触手伝説

    作者:紫村雪乃


     ずる。
     物音に、少女は足をとめた。
     時刻はすでに夜。銀色に輝く月は雲に隠れ、闇は深く地に降りていた。
    「何?」
     少女は怯えた顔で振り向いた。大きな瞳が可愛らしい少女である。
     少女は辺りに視線をはしらせた。何か音がしたようである。
    「……気のせいか」
     ややあって少女は肩をおとした。痴漢が後をつけてきているのかと思ったが、そうではなかったようだ。人の姿はなかった。
     そう、人の姿はない。あったのは異様なもので。
     それは薄い桃色をしていた。一見すると蛇のようであるが、そうではない。触手であった。
     刹那、するすると触手が蛇のように音もなく疾った。少女の足にからみつく。
    「きゃあ」
     少女が悲鳴を上げた。が、その悲鳴はすぐに愕然たる呻きにかわった。いつの間にか別の触手がからみついていたのである。少女の腕や胴に。
    「な、何――あっ」
     少女の口から恐怖の滲む声がもれた。触手が衣服の隙間から内部に侵入し始めたからだ。ぬめりと湿った触手が少女の滑らかな肌を這う。
    「い、いや」
     少女が嫌悪に顔をしかめた。触手が下着の中に侵入したからである。そして、それはいやらしく蠢いた。
    「や、やめて」
     少女が触手を振り払おうとした。
     その時である。ソレが現れた。蛸に似たぬらりとした不気味なもの。触手はソレから生えていた。
    「や、やめ」
     抗う少女の力が弱まった。触手か送り込む性的快感に肉体も精神も蕩け始めているのだ。触手には催淫効果があるのだった。
     いつの間にか少女の方から触手の愛撫を求めていた。より強い快感を求めて身悶える。
     そして――精気を全て吸い取られ、少女は死んだ。


    「都市伝説が事件を起こしているらしいんだよ」
     鮮やかな紫瞳と薄紅の髪。明るく朗らかそうな美少女が口を開いた。名を巳越・愛華(ピンクブーケ・d15290)という。
     触手に襲われ、淫靡無残なめにあわされる。そのような昏い恐怖がいつしか現し世に現れた。
     それは川に潜み、女性を狙っている。それも若い女性を。その方が新鮮な精気を得られるからであろう。
    「本体は蛸に似ているらしんだ。無数の触手をのばし、獲物を襲うというのがそれのやり方」
     一度言葉を切ると、愛華は続けた。都市伝説の具体的な襲撃方法を。
    「都市伝説は獲物に快感を与えようとするんだよ。おそらくは性エネルギーを高めるため。その絶頂において都市伝説は獲物を殺し、精気を奪うんだ」
     あらためて灼滅者を見回すと、愛華はいった。気をつけないといけない、と。
    「都市伝説の武器は触手のみ。鞭のように打ったり、絡ませたりするよ。厄介だけれど、それよりもむしろ問題は都市伝説が与える快感。それは催淫効果をもっているらしくて、灼滅者ですら耐えるのは困難らしいんだよ」
     あらためて愛華は灼滅者たちを見回した。
    「いこう。被害者が出ないうちに、都市伝説を灼滅しなければ」


    参加者
    タシュラフェル・メーベルナッハ(白茉莉昇華セリ・d00216)
    美波・奏音(エルフェンリッターカノン・d07244)
    椎葉・武流(ファイアフォージャー・d08137)
    シノミ・マールブランシュ(恍惚なる白金・d08503)
    卯月・あるな(ファーストフェアリー・d15875)
    采女・汐海(淫猥七不思議使い・d33562)
    シャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・d37428)
    ソラリス・マシェフスキー(中学生エクソシスト・d37696)

