淘汰されゆくものの嘆き

    作者:篁みゆ

    ●電子化の波
     ここ十数年、急速な電子化によりそれまで紙媒体だったものが、電子媒体に変わっていくさまに心当たりがある者も多いだろう。
    「調査を重ねたところ、この先にある病院に都市伝説が現れるのを突き止めることができたんだ」
     と、集まった灼滅者たちに告げるのは真柴・櫟(シャンパンレインズ・d28302)。彼によれば、その病院は診察室が3つある位の規模の個人病院で、内科、小児科、消化器科、整形外科などの看板を掲げている。基本的に外来とリハビリ施設のみで入院設備はない。
    「その病院も数年前から電子カルテを導入し、今は完全に電子カルテを使っているらしい。この病院では電子カルテ化以前の紙のカルテは、法で定められた期間は保管しているが、やはりかさばるのである程度の年数分を電子カルテにデータ移行し終えたものや、何十年も昔のカルテは破棄しているようだよ」
     つまり電子カルテに内容を移行された紙のカルテは、専門の業者にて処分されてしまったのだという。
    「今はカルテに限らず書類とかも電子化されて必要なときだけプリントアウトされたり、電子書籍が普及したり、手紙よりメールやアプリなんかで連絡を取るよね。電子化の波で、紙類は淘汰されている」
     櫟がそこまで告げると、灼滅者達はなんとなく今回の都市伝説がわかった――そんな顔をした。
    「みんなの予想通り、今回現れるのは電子化で処分されてしまった紙――病院だからカルテたちだね」
     都市伝説のカルテ達は病院に人のいない休診日や夜間に現れるという。もしかしたら患者がいる時間は自分たちが必要とされた時間を思い出させるので、いつかまた必要とされるかもしれないという思いがあるのかもしれない、と櫟は告げた。
    「夜間か休診日に病院のバソコンに向かっていれば、都市伝説は姿を表すはずだ」
     受付のパソコンでも診察室のパソコンでもいい。ロックがかかっている可能性は高いが、解かなくても問題ないだろう。都市伝説にはバソコンのことはわからない。あるのは、パソコンのせいで必要とされなくなったという悲しみと怒りだけ。
    「現在確認している敵の戦闘力だけど、出現する時は複数枚のカルテが浮かんでいるような状態のようだね。紙の切れ味を利用して、解体ナイフのようなサイキックを使ってくるみたいだよ」
     この都市伝説は一般人には脅威ではあるが灼滅者たちにとっては弱い敵だ。とはいえこのまま放っておいてはいつか被害者が出てしまうだろう。
    「幸い今日は休診日だから、病院には誰も居ないはずだよ。なんとか侵入して、退治してしまいたいね」
     そこまで告げてから、櫟はハガキサイズの一枚のフライヤーを取り出した。
    「都市伝説を退治した後だけど、供養というわけではないけど今でも紙を大切に扱っている店に行ってみないかい? そこの店には色、柄、手触りが様々な特殊紙がたくさんおいてあって、自分好みのレターセットを作ってくれるらしいんだ」
     紙の種類は色、柄、手触り、封入物、厚さなどの違うものがたくさんある。このお店では店頭でカタログを見て紙を指定すると、用意されている100種類以上のテンプレートとの組み合わせで、自分の好きなレターセットを作ってくれるらしい。便箋や封筒に使いたい図案や絵などを持っていけば、それを使って作ることもできるという。
    「手紙を出す機会は減ったかもしれないけれど、自分独自のレターセットがあると、手紙を書きたくならないかな?」
     紙文化も悪くないと思えるかもしれない、櫟はそう告げた。


    参加者
    紫乃崎・謡(紫鬼・d02208)
    山田・透流(自称雷神の生まれ変わり・d17836)
    真柴・櫟(シャンパンレインズ・d28302)
    湍水・れん夏(がいがないないすがい・d29496)
    富士川・見桜(響き渡る声・d31550)
    慈恩寺・矜持(ライトライトポリューション・d32633)
    水燈・紗夜(月蝕回帰・d36910)
    ケーリー・エルミール(マイペースチャレンジャー・d37343)

