修学旅行2016~食べ歩き堪能せよ、美味なる沖縄

    作者:カンナミユ

    ●とっておきの4日間
     黒翼卿メイヨールの襲撃、サイキックリベレイター使用、大淫魔サイレーンとの決戦という大事件によって延期されていた、修学旅行の日程が決定しました。
     今年の修学旅行は、9月13日から9月16日までの4日間。
     この日程で、小学6年生・中学2年生・高校2年生の生徒達が、一斉に旅立つのです。
     また、大学1年生が、同じ学部の仲間などと親睦を深める為の親睦旅行も、同じ日程・スケジュールで行われます。
     
     修学旅行の行き先は沖縄です。
     沖縄料理を食べ歩いたり、美ら海水族館を観光したり、マリンスポーツや沖縄離島巡りなど、沖縄ならではの楽しみが満載です。
     さあ、あなたも、修学旅行で楽しい思い出を作りましょう!
      
    ●ご存知ですか? 沖縄のグルメ
     皆さんは沖縄グルメと聞いて何を思い浮かべますか?
     苦味がアクセントのゴーヤーチャンプルーにご当地ヌードルである沖縄そば、豚の角煮『ラフテー』に豚足を煮込んだ『てびち』。
     沢山の果物にちんすこう、サーターアンダギーなどなど……。
     あとは……えーと……。
     
     沖縄グルメはまだまだ沢山ありますよ!!
     
     まず沖縄グルメは独特なものが多い。
     日常的に消費される豚肉は『鳴き声以外は全て食べられる』と言われているくらいで、ばら肉の角煮であるラフテーやあばら骨の部分を煮込んだソーキは有名だが、耳の部分であるミミガーや、頭部の皮を利用したチラガーも耳にした事があるだろう。
     炒め物の代表格であるチャンプルーも様々な種類がある。
     ゴーヤーを使ったゴーヤーチャンプルーに島豆腐を主役に使った豆腐チャンプルー、そうめんを使ったソーミンチャンプルーに車麩を使ったフーチャンプルー。ゴーヤが苦手ならタマナー(キャベツ)チャンプルーもおすすめだ。
     落花生を使ったジーマミー豆腐も美味しいし、シャキシャキっとした食感の島らっきょうはそのままでもいいし、塩漬けや天ぷらにするのも美味しい。
     魚介は亜熱帯独特のものが大半を占め、本土では見かけない聞きなれない種類が多く、そして色鮮やかだ。
     水族館でも目にする青い魚、イラブチャーの味は淡白で、沖縄では酢味噌和えにする事が多いが、塩焼きやバター焼き、刺身で味わうのも良さそうだ。
     県魚であるグルクンはから揚げにすれば、頭から骨まで全て食べられるし、はりせんぼん――アバサーだって皮をむけば美味しくいただける。
     あかじんミーバイをはじめとした3大高級魚も美味しそうだし、沖縄でもあまり口されないヤシガニもボイルし食べればいい思い出になるだろう。
     スイーツも忘れていけない。
     サーターアンダーギーやちんすこうは有名だが、マチカジやサングヮチグヮーシー、タンナファクルーなど独自の焼菓子も存在し、三大まんじゅうと呼ばれる山城(やまぐすく)饅頭、のー饅頭、天妃前(てんぴぬめー)饅頭などは那覇市の名物となっている。
     本土とは異なった『ぜんざい』も忘れてはいけないだろうし、マンゴーやパイナップルなどの南国フルーツも美味しいものばかり。
     暑い沖縄でフルーツをふんだんに使ったひんやりジェラートにあまーいお菓子、そしてドリンク……。
     
     ああもう! どれもこれも美味しそうで仕方がない!!
      
    ●美味なる沖縄
    「観光にマリンスポーツ、島巡りですか……」
     修学旅行のしおりを手に、西園寺・アベル(大学生エクスブレイン・dn0191)言いながらぱらりとめくり、
    「どれも興味を引くものばかりですが、皆さん、気付いていましたか? 3日目は自由行動という事で含まれていませんが、それ以外は食べ歩きがスケジュールに含まれています」
     そう言い、開いたしおりを見せる。
     
     1日目は国際通りにある市場で昼食をとり、皆で夕食。
     2日目は沖縄そば街道で沖縄そばを食べ比べ、各自で夕食。
     4日目は最後の自由行動で沖縄スイーツを堪能。
     
