
季節が巡り春が来て、観澄・りんね(大学生サウンドソルジャー・dn0007)は大学に進学した。
大学生の大は大人の大。つまり、立派な大人の仲間入りだ。
となれば相応の立ち居振る舞いが求められるというもの。
制服を着ていれば全ての行いが正義の名の下に執行できていた高校生とは違うのだ。
では、相応の振る舞いとはなにか。
学部や趣味などによってそれは様々であろうが……ここではりんねにちなみ、音楽活動をしている者に着目していこう。
音楽活動をしている大学生のおよそ87%がオープンカフェのテラス席にて作詞作曲の経験があるという。
残りは深夜のファミレスや大草原、都合よく空いている謎の倉庫や潮が猛々しく打ち寄せる海沿いの岩場などであるが、今回のレポートには関係ないためその詳細は割愛する。
本題に戻そう。
オープンテラスともなれば大変に洒落た場所であり、かつ街を歩く人々の注目も集めやすいという特性上、非常に敷居の高い空間であることは想像に難くない。
しかしその緊張感こそが集中力を高め、創作に良い影響を与えるのではないか。
大人は些末な事象で一々うろたえてはいけないのだ。
テラスで街往く人々を眺めながらティーを嗜み創作に頭を巡らせる……これこそが大人のあるべき姿、目指すべき到達点ではないだろうか!
「ないだろうか!」
りんねは何かが書かれた紙を片手に高見堂・みなぎ(高校生エクスブレイン・dn0172)に熱く語っていた。
みなぎは全てを聞き、そして頷いた。
それは興味をそそられる、と。
オシャレなカフェのなるべくテラス席でオシャレなコトをする計画が発案されました。
なお、冒頭文はりんね調べによるもので実際の大学生には当てはまらない可能性がありますため、ご了承ください。
●東京りんね歩き
「なんだってー!?」
悠花(コセイはお留守番中)は思わず大きな声をあげてしまった。
「す、すみません……。翡翠さん、今のもう一度言ってもらえます?」
少しトーンを落としながらも鬼気迫る表情の悠花にたじろぎながら、翡翠は今し方話した言葉をリピートする。
「ええと、私も来年大学生ですけど大人っぽいところとかないですし――」
「翡翠さんまだ高校生!?」
「そういえばそうだよね。へたすると私より大人っぽいのに!」
「いえ、そんなことは……」
隣を歩くりんねも、何かと頼りになる翡翠が後輩だということ忘れていたようだ。
「りんねさん、これはぎるてぃですよ。JKと大学生の間にはぎるてぃの谷があるのです……」
「ほお、ぎるてぃ」
人によっては「どちらも尊い存在である」とする意見もあるが……当の本人たちにとってはそれらの意味合いは全く異なる、まさに『異種』なのだ。
「大学っていえば、武蔵坂って、受験しなくても女子大生になれちゃうからスゴいよねーっ」
悠花やりんねと同じく今年から大学生のミカエラが屈託ない笑顔で振り返る。
「そうそう、すごく助かっちゃったよね! もちろん大学受験だろうとヤマカンでどうにかできただろうけどねっ」
「そこは流石に勉強しろよ!?」
周から至極真っ当なツッコみが飛んできた。
「ところで!」
ごまかした。
「ミカエラさんとはどことなくシンパシーを感じるねっ!」
「あたいとりんね同い年だし、音楽も好きだし、どこか似てるのかもね~♪」
新たな発見や出会いもまた、大学生になったことによるひとつの変化だろう。
「さてさて。大人な女性を目指すなら、りんねさんはやはり服装、そう見た目から入るべきかと!」
「ふむ。今までと違って学校にいるときも私服だからそれはとっても重要かも!」
「そうです! 大学生らしい装いから得られるインスピレーションもある筈!」
「それなら――あそこなんてどうかな!?」
りんねは近くの服飾専門店を力強く指差した。
雑誌やテレビに取り上げられるような服、特にオトナなカジュアルを取り揃えたアパレルショップのようだ。
一般的なオシャレ女子大生が訪れそうな店であり、悪くないチョイスに思える。
「りんねはよくこういう服屋に入ったりするのか?」
「まったくないね!」
朔耶の問いかけに堂々と応えるりんね。
「オシャレよりも音楽って感じするよねー」
「そうそう、そんな感じ」
エントランスを前にしても臆する様子もなく入店するりんねを追いかける一行。
店内に渦巻く女性ボーカルのサウンドの隙間から「いらっしゃいませー」と声が響き、アロマっぽいほのかな香りが鼻を撫でる……ごく普通のショップのようだ。
だが、何だろう。その只中に不協和音にも似たこの違和感は。
例えば登山の素人が真冬の雪山にハイキングの格好で入山するとどうなるか、想像するまでもなく道半ばで力尽きるだろう。
この店は雪山だ。
しかも店員は狼の如く、隙あらば喰らいつかんとりんねに眼光を向けている。
「あ、と、ええと……あっ、この服雑誌で見たコトあるよ悠花サン!」
これはいけない!
