――息遣いが聞こえる。
「全軍攻撃を開始しなさい。コルネリウスとオルフェウスの2人は、この戦場で必ず討ち取るのです!」
荒々しい獣如き、その熱量に後押しされながら軍勢達は奔り出した。
四大シャドウの存亡をかけた『シャドウ大戦』――それも、最終局面を迎える。
敗走した贖罪のオルフェウス。迎え入れた慈愛のコルネリウス。
そして、それら全てを呑み喰らおうとする歓喜のデスギガス。歓喜のデスギガスが出る必要もないほどに圧倒的な戦力差、圧倒的な勝利の予見。
コルネリウスとオルフェウスを逃さまいと取り囲む大将軍アガメムノンは戦力を武器に着実に駒を進めていた。
(「このままでは、この戦いは負ける。武蔵坂、来ないつもりですか?」)
ちりりと肌を焦がすような焦燥にレイ・アステネス(大学生シャドウハンター・d03162)は駆られている。タロット兵達により防戦を強いられる彼は灼滅者達との会談を脳裏に過らせた。
介入しないことを選んだのか、武蔵坂―――!
奥歯を噛みしめるレイはそれでも、と嘗ての学友達を待ち望む。
「……すみませんが、あなたを逃す余裕は、どうやらないようです」
前線のレイの背中を眺める慈愛のコルネリウスは、僅かに眉を顰め花瞼を落とす。溜息にも似たその言葉は残酷な選択を大津・優貴に敷いていた。
「覚悟はできています」
ここが攻め込まれた以上――自分がとるべき行動は。
「いざとなれば、私は死んで武蔵坂を護りましょう」
愛しい生徒たちのため。その選択にコルネリウスはゆっくりと頷いた。
戦火の風は、大きく吹き荒れている。
●
サイキック・リベレイター。三度目にもなる選択は不破・真鶴(高校生エクスブレイン・dn0213)にとっても重要な局面だった。
「シャドウ側の状況を察知できたの」
選択お疲れさま、と柔らかに告げる真鶴の表情は僅かに固い。
シャドウ同士で争い『シャドウ大戦』と呼ばれるほどにその戦闘は苛烈となる。シャドウ勢力の天秤は傾いたままだ――「圧倒的優位は歓喜のデスギガスで、残る軍勢の寄せ集めが慈愛のコルネリウス側なの。包囲して、殲滅のために攻撃を開始したみたいなの」
このままでは、デスギガスの完全勝利が決定される。
真鶴は言う。この戦いの勝敗は『ほぼ』覆らない、と。
デスギガスが勝利し、コルネリウスとオルフェウスは敗北する。
その事実を口にした真鶴は「でも、」と呟いた。
「でも……次の戦いのために、介入して戦力を削ることはできるのよ」
シャドウ大戦の盤上をひっくり返せるならばそれは大きな成果だ。
しかし、難しい――真鶴は「ほぼ無理だ」と口にしたのだから。
「……敗北の手前で踏みとどまってるの。レイさんたちは皆を待ってるの」
闇に堕ちた灼得滅者のひとり。
そして、灼滅者を待つもう一人の『人間』――武蔵坂の教師、大津・優貴。
「タロットを与えられた強力なシャドウを倒せば大打撃を与えられるはずなの。
それに、わたしは――優貴先生を助けたいの。盤上に取り残されている先生……難しいかもしれないけれど、でも」
――みんなならと向き直った真鶴は、ゆっくりと頭を下げた。
どうか全員が無事に。幸福な未来のために、より良い選択を。
参加者 | |
---|---|
宮瀬・冬人(イノセントキラー・d01830) |
希・璃依(クイーンオブハート・d05890) |
ユークレース・シファ(リトルセルリアンローズ・d07164) |
