●横浜市の惨劇
丑三つ時も過ぎた頃、横浜市のとある住宅街の電柱に寄りかかって、一人の男が座り込んでいた。着崩したスーツに酒とタバコの臭い。どうやら酒を飲みすぎて、家に帰り着く前に力尽きてしまったようだ。
住宅街はほとんどが灯りが落ちていて、数m先の街灯によってぼんやりと男の姿が浮かび上がっている状態。
足音は、殆ど聞こえなかった。座って眠りこけている男の前に立った人影が、男に向かって何かを振るった――その人影は何事もなかったようにそのままその場を去っていく。
男が寒すぎると気がついた頃には出血が多すぎて、身体を動かすことも声を上げることもできなくなっているはずだ。
そして、そのまま永遠の眠りにつくのである。
●
「来てくれてありがとう」
教室に入ると、いつものように神童・瀞真(大学生エクスブレイン・dn0069)が和綴じのノートを広げて待っていた。灼滅者たちが席についたのを確認すると、瀞真は口を開く。
「同盟を組んだ六六六人衆とアンブレイカブルが、ミスター宍戸のプロデュースで派手な事を始めたようなんだ」
ざわり、教室内がざわめく。
「日本全国のダークネスに対して暗殺武闘大会暗殺予選への参加を呼びかけているらしく、その情報は学園でも確認する事が出来たんだ。灼滅者が情報を見ても構わない……どころか灼滅者の邪魔まで含めてルール化しているのが、ミスター宍戸なのだろうね」
横浜市で行われる暗殺予選では、横浜市から出る事無く1日1人以上の一般人を殺した上で1週間生き延びれば予選突破となるようだ。
つまりミスター宍戸は、灼滅者がダークネスの凶行を止めに来る事を、予選の障害として設定しているのである。
「だからといって、ダークネスに殺される一般市民を見捨てるわけにはいかない。皆には横浜市に向かって、1体でも多くのダークネスを灼滅するようにお願いしたいんだ」
そう告げて、瀞真はその大会のルールを説明し始めた。
(1)会場
予選会場は、横浜市全域です。
(2)ルール
参加するダークネスは、1日1人以上の人間を殺さなくてはいけません。
横浜市内から外に出てはいけません。
あとは、灼滅者が人を殺したダークネスを灼滅しにくるので、頑張って生き延びるというのがルールです。
1日1人以上の人間を殺していなければ失格。
上位の六六六人衆が、人を殺していたかどうかを嗅覚でチェックするので、監視はしていませんが、ごまかしは出来ません。
期間中に横浜市の外に出た場合も失格。
こちらも、上位の密室殺人鬼が、出入りをチェックしているので、監視はしていませんが、ごまかしは出来ません。
(3)勝利条件
灼滅者によって80%の予選参加者が灼滅された場合、その時点で生き延びているダークネスが予選通過。
予選通過したダークネスが、その時点で灼滅者と戦闘中だった場合、大会運営側の六六六人衆とアンブレイカブルが救助してくれます。
灼滅者によって灼滅された人数が規定に達しなかった場合でも、1週間生き残れば、予選通過となります。
「灼滅者が一般人を守ろうとする事さえも利用するなんて、ミスター宍戸は本当に……」
言葉を切って、瀞真は深くため息を付いた。それ以上続けるのも馬鹿らしくなったのかもしれない。
「横浜にいるダークネスを全滅させるつもりで頑張ってほしいと思う。けれども同時に、みんなで無事に帰ってきてほしいと思っているよ」
そう告げ、瀞真は和綴じのノートを閉じた。
参加者 | |
---|---|
伊舟城・征士郎(弓月鬼・d00458) |
アリス・バークリー(ホワイトウィッシュ・d00814) |
蒼月・碧(碧星の残光・d01734) |
泉・星流(箒好き魔法使い・d03734) |
神堂・律(悔恨のアルゴリズム・d09731) |
八重沢・桜(百桜繚乱・d17551) |
御火徒・龍(憤怒の炎龍・d22653) |
迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801) |
●一日目
