●別府湾温泉化現象
「ちょっと来てみろ! 海水の温度が40度近い」
「ええ?! そんな馬鹿な。もう温泉だろ、それは」
別府湾で船の整備をしていた猟師達が顔を見合わせる。彼らの言うように、別府湾は、まるで温泉のような良い湯加減に感じられた。
「おい! 今、でっけえ魚の影が見えたぞ!」
「は、はあ? あれは、ええと、あんな巨大な魚見たことねえぞ」
猟師達のすぐ近くで、普通では考えられないような巨大な魚が元気いっぱい群れを成して泳いでいる。
「ど、どうなっちまったんだ、この海」
皆、不安な表情で顔を見合わせた。
●臨海学校のお誘い
「みんな、聞いて。大分県の別府湾の海水が温泉のようになっているんだよ」
千歳緑・太郎(高校生エクスブレイン・dn0146)が大分県の観光パンフレットを片手に持ちながら説明を始めた。
「その原因が、海底に出現したガイオウガの力の塊なんだ。この状況を解決するために、別府湾の糸ヶ浜海浜公園で臨海学校を行う事になったんだよ!」
「臨海学校かぁ~! その状況の対処をしたら、色々遊べるんだよね?」
空色・紺子(大学生魔法使い・dn0105)が瞳を輝かせる。
太郎は頷き、ガイオウガの力の塊は、鶴見岳に運び込めば、ガイオウガに吸収されて消滅する事。ただし、サイキックで攻撃するとイフリート化して襲い掛かってくるので注意が必要だと言う事を説明した。
「ガイオウガの力の塊の引き揚げ作業は深夜に行う事になるので、日中は海水浴などをしつつ、海底の探索などを行ってほしいんだ。海洋生物が活性化してて、中には巨大化しているものもいるみたい」
それは灼滅者の敵では無いが、一般人には危険かもしれないので、出来れば駆除してほしいとのこと。
「駆除。駆除って、獲って食べれるの?」
「活性化した海洋生物は、総じて、脂が乗っていて美味しいようなので、キャンプの夕食にもってこいかもしれないよ」
太郎がそう言うと、紺子の瞳が光ったような気がした。
●スケジュールなど
今回の臨海学校は、別府湾の海底に沈んでいるガイオウガの力の塊を探し出して引き上げ、処理する事になる。敢えて攻撃を行わない限りは、戦闘は発生しないので、安全な臨海学校になるだろう。
「日程は、8月22日から23日。観光や海水浴、飯盒炊爨に花火もやるよ」
「へー! 楽しい臨海学校になると良いな~」
別府湾の事件を解決しつつ、臨海学校を是非、楽しんでほしいと太郎は言う。
「ガイオウガの力の塊を鶴見岳に運ぶのは有志に任せる事になるんだけど、気をつけていってね」
そう言って、説明を締めくくった。
参加者 | |
---|---|
加藤・蝶胡蘭(ラヴファイター・d00151) |
狐雅原・あきら(アポリアの贖罪者・d00502) |
椎那・紗里亜(言の葉の森・d02051) |
星野・えりな(スターライトエンジェル・d02158) |
ファルケ・リフライヤ(爆走する音痴な歌声銀河特急便・d03954) |
紅羽・流希(挑戦者・d10975) |
三蔵・渚緒(天つ凪風・d17115) |
若林・ひなこ(夢見るピンキーヒロイン・d21761) |
●食材を集めて
羽田空港から大分空港へ、別府観光を経て、灼滅者達はキャンプ地である糸ヶ浜海浜公園へやって来た。
ガイオウガの力の位置を確認しつつ海水浴を楽しみ、そして辺りが夕日に照らされ始めた頃、楽しい楽しい夕食タイムが訪れる。
「ヒャッハー! 新鮮な海鮮食材だー!」
狐雅原・あきら(アポリアの贖罪者・d00502)がまた一匹、新鮮な食材を手に入れたようだ。
海から引き上げてみると、常識では考えられないような巨大な鮮魚である。びちびちと元気良く跳ねる様は、力強い活力を感じられる。周囲でも、他の仲間達が次々に大物をゲットしていた。
「鯵や、メバルなら釣り道具が有れば、この季節ならば確保出来るでしょう……」
鮃も銛が有れば取れるだろうし、巨大化している場合でも、灼滅者が頑張れば容易く捕獲できるはずだ、と。
巨大な魚を次々にその手に収め、紅羽・流希(挑戦者・d10975)が辺りを見る。
浜辺では、仲間達がバーベキューの準備を進めているようだった。
「しかし、新鮮なのは良いがやはり大きいな。これは料理のしがいがありそうだ!」
仲間達が確保してきた海産物は、どれも目を見張るほど大きなものばかりだ。
