●決戦
最新の予知情報を収録したディスクの中で、神童・瀞真(大学生エクスブレイン・dn0069)はいつものように柔らかな表情を浮かべている。
「沖縄に攻め寄せた大量の軍勢の撃退に成功したようだね、お疲れ様。この勝利により、アッシュ・ランチャーを灼滅するチャンスを得る事ができたよ」
統合元老院クリスタル・ミラビリスの元老であるアッシュ・ランチャーを灼滅する事ができれば、謎に包まれたノーライフキングの本拠地への侵攻も可能となるかもしれない。しかし、敵軍の戦力は未だ強大であり、生半可な覚悟で反攻作戦を行う事はできない。
更に、ノーライフキングと協力体制にあるご当地怪人の移動拠点、ご当地戦艦『スイミングコンドル2世』が、艦隊に合流したようだ。
「また、アッシュ・ランチャーが座乗する艦艇は擬似的に迷宮化され、アッシュ・ランチャーを灼滅しない限り破壊する事は出来ず、内部にはノーライフキングをはじめとした強力な戦力がある為、攻略は非常に難しいだろうね。だが、ここでアッシュ・ランチャーを取り逃がせば、今回のような事件を再び起こすかもしれない……是が非でも、ここで彼を灼滅するべきだろう」
なお、スイミングコンドル2世には、闇堕ち後、行方不明になっていた、椎那・紗里亜(言の葉の森・d02051)が囚われていることも予知されている。
彼女は闇堕ち時に特殊な力を得たようで、エクスブレインとは違う予知能力を獲得しており、その能力がノーライフキングにより悪用されているようだ。
「未来予知能力を敵が得る事は非常な脅威なので、可能ならば、彼女の救出或いは灼滅もお願いしたいんだ」
「アッシュ・ランチャー艦隊はね、艦隊を再編してゆっくりと撤退しようと動き出しているんだ。しかし、これだけの大規模な艦隊が簡単に動きだせる筈もなく、今すぐ追撃すれば艦隊に大規模な襲撃をかける事が可能になっているよ」
こちらから攻撃をしなければ、戦闘を行う事無く相手は撤退していくが、アッシュ・ランチャーと艦隊が健在である限り、似たような軍事行動が再び行われるのは間違いない。
それを防ぐためにも、ここで、アッシュ・ランチャーを灼滅しておきたい。
「また、ノーライフキングの首魁『統合元老院クリスタル・ミラビリス』の一体である、アッシュ・ランチャーを灼滅する事ができれば、所在不明のノーライフキングの本拠地の情報を得る事ができるかもしれないね」
そう告げて瀞真は和綴じのノートを繰る。
「敵艦隊までの移動手段は、漁船やボートなども徴用しているが、最終的には灼滅者の肉体による強行突破となるだろう」
戦艦の砲撃でも灼滅者はダメージを受ける事はないが、漁船やボートが耐えられる筈はない。
「漁船やボートの操縦方法のマニュアルは用意しているので、可能な限り漁船やボートで接近、撃沈された後は、灼滅者のみで敵艦に潜入して内部の制圧を行ってほしいんだ」
最初から泳いで近づく事もできるが、漁船やボートが利用できればより迅速に敵艦に接近する事ができるだろう。
「アッシュ・ランチャーは『撤退可能となった艦艇』に移乗して、戦域からの撤退を画策しているよ。この撤退を阻止する為、艦隊の外側、撤退準備が整っている艦艇を優先して制圧していく必要がある」