このチームは全員でインカムを付け、携帯は両手を塞がない状態で使えるようにしている。また、大会規定を読み込み、参加者の中には「毎日1人だけを狙い、その後潜伏」する者も多いと予想していた。故に狙いは夜間から早朝。ハンズフリーのライトをつけて捜索を行う。
事前に横浜市について調べ、地図に目を通し、夜に人通りの少ないオフィス街や住宅街、学校や体育館、公園や雑木林、ゴミ捨て場や河川敷など、狙いの場所を地図上で確認し、印をつけて効率的に見廻れるようにと計画を立てていた。狙うのは大会7日間、途中で撤退せずにすべての期間を探索にあて、ひとりでも多くの大会参加者を見つけること。
バラバラになって探索するのはもし敵を見つけた時にすぐに対応できない可能性が高いので、散開して探索するにしても2、3分で駆けつけられる距離に留めることにした。
「それにしても、宍戸のオッサンはやる事エグイわ……。犠牲者を最小限にするためにも働きましょうかね」
「プロデューサーはミスター宍戸ですか。ダークネスよりろくでもない人間ですね。その思惑叩き潰してやりましょう」
神堂・律(悔恨のアルゴリズム・d09731)のため息のこもった呟きに、御火徒・龍(憤怒の炎龍・d22653)が答えた。DSKノーズを使用して反応が現れるのを待ちつつ、皆と共に住宅街にある小学校や中学校へ向かって歩いていた。
「守ってこそのヒーローですから、なるべく阻止していきたいですね……」
後ろを歩く八重沢・桜(百桜繚乱・d17551)が続くように呟いた。しかし桜の心のなかには少しだけ不安が同居している。
(「7日間……耐えられるでしょうか……いいえ、耐えなければいけませんねっ」)
けれども自身でその不安を振り払うようにかぶりを振って。
「どうしてこうも残酷なゲームを開催するのでしょう。正義は勝つのです……! 運営の思惑なんかに、負けません」
気がつけば強い思いを口に出していた。
「まったく……たたでさえ学園も大変だっていうのに……」
泉・星流(箒好き魔法使い・d03734)は未だ多くの者が闇堕ちしていることを気にしている。もしかしたら、大会の運営はそういったこちらの事情を知っていてわざとぶつけてきたのかもしれない、と思えなくもない。
「ダークネスや灼滅者を手玉に取るミスター宍戸、恐るべしね。彼の掌の上だと分かっていても、乗らないわけにはいかない」
そう、アリス・バークリー(ホワイトウィッシュ・d00814)の言うとおり、万が一この大会を灼滅者たちが無視したとしたら、無辜の横浜市民が沢山犠牲になるのだ。灼滅者達はそれを無視などできないとミスター宍戸は知っていて規定を作ったのだろう。今は彼の思惑に乗るしかないのだ。
「こちらが動くことも計算済み……癪ではありますが、今は掌で踊って差し上げましょう。一人でも誰かを救える様に」
「人を簡単に殺すなんて許せない。まして、ゲーム感覚だなんて……絶対に止める! それがボクの戦う理由だよっ」
「そうやな。掌の上で踊って人が助けられるなら、躊躇う理由はないやろ」
伊舟城・征士郎(弓月鬼・d00458)に蒼月・碧(碧星の残光・d01734)、迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801)もミスター宍戸のやり口に不満を抱かないわけではなく。けれども今はあえてその策の中へと飛び込む。理由はただ一つだ。
「ん」
とその時、龍が小さく声を上げて足を止めた。嗅ぎ留めた業を確かめるようにして、仲間たちへと向き直る。
「DSKノーズに反応がありました。これからは注意して進みましょう」
反応があったということは30m以内に業を持つ者がいるということ。征士郎が地図を開き、碧がライトでそれを照らして現在地と進行方向を確認する。
「小学校の裏門があるようですね」
「警戒しながら進むで」
征士郎の言葉に炎次郎が小声で告げる。皆で頷いて足音を殺すように距離を詰めていく。すると、段々と小学校らしい建物のそばにぼんやりとした灯りが見えるようになってきた。一同は再び足を止める。
「屋台?」
アリスが訝しげに呟いた。そう、その灯りは提灯と裸電球の灯りのよう。だが、こんな夜に人通りがほとんど無くなる住宅街の小学校の前に屋台を出しても儲かるはずはない。
