きょういの圧力 キリングユーソフトリィ

    作者:小茄

    「その殺人鬼……六六六人衆は、夕方から夜にかけて、この海岸に出没するそうよ」
     手折・伊与(今治のご当地マジシャン・d36878)の入手した情報によれば、そのダークネスはこの浜辺を狩り場にしており、既に数人の命を奪っていると言う。
    「しかもその手口は、豊かな胸で標的を誘惑し……圧殺してしまうらしいわ」
     胸の谷間で窒息したいなんて表現は、あくまで誇張表現。実際に窒息死するとなれば、それは最も苦しい死に方の一つである。
     ちなみにこれまでの被害は海難事故として扱われているらしく、遊泳客の立ち入り制限などはされていない。
    「このままだと、また被害者が増えちゃうかも……ここは私達が一肌脱がないとダメかもね!」
     
    「その六六六人衆は『キリング・ユー・ソフトリィ』って名で通ってるみたい。殺人鬼に近いサイキックとバトルオーラを使い、投げ技や絞め技と言った、文字通り彼女自身の身体を武器にしているみたいね」
     淫魔とアンブレイカブルが混ざったような六六六人衆だが、抱擁の中で標的が息絶える様を何より愉しむと言う。
     なお、男性が誘惑しやすい為優先的に狙う傾向があるが、殺める相手の性別はどちらでも構わない様だ。
     
    「せっかくの夏だし、これ以上悲しむ人は見たく無いもんね」
     伊与の言葉に頷く仲間達。
     六六六人衆の凶行を止めるのは今だ。


    参加者
    久遠・翔(悲しい運命に抗う者・d00621)
    ギィ・ラフィット(カラブラン・d01039)
    聖刀・凛凛虎(不死身の暴君・d02654)
    イヴ・ハウディーン(怪盗ジョーカー・d30488)
    合瀬・鏡花(鏡に映る虚構・d31209)
    華上・玲子(鏡もっちぃこ・d36497)
    鑢・凍華(小学生人狼・d36691)
    手折・伊与(今治のご当地マジシャン・d36878)

    ■リプレイ


     次第に秋の気配が近づくこの頃。
     しかしこの海水浴場には、夏の間にもう一花咲かさんと目論む若い男女が、まだまだ点在していた。
     彼らがビーチで恋の駆け引きに熱を上げているその頃――
    「……ろくでもねぇ殺し方だな……釣られた男も気の毒に」
     ひとけの無い岩場の影では、久遠・翔(悲しい運命に抗う者・d00621)達灼滅者一行が、標的の登場を待っていた。
    「あぁ、男のサガって奴かもな」
     頷いて相槌を打つ聖刀・凛凛虎(不死身の暴君・d02654)。
     今回の標的である六六六人衆は、淫魔の様に人間を魅了する能力を持つ訳では無いが、夏のビーチと言う特殊な状況が被害者達の警戒心を鈍らせたのだろう。
     聖人君子であっても、彼らを咎めることは出来ないはずだ。
    「何にしても、胸の悪用はゆるされん。ここで止めなかったら、胸とオムソバが泣くわ!」
     拳を握りしめ、誓いを新たにしているのは手折・伊与(今治のご当地マジシャン・d36878)。
     彼女は、このビーチで数件続いた海難事故が、実は六六六人衆の犯行であると突き止めた本人でもある。
     自身も圧倒的胸囲を誇る伊与は、胸を悪用するダークネスに対し正義の怒りを滾らせている様子。
    「先輩達も燃えてるな……。でもさぞかしナイスバディなんだろうし、出来れば更生させて武蔵坂学園トップバスト3桁同盟にスカウトしたい所だぜ」
     一方、イヴ・ハウディーン(怪盗ジョーカー・d30488)もまた学園を代表する豊満な胸部の持ち主。
     先ほど海の家で購入したソフトクリームを舐めつつ、まだ見ぬ敵に想いを巡らせる。
     ただ、今回の敵は既に殺しを愉しむ領域に達しており、闇堕ちからかなりの時間が経過してしまっている物と思われる。
     いずれにしても、まずは標的を誘き出さなくては始まらない。
     囮班の上首尾を祈りつつ、一同は暫し岩陰に息を潜めるのだった。