有栖川・真珠(人形少女の最高傑作・d09769) |
御影・ユキト(幻想語り・d15528) |
愛宕・時雨(小学生神薙使い・d22505) |
真柴・遵(憧哭ディスコ・d24389) |
空月・陽太(魔弾の悪魔の弟子・d25198) |
●
ザ―――……
「携帯は使えない……か。アガメムノンも一筋縄じゃいかないんだね」
スマートフォンから聞こえる耳障りなノイズに宮瀬・冬人(イノセントキラー・d01830)は僅かに眉根を寄せる。現実ではない夢の世界――ソウルボードは不安定な足場と呼ぶに相応しい状況に瀕していた。
「通信NGでもかわいー女の子位なら自分で見つけられるっしょ!」
太陽(ちち)の様にからりと笑った真柴・遵(憧哭ディスコ・d24389)は交通標識を背負い込んで仲間たちを振り仰ぐ。遵は表情を硬くしていたユークレース・シファ(リトルセルリアンローズ・d07164)の額をぴん、と弾き「だいじょーぶ。大団円を御約束っ」と両の手を広げて見せた。
「……シャドウは、こわいです」
ぎゅ、と抱きしめたなっちんの柔らかさにユークレースは息を吐く。明るい遵とは対照的に薄青の瞳を揺らす彼女はシャドウを飲み込まれてしまいそうだと称した。そんな相手を助けに行く――彼女の『宿敵』である存在を助けに行く。
「でも、ユルは、コルネリウスを、死なせたくない、です……!」
「その気持ちがありゃ飲まれないって! コルネリウスちゃんを迎えにいこうぜ?」
地面を蹴り走り始めた遵を追いかけて、周囲を取り囲む尖兵へ狙いを定めた空月・陽太(魔弾の悪魔の弟子・d25198)の頭からフードが落ちてゆく。浮かんでいた陽気な笑みは突然に冴え冴えとした表情に変わってゆく。冬を孕んだ風の如く、凍てつく彼の瞳は悍ましい魔的な色味を乗せている。
暑さ寒さも感じることが無い夢の世界。相手の掌の上、愛しい人が今、隣に居なくても――指先できらりと輝く一片に思いを乗せて「いってくるぞ」と唇を落とした希・璃依(クイーンオブハート・d05890)の勝気な藍の瞳が細められる。伸び上がった白と黒――周囲を取り囲む敵を遠巻きにと退けてゆく。
「ふりる! 悪いヤツはやっつけるぞ!」
くるりと周囲を回ったライドキャリバー。駆動音を響かせた金属質な相棒を飾るフリルに璃依は満足げに目を細める。その姿があるだけで、指輪があるだけで強くなれるのだと彼女は走り出した。
太陽や、空というものが存在しない天蓋はどこか明るく日中の柔らかさを感じさせる。その『穏やか』な陽気とは掛け離れた激しい刃のぶつかる鈴鳴りが脳を揺さぶり続ける。戦場を避けることなく走りゆく有栖川・真珠(人形少女の最高傑作・d09769)は幼さを感じさせるビスク・ドールの顔立ちに僅かな焦燥を覚えていた。
(「コルネリウスはどこですの……?」)
三つ巴の状況下では標的を見つけ出すのにも時間がかかる。彼女の隣で周辺の警戒にあたった愛宕・時雨(小学生神薙使い・d22505)は事前に連絡を交わしていた幾人かの後ろ姿を見つけ、真珠へと「安心しろ」と不遜に告げた。
「どうやら、ターゲットはあそこのようだ。全員、急行だ」
●
危機というのは無限に存在していた。御影・ユキト(幻想語り・d15528)が硝子の様な心を持って生まれたことも大枠で言えば危機の内だったことだろう。
(「流石は、武蔵坂学園。らしいといえば、そうですよね……」)