「狩りに行くのではなく、獲物が罠にかかるのを待つタイプなのだろう」
星流が小さく指した先は屋台のノボリ。『横浜中華街ラーメンまん』と書かれたそれからはラーメンを売っているのか中華まんを売っているのかいまいち判別がつかないが、こうした謎の商品を売るとしたら。
「ご当地怪人だよね?」
星流の言葉に異を唱える者はいない。
「一気に行きましょう」
桜の提案に全員が頷く。相手が獲物を待っているならば、そこに全員で飛び込んでいってやればいいのだ。
星流が殺界形成を展開するのを合図にして、全員が屋台に向かって駆け出す。桜が異形巨大化した腕を屋台と裏門の柵の間に立つ人影に振り下ろしたのと同時に、アリスがサウンドシャッターを展開した。
「うわぁぁぁぁぁ!? 闇からいきなり遅い来るとは卑怯な! (前略)ラーメンまんを食べずに有無を言わさずだとぉ!?」
叫ぶ怪人に龍の死の光線が突き刺さる。続いて星流の魔法の矢が、炎次郎の魔法弾が、霊犬のミナカタの射撃が続く。律が桜と入れ替わるようにして彼我の距離を詰めて剣を振り下ろし、怪人を囲むように仲間たちが攻めた逆側へと回った征士郎とビハインドの黒鷹が息を合わせて攻撃を浴びせる。碧の帯が怪人を貫いているうちに、アリスは屋台の正面へと移動していた。
「これ以上の好き勝手はさせないわ」
飛んだのは魔法の矢。それは正面から胸に刺さり、怪人を唸らせた。
「それはこちらのセリフゥゥゥゥゥゥ!!」
湯気を上げたラーメンスープが後衛へと飛んでいく――だがそれは見事に防がれてしまった。律、征士郎、炎次郎が後衛の盾となったのだ。
こちらから返すのは、遠距離中心の集中攻撃。先手必勝、攻撃される前に集中攻撃できたことが大きなアドバンテージとなっている。
怪人には災難だというほかない。これが一般人であったならばおとなしく屋台に引き込めただろうが、灼滅者相手だっただけに待ちの姿勢は危険だった。よほど実力に自信があれば別だろうが、集中攻撃をすべて食らっている時点でたかが知れていた。
「この大会、勝ち残った者には何がある?」
星流が問う。しかしすでに答える気力がないのかすべてを知らされていないのか、怪人が答えることはなかった。星流は諦めて息をついて、十字架を構える。業を凍結する光の砲弾が怪人の胴体に命中し、怪人は小さく爆発して消えた。
初日から大会参加者を発見し、そして灼滅できたことはとてもスムーズで幸先の良い出だしだといえるだろう。それぞれの傷を確認し、回復して一同は次の参加者を見つけるべく進み行く。
●三日目
次に大きな動きがあったのは、三日目のことだった。深夜のオフィス街を探索していた時に、龍のDSKノーズに反応があったのだ。
「先日より強めの『業』を感じます」
眼鏡の位置を直しながら、龍が告げる。征士郎が地図を広げ、碧の差し出したライトで現在位置と半径30mの範囲を確認する。
「このあたりだと思いますが」
龍が指したのは今まで通ってきたのと同じオフィス街。このまま真っ直ぐではなく、2、3本路地を奥に入ったところら辺だ。
「今度はどのような相手でしょうか」
「『業』の匂いが強いので、かなりの手練れかもしれません」
桜の声に答える龍にも、業の匂いで敵の種族を嗅ぎ分けることはできない。
「先日のようなこれみよがしな待ち受けタイプなら簡単だけれど、続けてそういうタイプに当たるとは考えにくいわよね」
「そうだな。どこから襲いかかられてもいいように注意しておこうぜ」
アリスと律の言うことも尤もだ。盾役の律と炎次郎を先頭に、龍を真ん中に、同じく盾役の征士郎を最後尾にして、一同は高いビルの並ぶ路地を奥へ奥へと進んでいく。
「敵は動いていません」
小声で告げる龍。返答がないのが皆の了承の証。進むにつれ、警戒心は最高潮に達していった。
場所はオフィス街。大小のビルが立ち並ぶそこには、街灯がぽつり、ぽつり。表通りならば時々車が通り、コンビニなどもあっただろうが、この通りはどこの窓も電気が消えていた。車も通れない狭い路地だ。すっ……炎次郎が一歩足を踏み出した時。
ずざっ――!
