正々堂々決闘を受けて立って殺戮

    作者:るう

    ●郊外の駐車場
    「決闘好きの六六六人衆が、きっとこの場所に現れますわ!」
     街の中心部から大きく離れた県道沿い。黒嬢・白雛(天翔黒凰シロビナ・d26809)たち灼滅者は、数十人ほどの息巻く暴走族らに占拠された駐車場へとやって来ていた。
     最近、この界隈の暴走族たちが、相次いで決闘事件を起こして死者を出している。なのに報道がされた形跡はない。
     死者が出るような暴力沙汰が、一切報道されないのは奇妙な話だ。そこで白雛が調べたところ……彼らが決闘相手として選んでいたのは、全て同一の男だったという。
     無論、その正体はダークネス。天性の殺人者たる六六六人衆。
    「事件の手口はこうですの。まず……昼、彼は目をつけた暴走族やチンピラと、わざと小さないざこざを起こすのですわ」
     その際彼は、相手のメンツを潰すような挑発をする。怒った相手に決闘を申し込ませて、自分は正々堂々受けて立った、という形を作るのだ。
    「もちろん、『正々堂々』なんていうのは形だけ。待っているのは殺戮ですわ。自分たちから決闘を申し込んだ以上は逃げるわけにはゆかない相手を、一人ひとり嬲ってゆくだけの仕事……そしてこの暴走族たちは、最新の挑戦者というわけですの!」

     灼滅者たちがなすべき事は、正面から乗り込んでくるであろう六六六人衆の返り討ちだ。何らかの方法で暴走族たちの間に紛れたりしておけば、犠牲者が出る前に男と交戦する事ができるだろう。
    「男は、なよなよした、地位を鼻にかけたエリートサラリーマン風だったようですわ」
     白雛はそんな情報を突き止めていたが、もちろん、それは挑発のための姿にすぎまい。徒手空拳で決闘の場に現れる彼のスーツは、どんな武器よりも強力な凶器であるのだから。
     振るったベルトは肉を断ち、革靴の踵は骨を砕く。こじらせたプライドで『ゴミのような人間』を見下していたように見えた表情は、本当は『これから生ゴミになる人間』へと向けられたものなのだ。
     確かに、男が殺すのはロクでもない連中ばかりと言える。が、それが彼を野放しにしてよい理由になるはずもなく。
     だから白雛は憤るのだ。
    「このような邪悪なダークネス、存在を許してはなりませんわ!」


    参加者
    ギィ・ラフィット(カラブラン・d01039)
    楯守・盾衛(シールドスパイカ・d03757)
    黒嬢・白雛(天翔黒凰シロビナ・d26809)
    斎宮・飛鳥(灰色の祓魔師・d30408)
    楯無・聖羅(天罰執行人・d33961)
    七夕・紅音(狐華を抱く心壊と追憶の少女・d34540)
    十束・唯織(末那識・d37107)
    氷上・天音(微笑みの爆弾・d37381)

