そのおみくじは特別です

    作者:聖山葵

     深夜というか、早朝の四時四十四分。
     この時間帯に神社のおみくじを引くと必ず決まって大凶となる。
     しかもおみくじを引いたものは何らかの要因により一時間以内で死に至るのだという。


    「噂じゃ何かに殺された何てのもあるけどなぁ」
    「おいおい、止めろよ。ただでさえこんな時間に帰ることになって怖ぇぇのに」
     酷く怯えた様子で連れの少年にしがみついたのは一人の少女。
    「つーか、お前怪談苦手なのな。いつも様子見てるせいで怖いもの無いかと思ってたわ」
     男っぽい口調の少女に腕を抱かれたまま、少年はちらりと件の神社を眺めやった。
    「ま、俺等は大丈夫だろ。おみくじ引いた訳じゃねぇしな」
     少女の頭にポンと手をやると、さっさと帰るぞと言葉を続け。
    「しっかし、お前けっこう大きいのな」
     腕を挟み込む感触によけいなことを言い、平手打ちを喰らったのは数秒後のことだった。
     
    「特定の時間におみくじ引いた相手を殺すって都市伝説が現れた」
     都市伝説というのは一般人の恐怖とかの塊がサイキックエナジーと合わさって出来た暴走体。バベルの鎖があるせいで灼滅者による討伐が必要になる厄介な存在だ。
    「元になった噂の神社には無人のおみくじ販売所があって、これを規定の時間に引くのがトリガーのようだな」
     幸いなことに今のところ犠牲者は居ない。
    「条件を満たさなければ害はないが、肝試しにおみくじを引きにいこうなんて奴も今後現れるかもしれないからな」
     念のために退治しておいて欲しいというのが今回の依頼らしい。
    「早朝の四時四十四分におみくじを引けば、一時間以内に都市伝説は現れる」
     ちなみに都市伝説が倒されていない場合、午前十時三十一分におみくじを引くとファンファーレが鳴るという謎のバリエーションもあるが、同一の都市伝説なので気にする必要はない。
    「現れるのはボロボロの黒いフード付きローブを纏った骸骨だな。手には大きな鎌を持ち、咎人の大鎌とほぼ同じ効果のサイキックを使って襲いかかってくる」
     出現は唐突で、基本的に奇襲。当然ながらおみくじを引いたものを優先して狙い、引いたものが複数なら手負いの相手を優先して一人でも確実に殺そうとしてくるのだとか。
    「相手が一般人ならサイキックではなく普通に石段からつきおとしたりもするようだがな」
     それで相手が死ぬかどうかを見極める力でもあるのか、灼滅者については遠慮がないらしい。
    「戦場を選ぶなら神社の境内が比較的見通しも良く広い」
     出現するなり襲いかかってくる都市伝説の初撃は防げないだろうが、その後に戦いを繰り広げるならそこがもっとも適しているだろうとのこと。
    「当然だが人避けは不要だぞ? 街灯もあるから明かりもな」
     必要なら最初から言っているしな、と少年は続けるとポケットから財布を取り出した。

    「300円だ。これで三人まではおみくじが引ける」
     これ以上引く場合は自腹で何とかしろと言うことだろう。
    「そうそう、都市伝説を撃破すると引いたおみくじは普通のおみくじに変わるっぽいんだが」
     大凶のおみくじが何に変化するかはきっと運。
    「当たるも八卦当たらぬも何とやらってな」
     肩をすくめるたエクスブレインは灼滅者達の背を見送ると、財布から取り出したハズレつきのレシートを丸めゴミ箱に放り込んだ。
    「キャンペーンって殆ど当たらないよな」




    参加者
    東雲・夜好(ホワイトエンジェル・d00152)
    福沢・チユキ(黄金の旋律・d00303)
    朱羽・舞生(狙撃魔法使い・d00338)
    藍沢・誉(高校生ファイアブラッド・d00404)
    高城・美穂(風詠みの巫女・d01448)
    奥村・都璃(黎明の金糸雀・d02290)
    アルヴィ・ヴァンクリフ(毎度ありがとうございます・d07551)
    水走・ハンナ(東大阪エヴォルヴド・d09975)