    ■リプレイ


    「獲物を絡め取る都市伝説ですか」
     闇の降りかけた街路。生真面目そうな少女が口を開いた。
     浅黒い肌をシスター服で包んでいる。きりりとした眉は意志の強さを示していた。
     名はソラリス・マシェフスキー(中学生エクソシスト・d37696)。灼滅者であった。
    「一般人が犠牲になる前に、私たちの手で倒さないと」
     自身に言い聞かせるようにソラリスはいった。静かな声であるが、限りない決意がそこには込められている。誰かを、何かを守るという覚悟が。
     かつてソラリスは孤児として孤児院を転々としていた。その過程において彼女は人々の悪意に翻弄された。筆舌に尽くしがたい苦しみを受けていたといっていい。それなのに、何故、ソラリスは耐えられたのか。のみならず世界に絶望しなかったのか。それは希望を見出したからである。
     彼女を取り巻く人々の多くは心に闇を抱えていた。が、ほんのひと握り人々の中には光があったのである。
     ソラリスが雨にうたれていた時、自身は濡れても傘をかざしてくれた女性。彼女が腹をすかせていた時、なにもいわずにただおにぎりを手に握らせてくれた男性。ソラリスが気分が悪くなった時、背負って走ってくれた若者。彼らの中には確実に世界を良くする光があった。
     だからソラリスは戦う。世界の小さな灯火を守るために。
    「か弱き乙女を辱めて…快感を与え続けて逝かせてしまうなんて…っ!」
     シノミ・マールブランシュ(恍惚なる白金・d08503)という名の娘が怒りに身を震わせた。貴族的といってよい美しい娘だ。縦ロールの金髪がよく似合っている。
     そのシノミであるが、身を震わせているのは決して怒りのためだけではなかった。肉欲に股間が疼いているのである。それは淫魔の影響であるのかも知れなかったが――。
     すると深海色の髪の少女が振り向き、仲間に笑顔をむけた。名を采女・汐海(淫猥七不思議使い・d33562)という可愛らしい少女であるのだが、身なりは異様であった。
     セーラー服を着ているのだが、上は胸のところで断ち切られている。下着はつけていないのだろう、乳房の下半分が丸見えであった。おそらく下も同じであろう。スカートが翻る度に股間に見える翳りは……。
     そんなことなど気にした様子もなく、汐海はいった。
    「さあそれじゃ触手の捕獲に向かいましょう。楽しそうな都市伝説だからぜひとも吸収して自分のものに」
    「さてと」
     一人の女が八人中唯一の男の前に立った。
     女は十八歳ほど。ピンクの髪をツインテールにした可愛らしい娘だ。あどけなさの残るその美貌にはそぐわぬ官能的な肉体の持ち主であった。
     男の方は同じ年齢だ。が、少年を思わせるかがやく瞳のためか、年下に見える。髪がぼさぼさであるのは、あまり身なりを気にしないからであった。
     女の名は美波・奏音(エルフェンリッターカノン・d07244)。男は椎葉・武流(ファイアフォージャー・d08137)といった。
    「まずは武流くんを女装させないと」
     当然のように奏音がいった。さすがに武流は愕然として目を見開いた。
    「どういうことだ。俺がどうして女装なんか」
    「だって」
     奏音が武流を遮った。そして悪戯っほく笑った。
    「都市伝説は女性を狙ってるんだから、囮するなら女の子のカッコしてないとダメでしょ?」
    「うっ」
     武流は言葉をなくした。確かに奏音のいうとおりである。
    「はい、覚悟決めるの♪」
     武流の迷いなど無視し。奏音はてきばきと働き始めた。まずは裸にし、フリルつきのドレスを着せる。次は化粧だ。
    「最小限のメイクで元の顔立ちの可愛らしさを強調。うん、上出来上出来。食べちゃいたいくらい♪」
     満足げに奏音はうなずいた。対する武流は声もない。ただ羞恥に震えていた。