    ■リプレイ

    ●前夜祭
     ブォン、ブォン、ババババババババ……。
     いけ好かない野郎をボコせる機会の予感に、暴走族らの興奮は既に最高潮。ドリフトや蛇行運転する改造車の群れが、我らこそ世界と主張する。
     少ない街灯と目映いヘッドライトに照らされる中、誰も彼もが入り乱れ。落ち着きなく動き回る彼らの中で、死角は生まれては不規則に形を変えて、分かれ、繋がり、また消える。
     そんな中、一人が急に声を上げた。
    「おい見ろよ! こんな所に女がいるぜ!」
     その声はすぐに喧騒にかき消され、けれども七夕・紅音(狐華を抱く心壊と追憶の少女・d34540)と斎宮・飛鳥(灰色の祓魔師・d30408)の耳には、その後の台詞まで含めてはっきりと聞こえる。
    「何だおめぇら? 立てよ」
     改造車の陰に隠れて騒ぎの中心に近づこうとしていた二人の腕は、声の主の少年に掴まれていた。普通の少女なら蒼白になる状況だけれど、強引に掴んで仲間の前に引き立てようとする彼を、実のところ紅音は愛しく思う。
    (「そういう仲間意識も手合わせも、個人的には好きなのよね」)
     だって、それも彼らの『尊厳』なのだから。
    「てめぇら、女だからって手加減すると思うんじゃねぇぞ?」
     そんな密かな紅音の好意など露知らず、少年と仲間は二人に乱暴な言葉を浴びせ……直後にその表情が、みるみる怪訝なものへと変わってゆく。
    「おい……何を喜んでんだよ……」
     モノトーンな印象だった飛鳥のぼーっとした顔が、何故だかワクワクし始めたかのようににんまりした。これは一体どうすべきかと、暴走族らが顔を見合わせた……その時。
    「いや悪ぃ、ソイツら、俺のダチなんだよ」
     輪を割って入ってきたのは十束・唯織(末那識・d37107)。あたかも誰かが呼んだ助っ人のような顔をして、馴れ馴れしく声をかけてきた彼を、部外者と疑う暴走族はいない。
    「コイツらに、俺らのスゲぇとこを見せてやりたくてよ。もうちょい前まで行かしてやってくれよ」
    「……ンだよ、最初から言っとけよ」
    「なんかしでかしたら、そん時はそん時だからな」
     安心したように散ってゆき、再び熱狂の渦と一体化する暴走族。が……その中に他にも幾人かの『部外者』が入り込んでいた事を、彼らは知る由もないのだった。

    ●『主役』登場
    (「しかしまぁ、誰も彼もいい気なものっすね」)
     輪の中央正面に陣取って、ギィ・ラフィット(カラブラン・d01039)はわざとらしく耳を塞いでみせた。
     爆音、轟音、囃し声。それらが生み出す迷惑を考えたなら、暴走族らは一度痛い目を見るくらいでも調度よい。
    「とはいえ、幾ら自由と無軌道を履き違えた連中でも、皆殺しは流石にやり過ぎっす。天音もそう思いやしょう?」
     常人には気づきえぬ闇の中で、そっと氷上・天音(微笑みの爆弾・d37381)へと囁いてみる。すると六六六人衆に対抗するようにミニタイトスカートのスーツを着こなした彼女は、両手を胸元のブローチに当てて続けていた祈りを中断すると、服装とは対照的に野生味溢れる肉体を、惜しむ事なくギィへと見せつけた。
    「あたしも同感。タダでさえ、自分の地位を鼻にかけてるってだけでイラつくん上に、そいつが六六六人衆だってなら……」
     不意に目つきが真剣になる。が……それをあたかも遮るかのように、突如、入口付近で野次大会が始まった。急いで目立たぬ場所へと身を潜め、念のためグループ通話で確かめてみる天音。
    「この騒ぎ……来たの?」
    『ああ。たった今、な。ここからはよく見えるな……手ぶらでやって来たヘラヘラ顔の目糞も、これ幸いと罵声を浴びせる鼻糞どもも』
     迷惑千万と言いたげな口調を隠さずに、楯無・聖羅(天罰執行人・d33961)の声は返ってきた。
     正直、生きた騒音存在どもがどんな目に遭ったところで、彼女の心はこれっぽっちも痛まない……が、かといってダークネスというケタ違いの迷惑存在を、灼滅しない理由にはなり得ない。
     今宵の主役は自分と疑わない男らは、今しがた、改めて口約束を交わし合っていた。ルールの確認? もし、それが『ルール』と呼ぶに足る代物であったのなら、の話だが。
    「おらァ! 最初に出てく奴はどいつだァ!」
     暴走族のリーダーが呼びかけた。直後、輪の中から幾つかの名前が上がる。その中でも蛮勇で名を馳せた一人が進み出て、辺りが無謀な歓声に包まれた中で……。
    「いいえ……ここは私にお任せ下さいませ!」
     密かに放たれていた六六六人衆による不意打ちを打ち返し、黒嬢・白雛(天翔黒凰シロビナ・d26809)が闇から滲み出る!

