おふとんに、ひきずりこまれて、夢を見る

    作者:森下映

    「みなさん、きてくれてありがとうなの〜ふわぁ」
     もうすぐ終電もなくなろうという時間。オフィスビルに囲まれた広場の一角で、エステル・アスピヴァーラ(おふとんつむり・d00821)はあくびを1つ。それでもがんばって説明を続ける。
    「なんだか、人をひきずりこんじゃうおふとんが、夜な夜なあらわれるらしいなの。あ、おふとんといっても、こっちのおふとんじゃないなのー」
     エステルは言いながら、足元で既にスヤァしている霊犬のおふとんをもふっ。
     エステルの調査によれば、最寄り駅の終電がなくなる午前1時を過ぎると広場におふとんが現れ、謎の吸引力でひきこまれてしまい、朝まで眠ってしまうらしい。家に帰れなくて会社に泊まろうか……などと戻ってきた人達などがひきずりこまれているようだが、
    「とても寝心地がいいらしいなの……」
     いいなあ〜というようにエステルが広場を振り返る。
     しかも日の出とともに消えるので、ばっちり起きることもでき、素晴らしい寝心地で体調も崩さない。さらに『夢の中では自分の夢が叶って幸せだった』らしい。
     ということは、特に灼滅しなくても問題ないのではとも思えるが、
    「ひきずりこまれた人が、みんなダメ人間になっちゃってるなの」
     素晴らしい寝心地と楽しい夢に、またおふとんで寝たいとやってきては見ても、おふとんは現れない。どうもリピーターはお断り、一見さんが1時以降にやってきたときのみ現れ、日の出とともに消えるというのが出現条件のようだ。
     その結果『おふとんのことばかり考えていて何も手に付かない』『もう1度おふとんで眠れるならこの生命賭けても惜しくない』『俺はおふとんを探す旅に出る……何、仕事? やめたけど何か』『おふとんだけが私の生きる場所……絶望しかない現実社会にはもう出ないわ……』などと無断欠勤や失踪、引きこもり等が多発する事態になっている。
    「というわけで〜、やっつけないとなのー」

     とりあえず『おふとんに出会ったらひきずりこまれる』『日の出までに灼滅しなければならない』ということはわかっている。

    「私はおふとんの寝心地が気になるの……めざましあるならねてみたいなの……でも、みなさんと決めるの。むきゅ、よろしくおねがいしますなの……」
     エステルはぺこりと頭を下げると、そのままわんこの方のおふとんに抱きついて、すやすや寝息を立て始めた。


    参加者
    周防・雛(少女グランギニョル・d00356)
    エステル・アスピヴァーラ(おふとんつむり・d00821)
    若葉・杏子(あんこのだらだらシンデレラ・d16586)
    霧島・天霧(五里霧中のデストロイヤー・d19271)
    赤城・扶桑(扶桑樹に見る胡蝶の夢は・d23635)
    一条・京(爽涼雅遊・d27844)
    月森・ゆず(キメラティックガール・d31645)
    エリカ・ブリントン(とある悪魔の養い児・d32559)

