北陸地方のとある山奥に、知る人ぞ知る秘湯があるという。
山奥の村で、公共の憩いの場として天然の温泉を簡単に整備して露天の岩風呂にしたのなのだが、村の人口が減り廃村になってしまって以来、温泉は寂しく湯煙をもくもくと揺らしていた。
いつしか、人の絶えたその場所に住み着いたのは腐敗したゾンビたち。
「うー……」
「うー……あー……うー……」
少々腐敗しているのでわかりにくいが、老若男女取り揃ったゾンビの群れが、今日もゆらゆらと廃村を彷徨い歩く。
おりしも、季節は秋。
山の紅葉は美しく、白い湯煙と青い空とのコントラストは格別に美しいのに、それを楽しむ生者は、生憎とこの村にはいないのだった――。
「ふふ。皆さん、お揃いですね」
五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)が、教室に灼滅者たちを迎え入れた。
にっこりと笑顔を向けると、姫子は早速本題に入る。
「我々エクスブレインの解析により、はぐれ眷属の存在が感知されました。
種類はゾンビ。
場所は、北陸地方のとある山奥にあります、小さな廃村です。
村の奥に露天風呂があるのですが、その手前の民家が村の中で一番大きいため、そこに住み着いています。
ですので、村の中を湯煙の見える方向に進めばすぐに遭遇できるでしょう」
ゾンビたちの中に1体、特別に筋骨が隆々としたおじいちゃんゾンビがいて、それがリーダーらしい。
生きた人間がテリトリーに入ったことを知れば、おじいちゃんゾンビが仲間のゾンビたちを全て寄せ集めてくれる。
仲間のゾンビの数は8体と、そう多くはないので、ボスのおじいちゃんゾンビを含めて9体、取りこぼさず、まとめて倒すという流れになるだろう。
姫子はゾンビたちの戦闘能力についての説明に入った。
「まず、配下のゾンビたちは、まあ、よくあるゾンビ映画にでてくるやつまんまって感じかしらね?
ゆらゆらふらふら歩いてきて、襲い掛かってくるわ。殴りかかってきたり噛み付こうとしたりってところ。
リーダー格の、ちょっぴりマッチョなおじいちゃんゾンビは、見た目通り、他のゾンビたちよりも力が強いわ。
手には湯もみ板っていうのかな、温泉のお湯をかき混ぜて適温にするのに使うような、大きくて長い木の板を持っていて、それで殴りかかってくるの。
それで、これも見た目通りなんだけど、他のゾンビたちよりもタフで打たれ強いから、注意してね」
これくらいかな、と姫子は一仕事終えた顔でにっこり笑った。
「油断さえしなければ、絶対負けない相手だと思うの。
ただ、戦闘の間中、露天風呂のほうから温泉のにおいがしてくると思うのよね……。
折角、山の紅葉もきれいで空もきれいな季節なのに、そのまま帰るのも勿体無いから、温泉に浸かって来たらどうかしら!」
幸い、村の憩いの場として整備された場所なので男女別の更衣室もあり、水着に着替えて混浴することも可能だそうだ。
「きっと、戦闘の後の温泉はとっても気持ちいいと思うわ。……いいなあ。じゃあ、がんばってね!」
姫子はちょっぴりだけ羨ましそうな顔で、灼滅者たちを送り出した。
参加者 | |
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天方・矜人(疾走する魂・d01499) |
島津・有紗(中学生神薙使い・d02274) |
江田島・龍一郎(中学生殺人鬼・d02437) |
夜鷹・治胡(カオティックフレア・d02486) |
ヴァン・シュトゥルム(闇に舞うは花影の刃・d02839) |
久郷・雄次(不良だコラァ・d03522) |