    「あれ、君達二人だけ? どっから来たの? ってかこの後とか、何か予定あるの?」
    「んー、特にないけどぉ?」
     そんなやり取りがあちらこちらで展開する中、囮班の面子もまた、水着姿で浜辺を巡回していた。
    「夏休みももう少しで終わりゼヨ……せめて恋人が作りたかった」
     ため息交じりにぼやいているのは、ややおませな小学生の鑢・凍華(小学生人狼・d36691)。
    「凍火、あれ見て」
    「いてて、何ゼヨ?」
     そんな彼の頭を掴んで、グイッと向きを変えさせる華上・玲子(鏡もっちぃこ・d36497)。
     傍目には、姉弟と言った感じの組み合わせだ。
    「あの人」
    「おぉ……」
     玲子がこっそりと指差すのは、白いビキニに日傘の女性。
    「確かにあれぐらい均整とれて大きければバッチリぜよ」 
     その豊かな胸部を目にし、これまたませた感想を口にする凍華。
     確かにその白ビキニは、浜に居並ぶ女性達の中にあって、一際目を引く美貌とスタイルの持ち主であった。
     しかし、そう言う女性の一人歩きはかえってナンパの標的としては避けられる傾向にあるのか、ナンパ男達はチラチラと視線を向けつつも実際に声を掛ける事は余り無い様子。
    「ねぇ、貴方」
    「えっ?」
    「お一人?」
    「いや、友達と……」
     二人が彼女の動向を探っていると、やがて女は逆に、独りで居る男性に声を掛け始めた。
    「そうなの。私も友達と来たのだけれど、先に帰られてしまって……もし良ければ、二人で……」
    「え、あー……」
     真っ向からジリジリと迫られ、友情と目の前の美女の二択に揺れる若い男。
    「きゃあっ」
    「うおっ!?」
     唐突に男の視界が肌色一色に染まる。
    「ごめんなさぁい、転んじゃった。怪我は無い?」
    「う、うん。俺は大丈夫だけど……君こそ大丈夫?」
     押し倒す様な体勢から身体を起こした玲子の問いに、男は平静を装ってそう問い返す。
    「優しいし、良く見たらお兄さん格好良いっ。良かったら、私と遊ばない?」
     小首を傾げ、甘える様に尋ねる爆乳少女。
    「えっ、お、おう」
     先ほどまで話していた白ビキニの女の事など、すっかり彼の頭から消えてしまっているようだ。
    「……」
     獲物をかっ攫われる形になった白ビキニは、憮然とした表情を浮かべつつも無言で踵を返してゆく。
     
    「そろそろ夏も終わりっすから、一緒に想い出作れてよかったっすね、鏡花」
     ギィ・ラフィット(カラブラン・d01039)は、隣を歩む合瀬・鏡花(鏡に映る虚構・d31209)に視線を向ける。
     恋人と海を訪れるのは、特に高校生にとっては貴重な夏のイベントである。
    「……ん? あぁ、そうだね」
     一方、彼に声を掛けられて我に帰る鏡花。
     フリルのあしらわれた可愛らしい水着を纏う彼女だが、周囲には露出度の高い水着を纏った、セクシーな女性ばかり。
     慎ましい胸に抱えるコンプレックスを、多少なりとも刺激される部分が有るようで。
    「さぁ、せっかくだしいちゃいちゃ」
    「あっ」
    「おっと」
     そんなタイミングで、ギィにぶつかってきたのは件の白ビキニ。
    「ごめんなさい、少し余所見をしていて……お怪我は有りません?」
    「いや、自分は大丈夫っすよ」
     頭を下げるついでに、胸の谷間をアピールする白ビキニ。ギィはついついそちらに行きかけた目線を戻し、笑顔で応じる。
    「良かった。ところで……お一人? こうして知り合えたのも何かの縁でしょうし、良ければ何か飲みながら、ゆっくりお話でも」
    「あぁ……」
     とんとん拍子で話を進める白ビキニ。かなり押しが強い、いわゆる肉食系女子の様だ。
    「ごほんごほん」
    「あら? この子は……妹さん?」
     咳払いする鏡花にようやく気付き、つま先から頭までじっくりと観察した挙句、特に悪意も込めずにそう尋ねる。
    「恋人だよ」
    「そうだったの、だったらお邪魔しちゃ悪いわね? ……二人きりで、色々楽しみたかったんだけど」
     鏡花の言葉に肩を竦めた白ビキニだが、悪びれもせずギィの耳元で意味深に囁く。
     江戸の仇を長崎で討つような話だが、先ほど目の前で獲物を奪われた借りを返すように、今度は彼女持ちの男を自分が落としてみたくなったのだろうか。
    「いやー、あの子はいいんすよ。お姉さんの方がその……胸も大きいし」
    「あら、大きい胸が好きなの? それじゃあ、あの子じゃさぞかし物足りなかったでしょうね?」
     軽薄なエロガキ風のキャラを演じるギィに、笑みを深くする白ビキニ。
    「……そうかい、だったら私は帰らせて貰うよ。後は二人でお好きにどうぞ!」
     鏡花は演技半分、胸への憤り半分で言い捨てると、さっさとその場を後にする。
    「彼女さん……いえ、元彼女さんの許可も頂けた事だし、行きましょ」
    「そ、そうっすね。あっちの岩場なんか、人が来なくて落ち着けそうっすよ」
     真に迫る演技で白ビキニの女――六六六人衆を乗せることに成功した二人。
     ギィは彼女を伴って、仲間達の待つ岩場へと向かう。