「……っ!?」
あたりに十分警戒を払ってはいた。だが「それ」が襲い来たのは上空から。ビルの上から降ってきた「それ」の持つ刃物に、炎次郎の胸元から腰にかけてが斬り裂かれたのだ。
「ヒヒヒ……」
すぐに「それ」は灼滅者たちから距離を取った。街灯のぎりぎり届く場所に立った男にアリスがライトを向ける。気味悪く笑ったのは痩せた男。
「六六六人衆ね?」
確認を込めて告げて、アリスは『バトルオーラ『銀沙』』を両手に集中させて放つ。だがそれは、寸でのところで男の軽やかな動きに交わされてしまった。アリスが攻撃したのとほぼ同時に桜がサウンドシャッターを、星流が殺界形成を展開させていた。壁を蹴るようにしてアリスの攻撃を避けた男に、律が迫る。
「人殺しはそんなに楽しいかい。折角だ、殺られる立場ってのも味わっときな」
龍の放った酸液と入れ替わるように飛び退きながら、律は続ける。
「なぁに、遠慮なんざしなくたっていいさ。そんなタマでもねぇだろ?」
「ほう、遠慮はいらないということだね、灼滅者……ヒャヒャヒャヒャヒャ!」
気持ち悪く嗤う男。征士郎が流星の如き蹴撃を繰り出す。だがそれは避けられて――。
「黒鷹!」
征士郎の声の前に黒鷹はすでに動いていた。男の避けた先へ向かって霊障波を放ったのだ。愉しそうに嗤った男にミナカタが迫るも、男は避ける。その先を狙ったかのように炎次郎は魔法弾を放ったが、男のトリッキーな動きで交わされてしまった。
「迦具土先輩!」
碧の声は回復の合図となる。祝福の言葉が風となって炎次郎の傷を癒やしていく。その間に彼我の距離を詰める桜。振り下ろした異形巨大化した腕はするりとかわされて。
「行けっ!」
だが、星流が照準を絞って放った魔法の矢が、常以上の効果をもって狙ったとおりに男の足へと命中した。男がバランスを崩す――だがバランスを崩しながらも男はどこからか取り出した複数のナイフを投擲した。ナイフが狙うのは後衛。
「黒鷹!」
告げつつ征士郎が動く。征士郎と黒鷹は後衛を庇うことができたが、防ぎきれなかったナイフが龍へと命中した。
「早いところ決着を付けましょう」
アリスの放つ魔法の矢が男へと向かっていった。
男は予想通り六六六人衆だったようだ。男を倒すことはできた。だが相手が相手だけにこちらも相当のダメージを負ってしまった。心霊手術をしたが、蓄積された癒やしきれぬダメージはまだ残っている。
「心霊手術はもう使えないよね。このまま3体目を探すか、それとも……」
碧の言葉に一同に沈黙が広がる。気持ち的にはまだ諦めたくない。だが、蓄積ダメージが完全になくなっていないという不安もある。
「どうしましょうか……」
「俺はまだ探したいと思うんや」
桜の迷いに、一同の迷いに一石を投じたのは炎次郎だった。
相談の結果8人は、捜索を続行することを決めた。
●5日目
「俺はこのアホらしい大会を終わらすんや。だから……お前をぶっ倒す!」
炎次郎が攻撃を繰り出す。相手は六六六人衆の女だ。龍のDSKノーズを頼りに接近した所、公園そばの路地で女を発見した。ちょうどターゲットを見つけたところらしく、庇うように進路に立ちはだかった灼滅者達は、彼女には邪魔でしかなかった。どうやら彼女は狙った獲物は逃さないという矜持を持っているらしく、殺界形成を使って、そして自らを盾にして獲物を逃した灼滅者達に怒り心頭だった。