    「4日間にこれだけ沖縄グルメを堪能できるとはとても喜ばしい事です。沖縄料理は独特のものが多いですし、郷土料理を通じて沖縄文化や歴史を学ぶいい機会になるでしょう。沖縄料理には私も興味がありますし、現地で味わった料理を今後に活かす為にもこの機会、逃す訳には行きません」
     いつもより少しばかり口調を早めるアベルの机には沖縄グルメガイドやグルメマップに沖縄料理の本に、ふせんがびっしり。いやよく見れば、しおりにもふせんが貼ってあるではないか。
    「皆さん、沖縄文化を学ぶ一環として沖縄グルメの食べ歩きに行きましょう」
     にこりと笑み、アベルは誘う。
      
    「沖縄グルメを沖縄で食す。滅多にない機会ですし、皆さん、心ゆくまで味わい堪能しましょう」
     言いながらアベルは自分で用意した資料を灼滅者達へと手渡し言葉を続ける。
    「沖縄でしか味わえないグルメがいっぱいありますから、きっといい思い出になりますよ。この資料を貸しますので、とっておきを選んでおいて下さいね」


    ■リプレイ

    ●彩る市場
     国際通りの中心部にある市場本通りのアーケードをくぐって徒歩数分。那覇市第一牧志公設市場の2階。
     アベルを道連れに壱と南守の前には茹でヤシガニが。
    「お先にどうぞ」
    「えっ待って、ここは平等に行こう!」
     死なばもろとも、じゃない、旅は道連れ!
    「せーので、せぇーの……」
    「せ、せーので行くぞ、せーの……!」
     譲り合う声は重なり――ぱくり。
     見た目とは違う味に壱と南守は仲良く分け合って。
    「実際試さないとわからないことは沢山あるね」
    「2人とも、さんきゅ!」
     一人なら絶対に食べなかったであろう経験に二人は笑う。

    「よぉし! 食える節足動物を根絶やしにしてくれるわ!」
    「絶滅させる勢いですね!! やってやりましょうよ!!」
    「恐怖せよ、今日から僕らが新たな甲殻類だー!!」
     巧太とルーチェ、陽太の戦いが幕を開ける。
     海老、海老、蟹蟹蟹。
    「ヤシガニ……でかい……いったいどうやったらこんな奴を……」
     現れるエネミーに絶望する巧太の隣でルーチェは息を飲み、
    「ルーチェくん、成長期の限界はまだ先だよね? 巧太くんも」
     陽太からの支援射撃に頷きそして――3人は最大の戦果を上げるのだ。
    「いやぁー、美味しかったし楽しかったね! 武蔵坂に帰ってもまた食べよう、ね!!」
    「そうですね、斥谷さん、空月さん」
     ルーチェは笑い、戦いは幕を閉じる。
     
    ●奏でる宴
     1日目の行程も終了し、大広間に響くのは琉球音楽と学生達の声。
    「この料理の数々、さすが沖縄だな」
     大輔の前にはずらりと並ぶ、沖縄料理。
    「本当、こんな機会でもないと食べられないよな」
     炊き込みご飯を皿に取ればフルーツも多く並ぶ。
     きっと地元の人の自慢なのだろうとシークワーサーを見れば、柚香はゆずのライバルを知るべく偵察中。
     ゆずに最も近く、ライバルと言っても過言でないシークヮーサーはすっぱさが強いが爽やかで。
    「味に違いがあるならば、ゆずも入り込める余地があるはずなのですよ」
     絶妙な甘さのマンゴーも味わう中、
    「沖縄料理って興味あったんだよねーすごい楽しみ!」
     アベルと共にアイリスは野菜とお肉をバランスよく皿に取っていく。
     果物と甘味は女子として譲れない。運動は次の日からすればいい。
     自然消滅した彼氏を思い出す瞳は恐くなるが――。
      
