●Accident
「ラジオウェーブによるラジオ放送が確認されました」
集まった灼滅者たちを前にした五十嵐・姫子(大学生エクスブレイン・dn0001)は、片手に抱いていたファイルに視線を落とし、放置していればいずれ電波によって発生した都市伝説が、ラジオ放送と同様の事件を起こしてしまう。そのような前置きを述べたのち、放送の子細を語り始めた。
ある画家が居た。
油彩の人物画を得意とするその画家は、知る人ぞ知る女性画家であった。見る角度によって描かれた人物の表情が、微笑みにも愁いにも見える彼女の作品は、幾ら知名度が低くとも高値で取引されていたほどだ。
だが彼女にも恐れていた事が起こった。スランプである。
どんな色を塗り重ねても思うような色にならず、何度も何度も、様々な絵の具を取り寄せて試行錯誤したが、どうしても納得がいかない。妥協した作品を世に出すことは彼女の理に反する。ゆえに彼女はどれだけの月日が経とうと、己の求む色を探し続けた。
そんな時だ。
不注意で指を怪我してしまった。切り傷から滴る血がパレットの上に落ちるのを見て、あたかも天啓に導かれるかの如く血の混じった絵の具をカンバスに塗りたくった。それは彼女が追い求めていた通りの発色を示した。その頃には既に気が触れていたという。
「あなたの血はどんな赤の色をしているのかしら」
それから女性画家は至高の作品を描くために、憑りつかれたかのように『様々な血』を採取し続けている――今も、なお。
●Caution
その木造校舎は来年度から閉校となるらしい。
卒業式を終え、あとはいつ来るか分からない取り壊しの日を待つのみなのだそうだが、どうやらその学校には、著作者の分からぬ人物画があるのだという。完成度の高い作品にも関わらずサインなどはなく、謎に満ちている。ゆえに、元々噂されており、憶測が飛び交っていたのだそうだ。
「その絵画が女性画家の物なのだと信じる人が現れてもおかしくはない状況です。このままでは発生した都市伝説によって被害が出る可能性があります」
そうなる前に、なんとか女性画家の都市伝説を誘き出し、灼滅してもらいたい。
その誘き出しだが、女性画家は『様々な血』を求めている。人や動物に限らず、健康状態によって血の色や質が変化すると考えており、気にいる血があれば一滴残らず作品のために吸い上げてしまうつもりだ。
「ですので、うまく血をアピールするか……あるいは女性画家の熱心なファンを装ってみるのも良いかもしれません」
捧げたいのだと言われれば、気を良くするかもしれない。
ちなみに女性画家は絵筆や絵の具、そして小さなナイフを常に持ち歩いているという。絵筆で描かれた『色』は焔や光となり襲い掛かってくる。
「ただ、これらは放送内で得た情報のため予知ではないのです。可能性は低いと思われますが、もし万が一にも予測を上回る能力を持つ場合があるかもしれません」
その点は気をつけてほしい。姫子はかたく手を握り、注意を促した。
今回、赤槻・布都乃(悪態憑き・d01959)の調査によって、都市伝説を発生させるラジオ放送を突き止めることが出来た。その情報を得る事ができるようになった事は大きい。気を抜かず対処に臨んでほしい。
「どうか生徒さんたちの思い出が壊されないためにも、よろしくお願いします」
そうして姫子は、校庭の桜がちらちらと咲き始めたそうですよ、と微笑み灼滅者たちを激励してくれた。
参加者 | |
---|---|
興守・理利(無空・d23317) |
黒嬢・白雛(天翔黒凰シロビナ・d26809) |
灰慈・バール(慈雨と嵐の物語・d26901) |
榎本・彗樹(自然派・d32627) |
土屋・筆一(つくしんぼう・d35020) |