    ■リプレイ

    ●参拝
    「待たせたな!」
     待ち合わせに遅れてきた訳ではない、水走・ハンナ(東大阪エヴォルヴド・d09975)のスレイヤーカードの封印を解くキーワードが、それだった。
    「おみくじの都市伝説、か」
    「……あれって初詣以外ではそんなに引かないですよね」
     鳥居の向こうに続く石段を見上げながらハンナの言葉へ反応したのは、朱羽・舞生(狙撃魔法使い・d00338)。
    「まあ、神社にそんなに行かないっていうのが主な要因ですが」
     と言いますか、とワンクッション置いた舞生は首を傾げ抱いた疑問を口にする。
    「大凶ってリアルに存在してるんですかね」
     存在するところも少なからずはある、まぁ割合もあるかないかも神社次第なのではないだろうか。
    (「悪い卦が出ても結べばいいだけだし、お金で心の安寧を買うと思えば安いものなのかもしれないわね」)
     丁度今仲間達がしているように、それを話のネタに友人と盛り上がるのも楽しいことなのでしょうし、と福沢・チユキ(黄金の旋律・d00303)は思う。
    (「ともあれ人目を気にしなくていいのは助かるわね」)
     石段の先で灼滅者達と出遭うことになるは、人に仇なす存在。
    「四時四十四分の御神籤都市伝説……ってどんなのかしらね? 出てくるの死神さんだものねぇ」
    「ええ、いかにも人が死にそうなネタよね。まあ例の都市伝説の手にかかって死んだのは明白だろうけど……」
    「は?」
     石段を登りつつ口を開いた東雲・夜好(ホワイトエンジェル・d00152)に続き境内へ向かっていた奥村・都璃(黎明の金糸雀・d02290)が思わず振り返ったのは、相づちを打つ先輩がまるで既に犠牲者が出ているかのような口ぶりだったからだろう。
    「犠牲者、まだ出ていませんよね?」
     驚きに我を忘れたものの、年上には敬語で対応。
    「被害者が出たというのは噂で、実際の犠牲者はまだ出ていないんでしたよね?」
     エクスブレインの説明を思い出し確認してみた高城・美穂(風詠みの巫女・d01448)の認識は、間違っていない。フォロー無しの直球な指摘なったのは、発言者がマイペースなのんびり屋であるが故か。
    「も、もちろん解ってたわよ。被害を出さない為にも、ここで撃ち滅ぼすまで」
    「そうですね、犠牲者が出る前に、都市伝説は倒さないと」
     照れ隠しに顔を逸らす先輩へ今度は頷き、都璃はしかしと続けて薄暗い石段の奥へと目をやる。
    (「真夜中の神社は静かだし正直何か出そうだな」)
     虫の音もなく、時折風に小杖がざわめく音を除けば、音源は灼滅者達の声か足音のみ。
    「おみくじ、私も引いてみたいですが……まあ、それは戦いが終わった後に致しましょう」
     ちらりと視線をやれば、アルヴィ・ヴァンクリフ(毎度ありがとうございます・d07551)の時計は四時の十八分を指し示し。
    「マジかよ、余った百円お賽銭にしようと思ってたんですけどー」
     藍沢・誉(高校生ファイアブラッド・d00404)ががっくりと肩を落とすも、渡された三百円はエクスブレインからの餞別だ、流石に一人で三分の二を使う訳にもいかない。
    「ま、仕方ねーか」
    「これも仕事だしね」
    「おっ」
     フォローも入ってが自己完結を視た頃には、石段にもようやく終わりが見えて。
    「けっこう広い境内ですね」
     一行の目に飛び込んできたのは、玉砂利の敷き詰められた境内に佇む社と、小さな小屋。
    「さてさて、純粋におみくじを楽しむ為にもこの都市伝説倒しちゃいましょうか!」
    「任せろ! 最初は大凶でもこれから引くのは絶対に大吉だ!」
     促す舞生へ笑みを返し、歩き出した誉と共に都璃はおみくじのある小屋の方へと向かった。