    ■リプレイ

    ●侵入
     そこは中規模の個人病院とでも言えばいいだろうか。2階建てのその建物は今は静かだ。
    「うーん……」
     耳に当てた携帯電話の向こうから聞こえてくる音に、慈恩寺・矜持(ライトライトポリューション・d32633)は渋い表情を見せる。
    「駄目ですの。繋がりませんわ」
     看板に書いてある病院の電話番号にかけてみたのだが、休診日ですという案内とおかけ直しくださいという録音音声が冷たくそれを繰り返すだけだった。もし病院の関係者が出てくれたら、鍵を開けてもらえるように掛け合うつもりだったのだが。
    「じゃあ、次は俺がかけようか」
     今度は真柴・櫟(シャンパンレインズ・d28302)が携帯を手に取る。ビルではないため管理会社のようなものはないようだったが、警備会社のシールが貼られていたため警備会社がわかった。そこに電話をかける。
    「すいません、鍵を忘れてしまって。どうしてもしなければいけない作業があるので開けてほしいんです」
    「がんばれっ、がんばれっ」
     湍水・れん夏(がいがないないすがい・d29496)の小声の応援を受けながら、櫟はなんとか開けてもらえないかと願う。すると念のために警備会社の者がここまできてくれることになった。リモートアクセスで警報を止めて鍵を開けることもできるようだが、本当に櫟が病院関係者なのか確かめるためだろう。他の仲間達は不審に思われないよう、病院から離れて身を隠す。
     しばらくして警備会社の車が到着した。櫟はプラチナチケットを発動させる。
    「ご足労願って申し訳ありません」
     折り目正しく対応をすると、警備会社の壮年の男性は表情を緩めた。
    「ああ、あなたでしたか。すいませんねぇ、電話では確認を取るのが難しいもので。今開けますので」
     どうやらプラチナチケットの効果で櫟を病院関係者だと思いこんでくれたらしい。男性は正面扉の鍵を開けてくれた。
    「お仕事は時間がかかりますか? ならば終わったあと、必ずまた会社に連絡ください。会社から鍵を締めますので」
    「分かりました、ありがとうございます」
     櫟は礼を言い、男性の乗った車を見送った。そして仲間たちを手招きする。
     これで窓などを破壊せずとも中に入れるようになった。あとは都市伝説を倒すのみだ。