狼護・田藤(不可思議使い・d35998) |
●夕闇
窓から射し込む茜色の夕陽が、古い板張りの廊下に濃い影を落としている。
僅かに淀んだ空気は少し甘ったるい匂いがした。恐らく、雨が降るのだと思う。南舎三階の窓に切り取られた狭いカンバスには、昼と夜が溶けあう淡い境目が出来ていた。
(「閉校する学舎の最後を悲劇で終わらせるのは忍びない」)
短く、こざっぱりと切り揃えられた黒髪の下で、意志の強そうな眼差しを教室に向けていた興守・理利(無空・d23317)は、黒板にチョークで描かれた『卒業おめでとう』の文字を見つけると、そろりと睫毛を伏せた。
(「……役目を、果たします」)
思いを胸に秘めて、決意する。
「ここにあの方の絵があるそうですわね」
ちょうどその時、後方からギッシギッシと床を踏み締めて声を弾ませる黒嬢・白雛(天翔黒凰シロビナ・d26809)の言葉がやってきて、理利は背後を顧みた。きらきらと瞳を輝かせている白雛は、ランランとスキップ気味に廊下を進んでいるので、黒いポニーテールが左右に大きく揺れていた。
その少し後ろには、暗がりに視線を向けないように、どこかぎこちない足取りで歩を進める土屋・筆一(つくしんぼう・d35020)と、胸の内に何を秘めているのか分からない無表情の榎本・彗樹(自然派・d32627)が続いている。よくよく目を凝らせば、彼女らの最後尾。意識しなければ闇に溶けてしまうのではないかと思うほど、夕闇になじんでいる狼護・田藤(不可思議使い・d35998)が見え隠れしていた。ぼそぼそと呪詛のように聞こえる百物語は、彼によるものだろうか。
「校舎侵入に成功だね」
理利は傍らを歩いていた灰慈・バール(慈雨と嵐の物語・d26901)が、全員揃っていることに安堵したように零した台詞に視線を持ち上げると、しっかりとした仕草で頷いた。
あとはこの先にあるという美術室で、画家を誘い出すだけ。
●信者
「そういえば、あの方には本物の血を使って、絵を描くという噂もありましたの」
美術室のプレートを見つけたとき、白雛が嬉しそうに手を打った。
先頭を歩んでいたバールがちらりと彼女を尻目に見やると「所詮は噂ですけれど……」と少し声を落としてみせたが、すぐにその頬に興奮の赤味が差す。
「もし本当なら是非私の血でも絵を描いてほしいものですの!」
白雛は、実は健康状態の良い血にするため、前日にまでバランスの良い食事、血行を良くするためのストレッチを行い、早めに就寝して体調を整えて今日に臨んでいたのだ。その努力が、どのように作用するかは分からないが、その熱心な心意気や気迫には画家の心が引き寄せられてもおかしくはないと思われる。
バールは仲間たちの呼吸が揃ったところで美術室の扉に手を掛けると、大きな身体を捻じ込むようにして室内へと侵入していった。
油のようなしつこい絵の具に、室内完備された水道からは微かに水の匂いがしている。殺界形成を使用する直前まで誰か居たのだろうか、中央にはイーゼルが立てかけられており、満開の桜が描かれていた。
灼滅者たちは辺りをきょろりと見渡し、件の絵画を探し始めた。エクスブレインによれば、それは人物画であるという。著作者が分からぬとなれば馴染みもなく、見た事もない絵がそうなのだろう。
だから絵を描き残すのが好きだと言う筆一が、そっと目配せで知らせた中性的な人物の絵がすぐにそれだと知ることが出来た。絵画の前で歩みを止めたバールは「……なるほど」と、小さく頷き、紫の瞳を僅かに眇める。
「絵は描く人の魂が刻まれると言うが、確かに魂の重みを感じるな」
笑っているのか、泣いているのか、角度によって口角が上がっているようにも、下がっているようにも、男性にも女性にも見える絵は、なるほど視線が釘付けにされるようだ。まるでラジオ放送を体感しているような錯覚に陥ってしまった灼滅者たち。