艦艇には、人甲兵やアンデッド兵だけでなく多くの一般兵が乗船しているので、人甲兵とアンデッドを殲滅した後、ESPなどを利用して一般兵に言う事を聞かせ、他の艦艇の退避を邪魔するように移動させれば、アッシュ・ランチャーの撤退を防ぐ事ができるだろう。
「撤退が不可能となれば、アッシュ・ランチャーは艦隊の人甲兵やアンデッドを呼び集めて、自分を守らせようとするだろうね」
アンデッドや人甲兵は、救命ボートのようなもので移動したり、或いは、海中を泳いだり歩いたりして集結してくる。
集結する戦力は、アンデッド1000体弱に、人甲兵が300体程度だが、この戦力が集結すれば、打ち破るのは困難になるだろう。
なので、アッシュ・ランチャーを撃破する為には、この増援を阻止する事が重要となる。
「ここまで作戦が進めば、アッシュ・ランチャーが座乗する艦艇に乗り込み、アッシュ・ランチャーに決戦を挑む事ができる。
アッシュ・ランチャーは、ノーライフキングの首魁の一員である為、非常に強力で、親衛隊ともいえる強力な人甲兵の護衛もいるため、撃破するには相応の戦力が必要だよ」
さらに、後方から増援の人甲兵やアンデッドが押し寄せれば、撃破に失敗する可能性もありえるだろう。
撤退を阻止する、増援を阻止する、アッシュ・ランチャー及び護衛と戦うという3つの作戦を同時に成功させなければ、アッシュ・ランチャーを灼滅する事はできない。
「最初から、スイミングコンドル2世にアッシュ・ランチャーを避難させた場合、灼滅者がスイミングコンドル号に押し寄せてくるため、スイミングコンドル2世が制圧されてしまう事という『紗里亜』の予知があった為、アメリカンコンドルは『アッシュ・ランチャー艦隊と灼滅者が戦って混乱した所』で介入する作戦を行おうとしているようだね」
もし、何も対策しなければ、アッシュ・ランチャーと決戦中に、アメリカンコンドルとご当地怪人の軍勢によって横槍を入れられて、アッシュ・ランチャーを奪われてしまうだろう。
これを阻止する為には、スイミングコンドル2世への攻撃も同時に行わなければならない。
スイミングコンドル2世の戦いでは、条件さえ整えば、アメリカンコンドルの灼滅の可能性もある。
また、スイミングコンドル2世のスーパーコンピューターに接続され、予知を行う為の装置として利用されている『椎那・紗里亜』の救出あるいは灼滅も目的の一つになるだろう。
「敵は強力だけど、これはチャンスでもあると思う。成功すればノーライフキングを追い詰めることができるかもしれない……。けれども十分に気をつけて行ってくるんだよ」
映像の中の瀞真はそう言って、和綴じのノートを閉じた。
参加者 | |
---|---|
鏡・剣(喧嘩上等・d00006) |
鹿島・狭霧(漆黒の鋭刃・d01181) |
灯屋・フォルケ(Hound unnötige・d02085) |
月雲・悠一(紅焔・d02499) |
狩野・翡翠(翠の一撃・d03021) |
葵璃・夢乃(黒の女王・d06943) |
迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801) |
オリヴィア・ローゼンタール(蹴撃のクルースニク・d37448) |
●海に向けて
人甲兵とアンデッドを撃破し、一般兵を捕縛した灼滅者達の前に立ちはだかるのは、洋上の船達。首魁のアッシュ・ランチャーを逃してなるものかという思いで急ぎ相談を行い、それぞれが己の役目を胸に艦隊へと向かう。