    ●淘汰されゆく悲しみ
     水燈・紗夜(月蝕回帰・d36910)が百物語で人払いを行ったあと、一同は院内へと入る。1階は受付と待合室と診察室で、2階はリハビリ施設のようだ。2階へあがるエレベーターも設置されている。
    「紙が電子媒体に取って変わっているこのご時世。紙が電子媒体に負の感情を持っていてもおかしくないね……PCの電源入れて使ってるフリすれば出てくるんだっけ」
     紗夜がくるりとあたりを見回すと、受け付けとその奥の事務スペースにパソコンが見えた。
    「出来る限り物を壊したり散らかしたくないから、この待合室の椅子を壁際に寄せて戦闘場所を作るというのはどうだい?」
    「それがいいかもしれないわ。診察室の中は色々なものがありすぎて」
     紫乃崎・謡(紫鬼・d02208)の提案に、診察室を覗き込んでいたケーリー・エルミール(マイペースチャレンジャー・d37343)が告げる。診察室には色々なものが置かれているし、カーテンで仕切られた奥には看護師たちが動きやすいように通路になっていて、そこには薬品や道具などが置かれている。どかすにしても壊さないように動くにしても限度があるからだ。
    「なら、待合室を使おう。取り敢えず椅子の移動ね」
     富士川・見桜(響き渡る声・d31550)が一番に動いた。皆で手分けして、協力して椅子やテレビ、観葉植物などを壁際に寄せていく。数分後には、戦いやすそうな空間ができあがっていた。
    「じゃあ、受付のパソコンを使うね。都市伝説さんが出てきたら、なるべくそっちに引きつけてほしいな」
     受付のカウンターは待合室に面している。パソコンを使っている振りをする予定の山田・透流(自称雷神の生まれ変わり・d17836)の前に出てくるのか後ろに出てくるのかは分からないが。
    (「紙は紙でいいと思う。使われる量は減っていくだろうけど、なくならない気はするしね」)
     これから出てくる都市伝説の事を、見桜は心の中で思う。
    (「それに、今まで役に立ってきたって言う事実は変わらないわけだからね。ちゃんと成仏してもらわないとね」)
     紙達は裏切られたように思っているのかもしれない。その思いが少しでも救われてくれればいいと思う。
    (「古きものであれど、重要な場面では重宝されたり、他にも新たな使い方や……それこそ紙にしかない良さがあるのだけれどね」)
     謡もまた、思いを馳せる一人だ。
    (「紙のカルテの執念ならば……ありがとう、と伝えるのも良いだろうかな」)
     今までの働きを労い、感謝してあげるのもいいかもしれないと思う。
    「行くよ」
     透流が受付のカウンターの奥へと入る。カウンターの椅子に座り、置かれているノートパソコンを開けた。すると……。
    『ね、ぼくたちはもうひつようないの?』
     ぽうっ……受付カウンターを挟んだ向かい、透流と灼滅者達のちょうど中間にそれは現れた。複数枚の紙が、バサバサと宙に浮いている。使い込まれたものから新品まで、さまざまなカルテが。
     一番に動いたのは紗夜だ。白光の斬撃で紙達を斬りつける。
    『ぎゃあ! やっぱりぼくたちはいらないんだ!』
     紙達が集まる。するとその姿は大きな人型になり、紗夜を襲う一撃は鋭い。
    「紙で指とか切ると何気、痛いよね。まぁ予想通り結構痛いね」
    「怪我人は回復だー、いけっみさっちゃん」
     れん夏とウイングキャットのみさっちゃんが、すかさず紗夜の傷を癒やす。紙達の意識が待合室の方へと向いた。
    「人型……なるほど、想いを伝えたいのは其方も同じか。荒れ狂う想いは僕達が引き受けよう。代わりに、此方も少々荒いけれど……感謝を返そう」
     謡がしなやかな動きで立ち位置を定め放つのは、『紫苑十字』からの光の砲弾。傷つけたいわけではないけれど、この方法でしか彼らが害する者となるのを止めることができぬならば。
    「さあ、私の力を見せて差し上げますわ!」
     高速の動きで死角へと入り込んだ矜持が、紙達を切り裂く。ライドキャリバーのコイゴコロが合わせるように突撃してみせた。
    「おやおや、残念ですがこんな物騒なもの振り回す輩にはご退場願わないとね」
     ケーリーの操る『Code:Hokeypokey』が紙達を絡め取る。ぐしゃ、と紙を握りつぶした時のような音がした。見桜が巨大な刀に変えた腕を紙達に振り下ろす。
    「あれ? ほんとにダメージがいってるのか、これじゃわからないよ。もっと斬ったって感じが欲しいな」
     思いのほか手応えがなく、驚いたというか不思議な感じだ。だが見桜が紙達を見ると、亀裂が入っているのがわかる。
    「カルテには個人情報が記載されているはずだから、しっかり処分したほうがいいんだよね……このカルテさんは偽物だから、本当の情報は記載されていないと思うけど」
     紙達は待合室側にいる灼滅者達の方を向いている。受付カウンターから出た透流には、背を向けている彼らに忍び寄った。そして手にした鋏で――。
    「指を紙で切ったときの恨み……思い知るといい」
     ジャキンッジャキンッ……無機質な音が響き、紙が象っている人型が揺らいだ。
    「イツツバ」
     櫟がビハインドに声をかける。イツツバが紙達に霊撃を放ったその後ろから櫟の帯が伸びて、紙達を貫いた。すると紙達は人型をくずし、パラパラと待合室の床へと散らばっていく。
    「ありがとう」
     消えようとしている紙達に急いで謡が声をかけると、見桜も続いた。
    「紙がなかったら人間の文明はなかったんだよ、だからありがとう」
    『ぼくたち、きずつけたのに、感謝してくれるの?』
     かさり、消えそうになりながら揺れる紙に向かい、紗夜が手を伸ばす。
    「僕は紙、好きだよ。探して、手にとって文章を目で追う。その行為が好きだからね。電子媒体は便利だが、そこが味気ないんだよね」
    『すきっていってくれるんだ』
    「だから、一緒に行こう」
     その言葉を聞いて、散らばっていた紙達がさぁぁっと紗夜へと集まる。そして、その姿は彼女に吸収されるように消えた。
    「紙が好きだと言ってくれる人に連れて行ってもらえるなら、喜ぶだろうね」
     櫟の言葉に他の皆も頷いた。

