●『催眠でえっちなポーズをとらせる忍者の都市伝説』とかいうからっ!
どこからともなく現われた忍者がセクシーなポーズをとった途端、相手は同じセクシーポーズをとってしまう。
そんな都市伝説が……。
「実体化していたっす!」
アプリコーゼ・トルテ(三下わんこ純情派・d00684)がセクシーなポーズで言った。
念のためもう一回言うね。
アプリコーゼ・トルテ(えっちなぽーず・d00684)がセクシーなポーズで言った。
どこがどのくらいセクシーかを説明するともう長くなるから、ステシの画像一覧からピンナップとか眺めつつ妄想をはかどらせてくれい。うひょーこいつはたまんねーや(妄想)。
「この先にある、今や使われなくなったホールに忍者が現われ、バトルを挑んでくるんっすよ。このままじゃ罪も無い人々がセクシーにされてしまうっす!」
アプリコーゼ・トルテはセクシーなポーズで言った。
「忍者の『セクシーポーズの術』を受けると催眠状態になるっすが、そのついでにセクシーなポーズをさせられてしまうんっす。なんて恐ろしい力……そしてポーズ……!」
アプリコーゼ・トルテはセクシーなポーズで言った。
「悪しき忍者を倒し、人々をセクシーポーズから救うっす!」
アプリコーゼ・トルテはセクシーなポーズで言った!
参加者 | |
---|---|
アプリコーゼ・トルテ(三下わんこ純情派・d00684) |
鬼城・蒼香(青にして蒼雷・d00932) |
ティセ・パルミエ(猫のリグレット・d01014) |
メリーベル・ケルン(ヘクセデアエクリプス・d01925) |
天原・京香(銃声を奏でる少女・d24476) |
一条・京(爽涼雅遊・d27844) |
白川・雪緒(白雪姫もとい市松人形・d33515) |
陸・舞音(胸に秘めし蒼き激情・d35449) |
●数々の縛りの上でお届けするスーパー縛りプレイ
「元からセクシーなあたしには――」
「元からセクシーなあっしには――」
メリーベル・ケルン(ヘクセデアエクリプス・d01925)とアプリコーゼ・トルテ(三下わんこ純情派・d00684)がダブル仁王像の構えで見得を切った。
「「無意味!」」
カカンッ、と拍子木をうつ一条・京(爽涼雅遊・d27844)。
メリーベルとアプリコーゼは互いを振り返り、視線で火花を散らした。
「紀元前からセクシーなあっしには!」
「宇宙創世前よりセクシーなあたしには!」
「こらこら張り合うな張り合うな」
謎のバトルを始めようとした二人の間に入って両手で引き離す天原・京香(銃声を奏でる少女・d24476)。
カメラに被るようにスライドインしてきたティセ・パルミエ(猫のリグレット・d01014)が、下唇に人差し指をあててくねっとやった。
立て幅のせまい画角に顔と胸と尻をそれぞれ見せるために編み出された二次元専用ポーズである。一昨年くらいの水着バストアップでティセパイセンが繰り出してるので気になった人は見に行こう。
「あたしってセクシーってよりキュートなんだよね。今回はチョット難しいかも?」
「いいよるわ、お?」
「水着画像だけで両手の指を超えるセクシー星人が、お?」
「ステイ! 二人ともステイ!」
シャッシャと左右に揺れるメリ子とアプリ子を京香は警備員式ガードで押し止めた。ころころとキープアウトテープを張っていく京。
テープのところどころに『ホラーに使われてるBGMってやけにセクシー』と書き付けていた。これが百物語の使用シーンだっていって信じる?
「あ、テープだけだと不安だから立て札もつけとくね」
そう言って京がコンコンやって地面に札を立てていく。
「おや、百物語の準備はすんだのですか? どれどれ……」
用意したポスターをぺったり貼り付ける白川・雪緒(白雪姫もとい市松人形・d33515)。
内容はこうである。
ごちゅうい。
この回には三つの注意点があります。
エロとセクシーは異なるものです。混同しないように気をつけましょう。
催眠にポージング効果はありません。もしポーズをとったならきっと場酔いです。
挿絵申請をお待ちしておりますなんて言わないんだからねっ! かんちがいしないでよねっ!