    ■リプレイ


    「……すぴ……すぴ……」
    「エステルさんさっそく寝ちゃってる」
     すでにおふとんにインの眠り姫。エステル・アスピヴァーラ(おふとんつむり・d00821)。の顔を、白いもふもふスピッツの綾波と霧島・天霧(五里霧中のデストロイヤー・d19271)が覗き込む。
    「何というか、エステルさんらしい都市伝説が見つかりましたね……」
     エリカ・ブリントン(とある悪魔の養い児・d32559)が言い、
    「おふとんつむりがおふとんを呼び寄せたって所かしら……」
     と周防・雛(少女グランギニョル・d00356)。
    「うぉー! オフトゥンだー!」
     オフトゥン大好きニートアイドルのあんこさんこと若葉・杏子(あんこのだらだらシンデレラ・d16586)。白と薄橙のアメリカンショートヘア風ウイングキャット、しらたま・かーこと一緒にひきずりこまれると、
    「普段あんまり夢みないし楽しみなのだ♪」
    「実はこれ、結構シュールな光景よね……」
     自分もひきずりこまれて、月森・ゆず(キメラティックガール・d31645)。
    「そうだね、おやすm……ぐぅ」
    「って若葉さん寝るの早!?」
     某眼鏡小学生の如く2秒で寝てしまった杏子に驚きつつ、
    「あ、でもたしかにふかふか……ぐぅ」
     ゆずもあっというまに夢の中。普段着用の銘仙を着た一条・京(爽涼雅遊・d27844)も、
    「お休みなさい……」
    「おやすみなさいまし」
     雛もおふとんにすぽっ。白いビション・フリーゼのボンボンは、すぽっしすぎて、頭のピンクのリボンだけが見えている。
    「おふとん……ふわふわ、です……ふわぁ……」
     赤城・扶桑(扶桑樹に見る胡蝶の夢は・d23635)も目を瞑る。
    「私もおやすみなさーい」
     天霧もすやあ。
    (「でも」)
     エリカもおふとんに入りながら、
    (「まず1回しか使えないお布団って、それでいいのでしょうか」)