     夜。
     闇を縫うように八つの人影が歩いていた。身なりからすると女性のようだ。
     と、突如、川にいくつかの波紋が出来、異様な気配が辺りに漂った。
     刹那だ。人影の中から凄絶の殺気が放たれた。空気が見る間に硬質化していく。
    「……現れそうだよね」
     童顔の娘が身構えた。小麦色の肢体が躍動的な可愛らしい娘で、名は卯月・あるな(ファーストフェアリー・d15875)。種子島のご当地ヒロイン『ファーストフェアリー』として活動中の灼滅者であった。
     その隣。あるなより年下の少女もまた身構えていた。灰色の髪をショートにした少女である。美人であるはずの顔立ちなのだが、不思議と目立たない。名はシャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・d37428)というのだが――この少女の場合、身構えたのは無意識的といってよい。奴隷暗殺士として育てられた彼女は自動的に殺気に反応してしまうのだった。
    「触手は強敵ですが、鋼糸使いですし、縛りあいなら、わたしも負けないですよ……!」
    「エッチな都市伝説は正義のヒロインとして放っておけないよねっ。高速の妖精、ファーストフェアリー! フルスロットルでやっつけるよ!」
     あるなが手で銃を撃つ仕草をした。
    「まだよ」
     八人めの灼滅者がとめた。月光の煌きを秘めた髪と瞳をもつ十三歳の少女だ。美麗な顔は確かに年齢相応に幼さを残していた。が、妙に大人びた雰囲気をもっている。名をタシュラフェル・メーベルナッハ(白茉莉昇華セリ・d00216)といった。
    「私たちは囮よ。もっと誘き寄せないと」
     タシュラフェルがいった。その時だ。川の中から無数の触手が伸びた。一斉に灼滅者に襲いかかる。
     咄嗟に動いたのは六人であった。タシュラフェル、奏音、武流、あるな、シャッテン、ソラリスである。跳び退り、距離をとる。
     その場に残ったのは二人であった。シノミと汐海だ。
     触手が二人に絡みついた。いや、むしろ絡みつかせた。その二人の思惑は知らず、触手はいやらしく蠢いた。
    「あっ」
     すぐにシノミの口から甘い声がもれた。彼女の衣服の隙間から入り込んだ触手がいやらしくシノミの素肌を這っている。元々快楽と淫欲に蝕まれていたシノミだ。触手の淫らな責めに耐えられようはずがなかった。
    「や、やめ……あんっ」
     シノミが喘いだ。触手彼女のたわわな乳房を揉みしだき、乳首をこりこりしたのである。ぞくぞくする快感が乳首から全身に広がる。
    「あんっ。そこ、だめぇ」
     股間に潜り込もうとした触手の動きに気づき、シノミは必死になって手でかばった。大切な初めてを都市伝説などに捧げるつもりはない。
     が、その行為がシノミの隙を生んだ。女性たる部分を守るに腐心するあまり、他の部分の防御がおろそかになってしまったのである。
     触手がシノミの口に入り込んだ。尻のすぼまりにも。
    「あっ……いや、こんなの大きいの……!?」
     シノミの口腔内の感触を楽しむように触手が蠢いた。最初は抵抗していたシノミであるが、すぐに応じて舌をからませる。そして後ろの触手の動きにあわせて尻を振った。
    「もっと。ああん。もっとしてぇ。満足するまでご奉仕するからぁ」
     触手を求めてシノミの舌と尻の動きがさらに速くなった。

     汐海は触手のされるがままになっていた。とりあえず相手の手の内を探るつもりである。
    「まずは……あっ……身体中を這い……うっ……回るのね」
     汐海はつぶやいた。冷静に分析するつもりであるが、肌を這う触手の気持ち良さは誤魔化しようもない。
    「そ、それから……あんっ……身体の中にぃ……ああん」
     触手が汐海の中に入り込んできた時が限界であった。凄まじい快感に汐海の冷静さは脆くも崩れる。あとは触手の思いのままであった。
    「くふううっ、そんなとこ弄っちゃだめぇっ。あ……はあっ、なにこれぇ……、体があっついようっ……」
     肉の中で触手が蠢いた。たまらず汐海は身悶える。その間も触手は激しく彼女を責め立てた。
    「そ……そこは駄目ぇ……擦らないでぇ!」
     汐海がビクンッと身体を震わせた。快感のために意識がとんだのだ。
    「も、もうゆるひてくだひゃい。これ以上されると壊れちゃうよぉ……うぐっ!?」
     汐海の口の中にも触手が侵入した。苦しい。でも嫌ではなかった。美味しそうに汐海が触手をしゃぶる。すると触手の動きがさらに激しくなった。
    「ああん。もう駄目ぇ!」
     大量の粘液を全身に浴び、汐海はその場に崩れ落ちた。