「うーん……途中で墨がぼやけてよく読めませんねえ。まあともかく」
コホンと咳払いすると、雪緒はこれから起こることを想像してぶるりと震えた。
「味方は女性だけですし、見られて困る人はいませんね。いたらこまります。しにます」
「それにしても、セクシーポーズってどういうものなんでしょうか」
鬼城・蒼香(青にして蒼雷・d00932)が両手を後ろに組んで髪ゴムを口にくわえて言った。一昨年くらいの水着カードでやったポーズである。
「まるでピンときませんね」
「お?」
「ん?」
「ステイッステイッ!」
後ろで軽く腕を組む陸・舞音(胸に秘めし蒼き激情・d35449)。
ちょっとどうかしてる乳が腕を組むことでこう、アレ、アレした。
「体操演技としてのセクシーとは違うものなんですよね? そもそもセクシーってなんなんでしょうか。わかりませんね……」
「は?」
「あ?」
「まだだッまだだッ!」
狂犬一歩手前の二人を押さえつつ、京香は深くため息をついた。
「それにしても、私はなんでこんなところにいるのかしら。人民解放軍を銃撃戦するためにいるようなキャラじゃなかったの? 私? なによセクシーって」
「ほんとだよね。私もセクシーなんて自信ないよー」
弱った調子で苦笑する京。ハッと背筋を伸ばすと、都合良くたっていた時計を振り返った。
「そろそろ時間だね、始めるよ――!」
ピッと着物の帯からカードを抜くと、裏返して封印解除。なんだかとってもセクシーな天狗みたいな格好にチェンジした。
「セクシーに自信がない……?」
薄目で述べる京香であった。
●これが戦闘する依頼だってことを主張するためのシーン
「こーげきだー!」
アプリコーゼは予言者の瞳ちゃんからのマジックミサイルでもってフォースブレイクした!
京香はガトリングバーストティアッパ斬した!
メリーベルはフリデス斬影螺穿弾した!
京は蝋燭キャノン斬した!
蒼香はリップルリージントラウナミサイルした!
雪緒は七不思ギロチンした!
舞音はエンジェリバイヴした!
ティセはなんやかんやをなんやかんやした!
「「グワーッ!」」
みんなのすごーいサイキック攻撃をうけたセクシー忍軍は悲鳴をあげて吹き飛んだ。いつのまに登場したのかって? そんなことに尺をさいてる場合じゃねえんだよ!
「おのれなんか知らない人たちめ!」
「我らの技をくらうがよい!」
「「忍法セクシーポーズの術!」」
このシーンのためにはなあ!
●イヤッホーウ最高だぜぇー!
「アイエーッ! 敵のジツがー!」
腰と頭に手を当て胸を張ってウィンクするメリーベル。
「じ、ジツがー!」
都合よくあった公園のベンチに手を突いて胸の谷間をよせつつドヤってみるメリーベル。
「ジツが……その……」
ベンチに片足をのっけて明日を指さしてみるメリーベル。
しばらくしてからがくりと膝を突いた。
「だめだわ! ポーズの引き出しがなさすぎる!」
「それもことごとく胸を強調するやつばかり……催眠の効果とはいええげつないっす」
(※催眠の効果ではありません)
アプリコーゼは膝を突いたメリーベルにスマホを向けてピロリーンした。
向けられた瞬間に復活して肘で胸を寄せるポーズを見せつけるメリーベル。
舞音が拳を握って立ち上がった。
「早くも皆さんに催眠の効果が……!」
(※催眠の効果ではありません)
「ここは私の演技で、皆さんを正気に戻してみせます!」
舞音はそう宣言すると、どこからともなくバランスボールをとりだした。
「ではまず」
舞音はバランスボールに座ると、ぐいっと後ろ向きにのけぞった。
そのままずり落ちるように重心をお尻から肩甲骨まで移動させていく。転がっては戻してを何度か繰り返してから、今度は地面にぺたんと座る。
と、開いた足の間にボールを置いて、胸でぐいっと押していく。
「ねえ……」
「はい……」
メリーベルとアプリコーゼが動画撮影しながらぽつりと言った。
「これ、新体操じゃなくてエクササイズよね」
「っすね」
「それもたまにテレビでやってるセクシーエクササイズのやつよね」
「……っすね」
ボールとの間に挟まれてぐにぐにとつぶれる胸をズームアップしてから、メリーベルとアプリコーゼは自分の胸を見た。
「べっ、べつに!?」
「胸がセクシーの根源ではないっすし!?」
二人は自どり棒を翳してピースピースした。
「ほらっ、こんなのどうっすか!? セクシーじゃないっすか!?」
羽織っていたジャケットを開いて胸元を指でくいっと引っ張るアプリコーゼ。
「まだまだねっ、真のセクシーってやつをみせてやるわ!」
両手を頭の後ろに組んで胸を反らすメリーベル。
なんかわかんないけど本人的に手の平を隠して胸を強調するのがセクシーの基準であるらしい。
二人が大胆に自分をいじめているそんななか……。
「ひゃあっ!? やっぱりー!」
蒼香の胸からボタンがはじけ飛んだ。
来ていたシャツが盛大にはだけていった。軽い大破絵みたいだった。
聞くところによると110のNだそうな。一回聞いただけじゃバストサイズだとわからないような数字である。何が詰まっているの。夢?
