、残る敵の淫魔は一体のみ。
    「こんな、まさかっ」
    「サイレーンの配下か……スキュラともラブリンスターとも違う新たな淫魔……ラブリンスターみたいに和解できるのか、スキュラみたいに敵対するのか……会う前に一般人を巻き込む奴らは倒していかないとな!」
     うろたえるダークネスに。
     翔は集気法で回復しながら、最後の詰めにかかる。
    「ここまで来たら――」
    「ちゃんと終わらせないと」
     スナイパーのルフィアと水面が、正確に相手を削っていく。
     神薙刃の風の刃が渦巻き、黙示録砲の凍結する砲弾が的へと精密に軌跡を描く。
    「サイレーン様配下を、舐めるな!」
    「式部、ヒールするよ」
    「わたしは、前衛を回復させますね」
     淫魔の決死の反撃。
     めろはラビリンスアーマーを、体力の低下した仲間へ。メディックとして彩も協力して、味方の消耗をリカバーする。
    「……緊急ですの。使いますわ」
    「同じくです」
     味方の回復が追い付かかず、ベリザリオは祭霊光を使用する。刀も声を掛け合い、回復が重複しないように気をつける。ビハインドの千鳥は、霊撃と霊障波を放った。
     ――そして。
    「犠牲になった人達への気持ちを……ぶつけますよ」
     静菜が槍を大きく旋回。
     槍の妖気を、冷気のつららに変換。淫魔へと思いのこもった一撃が、直撃し。沖縄の海が、凍える。
    「サイレーン……様……」
     主の名を呼ぶ最期の言葉。 
     凍結した氷が砕けると共に、淫魔の身体も崩壊した。きらきらと、夜の海に光が差す。淡くせつない輝き。
     魔性の歌声は消え。
     ただ聞こえるのは、穏やかな潮騒だった。

    作者:彩乃鳩 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年5月16日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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