    「むーん、夢の中なのです……なんかもこもこしてそうなの……」
     エステルがもぞもぞ、むくり。
    「あれ? おふとん?」
     一緒に寝ていたはずの霊犬の姿がない。と思いきや、
    「どうしたのー、そっちじゃないのー」
    「あれー、おふとん? エステルさんの所に行かなくていいのー?」
     なぜか自分に懐いてくるおふとんをもふもふする天霧。と、腕が真っ白なフリル袖に包まれていることに気づき、
    「ん? 私、エステルさんみたいな白いロリィタ着てる?」
     天霧は白いスカートを両手で広げ、
    「たまにはいっかー」
     天霧もエステルも銀髪で華奢、わんこ連れのプチロリータ。よく似てると言われお互い親近感もあるのだが……。
    「ここは……もう夢の中かしら?」
     んーと伸びをすれば、ピンクのネグリジェに包まれた豊かな胸がたゆんと揺れる。とりあえず一緒に起きたボンボンをもふもふしていると、
    「サヴァ?」
     天霧が雛のひざによじよじ。
    「天霧ったらどうしたの? 甘えちゃって。よーしよし、いい子ねー」
     雛は天霧をなでなで。と、ふと見れば、
    「……エステル? そんな向こうでどうしたの?」
     雛達を不思議そうに見ているエステルの姿。
    「貴方も来ていいのよ?」
     ここでねんねしなさいなと膝をぽふぽふすれば、素直にやってくるエステル。
    「うふふ、エステルも天霧も可愛いわねぇ」
     雛は満足げに2人をなでなで、
    「おふとんも綾波もいらっしゃい、纏めてもふもふしてあげますわ」
     しらたま・かーこのことも手招きすると、
    「ご主人は、少し2人っきりにさせてあげましょう」
    「あぁんっ。りんごさん、さみしかったよおっ」
    「今日はたっぷり構って差し上げますわ」
     Le jardin secretの部長、りんごが、首に杏子を抱きつかせたまま、おふとんに倒れ込んだ。しらたま・かーこは翼をぱたぱた、
    「ふにゃ、にぁぁ~♪」
    「よしよし、みんないい子〜」
     なでなでもふもふ、肉球ぷにぷに。
    「トレビアン……もふもふ幸せですわぁ……!」
     じーんと優越感を噛みしめる雛。
    「むにゅ、夢でもひなちゃんとイチャコラなのー」
    「……? 今喋ったのは天霧?」
     雛が天霧を見る。確かに天霧の声だが、
    「うゆ、天霧ちゃんと服が入れ替わってるのー、夢って不思議なのー」
     天霧が着ているのは黒いロリータ。だがさっき天霧は、白いドレスを着ていることに気づいたはずで。
    「うゆ、ひなちゃんどうしたのです? 何か見たのですです?」
    「雛さんどうかした?」
     雛の膝に両手をついて、エステルも雛の顔を見た。
    「天霧さん、と……エステル、さん……」
     様子を見ていた扶桑が呟き、
    「これは……」
     青い毛色に巻き角の羊獣人姿。瞳も金色のダークネス形態になぜかなっているエリカも首を傾げる。
    「ボクいつも、夢の中って割とカオスになるんよね~……」
     ゆずも、眼鏡をかけながら起きてきた。確かにゆずだが、何だかいろいろ育っており、雛に負けずにたゆんと揺れる胸にエプロンをつけた保育士さん風。背も大きくなり、ぱっと見20代のスタイルのいいお姉さんだ。
    「見るからには素敵な夢でないとなぁ♪」
     実はこの姿はゆずにとっての理想の自分。病院に保護される前の……淫魔の姿。
    「集まっちゃってどうしたの?」
     京も髪を整えながらやってきた。
    「ええと、よく、似てらっしゃるので、あまり……違和感は、ないのです、けれど……」
     扶桑が言い、
    「確かに……2人とも霊犬を連れているし、服装もよく似ているし」
     エリカも考え、
    「違いがあるとすれば、お布団への愛と執着でしょうか」
    「ふむふむ?」
    「え、何?」
     話をきき、ゆずと京も改めてエステルと天霧を見る。
    「あれ、みんなどうしたのです? びっくり? してるの」
    「エステルさん、なんかみんなおかしいよね……ん?」
    (「よく見たらエステルさんが、私みたいな黒のロリィタ着てる? それに……」)
    「もしかして」
    「むきゅ、どーしたのです天霧ちゃん?」
    「あのね、私達……」
    「……うゆ、うゆゆ?」
     エステルと天霧がは雛の膝の上で内緒話。
    「え、天霧さんとエステルさんが」
    「入れ替わってる!?」
     京とゆずが言った。エステルは、
    「いれかわってるー? ……なんだか聞いたことあるフレーズなの」
    「って……違和感少なすぎてわかるかーい!?」
     ゆず、夢の中でもツッコミ体質は変わらず。
    「ま、いっか、あんまり変わんないしねー♪ あ」
     天霧、思わず胸をさわさわ。
    「エステルさんのほうが、少しだけある、かな……?」
     エステルもじーと見比べ、
    「……うーん、少し、こっちのほうが大きい?」
     むぅ、とむくれてみたりしているが、どっちも平坦ゆえ、甲乙いや高低つけがたい。
    「どっちもかわいくて気づかなかったよ」
     京は2人をなでなで。
    「違和感ゼロよねー。もうずっとそのままでもいいんじゃない?」
     雛も言う。
    「でも入れ替われるならさ、何でもできそうだよね。例えば……」
     そう言って京は立ち上がり、
    「へーんしん!」
     くるっと1回転。振り向いた京は、深い青の地に淡い紫色のぼかしの入った辻が花の振り袖姿に。
    「どう、綺麗?」
     薄化粧も施されて、大人っぽく。
    「うみゅ、きれいなのです〜」
    「じゃあエステルさんも変身……ってもう天霧さんに変身しちゃってたね」
     京は、あらためてエステルと天霧を交互に撫でた。
    「それでは気を取り直してお菓子パーティーにしましょう。ね、扶桑」
    「はい……!」
     雛の言葉にぱああと笑顔になる扶桑。緩めに編んだ銀の髪を揺らして駆けよってみれば、食べきれないくらいたくさんのお菓子が。
