中島と二人の時間は、いつも交わす言葉が少なめであった。
テスト前の勉強をしている時も、あいつが水泳の授業で居残りさせられてた時も、二人でイラストレーターの展示会に行った時だって、ぽつぽつと途切れ途切れに会話をしていた。
特にそれで不自由もなかったし、無言でもそこに居るだけで楽しかった。
そんな中島がただ一つ、夢中になって話す事があった。
それがこれ。
俺は手の中の和弓を、じっと見下ろした。弓を持つ俺の手は、やや震えている。あの時の事を思い返すと、未だに手が震えた。
いつも中島は『僕は、宍道と違って取り柄の無い人間だから』と言って自嘲気味に笑っていた。
だけど弓は違う。
あいつが射ると、弓が応えるように狙い澄ました所へと矢が吸い込まれていく。ほんとうに……天賦の才。
「中島……俺は…」
ただ、謝りたかったのだ。
あの時の事を。
ざわざわと夜の冷たい風が、ふたりの間を冷やしていく。中島は二人以外に誰もいない弓道場の矢道で、俺に背を向けるようにして立っていた。
その中島の右手首には、くっきりと傷跡が残っている。
俺がつけた傷。
あの時、俺が当ててしまった傷だ。
「誰の事も恨みたくない」
中島は、背を向けたまま言った。
だから。
何か続けて言いかけた中島が、ふと視線を射場へと戻して俺の方を見た。中島の視線は、俺のさらに背後に向けられている。
「宍道、早くいけ」
「え?」
俺が振り返ると、射場の奥の入り口からざわざわと人の歩く物音が聞こえてきた。ざわざわと、それは背後の入り口、そして矢道の側のフェンスの向こうの闇からも迫る。
ヒト。
俺達がそこに見たのは、ヒトの形をした異形のもの……ゾンビであった。呆然と立ち尽くした俺に近づき、右手で中島は俺の腕をひいた。
「早く行け。こいつらは僕を迎えに来たんだ」
「何言ってんだ」
「……僕を、迎えに来たんだよ」
弓は引けなくなったけど、彼らとともに行けばまた弓は引ける。多分……きっとそうだ。そう中島はつぶやき、ふと俺に笑って見せた。
何だ?
なぜだ?
俺のせいじゃないか!
俺が弓を止めれば、それでいいじゃないか!
俺はどうすればいいんだ!
「何でお前が死ぬんだ、何とか言え!」
ただ俺は、また元のように中島と友達になりたかっただけなんだ。
ふ、と相良・隼人は息をつくと視線を落とした。いつになく少し悲しそうであったが、隼人の姿勢はいつものようにきちんと伸びていたし顔色だって悪くない。
そこに木刀を一本置き、座して隼人は口を開く。
「これから君たちは、とある高校の弓道場に向かう。そこで、折り悪く道場の周囲をすっかり包囲されてしまった二人の男子生徒を見つけるだろう」
彼らを助けてゾンビを全滅させるのが、相良からの依頼であった。
周囲を囲むゾンビは、全部で三十体。いずれも強さは灼滅者より弱く、灼滅者達八名で倒しきる事は十分可能なレベルであるという。
ゾンビはノーライフキングの眷属の、さらに手下である。眷属がどこかで監視している可能性はあるが、発見するのも確保するのも困難だろう。
隼人は道場について『一般的な作りで、矢道の両端はフェンスがある』として、脱出口をいくつか示した。
「二人を何とか守らなきゃならないが、出口はおそらく二つ。フェンスを越えるか、射場の後ろにある通路から外に逃げるかだ。いずれもゾンビが射るが、蹴散らしてくれ」
動きはそれほど速くなく、呼び寄せるのは容易だと隼人は言った。ただ、やや自暴自棄になっている中島のフォローは必要かもしれない。
めんどくせぇから殴れとは隼人の談であるが、殴って解決する問題とも思えず……むろん、殴ってひとまず連れ出してしまうのも方法の一つであろう。
「宍道って奴は、事故で中島の腕を怪我させしまったんだ。その事について謝る機会がないまま、何となく二人とも会わなくなって……ああめんどくせぇ、男って殴り合ったら問題解決するもんだろ? そうだよな」
いやいや。
と、首を振る灼滅者達。
「まぁ、今回は眷属とかノーライフキングのことはひとまず置いといて、この二人を死人の群れから救い出してやってくれ。それで良し!」
にんまりと隼人は笑うと、ばしばしと肩をたたいて灼滅者達を見送った。
参加者 | |
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十七夜・狭霧(ロルフフィーダー・d00576) |
槿・夕晴(トリトマの灯・d00749) |
