えっちなマッサージなんかに屈したりしない!

    ●都内某所
     フィヒティミト・メーベルナッハ(媚熱煽姫・d16950)が調査した結果、この地域で都市伝説の発生が確認された。
     都市伝説は、ずば抜けたテクニシャンで、えっちなマッサージを施して、色々な意味で相手を天国に導いているらしい。
     そのため、都市伝説が確認された地域では、あられもない姿をした一般人達があちこちに倒れているようだ。
     そんな状況をこれ以上、拡大させないため、フィヒティミトがその場に仲間達を集めた。
     都市伝説は露出度の高い服を着たエロスな雰囲気を漂わせた女性で、性欲の権化となった一般人達を引き連れ、夜の街を闊歩しているようである。
     そのため、都市伝説が確認された地域を歩けば、容易にその一団を見つける事が出来るだろう。
    「まあ、みんなで気持ち良くなれば、何も怖いものはないよねぇ」
     そう言ってフィヒティミトが仲間達に対して、協力を求めるのであった。


    参加者
    墨沢・由希奈(墨染直路・d01252)
    銀・ゆのか(銀屋の若女将・d04387)
    緋薙・桐香(針入り水晶・d06788)
    皆川・綾(闇に抗い始めた者・d07933)
    黒岩・いちご(ないしょのアーティスト・d10643)
    東雲・蓮華(ホワイトドロップ・d20909)
    非道岩・りんご(間隙に注ぐ紅月・d37335)

    ■リプレイ

    ●都内某所
    「毎回毎回なんでえっちぃ都市伝説が……これはどんな事があっても、撲滅しなくては!」
     東雲・蓮華(ホワイトドロップ・d20909)は妙な使命感に燃えながら、都市伝説が確認された繁華街に向かっていた。
     都市伝説は凄腕のテクニシャンで、一般人達に襲い掛かってマッサージを施し、色々な意味で天国に導いているようである。
     そのため、都市伝説が確認された地域では、あられもない姿のまま一般人達が倒れているようだ。
    「またいちごさんったら、こんな都市で……あら? いちごさんが見つけたわけでは……ない? まぁ、私としてはどっちでも構わないのですが……」
     緋薙・桐香(針入り水晶・d06788)が思わせぶりな態度で、含みのある笑みを浮かべた。
     この手の依頼は何となく黒岩・いちご(ないしょのアーティスト・d10643)が見つけてくるパターンが多いような気もするが、今回に限ってはまったく関わっていないようである。
     だからと言って、完全に危機が去ったわけではないため、こうしている間にもいくつかフラグが立っている可能性が高そうだ。
    「べ、別に期待とかしてる訳じゃないからね!?」
     フィヒティミト・メーベルナッハ(媚熱煽姫・d16950)が、恥ずかしそうに頬を染めた。
     どうやら、イケナイ想像をしてしまったため、それを誤魔化すために、あたふたとしているようである。
    「もう、ミトちゃんも、いちごくんも平常運転でいいよね? と、ともかく平和と倫理のために速攻で……って、これ自体フラグなんだろうなぁ」
     墨沢・由希奈(墨染直路・d01252)が色々な意味で身の危険を感じて、何処か遠くを見つめた。
     この時点で嫌な予感しかしないため、何のトラブルもなく、平穏無事に済む事はないだろう。
    「もう恒例ですね、変な都市伝説さんが出ちゃうのは……でもマッサージは少し惹かれるものが……」
     銀・ゆのか(銀屋の若女将・d04387)が、何となく自分の肩を押さえた。
     最近、女将の仕事に加えて、局部装甲的なものの大きさがさらに増してきたため、肩こりが酷くなっているらしい。
     そのため、都市伝説にマッサージされてるのも、悪くないと思っているようである。
    「マッサージですか、いいですわね……!」
     非道岩・りんご(間隙に注ぐ紅月・d37335)が、イケナイ妄想を膨らませた。
     都市伝説がどんなマッサージをするのか分からないが、テクニシャンという事は効果も抜群という事だろう。
    「肩は、けっこう、こるのです、よねー。どうせ、なら、気持ちよくなって、テクニックも、学びたい、ところ、ですー」
     皆川・綾(闇に抗い始めた者・d07933)も胸をたゆんと揺らして、仲間達に答えを返す。
     そう言った意味では、一石二鳥。
     この依頼を通じて、様々な事を学ぶ事が出来そうだ。
    「でも、ただのマッサージ……ではないんでしょうねぇ……。皆さんがひどい目に合うのもなんですから、ここは囮として受けてみますか……」
     そんな中、いちごが何やら悟った様子で、自ら囮になって奥へ奥へと進んでいった。

