胸は大きさじゃない、形と感度だ!

    ●都内某所
     笙野・響(青闇薄刃・d05985)が調査した結果、この地域で都市伝説の発生が確認された。
     都市伝説は妖艶な女性の姿をしており、強力な催眠を使う事によって、胸の感度を異常なほど高めてしまうようである。
     そのため、被害者達は服に服が当たっただけでも敏感に反応してしまい、立っている事が出来なくなってしまうらしい。
     しかも、その効果は女性だけでなく、男性にまで及ぶため、都市伝説が確認された地域では、上半身裸の一般人が複数確認されているようだ。
     そんな状況をこれ以上、拡大させないため、響がその場に仲間達を集めた。
     都市伝説は催眠以上にも、触れるだけで胸の形を良くさせ、感度をアップさせる事が出来るため、色々な意味で危険な存在のようである。
     そのため、何度も触れられると、胸だけでなく全身にまで広がってしまうため、色々な意味で注意が必要になるだろう。
    「どうして、こんな都市伝説が生まれたのか分からないけど、とにかく頑張らないとね」
     そう言って響が苦笑いを浮かべ、仲間達に協力を求めるのであった。


    参加者
    ミルドレッド・ウェルズ(吸血殲姫・d01019)
    剣部・美夜子(剣の巫女・d02295)
    笙野・響(青闇薄刃・d05985)
    皆川・綾(闇に抗い始めた者・d07933)
    巳越・愛華(ピンクブーケ・d15290)
    イリーダ・ウィズナイン(夜を孕む蝙蝠・d24013)
    深夜白・樹(心は未だ薄氷の上・d32058)
    神御名・詩音(神降ろしの音色・d32515)

    ■リプレイ

    ●夕方の都内
    「久しぶりにお仕事に出たら酷いものに出会いましたね。何なんでしょう、コレ。人の噂って怖いですね」
     神御名・詩音(神降ろしの音色・d32515)は何処か遠くを見つめながら、仲間達と共に都市伝説が確認された場所に向かっていた。
     都市伝説は妖艶な女性の姿をしており、『胸は大きさではなく、形と感度だ』と訴え、近隣住民……特に女性達を恐怖のどん底に突き落としているようだ。
     中には、限界まで感度をアップされ、都市伝説の虜になっている女性もいるようだが、どちらにしても放っておく事が出来はない状況になっているのは確実であった。
    「響や樹と久しぶりに遊べるって思ったら、また酷いのが……。まあ、胸は大きさじゃないというのは頷くけど……と言うか、胸も大きくなるなら、興味はあるかも」
     ミルドレッド・ウェルズ(吸血殲姫・d01019)が、苦笑いを浮かべた。
     だが、『胸は大きさではない』と強調している事を考えると、その可能性は非常に低そうである。
    「胸は大きさじゃないって所以外は、共感したらダメな気がする都市伝説さんだよね」
     笙野・響(青闇薄刃・d05985)が、気まずい様子で汗を流す。
     色々と思う事はあるのだが、どちらにしても都市伝説の考えに共感するべきではないだろう。
    「……胸の感度が異常なほど高まる、かぁ。どれくらい気持ちよくなっちゃうんだろうなぁ。 でも、この都市伝説って、なにがしたいんだろ?」
     剣部・美夜子(剣の巫女・d02295)が、不思議そうに首を傾げる。
     都市伝説の目的が何なのか、まったく分からないものの、噂から生まれた存在である以上、何の意図もなく行動をしている可能性が高かった。
    「うう……これ以上、感度アップされちゃったら、もともとビクッとしやすい私だと大変なことになりそうです。……で、でも、がんばって耐えて、都市伝説をやっつけないといけませんねっ」
     そんな中、深夜白・樹(心は未だ薄氷の上・d32058)が、自分自身に気合を入れる。
     しかし、その言葉に反して身体は既に感じ始めており、自分の理性で抑えていなければ、この場で行為に及んでしまいそうなほど、ムラムラしていた。
    「愛華、すでに感度もおっぱいの大きさもすごいのにっ……。これ以上、えっちにされちゃったら、戻ってこれなくなっちゃう……!」
     巳越・愛華(ピンクブーケ・d15290)も超ミニのキャミソール姿で、不安げな表情を浮かべる。
     しかも、暑さのせいで、超ミニのキャミソールが汗で濡れ、色々な部分が透けて、大変な事になっていた。
    「うっ、まさかこの感覚って……!」
     その途端、イリーダ・ウィズナイン(夜を孕む蝙蝠・d24013)が顔を真っ赤にして、崩れ落ちるようにして座り込む。
    「これは……間違いありませんねー」
     そう言って皆川・綾(闇に抗い始めた者・d07933)が、モデル歩きで現れた都市伝説に視線を送るのだった。

