樹木なんかに負けたりしない!

    ●都内某所
     高野・妃那(兎の小夜曲・d09435)が調査した結果、埼玉県の山中で都市伝説の存在が確認された。
     この都市伝説は枝と根っこが触手になっており、普段は樹木に擬態しており、一見するとまったく見分けがつかないようである。
     そのため、登山客が都市伝説に襲われ、あんな事やこんな事をされてしまっているようだ。
     そんな状況をこれ以上、拡大させないため、妃那がその場に仲間達を集めた。
     都市伝説はターゲットに選んだ相手の体に触手を巻き付け、全身に真っ白な樹液をぶっかけ意識を朦朧とさせた後、色々とイケナイ事をしているらしく、被害者達はみんなあられもない姿でグッタリとしているようで。
     しかも、都市伝説の樹液には催淫作用があり、とってもえっちな気分になってしまい、自分の意志ではどうにもならなくなってしまうようである。
    「何だか嫌な予感しかしませんが、皆さんよろしくお願いしますね」
     そう言って妃那が仲間達に協力を求めるのであった。


    参加者
    アリシア・ウィンストン(美し過ぎる魔法少女・d00199)
    柳谷・凪(お気楽極楽アーパー娘・d00857)
    皇樹・零桜奈(漆黒の天使・d08424)
    雛山・愛梨沙(のーぱんぱんちゃー・d24988)
    叢雨・霊那(雪月華の巫女・d32929)
    照井・心愛(とピンクな電話帳・d34654)
    シャオ・フィルナート(女神様に弄ばれる系おとこのこ・d36107)
    坂崎・ミサ(食事大好きエクソシスト・d37217)

    ■リプレイ

    ●埼玉県某所
    「また破廉恥な依頼だな……。まあ、零桜奈がいるし、もしもの時は安心だが……」
     叢雨・霊那(雪月華の巫女・d32929)は白の露出高めのビキニと半透明なパレオ姿で、仲間達と共に都市伝説が確認された埼玉県某所にある山中にやってきた。
     都市伝説は樹木に擬態して獲物が現れるまで待ち続けているらしく、その状態だと他の樹木とまったく見分けがつかないようである。
     そのため、誰かが犠牲になって、都市伝説がどの樹木に擬態しているのか、見分けに必要があるようだ。
    「何だか……こういう依頼って……なくならないよね……。まあ……さっさと……倒して……ゆっくりしたいけど……。今回も……嫌な予感がする……。それでも、霊那が……いるから……まだいいけれど……」
     皇樹・零桜奈(漆黒の天使・d08424)が、無意識のうちにフラグを立てる。
     この時点で嫌な予感しかしないのだが、おそらく気のせいではないだろう。
    「擬態か、予測がないのはつらいのぅ……」
     そう言ってアリシア・ウィンストン(美し過ぎる魔法少女・d00199)が、険しい表情を浮かべた。
     都市伝説を倒すだけであれば、それほど恐れる必要もないのだが、擬態しているのであれば、話は別。
     しかも、誰かが犠牲にならなければ分からないほど、擬態レベルが高い事を考えると、色々な意味で注意をしておく必要がありそうだ。
    「き、木のふりした、触手……うっかりしたら、大変なことになっちゃうし、気をつけないと、だよね……」
     照井・心愛(とピンクな電話帳・d34654)が、警戒した様子で森の中に入っていく。
     どの樹木も同じように見えるため、この時点でどれが都市伝説なのか、分からない。
     それでも、先程から妙な視線を感じているため、近くにいる事は間違いないだろう。
    「確かに、こんなに、自然いっぱいな場所じゃ……擬態されたら、気付けないわけだよね……。これ以上の被害、出す訳にはいかないの……。はやく、捕まえないと……」
     シャオ・フィルナート(女神様に弄ばれる系おとこのこ・d36107)が、自分自身に気合を入れる。
     都市伝説が何処に潜んでいるのか分からないが、その居場所さえ特定する事が出来れば、倒す事はそれほど難しくないはずだ。
     しかし、そのためには誰かが犠牲にならなければならないため、まるでロシアンルーレットをしているような感覚に陥った。
    「ちなみに触手の触手は、動物が持っている細長い器官のようですね。植物がそれを持って、どうするのかわかりませんが……」」
     坂崎・ミサ(食事大好きエクソシスト・d37217)が、不思議そうに首を傾げる。
     事前に配られた資料に目を通しても、その辺りがぼかされているため、頭の中がハテナマークでいっぱいになった。
     しかも、仲間達に聞いても、苦笑い。
     何か知っているようだが、答えたくはないようだ。
    「とにかく、被害者が出る前に灼滅するんだよ」
     柳谷・凪(お気楽極楽アーパー娘・d00857)が仲間達に声をかけ、さらに奥へと進んでいく。
     奥に行けば行くほど道が険しく、歩く事さえ困難になってきた。
    「樹木なんて愛梨沙がみんな伐採しちゃうよ♪」
     そんな中、雛山・愛梨沙(のーぱんぱんちゃー・d24988)が赤い腹掛け姿で、ブンブンと勢いよく斧を振り回す。
     だが、むき出しになったその尻は、何故か真っ赤に腫れていた。