    ●夜の繁華街
    「それにしても、遅いですね。まさか、いちごさんの身に何か……」
     蓮華が青ざめた表情を浮かべ、いちごの姿を探して歩きだす。
     いちごはすぐに見つかったものの、何やら様子がおかしかった。
    「い、いちごさん? 目が何か……?」
     桐香がただならぬ気配を感じ取り、警戒した様子で後ろに下がっていく。
     一瞬、気のせいかと思ったものの、明らかに目がイッているため、さすがにヤバイと思ったようだ。
    「いちごくん、ひょっとして都市伝説のマッサージを受けた……? いきなり襲ったりしない?」
     由希奈が何やら察した様子で、いちごに視線を送る。
    「……皆さんもマッサージ気持ちいいですよ。私がしてあげますね……」
     だが、いちごは薄っすらと笑みを浮かべたまま、ぽやーっとした口調で両手をワシャワシャさせた。
    「……って、いちごさん催眠かかってるー!?」
     蓮華が身の危険を感じて、いちごから逃げ出そうとする。
     しかし、いちごからは逃れる事が出来ず、後ろから抱き着かれるようにしてマッサージを施され、身も心もトロトロになった。
    「……でしたら、私にもしてくださいな……さぁ、さぁさぁ」
     りんごが瞳をランランと輝かせ、躊躇う事なくいちごに身を預ける。
     それに応えるようにして、いちごが両手をワシャワシャ。
    「……って、わ、わたしも!? いちご……さん? 嬉しいケドっ……わ、わわわ……あっ……んっ……! ふゎぅ……ぁ、指が……こりこりに、あたって……ぁぅんっ……ぁ……ぁ……♪」
     ゆのかも巻き添えを食らって、いちごにコリを解されていく。
    「いちごさん、私にも! 私にもお願いしますわ!」
     桐香も自分から半脱ぎになりながら、興奮した様子でいちごに急接近!
    「皆さん、遠慮しなくていいんですよ。せっかく都市伝説さんから凄腕テクニックを教えてもらったんですから……」
     いちごが締まりのない笑みを浮かべ、焦点の合ってない目のまま、仲間達に視線を送る。
    「あらあら、随分と楽しんでいるようね」
     そんな中、都市伝説が露出度の高い格好で、むせ返るほどエロスな雰囲気を漂わせた。
     しかも、まわりには性欲の権化となった一般人達が、何かに取り憑かれた様子で一斉に襲い掛かってきた。
    「と、とにかくやっつけないと……んぁはぁぁぁっ! こ、これすごっ、はぁぁぁんっ♪」
     その途端、フィヒティミトが一般人達にマッサージされ、あっという間に骨抜き状態。
     それでも、一般人達……特に男達は血に飢えたケモノの如く勢いで、胸や尻を揉みしだき、自らの欲望を惜しげもなく解き放つ。
    「まだまだ、こんなモノじゃありませんよ。もっと……もっと……身体のコリを解さないと……!」
     いちごが何処からか注射器を取り出し、仲間達にその中身を打ち込んだ。
    「く、ぅんっ……ふぁ、あぅ…指が…ふにふに沈んで……ずぶずふ音が……。あぁん、もっと……とろとろになるまで……解してほしい……♪」
     それと同時に、ゆのかの身体が燃えるように熱くなり、自ら指を滑り込ませて、一心不乱に慰め始めた。
    「えっ? な、何これぇ……。胸がドキドキして……身体が……熱いッ! それに……お腹がきゅんとして……我慢……出来……な……んんんんっ!」
     由希奈も半分ほど服を脱いだ状態で、ぺたんとその場に座り込む。
     そのせいか、両足にまったく力が入らず、ヘナヘナ状態。
    「で、でも……凄くいい……! とても……お上手ですわ……! もっと、もっとしてください……! 理性が吹き飛ぶほど……凄い事を……して……ください……んんっ!」
     りんごも同じような状態に陥り、ポタポタとイケナイ雫を垂らしながら、甘えるようにしていちごに迫っていく。
    「んぁ……ふぅ……はぁん……! もっと、いっぱい、気持ちよく、してぇ……!」
     綾も気持ち良さそうに身をよじり、興奮した様子で服を脱ぎ捨て、じんわりと汗で湿った裸体をいちごに押し付けた。
    「い、いちごさん、揉むなら……もっと激しく……! もっと……気持ち……よく……!」
     桐香も口を半開きにしながら、いやらしく舌を伸ばして、ビクンビクンと体を震わせる。
     だが、いくらイッても果てはなく、内側から燃え上がるようにして、体が熱くなってきた。
    「いちごくんっ、他の人ばかりダメっ……! 私も、してよっ……」
     それを目の当たりにした由希奈が昂ぶりとジェラジェラした感情のまま、いちごに抱き着いて、その唇を奪うのだった。