力なき者が刃を振りかざす真似をしては命がいくつあっても足りない!
そう判断した悠花たちにより、一行は退店を余儀なくされるのだった。
「りんね、あんまりこういうお店慣れてない~?」
「うーん、そうなのかな。そんなに苦手なわけじゃないんだけどなぁ」
ミカエラは急に様子がおかしくなったりんねの顔色を覗き込む。
と、りんねの様子を朗らかに見守っていた朔耶が口を開く。
「無理しない、焦ってもイイことないよ♪」
りんねの両肩に手を置き、朔耶はやわらかに微笑んだ。
「そうだなー。だからって萎縮しろってわけでもないよな」
大事なのは自信だと周は語る。
「背筋伸ばして……りんねなら歌を歌うように自然体でいりゃそれがきっとベストスタイル。背伸びしすぎて不安抱えちまったら悪い意味で視線が集まるしな」
自身が使う困った人を探すときのテクニックを逆手に取り、大人な助言を繰り出した。
ハードルが高いと感じたら無理をする必要はないのだ。
「そっか。ありがとう、朔耶さんに周さん! 私、大学生になったからって少し焦りすぎだったかも!」
「それじゃ、今度はりんねさんでも大丈夫そうなお店に行きましょー!」
結局、すぐにはオトナな淑女になれそうにないりんねに、
「……アーティスト業だと、お堅く出来なくてもある程度大目に見られそうよね。うん」
「そもそも気取ったところで、ってあるからな」
「ん、なにか言った?」
「いえ!」
「なんにもー」
虚空を見つめるリュシールと一だった。
●カフェりんね
街での散策と買い物を終えて。
目的のカフェに到達し、思い思いの席に座り革表紙のメニュー表を開く一行。
「クレープとお紅茶のセットにしようかな。一は?」
「オレは……ケーキとミルクティーでいいか」
「さっきからそわそわしているけど、一はこう言うの退屈?」
メニューからちらりと視線を上げ、やや崩した体勢で座る一を見るリュシール。
「別に退屈はしねぇけど、女ってこゆ所好きよな」
「そういうことは言わないの。一ももうすぐ中学生なんだし、少し紳士的になったら?」
「これでもそのつもりなんだけどな」
一はそっぽを向くようにリュシールから視線を外し、街の流れを眺めるような形になった。
「りんねさんは何にしますか? あ、そういえばコーヒーよりは紅茶の方が落ち着くとか何とか!」
「おおっと紅茶ね、紅茶!」
悠花の声にに、ブラックコーヒーにしようとしていた考えを慌てて修正する。
紅茶の名前を探すためにメニュー表に目を走らせる。
とはいえホットかアイスか、レモンかミルクかくらいしかないだろうが――。
「こ、これは!?」
見積もりが甘かった。
紅茶のカテゴリは数項目どころか1ページを独占していた。
(「ここで助け舟を出すことが出来れば、去年のお詫びになるかな……。あ、コーヒーの方がわかりやすかったりして」)
そんなことを考えながら樹彦は恐る恐るコーヒーの項を覗き込む。
「って思ったでしょ? ここ、コーヒーにもこだわりがあるみたいだよ~?」
スゴいねーと笑うミカエラに樹彦は口元に手を当て、ただ「なるほど」と呟くのだった。