    「そりゃ沖縄と言ったらルートビアよね! かんぱーい! いえーい!」
    「ちょ、ま、ええいかんぱーい!!」
     ジョッキを掲げるアメリアを目にする降人も掲げ、乾杯!
    「くぅ、やはりルートビアは最高ですね」
    「アメリア先輩おじさん臭いです……」
     ぐいっと飲み満足気なエンは皆に勧め、苦笑いする木乃葉は魚料理を皿に取る。
    「ふむ……唐揚げにバター焼き……なかなかの美味ですね……」
     堪能する木乃葉が見れば、
    「みっちー先輩なにそれ美味しそう!」
    「アメリアさんも食べます? お肌がもっとツヤツヤになるかもですよ♪」
     アメリアはてびちをぱくり。
    「ドラゴンフルーツは名前も見た目もかなりインパクトありますね」
    「ふふ、これ可愛い果物だよね。私も好き。瑞々しくて、主張の強すぎない甘さで」
     美智と言葉を交わす早雪はマンゴーのお礼にドラゴンフルーツをアメリアに。
    「このチャンプルー、自分が作るのとは違った風味がいいですね。真似てみたいものです」
     料理が趣味のエンとしては、やはり作り方が気になってしまう。味わいながらも使われているであろう調味料をメモに記し、木乃葉は南国フルーツを頬張り笑顔。
     ――そして。
    「おおうフレッド先輩、見事に肉ばっかりね……ゴーヤ食べんさい、ゴーヤ」
    「おいばかアメリア! かってにゴーヤのせるんじゃねえよ!! 海ぶどうもいらねえっつってんだろ肉持ってくなーーーー!!」
     アメリカンでオキナワンな降人の肉タワーの運命やいかに。
     
    「さて、やってきました。食べ放題のバイキングの時間ですよ」
     お財布を気にせずの食べ放題に喜ぶ夏樹を隣に心太がバイキングを眺めれば、蓮太郎はどこから攻めるか考え……いや、その時間すら惜しい。
     肉をメインに炊き込みご飯も。見事に野菜がほとんど無い。しかも心太が見れば3人の皿は似たような感じ。
    「日程はまだまだ始まったばっかりですし」
     そう。夏樹が言うように、まだ初日。これからの為にしっかり食べて元気をつけなければ。
    「思い切り堪能するべくここで精を付けておかねばならんな」
     頷き蓮太郎は空になった皿を両手にラフテーとてびちのおかわりに。
     明日からの事を話したり、土産をどうするか悩みつつ、男三人とことん食べまくれば、女三人、三義姉妹の話題はこれからの予定について。
    「2人は今回の修学旅行楽しみにしているおことはありますか?」
     3人で取ってきたものを交換しつつワイワイ食べる中、緋頼の言葉に3日目の海水浴は楽しみだとりんごは言う。
     緋頼とりんごはクラブの友達みんなで楽しむ予定だが、京香は違うようだ。
    「海に行く予定はないから適当に観光でもするつもりよ。仕えそうな払い下げ品とか探すのが楽しみね。……なによその目は……」
    「京香さんも一緒だったらいいのに」
    「京香さんも明日一緒できればいいのに……」
     残念だけど行き先がとても京香さんらしいと思わず笑い、りんごは二人と料理を味わい、興味を持ったのか緋頼もどんな品物を探すのか聞いていると、
    「よし、食べよう! 栄養価だカロリーだは遠い世界!」
     感動の余り口調と顔が雑になった一正が好きなゴーヤチャンプルーなどを皿に取る紅鳥の隣。
    「さー、とにかく色んな物を持ってくるのデース!」
     クリムは見た目が苦手な豚足以外を皿によそっていた。
    「野菜? ばっか若いうちは食わなくてもどうにかなるよたぶんきっとおそらくメイビー」
    「ん、もっと肉食えと仰りますか永館さん」
     肉を無理矢理食わせようとする親戚のおじさん的なノリで食べさせようとする紅鳥はちらり。
    「サア、紅鳥くんも一正くんも、遠慮しないで残りを食べるのデース」
     クリムが残した分を二人が食べていると、果物登場。
    「別腹だよ、別腹!」
     やっぱり残ったので果物も二人が食べましたとさ。
     
     国立饅頭図書館の日頃の努力を称え、花色の乾杯の音頭が響き渡り、
    「皆の者ー! 喰らえー!」
    「豚ー狩りーだー」
     拾った巻貝を小太郎は法螺貝の如く構えるが、鳴らなかった。
    「鹿野くん頑張れ、鳴らすんだ」
     応援するイチは美味しそうな果物へと瞳を向け、
    「わあああ豚狩り!」
    「おっしゃ、メシだ肉だ!」
    「豚狩り、豚狩りの時間が来たのよっ」
    「このテーブルの豚さんは僕達、国立饅頭図書館が狩り尽くすよー、なんてね」
     祝とエマ、メロに一夜のテンションは高く、狩りに突撃である。
     饅頭という優しそうな名前なのに戦闘系狩猟民族の標的は豚。
     好きな物を好きなだけ食べるのもバイキングの醍醐味だと気付くメロを目にエマは忍びのようにささっと動けば、
    「ひっ豚足が増えてる」
     チラガーの視線を感じていた小太郎は何故か増えた豚足に驚く中、一夜もミミガーを皆に追加。
    「……あれ、マンゴーがない……ミミガー増えてる……」
     くろ丸を見れば、首を振るのでイチは再び取りに行き、
    「沖縄ヤバイな……育っちゃうな……」
    「おおきくなるよ、なりますよ」
     花色と祝は食べれば、無慈悲なまでに豚は駆逐され――、
    「そういや饅頭はどこだ」
     エマの一声に全員の顔が上がる。
    「あっそうだ、話に聞いた饅頭ないかな」
    「噂の3大饅頭は外せないね」
    「で、饅頭どこ?」
     イチと一夜の言葉に花色が席を立つと小太郎は笑う。
    「よっしゃ、饅頭も狩りますか」
     次なる標的への狩りがはじまる。
     