「素敵な絵を描かれる方がいらっしゃると聞いて、一度お目にかかりたくて」
敢えて絵画に背を向け、仲間たちに話してみせる筆一の言葉に、同志を見つけたとばかりに白雛の目がパッと輝く。
「私もファンなのですわ!」
すると筆一は嬉しそうに破顔して「絵を教えて欲しくて」「その為にできることならなんでもするんですけど」と、誰に宛てるでもなく呟いてみせると、先ほど廊下で白雛が話していた言葉を思い出したかのように閃いた顔をした彗樹が、スゥッと挙手をする。
一切の感情も籠らない緑色の瞳を二人に向け、ぽつりと一言。
「実は俺の血、トマトジュース」
「えっ」
「えっ!」
「……いや、冗談だ。普通の血だ」
二人の視線を浴びた彗樹は、挙げた手をスゥ……と下ろしていく。
そんな仲間たちのやり取りを見て、それから後方で、両手で顔を覆ってのそりと辺りを窺っている闇と同化した田藤を見た理利は、すらりと小太刀を取り出した。左腕を持ち上げ、袖を捲り上げる。
「どうぞ、この血でどのような絵が描かれるのか見てみたいです」
何のためらいもなく、その腕を斬り付けた。
恐れるなんて、今更だ。今は、かつて貴女が見た色なのか興味がある。
●描写
(「ラジオ放送の電波が元なら、逆の周波をあてて遮断すれば都市伝説は存在出来なくなる」)
……そう簡単でもないか、と一人胸の内で呟いた田藤は、指の隙間から覗き見えるその華奢な背中に、灰の瞳を細くした。
冷ややかな空気が室内に張り詰めている。窓から射し込む朱い陽が、灼滅者たちの横顔を陰鬱に焦がして、腕から滴る血が妖しく照り返す。
「綺麗な『あかい』色、ね」
ぞっとするほど至近で聞こえた女の言葉に、理利の肩が僅かに跳ねる。己の前方に居るバールたちもその言葉を拾ったらしく、声の主を探し当てると、一斉に瞠目した。視線は理利より、僅か横に注がれている。
「来たか。魂を削り刻む者よ」
バールの言葉にス、と短く呼気を吐いた理利は、視線のみをずらすと、己の肩口にしな垂れ掛かるように覗き込む女の顔を見つけ、すぐさま床を蹴った。
パッ、と光のように消えてしまった彼の姿に目を丸くさせた女は、ゆるく波打つ髪で右半分を覆い隠した白い顔色に聊かの驚愕を灯した。
刹那。
「アッ……!」
熱い、熱い、熱でしかない感覚が身に襲い掛かる。がくりと床に膝を突くと、乱れた前髪の隙間から、こちらを窺う理利が居る。その手に握られた物を識別するなり、己が斬り付けられたのだと、悟った。
「さぁ……断罪の時間ですの!」
ぶわり、と天を焦がすような白と黒の炎を噴出させた白雛が自身に突っこんでくるのを見て、女――女性画家の都市伝説は前掛けのエプロンから黒塗りのナイフを取り出した。
「嗚呼……とても良い肌艶をしている子ね」
ゆらりと立ち上がりながら、宣言した白雛の頬を見て、目口を綻ばせる。妖艶にも、不気味にも見える女の笑みに、しかし白雛は怖気づく事も無く、黒白の炎を武器に宿しながら画家へと突っ込んで行く。
「お褒めに預かり光栄ですわ!」
振り上げたクロスグレイブを画家の胴を目掛けて振り被る。画家は咄嗟に身を屈めて一撃を避けようとしたが、その思惑にいち早く気が付いたバールが、強い脚力で背後へと回り込み無敵斬艦刀【The End of History】で女の細い躯体に超弩級の一撃を叩き込んだやった。
ゆえに重力に押し潰されるかの如く、床板に這いつくばるように伏した画家は、白雛のレーヴァテインを避けることが敵わず、紅を差した唇を噛む。
「活きが良いのね」
手を突いて上体を起こし、片腕を異形巨大化させていく彗樹を見、それから前衛たちにイエローサインを放つ筆一を見る。