それぞれ紅茶の名前と思しきカタカナの下に簡単な説明文も併記されているが、わかるようなわからないような、とにかくあまり参考にはならなさそうだ。
ここは誰かに聞いてみるべきか。しかし紅茶に詳しそうな人は……。
「あっ、アリスさん!」
そう、アリスは英国出身ではないか。
「アリスさんは紅茶にするの?」
「ええ、そうしようかしら。ダージリンの春摘み、それにクロワッサンサンドも頂きましょうか」
「?」
「ファーストフラッシュというものね。他に夏摘みや秋摘みがあって、文字通り茶摘みの時期が違うのよ。気候や土壌の状態によって同じ茶葉でも全く異なる味になるのだけれど……」
「紅茶を語れるって、やっぱりオトナだよね」
「確かにそうですね。私も参考にさせてもらいますね♪」
翡翠と一緒にアリスの話に耳をかたむけるりんね。
ひとまず注文する紅茶はアリスと同じダージリンにすることに。
「あとはどうしようかな」
「それならこれはどうかな」
と、樹彦が広げて指さすメニュー表にはチーズケーキの文字。
「僕からの奢りということで」
「おお、いいねっ! でも奢りは……あ、ううん。それじゃあお言葉に甘えちゃおうかな?」
紳士的かつ冷静に「気にしないで」とメニューを下げる樹彦だが、
(「わぁー……去年の僕はなにを考えていたんだ。いや、うん、色々あって立ち直ってハイになってて……でもあれはないよね。とにかく今日は楽しんでもらわないと!」)
内心ずっとこんな感じなのはヒミツだ。
全員の注文を聞き届けた店員が一礼し、店内へとオーダーを持ち帰る。
テーブルの数はテラスを含めれば20程だろうか、その半分が客で埋まっている。
「なぜ歌詞を書くために街へ出てくるのだろうな」
簡素ながらも座り心地の良い椅子に深々と腰を落ち着かせた狭山がふと呟く。
「歌詞を書くために外に出るのは不思議?」
水を口元で傾けるりんねが首を傾げる。
「集中できそうなのは自室だろうけど、一方で外の方が書けそうだとも想像できるかな」
「やっぱり色んな刺激を受けてアイディアが浮かびやすいんじゃないかな」
「ではそのアイディアの源泉、街ゆく景色に何をみるのか。眩しさ? 賑やかさ? 楽しさ? せわしさ?」
「色々な光があって色があって、音もするよね」
「音、それは声も含まれるだろう。一人で見知らぬ人の声を? いや、これは違うな。『仲間と』――とか」
詩的な思考の末、嬉しそうに顔をあげる雲龍。
「さて。お茶が運ばれてくるまでの時間に、あしたのための、今日を切り取るワンフレーズ、考えてみようじゃないか」
「面白そう!」
「街の景色……私たちも参加してもいいですか?」
雲龍の話が気になったリュシールは「もちろん」と片手を広げ歓迎され、一に向き直る。
「そういうわけだから一、今ここから見えるもので一番目立つものを何か二つ選んでくれる?」
「目立つもの二つ?」
「りんねさんもそこから取ってフレーズを作りませんか?」
「お題ってことだね。一くん、まかせた!」
「俺も君がこの景色から何を切り取るのか、興味があるな」
急に任された一は、後頭部に手をやりながら周囲を見渡す。
「どうすっかな……。ん、並木道と鳥とかどうよ?」
カフェの前を通る道には街路樹が植わり、時折小鳥がその上を跳ね回っている。
