イケナイ桃なんかに負けたりしないッ!

    ●都内某所
     非道岩・りんご(間隙に注ぐ紅月・d37335)が調査した結果、山奥で桃の都市伝説が確認された。
     この都市伝説は何処からどう見ても、大きな桃にしか見えないのだが、大量の触手を中に潜ませているらしく、テリトリー内に入って来た一般人を襲ってあんな事やこんな事をしているようだ。
     そんな状況をこれ以上、拡大させないため、りんごがその場に仲間達を集めた。
     都市伝説は尻に執着しているらしく、まず最初にズボンやスカートを脱がせて、尻を丸出しにしてしまうようである。
     しかも、狙うのは尻メイン!
     そのため、生まれたての小鹿の如く両足を震わせ、尻から白濁液を垂れ流す一般人達の姿が目撃されているようだ。
    「まあ、敵の狙いが分かっているのですから楽勝ですわね」
     そう言って、りんごが何となくフラグを立て、仲間達に対して協力を求めるのであった。


    参加者
    篁・凜(紅き煉獄の刃・d00970)
    九条・泰河(祭祀の炎華・d03676)
    椎葉・武流(ファイアフォージャー・d08137)
    卯月・あるな(ファーストフェアリー・d15875)
    平賀・メリト(科学と魔術の結晶・d30338)
    シャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・d37428)

    ■リプレイ

    ●某山奥
    「これはお尻が弱いボクに対する挑戦だねっ! 高速の妖精ファーストフェアリー! フルスロットルで……」
     卯月・あるな(ファーストフェアリー・d15875)は仲間達と共に山奥に向かい、都市伝説にメラメラと対抗心を燃やす。
     都市伝説は何処からどう見ても、大きな桃にしか見えないのだが、その中には大量の触手が隠されており、それを使って一般人達にあんな事やこんな事をしているようだ。
     そのため、表向きはクマが出没すると言う理由から、この場所が立ち入り禁止になっていた。
     もちろん、それは行政側が作り出したデマではあるものの、例え真実を伝えたとしても危機感を覚える一般人はいないだろう。
    「だから! あるなは!! 何でいちいちフラグを!!」
     椎葉・武流(ファイアフォージャー・d08137)が、呆れた様子でツッコミを入れる。
     その間も何らかのフラグが、ドミノ倒しの如くピコンピコンと立っていた。
     それが何のフラグなのか分からないが、状況的に考えてロクでもないモノである事は間違いない。
    「ところで、桃ってどういうものだっけ?」
     九条・泰河(祭祀の炎華・d03676)が、不思議そうに首を傾げる。
     何となく、それっぽいモノが目の前にあるのだが、桃にしては形が何やら卑猥であった。
     しかも、桃の中から女性達の悲鳴が聞こえているような気がするため、桃と言うよりも桃の形をした別物である。
    「目の前のアレが……桃ですね」
     シャッテン・フェアリーレン(はんぶんこ・d37428)が言葉を詰まらせながら、絞り出すようにして答えを返す。
     そう言いつつも、『本当に桃? 桃なのかな?』的な気持ちにはなっているものの、それ以外の言葉が思い浮かばなかったため、おそらく桃である。
     もちろん、ハッキリ言ってしまえば、都市伝説であるのだが、妙なフラグを立ててしまいそうなので、口を噤んでいるようだ。
    「虎児に入らずんば虎児を得ず」
     そんな中、平賀・メリト(科学と魔術の結晶・d30338)が覚悟を決めた様子で、大きな桃に近づいていく。
     今のところ、大きな桃が動く気配はないものの、これが罠である可能性も捨て切れない。
     逆に考えれば、これが単なる桃である可能性は、限りなくゼロに近いだろう。
    「川の上流から流れてきそうだ。中身はクリーチャーだが……こころなしか、かなり広範囲から殺気を感じているような気が……」
     凜も警戒した様子で、大きな桃に視線を送る。
     大きな桃自体からも何となく気配は感じているのだが、それとは別にまわりを囲むようにして殺気が漂っていた。
     最初は気のせいだと思ったものの、妙に土がこんもりしているため、何かが潜んでいる可能性が高そうだ。
    「見た目は、ただの大きな桃だけど……。周りの様子を見る限り、碌なものではなさそうね」
     メリトがある程度の距離を保ちつつ、大きな桃を観察する。
     一見すると、単なる大きな桃のように見えたが、つぼみの如く薄っすらと切れ目が見えており、そこがくぱぁと開く事で、中から無数の触手が飛び出してくるようだ。
    「……それにしても、何故こんな山奥に人が……」
     篁・凜(紅き煉獄の刃・d00970)が何気ない疑問を感じながら、サウンドシャッターを使う。
     おそらく、怖いもの見た目。
     もしくは大きな桃が人を襲うと聞きつけ、真偽を確かめに来たのだろう。
    「……ん? 何!?」
     その途端、凜が背後の何かにホットパンツを下ろされ、驚いた様子で悲鳴を上げた。
     それが何なのか分からないが、明らかに尻を狙っている。
    「キシャアアアアアアアアアアアアア!」
     次の瞬間、大きな桃がくぱぁと割れ、中から触手が飛び出してきた。
     その中には、あられもない姿の女性達もおり、無数の触手を咥え込み、夢心地のようだった。
     しかも、灼滅者達のまわりを囲むようにして、土の中からも次々と触手が顔を出し、あっという間に逃げ道を塞がれていく。
    「ひょっとして、桃太郎ならぬ桃触手って事?」
     それに気づいた泰河が横に飛び、間一髪で都市伝説の触手を避けるのだった。