飛鳥・龍人(コモンレイヴン・d03710) |
ジュリエット・ジェイク(ネオンの騎士・d08734) |
●廃村に蠢く
よく晴れた午後だった。
心地良い秋風の吹く廃村を、奥へ奥へ。
「眷属退治じゃなかったらいいピクニックなんですけどね」
島津・有紗(中学生神薙使い・d02274)が、周囲を見回して苦笑する。
紅葉の山を背景に、明らかに人の住んでいない傷んだ家々、手入れがされず草ぼうぼうの庭や畑。物寂しい風景だったが、秋の透明な空気の中で眺めると不思議と美しい。
やがて、微かな湯気のにおいがしてくる。話に聞く露天風呂が近づいてきたのだろう。竹か何かでできた垣根が見えているので、あの向こうに温泉があるのだろう。
しかし、垣根に囲まれた場所の手前には。明らかに顔色がおかしい人間が、ふらふらと身体を揺らしながら立っている。手には細長い、いわゆる湯もみ板を持っているので、あれがリーダー格のゾンビだ。
「温泉にゾンビってのも風情が……ねーなこりゃ」
天方・矜人(疾走する魂・d01499)は無粋を嘆くように、骸骨の仮面の額に掌を当てた。
「おぉおおお……生きた肉がぁ……来よったぁああ……」
一応、湯もみ板を持っているというだけで温泉の管理人を気取るつもりもないらしい。おじいちゃんゾンビはただ迷い込んだ生者を排除すべく、ふがふがと声を上げ仲間を召集する。
「うー……」
「うー……あー……うー……」
近くをさ迷い歩いていたのであろうゾンビたちが、ゆらゆらと集まってきた。
「わらわらと……一対一(サシ)ってわけにゃいかなさそうだな」
飛鳥・龍人(コモンレイヴン・d03710)が、カードに手をかけながら言った。
「……C級ホラー観てるみたいだな、これ」
江田島・龍一郎(中学生殺人鬼・d02437)も、カードを手に臨戦態勢を取りながら呟く。
「綺麗な景色とは似つかわしくないですね」
ヴァン・シュトゥルム(闇に舞うは花影の刃・d02839)は半腐りの者たちを眺めて吐息した。念のためと悪路の用意をしてきたが、それが必要ないほど廃村の中は整っていて――住人がいなくなる最後の時まで、大事に手入れされていた村なのではないかと思うと、なおさらゾンビの闊歩が似合わない。
「へっ、面倒なくていーや」
夜鷹・治胡(カオティックフレア・d02486)は片頬で笑うと、斬艦刀を手に駆け出した。めがける先は、集まってきたゾンビたち。
「おう! さっさと倒して温泉入ろうぜ!」
久郷・雄次(不良だコラァ・d03522)はライドキャリバーに飛び乗ると、アクセルを開けた。
「だな。まっ、サクっとヤっちまおうじゃねーの」
ジュリエット・ジェイク(ネオンの騎士・d08734)も皆に続く。
「このジュリーちゃんにかかりゃー楽勝ってもんだぜ」
ポケットに手を入れたまま駆け出したジュリエットの足元から、影が立ち昇った。
ゾンビたちが集まろうとしている場所は、ちょうど村人の憩いの場として作られた小さな広場であったようで、石畳の敷かれた開けた場所になっている。多数を蹴散らすにもってこいだ。
配下たちの動きはにぶい。密集される前に広場に飛び込んだ灼滅者たちは、素早く、打ち合わせたように陣形を整える。
他よりは強いと聞くリーダー格のおじいちゃんゾンビの前には、矜人とジュリエットが抑え役についた。
「う……?」
「ふざけてるんじゃねェさ、この方が集中できンの。うちは」
ゾンビは、ポケットに両手を入れたまま矜人にそう言ったジュリエットを見て。
「あ……?」
「よう、ダンディ・ゾンビ。温泉で養生でもしに来たのかい?」
続いて、矜人の骸骨の仮面の顔を、不思議そうに見た。