糸崎・結留(ストリンガール・d02363) |
九曜・計都(殺人鬼・d02837) |
武野・織姫(桃色織女星・d02912) |
上総・鉄(月に迷ひて・d04137) |
江神・颯志(終幕に佇む復讐鬼・d04842) |
天城・迅(高校生ダンピール・d06326) |
日の暮れたグラウンドを、ライトは煌々と照らしていた。光に向かうのは比較的容易であるが、光のないグラウンドや校舎は闇に包まれて人影すらはっきりとは見えなかった。
駆け出す先に、ぽつりとまた光が。
ぼんやりと映る弓道場のフェンスの向こう側は、夜間照明が目に焼き付きそうな程強く照らしていた。
二人とも無事であるようにと願いつつ、九曜・計都(殺人鬼・d02837)は動揺せぬよう心を抑え、ひた走る。
「居たわよ」
刀の柄に手を掛け、計都は叫んだ。
入り口は二つ、左側にある出入り口に回るか……それともフェンスを乗り越えるかだ。フェンスの中も出入り口付近もゾンビに囲まれており、一刻の猶予もない。
「破壊するの?」
計都がちらりと見たのは、槿・夕晴(トリトマの灯・d00749)のキャリバーであった。キャリバーがここを破壊するのが早いか、それとも乗り越えるか。
問いかける計都がさらに何か言おうとするより早く、江神・颯志(終幕に佇む復讐鬼・d04842)はフェンスに手を掛けて飛び上がった。ふわりと飛び上がった颯志は彼の力を使ってフェンスの『壁』を歩いたのかそうでないのか、計都には一瞬の出来事で見分けられなかった。
軽く飛び上がった颯志はフェンスの上で姿勢を安定させ、真っ直ぐ計都の方へと手を差し出す。
迷いなく手を掴んだ計都は、颯志に引き上げられるとそのままフェンスの上で制止した。眼下に群がる死人の群れが、ゆっくりとこちら側を向く。
「そこを……」
そこを一歩も動くな!
計都の張り上げた声は、死人の群れに囲まれていた二人の少年へと向けられていた。死人の方へと向かおうとしていた少年……中島と、彼の手を掴んで引き戻そうとしていた少年宍道。
「ナイスだ、九曜!」
上総・鉄(月に迷ひて・d04137)の声が計都の背に掛けられた。
計都の威圧的な声で、二人の少年は狼狽して身動きする事を忘れてしまっていた。そのまま中島が自我を取り戻す前に、彼らの身の安全を確保出来れば。
計都がちらりと鉄と目配せすると、鉄はフェンスの上でぴたりと止まった。交替に計都が、ふわりとフェンスを飛ぶ。
「ここを……突破させてもらう!」
刀を抜きざま、計都は跳んだ。
ざわりと計都の背筋に、震えが走る。
上段に振りかざした刀を、眼下に待ち受ける死人へとまっすぐ振り下ろす。しなやかな刀身は、さくりと死人を切り裂いた。
続けて計都の背後にどすんと重い音が響き、計都の横合いから爪を振り上げた死人の腕をハンマーで薙ぎ払う。
天城・迅(高校生ダンピール・d06326)、更に続けて夕晴が飛び降りると弓道場の入り口の方からキャリバーの唸りが聞こえた。
「道は切り開いてやる、上総と武野は俺の後ろから離れるな」
迅は少年達の確保に向かう鉄と武野・織姫(桃色織女星・d02912)を背後に庇い、死人の群れへと突っ込んでいった。
死、そして腐臭。
迅はその死の気配に、少しだけ眉を寄せた。
手裏剣が仕込まれた手甲を構え、夕晴は吸い寄せられるように死人の群れに突っ込んでいく。キャリバーと一心同体である夕晴にとって、単機突入はデメリットの大きい攻撃方法でもあった。
しかし、どこか胸がざわつく。
その理由は、自分でも分かって居る。
「あまり前に出るな。……気になって仕方ない」
迅がぽつりと夕晴に言った。
先ほどから常に迅は夕晴の側にあり、その攻撃を受け止めてくれている。計都や颯志はある程度攻撃に耐えられるが、夕晴はそうではない。
ロケットハンマーを紅蓮の炎で燃やしながら、迅はそれを眼前の死人へと叩きつけた。炎が死人を焼き、それが燃え尽きないうちに迅はさらに前へと進む。
夕晴はその背を頼りにしながら、体を燃やす死人の懐に入った。体ごとねじ込んだ拳が、死人の体を粉砕する。
ちらり、と夕晴は入り口を見やる。
「……くろが」
「何だと?」
迅が聞き返すと、夕晴はほっとしたように目を細めた。
「くろが……来たから」
指さした先にある弓道場の入り口から、キャリバーが死人を蹴散らしながら飛び込んできた。タイヤを焦がしながらつっこんだキャリバーは、少年達の前でぴたりと止まる。