混戦極める中、女教師と懇意にしているシャドウを救うという選択肢。ユキトの中ではこの状況に陥った理由に興味惹かれたのだろう。今は、この状態から抜け出すことが先決だ。
指先が冷たい空気に触れる。近くに強敵がいるのだと握りこんだ拳が僅かに揺れた。
「……コルネリウス、どうしてこうなったか教えて頂きますよ?」
冷え切った刃が自らの衝動を映しているようで冬人は僅かに俯く。影の兵士達を殺しながらも心の底で歓喜している『誰か』が疼いているのだ。
(「――怖い」)
その気持ちに屈してしまいそうになる。自分より幼い子供達がこうして戦場を走り抜けているのに。竦みかけた膝に力を込めて冬人は『帰る』ためにと手を伸ばした。
スコープを覗き周囲の偵察に赴く陽太が「あっちだ」と指さすその向こう側――眼前にあるのは仲間たちの背中。包囲網を抜けるように走る灼滅者に連れられたコルネリウスの表情も、常と比べれば僅かに歪んでいるように見える。
「おっ、コルネリウスちゃんじゃーん」
瞳をぱちりと輝かせる遵の声に時雨が「合流完了だな」と胸を撫で下ろす。不安なのは皆同じなのだろう――一同は傷も浅い内に『撤退するコルネリウス』と合流できたこと心の底から喜んだ。
「露払いだ」
魔弾が周囲に広がってゆく。続き、璃依が襲い来る兵士たちの前へと身を投じる。ギターをかき鳴らし蠱惑的な音色で周囲を翻弄する彼女の口元に余裕の笑みが滲み始める。
「リイシールドは鉄壁だぞっ」
胸張った璃依の近くでは同じように灼滅者達が互いを鼓舞し続けていた。コルネリウスの姿を見つけ、胸撫で下ろす繭山・月子の姿は璃依にとって印象的にも映る。
――戦場の中で、確かな平穏がこの刹那だけ存在していたのだ。
「待たせたね。……ここまで支えて居てくれて、本当にありがとう」
背後にコルネリウスを伴う鏡・エールの言葉にユークレースは大きく頷く。彼女を護るのだと意気込んだユークレースはぎゅ、となっちんを抱える。
「……優貴先生は?」
ぽそりと呟く冬人に首を振った真珠はこの場に彼女がいないと認識していた。偵察する陽太によればオルフェウスと共に撤退を行っているようだ。
「優貴先生は、このまま学園に戻るといずれプレスタージョンの国を通じてデスギガスが学園に攻め込む恐れがある、だから戻らないと言って聞かなくね……」
表情を曇らせるユキトは息を飲んだ小野屋・小町の不安や動揺を感じ取る。ざわりと空気が立った事を肌で、感じてならない。
「心配ない、デスギガスが来るなら、先生のソウルボードでコルネリウスに警戒に当たってもらえばいい」
コルネリウスも優貴も学園で守る事が出来る――そうすることで優貴が眠り続ける必要はないのだと結論付けたことがしっかりとした調子で語られた。
「……コルネリウス」
未だ、黙ったままのコルネリウスの沈痛の面立ちに時雨は彼女が此処で尽きる覚悟をしていたのだと推し量る。何より、灼滅者と彼女は『敵』だったのだから。
「あなた方の熱意に応じて、この先はお任せしましょう。……離脱後、優貴のソウルボードを守ると約束します」
毅然としたコルネリウスの言葉を聞いてユークレースは守ると決めていたのだと声を震わせた。
コルネリウスの覚悟に、この場所の危険性に。真珠の瞳は僅かに揺らぎ時雨を見やる。
不安定な足場の中、崩れ落ちそうな少女の体をした『敵』はその約束を守るのだろうか……?