    ●決闘という名の……
    「邪魔すんじゃねぇ!」
     男と男の勝負に水を差したのが少女にすぎぬとあれば、暴走族らは引き下がれなかった。
     けれど白雛もまた同じ。下がれば人死にが出ると知っていて、彼らに耳を貸す道理なし。
    「さぁ……断罪の時間ですの!」
     高らかな灼滅の宣言とともに、白と黒の炎が燃え上がる。超自然的な光景に息を呑む暴走族、一方で蔑んだような笑みを顔に貼りつけて、威嚇的に歯を剥き出しにする六六六人衆。
    「こんな小さな子に助太刀を頼まなくてはいけないとは、存外、決闘などと粋がっていた癖に大した事ありませんねぇ」
     それが安い挑発だと解っていても、ここまで大事にしてしまった暴走族らにとって、後に退く道は残ってなさそうだった。このまま怒りに任せて突っ込んでいってしまっては、結果は火を見るより明らかというところ。だから……。
    「ヒャッハー! 突然DEATHがその喧嘩、チーム無刺座迦が買い占めたァ!」
     突然乱入する特攻服! モヒカンヘアーにサングラス、ご丁寧にトゲ付き肩パッドまで装備して、楯守・盾衛(シールドスパイカ・d03757)の登場だァ!
    「ブォンブォンのパラリラパラリラー!」
     地上も空中も自由自在、メイルブーツ底の刃輪を乗り回す。
    「何だアイツ……マフラーとホーンを口真似してやがる!」
    「それよりアレ、どうやって空を飛んでんだ!?」
     一転してパニックになる暴走族は、こちらも特攻服に身を包んだ聖羅に、次々におざなりに追い払われていった。漆黒に禍つ妖刀を振るわれて、チンピラ風情が関わるなとあしらわれたら、大事な車もバイクも置いて、本能的に逃げるしか道はない!
     そしてしかめっ面の六六六人衆に、盾衛の長巻が叩きつけられた!
    「ゾッキーなヤンキーどもは、今すぐゴーホームで夜露死苦ゥ! ついでにゴーマンなリーマンはゴートゥーヘル!」
     ギロリ……と男の眼鏡の奥で、眼差しが殺戮者のものへと変化した。
    「まったく……人間の屑どもですら正々堂々と勝負を申し込むというのに、皆さんのお蔭で台無しですよ。灼滅者というのは一体、どういう教育を受けてきたのやら」
     すると、拳に闘気の稲妻を湛えて唯織。
    「あ゙ぁ!? 『正々堂々』の意味知ってて言ってんのか!? てめぇみてぇな馬鹿がインテリ気取ってんじゃねぇよ!」
     力任せのアッパーを受けて、六六六人衆が大きく仰け反った途端、今度は天音の手元の白蝋燭から、激しい炎がほとばしる。
    「そりゃあ、慇懃無礼極まりないダークネスに、代償を耳を揃えて支払わせる教育、って奴だよ。払わせ方? てめぇの命に決まってるだろうが!」
     さらにギィからは『剥守割砕』! 漆黒の力を刃に込めて、大上段から振り下ろす!
    「もしや、この連中の闇堕ちでも狙ってたっすか?」
    「なるほど、それも面白かったですが……皆さんが堕ちて下さってもいいんですよ?」
     ベルトと巨刀の幾度かの打ち合い。その均衡を破るべく、天から紅音が落ちてきた。
     もう一度ベルト……と見せかけての蹴りは妨げられて、代わりに忌々しげにベルトを振るう音だけが鳴る。
    「チッ……出来損ないの分際が」
     悪態を吐きながら振り回したベルトは、見た目より大きく伸びて周囲の灼滅者たちを襲った。が……飛鳥がスレイヤーカードを掲げ、小さく「転身」と囁いた途端……地味だった少女は鮮やかな歩き巫女の姿へと、凶悪なバックルの生み出した傷は天魔へと変わり、六六六人衆の悪意を跳ね飛ばす!
    「これだから、社会に出た事もない子供は嫌なんですよ」
     手元を巧みに動かして、力を失って宙に浮かんだベルトの先端を回収すると、男はゆっくりと周囲を見渡した。
    「まあつまり? 大人に遊んで貰いたければ、アポイントくらいは取れって事なんですよ」
     そう吐き捨てて跳躍した六六六人衆の眼光が、いっそう鋭く変化する。理由は……首筋と紙一重の場所へと回り込んでいた、白と黒に輝く激しい炎!
    「あら、流石は自分より弱い相手も一対一でしか殺せない輩ですわね。こうして囲まれただけで、すぐに尻尾を巻いて逃げ出すんですのね!」
     男は感情を露わにするものの、そんな白雛の挑発に乗るほど安くない。けれど言葉は聞き流せれど、無視して立ち去るには炎は強く!
    「ああ、本当に私を怒らせたいようだ」
     力ずくで白雛を蹴飛ばした六六六人衆は、何ヶ所も傷つき焦げたスーツのジャケットも気にもせず、再び灼滅者たちの輪の中央へと逆戻りした。顔を顰めた男を睨んだ唯織が、路上に唾を吐き捨てて……それから、胸の前で拳を打ち合わせる。
    「おうよ……それじゃ、俺と死合って貰おうか」