一方で死んだ魚みたいな目をして振り返るメリーベルとアプリコーゼ。
「み、みないでください……」
胸元をおさえてぷるぷるする蒼香。
もうその時点でひたすらにセクシーだった。
蒼香のセクシーポイントはどこかっつったら胸……と思いがちだがそこではない。むしろ胸の大きさをコンプレックスに思っているのかわざと小さいサイズで押さえ込もうとする振る舞いにあるのだ。おかげでブラがブラのていを成していないこともザラである。
そう、セクシーとは性。それも女性らしさにこそあるのだ。
「別に隠さなくってもいいじゃん。いるのは(忍者を覗けば)女性だけなんだし」
「いえ、ふとってますし……」
「それはふとってるとはいわない」
しょーがないなーとばかりに前に出たティセが、相手の忍者と向き合った。
リズムにのって踊り始める忍者。
身体のギリギリを撫でるように下から上へを流していき、腰を小刻みに振って見せる忍者。最後にビッと指を突き出すとティセのターンである。
ティセはグーで掲げた両手を頭上でくるくる回しながら回転を移すように胸、腰、そして尻へとくねくねと動かしていく。
最後に回転を脱ぎ捨てるように片足の踵をあげると、ティセお得意の『にゃん☆』のポーズで停止した。
「ダンスバトルかな?」
「これは、忍法セクシーポーズ返しの術だよ!」
「返せてない返せてない」
手をぱたぱた振る京香。その横で、京がぽつりと呟いた。
「ねえ、もしかしたら私たちが目指すべきセクシーの方向性ってあそこなんじゃない?」
「あそことは?」
無言でティセを指さす京。
ティセは手首を返して身体を捻り、胸のラインを横からくっきりと見えるようにしつつ腰から尻、膝までのラインをくっきり見せる匠めいたポーズをとっていた。
「いやらしくないセクシーだよっ!」
「いやらしくないセクシー!?」
カッ、と京香の脳裏にフラッシュバックがおこった。
足をM字に開いて股の間に裏ピースを出すさまや、ポールに足を搦めて乳で挟むさまや、上着を一枚ずつ脱ぎながら時として獣のように一ドル札をくわえるさま……これは……。
「あのときのあれは、いやらしいセクシー……?」
「うん、何を想像したのかわかんないけどそうだよ! ティセさんに続こう! キュートセクシーポーズを身につけるんだよ!」
「わかったわ!」
都合良く下りるスポットライト。
都合良くあったDJテーブルをキュッキュしながら忍者がヘッドホン片手にマイクに叫んだ。
「史上最強にして最高の夜へようこそ。セクシーなヤツがみたいってどいつもこいつもうずいてやがるぜ。そんな時はこいつらに任せな――」
「ティセ・パルミエ!」
両手を前に翳し肘で斜めのラインをきりながらポージングするティセ。
「天原・京香!」
マイクを握って高く掲げる京香。
「一条・京!」
目線を横向きにした片手の平で隠して立つ京。
「白川・雪緒!」
背中を向けたままやや着崩れたうなじのラインがをちらりと見せる雪緒。
「巻き込まれた!?」
はうあっ!? とかいいながら振り返る雪緒である。
視聴者諸君はこう思っては居ないか。幼児体型で膝も腰も露出しない雪緒のどこにセクシーの余地があろうか?