呆然とする少年達を尻目に、キャリバー……くろは迫る死人に突撃した。
なぎ倒されて地面に転がる死人に、迅が容赦なくハンマーを振り下ろす。くろの突撃で、死人達の群れは散り散りとなっていた。
「今だ、陣形を取って壁に寄れ!」
迅の声に、今までタイミングを計っていた織姫と鉄が飛び出す。宍道の腕を掴み、鉄は壁際へと促した。
「向こうに走れ! しばらくの間、黙って見ててくれよ」
「……え? わ、わかった…」
状況が飲めないながら、宍道は頷き中島の腕を引く。中島の視線は死人達に向けられていたが、その前へ織姫が立って攻撃を打ち払った。
織姫の周囲を漂う光輪は死人を切り裂き、ゆるりと動きを止める。それからすうっと振り返り、織姫はにっこりと微笑んだ。
彼女は幼い年頃であったが、ほうっと自然に出たような笑顔であった。
「二人とも親友なんでしょ? だったら、まずここを生き延びよ?」
「……」
その言葉に、中島は静かに振り返る。
計都の怒声と周囲の喧噪で、彼から抵抗する気力は失せているようだった。鉄は宍道と二人で腕を掴み、壁ぎわへと無理矢理つれだした。
壁際に二人を寄せ、その側に織姫。死人との間に入って攻撃を続けるのは夕晴とキャリバー、そして計都と颯志、迅である。
中島と宍道は織姫と鉄が声を掛けているのを見て、彼らと前衛の間に十七夜・狭霧(ロルフフィーダー・d00576)と糸崎・結留(ストリンガール・d02363)が立つ。
「さあて、ここから先は関係者以外立ち入り禁止ですよー!」
ナイフを構え、狭霧は笑った。
何とか壁際に寄ったものの、死人の数はまだかなりの数残っていた。ゾンビの手が壁際まで届かない事を見ながらも、結留は不安そうに後ろを振り返る。
だがあまり後ろを振り返る余裕はなかった。
「どれ位効くのか分かりませんけど……!」
結留は手を翳すと十字架を降臨させた。闇を散らすがごとく閃光を放った十字架は、迫る死人達の目をくらませて力を奪う。
だが敵の数の前に、それも次第に光を失っていく。計都も殺人鬼の殺気を放って埋め尽くそうとするが、威力が失われていた。
「後ろから片付けるしかありません、後ろなら数が少ないのです」
「分かったわ」
計都は頷くと、結留に合わせて後列から攻撃をはじめた。結留は鋼糸と十字架の閃光を上手く使い分けながら、後列を片付けて行く。
光に押されて攻撃の意志を失っていく死人達に、追い打ちを掛けるように鋼糸で絡め取っていく結留。
細い糸が死人の体を捉えるたび、刃物で切り裂いたかのように死した肉を落とした。その光景はぞっとさせたが、結留にとって今一番気になっていたのが二人の身の安全であったから、怖いなどと考えるヒマはなかった。
四つ、五つ、六つと声が聞こえる度結留は気を張った。後ろに聞こえる声は、織姫のものであったから。
「……今十体。残りは二十体だね」
頑張ろう、と織姫は声を掛けると結留の前へ光の輪を出現させた。ほんのりと輝くその光が、結留の心に染みこむ。
織姫の声とともに、結留の心を落ち着かせてくれていた。
こくりと頷き、鋼糸をしっかりと構え直す結留。
「ありがとうございます。みんなが前を支えてくれているのを信じて、少しずつ片付けていくのですよ!」
「とにかく倒れそうな敵から片付けて行くっす。どうせ、後ろの方は手出し出来ないし」
にっと笑って狭霧が結留に言い、するりと颯志の横をすり抜ける。颯志がバスターライフルから放った魔法弾を追尾するように動いた狭霧は、魔法弾が直撃した死人に横合いから首筋をナイフで切り裂く。
狭霧の視線は、颯志の動きを捉えていた。
彼がすうっと死人の懐に入るのを見て、するりと死人の攻撃を躱す。左手に抜き放ったナイフは、先ほど抉った狭霧の傷を更になぞり首をごっそりと削る。
「いいっすね、ナイフのコンビネーション。燃えるっす」
「僕はお前に合わせてナイフを使った訳じゃない」
さらりと言い返され、狭霧は肩をすくめる。
だけど颯志の肩越しに狙うタイミングと、バスターライフルの閃光。狭霧が飛び込むと、背後でナイフを抜く音が聞こえる。
一つ、また一つと解体されるゾンビを見下ろし、狭霧は楽しそうな笑みを浮かべた。
「あげて行こーよセンパイ」
狭霧の言葉に、ただ颯志は無言で……ライフルを構える。
引き絞った弓から放たれた矢は、風を巻き起こし真っ直ぐに死人の頭部を貫く。鉄は背後でじっと見ていた中島の視線に、気付いていた。