おじいちゃんゾンビに、2人の軽口に答えるほどの知能はないのだろうか。
「おぉあ……!」
わけはわからないがコイツらを打ち倒せばいいのだ、とばかりに、高々と湯もみ板を振り上げた。
●動く死体たちに終わりの時を
「シャドウよ、俺に力を貸せ!」
龍人はブラックフォームで胸に妖しく輝くスペードの印を発現させ、生命力と攻撃力を高めてゆく。
ゾンビものの映画よろしく、灼滅者たちを取り囲むゾンビたち。
「こうなったら、やるこたぁ決まってるよなあ」
龍人はニッと笑い、バトルオーラを纏わせた拳を握った。決まっている。もちろん、片っ端から殴り倒すのだ。
「さっさと終らせてゆっくりしましょう」
ゾンビの囲いから少し離れつつ皆をサポートできる後衛の位置に立った有紗が、戦神降臨で己の魂を燃え上がらせる。
「ではゲーム開始といきますか」
龍一郎は抜き放った日本刀を閃かせ、手近な雑魚ゾンビの死角に回り込んだ。黒死斬が小気味良いほどきれいに入り、脚を断たれたゾンビが片膝をつく。
「早々に1体、退場していただけそうですかね」
ヴァンがすかさず、ギルティクロスの赤い逆十字を呼び出して更にゾンビの身体を引き裂いた。両膝が崩れ倒れる。
「まず一つ。次は誰だ?」
動かなくなったのを確認した龍一郎が、翻した刃が陽光を弾く。
エクスブレインの口ぶり通り、雑魚ゾンビたちは早々に蹴散らしてしまえる相手のようだ。
「この程度なら、難しい事ァかんがえねぇで1体ずつぶっ倒せばいいってこったなァ!」
雄次が、スロットルを開けてサーヴァントに突撃させながら、ロケットハンマーをレーヴァテインの炎に燃え上がらせる。鈍い動きながらも突撃を回避するゾンビ。しかし、騎乗した雄次のハンマーには捉えられた。
炎と風を唸らせて打ち込まれたハンマーが、ゾンビを燃え上がらせる。まるで、次の標的の目印であるように。
治胡は斬艦刀を燃え上がるゾンビに叩き込んだ。
「そっちは頼んだぜ」
おじいちゃんゾンビの抑え役2人に、そう声をかける。
「うー、ああ……」
「おっとォ。頼まれたからには、行かせねーぜェ」
灼滅者たちの陣形によって他のゾンビたちと分断された形になったおじいちゃんゾンビが、仲間のほうへ行こうとするのを、ジュリエットの影が縛り上げた。
「おーおー、つまんねェ絵面だこと。通りたくば矜人、うちの順番で倒すんだな!」
ジュリエットは影を操りながらふふんと鼻を鳴らした。怒りを顕に、湯もみ板が振り下ろされる。
「う!? おぉ……!」
(「多方向から細かく攻撃すれば、敵をほぼ同じ位置に釘付けにできるはず……」)
ジュリエットを押しのけるようにして進もうとするおじいちゃんゾンビは、背後から矜人のマテリアルロッドに膝裏を打たれてよろめいた。先ほどのジュリエットの一撃とは逆の方向からの攻撃だ。
(「……ほらな」)
恨みがましく湯もみ板を掲げあげながら振り向いたゾンビに、相手はこちらにもいるぞとばかりに、矜人はマテリアルロッドの先を向けた。
「回復は任せて下さい!」
メディックである有紗の清めの風が、矜人とジュリエットを癒した。これで、癒せる傷は癒せる。
雑魚ゾンビたちがリーダーの抑えにかかっている2人の背後から集中攻撃でもしてきたらまずいだろう。しかし、各個撃破の作戦など考えもつかないらしく、ただただ手近にいる者におそいかかってくる上、治胡たちディフェンダーの動きがそれを許していなかった。
(「こっちも集中攻撃されると面倒だもんな。纏めて守ってやらァ」)
治胡は斬艦刀を唸らせると、超弩級の一撃を繰り出すことによって雑魚ゾンビが抑え役たちに近づかせない。1体倒れた。