     触手は他の六人にも襲いかかった。が、灼滅者は超人ともいえる存在である。そう簡単につかまるはずがなかった。
     むかってくる触手の前に滑り出る武流の手から光の刃がのびた。思念のみにて構成した刃だ。
     次の瞬間、武流は刃を爆発させた。迸る光の粒子が触手を切り裂く。
     雄々しい戦いぶりだ。が、スカートが翻る度に下着が見える。それは美しくも滑稽な眺めであった。
    「ふふ、似合ってるわよ、武流♪」
     からかうように微笑みながらタシュラフェルは繊手をのばした。すると、その手から白光が迸りでた。
     それは輝きながら疾る帯であった。鋼の強度をもつ帯だ。まるで刃に一閃されたかのように触手が断ち切られていく。
    「任せて、この手の都市伝説のお相手なら慣れてるから♪」
     奏音は歌い始めた。その調べにのって光輪が現出、たわむれるように彼女の周囲を浮遊する。
     突如、光輪が分裂した。七つの光流が乱れ飛び、触手を薙ぎ払う。
    「へえ」
     仲間の戦いぶりに感心しながら、あるなはタネガバスター――バスターライフルをかまえた。その眼前に触手が迫る。
     横に跳んであるなは躱した。同時にトリガーをひく。
     銃口から光が噴出した。魔力を破壊熱量へと変換させた光線だ。分レベルで触手が消滅する。
     そして、シャッテン。彼女は黙然と佇んでいた。案山子のように無防備な姿にみえる。怒涛のように触手が襲った。が――。
     ぴたりと触手がとまった。鋼糸に絡め取られたのだ。鋼糸は佇むシャッテンの指からのびていた。
    「これでも神に捧げた身。 魔性の思い通りにはさせない!」
     触手の届かぬ位置まで一気に跳び退ると、ソラリスはクルセイドソードを天にむけて掲げた。そして刃に刻まれた祝福の言葉を風に変換、解き放つ。涼やかな風が辺りを清める。
    「あっ」
     ソラリスは呻いた。依然としてシノミと汐海は触手に翻弄されたままだ。セイクリッドウインドでは触手の魔力を浄化することはできないのだった。
    「なんて恐ろしい魔力。聖なる力でも打ち払えないなんて……あっ」
     ソラリスの目がかっと見開かれた。
     ずるり。
     川から、何か巨大で異様なものが這い上がってきた。
     蛸のようなもの。が、断じて蛸などではない。粘液に濡れたそれの顔の中、赤く光る目には明らかに知性があった。それと、底なしの悪意と飢えが。
     都市伝説であった。