    ●桃源郷
    「一体、どういう発想から、こんなのが出てきたのか、凄く気になるけど……そ、その前に……この触手を何とかしないと……うわあああっ! なんで、お尻ばっかり狙うの!? ま、まさか、目的は……それ!? ちょっ、ちょっと駄目だよ、そんな事をしたら……!」
     泰河が色々な意味で身の危険を感じながら、都市伝説の射程範囲から離れていく。
     触手の先端には桃状の突起物があり、これを突っ込むようにして、灼滅者達の尻を狙っていた。
    「まさか、あれを……」
     それを目の当たりにしたシャッテンも、都市伝説と一定の距離を取る。
     桃状の突起はキノコほどの大きさのものから、拳ほどの大きさまで様々。
     場合によっては、地獄のような痛みを味わう事になるため、注意をしておく必要があるだろう。
    「敵の狙いがお尻なら、ボクと武流くんがお互いのお尻を守りあえばオッケーだよねっ。でも、いくらボクのお尻が魅力的だからって見惚れちゃダメだよー?」
     あるなが軽く冗談を言いながら、武流の尻に自分の尻をピッタリと密着させる。
    「……と言うか、これだと余計マズい事になってないか?」
     武流が複雑な気持ちになりつつ、殺界形成を発動させた。
     だが、こうする事で、自分達の尻がガートされているのは、紛れもない事実。
     こうしている間は、都市伝説も迂闊に手出しは出来ないはず。
    「キシャアアアアアアアアアアアアアアア!」
     都市伝説が怒り狂った様子で、触手の先端から桃色のフェロモンを撒き散らす。
    「……あれ? 何だかお尻がヘンだよぉ……。ねぇ、武流くん。その……もうちょっとお尻くっつけない?」
     その途端、あるなが発情した様子で、武流に尻を擦りつけていく。
     おそらく、都市伝説が撒き散らしたフェロモンに、そのような効果があったのだろう。
     あるなが呆けた表情を浮かべ、一心不乱に尻を擦りつけていた。
     それはまるでマーキング。
     その表情も、盛りのついた犬そのもの。
    「……っていうか、何か様子おかしくなってきてるし!! お、おい、そんなに激しく擦りつけたら、都市伝説に狙われるって!」
     武流が危機感を覚えて警告したものの、既にあるなは快楽の虜。
     ウットリとした表情を浮かべて、全神経を尻に集中させているため、武流の声が届いていない。
     その間に触手がにゅるにゅると両足に絡まり、武流達の尻を執拗に狙う。
    「……え!? ちょっ! し、下着を脱がさ……っ、や、中に入ってこないでっ! いやああああああっ!?」
     メリトも、あっという間に下着を剥ぎ取られ、丸出しになって尻を責められ、未知の快楽の虜になった。
    「……くっ! ……あっ、んぅ!? こんなぁっ!? んぐっ!? だめ……っ、ひあぁぁぁぁああぁぁッ!?」
     凜も都市伝説の触手で、徹底的に尻を蹂躙され、甘い声を上げて恍惚の表情を浮かべる。
    「せ、せめて凛さんだけでも助けないと……」
     そう思いつつ、泰河が凜に手を伸ばす。
     だが、その手が掴んだのは、都市伝説に捕らわれていた女性の胸。
     しかも、女性が催淫状態に陥っていたため、そのまま腕を掴まれ、胸の谷間に挟み込まれた。
    「キィシャャャャャャャャャャャャャャャャヤ!」
     次の瞬間、都市伝説の尻が、泰河の尻を貰う。
    「ひゃああああああああ!?」
     その途端、泰河の中で張りつめていたものがどっぷりと放出され、都市伝説に捕らわれていた女性達の身体を真っ白に染め上げた。
    「もっと奥まで、強く、グリグリと……あぁん……」
     あるなも都市伝説の触手に絡まりながら、半ば夢世界に旅立った武流を迎え入れていく。
    「しゅごいのおおおおお! あ、あたまおかしくなっちゃうよおおおおお!」
     そして、メリトの幸せそうな声が、辺りに響き渡るのであった。