    「……ここまで来たら、もう邪魔は入らないでしょう」
    「そうっすね、ここならバッチリっすよ」
     腕を組んで、岩場へやって来たギィと白ビキニ。
    「それじゃ、早速愉しみましょう? ぼやぼやしてると、さっきの胸の平らな子が戻って来ちゃうかも知れないし」
     ギィの両肩に手を置いてしな垂れかかると、女は甘ったるい声色で言いつつ唇を寄せる。
    「誰の胸が平らだって?」
    「えっ?!」
     声の主は、先ほど彼氏を盗られて立ち去ったはずの少女。
     ただ、先ほどの水着姿とは異なる装い。そして手には、割れたガラス片を繋ぎ合わせた様な形状の何か。
    「行くよ、モラル」
     得物を手にした彼女が霊犬と共に間合いを詰めてくるのに前後して、岩陰から姿を現す数人の男女。
     中には、見覚えの有る顔も存在する。
    「貴方達はっ?!」
    「良く御会いしますね、おねえさま」
     白々しく微笑み返すが早いか、身に纏うダイダロスベルトを放つ玲子。
    「殲具解放! 悪いっすけど、自分達はソフトに殺すのは出来ないっすよ」
    「貴方も……最初から、私を嵌めるために?!」
    「あんた享楽で胸を悪用したけど、偽物のお嬢さん演じても化けの皮剥がされたら孤独な自分がおるだけや」
     投網の如く、白ビキニの身体を縛める伊与の鋼糸。
    「今からでもおそない。此方に戻ってきい」
     闇より這い上がる意思が少しでも残って居るなら、と手を差し伸べる伊与。
    「……お黙りなさい。私の生は、他者の命を摘む為に存在するの……そして貴方達は、私に殺される為に存在するの!」
     しかし女の返答は、予想通りの物だった。
     返答を聞くなり、間髪入れずギィが振るったのは『剥守割砕』の銘を冠する斬艦刀。女が縛めの糸をから脱するより早く、その一撃が彼女を捉える。
    「ぐっ、あぁっ!」
     強烈な衝撃に吹き飛ばされ、砂浜に叩きつけられた白ビキニだったが、すぐさま体勢を立て直して身体を起こす。
    「っ……私に騙し討ちを掛けておいて、楽に死ねるとは思わないでね?」
     獰猛なウミヘビの如く迫る玲子のレイザースラストを片手で防ぎ、同時に鏡花の振るう硝子の鞭剣を受け流す。
     色物かと思いきや、相応に高い技量の持ち主である事は明らかだ。
    「良い女だ。殺すのが勿体無いねぇ」
    「くっ!?」
    「悪いが仕事だ。覚悟しな?」
     とは言え、待ち伏せからの集中攻撃を凌ぎきる事など至難の業。背後を取った凛凛虎の拳が、女の背を打ち据えて雷を炸裂させる。
    「ぐあぅっ!」
    「どうした、テメェの技は骨抜きになった相手にしか通じねぇのか?」
     拳に宿した燃えさかる炎を叩きつけつつ、激しい口調で言う翔。伊達眼鏡を外した彼もまた、本性を解放した殺人鬼なのだ。
    「くっ、一人ずつなら貴方達など……!」
     防戦に回らざるを得ない状況に、表情を歪めつつ吐き捨てる女。
    「イヴちゃん、胸を悪用するもんにはお仕置きや」
    「よっしゃ。胸囲圧殺の恐ろしさ、身を以て知るがいいぜ!」
     伊与に焚き付けられる様な形で、大胆に距離を詰めるイヴ。
    「六六六人衆、降伏するなら今のうちぜよ」
     これを援護すべく、バスタービームを放ちつつ告げる凍華。
    「くどい! 貴方達に降るくらいなら、むぐっ!?」
     ビームを防ぎつつ言い返した彼女に、飛びついたイヴ。胸部に影業を纏わせ、相手の顔へと押しつける。
    「んぐっ……ぐ……」
     キリング・ユー・ソフトリィがこれまで、男性達を葬ってきたのと同様に、胸部の圧力で締め上げるイヴ。
    「でぇいっ! ……げほ、げほっ」
     かつて受けた者が二晩に渡り悪夢にうなされる程の恐怖を植え付けられたこの技も、彼女を仕留めるには至らなかった。体重移動によってイヴの身体を投げ飛ばし、締めから逃れるKYS(キリング・ユー・ソフトリィ)。
    「お前には俺の名を教えてやる……俺は【不死身の暴君】! その体に覚えさせてやるぜ!!」
     立ち直る隙を与えず、追撃を仕掛ける凛凛虎。炸裂するが如き勢いで、無数の拳を叩き込む。
    「ぐうぅっ! だったら私も教えて上げる。キリング・ユー・ソフトリィ……貴方達を殺す者の名前よ!」
     彼女はその身に数発の拳を受けつつも、インファイトを仕掛ける。
    「私の技は、相手の命を奪うまで決して解けはしない!」
    「っ!」
     凛凛虎の頭部を抱き寄せる様に、その胸へ押しつけさせるKYS。
    「私の胸でお逝きなさい……っ!?」
    「巨乳死ね!」
     乳ありきの戦いが彼女の怒りに油を注いだのか、鏡花の剣が鋭くダークネスの胴を払う。
     磨かれた鏡面の如き刀身を持つクルセイドソードは、非物質化しKYSの霊魂を直に斬り付けたのだ。
    「ぐはっ……」
    「命の輝きこそ俺を魅了する!!」
     締め付けが緩んだ瞬間、その縛めから脱する凛凛虎。柔らかい抱擁に躊躇する事もなく、再びの拳を叩き込む。
    「あぐぅっ! 彼らだって、本望だったはずよ……私の胸で死ねて幸せだったはず」
     砂上を転がったKYSは、尚も立ち上がろうと身体を起こすが、蓄積するダメージにその足取りは覚束ない。
    「確かに、ナイスバディの魅力と挟まれる圧力は認めるぜ。でもな、胸を悪用して命を奪うなんて……例え天が許しても、トップバスト3桁同盟が許さないぜ!」
    「享楽の為に胸を使っても、所詮自己満足の偽乳。正しい胸の扱い方を教えてあげるよ!」
     レイザースラストを放ちつつ言うイヴ。玲子もまた、回復をナノナノの白餅さんに任せ、マテリアルロッドに集中させた魔力を叩きつける。
    「ぎゃうっ!?」
     弾き飛ばされ、岩に叩きつけられるKYS。
    「せ、めて……せめて一人だけでも、連れて行く!」
     虫の息と思われた彼女だが、最後の力を振り絞る様にして跳躍。翔へと飛びかかる。
    「はっ、二度は通じねぇよ」
     これに対し、翔は自ら相手の懐へと飛び込む。
    「ぐ……ふっ!」
    「お前さんの胸のように防御は柔いな……っ! しっかり俺の跡刻んで逝けや!!」
     ナイフの刃を深々と突き立て、躊躇無く引き裂く。
    「あ、最後に一つ……悪かったっすね。自分、胸の無い子の方が好きなんすよ」
     彼なりの手向けだろうか、ギィは倒れ伏したダークネスにそう告げるが、相手が言葉を返す事は無かった。