    ●殺意VS殺意
     上から、下から、左右から。次々に斬撃を繰り出す唯織に対し、男はまるでステップダンスのように身を躱す。
    「おやおや、威勢はいいようですが、全く当たっていませんねぇ」
     口元を歪めて蔑んで、革靴のかかとを脛に打ちつけられ転がった唯織の頭を、思いきり踏み砕こうとしたものの……一心に舞い続ける飛鳥の手の中から零れた護符が、まさにその時割って入る!
    「チィッ……命拾いしましたねぇ!」
     邪悪を退ける霊力が流れ込んだので、男は仕方なく唯織から離れた。飛鳥の舞いはいまだ止まずに、六六六人衆の企みの場を、清浄な儀式の場へと変えてゆく。
    「ま、構わないんですけどね?」
     それでも、事もなげに男は嘯くのだった。
    「そんな時間稼ぎをしたところで、どうせ皆さん、死ぬんですから。皆さんがあんなにも救いたかった彼らともども、ね」
     が、その身体を貫かんがごとく、聖羅より放たれる妖冷弾!
    「まだ、あんなチンピラばかりを狙うつもりか? 貴様もチンピラの仲間入りをするだけだぞ?」
    「生憎、時には相手と同じ立場に下がってあげるのも、大人としての務めでしてねぇ」
     ああ違う。こうして自分が偉いと信じて、他人を攻撃し続ける男は、既にチンピラそのものなのだ。ならば男の大人論どおりに、聖羅も心置きなく大人の務めを果たしてやろう!
    「おうよ何時でも喧嘩上等! 俺サマは仏恥義理のバリバリだぜェーッ!」
     ノリノリで空中一回転から落ちてきた盾衛の長巻は、その多節機巧の真価を遺憾なく発揮して、変幻自在に男を攻めたてた。敵が自身の身を守ろうとすれば、受けに使ったベルトは少しずつ切り刻まれてゆく……が、まだその足技までは奪えない。
    「そろそろ護符の効果も切れましたよねェ! ほらァ!」
     猛然果敢な攻撃の勢いを逆に反動として溜めながら、男は片足を大きく後ろに引いた。そのほとんど開脚に近い状態から、アスファルトを擦りつつ足を引き戻し……そのまま、再び立ち上がった唯織へと!
     ……が。
     火花に包まれた足先は、白と黒の炎に受け止められていた。
    「苦し紛れの一撃にしても……存外、大した事はございませんわ。あまりに軽くて……欠伸がでてしまいそうですの!」
     白雛の感想が本心であったか、それとも苦痛を耐えた末の軽口であったかは解らない。ただ一つ言えたのは、本来は致命的であったはずのその攻撃が、灼滅者たちに碌な損害を与えられなかったという事。
    「他人を踏みにじる事しか考えていないから、そうやって足元を掬われるのよ」
     腕に『畏れ』の力を溜めた紅音の冷静な口調には、フェアを装ってアンフェアを貫く存在への、静かな怒りが燃えていた。
     確かに、紅音も認めざるを得ない。アンフェアな戦いを挑んでおけば、それに特化した準備ができるだろう事を。
     けれどいつか、一たびそのイカサマが破られたなら、特化のために捨て去った部分は、丸ごと弱点に変化するのだ……例えば、斬られて重くなった足取りを、または、次第に体力を奪ってゆくスーツの炎を、あるいは……それらの諸々を、成りゆきに任せるしかなかったこの男のように!
     だからこそ、決してそれに向くとは言えない紅音でさえ、その弱点を突く事ができた。それを指摘され狼狽える六六六人衆に、ギィの黒き血の力が襲いかかる!
    「旦那、そんなんじゃ誰も取引してくれないっすよ。随分とエリートぶった割に、ノルマ達成なんて夢のまた夢っすねぇ……そういや平野・歯車は同僚っすか?」
    「平野……誰でしたかね? 四年も前に死んだ同族の事なんて、知るはずないに決まってるじゃないですか」
     ふとしたギィの思いつきに対し、そんな言葉を返す男。もっとも、どんな答えが返ったところで……灼滅者たちの行動に変わりはないのだが。
    「それじゃ、今からでも遅くない……」
     両の拳を後ろに引いて、天音は絶対零度の怒りを溜める。そして、片足を大きく踏み込むと同時に突き出して、アイスブルーの気弾を男へと浴びせ!
    「あの世で、好きなだけ親睦を深めてきな――!」