    「本体が現れたよ」
     あるなが異形を指し示した。が、触手が鞭のように本体の周囲で舞っているため近づくことができない。
     と、ソラリスが動いた。都市伝説めがけて疾駆する。
    「身寄りもなく、大人たちの悪意に翻弄されてきたんです。正直、綺麗な身体とは……言えません。そうしないと、生きることができなかったから。だけど、こんな私でも誰かの笑顔と明日を守れるのなら……この身は惜しくありません。さあ、好きになさい。だけど、お前には明日は来ない。私の代わりに仲間が……きっと、お前を討つから!」
     幾本もの触手に打たれながら、しかしソラリスはとまらない。その眼前、水晶で作られたような巨大な十字架が降臨。聖なる光を噴出させた。次々と触手が断ち切られる。
     その時、ソラリスの傍らを風のように少女が走り抜けた。シャッテンである。
     一気にシャッテンは都市伝説の背後に回り込んだ。残った触手が追うが間に合わない。
    「そんな動きではわたしをとらえることはできません」
     シャッテンは冷たく告げた。手練の暗殺者であった彼女からみれば鈍重な都市伝説の背後をとることなど造作もない。
     シャッテンは再び鋼糸を放った。渦巻く光が都市伝説を包み込む。
     と、シャッテンは風を感じた。必殺の意思をのせた風を。とらえきれなかった触手だ。
     その時、天と地を光がつないだ。膨大な熱量を秘めた光が。
    「どう? あたしの歌と同じで痺れたでしょ」
     マテリアルロッドを天にむけて掲げた奏音が笑った。
     恐るべし。奏音は魔法により雷を呼んだのである。自然現象すら自在に操る奏音の力をなんと評してよいか。
    「そろそろおとなしくしてもらうわよ」
     この場合、気だるげにタシュラフェルが告げた。都市伝説を灼滅したとしても、あまり快楽は得られそうにない。ならばさっさと片付けるに如かず。
     次の瞬間、タシュラフェルの足元の影が動いた。それは生あるもののように巨大な顎門に姿を変えると、都市伝説を飲み込んだ。と――。
     都市伝説がもがいた。まるで悪夢から逃れようとするかのように。悪夢もまた悪夢を見るのであった。
    「いくら何でも目の毒過ぎるだろ!?」
     シノミと汐海の痴態から無理やり視線をもぎはなし、武流は鼻血を拭った。
    「俺が鼻血で失血死するのが先か、貴様が斃れるのが先か!」
     ニヤリと凄絶に笑うと、武流は地を蹴った。飛翔する彼の足が光の尾をひく。まるで流星のように。
     武流は蹴りを放った。都市伝説に炸裂した瞬間、破壊力を解放する。流星の激突と同等の破壊力に、たまらず都市伝説の肉体がひしゃげた。
    「とどめはボクだよ」
     蹴りの衝撃を利用して空に舞った武流と交差する形であるなが空に身を躍らせた。そして加速しながら、落下する。
     その時になって都市伝説は鋼糸を振り切った。触手を舞わせる。
     が、あるなはとまらない。蠢く触手をくぐり抜けるように接近、あるなは蹴りを放った。
     爆発。
     そうとしか思えぬ衝撃と粉塵、豪風が吹き荒れた。地に舞い降りたあるなを含めた灼滅者たちの髪が翻る。立ち込めた粉塵が晴れた時、すでに都市伝説は消滅していた。


    「……二人はちゃんと正気に戻るんだよな?」
     困惑した顔で武流はシノミと汐海を見た。すでに都市伝説の魔力からは解放されたはずだが、いまだ二人は淫欲に悶えている。
    「んっ……疼きが止まりませんの……♪ あなたのも綺麗にして差し上げますからぁ……」
     汐海の股間にシノミは顔をうずめた。そして猫のように舌で舐めまわす。
    「ああん、いい。でも、それじゃまだ駄目、もっと激しくしてほしい」
     汐海もまたシノミの股間に顔をうずめた。尖らせた舌先でシノミをえぐる。
     二人の痴態に、たまらなくなったのはタシュラフェルであった。
    「こんな可愛いのに男の子なんて……」
     疑うふりをし、タシュラフェルは武流のスカートをめくった。そして下着に手をかけ――慌てて武流は跳び離れた。全員が乱れているならともかく、このような状況で純情な武流が淫らな行為を受けることはない。
    「な、何すんだ」
     顔を赤く染めた武流が怒鳴った。すると惜しそうにタシュラフェルは指をくわえた。
    「もう。少ししゃぶってみたかったのに」

    作者:紫村雪乃 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年6月6日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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