あえて言おう、愚かであると! 皆も気づいているかもしれないが雪緒ちゃんは割と徹底して手首から足首に至るまでをくっきり服で覆ってシルエットを殺している子である。それは逆に『徹底して隠れている』という個性でありある意味超強力なカードなのだ。
パンチラしかり、手ブラしかり、セクシー業界において隠れるということはそれだけで高いブースト効果を持つ。そして配られたカードのみで勝負するのが人間のありようである、とするならば……雪緒の持つ最小にして最強のカードは二つある。
うなじ!
そして、首からちょっとだけ見えるデコルテラインである!
「なんか解説された!?」
再び振り返る雪緒。
そんな彼女を無視して七色に輝くミラーボール。
ラップを刻む忍者。ディスクをこすりJDテーブルを操作する忍者。
都合良くステージと化したエリアの中でティセたちはリズムにあわせてステップを踏み始めた。
時折やってくる『ジャン!』の効果音にあわせてキュートよりなセクシーポーズをキメるティセ。
京香と京、そして雪緒(完全に巻き込まれた)はぴったりとティセと同じポーズをとっていく。
ティセといえばネコキャラ。さっきまですあまちゃん同様あえて触れてなかったが猫耳とネコしっぽが象徴するとおりである。
そんな彼女のキメポーズは手をネコの手みたく軽く握って手首を返し、キュート感と女子力を拳に固めるのだ。去年くらいの水着カードがまさにそんなである。手首のねじりはそのまま柔らかく前進に『くねり』を伝えることができる。
突き出た胸から尻までのS字ラインを自然に描くことができるのだ。まさに女性らしさあふれるセクシーポーズ。そしてキュートポーズである。
そんな感じでセクシーポーズにことかかないティセパイセンにあわせてポーズをじゃんじゃんキメていく三人である。
……といったぐあいで。
「な、なんだかひどいめにあいました……」
ぜえぜえ息を荒くしてかがみ込む雪緒。
汗ばんだうなじ。粒となった汗は首を流れて肩をこえ、胸元へと落ちてえりの布に座れていく。
群れたのか襟を僅かに指で引いた所で、やや骨張った鎖骨に風がとおるさまをご想像できようか? そう、それがセクシー。
「また不要な解説がっ!?」
空気をぱたぱたかき消す雪緒。
「あとは私たちに任せてください!」
落ちかけたブラを片手で押さえながらバッと手のひらを突き出す蒼香。
「皆さんの催眠を解いて見せます!」
手首を返して手のひらを下向きに突き出すように身体を捻る舞音。
二人は腕を交差させて陰陽模様のようにあわせのセクシーポーズをとると、その左右にメリーベルとアプリコーゼがザザッと回り込んだ。
丸いレフ版を傾けて照明反射を確保するメリーベル。
片膝立ちでスマホを翳しぱしゃぱしゃ撮影しまくるアプリコーゼ。
「……ハッ、これじゃああたしがセクシーじゃないじゃない! 2017年ベストセクシスト賞のこのあたしが!」
「なんすかそのベストジーニストみたいな賞は」
セクシー感よりもエクソシスト感のほうが強そうな響きである。さておき。
「あたしたちも加わるのよ! このままじゃあわせピンナップを作ったとき撮影係にされるわ!」
「っしゃおらー! あっしがセクシーな魔法少女だってところをみせてやるっすよ!」
せいやーとかいいながら腰と後頭部に手をやってレースクイーンみたく立つ、メリーベルがよくやるポーズを二人してとった。
蒼香と舞音を相手に対比が明確になってしまったことは、この際忘れておくことにした。
「おっとみなさん尺がやべえっす!」
「とどめよ、なんとか忍者!」
そのポーズのままフリージングデスからのマジックミサイルからの黒死斬からのあれやこれやをなんやかんやして――。
「「グワーッ!?」」
一斉に消し飛んだセクシー忍軍を背に、八人はポージングした。
「都市伝説は滅びた!」
「完!」
作者:空白革命 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2017年5月27日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 2/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 5
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