    ●強襲せしもの
    「大凶……と最初から分かっていてもいい気はしないな」
    「これが絶対に大吉だ! オレの野生の勘がそう告げている!!」
     二人が並ぶと、テンションの落差が顕著となるがそれはそれ。
    「残り三十秒、お二人とも準備はよろしいですか? 二十六、二十五、二十四……」
     タイムキーパーをかって出たアルヴィのカウントが進み。
    「時間です!」
    「おりゃ!」
     一人は無言で、一人は気合い共に。引いたおみくじの結果は言うまでもない。
    「で、この後どうするの?」
     賽は投げられた、大凶のおみくじを持ったまま問い返す誉は己を見つめる『それ』の存在にまだ気づかない。
    「え? それまで待機?」
     気づくのは――。
    「マジかよ、超眠」
    「誉くん、後ろ」
     警戒していたハンナが声を上げ。
    「っが?!」
     振り下ろされた大きな鎌が背を切りつけた直後だった。
    「っ、はえーよ!!」
     痛みに顔をしかめて誉が砂利の上を転がり。
    「ですが、想定通りです」
     大鎌を振り下ろしたままの都市伝説を視界に入れて、舞生がバスターライフルのトリガーを引く。
    「奇襲して良いのは奇襲される覚悟のある者だけだ、ってね」
    「ゴアッ?!」
     魔法の光線が無防備な骸骨の脇腹に突き刺さり。
    「回復不能とまではいかなくても、厄介なことこの上ないわね」
     指先に集めた霊力を斬りつけられた味方に飛ばし、チユキは都市伝説へ向き直った。
    「サンキュ!」
     鎌の斬撃と共に付与された負の力が癒しの力を幾分削いだが、対消滅するように誉を蝕んだアンチヒールも消え去っている。
    「それで終わりじゃないわよ!」
    「オオォォ」
     バスタービームに怯んだローブの骸骨は夜好が出現させた逆十に引き裂かれ。
    「そういうこった、さっきの攻撃のお返しをするぜ!」
    「ゴォァッ」
     緋色の逆十字は更にもう一つ現れて都市伝説の精神までをも損傷させる。
    「さあ、始めようか……!」
    「さぁ、お金の力を見せてあげるわ」
     仲間の宣言と共に展開された霧越しに、チユキは仲間の反撃へ晒される骸骨へと言い放つ。
    「こちらの商品は、このような威力となっております」
     まるで商品解説をするかのような一言と共にガトリングガンを連射するアルヴィの言と相まって、お金の力に何とも言えない説得力が付与されたのは、気のせいか。
    「そうそう、今ならご一緒に機銃掃射もおつけしますよ」
     まるでおまけと言わんがばかりの発言に応じて、備え付けの機銃を鳴らしたライドキャリバーが発砲し。
    「高天原におわします八百万の神たちに願い奉ります」
     祈りの言葉と共にカミを降ろした美穂は、激しく渦巻く風の刃を生み出し、放つ。
    「魔を滅す猛き風を」
    「ゴゥアガァァ!」
     風に切り裂かれた都市伝説は、苦痛の悲鳴をあげ。
    「うおおおぉぉっ」
     身もだえする骸骨へ向け、サイキックソードを一振りした都璃が地面を蹴って距離を詰めた。噴き出した炎が吸い込まれるように刀身に消え、内に炎宿す剣はフードに包まれた頭蓋を打ち砕かんとするかのように振り下ろされて。
    「ガァァァァッ」
     頭部を炎に抱きすくめられた骸骨が吼える。
    (「ふむ、この手で倒せるものならば……」)
     怖くはない。手応えを確かめながら、サイキックソードを握り都璃は都市伝説の大鎌に備え、口を開く。
    「お前の相手は私達だ」
     おそらく、主張したところで意味はなかったかもしれない。この都市伝説は、まずおみくじを引いた相手を狙うのだから。
    「ふしゃぁぁっ!」
     息の漏れるような音と共に骸骨は跳躍し。
    「って、やっぱりこっちですかこの野郎」
     先程とは異なって響いたのは、大鎌と大鎌のぶつかり合う短い音。
    「ふふん、大鎌を使うのはオマエだけじゃないんだぜ」
     ニヤリと笑った誉は骸骨の身体を蹴り飛ばしながら飛び離れ。
    「と、それとな」
     着地するなり鎌を手放した手で、右側を指し示す。
    「まずはこうさせてもらうか」
    「ッギャハァァッ?!」
    「右手に注意……って遅かったなぁ、ちょっと」
     肉薄していたハンナのアッパーカットを喰らった都市伝説は、放物線を描いて玉砂利の上に落ちたのだった。