相手も動き回るので完全に1体ずつに攻撃を集中させるのは難しい場合もあったが、順調にゾンビの数は減っている。
残り、あと4体。
「ワンパターン、なんだよっ!」
龍人は突っ込んできたゾンビの一撃を受け流すと、ぐっと踏み込み、鋼鉄拳でもって力任せに殴りつけた。ゾンビはガードごと弾き飛ばされよろめく。龍一郎がすばやくその死角に回り込んだ。
「アンタらが何故ここにいるのかは知らんけどね。倒させて貰うよ」
ティアーズリッパー! 守ろうとした両腕ごと龍一郎に胴を断ち切られ、ゾンビは地に崩れた。
残ったゾンビはあと3体になった。
「う……あ……」
「まだまだァ! 不良ナメんじゃねぇぞコラァ」
ライドキャリバーの機銃による掃射で怯んだゾンビに、雄次が突っ込んでゆく。ロケットスマッシュが勢いのまま、腐った腹に食い込んだ。
残り、2体。
「次、かかってこいやオラァ!」
雄次はロケットハンマーを掲げてポーズを決める前で、有紗の森羅万象断が残った2体に振り下ろされた。
戦いは完全に灼滅者たちの勝利の流れ。
「おうああ……!」
聞き取り辛いが、おじいちゃんゾンビは口をふがふがさせながら、他のゾンビたちの不甲斐なさを罵っているようだ。
振り回される湯もみ板。お返しのように叩き込まれる紅蓮斬。
「ハッ! ジジイのなんか吸っても嬉しかねーなッ! なあ、抑えとは言ったけどよォー、倒しちまってもいいんだろ?」
回復はしたが不快げなジュリエットが、足元から影をゆらめかせながら小首を傾げる。
「それでもいいかもしれないが……」
矜人がクルリとマテリアルロッドを翻した背後では、雑魚ゾンビの最後の1体が倒れるところだった。
「皆さんご退場いただけましたよ」
静かに言ったヴァンの手には、鮮血の如き緋色のオーラを纏わせて紅蓮斬を放ったばかりの契約の指輪が光っている。
「というわけのようだな。さあいくぜ――処刑の時間(ヒーロータイム)さ」
矜人は風切り音をさせて、これまで受け流すことを主体に構えていたロッドを構え直した。
「よっしゃ! フルボッコだな。覚悟しろよ? アァ?」
雄次がライドキャリバーのエンジン音を吹かす。
最後に残ったおじいちゃんゾンビは、それでも湯もみ板を振り上げた。
「おああ!!」
「スカル・ブランディング!」
矜人のフォースブレイクが、唸りを上げて何撃もおじいちゃんゾンビの体に食い込む。
「おぉお……!」
流し込まれた魔力で内側から破壊され、もはや最初のマッチョな体の形が変わってきている。
「申し訳ありません、ご老体」
ヴァンのギルティクロスが、さらに引き裂き。
それでも斃されるまで動く。動き続ける。
「おぉおおおおっ!」
「そろそろ寝とけ!」
咆哮を上げたおじいちゃんゾンビの懐に飛び込み、龍人が閃光百裂拳で突きと蹴りのコンビネーションを叩き込んだ。
「これで終わりだ。安らかに眠ってくれ」
そして龍一郎の居合斬りが袈裟懸けに腹を。
がらん……。
湯もみ板が、ゾンビの手から落ちて乾いた音を立てた。
どう、と重い身体の倒れる音も、すぐ後に続いた。
●紅葉温泉
「お疲れ様でした。怪我の具合の方は大丈夫ですか?」
ヴァンが皆に声をかける。
特に深刻なダメージを負った者はいない。
もう誰も住んでいないとは言え放っておくのも忍びないので、戦いで捲れた一部の石畳を直すと、広場は元通り。
「異常はないな」
龍一郎は周囲を確認して、よしと頷いた。
ゾンビたちがうろついていたことなど嘘のようだ。
ほわほわと、垣根の向こうから湯気が漂ってくる。姫子のお勧めもあったことだし、ここでお湯に浸からないで帰るのはもったいないというものだ。