    「……夢みたいです……って、夢……でしたね。えへへ」
     小柄で着痩せする華奢な姿からは想像できないほどたくさん食べる、扶桑である。
    「お菓子パーティーしよしよっ♪」
     エステル姿の天霧もにこにこ。
    「お茶いれるね〜」
     ゆずが言い、
    「さぁ、みんなで食べようよ」
     クッキーに、飴、マシュマロにケーキと、皆が食べやすいよう取り分けて京が言った。振袖姿でも、しっかり者で面倒見がいい、いつもの京だ。
    「洋菓子は華があるよね。扶桑さん、美味しい?」
    「はい……おいしい、です……」
     白い頬を嬉しさで染め、扶桑が言う。
    「欲しいものがあったら取るよ」
    「えと、そこの……いちごケーキ、を……お願い、します」
    「苺のケーキね、了解」
     きびきび世話をやく京。扶桑はケーキを受け取り、
    「そうだ……一条さん、は……お好きな、お菓子は……あります、か?」
    「えーと、そうね……」
     京が考えていると、
    「皆様、焼きたてのスコーンもいかが? 」
     と、雛が振る舞っている。
    「スコーン美味しそう!」
     京が言うと、扶桑は立ち上がり、
    「とって、頂いた、お礼に……今度、は、ボク……とって、きます……」
     雛は2人分のスコーンにクリームとジャムを添え、
    「ヴォワラ、扶桑?」
    「ありがとう、です……」
     そして京に、
    「はい……、どうぞ、です」
    「ありがとう。一緒に食べよう?」
    「はい……」
     笑顔を交わしてほんわか。
    「お菓子いっぱいなの〜。夢だからいっぱい食べても問題ないのね〜」
     エステルは天霧と一緒に雛にぴったりくっつきながら、ショートケーキをうまうま。ふと隣で揺れる雛の胸が気になった天霧、
    「何食べたら私も大きくなるのかな……」
    「うふふ、どうかしらね? ってきゃー!?」
    「うみゅ、ひなちゃんたゆんたゆんなの〜」
     ちょっと恨めしそうな天霧とエステルの2人がかりで胸をもふもふされ、驚く雛だが、
    「なるほど、今はそういう時でもありますのね……こっちからももふもふしちゃいますよー!」
    「ほらそこ~、あんまりいちゃついてるとお菓子全部食べちゃうんよ~」
     くすくす笑いながら今日はすっかりお姉さん……というよりお母さんモードのゆずが言う。
    「まぁ尽きないとは思うんケドっ♪」
    「一杯食べてもなくならないし太らないし、甘くて美味しいし……幸せ!」
     京も言った。明日の体重計が怖くないのは夢ならでは。
    「みんなで、食べる、お菓子、は……幸せ……の、味が、しますね……」
     扶桑もしみじみ。ちなみに扶桑は、どれだけ食べても大体胸にいくタイプ。
    「ところで、皆さん、の……夢は――」
    「羊姿のエリカのもふもふもいただきですわ!」
     雛がエリカの後ろから抱きつく。
    「んー、天然ウールの気持ちいいこと……」
    「むにゅ、私ももふもふするの〜」
    「何故この状況でもふもふを強いられるのでしょうか……もふもふだからですか……」
     雛とエステルにもふもふされつつも、当のエリカは淡々とフォークでケーキを口に運んでいる。天霧は今度はエリカの胸を見ると、
    「エリカさんも大きい……しかもひつじさんということは……」
    「やめてください、揉んでもミルクは出ませんよ」
    「そうなの〜?」
     興味深げにエステルも、もふもふ。
    「……うにゅ、なにかにじんできたなの」
    「さすがに揉まれ続けたら出ましたか……」
    「……とっても、個性的です、ね、はい……わ」
     杏子達が目に入った扶桑は真っ赤になり、
    「すごい夢を、見てる方、も、居る…みたい、で……」
    「んぅ……やあっ」
    「杏子さんまた育ちました?」
     りんごは『隠れ』卒業済の杏子のGカップをもふもふ、くすくす。
    「りんごさんってばっ、激しいよぉっ♪」
    (「あまぎりんのもふもふ空間にきたはずなのに……」)
    「コレ、あたしがもふられる側……ひゃうんっ♪」
    「ふふ、もふり返してもかまいませんのよ?」
    「よーし、りんごさんのりんごいただきー♪」
    「わーっ! 一部の空気桃色なんよっ! カーテンカーテン!?」
     ゆずは慌てて、現れたピンクカーテンをしゃーっ。ほっと一息、
    「さあ、今度はみなさんの番なんよ〜」
     エプロンのポケットからブラシを取り出すと、わんこたちとにゃんこをブラッシング。歌を口ずさみながらまったりしていた所に、
    「ゆずさん、あら、夢の中だからって育ちましたねー?」
     突如出てきたりんご、ゆずの胸を後ろからむぎゅっ。
    「ここでしか味わえないゆずさんですわね♪」
    「どどどどうして〜!?」
    「放置ぷれい、っていうのでしょうか? ふふ」
     杏子がぐったりしている間に魔王降臨。
    「部長ですから♪ と、エリカさんは今日はもふもふ形態ですのね?」
    「なぜかそうなのです」
     エリカ、ひつじミルクをにじませた胸をりんごにもふられるが、動じず。
    「ひなちゃん、すきすき〜」
    「雛さん、身体はこっちだよー。こっちも愛してほしいなーっ♪」
    「はいはい、2人とも可愛いわ〜」
     エステルと天霧を雛がもふもふしたり、されたり。の所にもりんごはさらっと交じり、
    「扶桑さんももふもふしてほしいです? では遠慮なくー♪」
     手に余るくらいの扶桑の胸も堪能。おずおずと扶桑もりんごの胸へ手を伸ばす。
    「京さんは素敵なお着物ですわね? はだけてしまいましょうか」
     りんごが言えば、
    「どうぞ♪ ……ふふ♪」
     合わせにさしこまれた手に、楽しげに身体をよじる京。と、ピンクカーテンの隙間から、
    「り、りんごさあんっ」
     杏子の声が。
    「あらあら」
    「あとは私がりんごさんの分も♪」
     帯を解きながら京が言う。
    「いつもと違う可愛い姿、もっと見せてほしいな?」
     すとん、と京の足元に振り袖が落ちた。