    ●破邪
    「シャァァフォゥゥオォ」
    「くっ」
    「だっ」
     骸骨は、黒き波動でおみくじを引いた二人を薙ぎ払い。
    「フシュ?!」
     ライドキャリバーの突撃をモロに喰らってたたらを踏んだ。
    「あの二人であれ、……余波でも貰っちゃうと馬鹿にならないわね!」
    「ナノナノ」
     味方の被害を目の当たりにした夜好は突然黙り込むと、相づちを打つように鳴いたナノナノへ目をやる。
    「ナノナノー」
     それだけですべき事を理解したのか、ナノナノは傷つく味方へハートを飛ばし。
    「ありが」
    「ナノ?」
    「……そのナノナノに名前は?」
     感謝の言葉を送る途中で固まった都璃は、我に返ると夜好へ向き直り尋ねた。名前が解らなければ呼びがない、感謝の言葉を贈りたかったのだろう。
    「私は狙撃だけじゃないんですよ。あちょー」
     後背では、砂利を踏みならしつつ舞生が都市伝説の懐に飛び込み、拳へオーラを集中させ。
    「はいっ、たっ、はっ、せやーっ!」
    「フォ、ガ、フシャ、フォォォッ」
     目にも留まらぬ早さで連打を撃ち込み、ローブに包まれた骸骨を踊らせる。
    「よいしょっと、怯んだ今がチャン……って、奥村さん何してるんです、チャンスですよ?」
    「っ、すまない。回復ありがとう。いくぞっ!」
     慌ててナノナノに礼を言った都璃が、向き直って踏み込めば。
    「どうぞ、お受け取り下さいませ」
    「シャッ?!」
     アルヴィが爆炎の魔力を込めた大量の弾丸を連射しているところで、弾丸へ注意が逸れているからこそ都市伝説は都璃に気づかなかった。
    「お前の相手は私達だと――」
     しゃがみ込むように骸骨の足下へ着地した都璃は、地に擦りすくい上げるような軌跡で。
    「言ったはずだっ!」
     サイキックソードを振り抜いた。
    「ゴシャァァッ」
     上がる悲鳴の中、痛みで反応が遅れた都市伝説の身体へ弾丸が直撃し。
    「まだまだ終わんねーぜ!」
     押される敵の姿を視界に収めつつ、誉は叫んだ。
    「癒しの力を」
     美穂の招いた風が戦場と化した境内を流れ、味方の傷を癒して行く。
    「フォローは充分のようね」
     回復は不要と判断したチユキは、縛霊手に内蔵した祭壇を展開、骸骨を領域内に捉えて結界を構築する。
    「観念なさい、そろそろ幕よ」
    「フシュォ」
     動きを妨げんとする結界から逃れようと暴れる都市伝説は。
    「もうッ、神社さんにも迷惑な都市伝説ね! そのエナジー散らせてあげるわ!」
    「ゴシュァァ?!」
     次の瞬間、ローブの一部が石と化し。
    「そっちにばかり気を取られてると足元すくわれますよ? 文字通り」
    「ガァァッ」
     驚きと結界に動きを止められたまま、影で出来た触手に絡み付かれる。
    「さて……大きいの一発行くか!」
     絶好の機会だった。動きの鈍った骸骨へ駆け寄り、ハンナが放つ一撃は――アッパーカット。
    「ゴフシッ」
    「ギルティクロスとか紅蓮斬があったら良かったのだけど」
     ごり押し気味の抗雷撃で宙を舞った都市伝説は頭から玉砂利の中へと突っ込み。
    「悪く思わないでよ。これも仕事なんでね……」
     そこまで見届けたハンナはくるりと背を向けると。
    「精算ですね、ご利用ありがとうございました」
     目に映ったのは、アルヴィがガトリングガンを乱射する光景で。
    「ギャァァッ」
    「さっきも痛かったかもしれませんが、零距離ならもっと……ふふっ♪」
     悲鳴を上げる骸骨へ仲間達の攻撃が次々と突き刺さる。
    「消えなさい――人々の凶運とともに」
     再び展開されたチユキの結界の中、霊的因子を強制停止された都市伝説は断末魔をあげることすら叶わず、塵のように崩れ滅びた。