    「はい、あーん」
     エクルと望は個室で二人きり。
     望はフルーツをフォークに刺し愛しい人へ差し出せば、キョロキョロするエクルは覚悟を決め、あーん。
    「どうです? 美味しいですか? もっとやってあげましょうか。あーん」
     かなりのペースで望はあーんし、一段落付くとパイナップルを刺し、自分の口へ。
    (「……あわわっ、あれじゃあ間接キスになっちゃうよ~」)
     気付かず食べる望は視線に気付くとエクルの料理を刺し、あーん。
     
    ●味わう夜
     観光を楽しみ、昼食を味わい、自由行動を満喫した修学旅行二日目も無事に行程は進む。
     海の見えるレストランでアリスは沖縄料理を堪能していた。
     ゴーヤチャンプルから島らっきょ、島豆腐などなど。
    「……このステーキ……おいしい♪ ……ステーキ……おかわり……」
     ゆっくりペースでどんどんおかわり。
     表情は変わらずとも、幸せな雰囲気を周囲に漂わせ、矢宵とブレイブはアベルからのお勧めを注文。
    「拙者思い残すことはないでござる」
     豪快なステーキにブレイブがかぶりつく中、
    「ふわわ、肉汁じゅわーって、いただきます! 美味しい!!!」
     矢宵の前にはハンバーグ。
    「そ、そちらのハンバーグを少々……」
    「えー、交換ー?」
     肉汁じゅわーなやよ殿のハンバーグはじらされつつも、ぶれにゃんの豪快なステーキと交換され。
    「ふ、ふむ! 肉汁……ふむ!」
    「ハンバーグも美味しいけどやっぱお肉美味しい……」
     二人仲良くお肉タイム。
     
    ●冷たく甘い、思い出を
     修学旅行も遂に最終日。
    「沖縄……スイーツ……!」
    『……色々あって美味しそうね』
     想々と扶桑、クリミアの前に、3人が注文したスイーツが並ぶ。
    「あ……二人も一口、いかがですか?」
     ぜんざいを食べる想々の言葉に扶桑は表情を綻ばせ、二人はぱくり。
    「えと……よかった、ら……ボク、の……パフェ、も……一口、どうぞ」
    『私のも一口ずつたべてね(^^』
     クリミアもお店で一番大きなサイズのマンゴーアイスを差し出せば、皆で3つの味を堪能する。
    「なんて言うんやろ、幸せな味がするなぁ」
     白玉を口にし想々は二人を見れば、
    「……ふふ、そうです……ね。幸せな……味が、します」
    『幸せの味……そうね、幸せの味ね』
     扶桑はふわりと微笑み、クリミアもまた、二人を見、幸せの時間が流れていく。
     
    「へぇ……沖縄のおぜんざいは、かき氷、なんやなぁ……」
     金時豆が丸ごと入ぜんざいを味わう保が見れば、噤はマンゴー沢山のパフェを味わい、尻尾ぱたぱた。
    「噤さんも、食べてみて?」
     興味津々の噤に器が寄せられ、味わう笑顔に保もにっこり笑顔。
     保も噤から果肉たっぷりのパフェを味わったり。
    「まだまだいける……? ほな、じぇらーとも頼もうか。何、食べたいかな……?」
     保が頼むシークワーサーのジェラートに噤もときめかせ、
    「作楽も細いのに、意外と沢山食べるんだな」
     くすりと笑い、嵐が注文するのは王道な沖縄菓子。
    「折角の最終日だし欲張ってみた。でも2人で食べればちょうどいいだろう?」
     そう言う作楽の前を陣取るマンゴーを見てたら嵐も欲しくなってジュースを追加。
     互いの菓子を食べさせ合い。友達と話しながら味わう甘いものは別格だ。
    「嵐さん、これからもよろしく」
    「勿論」
     次は二人で旅行に行こう。
     掲げたグラスをカチンと合わせ、乾杯。
     