    「一件落着か。これで男共も少しは浮かばれるかな」
     胸ポケットから取り出した眼鏡を掛け、呟く翔。
     すっかり浜辺は夕焼けに染まる時刻だ。
    「女の子と付き合いたいぜ……」
    「その気持ち、痛い程解るぜよ。でも出来れば、胸で押しつぶそうとしない女の子が良いぜよ……」
     夕陽の沈む海を見て、多少センチな気分になったのだろうか。遠い目で呟く凛凛虎に、凍華も相槌を打つ。
    「しかし、あれでダークネスとはもったいない」
    「ほう?」
     ぽつりと呟くギィの言葉に、耳敏く反応する鏡花。
    「いや、一般論っすよ」
    「今回の任務は、危うく闇堕ちしかける所だったよ」
     胸囲の格差社会にも負けずに戦い抜いた鏡花と、胸の多様性を認めるギィ。恐らく二人の絆も深まった事だろう。
    「貴重な人材を確保出来なかったのは残念だぜ」
     一方、ため息交じりに零すイヴ。
     最善を尽くした一行だったが、完全にダークネス化した六六六人衆を救う事は出来なかった。
    「でも、正しい乳の鉄槌は下せたもっちぃ」
     元気付ける様に、肩をポンと叩く玲子。
    「胸の悪用は許されん。これからも、真の胸囲とは何かを知らしめていかんとね」
     すっかり灼滅者が板に付いてきた伊与もまた、きりっと表情を引き締めて彼方を見据える。

     かくして、胸圧により命を奪う、恐ろしい六六六人衆の討伐に成功した灼滅者達。
     秋を思わせる涼やかな風の吹く海岸を後に、学園への帰途についたのだった。

    作者:小茄 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年8月27日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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