「私の言霊に呪われるがいい」
背後から聞こえてきた言葉にビクリと肩を跳ねさせた画家は、ビハインドのやそを傍らにした田藤を見て目を眇める。
だがそれも一瞬。まだ狙いを定めていたままの白雛に向かって刃を振り上げる。すると、その切っ先は、触れていないにも関わらず目には見えぬ刃を生み出したのか、彼女の柔らかな二の腕を斬り付け、細い傷口を作らせた。
滴る健康そうな赤い血に、女の相好が崩れていく。
「この腕からどんな血が流れているか気にならないか?」
そのような言葉と共に前へと進み出た彗樹は、異形化した右腕を持ち上げるとこれ見よがしにふりふりさせて、画家の気を引く作戦に出た。ちらり、と女の視線が彗樹に向く。
「……もしかすっと、お前が求めている色かもしれんぞ」
その言葉に、スイと眉を持ち上げた画家は、室内に立てかけられたままのカンバスを横目に見やり、それから天井を見上げるような仕草をして見せた。己のカンバスを思い描いているのだろう。
「そうね……とても興味深いわ。案外その腕のような異形から面白い発色が得られるのかもしれない」
言葉に、彗樹の双眸が僅かに細められる。
だが――。
「血の色だと? 馬鹿らしい」
突如、室内に響いた厭きれを含む台詞に、女の目の色がサッと淀むのを見た。画家は視界の端に居たバールへ視線を滑らせると、自身の周囲に紅蓮の炎を渦巻かせる。それは絵の具であった。まるで炎を閉じ込めたような、紅蓮の色。それは女の躯体に絡み付くように燃え上がると、真っ直ぐに瞳を寄越すバールに矛先が向けられる。
「血の色とは結局表面上、より奥を知りたいのならば魂の色を聞くが良い!」
刹那、筆を取り出した左手をそのまま頭上へ振り上げ、彼に向かって下ろす仕草で焔が駆ける。
画家の意識が、完全に己から逸らされたのを見、彗樹はその片腕を持ち上げると女の側面へと容赦なく拳を振り上げる。
「俺達によって灼滅される前に採れるといいな。……ま、採られる前に灼滅するがな」
その拳が躯体に触れる寸前、迫りくる巨大なそれに女の目が見開き、一瞬身が竦んだように静止するのが分かった。だが瞬く間に床へと叩きつけられるような衝撃で倒れ込んだ女に、次はその影からするりと這うようにして撃ち出されたレイザースラストと霊撃が立て続けに身を貫いていく。
「ああっ……!」
息つく暇もない連携プレーに、女の口から悲鳴が溢れた。
「大丈夫ですかっ!」
焔の滓を四肢にちらつかせ、パタパタと手で振り払っていたバールへ筆一のシールドリングが放たれる。分裂された小光輪を目にして、大きく振り返るように身を捩らせたバールは筆一と目が合うと、ニッと笑ってみせた。
ゆるり、身をふらつかせながら立ち上がる女の手には、未だナイフが握られている。真っ赤な焔に濡れた絵筆は、年代物なのか所々塗装が剥げている。
筆一は血が滲んだようにも見えるその絵筆を痛ましく見つめると、ちりちりと傷む胸を掻き毟った。
――絵を描くのが好きだ。自分のダークネスは「描いた者を殺す」衝動をもっている。だから、だからこそ、今回の相手にはどこか自分を重ねてしまい、惹かれてしまいそうで、怖い。
だけど――。
(「綺麗なものも、それを絵に描き残すのも、僕は好きです。だけどそれが、誰かを傷つけた上にあるというのは、許されないと思うんです。……だから僕は、あなたを止めます。絶対に……!」)
この決意だけは、決して揺らがない。
筆一の強い思いが指先にこもる。その横顔を盗み見ていた白雛は、唇に笑みを刷くとクロスグレイブを持ち上げると、その銃口を突きつけながら聖歌を口にする。奏でられる音色に黙示録砲の光が集束する。