    ●自分だけの
     待合室をもとに戻して警備会社に連絡をして施錠してもらったあと、一同は例のお店へと向かった。
    「電子化で処分されてしまった紙……再生紙とかにして、再利用をすることはできなかったのかな?」
     道中呟かれた透流の言葉を耳にしたケーリーが少し考えるようにして答える。
    「詳しくはわからないけれど、機密保持やコストなんかの壁があるのかもしれないわ」
    「そっか……」
     それでも今は昔より、リサイクルの意識は高まっているように感じる。捨てられるしかなかったもっとたくさんの紙達が新しい道を見つけられるといい、透流はそう思った。

     お店に入ると店頭には既にたくさんのレターセットが並んでいた。同じ図案でもインクの色や紙が違えば雰囲気がガラリと変わる。感嘆の声をあげながら、一同は店頭を見て回り、それぞれのペースで奥のカウンターでオリジナルレターセットの相談を始めた。
    「コーンウォールやウェールズあたりの牧歌的な雰囲気を目指したものを作りたいんだよ」
     写真を検索して見せてイメージを伝える見桜。勧められたのは薄い色のクラフト紙。それにセピア色と深緑色のインクで二色刷りにすれば、落ち着いた感じのレターセットが出来上がって。刷り上がったばかりのそれを見て、見桜は思わず声を上げて喜んだ。
     一方、謡は数種類の和紙のサンプルを見せてもらっていた。
    「手紙を認める機会はそうなくとも、紙の匂いや見目はやはり素晴らしいね……これがいいかな」
     謡が選んだのはさらさらと手触りの良いしこくてんれいという紙。紙の中に羽のように見える特殊な繊維が漉き込まれているのだ。幾種類かの色の中からやはり白をと望み、図案には季節を問わず使えるような自然の風景を選んだ。茶色で刷り上がったそれは風流で、上品さを感じさせた。
    「この図案にするわ」
     ケーリーが選んだのは、赤と白のひし形チェックの図案。紙はシンプルに書き心地を重視して、手帳などに使われている物のちょっと厚めのものを選んだ。
    「罫線はここに入れられる?」
     お店の人は快く要望に応じてくれて、シンプルではあるが素敵なレターセットが出来上がった。