「オレは温泉入るのはパスってことで。このヒーロースーツは脱ぎたくねーからな」
とはいえ、矜人のようにポリシー的に入らないほうが落ち着く者もいる。
垣根の中では、想像していたよりもずっと立派な広い岩風呂が湯気を立てていた。小さなプールくらいはある。
有紗はよほど楽しみにしていたらしく、服の下に水着を着てきていたので誰よりも早く脱衣所から出てきて、歓声を上げていた。
「うちのビューティフルボディで男どもがアレでソレになってもいけねーしな。ん? ひょっとして水着でもアレか?」
ジュリエットは競泳水着姿で、悪戯っぽく男子たちを振り向く。
「もちろん覗きなんてしねーぜ?」
「お、おう、俺も別になんともないぜ!」
矜人と一緒に雄次はそう言ったが、実は女子たちを直視できず、紅葉を見てごまかしていたりした。
治胡の水着は上がさらし、下はズボンと普段とあまり変わらないのだが、それでも湯煙の中で見ると雰囲気が違うように思えてまともに見られない。ドクロ柄の水着なんて着ているし不良っぽく振舞っているのに、純情である。
覗きがあれば取り締まるつもりだった矜人だが、ピュア男子を見守ることになりそうであった。
「念のために聞いておくが……ゾンビ共はお湯に浸かってないよな?」
龍人が湯気の下のお湯を覗き込んだ。
透き通ったきれいな湯面がなみなみと揺れている。
半腐りのゾンビたちがもし浸かっていたら浴場全体がえらいことになっていそうだし、岩風呂のどこにも妙な汚れがないのなら大丈夫そうだ。
お湯に入れば、すぐにゾンビのことなど気にならなくなった。
運動の後のお風呂は最高なのだ。
「はぁ~、いい湯だこと。この温泉を上手く生かせりゃココは今も多くの人で賑わっていただろうにねぇ」
龍一郎はこの村の寂れた理由に思いを馳せはがらも、のびのびとお湯に浸かって、心地良さげに吐息する。
「ふー……温泉巡り専門の灼滅者になるってのも悪くないな……」
龍人もゆったりとお湯に使って満足顔だ。温泉だけでなく、ダメかと思っていた女子との混浴も実現したのも満足顔の一因……かもしれない。
「紅葉と美女か。いい絵だよねぇ」
龍一郎は、素直に呟いて水着女子と紅葉を眺めている。
「ゾンビさえいなくなっちまえば良い所じゃん」
治胡はお湯に浸かりながら、燃えるような紅葉を楽しんでいた。
(「赤に囲まれてると落ち着くな。俺の中の炎と同じ色だ」)
治胡がふと、かつて己の炎のことを、得体が知れなくて嫌いになりそうだった過去を思い出していると。
「ええ。綺麗な景色ですね。山が紅葉で赤く染まって鮮やかです」
ヴァンが、ほんわりと頷いた。
「そういえば、テレビで熊や猿が温泉に入るところを見た事があるのですが、流石に今日は遭遇できませんかね」
のんびりとマイペースなヴァンは、遠くで熊ならぬジュリエットが泳いでいるのを見つけて目を細める。
「今度は戦い無しで、皆でわーっと来たいもんだぜ」
矜人が紅葉の山を眺めながらしみじみと呟いた。
同意する声が上がる。
それくらい、心地の良い一時を過ごして、灼滅者たちは山奥の廃村を後にしたのだった。
作者:階アトリ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2012年10月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 12/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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