    ●山林
    「さて、どの樹木かぇ?」
     アリシアが空飛ぶ放棄に乗って、木々の間を縫うようにして飛び回る。
     次の瞬間、樹木に擬態していた都市伝説が触手をニュルニュルと伸ばし、アリシアの後を追い始めた。
    「あ、しまっ……むぐぅ!?」
     それに気づいた心愛が殺界形成を発動させ、仲間達に対して警告しようとする。
     だが、都市伝説の触手が口の中に入ってきたため、マトモに喋る事さえ出来ず、服をビリビリに破り捨てられた。
    「あ……体が……体が熱いよおっ……」
     すぐさま、愛梨沙が勇ましく斧で触手を斬りかかったものの、大量の樹液を浴びてヘナヘナと座り込む。
     その隙をつくようにして、都市伝説の触手が腹掛けを引き千切り、剥き出しにされた肢体に大量の樹液が塗りたくられた。
    「むむぅ、こ、こんなことくらいじゃ負けないんだよ……」
     凪があられもない姿で、都市伝説に立ち向かう。
     しかし、地面から伸びてきた都市伝説の触手に両手両足を封じられ、真っ白な樹液をどっぷりと全身にぶっかけられた。
    「ふぁぁぁん、こ、これはやばいのだぁぁぁ」
     凪が身の危険を感じ、悲鳴を上げる。
     それと同時に都市伝説の触手が、凪の胸を舐めるように撫で回し、執拗に胸ばかりを攻め始めた。
    「うにゃぁぁ、そ、そこはだめぇぇ」
     そのため、凪は腰砕け。
     ガクガクと両足を震わせ、その場にぺたんと座り込む。
     しかも、頭の中はアリシアと気持ちイイ事がしたくて、仕方がなくなっていた。
     だが、当のアリシアは空飛ぶ箒に乗って上空にいるため、悶々とした気持ちだけが膨らんでいるようだ。
    「別に問題はないかな。零桜奈になら何されても文句はないし……」
     そんな中、霊那が恥ずかしそうに頬を染め、零桜奈に身体を押しつける。
    「い、嫌じゃないなら……」
     零桜奈もまんざらではない様子で、霊那の胸や尻を揉み始めた。
     そんな二人を祝福するようにして、大量の樹液がシャワーの如く降り注ぐ。
     その影響で二人は何も考える事が出来なくなり、ケモノの如く互いを貪った。
    「やぁ……こすっちゃだめぇ……。あぁ……おしり……お尻さすって……ひりひりしてるからぁ……ふにゃあ……きもちいい……♪」
     愛梨沙も蕩けた笑みを浮かべ、都市伝説の触手を迎え入れる。
     同じように心愛も、その身に樹液を何度も浴びた影響で、虚ろな瞳と朦朧とした意識のまま、都市伝説の触手を自ら求めていた。
    「こ、これは……一体!?」
     それを目の当たりにしたミサが、気まずい様子で汗を流す。
     どうやら、都市伝説の樹液が影響しているようなのだが、このままにしておく事が正解のように思えた。
    「……仲間に……手出し、させない……守らなきゃ……」
     そんな中、シャオが危機感を覚えて、殺界形成を使う。
     しかし、都市伝説の触手は、シャオすらも毒牙に掛けるのであった。