    ●遭遇
    「でも……ホントに……カタチよく……なれるのかなぁ……?」
     愛華が興味津々な様子で、自分の胸にさっと触れる。
    「ん、んんっ……おほおぉぉっ!? え? うそっ!? 乳首が擦れただけでっ……!? だめっ! これ以上、えっちにされちゃったらっ……!」
     それは愛華にとっても、未知の体験。
     自分の予想を軽く上回るほどの快楽が、そこにはあった。
    「ふひゃぁ?!」
     ミルドレッドも服が触れただけで敏感に反応してしまったらしく、そのまま近くにいた響に抱き着くようにして、ヘナヘナと座り込もうとした。
    「……んくっ!」
     そのせいで余計に体が反応してしまい、二人で抱き合うようにして、ビクンビクンと身体を震わせた。
    (「ふわっ!? む、胸が……すごい。こんな……敏感になるなんて……」)
     美夜子も仲間達と同じ状態になり、内股のまま不安げな表情を浮かべる。
     都市伝説はそんな美夜子を眺めつつ、妖艶な笑みを浮かべて、舌なめずりをした。
     だが、すぐに襲うつもりはないらしく、じっくりと身体がほぐれてから、美味しく戴くつもりでいるようだ。
    「淫魔の調教に耐えきったんだから、この程度……!」
     そう思ったのも束の間、響が両足をガタガタと震わせて内股になった。
     しかも、ミルドレッドに抱き着かれたせいで、頭の中は真っ白。
    「ぎるてぃ、じゃ、ないなら……そゆの、は、終わって、からっ……」
     朦朧とする意識の中で、響が声を上げたものの、その言葉はミルドレッドには届かない。
    「これ以上、感度を上げられちゃったら、服と擦れるだけでおかしくなっちゃう! 裸になっちゃうから、すっごく恥ずかしいけど、すぐにでも脱がないとっ……」
     そんな中、愛華が身の危険を感じて、服を脱ごうとしたものの、それだけで全身が敏感に反応してしまい、立っている事さえ出来なくなった。
    (「これ……ほんとにダメ……。先っぽ……擦れちゃう……熱いよぉ……」)
     美夜子も同じような状態に陥り、恥ずかしそうに頬を染める。
    「服がこすれたら大変だ」
     すぐさま、綾が美夜子に抱き着き、服の中に手を差し込んで手ブラをする。
    「んっ! くぅっん!?」
     それと同時に美夜子の中で何かが弾け、濃厚なメスの匂いを辺りに漂わせた。
     その匂いに誘われて、男達が集まってきたものの、それが異常な光景であると思う事が出来ないほど、頭の中が真っ白になっていた。
    「愛華、すっごくえっちな娘だから……欲しいの止まらなくって……! お願いします……」
     しかも、愛華は完全に発情しており、男達に裸で土下座をして懇願した。
     そのため、男達の中で何かが弾け、ケダモノの如く愛華に襲い掛かっていく。
     それに気づいた美夜子が魂鎮めの風を躊躇い、ゴクリと唾を飲み込んだ。
     ここでどういった行動をすれば正解なのか、よく分からなくなってきたためである。
    「んほおぉぉ! らめ! すっごい、きもぢい! イぐ!」
     その間に愛華は男達によって襲われ、さらなる高みに上っていく。
    「こ、このままだと取り返しのつかない事に……ひゃぅ!?」
     詩音が危機感を覚えて都市伝説に攻撃を仕掛けようとしたものの、近づく事さえ出来ないほど身体が敏感になっていたため、そのまま崩れ落ちるようにして座り込んだ。
    「みんなをあぶない目には遭わせませんっ!」
     それに気づいた樹が、都市伝説の前に陣取った。
    「ひ、響さん! 綾さんっ! ミルドレッドさん! いっぺんにそんな事をしたら、めぇぇぇっ!」
     だが、まわりにいた仲間達がしがみついてきたため、都市伝説の行く手を阻む事さえ出来ず、ビクビクと身体を震わせる。
    「うふふっ、可愛い」
     しかも、都市伝説が樹達の身体を舐めてきたため、限界を突破して『い、いまそこは、ひゃあああぁぁっ!?』と声を響かせてグッタリと倒れ込む。
    「ぎるてぃじゃないなら、攻めてもいいよね……」
     それでも、響は満足しておらず、ミルドレッドに襲い掛かっていく。
    「うふふ、みんな可愛いわ。特にあなた……。こんなイケナイシールを貼って」
     そう言って都市伝説がイリーダのニップレスシールに指を這わす。
    「……って、そんな事をしたら、ヤバイからっ! あっ、あっ、あああんん♪」
     そのため、イリーダは成す術もなく甘い声を響かせ、キラキラした雫を垂らすのだった。