    ●都市伝説
    「はあはあ……止まらない……全然、止まらないんだよっ!」
     泰河が噴水の如く何度も白濁液を撒き散らせながら、その余韻を味わうようにして両足をガクガクと震わせた。
     それを大量に浴びた女性達はウットリとした表情を浮かべ、泰河の股間に群がっていく。
    「こ、このままだと取り返しのつかない事に……」
     そのため、シャッテンが都市伝説の触手を避けつつ、あるな達に当て身を放つ。
    「ひゃああああ!? な、何っ!? 何が起こったの? えっ? あっ、何これ。ひょっとして、いつの間にか大変な事になっていたッ!? で、でも、ここからが反撃だよッ! 必殺、H2ロケットキーック!」
     あるなが先程までの出来事を『なかった事』にした上で、都市伝説に攻撃を仕掛けていく。
    「キシャアアアアアアアアアアアアアア!」
     都市伝説は反撃される事など夢にも思わなかったのか、鈴カステラのような形状をしたコアが無防備に露出していた。
    「これで終わりだあああああああああああああああ」
     それに気づいた武流がスターゲイザーを放ち、都市伝説のコアを木っ端微塵に破壊した。
    「はあはあ……ようやく終わったの……?」
     凜が荒々しく息を吐きながら、中に注ぎ込まれた白濁液を垂れ流し、その場に真っ白な水溜りを作る。
     何とか意識を保っているようだが、大小様々な触手を出し入れされたせいで、意識が朦朧としているようだ。
    「うぅ……皆に見られているのに、手が止まらない……ど、どうして……!? とっても恥ずかしい事をしているのに……全然、止まらないッ! そ、それどころか……! んんああっ!」
     メリトも理性の留め金が外れてしまったらしく、まわりの目も気にせず、惚けた顔で火照った体を慰めていた。
    「お尻も……まぁ……色々と悪くはなかった、けど……やっぱり僕は女の子がいいかなぁ…」
     泰河が思わせぶりな態度で、女性達に視線を送る。
     女性達もまんざらではない様子で、甘えるように身体を擦り寄せていく。
    「ところで武流くん、さっきのアレ……もう一度しない?」
     そう言って、あるなが武流を見つめ、ほんのり頬を染めるのだった。

    作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年6月20日
    難度:普通
    参加:6人
    結果:成功!
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