加藤・蝶胡蘭(ラヴファイター・d00151)は、バーベキューの道具を並べながら、感心したようにそれらを眺めた。今年も臨海学校の季節がやって来た。引き上げの作業もあるが、目いっぱい夏の海を楽しもうと思っている。
「これが噂の城下カレイ……巨大すぎますが」
中でも、椎那・紗里亜(言の葉の森・d02051)が手にしたのは彼女の身長ほどもあろうかという巨大なカレイだった。
身は引き締まり、脂が乗っていて、いかにも美味だと感じられる。
紗里亜は、まじまじとカレイの様を確認してから、包丁セットを広げ始めた。
「はい、ジンギスカンどうぞ!」
若林家特製ダレに生ラムと上マトンを漬けて持って来たのは、若林・ひなこ(夢見るピンキーヒロイン・d21761)だ。甘辛い、実に食欲をくすぐる匂いが辺りに立ち込める。
バーベキューにジンギスカンと、食材が次々に並んでいく。
どれも、とても楽しみだ。
星野・えりな(スターライトエンジェル・d02158)はそんな光景を見て微笑んだ。
「それでは私は、定番のカレーを……紺子さんも一緒に作りましょう!」
「おっけーだよ♪ 頑張ってお手伝いします♪」
「あ、勿論、カレールーからですけどね」
えりなが物凄い笑顔で宣言する。呼ばれた紺子も手伝って、二人は基本のカレーを作っていった。
「皆での飯盒炊爨、楽しみだったんだ!」
機材を運んだり、食材を並べたりと、色々手伝いに走りながら三蔵・渚緒(天つ凪風・d17115)は言う。それも、海産物メインのバーベキューと言うことで、わくわくと期待が膨らんでいるようだ。
「この辺では、外敵との遭遇も無さそうだぜー」
周辺を警戒していたファルケ・リフライヤ(爆走する音痴な歌声銀河特急便・d03954)が皆の元に戻ってきた。
仲間の用意している食材と、仲間が捕獲してくる食材の山を見て、どうやら食材が足りないと言うことはないようだ。
「危険もないし、うん、何なら歌ってもいいぞー」
ファルケがおもむろにギターを取り出すのを見て、事情を十分に理解している一部の仲間が、それを必死に止めたのだった。
●調理の始まり
「別府の海って綺麗だねっ。遠くに見えるのは四国かな?」
岩場の牡蠣やサザエを拾いながら、野村・さやか(天奏音楽・d00162)が辺りを見回した。
「気持ちいいけど、涼しさは今一つね」
手に入れた昆布を抱えて羽丘・結衣菜(歌い詠う蝶々の夜想曲・d06908)が頷く。
水面が夕日を反射して、きらきらと輝いている。聞いていた通り海の温度は上昇しているが、それすらも気にならないほどの、美しい光景だった。
そろそろバーベキューが始まる頃だ。
2人は食材を抱えて頷き合う。
「結衣菜ちゃんもさやかちゃんも、食材ありがとう♪」
カレイのお造りを完成させた紗里亜が次の料理に取り掛かっていた。
「あとはジュースも持ってきたよ!」
結衣菜はオレンジやブドウのジュースを取り出す。
「焼きたての牡蠣って美味しいよね♪」
そう言って、さやかは今手渡したばかりの牡蠣を覗き込んだ。
「よーし、そろそろ焼いていくぞー!」
バーベキューの準備が整い、蝶胡蘭が周囲の仲間に声をかける。炭焼きの出来るものから豪快に焼いていくつもりだ。
いよいよバーベキューの始まりだと、仲間達もいっそう楽しげな声を上げた。
「この美少女のボク様ががんばっちゃいマスよっ!」
あきらもそのうちの1人だ。海産物のほか、野菜にも手を伸ばす。
「野菜と……あれれ?」
あっ、油がはねて。ちょ、ほら、あれだ、何か野菜が滑り落ちて、ほら。
手元の覚束ない様子を見て、えりながあきらに声をかけた。
「あきらさん、新鮮な食材を沢山採ってくださってありがとうございます。私たち、これからご飯を炊くのですが、ご一緒しませんか?」
「いいデスネー。それじゃあ、がんばりますっ! こぼしたり……あぅ……しないのです!」
「よっしゃー! 頑張って美味しいご飯を炊いて、カレーを盛り付けようね♪」
それでも、ご飯なら、ご飯なら何とかなるはずだ。
紺子も加わり、美味しいカレーを提供すべく調理を続ける。
「まずは、牡蠣! それから、焼ける魚も焼いていこう」
バーベキューコーナーでは、蝶胡蘭が海産物を焼き始めていた。
「ジンギスカンもいきますよー! 焼けたものから食べたほうがいいでしょうか?」
ひなこも慣れた手つきで生ラムをひっくり返す。
「そうですねぇ……やはり、焼きたてが一番美味しいと思います……」