緑に萌える木々に遊ぶ小さな鳥たちは、それだけで楽しい歌詞が生まれそうだ。
「なるほど。では俺からは『ハッピーバースデー。りんね先輩!』」
「わ、ありがとう! でもそれだと私のバースデーソングになっちゃうような?」
「元々私も即興曲を贈り物にしようと思っていましたし、いいと思いますよ♪」
「もちろんオレたちにも作り返してもらわないとな。ってなわけで今年もおめっとさん、楽しい歌期待してるぜ」
「おめでとうございます、りんねさん♪」
2人にもお礼を返し、上がったハードルをどう乗り越えようか楽しく思考を巡らせるりんねだった。
待ち時間もあっという間に過ぎ、全員の飲み物が揃ったところで上品さを意識したささやかな乾杯が行われた。
「大学生になって何か今までと違うように感じたことありますか?」
カップを両手に持ち、少し冷めるのを待ちながら声をかける翡翠。
「まだ2ヶ月くらいだし、それほど大学生になった実感ってないんだよね。でも授業……講義とか空いた時間とかは高校よりものびのびできるかも!」
「そうそう、あんまりがっつり勉強するー! って感じじゃないよねっ!」
ミカエラがガラスカップの透き通ったハーブティーを傾けながら同意する。
「ミカエラさんのお茶、きれいだね!」
「ありがと~。うふふ~、絵になるでしょ~♪」
脚を組んでカップを持ち上げ、ウィンクしてみせるミカエラ。
馬子にも衣装、元気っ娘にもオシャレハーブティーだ。
「りんねの方はどう~? 面白い先生とかいる?」
「話が大好きな先生がいるよ! もともと陸上やってたとかで、そんなに年も離れてなくて」
「こっちはいっつもお金がない~って言ってる先生がいるかなー。癒やしマニア? みたいな感じでそのせいだと思うんだけど」
武蔵坂学園の教員は一芸採用でもしているとしか思えない。
「大学生活、憧れますね。りんねさんもミカエラさんも、音楽の趣味は変わったりしましたか? お洒落になったり、とか」
「言われてみれば変わってないかも」
「楽しければ何でもアリ! だね~♪」
「でもそうだね。ジャズとか、聴いてみちゃおうかな?」
りんねの中ではジャズはオトナレベルが高いようだ。
「ジャズ、素敵ですね♪」
りんねの目の前の席に背筋を正して座る八王子がにっこりと笑いかける。
「りんねさん、いつか、はおちのアイドル曲を作って下さいね♪」
「八王子ちゃんの曲かぁ。アイドルの曲をプロデュースなんて、なんだか楽しそうだねっ!」
ポップな曲が好きなりんねとしては、意外となんとかなるのかもしれない。
「やっぱり電車を入れた方がいいのかな。八王子ちゃんのご当地って――え?」
まだドリンクしかなかった八王子のテーブル。
そこに店員が丁寧に、しかし『ゴトリ』と重い音を震わせながら何か巨大なモノを置いた。
「そ、それなに!?」
それは八王子の上半身を容易く覆い隠す程のグラス。
グラス? いや、そう呼ぶのもおこがましい威容を誇るガラス塊に収まったアイス、生クリーム、フルーツ、ウエハース等々甘味の数々。
収まっているだけではない。
上方にそれらが突き出しており、スイーツの塔が形成されている。
これは一体!?