(「アッシュ・ランチャー……首級を直接叩きたいところですが、私情よりも作戦の成功に貢献しましょうか」)
オリヴィア・ローゼンタール(蹴撃のクルースニク・d37448)の思い。これはもしかしたら、この班の他の者も似たようなものを持っているかもしれない。
アッシュと直接刃を交えたい――けれどもそれは他の班に譲ることになり、皆、その結果に納得していた。自分たちはアッシュと護衛の人甲兵を狙う者達の盾となる、そう決めていたが、首魁をこの手で、という思いを持つ者は、他の任務にあたっている班にも多いはずだ。それでも皆、自分たちの担当行動がアッシュを討つという最終目的に繋がると信じて、動いているのである。
「アッシュ・ランチャー…いよいよ年貢の納め時やで」
撤退阻止行動を行う班が海上を行くのを見て、自班の船の上で迦具土・炎次郎(神の炎と歩む者・d24801)が呟いた。なるべく足の早く小回りの効く船を選び、その操縦を任された灯屋・フォルケ(Hound unnötige・d02085)が、炎次郎の言葉に頷いてみせる。
「やっぱりまだ無線は妨害されているみたいね、通じないわ」
他の班にいる部員との情報交換を試みようとした鹿島・狭霧(漆黒の鋭刃・d01181)が、小さく息をついた。だがこれも想定内のこと。無線や携帯電話が通じないならば、事前の打ち合わせと、現場で神経を張り巡らせて状況の変化を察し、臨機応変に動くだけ。
「まー細かい作戦とか俺は思いつかねえから、存分に暴れるんで指示頼むわ」
晴れ晴れとした様子で、だが獰猛な笑みを浮かべる鏡・剣(喧嘩上等・d00006)に、狭霧は任せて、と短く応える。
「あらら……散々好き勝手しておいて、不利になったら尻尾を巻いて逃げだそうってわけ?」
「……いざとなったら逃げの一手かよ……正しいんだろうが、行動が小物の典型過ぎるだろ……」
艦隊を見つめながらほぼ同時に零したのは、葵璃・夢乃(黒の女王・d06943)と月雲・悠一(紅焔・d02499)。
「ったく、殴り合う価値もねぇが……逃がすともっと面倒になるか」
続けた悠一の言葉からは、逃がすつもりなどない、そんな意志を感じる。
「……俺達は俺達のやるべきことをきっちりと、だな」
「私達の役割を完遂しましょう!」
悠一の言葉に狩野・翡翠(翠の一撃・d03021)が明るく答えたその時、フォルケが声を上げた。
「様子がおかしいです」
その言葉に全員が敵の艦隊と、先に海を行った灼滅者の部隊を視界に収める。
最初の予定では、艦隊の撤退を阻止し、敵艦を制圧しつつアッシュ・ランチャーの居場所を探り、居場所が判明次第突入する流れだった。現に今この班は、撤退阻止が成功するのを待ってから本格的に動く予定であった。
だが今目の前で、敵が撤退を成功させそうになっているではないか。
班数の割り振りを誤ったか――アッシュ・ランチャーの元に増援を足止めする戦力を十分に配置しているにも関わらず、増援阻止を重視するあまり、撤退阻止に動いた班はわずか。これでは、阻止しきれなくても阻止に向かった彼らを責めることはできない。
「私たちにできることは――」
オリヴィアが声を上げる。だが、だいぶ離れた位置にいる自分たちには何もできることはない。でも、このままでは……そう思ったその時。
どぉぉぉぉぉんっ!!
どぉぉぉぉぉぉぉんっ!!