    ●都市伝説
    「ん……ぁ……ぼっ、ぼく……おとこのこだって、ばぁ……ッ。は、あぁ……なんでぇ……頭……ぼーっと、して……。ふゃっ、あっ、あぁ……そこ、触っちゃ、ぁ……ダメだよぉ……っ」
     シャオが全身に絡まりついた触手を引き千切ろうとしたものの、だらしなく滲み出た樹液に触れて、催淫状態。
     それでも、必死になって声を出さないようにしていたが、体の芯から波の如く押し寄せてくる快楽に屈し、ビクンビクンと体を震わせた。
    「気持ち悪い、ような、気持ち良い、ような……うぅ……」
     ミサもその巻き添えを食らって、戸惑った様子で両足を震わせる。
     その間も都市伝説の触手が鎌首をもたげ、興奮した様子で樹液をびゅびゅっと撒き散らす。
    「そう簡単には、当たらんのじゃ」
     それに気づいたアリシアが空飛ぶ箒に乗ったまま、雨の如く降り注ぐ樹液を避けていく。
     その事に腹を立てたのか、都市伝説は鞭の如く触手を振り下ろす。
    「ふんぎゃあー! 痛いよー! もう悪戯しません! 二度とおもらししません! 絶対おねしょしませーん!」
     その一撃を食らった愛梨沙が、涙目になって尻を押さえる。
     それでも、都市伝説は攻撃を止めず、愛梨沙の尻が真っ赤に腫れあがるまで、何度も触手を振り下ろした。
    「あ……♪ もっと……もっと叩いてぇ……♪ 愛梨沙のお尻いっぱいペンペンしてぇ♪」
     そうしているうちに、愛梨沙の中で妙な感情が芽生え、自分の意志に反しておねだりをし始めた。
     それは都市伝説の樹液を浴びたせいなのだが、愛梨沙にその自覚はないようだ。
    「マ、マトラ、防御は任せたんだよ」
     そんな中、凪が意識を朦朧とさせながら、霊犬のマトラに指示を出す。
     その指示に従ってマトラが、迫りくる触手からマトラを守る。
    「ちょっと邪魔をしないでくれるかな」
     霊那もムッとした様子で、レイザースラストを使う。
     だが、都市伝説は『俺も混ぜろ!』と言わんばかりの勢いで、再び触手を伸ばしてきた。
    「乙女の敵は許さぬ」
     すぐさま、アリシアが空飛ぶ箒に乗ったまま、都市伝説にマジックミサイルを撃ち込んだ。
    「……このまま……いっそ……一思いに……」
     次の瞬間、零桜奈が居合い斬りで、都市伝説にトドメをさそうとする。
    (「もっと、こうしていたいな……」)
     それに気づいた心愛が、物足りない様子で、都市伝説を吸収!
     都市伝説がそれを望んでいたのかどうか分からないが、吸収したのと同時に体の芯がじんわりと熱くなった。
    「これで、いつでも一緒にできる、ね……」
     心愛が内股になりつつ、密かに惚けた笑みを浮かべる。
     その間に零桜奈が霊那に連れられ、茂みの中に消えていく。
    「はしたないから、これで拭くのじゃ!」
     そう言ってアリシアが小さくコホンと咳をした後、バスタオルを渡すのだった。

    作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年10月25日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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