「『グレート・オブ・スタイリッシュ・ハイパー・ファンタジック・ビッグバン・巨大パフェ』です♪」
驚きと喜びが混じった様子でスプーンを手に取る八王子。
「店の雰囲気からは想像できないブッ飛んだブツがあったもんだな!?」
周が手元のメニュー表を開いてみると、確かにそれは存在した。
「何でもあるな、このカフェ……」
「オシャレなオープンカフェ、侮れないね!」
「オシャレなら許される気がしますね!」
パフェという名でコーティングされたカロリーモンスターに若干引き気味の朔耶に、うんうん頷きながら腕を組むりんねと悠花。
「あたい今、製菓学部に通ってるんだけど、御菓子作りって、さいえんす? なんだよねー。このパフェからもとんでもないさいえんすを感じるよ~!」
「おかしのサイエンス、リリックな感じですね♪」
スプーンを巧みに操りながら口に運ぶ八王子。
そんな無邪気な八王子に何かを思い出したのか、アリスは表情を緩ませた。
「りんねさんたちが大学生になるはずだわ」
「アリスさん?」
「いえ、うちの子もそろそろ1歳になると思ってね」
「もうそんなに!?」
時の流れの早さは子供の成長で感じるのも、オトナならではの感覚だろう。
「そういえばりんねさんは将来どうするの?」
やっぱりミュージシャンかしらと問うアリスに、りんねはぽかんと口を開けた。
「バベルの鎖があると芸能活動は厳しいわよ。昔のラブリンスターがいい例だけど」
「音楽は続けるよ? だって、音楽はなんでも解決できるからっ!」
世界がどうなるかはわからないが、どうであれ、りんねはギターを手放さないだろう。
「アリスさんは来年卒業なんだっけ」
「そうね。哲学部なんてそう潰しがきくものではないし、出版社に入って、編集者を目指すのが無難かしら?」
「いっそ本書いちゃうとか!」
アリスはダージリンを口に含み目を閉じた。
「アタシも考えねえとなぁ、将来」
同じく来年卒業の周も他人事ではないのだが、それはそれとして。
「りんねは今日、どんな服を買ったんだ?」
「今回はワンピースみたいなのを買ってみたよ。あとはショートパンツとか動きやすいのも!」
ギターを弾くときのことが前提になりやすいのもりんねらしいか。
「そうだ、八王子ちゃん、それ全部食べられる?」
「まだ余裕ですよ♪」
最初こそ気をつけていたようだが、あまりにも美味しかったのだろう。口の周りがクリームでべったべたになってしまっている。
しかしペースとしては悪くないようで、順調にパフェ量は減りつつある。
「そのままでいいから口、拭いてあげるよ?」
「ありがとうござ……あっ」
一瞬の油断がバランスを失ったのか、まだ栄華をきわめているスイーツタワーが崩壊をはじめた!
このままでは八王子が大惨事に……!
「「「おおおおッ!」」」
だが、りんねたちが伸ばした複数のスプーンやフォークでタワーを支持。最悪の事態は回避された。
「これが、スタイリッシュ……!」
八王子はお互いのファインプレーを称え合う仲間たちにそれを見たという。
「りんね、これを」
朔耶から受け取った包みをりんねが断りを入れてから開けると。
「わ、かわいい!」
音符と緑がかった青の石をあしらった繊細なキーホルダーが入っていた。
「この石、ターコイズは一般的には12月だけど、6月5日の誕生石でもあるんだ」
「朔耶さん、ありがとう。大切にするねっ!」
早速取り出し、目の高さでまじまじと見つめる。
「私からもいつものチーズとヨーグルトのケーキをお持ちしました。お持ち帰りで食べてください♪」
「御菓子だったらあたいも手作りを用意したよ! ハイ、バスプレ!」
翡翠の嬉しい恒例ケーキと、ミカエラからはサクサクな白いボール状のクッキー、スノーボールを受け取り、さらにほっくほくのりんね。
そこへ、樹彦が勢いよく頭を下げに来た。
「去年はごめん! 急にライバル宣言なんかして」
「ええっ!? どうして謝るの? ライバルがいた方が楽しいし、嬉しいよ?」
「それじゃ、その、また一緒に歌っても……?」
「大歓迎だよっ!」
音楽を語る上で遠慮はいらないのがりんねのスタンスのようだ。
「おっ、その顔、新たなインスピレーションが浮かんだようですね?」
「ふふっ。今日はみんなありがとう! 新しい何かが掴めたよ!」
悠花とハイタッチを交わしたりんねの表情は。
「これからもよろしくね!」
明日からの彼女の可能性を期待できるような明るいものだった。
| 作者:黒柴好人 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
![]() 公開:2017年6月13日
難度:簡単
参加:11人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 4
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