考える暇はない。胸を張り、幼い少女はコルネリウスへと向き直る。
「コルネリウス、私たちはあなたが安全な場所まで撤退できるよう護る盾となりますわ。暫し、あなたを私たちに預けてくださいませ」
こうして立ち止まっている時間はない――迫りくる敵はすぐ、そばにいるのだから。
●
夢は、見る人が見れば春の陽気に花開く場所となり、寂れた秋の静けさを纏うこともある。この夢(ばしょ)に存在するのが鮮やかな季節ではなく、無骨な戦だけなのは――「反吐が出る話だ」と陽太は吐き捨てた。
「ソウルボード内がデスギガス一強になるのが不味いのもまた事実。
せいぜい僕らが望むタイミングで潰し合ってくれよ、4大シャドウ」
彼の告げることもまた事実。チェス盤の上で不利を見せつけられていては気づいた頃に重要な駒を失ってしまっている。
(「―――今は、あいつを助けるのが最上だな」)
周辺に展開された包囲網から脱出しながらも一息ついた陽太の背へと真珠がとん、とぶつかった。
「来ましたわよ」
それは集団で群れなした力なきシャドウたちだった。「雑魚だな」と告げた時雨の言葉そのものの相手。
数の暴力の中、丸い瞳で周囲を見据えた真珠は背に守ったコルネリウスや他灼滅者班を守り抜くのだと決意を固めた。
退路を妨害せんと走りくるシャドウの群れを相手とりながらユキトは鋼糸を撓らせる。
「―――……此度語るは世にも奇妙な鋏の話、」
己の胸に渦巻く『忌憚』。彼方と此方を引き裂くようにシャドウの『縁』を切り裂く鋏は鈍色に煌めいた。
鋭い刃と化した噺を振り翳したユキトのスカートがふわりと揺れる。
ふと、顔を上げた刹那―――
「御影、下がれ!」
躰を滑り込ませ、手にした『玩具』を振り上げた時雨の軽い躰が吹き飛ばされる。
咄嗟に身を滑り込ませた璃依はその体を受け止めると同時に骨の軋む感覚に襲われた。纏うフリルが大袈裟なほどに広がり落ちる。
「ッ――シグレ、だいじょーぶ?」
喉奥に絡みついた衝動に僅かな呻きを漏らした璃依は時雨の体を受け止め切れた自分を褒めたいと笑みを溢す。時雨の表情が僅かに歪み、ゆっくりと立ち上がる。
「時雨、今、回復を……」
「問題ない……強敵の来襲か」
何処か不安げな表情を見せる真珠はゆっくりと『シャドウ』と向き直る。雑魚と呼ぶことのできない強敵――それをタロット兵と呼んだのは誰だっただろうか。
「私たちの最後の試練という事でしょうか?」
この場からは逃がさないと告げる様に槍の穂先を灼滅者に向けた影の兵士。その姿にユキトが小さく息をのみ、ゆっくりと立ち上がった。
鋭利な闇が脳裏をちらつく。虚な闇を内包した宇宙服の少年は光の球をその手で作り上げ乍ら言っていたではないか――『僕に協力を求めたのは、君達だろうに』
信頼できない敵と共通の敵を倒す。彼が自信をかばった時と同じだとユキトは掌に力を籠める。
「……倒しましょう」
あの日、その手で最善を掴み取ろうとしたその刹那の如く。
ステップ踏みながら飛び込んでくるタロット兵のその体を受け止めて、璃依は「今度はそうはいかないよ」と唇を歪める。
激しい駆動音を立てたふりるのその音に合わせる様に影と踊った彼女の背を擦り抜けて冬人は血潮の色をしたナイフを振るい上げた。
白き世界に、獣の如き衝動を込めて、彼は飛び込んでゆく。切り刻んだ一撃が心に充足を齎すソレを彼は拒絶するように唇を噛みしめた。
「―――帰るためなんだ」
死んだら還れない。生きて戻らなくては。戻ってくるのを待っている人がいるのだから。
柔らかな陽の如き世界の様相が不気味なほどに身を包み込む。冬人は、その心地よさに微睡みながら刃を振るい上げた。
●
赤い焔が太陽の如く燃え上がる。運動靴が硬い地面を蹴り上げ、槍を手にしたタロット兵へと飛び付いた。