    ●都市伝説
    「ハアハア……、私を行動不能に追い込むとはヤるわね……。でも、その攻撃の弱点は見切ったわ。僅かな衣擦れさえ無ければ無意味でしょ!! ここから私の本気よ! 覚悟しなさい」
     それからしばらくして、我に返ったイリーダは勝ち誇った様子で、ニップレスシールを剥がす。
    「んあああああああああああっ! これって……ちょっ!」
     次の瞬間、全身が敏感に反応し、キラキラとした雫が噴水の如く噴き出していく。
     そのせいで立っている事さえ出来ず、ヘナヘナと前のめりに突っ伏した。
    「な、何とかしないと……ひゃあ!?」
     樹も必死になって立ち上がろうとしているものの、そのたび仲間達によって身体を弄られ、何度もその場に崩れ落ちた。
    「あはは、無駄よ、無駄! 誰にもアタシの身体に触れる事なんて出来やしない。そんな事をしたら、頭の中が真っ白……場合によっては、パンクしちゃうかも知れないわよ」
     都市伝説が思わせぶりな態度でニヤリと笑う。
     実際に近づくだけで、感度が増しているため、都市伝説の言葉に嘘偽りはないだろう。
    「近づく事が出来ないのなら、これでー」
     すぐさま、綾が影業を触手のように伸ばして、都市伝説を牽制し始めた。
    「よ、余計な事を……!」
     都市伝説がイラついた様子で、触手状の影業を振り払おうとする。
    「お姉さんも気持ちよくなりたいんでしょう? 一緒に気持ちよくなろうよぉ?」
     それを邪魔するようにして、美夜子が都市伝説に抱き着いた。
     そのせいで、何も考えられなくなってしまうほど感じてしまったが、何とか都市伝説の動きを封じ目事が出来たようである。
    「な、何とかしない……と」
     次の瞬間、詩音が全身で感じつつ、最後の力を振り絞り、都市伝説に鬼神変を叩き込む。
     その影響で詩音が全身で激しく感じてしまい、ビクビクビクンと身体を震わせ、ミルドレッドに覆い被さった。
    「くっ、なんて大きさ……さらにおしつけるなぁ?!」
     これにはミルドレッドもブチ切れ、自らの怒りを爆発させて、大鎌をブンブンと振り回す。
    「ちょっ、ちょっと! 落ち着きなさいって!」
     都市伝説も必死になって大鎌を避けるが、ブロック塀まで追い詰められ、逃げる事さえ出来なくなった。
    「お、女の子だけだし、恥ずかしくないもん!」
     それと同時に響がトップレス状態のまま強がり、都市伝説にフォースブレイクを放つ。
    「ま、まさか、いやあああああああああああ!」
     その一撃を食らった都市伝説が断末魔を響かせ、跡形もなく消滅した。
    「正直、欲求不満だわ」
     そう言ってイリーダが愛華のまわりにいる男達に視線を送る。
     男達はすっかり果ててしまっているようだが、愛華はまだまだ物足りない様子である。
    「せっかくだから、お持ち帰りをしてもいいよね」
     愛華が火照った身体で、男達の身体を撫で回す。
     そして、愛華達は未だに夢の世界に行ったまま帰ってこない男達を連れ、夜の闇へと消えていくのであった。

    作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年8月3日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 0
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