    ●取り戻されし静寂
    「灼滅……完了ですわ!」
     白雛の二色の炎が鎮まると、辺りは再び街灯と、残されたままの車輌のヘッドライトだけに照らされた。
     放置された彼らのハンドルを、暴走族らが再び握る時。彼らは尊厳を再び取り戻すのだろうかと、紅音は小首を傾げてみせる。
     いずれにせよ、元凶は失せたのだ。
     それは唯織の家族を奪った六六六人衆ではなかったが、誰かに、彼と同じ思いをさせうる存在は。
     口ほどにもない……そう、聖羅は呟いた。
    「その程度の実力では、もはやチンピラ以下だな」
     少なくとも……こんな胸糞悪い敵を、好敵手と認めたくはない。

    「ギィ先輩、奴に痛めつけられたりはしなかった?」
     一転、仔犬のようにじゃれついてくる天音に求められるままに腕を差し出して、ギィは逆に耳元で囁くのだった。
    「なあに、大した事ないっすよ。天音こそ平気だったっすか?」
     けれども天音は満足しない。少し寂しげな顔をして。
    「『大した事ない』じゃなくってさ、ちょっとでも怪我したなら心配なんだよ……」

     ……が、そんないい雰囲気の中、唐突にパンクなラップが始まった!
    「Say-say★Do-doな弱い者イジメとタコ殴り、お互いサマッてトコでボチボチ死ンどけや、な?」
     もちろん犯人はモヒカン肩パッド男。盾衛がノリノリで歌っていると……しゅぴー、と改心の光が彼の姿を覆う。
    「ごめんなさい、まだ暴走族が残っていたかと……」
     そう言って、ふふっ、と悪戯っぽく微笑んで。再びモノトーンに戻った飛鳥は、楽しげにこの場を後にするのだった。

    作者:るう 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年5月22日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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