腕から溢れ出た赤き焔に気を留めることなく、傷付かぬ腕を伸ばした青年を鼓舞するようにユークレースが祈りを込める。
「……痛いのは、だめです……!」
硝子玉の瞳が揺らぎ、鮮やかな赤を映し出す。赤き血潮の色をした炎は美しく、『外』に揺れた紅葉を連想させた。
「はっは、こんな時くらい言っていーんだぜ。真柴クン超イケメン~、ってさ」
――遠慮はしない。
相手が、誰であろうと。真っ先に飛び付いて圧倒的な力を見せつける。
きゅ、と音立て体を捻る遵を追いかけた槍の穂先を銃弾が弾き飛ばす。鈍い音と、ズレた弾道にその身を起こしたタロット兵に陽太が「次は決める」と低く唸る。
疑うことも信じることも等しく大切なことだと陽太は認識している。コルネリウスに無遠慮に背を向け、タロット兵を相手とる――その背を何時彼女に狙われるかは分からない。愛らしいかんばせをしていても相手は『四大シャドウ』の一角なのだ。
(「油断はできないな……」)
それでも――
それでも、今、目の前にいるのはタロットの兵士だ。
確かな強敵の襲来に連戦で疲れを感じ始めた灼滅者達の足取りは重い。
美しい人形染みた美貌を赤く濡らした真珠は癒しを受けながら後方で光の輪を投げる。ワンピースが捲れ上がりフリルが大仰に動きを見せる。まとめ上げた桜色の髪が僅かに解れ、真珠は唇を噛みしめた。
「時雨」
「ああ、言われなくとも」
分かっていると、唇を歪ませた時雨は手にした『玩具』を振り翳す。
兵士の躰は硬く、冷たい。勢いを殺された一撃に小さな舌打ちを一つ。時雨の金の瞳に苛立ちが映り込む。
「僕の攻撃を弾く? ――そんなマネ許されるわけがない!」
時雨の声音に同調したように真珠の放った光がタロット兵の目を奪う。
抵抗を見せる兵士の眼前へ滑り込んだ冬人は僅かに瞳を陰らせ、ゆったりと笑って見せた。
じゃらりと音立てた鎖を器用に使いながら、彼は首を振る。
護りたいと笑った彼女。桜の香を纏わせて、「たいせつ」だと笑った彼女――彼女の様に気高くはあれないけれど。
「ここは、譲りはしないよ」
焔と化してゆく血潮を拭った遵を癒したユークレースは手を組み合わせ唇を震わせる。
(「ユルでも、何かできるなら……ここは、ユルが支えます!」)
癒し手として懸命に戦線を支える幼い少女の頭を撫でた璃依は掻き消えたふりるの姿に小さく息を飲む。
「もう少し! がんばろーな! ほら、痛いの飛んでけー!」
璃依の言葉に頷くユークレースは射撃手として資格を狙う陽太に蓄積する負担を軽減しなくてはとなっちんの体を抱きしめる。
もう少し、あと少しだと璃依は言う。その声に背を押される様に狙撃手はタロット兵へと向き直る
彼女らの癒しに身の軽さを感じる陽太は冷たい紅色の瞳を細め、引き金をもう一度引いた。
――
―――は、は、と息が切れる。
走る足取りは僅かに不安定さを孕んでいる。誰も減ることがなかったのだと周囲を見回すユキトは淡々と現状を把握した。
闇に身を投ずることなく、揃って撤退が完了した。重要な存在を救い出すことができた。それは、作戦の成功と呼ぶに相応しい。
撤退したコルネリウスの姿が見える。足取りはしっかりとしたものへと変化する。
冬の凍てつく空気を裂くような春の鮮やかさがその胸に広がった気がして冬人は心の底から安堵した。
「コルネリウス……!」
呼んだその声に、鮮やかな笑みを浮かべた彼女はまさしく『慈愛』と呼ぶに相応しかった。
作者:菖蒲 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2016年11月16日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
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