    「どんなものにしようかな。星……星座のテンプレートがあると嬉しいかな」
     お店の人がパソコン画面に表示してくれた星座のテンプレートはかなりの種類があって、ここでまず迷う紗夜。
    「色の組み合わせとか悩むなぁ……楽しいけれど」
     最終的に出来上がったのは、クレーンレトラというコットン100%の柔らかな風合いの紙を使ったもの。白地に淡い銀で星座盤のように星座が配置された図案に、文字を綺麗に書けるようにと上からしっかりとした銀の罫線を印刷。
     封筒は瑠璃色。けれどもアドレスを書く部分は白く楕円形にグラデーションになっていて。瑠璃色の部分は白抜きで星座の模様が入っているこだわりの一品。
    「最近星のものが好きでね。ついついこのデザインにしてしまった」
     出来上がったものを満足気に眺め、紗夜は頷く。
    「さてさて。紙が手に入ると、ペンも欲しくなってしまうね。後で探すかな」
     良い文具屋は近くにあるだろうか。
    「手紙……最近、全然出していない気がする」
     並ぶレターセット達を見ながら呟いた透流は、カウンターでテンプレートを見せてもらう。絵が下手だからと図案を持ち込むことはしなかった。
    「こういうときは本能に従って、一番カッコいいものを選ぶのがスタンダード! これにする!」
     透流が選んだ図案は薔薇がモチーフの図案。それを黒で印刷してもらうことにする。紙は軽い凹凸模様の付いたタントという種類の一番薄いもので、赤色に印刷してもらうことにした。
    「おお! かっこいい!」
     赤地に黒の薔薇が映える。とてもかっこいい一品が出来上がった。

    「レターセットなんて乙女心を擽るわ! 紺地の紙へ贅沢に箔やラメを宝石の様に散りばめて、銀のインクで、パパやママにお手紙を書くの」
     その場でくるりと回るような勢いで構想を告げる矜持。そして動きを止めた視線の先には櫟とれん夏の姿が。
    「貴方達もたまにはご家族にお手紙を書くべきじゃないかしら。だって、子供から手紙を貰って喜ばない親はいないはずよ」
    「うわっ……お前って本当にそーいう事言うよね。れん夏の家の事情とか、知らない訳じゃないのに」
     さらりと告げられた矜持の言葉に、櫟はドン引きだ。けれども当のれん夏は櫟たちが気にしているほど家のことはどうとも思っていないようで、故に矜持の言葉に傷ついた様子もなかった。そんなれん夏が颯爽と取り出したのは自ら描いてきた絵。どう見ても腕とか6本あるし、首がめちゃくちゃ長い。だが描いた本人はふふんと得意げに――。
    「いちいだよ、ふふん、上手でしょ」
    「この絵って俺なんだ……」
     さすがに描いてもらった喜びよりも困惑が勝る櫟だ。
    「おれの家族はいちいだよ。これからも、おれのこと末永く養ってね」
    「末永くは養わないよ、早く自立して」
    「……って、あらあら、れん夏さんのお母さんは櫟さんだったのね。あんまり甘やかし過ぎては駄目よ?」
     れん夏と櫟のやりとりを真に受けたように忠告する矜持。どこまで本気なんだかわからない。
     すでにデザインが決まっている矜持はテーラーという自然調の色と肌合いを持った紙の紺色に印刷してもらう。その横でれん夏が「この絵をつかって」とさっきの落書きのような絵を差し出していた。
     これならフルカラーで印刷した方がいいでしょう――店員もプロだ、その絵を見ても動じていない――なんて観察しつつ、「いちい、どれがいいー?」と尋ねられてカウンターに並べられた紙に視線を移す櫟。
    (「どの紙に印刷されても絵自体は変わらないよね……」)
     当然のことだが、ちょっと目をそらしたい事実だ。
    「これなんかいいんじゃないかな?」
     櫟が選んだのはアトモスという雲模様のような斑の柄の紙。
    「おれは白がいいかな」
    「じゃあ俺はグレーで色違いで」
     店員さんに罫線と絵をうまく配置してもらって出来上がりを待つ。
    「色違いだなんて素敵なことをしていらっしゃるのね」
     すでに完成したレターセットを手に、矜持が意味深に笑んだ。

     手紙を、書いてみませんか。大切な人に、未来の自分に、これから出逢う人に――。

    作者:篁みゆ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2016年11月21日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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