手際良く魚を処理しながら流希が頷いた。なめろうに焼き魚、セビーチェなどなど。新鮮な魚の魅力を最大限に引き出した料理が出来上がっていく。
「ねえ、他にお手伝いできることはない?」
皆に取り皿を配りながら、渚緒が焼きあがったジンギスカンを覗き込んだ。昼間、泳いだこともあり、お腹も空いてきたのだ。
「お手伝いありがとうございます。もう大丈夫ですよ。食べはじめちゃいましょうか」
カレイの刺身を差し出して、紗里亜が微笑んだ。
「それじゃあ、食べ始めるか!」
「うん、嬉しいな」
ファルケと渚緒が揃って刺身に箸を伸ばす。
そうしているうちに、ご飯の炊ける匂いや、カレーの香りなども漂ってきた。
右を見ては新鮮な海産物を使った贅沢なバーベキュー。左を見ては、ひなこの持ってきた北海道産の贅沢なジンギスカン。
「キャー! なんて豪華なコラボ☆」
ひなこが明るい声を上げると、皆がうんうんと頷いた。
「臨海学校だから、思い出作りしないとなー!」
水着姿の仲間達を見つめ、ファルケが食べ物を口に運ぶ。
美味しい海の幸の、幸せな味がした。
●夕食堪能
「ご飯炊けました。カレーもどうぞ」
えりなが皆にカレーを配る。
「あ、炊けましたね! お焦げは焼きおにぎりにしましょう」
「ちなみに、今日のお米はひなこさんから道産米をいただきましたよ!」
慣れた手つきでひなこがおにぎりを握り始める。
紺子が宣伝すると、改めて皆がひなこに礼を言った。
「椎名さんの料理も良いし若林さんの持ってきた北海道の食材も美味しい」
出来上がったおにぎりを渚緒が頬張る。
ふっくらと炊き上がった白米、アクセントの聞いた塩味、くちのなかでほろほろと綻んでいく何とも美味しい食べ物だ。
それに、焼きあがってくる海の幸には、何をつけて食べようか。バターに醤油に、調味料は沢山持ってきた。
「紺子ちゃんも楽しんでる?」
ふと、渚緒は紺子を見てみる。
「楽しいです! きょうはとてもよいひだ。そうにちがいない」
おにぎりと焼き魚を空に掲げ、紺子が叫んだ。
「わっはっはー! お肉ーお肉ー。ファイヤー!」
隣であきらも楽しげに叫び声を上げている。
出来てよかった、白いご飯ッ。
感じよ、この香ばしいカレーの味を。
カレー、ジンギスカン、そして脂の乗った海産物。
あきらはコホンと咳払いしてから、皆の方を向いた。
「いやあ、こういう所でのゴハンは美味しいデスねえ」
気が付けば、すっかり日も暮れ、空には月が見えている。それはとても綺麗で、ああ、そうだ。こう言うのは、とてもイイカンジだと。
「本当に、ジンギスカンにバーベキューに、美味しいものが沢山です♪」
紗里亜が刺身を配りながら同意する。
カレイを9枚に下ろしたからこそ分かった。皆が捕獲した海産物は、活きが良くてきっととても美味しいだろうと。そして、その予感は当たっていて、やっぱり海産物はとても美味しい。温かいご飯も、カレーも、全てが美味しい。
「皆で作ったお料理というだけで最高ですよね~」
えりなもニコニコと焼き魚を口に運んだ。
「紗里亜さんのお料理は本当に美味しいです♪」
「ありがとうございます。他の魚介もどんどん捌いておきますから料理に使って下さいね」
自分も焼きあがった魚を一口食べ、紗里亜が笑顔を見せる。
「それじゃあ、シーフード焼きそばなんてのも試してみるか」
蝶胡蘭が材料を吟味し焼きそばを作り始める。
「いいですね、シーフード焼きそば」
「良かったら、食べてくれな」
海産物と焼けるソースの匂いに食欲がそそられると思った。
「ありがとうございます」
蝶胡蘭から出来上がったばかりの焼き側を受け取り、紗里亜がゆっくりと味わう。
実際、用意された食材はどれもこれも美味しいのだ。
一瞬ぎくりと紗里亜は固まり、それから首をぶんぶんと振った。
「……カロリーは、今晩消費すると言うことで、気にしませんったら気にしません!」
だから、沢山食べてもきっと大丈夫……だよね。
「あ、カワハギが有りましたし、肝合えも……。どんどん作りますねぇ……」
次々に食材が消費されていくのを眺めながら、流希は更に手を動かした。
「わかめや昆布で魚を包んだりするとおいしいよ」
並んでいるわかめを手に取り、結衣菜がそう言う。
「なるほど、それは美味しそうですねぇ……。あ、この海草は食べれますよ」
流希は頷き、魚と海草、わかめを合わせて小皿に取り分けた。