聞こえたのは砲撃の音。見れば撤退しようとしている艦が撃沈されていっている。
「アッシュ・ランチャーは撤退できる艦に乗り移って逃げ出そうとしているはずや」
「ええ。つまり、あそこにいるはずね」
炎次郎の推測に狭霧も同意を示し、フォルケが船を全力で動かす。
「砲弾が当たったのに全く無傷の戦艦がある! アッシュ・ランチャーはあそこか!」
悠一が身を乗り出すようにして指した艦は、たしかに砲弾を受けても無傷だ。
「っ……!」
敵の艦隊が積極的に進路を塞ごうとしてくる。漁船であるこちらがぶつかってはひとたまりもないだろう。ファルケが過去の経験を思い出しつつ、敵艦を避けていく。けれども。
「海に飛び込み始めたのは……アンデッドね?」
「人甲兵までも飛び込んできました!」
夢乃と翡翠の言葉の通り、そこここの船からアンデッドや人甲兵が海に飛び込んできていた。戦艦では大きすぎて、こちらの船にすり抜けられてしまうからだろう。
「このままやとアッシュ・ランチャーのいる艦まで、到着できひんかもしれん!」
「なら、ここで暴れていいんだな?」
炎次郎の言葉に、剣がニヤリと笑みを浮かべて構えを取る。
元々この班は、アッシュ・ランチャーや護衛の人甲兵を狙う班に増援部隊が向かわないよう、足止めをするという任を負っていた。それを今現在の状況に置き換えれば――。
「アッシュの乗っている艦に向かう仲間たちを支援するわ。道を作りましょう!」
狭霧の判断に異を唱える者は、もちろんひとりもいなかった。
●海上から
「一応足止め目的だったけどよ……こうなっちまったら倒しちまってかまわねえんだろ?」
「もちろんよ。全力で行ってかまわないわ。回復は任せて」
夢乃の返事に剣はおう、と応えて。
「出来ればこの船の前方の敵から狙ってください」
フォルケは操縦席を離れない。出来る限り船を移動させながら、仲間の行く道を作るつもりだ。
剣のオーラが進路にいるアンデッドを狙う。悠一のオーラが重なるようにして同じ敵を狙った。狭霧は構えた『SSR-30A “アルバトロス”』から魔法光線を放ち、敵を消滅させた。翡翠の鞭剣が、近づこうとしている敵を一気に薙ぎ払う。敵が怯んだ隙をみて、フォルケは船を動かした。
「!!」
それでも行かせまいとする敵は、船の横から後ろからと接近してきて。船に手をかけそうになった敵たちを、オリヴィアがまとめて牽制するように攻撃して。
「火を生み給ひて 御保止を所焼坐しき 如是時に吾が名の命の吾を見給ふなと申す」
炎次郎の生み出した結界が、更に追い打ちをかける。霊犬のミナカタは、炎次郎の動きに合わせるように六文銭を放った。夢乃は剣へと耐性をつける防護の符を投げる。
戦況を見るに、他の足止め班も対アッシュ・ランチャーを狙う班をなんとかアッシュの乗っている艦に近づけるべく動いている。だが、いかんせん敵の数が多い。
戦場では一瞬の迷いが命取りになる。だからファルケが迷ったのは一瞬にも満たぬ間。
「敵を排出している艦に接舷します。制圧しましょう」
近くの戦艦から、アンデッドや人甲兵が、まだ次々と海に飛び込んできていた。ならば飛び込む前の時点で対処してしまえば、仲間が目的地に着く助けになるだろう。
船に近寄ろうとする敵を撃破し、振り払いつつ、一気に目的の艦へと近づく。前衛が海中から船に寄ってくる敵への対処をしつつ、炎次郎が壁歩きで戦艦に乗り移り、ロープを下ろした。
「はよ頼むで」
「おう!」
現時点では炎次郎がひとりで敵地に飛び込んだようなもの。侵入に気づいた敵をミナカタとともに何とかやり過ごし、ロープは死守する。想像よりも早く登ってきてくれたのは、剣だった。
「暴れちまっていいんだよな?」
それはもはや確認ではなく宣言。迫る敵たちに思い切り力を振るう剣。
程なく悠一が到着し、『戦槌【軻遇突智】』による重い一撃で敵を屠ってゆく。
「葵璃さん、先に上がってください! 上のほうが大変なはずですから!」
「わかったわ」
下ではまだ、船に向かってくる敵たちの対処をしている。ただこの艦から海中へ飛び込む敵が、乗り込んだ炎次郎たちのもとへ向かったことから、船を狙う敵の数は減っていた。翡翠の言葉に頷いて、夢乃がロープを手に取る。
続いてオリヴィア、翡翠とロープを使い、狭霧とファルケが最後に素早く登っていった。全員が上がりきるまでの間、オリヴィアは万が一ロープを登るのを邪魔する敵がいてはと考え、艦上から船を狙う敵たちに攻撃を続けていた。