死人を貫く矢は、神降ろしの力。
その瞬間は神々しくも、美しい。
気付くと、鉄の側を離れぬように犬が一匹駆け回っているのが見えた。鉄の霊犬、銀である。鉄が射貫いた死人に飛びつき、食らいつく勇ましい霊犬である。
「オレのカノジョなんだ」
ふと笑い、鉄はちらりと中島を見る。
いつでも一心同体。
「勇ましい彼女だな」
鉄の前を守る迅が、銀の様子を見て言った。
たしかにずいぶん雄々しいが、鉄が言うのだからそうなんだろう。鉄は笑い飛ばしながら鉄の過肩を叩く。
ざあっ、とその瞬間二人の間を風が抜けた。
「……すまんな」
その風が、鉄の起こした清めの風であると気付いていたが故の言葉。風は次に鉄と狭霧、結留の体も撫でる。
死人の臭いが、体を痛めつける……。
だが、夕晴の声が響いた。
「あと五体。……くろ、機銃掃射で思う存分薙ぎ払え」
「じゃ、各人止めといきますか」
鉄は弓を構え、夕晴がキャリバーを突撃させるのを見守った。ただ、後ろでじっと見守っていた中島の視線を受けて弓を引き絞る。
その矢は美しく弧を描いて、吸い込まれるように死人の額を打ったのだった。
ぐるりと弓道場を見回りした織姫は、戻るのを待っていた結留と合流した。死人の骸は消えており、手がかりに成りそうな痕跡もなかった。
とはいえ、二人が助かって良かったと結留はほっと胸をなで下ろす。
「ゾンビの群れで人を守るのって、怖いですから」
「うん。沢山のゾンビの中で人を守るのって……難しいね」
織姫も、それは今回の戦いで痛感していた。ただ今回は壁となるものがあった事と、ゾンビが殴る蹴るしか出来なかったから出来た作戦である。
所で、織姫は何処に行っていたのだろう。
結留の問いに、織姫はぐるりと弓道場を見まわした。しんと静まりかえっており、あたりには何の気配も感じられない。
「近くに眷属がいないか見てきたんだけど……もう居ないみたい」
眷属について話していた織姫の視線がふと中島を捉えると、結留もその様子に視線を向けた。
ぽつりと、中島は立って的を見ていた。
さきほどの鉄の弓を思い出したのか、構えてみる。手は震えていたが、かつての彼の姿が見えるような光景であった。
夕晴はその様子を見て、思い切って声を掛けた。
「ひとつだけ、聞いてもいい?」
聞く……というよりも、むしろ確認であったかもしれない。夕晴の言葉は、後ろで聞いていた鉄にも届いていた。
同じ事を思っていたからである。
夕晴が言ったのは。
「心のない死人の弓に、『正射必中』が叶うか……あんたなら、あんたが信じるものなら、どう答えるだろう」
中島は、少し離れた所でじっと地面を見下ろしている計都へ視線を向けた。彼女は、死人の消えた射場の『戦いの痕』を見下ろしている。
いや、そこにある『死人の臭い』を。やがて視線を、中島に向けた計都。この死の臭いを伝えるかのごとく、真っ直ぐ見つめる。
颯志は中島に話した。
「また、矢を射るのが望みだったんだろう。だが死した時点で、中島という存在はこの世から消えてしまう。君の友、宍道を射る事さえ躊躇わなくなるんだ」
「中島を射ようと思った事なんか……! ない……よ」
どうしようもなかった事に怒っても、仕方ないじゃないか。
そういう中島の答えには、行き場のない感情を感じた。まだ、君は生きているのだと颯志は言い、踵を返す。
狭霧はポケットに手を突っ込んだまま、宍道の顔をじっと見つめる。そしてくったくのない笑顔を浮かべると、口を開いた。
「言葉にしないと伝わらない事って、ありますよね。大丈夫、ちゃんと心を込めたら通じるっす」
そう話し、ひょいと歩き出した。一人、また一人と帰り、迅は仲間が撤収するのを待ちながら二人の様子を眺める。
「お前は心配してくれる人がいる」
だから、彼を残して行くな。
迅はそう言い残し、最後に弓道場を出た。グラウンドで迅が来るのを待っていた鉄は、そこでじっと空を眺めて居た。
いつか二人の奏でる弓音が重なる時が来ればいい、と考えながら……それは全て、多分二人次第である。
作者:立川司郎 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2012年11月2日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 7
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