「お、それ、一つ貰うぜ」
出来上がった小皿に、ファルケが手を伸ばす。
脂の乗った魚を包み込む海草とわかめの絶妙さ。
口の中に海の幸の深みの有る味が広がっていく。
「あ、美味しい♪ 紺子ちゃんも一緒に食べよう♪」
さやかが紺子に小皿を差し出した。
「うんうん。いただきます。美味しいね♪」
紺子も、幸せそうに海の幸を堪能した。
皆も、温かな夕食を存分に味わっている。
さて、そろそろだろうか。
蝶胡蘭が頃合を見計らい、冷えたスイカを取り出した。
「じゃーん、デザートのスイカだ。良く冷やしてあるからみんなで食べよう」
皆が、拍手でスイカを迎える。
「いいですねぇ……。あ、海産物が食べたりない方は、こちらに……。まだまだ、魚料理も作りますよ……」
お礼を言ってスイカを食べた流希は、再び包丁を握った。
夕食の時はまだ続く。
やがて、ギターや歌のコンサートが始まった。
手拍子をし、歌を口ずさみ、臨海学校を楽しむ。
灼滅者達は心行くまで極上の海産物や持ち寄った食事を堪能した。
●深夜の作業
さて、その日の深夜。
灼滅者達は再び海に入っていた。
ガイオウガのチカラを引き上げるためだ。
「なぜ、ガイオウガの力の一部がこんな所に……? 力を放出する意味が解りませんねぇ……」
流希は暗い海の底へ視線をやった。
「ガイオウガの力が溢れたのにも理由があるのかな?」
渚緒が首を傾げ、海へ手を伸ばす。昼間から、変わらず海は暖かい。あまり海には来ないから、渚緒には暖かい海がとても珍しく感じるのだ。
「別府湾の生態系狂わしてるこの状況、ご当地を愛する者として見過ごせません! 漁師さんだって困っちゃいますよね?」
そう言って、ひなこが海へ飛び込んだ。
「早く解決してあげたいです!」
流希と渚緒も頷いて海に入る。
「とにかく、引き上げましょう……。泳げない方には船での作業をお願いします」
振り向くと、流希の目に映ったのは、フリルのワンピース水着の上に救命胴衣を着用したえりなの姿だった。
「お飲み物も用意しておきます。どうか、頑張ってください」
海に入る仲間に、えりながエールを送る。
「冷たいものの用意もあるから、無理せず休憩をとりながら作業していこう」
拠点から蝶胡蘭の声も聞こえた。
海が温泉のようになっているのだ。こまめに休憩を入れながら作業すると良いだろう。
やがて、海の中からガイオウガの力を持った仲間が浮き上がってくる。
「この網にお願いします。はい、それでは、せーので引き上げますね」
紗里亜が声をかけ、船上で待機していた仲間が慎重に網を引き上げた。
「わあおっきい! あかーい!」
思わず、ひなこが驚きの声を上げた。
「確かにね」
現れたそれは、大きくて丸い、イクラのような姿をしている。
本当にイクラなんだなと、渚緒はそれを静かに見上げていた。イクラだったなら、食べられたかもしれないなどなど。やや先程までのバーベキューに思考が引っ張られているのは否定できない。
「目立たないように、布でくるんでおくか」
ファルケはそう言いながら、周囲に気を配る。
いつ敵の襲撃があっても良いように、常に警戒しているのだ。
作業はゆっくりと慎重に行われた。
あらかじめ準備をしていたこともあり、時間はかかったがおおむね順調に済んだと言える。
用意していたドリンクや休憩場所のおかげで、誰ものぼせることなく、溺れる事もなく作業を終えた。
「それじゃあ、護送班に連絡とっちゃいマショ」
成果を確認し、あきらが有志の護送班に連絡を入れた。
「アカハガネちゃんは喜んでくれるカナー」
ポツリと、気になっていた言葉が口からこぼれる。
引き上げたガイオウガの力を護送班に引渡し、灼滅者達はほっと胸をなでおろす。
まだ暖かい海は、静かな波の音を立てていた。
「何事もなく、終わってよかったな。明日は海水浴もあるぜ」
だから、今からゆっくりと休もう。
ファルケが言い、皆が頷く。
こうして無事、灼滅者達の臨海学校の夜は終わった。
作者:陵かなめ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2016年8月23日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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