確実に攻撃を当ててくる相手に対して、こちらの攻撃は最初は当たらないことも多かった。出来る限り盾役が庇いに動いたが、しばらくすると黒鷹は消えてしまっていた。碧やミナカタが必死で仲間を回復する。だが相手の一撃は重く、深く。心霊手術で回復サイキックを大量に使った今、戦いは厳しいものになっていた。
「てめぇを絶対灼滅してやる!」
女の攻撃で眼鏡を壊された龍の言葉遣いが突然変わった。彼は本来の気性の荒さを眼鏡を使った暗示という形で押さえ込んでいたのだが、それが壊れてしまった今、荒々しさが顕になっていた。『パイルランチャー』を手に一気に女との距離を詰める。
龍は確かに気性が荒く、喧嘩っ早い。だが死んだ養父に教えられた暴力の使い方についての考えを信じているため、今回のような無差別な暴力や殺人を心から許せないでいた。
「がっ……」
杭を打ち込まれ、女が血を吐き出す。それでもまだ、弱った様子を見せないのだから、大会5日目まで残っているのは伊達じやないということだろうか。
女が桜の死角へと入った。だが、女のナイフが桜を切り裂く前に征士郎が彼女を突き飛ばし、自分が代わりに刃を受けた。
「ぐ、ふ……」
それまでも仲間を庇い続けていた彼は、その場に膝をつく。
「伊舟城さん!」
桜は叫んだ。征士郎に駆け寄ろうとしたが、自分にはやるべきことがあることに気がつく。
「守って、みせます!」
炎を纏った蹴撃が命中し、女は体勢を崩して数歩、後ずさった。
「ここ最近の俺はすこぶる機嫌が悪くてね。俺に見つかったこと、後悔するんだな」
律の盾が強く女を殴打する。アリスの『影業『汎魔殿』』が女を包み込む。星流の放った光線が、炎次郎の炎を宿した刃が女を狙う。それでも。
「私の狩りを邪魔した、恨み……簡単に晴らせるものですか……」
碧やミナカタが治療をしている間に女が律の死角へと入った。深く深くそのナイフが律の腰に入り、横に引かれた。
「ぐぅ……」
思わず律の口の端から呻き声が漏れる。敵の攻撃を自分で引き受けられれば、そう考えてはいたが、思ったよりも深く食らってしまったようで、手足に力が入らなくなった。
「ここまで来たのだから、倒すわよ」
「はい!」
アリスの言葉に応じ、桜がタイミングを合わせて攻撃を仕掛ける。碧とミナカタは次に傷の深い者達を的確に治療し、星流と龍が先に攻撃をした二人を追う。
「ぶっ倒されてくれるやろ?」
刀を抜き放つと同時に女を切り捨てた炎次郎。
「そんな……」
信じられない、そんな顔をして、大量の血溜まりに溶けるように女は消えた。
流石にこれ以上捜索を続けるのは無理だと判断し、一同は帰途へとつく。
成果――5日間で3体灼滅。
作者:篁みゆ |
重傷:伊舟城・征士郎(弓月鬼・d00458) 神堂・律(悔恨のアルゴリズム・d09731) 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2016年11月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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