「さすがに数が多いわね……でも敵さんも私達を見過ごせないと判断したってことよね」
甲板にうごめく敵達を見て狭霧が呟いた。どこからこんなに湧いて出るのかは分からないが、この数の敵が海に飛び込んで行く手を邪魔しないということは、海上を進む他の班にとって有益だろうことは想像できた。
●永遠に思える時間
倒しても倒しても、敵が湧いて出てくる。こんな時間がいつまで続くのだろう――同じ時間をループしているのではないか、そんな思いに駆られてもおかしくないくらいだった。ただのアンデッドだけではなく、人甲兵をも相手にして、唯一時間の遷移を感じられるとすれば、身体にたまる癒やしきれぬダメージだけだった。
威力と命中を重視した、ある意味短期決戦を想定したこの班の構成では、長期戦を想定していない。癒し手の夢乃でも癒やしきれぬダメージが仲間たちに蓄積していき、疲弊を呼んでいるのは明らかだった。だが、ここで倒れるわけにはいかないのだ。
アッシュ・ランチャーの元へ向かった班は無事に到着できただろうか――だが、それを確かめるすべも余裕もない。ただただ、戦い続けるしかなかった。
炎次郎のオーラを纏った拳が、無数の打撃を繰り出して敵を滅すると、ミナカタは指示に従うように、他に傷を負っている敵を狙う。
「ハハッ……燃えてきたぜっ!!」
傷を負ってアドレナリンが放出されたのか、喧嘩が大好きな剣は最初よりも更に獰猛な笑みを浮かべ、周囲が引きそうなほどイキイキして敵を屠っていった。
「よっ……と!」
悠一の回転殴打が人甲兵に決まると、追うように迫った翡翠が、異形巨大化させた腕を振り下ろす。
「一秒でも早く! 一体でも多く! 倒します!」
振動波を発生させてオリヴィアが近くにいる敵をまとめて傷つける。
敵を倒しながら少しずつ移動して陣形を整えた一同。高い位置に移動した狭霧は、戦況を見据えながら魔法光線で人甲兵を貫いた。
夢乃は美しい歌声で炎次郎の傷を癒やす。彼女は傷の深い者から順に回復を行っていた。だが、それでは追いつかず、各自で回復を行わざるをえない面もあった。これは事態が想定していなかった方へと転がってしまったため、仕方のないことだ。むしろ回復を持ってきてもらったことで、戦線が保てていると言っても過言はない。
皆が皆を補い合うことで、戦線は維持されていた。
●永遠の終焉
どのくらい戦いを続けただろう。かなり長い間だったはずだ。ぼろぼろでない者などいない。
裾を気にしながら跳んだ翡翠の『刹那』が人甲兵に振り下ろされるのに合わせて、炎次郎が『金錫』を突き出した。倒れゆく人甲兵。荒く息をしながら視線で頷き合う。
フォルケが『ATS-34 schwertwal』から発生させた呪いの毒の風が敵たちを包むのに合わせ、オリヴィアが風のように同じ敵たちを攻撃して弱らせる。
夢乃が翡翠の傷を癒やしている間に、笑みを浮かべたままの剣と、悠一、狭霧が1体ずつとどめを刺していく。
「!?」
気がつけば、船の外が騒がしくなっていた。新たな増援か――後方に位置する夢乃が確認すると、それは灼滅者たちの乗った船だった。次々に艦に上がってくる灼滅者達が、口々にねぎらいの言葉をかけて、庇うように前に出てくれる。彼らは、増援阻止を担当するチームだった。
彼らと入れ替わるように戦域から少し離れ、アッシュ・ランチャーを狙う班がどうなったのか、彼らが向かった方を見やる。
足止め班以外のすべての班がアッシュ・ランチャーの乗っている艦へと向かえたわけではなさそうだったが、何班かは目的を遂げるために進むことができたようだった。
後は任せてという増援阻止チームの言葉に甘え、一同は戦線から完全に離脱することにする。
予定とはだいぶ違う状況ではあったが、やれること、やるべきことは果たせたはずだった。
作者:篁みゆ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2017年5月18日
難度:やや難
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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