    ●おみくじ引いて
    「ふぅ、終った終った。私も折角だし御神籤引かせてもらおうかしら」
    「そうね、私も普通におみくじを引いてみるかな」
    「ですね、記念におみくじ引いて帰りましょう」
    「引けるのであれば、私も引いてみたいです。金運や商売運など…… 気になっておりますので」
     夜好に始まり、ハンナ、舞生、アルヴィ。戦いは終わったが、おみくじを引いて帰りたいと思う灼滅者は多く、残金は百円。
    「……これで大凶出たりして」
    「うーん、……私も引き悪いからなぁ。中吉のクセに、争いの欄に『勝てども後に恨あり』とか書いてたりとかさ」
    「ふふっ、引いてみなければわからないわよ」
     仲間に混じって口元を扇で隠し、夜好は笑う。
    「そうかもしれませんね」
     一見和やかな談笑風景に見えるが、ひょっとしたら裏では高度な心理戦が行われているのかもしれない。
    「さて、私の方は……」
     一方で、予め引いていた二人はと言うと。
    「このおみくじまだ大凶のままなんだけどいつになったら変わるんだ?」
     騒ぎ出した誉のそれは大凶のまま。
    「あれ? ウソだろ!? おいぃっ!」
    「あ、当らぬも八卦と言うじゃないか!」
     フォローのつもりか、そう言い添えた都璃のおみくじは大吉に変わっていた。そのせいか、都璃の表情は何処か嬉しそうで。
    「これで、この神社の変な噂も無くなるな」
    「そうですね。これで都市伝説が実効を持たないものになりましたが、新たな物がどこかで出てくるのでしょうか?」
     おみくじを結びつける都璃へ相づちを打った美穂は、社の方を振り返る。
    「まだこの都市伝説終わってないんじゃね!?」
     裏返したり逆さにしつつおみくじを眺め、諦めない男が一人と。
    「十時三十一分におみくじを引くわ。もちろん自腹でね」
    「引くのを止めはしないが、たぶん意味はあまり無いと思うぞ。あの骸骨とファンファーレは表裏一体で同一の都市伝説と言っていたし」
     指摘されて沈黙したチユキと。
    「こういう事もあるわよね」
     凶と書かれたおみくじを結ぶ白ロリ姿の少年に。
    「可もなく不可もなく……悪く言えば中途半端?」
     隣で吉のおみくじを結ぶハンナ。
    「『好機来る、それまで節制を』ですか」
     アルヴィの引いたおみくじは末吉で。
    「流石にここに来て大凶は無かったですね」
     中吉のおみくじを見つめるのは、舞生。
    「さて、それじゃ帰るか」
     どのような結果が出たにせよ、当たるも八卦当たらぬも何とやら。少なくとも死を運んでくる大凶のおみくじが引かれるようなことはもう無いだろう。都市伝説は倒され、物騒な噂の具現者は消え去ったのだから。
     

    作者:聖山葵 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2012年10月22日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 1/感動した 1/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 7
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