    ●欲望の果てに
    「アハハハハッ! みんな、とってもイイわ! とってもイイ表情を浮かべているじゃない! だから見ているだけでも、ムラムラしちゃう♪ でも、まだ駄目よ、休んだら……」
     都市伝説が妖艶の笑みを浮かべ、妖しく指を蠢かせる。
     まわりにいた一般人達も興奮した様子で自分自身を慰め、荒々しく息を吐き捨てた。
    「まさか、これで終わりぃ……? そんな事はないわよねぇ? だって、あたしは全然満足していないものぉ……。みんなだって、そうでしょ? だったら、もっと……もっと……気持ち良くなりましょう♪」
     フィヒティミトが注射器を構え、都市伝説達を刺していく。
     それと同時に一般人達がビクビクと体を震わせ、ケモノのような唸り声を上げて、自らの欲望を天高く噴出させた。
    「な、何よ、これ……身体が……変な感じに……! 一体、アタシに何を……したの……?」
     都市伝説も違和感を覚え、内股になりながら、不安げな表情を浮かべる。
    「せっかくですから、マッサージをし返してあげますね。ほら、ここが気持ちいいんですか? それとも、ここがいいんですか……? 遠慮なく言ってくれていいんですよ?」
     蓮華が色々と察した様子で、都市伝説の敏感な部分を攻めていく。
    「ちょっ、ちょっと待ちなさい! アタシはする方で、されるのは……ちょっ! だ、駄目! そこは弱いのッ! はああああああああああん!」
     次の瞬間、都市伝説が絶頂と共に弾け飛び、無数の泡となるようにして消滅した。
     それと同時に一般人達が催淫状態から解放され、崩れ落ちるようにしてストンストンと倒れていく。
    「あ、あれ……? 都市伝説は……?」
     その途端、いちごがハッと我に返って、何度も辺りを見回した。
     どうやら、催淫状態に陥っている間に、都市伝説が灼滅されてしまったらしく、何処にもその姿はなかった。
    「えっちなマッサージというより、いちごさんに落とされただけな気が……」
     桐香が複雑な気持ちになって、どこか遠くを見つめる。
     別にそれが嫌という訳ではないのだが、『ある意味、都市伝説より強敵かも』と言う気持ちが脳裏に過った。
    「でも、まだ天国には連れて行ってもらっていないから……この後も……」
     由希奈が瞳を潤ませ、いちごの腕をギュッと掴む。
     股間をすっかり解され、いざ……と言う時に、いちごが我に返ってしまったため、悶々とした気持ちばかりが膨らんでいるようだ。
    「……えっ? その……」
     いちごが戸惑った様子で頬を掻く。
     だが、その気持ちに反して、股間は戦闘態勢。
     『まだまだ序の口、本番はこれから』と言わんばかりに、雄々しかった。
    「どうでしょう、皆さんもっと致しません?」
     それに気づいたりんごが笑顔を浮かべて、仲間達に提案をした。
    「そうですね。今度はみんなでいちごさんに『マッサージ』をしてあげませんと……」
     綾も意味深に笑いながら、いちごにジリジリと迫っていく。
    「いちご君……ごめんなさい、もう一度だけ……」
     ゆのかも、とろんとした表情を浮かべ、仲間達と一緒に潤んだ瞳でいちごを見つめるのであった。

    作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年2月12日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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