    「りんごさんのばかぁっ、ひゃぁあんっ♪」
     杏子はついに、きゅんきゅんしすぎてクライマックス。
    「はぁ……はぁ……」
     息はきれて目はとろん。唇も濡れたままだが、
    (「これ以上は青少年の諸々がヤバいし」) 
     立ち上がり、まだまだ残ってる欲求は、
    「オフトゥンへぶつけちゃうよっ! ソニックビートおっ!」
    「パッショネイトダンスぅっ!」
    「ディーヴァズメロディぃぃっ!」
     意味深にしめくくり、
    「ふぁあ、よくねた……寝汗すごっ」
     妙につやつやした笑顔でお目覚め。
    (「帰ったら夢のお裾分けだねぃ♪」)
     恋人のひかりの顔を思い浮かべると、
    「あーしてこーして……にししっ♪」
    「楽しい夢ありがとう!」
     京は感謝しつつナイフでサクッ。夢の最後は恥ずかしさのあまりお菓子の中に逃げ込んでいた扶桑も、
    「……うっかり、ヒールに……なったり……しませんよ、ね?」
     心配しながらジャッジメントレイ。なりませんでした。
    「お布団は何度も何度もお世話になるからいいものだと思います」
     エリカは断罪輪に刻まれたルーン文字に触れると、ズバッと両断。ゆずは、
    (「この自分はかつてうちが望んだ、大人であろうとした自分や……せやから」)
    「今は夢から覚めるために……一時のお別れっ!」
     おふとんを蹴り飛ばし、吹っ飛ばして起き上がった。
    「ボンジュール皆様、いい夢見れたかしら?」
     雛のおふとんはオベロンとティタニアがビリビリ、
    「ほらエステルも起きて? お目覚めの時間よ?」
    「エステルさん、起きてー」
     天霧は寄生体の刃でざくり。
    「うみゅ……」
     綾波がぺちぺち、何とか起きたエステルは、おふとんをぐーでぼこぼこ。これですっかり灼滅完了。
    「……ねむいー……」
     くしくし目をこするエステルはもうエステルの姿。
     今夜も楽しい夢がみれますように。

    作者:森下映 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年10月16日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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