画家は咄嗟に二本目の絵筆をポケットから引き抜くと、大きなチューブをグッと握り締めた。すると勢いよく飛び出した絵の具が天井に跳ね上がり、光となって女の絵筆に落ちてくる。画家と白雛、双方から放たれる光が夕闇の室内に弾き飛ぶ。
瞬間。
「なんて苦しい光なんだ」
目を眇め、指の隙間から零れる、はっきりとした違いを見せる歪な光に、画家の苦悩そのものを感じて理利は苦笑いを零した。
(「スランプか……今のおれも同じような心境で、灼滅者としてどこを目指すべきか判らなくなってしまった。この画家のように目指すべき所を探して求め続けたなら、いずれ気が触れてしまうのだろうか?」)
見る者を魅了した画家でさえ、このように成り果てるのか。成り果てて、しまうのか。
(「――詮無い事ですね」)
今は、戦闘に集中しなくては。
理利は、続いて彗樹から放たれる魔法弾で目が眩んだように腕で顔を隠している画家に向かって影喰らいを差し向けると、その行動一つ一つに注視して、何か事前情報とは違う動きを見せていないだろうかと、冷静な対処で臨んでいく。
「どれほどお前が威勢よくとも、本当の輝く絵という物を知ることは出来ない」
しかし、バールが殲術執刀法を、
「レアダンメ…ウヨシノロシウ…タツベスガ…メカトルツニン…バノケアヨルヤ」
錫杖を翳した田藤が頭部輪形部に装備した怪談蝋燭から緋牡丹灯籠で炎の花を飛ばすと、敵の肩が大きく上下することに気が付いた。それは恐らく、疲労である。画家であるだけに、体力はやはり劣るのだろう。
その証拠にやそが再び霊撃を放つと、ナイフを振り上げて斬り付けようとした画家であったが、逆に弾かれて落っことしてしまうはめにあった。慌てて拾い上げようとした画家ではあったが、血で染まった己の五指がふるふると小刻みに触れている。柄を掴もうとするも、それは力なく落ちて、空しい金属音を立てた。
「じゃあそろそろ、しまいにしようか」
足元に蠢く影をツイ、と人差し指でなぞるように持ち上げた彗樹が、その四肢を影縛りで絡め取る。もう既に、身体と心が結びつかぬ画家の躯体を前に、目配せをし合った前衛たちは、その身に向かって駆け出した。
まず理利が黒死斬で敵の腱を断つと、がくりと両膝を突いたところへ白雛のレーヴァテインが叩きつけられる。そして――。
「思い出と、その絵の素晴らしさは、穢れる必要はない。いや、穢されてはならないのだ」
己の利き腕を巨大な刀に変えたバールの一撃が、女の胸を貫いた。
深く、深く、思考を奪うほどに引き裂かれた女性画家は、そのままずるりと床板の上に横たわると、一括りにしていた髪がほどけて波のように広がるのを瞳に移す。その向こうに見える桜のカンバスを目にした画家が、何を思ったのかは分からない。
けれど、彼女は、
「これがきっと、唯一正しかったのよね」
その一言を残し、赤の絵の具に溶けるように消えて行ってしまった。
あとに残された灼滅者たちは、再び訪れた夕闇の空気を吸い込むと、小さな吐息をこぼしてみせた。
「ラジオウェーブ……一体、何が目的なのでしょうか?」
ぽつりと零された白雛の言葉に、返事はない。
●闇
「……もう1人、イナカッタッケ……」
灼滅者という名の都市伝説。狼護田藤と騙る、祟る神。
静まり返った廊下に振り返る。何だか耳の奥に、女性画家の言葉とは別に、誰かの呪詛が残っているような、そんな気がした。
作者:四季乃 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2017年3月31日
難度:普通
参加:6人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 3
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