     ジェフと悠は地元産のフルーツをたっぷり使ったお店でメニュー選び。
    「どれ食べようか迷うな……ええい、これに決めた!」
     注文を終え、待つことしばし。
    「盛り付けキレイで、フルーツすごいね!」
     マンゴーと生クリームたっぷりのパンケーキを味わう悠は笑顔になれば、
    「……は! クリームを見ていたら妙なイメージが!」
     パイナップルと共に添えられたたっぷりクリームを前に、ジェフはナイスミドルな何かを思い出したようだ。
    「南国風味のパンケーキ、美味しそうですね」
     フルーツたっぷりで笑顔のこのみが見れば、加古の前にはぜんざい。
    「折角来たんだから、ここでしか食えねーのを頼まねーと勿体ないかんな」
     翔が注文した南国フルーツたっぷりパフェがテーブルに並び、このみの提案で皆で分け合って食べる事に。
    「一人で全部は食べられなくても、皆で分ければ色々食べれるから良いよなー!」
    「ん……まっ、悪くはねーかな、うん。これくらい、普通じゃね?」
     気のない感想を述べながら黙々と分け合ったスイーツを食べる加古の頬は心なしか緩み。
    「修学旅行、楽しかったな! 中学に上がっても、また一緒に来れるといいな!」
     翔にこのみは笑顔で頷き、加古は最後の一口をぱくり。
     
    「ふおぉ、シークヮーサーはさっぱりしてて美味しいっす!」
     舌鼓を打つ朔羅を目にマンゴーアイスを食べる耕平だが、
    「ほらほら、耕平、あ~ん!」
    「えっと、ではいただきます」
     ちょっと恥ずかしいけど、ジェラートをあーん。
    「ではお返しにこちらもどうぞ」
    「わ~い! 耕平あざっす!」
     スプーンに乗せられたアテモヤを朔羅は嬉しそうにぱくり。
     にこにこご機嫌でお礼にシークヮーサを裾分けする朔羅の幸せそうな顔に思わず耕平も笑顔の中、
    「ぜんざいって、温かいあんこのじゃ……って、これ、かき氷じゃないの!?」
    「これがぜんざい? へー、沖縄のぜんざいってこんなんなんだー」
     冬華と知恵は沖縄のぜんざいに驚くが、華にはこれが当たり前。
     お勧めの食べ方があるかと知恵は聞き、
    「そのまま食べてもよし練乳かけるもよしでーじおいしい!」
     華からたっぷり教えてもらい、なるほど納得。
    「さっすが華ちゃん、美味しい食べ方を知ってるのね!」
    「さすがジモティー! そっかー、練乳のカロリー攻撃かー! よーし、ほらユカ、あーん」
     楽しそうにしている冬華に知恵があーんとすれば、ぱくり。そしてお礼に冬華も知恵にあーん。
     幸せ顔いっぱいの笑顔で味わう二人を目にする華もまた、ぱくり。
     
     楽しい修学旅行ももう最後。
    「折角だからみんなでスイーツ楽しもうぜっ!」
     向くマサムネの声にえりなは頷きファルケに聞けば、
    「おうよ、下調べはある程度まとめているぜ。ついでに、どんなところが穴場かもチェック済だ」
     とは言うが、ぶらりと歩くのもまた一興。
    「メニュー? ここならではのお勧めを全部っ」
     アベルの一押しぜんざい店でファルケが注文すれば、
    「冷たくて甘くてたまりませんね!」
    「サイコー!」
     その味にえりなとマサムネは空を仰ぐ。
    「おいしいね~」
     紫芋タルトにサトウキビアイスとクリームをトッピングし口にすれば、ジヴェアはふんわり笑顔。
     マンゴー、パイナップル、クリームいっぱいのパンケーキ。パフェはもちろん人数分。
    「やべぇ、な、何気に食べすぎたか」
     とは言いつつファルケはパフェを口にし、
    「えりなちゃん、これ、いる?」
     ジヴェアから貰ったパフェにえりなは笑み。
     お土産も買い、美味しい沖縄フルーツは幸せは旅行の締めとなった。
     
     様々な沖縄の美味を味わい、堪能した4日間。
     その味、その記憶はいつまでも忘れる事はないだろう。

    作者:カンナミユ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年9月16日
    難度:簡単
    参加:56人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 7
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